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2011年10月 9日 (日)

傷を治す筋肉や関節の使い方。

 50代男性、主訴は左肩の外転痛です。

 肩の外転痛で主に問題となるのは棘上筋です。

 外転で使われる棘上筋は末端が肩甲骨の肩峰下にあるので、手が上がるにつれて肩峰との間隔が狭くなり、ぶつかって炎症が起きやすい筋肉です。

 ゴルフのスイングの振り子運動や、剣道の(高段者なので)日々の練習の素振りで痛みはないということです。

 痛みが出るのは毎回ではなく、ふとした肩関節外転の動きで痛みが出るようです。

 剣道の素振りの肩関節伸展+屈曲では痛みがなく、腰のねじりが加わり肩関節が最大外転にはならないようなゴルフのスイングでも痛みが出ないようです。

 全身指圧で、左半身は肩甲骨周囲のこりと下腿後側のむくみ、右半身は腰から大腿後側までの部位にこりが集中していました。

 左は猫背+踵体重の使わな過ぎ、右は腰を中心とした抗重力筋のこりなので体重は右にかかっていると考えられます。

 指圧後、ふと見せた、御自分で動かす頚の回し方や腕の回し方が速過ぎてストレッチにはなっていないことが問題です。

 肩関節の伸展、屈曲という動きや、最大外転まで行かなければできてしまう外転の動きなども、普段は同じように速い動きで息を止めたまま行っているのでしょう。

 この時に肩峰と棘上筋の炎症部位がぶつかって、傷が治る暇がないということがきっとあるのだと思います。

 体はがっちりしていてスポーツも続けてきているので、若いころの感覚のまま十分な安静を考えずに使い続けて傷の治りを遅らせているように思います。

 ストレスを抱え続けるのを当たり前だと考えるには、体力的にもう無理があります。

 全身のバランスを考えて、息を吐きながらゆっくりと関節を痛みの出ない範囲で動かすように生き方そのものも変えなければ、その後には大きな病気が控えています。

 痛いといってリハビリを嫌がるのも回復を遅らせますが、痛みを気にせずに安静を怠れば傷はいつまでも治らず、やがて悪化することがあります。

 クライアントの性格に合った言葉かけが必要ですし、時には健康観を揺さぶる脅し文句を使ってもよいでしょう。

 いくつかの会社のトップとしてストレスを抱える毎日の中、問題のあった会社をひとつ整理して不整脈が治まったということもお聞きしました。

 クライアントが当たり前だと思っていることの中に、改善できるストレスがあれば、やんわりと、時にはしっかりとした警告として、アドバイスすることもセラピーです。

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