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2011年10月19日 (水)

緊張からの解放と物忘れ。

 指圧中に50代の女性からうかがったお母さまの物忘れの話。

 高齢の御両親と母方の実家へ墓参りに行った時に、故郷ではお母さまがタクシーの助手席に座って、いつもにないほどの元気な様子で、運転手さんと御近所の話題に話しに花を咲かせていたとか。

 どこどこの誰はその後どうなったとか、地元の景色と地元の言葉は一瞬で時間を飛び越えて過去の記憶の扉を開きます。

 もう遠い親戚しか住んでいないということでその日は旅館に宿泊し、翌日の帰りの電車の中で“旅館の部屋の鍵”がお母さまのバッグに入っていることに気づきました。

 楽しいという刺激、懐かしいという刺激に触発されて、記憶の情報と現実の五感に伝わる情報が洪水のように頭の中で飛び交って、脳も体もとても疲れたのでしょう。

 その翌日に旅館の鍵は宅配便で返却し、ついでに“高価な買い物があるから”というお母さまに付き合ってデパートまでいくと、お母さまは財布を忘れてきて…、というお話し。

 良い刺激も人間を緊張させ疲労させ、良い刺激を得るための移動や違う環境での生活動作は、高齢者の心身に負担をかけます。

 脳のフル回転の後には、脳の疲弊があります。

 高齢者の物忘れのお話しですが、若い人でも長期にわたってストレスにさらされた後に病気になったり、うっかりミスや不注意事故を起します。

 緊張が続いた後に疲弊期が来てやがて胃潰瘍や十二指腸潰瘍になるというあん摩・マッサージ・指圧理論の中にある『ストレス反応』の文章を思い出します。

 風邪を引くのも、緊張している時よりも緊張から解放された後が多いものです。

 こういう時に指圧・マッサージをすれば、疲労を回復し、脳の血流を改善して、物忘れやうっかりミスを減らします。

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