« 往診前後にはオートロックとの闘いが…。 | トップページ | “アメトーク”ではなくアートメークで健康被害のニュース。 »

2011年10月31日 (月)

「tenderness」の意味には“優しさ”も“圧痛”もある。

 腹痛の方の腹部を触診する時、しばらく圧してから急に離した時に痛みがあればそれは反跳痛=rebound tendernessです。

 反跳痛があれば虫垂炎などの腹膜刺激症状を疑います。

 “tenderness”の意味が“優しさ”だけではないということを、タッチに置き換えて考えてみると、とても大切な教訓となります。

 “tenderness”は“優しさ、親切さ、柔らかさ”だけではなく、そこから転じて“痛みなどの感じやすさ、敏感さ、か弱さ”という意味を持っています。

 そして“痛みなどの感じやすさ”から転じて“tenderness”は学術用語で“圧痛”として使われています。

 自分ではタッチに“優しさ”を込めたつもりでも、受け手の感受性によっては“圧痛”になっているかもしれません。

 “優しさ”を込めたつもりの1,2,3の機械的タイミングの“施術のタッチ”で受け手の期待する最も気持ちの良いタッチと一致したとしたら、それはマグレです。

 反跳痛は圧してから“急に離す”ことによって起こります。触診では必要なタッチですが、タッチセラピーの中で反跳痛を誘発してしまうようでは、漸減圧という“優しさ”のテクニックが足りません。

 どこでも体重移動が止められるように徐々に体重を乗せ、徐々に体重を戻すのが漸増漸減圧のテクニックです。

 そのタッチで優しさが伝わりますか?

 単なる圧痛になっていませんか?

 “tenderness”という言葉は、使われているうちにそのニュアンスが重なる事象にはまって、優しさという意味だけではなく圧痛という意味にもなりました。

 タッチも同じ、優しさにも圧痛にもなります。

|

« 往診前後にはオートロックとの闘いが…。 | トップページ | “アメトーク”ではなくアートメークで健康被害のニュース。 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「tenderness」の意味には“優しさ”も“圧痛”もある。:

« 往診前後にはオートロックとの闘いが…。 | トップページ | “アメトーク”ではなくアートメークで健康被害のニュース。 »