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2012年1月31日 (火)

厚労省がパワーハラスメントの定義を明確化、同僚や部下からでもパワハラ。

 「厚生労働省がパワーハラスメントを初めて明確に定義」というニュースがありました。

 遅過ぎます。

 同僚からであっても部下からであっても、「身体的暴力」「精神的暴力」「無視」「過大な仕事を課す」「過少な仕事しか与えない」「プライバシーへの立ち入り」はパワハラです。

 自衛隊員の方が同僚からのパワハラで仕事に行けなくなってしまったという話も御客様からうかがっています。

 扉を閉ざして群れること、仲間はずれにすること、それは弱さや心の狭さを曝け出しているようなものです。

 誰もが個であり、その個性がぶつかり合う化学反応によって、一つの方向性ではできえない面白い発想や新しい商品が生まれます。

 パワハラなどと略されるくらい頻繁に起こるいじめがなくなれば、うつ病になる人も減ります。

 話は変わって。

 昨日も大腿骨骨折の方の御宅に指圧に行ってきました。

 真冬の空気の乾燥に暖房による乾燥も加わって、ふすまの開け閉めや介護ベッドの柵の取り外しに力がいるようになりました。

 下肢の指圧で眠ったタイミングで横臥位の背中側のベッドの柵をはずそうとしたところ、はずれにくかったのでギシギシ揺らしながら徐々に持ち上げていきました。

 すると「地震かっ!!」と、いつもにはないはっきりとした若い声で言って、ガバッと上半身を勢いよく起こしました。

 「地震じゃないですよ。柵を…」と言い終わらないうちに、地震ではなかったと安心してまたイビキをかいて眠り始めました。

 奇跡を見たようでした。

 あんな機敏な動きができるのですねぇ。

 おそらく大地震がくれば歩くでしょう。

 昨日は「デイケアは行かない、センセイを呼んで」と奥様をまた困らせたようですが、良くなっています。

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2012年1月30日 (月)

「恥をかかせない」、精神科医・斉藤環先生のひきこもりの人への対応の名言。

 今月の上旬に某ヨットスクールで飛び降り自殺をした人がいました。

 その方がヨットスクールに入校することになった経緯はわかりませんが、スパルタやショック療法といった強制的な刺激では効果がない(さらに悪い結果となってしまう)人がいることは明らかです。

 昨日の昼のラジオで、精神科医・斎藤環先生の「ひきこもりの人に恥をかかせない」という言葉を聴いた時、全てをこの一言が包み込んでいるのだと思いました。

 プライドが高く、周囲との軋轢で傷つきやすいのは、ひきこもりの人だけではありません。

 高齢の方もそう、病気の方もそう、子供もそう、学歴や仕事も関係ありません。

 効果の感じられないことを強制的にやらされたり、価値の見出せないことを無理して続けなければいけなかったり、人間は自分らしさを無視された扱いに傷つき、居心地の悪さに傷つきます。

 「ひきこもりの人に恥をかかせない」、これはオタク研究家でもある斎藤先生の臨床経験を一言に凝縮した名言だと思いました。

 日本は恥の文化です(かつてはそうでした)。

 人間の尊厳を傷つけるような言動や罰ゲームのような強刺激をしてはいけません。

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2012年1月29日 (日)

剣道の先生によると女性の動きは読みにくい。

 昨日はこのところの寒さでギックリ腰になった人や毎月の定期点検にという人、骨折の方の往診もあって忙しい土曜日でした。

 骨折の方の頚の痒さの訴えは、髪を切った後に言わなくなったということですから、『やってもらった』という安心感を与えるためにも、気づいたことは具体的にやってみるのがよいと思います。

 昨日の指圧の後には介護タクシーを呼んで歯医者さんで抜歯をしてきたようです。

 体の不調には敏感で、一度気になりだすと我慢ができずに治療を受けることには積極的な方です。

 抜歯の麻酔と夜の睡眠薬を1錠多く欲しがったので飲ませてしまったということで、昨日の指圧中は爆睡し、帰りに手を離したタイミングで目を覚ましてお茶を飲んでいました。

 指圧をしているから筋肉が衰えないということはありますが、できれば起きていてもらって、自分の力でもエクササイズを一緒にやってもらいたいところではあります。

 話は変わって、男性の剣道の先生の指圧中に『気』の話になりました。

 女性の動きは読みにくく、試合で女性に負けることがよくあるというのです。

 東洋医学で女性は陰の気、男性は陽の気、単純に象徴的な気で分類すればそういうことになります。

 もちろん男女ともに陰陽の気を持ち合わせています。

 男性の性器が外に出ていて陽物と言うことからだけでも、男性は陽の象徴、活動的に外で狩猟をし、働いてきました。

 男性は体の外を巡る“衛気”によって社交的な活動をします。

 おそらく剣道で試合をする時に男性の“衛気”は読み易く、女性の“衛気”は読みにくい、あるいは見えないのかもしれません。

 命を宿し育むため、女性は体の中に生殖器を持っています。

 臓器や血流は陰の気である“営気(栄気)”によって活性化されます。

 女性は内なる気の流れが強く、簡単に行動パターンを気配に表さないので、剣道の試合で次の攻撃が読めないということなのかもしれません。

 画の先生、華道の先生、音楽の先生、書道の先生、芸術の世界の先生方の指圧中にも『気』の話になることがあります。

 指圧は導引按蹻から分かれて太極拳や気功、その他の呼吸瞑想法などとルーツを一つにするものですから、舞踊などの芸術とも共通する気の世界があり、アートと武道の両方の先生と『気』の話をすることができます。

 それぞれのジャンル、それぞれのエキスパートの『気』のイメージは様々ですが、オトナの人たちと最大公約数的に共通し重なり合う部分の『気』を語ることができるのは幸せな時間です。

 皆さんに『気』を使って触れていることは、感じていただけているみたいです。

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2012年1月28日 (土)

要介護の方の頚の痒み→髪の毛が接触刺激になっていることも。

 一昨日、大腿骨骨折の方がショートステイから帰ってきたので指圧に行ってきました。

 「あんな所に行ったら殺される。体中が痛い。もう二度と行かない…」…だそうです…。

 べッドが硬かったのか、何があったのか、何もなく誰も相手にしてくれなかったのか…。

 やれやれ…。誰もがそうなった時、同じ感想を持つようでは困ります…。

 体中の筋肉が緊張していて硬く、ショートステイの泊まりを含めて帰って来ても便通がなく、便秘も苦にしていました。

 頚から肩、背部と緊張を緩め、下肢の筋肉はリハビリのエクササイズになるようにタッチで動かし、腹部の横行結腸下行結腸移行部、S状結腸、前腕大腸経『合谷』『手三里』、心経『神門』、背部の『大腸兪』と便秘のツボをしっかりと刺激してきました。

 ガスの臭いがしてきたので、「たぶんこの後にお通じがあると思います」と奥様に申し上げて帰ってきました。

 昨日も指圧に呼ばれて行くと、「あの後、2回便が出た」ということで『それは良かった』と思いました。

 家に帰って指圧を受けてリッラクスできたのでしょう。いくら便秘のツボを刺激してガスの臭いを嗅がされても、確実に便が出るかどうかはわかりませんから…。

 そして昨日はデイケアを休んで指圧です。

 ショートステイは相当我慢をしてお勤めをしてきたという思いがありますから、御褒美をねだる駄々っ子のような感じです。

 指圧を始めると眠ってしまいました。

 そして全身の指圧をほとんど終えた頃、「頚がかゆい」とのこと。

 血行促進によって血管が拡張し冬の乾燥した肌が痒くなることがあります。

 掻くのではなく指圧の刺激で痒みを抑えてみましたが、着ていたポロシャツの襟を広げてよく頚を覗きこんでみると髪の毛が巻き毛になって皮膚を刺激しているように見えます。

 「髪の毛か、シャツの襟の接触刺激で痒いのかもしれないですねぇ」と奥様に話していると、「切って」だって…。

 ビニール風呂敷を頚に巻いて、奥様が襟足をはさみでカットしましたが、目が悪いので切り残しがあり、ビニールを押さえていた巨匠がハサミを借りてカリスマ的なカットをしておきました。

 「ガムテープで髪の毛をとっておくと背中に入らないですヨ」と申し上げ、それはいいアイデアだということで奥様がテープでチョンチョンとやり、その後、頚に痒み止めの薬を塗って襟足カットは終わりです。

 「おまえはよその家に行って何やってきてんだ」ということではありますが、ここで言いたいのは『オンデマンドで動く』ということです。

 『要求があったらやっておあげなさい』、“あの人”はきっとそう言うと思います。

 指圧をあマ指法の定義でみると『後出しジャンケン』のようなもの、カイロプラティック、オステオパシー、スポンデュロセラピー、あんま、導引、活法までの要素を取り入れていて何でもアリなのです。

 “指圧の心は母心”、“Let’s entertain  you”、同じことだと思うんです。

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2012年1月27日 (金)

雪かきで僧帽筋・三角筋・広背筋のこり。

 この冬に雪かきで亡くなった方が30人を超え、重傷者も200人を超えています。

 軽傷者を含めると500人以上の方が雪かきで怪我をしたと、昨日のニュースでは伝えています。

 病院へ受診していない肩こり、腰痛になった方を含めれば、雪かきで健康を害した方は全国で数百万人にのぼることでしょう。

 昨日指圧にいらっしゃたのは40代の女性、雪のやんだ火曜日の朝、玄関前の通学路の雪かきをして肩こりになりました。

 左右の僧帽筋、左右の広背筋、右三角筋、右肩甲下筋、右上腕三頭筋、右前腕屈筋群がこっていました。

 僧帽筋と広背筋を使った肩関節屈曲(前方挙上)と伸展(後方挙上)の連続動作があったことがわかります。

 右の三角筋のこりは肩関節外転、肩甲下筋のこりは内旋、上腕三頭筋のこりは肘伸展、前腕屈筋群のこりは手関節と指の屈曲によるものです。

 つまり、『長い柄のついた草かきのようなものを握って、上から雪だまりに突き刺して右後方に雪をかいたというような動作の連続があったと考えられます。

 御本人の感覚ではぼんやりとした肩こりですから、このように明確に筋肉のこりを探り当てて、血行促進のタッチで疲労回復に貢献してください。

 もちろん足場の悪い環境での中腰の作業ですから、腰から下肢にかけての緊張も緩めました。

 全身指圧でおなかが動き、指圧を始めてしばらくすると足を触って冷たくもなくなったので、御本人が思うほどの冷え症ではありません。

 今が寒過ぎるのです。

 マイナスの最低気温の日がありますから、家の中でモコモコのインナーシューズを履くなど、一枚多く身につけることで冷えの対策をしたほうが体が楽です。

 エコで暖房を節約をして我慢しているだけでは肩がこり、様々な症状が悪化してしまいます。

 日陰の雪が凍った道で転んで骨折をしたり、雪かきでぎっくり腰になった方もたくさんいらっしゃいます。

 指圧に来れてメンテナンスができて、眠くなってあくびをしながら帰っていければかなり幸せです。

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2012年1月26日 (木)

フェイシャルマッサージをして肩こりに→ポイントは指の上げ方。

 フェイシャルマッサージを最近始めたというリフレクソロジスト、肩がこり、頭痛がします。

 前日にフェイシャルマッサージの施術を2回行ったということです。

 両肩上部僧帽筋がこっていて左肩の緊張が強く、 頚から背部の筋肉も緊張していて、猫背で肩が上がった姿勢であったことが考えられます。

 左前腕外側の指伸筋にも注目すべき緊張があります。

 これはフェイシャルマッサージで指を離す(上に上げる)時に、強く左指節関節を伸展させているということです。

 右利きの場合、左上肢の筋肉が弱く、動作に巧緻性が乏しいので、左右同時に同じ動きをすれば左のほうが疲れます。

 『施術に関係ない指が顔に触れないように』という指導のもと、肩から手指までを強く緊張させて、肘屈曲で「テン!」と指頭を当てて、強い手関節背屈+強い指節関節伸展で指を浮かせていたようです。

 下半身がひどくむくんでいたことも肩こり+頭痛に影響しています。

 椅子に座って猫背で施術していたのでしょう。

 全身指圧後、頭痛・肩こり・下半身のむくみが解消したところでタッチのタイミングなどについてお話をしました。

 持続の足りない衝撃的接触のタッチをしているから肩がこるのです。

 フェイシャルマッサージというよりは、指を伸ばす筋肉と肩を上げる筋肉のエクササイズになってしまっています。

 まず上肢の力を抜いて意識して肩を下げてください。

 『顔に乗る』感覚が大切です。

 できるだけ指紋部を広く使って顔に乗り、それからそっと忍び足のように指の圧を抜いて、次に移ります。

 やってみせたらわかったみたいです(スジがいいと思いました)。

 「リフレで足なら緊張しないのだけれど…」と言ったので。

 「顔を足のようにリラックスして施術できないことが問題なのではなく、そこに問題があるとすれば、足を顔のように思っていなかったことだよ」

 顔の施術が足よりも緊張するのはごく当たり前のことなので、これは厳しい言葉です。

 一つの細胞と一つの細胞の出会いから人間の体は成長して、どの細胞もどの部位も尊重しなければいけないということを感じながら施術をして欲しいと思います。

 指を離すことに力を使わず、『肌に触れている自分の指が気持ちいい』と感じられるタッチをしてください。どこの部位であっても、です。

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2012年1月25日 (水)

新月・満月と地震。太陽と月の引力が重なり最大60cmの地盤変動。

 昨日は頭痛の女性や坐骨神経痛の高齢者に指圧をしました。

 一昨日の夜は新月で、雪も降りました。

 雪になる前の気圧の低下と、新月の日の引力の影響によって体に血行不良が起こり、それが症状として現れた方は多いようです。

 新月の日も満月の日も、太陽と月の引力が重なって地球への影響が大きくなります。

 新月や満月の日には最大で地盤が60cm変動するという研究も発表されていて、一昨日夜8時45分の地震では震度5弱を記録した地域もありました。

 新月の日も、満月の日も引力が血流に影響しますが、新月は発汗が増え、満月では出血が増えると言われています。

 その大きな違いは光の量によるようです。

 光刺激は血管を拡張させます。

 満月の日は片頭痛が起こりやすく、新月の日は緊張性頭痛が起こりやすいということがあるかもしれません。

 新月の日は精神性、内向性のカンが冴える(瞑想に向いている)、満月の日は動物的、肉体的なカンが冴える(肉体的な活動に向いている)とも言われています。

 新月で血管性の不調が起きた方であっても、むくみをテンポの良いタッチで流し、緊張している筋肉や拘縮している関節には弱い刺激で緩めていくという基本は同じです。

 新月の頃はデトックスに向いているということからなのか、昨日頭痛の女性は指圧の前後で3回トイレに行きました。

 もちろん頭痛は解消しました。

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2012年1月24日 (火)

相克関係のツボを緩める。例えば肩井(胆経)のこりに手三里(大腸経)。

 こりをその部分1点の指圧で緩めようとするのは得策ではありません。

 理論的にも1点のツボを圧し続けることは間違っています。

 肩上部僧帽筋のツボ『肩井』は胆経に属しますから、木火土金水の五行では『木』の性質を持っています。

 「水によって木が育ち、木が燃えて火が生じる」という母子のようにプラスに影響する関係が相生関係です。

 例えば「水の性質を持つ腎経(足底から下肢内側を上行)」の経脈の流れが順調であれば、体側を下行する胆経の経脈の流れも順調であるということです。

 つまり相生関係がわかれば、「足のむくみを取ることによって胆経の肩こりが緩む」という施術工程のシナリオを書くことができます。

 また抑制方向に影響する相克関係も考えてみます。

 金克木ですから、金の性質を持つ大腸経は木の性質を持つ胆経の働きを抑制します。

 例えば前腕外側で橈側の大腸経『手三里』のこりは、肩上部の『肩井』の血流を抑制するストッパーになっていると考えられます。

 手仕事で手関節背屈+橈屈に働く長・短橈側手根伸筋にある『手三里』ですから、それがこっているということは肘屈曲で肩が上がり僧帽筋が緊張したということです。

 ですから過敏な大腸経(例えば『手三里』などのこり)を緩めれば『肩井』の血行が促進されることがわかると思います。

 

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2012年1月23日 (月)

肩こりの緩和に三角筋の下の大結節と小結節の周囲をしっかりとらえる。

 筋肉の緊張を緩めるには、センサーである腱紡錘を刺激して筋肉自らが緩むように仕向けることが常道です。

 腱紡錘は筋肉の両端(起始と停止)にあって、ストレッチされている刺激を受け取ると、筋肉が硬くなったままでは引きちぎらてしまうかもしれないので、筋肉を緩める指令を出します。

 ですからタッチセラピーでは、筋肉の端から端までを刺激すること、特に筋肉の両端を刺激することが大切です。

 解剖学の知識がなければまともなタッチはできないので、筋肉の起始、停止、支配神経、働きは繰り返し確認しましょう。

 三角筋の下、上腕骨大結節と小結節の近くには筋肉の停止が集中しています。

 三角胸筋溝に近い方が小結節、外側が大結節です。

 小結節には内旋筋の肩甲下筋が、その下の小結節稜には同じく内旋筋の大円筋と広背筋が、大結節には内転筋の大胸筋、外転筋の棘上筋、外旋筋の棘下筋が停止します。

 仰臥位で上肢を体側に沿わせている時、肩関節は軽く内旋していますから、小結節は三角胸筋溝と接近しています。

 三角筋と大胸筋の溝を切っていく、それに続いて三角筋前部線維の下にある小結節の肩甲下筋の停止部をイメージしながら細かい調整で指圧していきます。

 それに続いて小結節から小結節の下、小結節稜の大円筋と広背筋の停止部まで、ミリ単位の調整をしながら指圧していきます。

 相対的緩和のざっくりとしたタッチでは治らない時には、理論的なタッチをしてみることです。

 人それぞれ筋肉の太さも、骨の太さも違います。

 脂肪やむくみを掻き分けて三角筋の下にある筋肉の停止を探すには、知識もイメージする力もライブの応用力も必要です。

 やはりそこはミリのタッチになると思います。

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2012年1月22日 (日)

『環跳』を強く圧されてぎっくり腰が悪化した症例。

 職場でぎっくり腰になり、その時に同僚に『環跳』を強く圧されて症状が悪化したという女性が指圧にいらっしゃいました。

 『環跳』は中殿筋と大腿筋膜張筋が重なる位置にある上殿神経支配の胆経のツボです。

 左腸腰筋が緊張に耐え切れず、あるいはちょっとした動作をきっかけに裂けて激痛が起きた直後に、伏臥位で左の環跳を強く圧されたようです。

 『ここを圧せば絶対に効くから』と言って圧したそうですから、ツボの扱い方や刺激の加減がわからない人というものは困ったものです。

 ツボを刺激すれば確実に効果を発揮するが如くの情報発信の間違いや、揉めば揉むほど足し算で効果が上がるかのような刺激法の間違いを正していかないことにはどうしようもありません。

 まずその時点では伏臥位がとれる状態ではなさそうですし、『環跳』を強く圧すことで感受性が高まっている患部に強い刺激を伝えて痛みを強く感じさせてしまうことに意味はありません。

 また強く圧してしまう程度の素人では離す時にも反跳痛があったでしょうから、症状改善に何ら貢献していません。

 良かれと思ってゴリゴリ圧したことで症状を悪化させる典型です。

 その時点でできることは患部を下にした横臥位か、仰臥位で軽く膝を曲げて安静にし、患部を冷やすことくらいです。

 腹部の手掌圧や下肢や上肢などの軽い指圧、マッサージなら有効だということもありますが、激しい急性症状に合わせた軽い指圧・マッサージができるのであればプロのレベルのタッチです。

 ぎっくり腰の時には、しばらく日にちがたってからであっても頚から足先までの患側の背部には慎重に触れていくべきです。

 私が指圧したのは発症後5日目でしたが、背部には触れる程度の手掌圧から始め、最終的にも母指の先端を合わせた指圧までで、重ね母指圧はしませんでした。

 左環跳から左下肢外側の胆経に緊張がありましたが、これは腰をかばうためにO脚になる腰痛姿勢をとっていたということです。

 股関節のストレッチでは左よりもむしろ右股関節の動きで左腸腰筋に痛みが出ました。

 右股関節が閉じて固定されていることで左腸腰筋の傷が閉じ、右股関節が大きく動くと傷が開くということです。患部は左側でも脊柱の際にあるのかもしれません。

 全身指圧後、左腰部を触って痛みはありませんでしたが、起き上がる時は痛みに耐えながら、四つん這い→片膝立ち→壁に手をついて立位とまだかなり大変そうでした。

 背中に触れて痛みがない、起き上がる時に痛い、これによって脊柱起立筋の問題ではなく腸腰筋の問題であるということの確認ができました。

 起き上がってしまえば歩行に問題はないので、ウォーキングをするようにアドバイスをしました。

 座位で腹筋と背筋を使い腸腰筋の負担を減らすということもやってもらい、コツがわかったようで、来た時にしていた骨盤ベルトはつけずに自前の筋肉をベルトの変わりにして帰っていきました。

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2012年1月21日 (土)

『絵本 難経レッスン~パンダと巡る東洋医学の世界~』文 おおうえかつゆき 絵 フラン・ブラボー (医道の日本社2,800円+税)

 『絵本 難経(なんぎょう)レッスン…』も医道の日本社の新カタログで見つけて確かめたかった本で、フェイスマット台座は買いませんでしたが、この本は買って読んでみました。

 一言で言えばこの本は(私が期待したような)絵本ではありません。

 まず見た目が新刊本のサイズですから、いわゆる絵本の体裁ではありません。

 絵が文の内容をサポートできているかというと、絵を描いたのがスペインの方だということもあり、絵本とタイトルに謳うのはいかがなものかと思いました。

 『黄帝八十一難経』をもとに、東洋医学に関する81の問いと答えを見開きの2ページで展開していますが、OLを退職して鍼灸学校で勉強中の女性の問いに夢の中に現れたパンダが答えるという設定が特に活かされているとは思えません。

 難経を簡略化して要点をわかりやすく絞るということに成功しているようにも思えず、解説文を読まないと補足できないような女性とパンダのやりとりになっています。

 東洋医学の考え方は抽象的なイメージが多いので絵にすることも文章でわかりやすく解説することも難しいということが、この本を読んでわかります。

 入門書的な絵本だと思って買ってしまうと、わかりにくくて困るかもしれません。

 『絵本 難経レッスン』を読んで、私は『東洋医学概論』を読むのとあまり変わらないと思いました。

 『東洋医学概論』を読んでいれば、イメージがはっきりすることもあると思います。

 東洋医学的な考え方の中で答えを見つけていく時には、答えの方向に収斂していくフレキシブルな思考が必要であるということが、この本を読むとわかるのではないでしょうか。

 陽と見立てた中にも陰が含まれていたり、虚と答えを出しても実の部分もあるというような東洋医学思想の柔軟性を理解することができる内容ではあります。

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2012年1月20日 (金)

フェイスマット台座。

 医道の日本社の2012年カタログが届きました。

 新商品の中に、「うつぶせ寝の快適な呼吸を手助けします」「患者さんの声をヒントに開発しました」という、下部を橋桁状にして隙間を作り通気性を良くした“円形フェイス枕(マット)”を見つけて、新宿御苑近くのショールームに行ってきました。

 カタログの写真でうっかりフェイス枕だと思ったものを実際に見ると、高さ1.5cmの『フェイスマット台座』でした。

 上に円形枕を乗せる台座です。

 セール価格4200円ですが、円形のフェイス枕も大して変わらない値段なので、うっかり通販で注文していたらしばらく悔やんだことでしょう。

 『せっかく通気性を良くしても台座だけってどうなの?』って思いました。

 頚が1.5cm高くなるわけだし(少しは潰れるか…、潰れたら通気性が)…。

 行って確かめてきてよかったです。

 カタログをよく読めば高さ1.5cmの台座だとわかるのですが、写真では“こういうのがあるといいなぁ”という円形枕に見えました。

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2012年1月19日 (木)

ミレナーズ・キャンドル。

 代官山のミレナーズ・ブティックに行ってきました。

 八幡通りの郵便局の北側、レストラン・シェリュイの脇の路地を入ったつきあたりの右側です。

 入口にIKKOさんから贈られた花がありました。

 狭いお店です。

 2階に上がると、ミレナさん手作りのアロマキャンドルが並んでいます。キャンドルといってもアメリカンサイズのガラスの器に入っています。

 ミレナさんはアーノルド・シュワルツネッガーさんにマッサージをしていたロサンゼルスのマッサージ師で、その時の香りを気に入ったシュワルツネッガーさんとの縁でアロマキャンドル作りが始まり、セレブの間にミレナーズ・キャンドルが広まっていったようです。

 今年のアカデミー賞授賞式でもミレナさんのキャンドルが使われるそうです。気さくな女性店員さんが話してくれました。

 有名デパートでも販売されているようですが、香りを確かめるなら代官山まで行かないと数がそろっていないようです。

 メロンやストロベリーなどのフルーツ系やバニラ系、チョコレートなどのスイーツ系、遊び心に溢れたキャンドルの種類が豊富で、精油を使ったキャンドルにも本物感がありました。

 香りの勉強になるので、アメリカのセレブが好むキャンドルの香りというものを、行って確かめてみてはいかがでしょう?

 精油を使ったキャンドルなら、多くの方は自分でも作れそうだと思うのではないでしょうか?

 グリーンティとブレンドした香りやメロンの種類によってちゃんと香りの違いがわかるなど、香りへ着目する発想のユニークさと遊び心に感心しました。

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2012年1月18日 (水)

僧帽筋のストッパーとなる使わな過ぎの広背筋。

 昨夜のテレビ朝日『みんなの家庭の医学』では、肩上部僧帽筋のこりを、逆の働きをする広背筋の“使わな過ぎ”との関連に注目して取り上げていました。

 手仕事の肩関節内転+内旋+肘屈曲に伴う猫背姿勢の時、広背筋は使われません。

 手仕事で肩上部僧帽筋が使われる時には肩関節前方挙上(屈曲)を伴いますが、広背筋の働きは肩関節後方挙上(伸展)+内旋+内転です。

 広背筋は背中側に上腕を持っていきながら、上腕を内側にねじり、さらに脊柱の方向に上腕を向かわせる筋肉です。

 番組では、肩関節前方挙上+外転+牽引の広背筋のタオルを使ったストレッチを紹介していました。

 番組の中では広背筋の内旋と内転の働きについては紹介していませんでしたが、一般の方にわかりやすく説明する時には、そういう省略をしたほうが混乱を避けられるのかもしれないなと思いました。

 肩関節前方挙上と後方挙上だけに絞って僧帽筋と広背筋の逆の働きを説明したことはよかったと思いますが、広背筋が腋側を通って上腕骨小結節稜に停止するので収縮すると上腕が内側にねじられて後ろに引っ張られるというのがわかるとさらに面白いところではあります。

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2012年1月17日 (火)

すね毛の暖房効果と足首のピッタリしたジャージーのこと。

 浪越(日本指圧専門学校)のジャージのズボンは足首がピッタリと詰まるタイプでした。

 「どうなのこの形?」と思ったりしてました。

 それで開業後は足首の開いたジャージで指圧をしています。

 床にマットで指圧をすると、膝をついたり、正座をして体重移動をするので、けっこうスネ毛が擦り切れて下に落ちます。

 それで足首の詰まったジャージだったのかなと思ったりしています。

 浪越では上はTシャツでした。トレーナーもありました。

 ケーシー服でないというのは動きやすく合理的だと思います。

 色は全部白だったので、私も白に近いものを選んで上はポロシャツにしています。

 日曜から月曜になる深夜、スッキリ目覚めて、もう起きてしまおうと思いました。

 余裕のある時は変なことを思いつきます。

 足首の詰まったジャージはどうも…なので、深夜にスネ毛を剃ってみました。

 オキレイナオミアシとけっこうな筋肉が現れました。

 そうしたら昨日はとても寒い、びっくりしました。

 女性の冷えの一因はスネ毛が足りないのだと思えたお粗末な一席でございます。

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2012年1月16日 (月)

『鶴の恩返し』になってはいけない。

 指の関節を変形させてしまったセラピスト、腰痛持ちのセラピスト、姿勢が悪くて不健康そうなセラピスト、それでは違うなぁと思います。

 自分の体を傷つけて『鶴の恩返し』のようになってはいけないと思います。

 羽を抜いて織物を作り痩せて顔色が悪くなっていく鶴と、力を暴走させて体を傷つけてしまうセラピストは同じです。

 恩返しどころか、おじいさんとおばあさんを心配させてしまったから、覗いてはいけないと言っておいた部屋を覗かれてしまったのです。

 腰痛の御客様が是非腰痛持ちのセラピストの施術を受けたいとは思わないでしょう。

 腱鞘炎で指が曲がっている方がセラピストの変形した指を見れば、ここで良くなるのかなと不安になります。

 『鶴の恩返し』にならないように、ちゃんと栄養補給をして、休養もとって、ストレスを溜めないようにして、今週もまた御客様を迎えたいと思います。

 話は変わって。

 昨日温泉の露天風呂でアスペルガー症候群ではないかと思える30才くらいの男性と一緒になりました。

 「あぁいい温泉だ」「そうでもない」「ピーヒャラ、ピーヒャラ~(ちびまるこちゃんの歌)」「(お経を読んでいるマネ)」それを一人で次々と間をおかずに続けて、こちらがうるさいと言いたくなるタイミングで「あぁうるさい!」と言ったので、心を読まれたようでびっくりしました。

 晩年の立川談志さんが御自分のドキュメント番組でこれと似たようなことをやっていました。

 脳の目まぐるしさを言葉にすると、そんな感じです。

 赤塚不二夫さんの漫画にも同じものを感じます。そこには人間を観察する温かい眼差しがあります。

 世の中にはいろいろな人がいます。つまらない人、面白い人、少し変わった人、とっても変わった人、みんな世の中の構成員です。

 露天風呂の彼は、脳に浮かぶ目まぐるしい情報を言葉にしただけなのでしょう。

 彼もいい温泉だと思い、私もいい温泉だと思い、しかしよくよく考えて見ると脱衣所のロッカーの上のほこりとか、ハーブミストサウナがずっとペパーミントなのはどうしたものだろうかと思ったりします。

 いい温泉だ、そうでもない、私も間をおかずにそう思うことがあります。

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2012年1月15日 (日)

『体に触れることは気持ちいいのだ』と自分にしみ込ませる。

 昨日の午後は予約がいっぱいで、指圧できなかった御客様がお二人いらっしゃいました。

 営業時間が終わってからの往診もあったのでやむを得ないことですが、その日しか時間が取れないという方に指圧ができないのは残念です。

 久しぶりに指圧をする方にお会いすると、懐かしい友だちに会うのに似た気持ちになります。

 “あれから…”の物語は体が教えてくれます。

 全身をおまかせで診るメニューのないレストランのようなものですから、予約が混んでなければゆっくり時間を取ります。しかし予約が続く日はひとり1時間という暗黙のルールのようなものができていて、みなさんそんな感じをわかってくださっているようです。

 昨日の午後の予約は御夫婦が二組で、4人続けて指圧をすれば午後の営業時間は終わりです。

 休みなく4人続ければ水分も糖分も不足し、何か食べたい、何か飲みたい、頭はクラクラする、トイレに行きたい、腰を伸ばさなければということになるのですが、昨日は心が折れていませんでした。

 そう、この後に待ってくれている大腿骨骨折の方のお宅に指圧に行かなければいけなかったからです。

 ずっと“まだか、まだか”と待っていることがわかりました。

 急いで用意をして、7時半にお宅に着きました。

 5時半に目覚めて「センセイはもう帰ったのか?」と奥様に聞いたそうです。

 呆けてしまったわけではなく、歩行の練習もできていますが、他のいろいろな病気も抱えていて、いろいろな薬を飲んでいて、ボーっとしていることもあります。

 「お待たせしました」と申し上げてから、いつものように介護ベッドの周りを這いずり回って、布団の中に手を突っ込んで指圧をしました。

 毎回、介護の簡易トイレに腰掛けた奥様とお話しをしながら指圧をしています。

 簡易トイレと言っても、ちょっと見は一人掛けの椅子になっています。

 右の骨折部位を上にした横臥位でいることが多いので、腰の指圧をしていると奥様から「お疲れのところを遅くにすみません」というお言葉をいただきました。

 膝まづいて横臥位の腰に指圧をするのは大変だと、御自分でやってみてわかっていらっしゃいます。

 「できるようになると、そんなに大変じゃないんですよ」、横臥位であっても平面的な背中の曲面で、四指でとらえた皮膚を母指に寄せて、てこの原理で体重を1点に集めることができるようになれば、それほど大変ではありません。

 「疲れたでしょう」のお言葉に、「疲れていても触ることが気持ちいいと思って触るといいんです」とお応えすると「心の持ちようか…」というお言葉が。

 確かに“心の持ちよう”なのでしょう。

 東日本大震災、福島第一原発の事故以来、私に起きた変化は“心の持ちよう”なのでしょう。

 もしかしたら以前のほうがカリスマ的なタッチをしていたかもしれません。

 それは初めからできたタッチです。

 “治したい”とか“気持ちいいと感じていただけるタッチをしたい”とか、そこにはまだ硬い構えがあります。

 “体に触れることは気持ちいい”、ただそれだけを感じてタッチをすることによって、そこにもう一つ上の境地が開けたような気がします

 自分の触圧覚が気持ちいいと感じるタッチをすることでさらに自分が健康になって疲れにくくなり、心が折れにくくなったのかなと思います。

 

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2012年1月14日 (土)

指で圧すという固定観念を勇気を出して捨ててみる。

 こりを指力で強く圧したり、筋繊維をねじ切るように揉んだり…、『それが強ければ強いほど害になる』ことは『あんま・マッサージ・指圧理論』が理解できれわかるはずです。

 頭ではわかっても『まだ強い』のは、「指圧は指力で圧し込む、揉捏は揉んでねじる」という固定観念が払拭できていないからです。

 先入観や固定観念を捨てて抜本的にタッチの感覚を見直してください。

 『指圧は指紋部を支点にして自分の体幹を起すこと』だと考えれば、皮膚表面から『さらに指力で圧し込んでしまうという無駄』を無くせます。

 指力で圧し込めば上肢の屈筋に力が入って垂直圧のベクトルが歪みます。

 揉捏も『把握して持ち上げる』くらいに考えます。

 筋肉の繊維をねじらなければ揉み返しを防げます。

 根本が間違っていることに気づいたなら、その根本を引っこ抜いて抜本的な改革をしてください。

 無駄な力を使えば正しい力を相殺してしまうのです。

 力の抜けた施術とは、正しい力を最大限に発揮するために、無駄な力を排除した施術のことです。

 武道の昇段のように、タッチセラピーも生易しいものではありません。心技体そろって高い境地を目指していける奥深さがあるのがタッチです。

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2012年1月13日 (金)

こりがあれば機能亢進により感受性が高まっているので弱い刺激をする。

 あんま・マッサージ・指圧理論で、鎮静作用を促すためには『強い刺激』を『長く行う』と教えられます。

 この『強い刺激』とは、施術者が強いと感じる刺激ではありません。

 こりや傷など、病的に機能亢進している神経や筋肉は感受性が高まっているので、「受け手が強いと感じる刺激」なら“施術者が弱いと思う刺激でも『強い刺激』”なのです。

 これは『あんま・マッサージ・指圧理論』の鎮静作用のページに記載されていることです。

 私の講座に参加していただく方から“職場では強く圧すように言われる”という相談をよく受けますが、施術者が強く圧してしまえば感受性の高まっている御客様には“強過ぎて害になります”。

 御客様に鎮静作用を促す『強い刺激』とは、『施術者が強く圧すことではない』のです。

 本にも書いてあって、感性の豊かな人なら資格を持っていなくてもわかることです。

 この『強い刺激』の本当の意味を理解できていない人は、国家資格を持っている人の中にもたくさんいるようで、とても残念です。

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2012年1月12日 (木)

警察に出頭した元オウム信者女性が整骨院で働いていたことの資格問題。

 一連のオウム真理教事件への関与で指名手配されていた平田容疑者が大晦日に警察に出頭したことにも驚きましたが、17年もの間逃走を助けて一緒に生活をしていた元オウム信者の女性にもいろいろと考えさせられることがありました。

 彼女は元看護師だそうで、様々な仕事について生活を支え、つい最近までの5年間は、大阪の整骨院で働いていたのだそうです。

 “丁寧なマッサージをする先生”だと慕われていたそうですから、柔道整復師の資格の必要な整骨院で施術をしていたようです。

 接骨、整骨の業界事情を聞くところによると、無資格者の施術が頻繁に行われているようです。

 元オウム信者女性の施術を保険請求していた疑いがこの整骨院に向けられ、おそらく取り調べなしで済ますわけにはいかないでしょう。

 オウム真理教事件の被害者の方たちのお気持ちは簡単に許せるものではないとお察しいたしますが、私はいろいろなドラマを考えてしまいます。

 この元オウム信者の女性は、自分の痛みと照らし合わせながら、気持ちのこもったタッチをしていたのではないでしょうか?

 自分の名前を偽り、様々な嘘をついていることへの負い目のタッチ、オウム事件の贖罪のタッチだったのでしょう。

 元看護師とはいえ、そこは素人です。

 基本的なタッチング理論とそれをもとにして繰り出す多彩なタッチを身につければ、もっと上手になるはずです。

 おそらくプロフェッショナルのタッチができなくても間に合う場所であるから、彼女は雇われたのです。

 そこがセラピーになるタッチを追求する場所と、『無資格で働けてしまう場所』との違いです。

 セラピーになるタッチを追及する場の空気があれば、そこが標榜する専門家を集めるはずです。

 彼女の17年間のドラマが映画化されるのではないかと思ったり、彼女を雇っていた整骨院の今後は厳しいなぁと思ったりしています。

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2012年1月11日 (水)

メンタリストDaigoさんに読筋術で当てさせない握り方。

 メンタリストDaigoさんのパフォーマンスに「手掌に隠れる大きさの物を握らせて左右どちらの手にあるかを当てる」という“読筋術”があります。

 物を握っているほうの手は前腕の屈筋が硬くなるので、さりげなく両手の屈筋の硬さを触って比べると、どちらの手に物が握られているかがわかります。

 また、軽く前腕を外側に向けて押して、動く時の左右の硬さを比べるということもしています。

 握っているほうの手は、中手指節関節、手関節、肘関節、肩関節が上に上がりやすい(これは手掌を下を向けて手仕事をする時に肩が上がって肩こりになることと結びつけて考えればわかります)ということも、解剖学的な筋肉の働きを勉強した上で人の体の使い方を観察すればわかります

 私の言う“体読み”と読筋術は心身一如を診る同じものです。

 違いがあるとすれば、私は触るのが仕事で、手に物を握らせて当てようと思ったことがないということでしょう。

 Daigoさんの読筋術で当てさせないようにするなら、左右の手関節を強く橈屈(手背を上に向けて手関節中間位で母指の側に曲げる)させる+強く掌屈(手関節を手掌の側に曲げる)させます。

 さらにやってよければ肩関節をしっかり下げます。

 Daigoさんはメンタリストですから、そんなことをするヒネクレモノには、うまく誘導尋問で動揺をさそって、握っている方の手を見分ける方法をまだ他にも持っていることでしょう。

 メンタリストのDaigoさんがボディセラピストの言いそうな“読筋術”と言い、ボディセラピストの私がやや精神世界のにおいのする“体読み”と言っているのは面白いことだなぁと思います。

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2012年1月10日 (火)

スペイン・サンティアゴ大聖堂、巡礼のゴールで香炉の空中ブランコ。

 聖地を目指し歩いて旅をするのは、救いを求める人間の本能的な行動なのでしょう。

 昨日はTBSテレビで、スペインのサンティアゴ大聖堂までの巡礼の道を歩く『道の旅人になる…』という番組を見ました。

 サンティアゴ大聖堂は、イエスの十二使徒の一人聖ヤコブの墓が発見された場所に建てられました。

 200kmの徒歩の旅の終点サンティアゴ大聖堂では司教のお祈りの中、天井からロープで吊るされた香炉が、空中ブランコのように人々の頭の上を香の煙を上げながら往復していました。

 これは巡礼者の「臭いを消すため」なのだそうです。

 旅のホコリや汗にまみれた巡礼者は強い体臭を発しているでしょうから「この理由」で香炉の空中ブランコを始めたのは、合理的で正直なところだろうと思いました。

 香りは癒しでもあり、メンタルの世界の扉を開ける演出効果にもなり、神とつながるアイテムともなります。

 「長い道のりをよく辛抱して歩いてきてくれました」とクサイのを我慢しないで、「臭いを消すため」と言ってしまえる合理的なアロマテラピーに感心しました。

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2012年1月 9日 (月)

腰と重労働(腸腰筋は四足歩行の動物では本来股関節を屈曲する筋肉のハズ)。

 昨日のTBSテレビ『夢の扉+』では、農作業の腰の負担を軽減するロボットスーツ開発の様子を取り上げていました。

 20kgにもなる米袋やみかんを集めた箱を持ち上げる作業は重労働です。

 ロボットスーツが補助するのは、曲げた腰を起こして米袋を持ち上げる動作です。

 体幹の前屈には腸腰筋や腹直筋が働き、背中を起こす動作には脊柱起立筋が働きます。

 腸腰筋の起始は腰椎や腸骨の内側にあって、停止は大腿骨上部内側の小転子に向かいます。

 ですから立位を維持して腸腰筋が短縮すれば、大腿が持ち上がります(股関節屈曲)。

 体幹の前屈をしなければ、腸腰筋の短縮によって起始である腰椎内側に、停止である大腿骨小転子が近づくというわけです。

 四足歩行の動物であれば、体幹の前屈に腸腰筋を使うことを『仕事』ではほとんど必要としません。

 人間が四足歩行のままであれば、股関節を強く屈曲して獲物を追うという『仕事』に腸腰筋を使うだけでよかったのです。

 脊柱起立筋は仙骨から起始して上に伸びていきますから、立位で強く短縮させれば背中が下に引かれて背中が後ろに反ります。

 また腹直筋も恥骨から起始して上に伸びていますから、立位で強く短縮させれば体幹が前屈します。

 腹直筋と脊柱起立筋は骨盤下部から上に伸びて体幹を前屈させたり後屈させたりし、間に挟まれた腸腰筋は上から下に伸びて腹直筋と同じ体幹前屈の働きもします。

 「腹直筋と脊柱起立筋をしっかりと使って腸腰筋を休ませることができれば重労働による腰痛は軽減される」、これを機械化したものがロボットスーツの働きのようです。

 ロボットスーツがすぐに買えるわけではありませんから、できる努力はといえば、「おなかを引っ込めて背中を伸ばす、猫背にならない、腸腰筋を使い過ぎない」ということを体に覚えこませると、腰痛予防や腰痛軽減になります。

 約10kgのギプスのようなロボットスーツを見ながら、体幹の前屈・後屈に働く3つの筋肉について考えていました。

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2012年1月 8日 (日)

排尿と鎮痛。

 利尿降圧薬という薬があります。

 排尿によって血圧は下がります。

 血圧が下がれば血管は拡張したことになります。

 交感神経が優位であれば血管は収縮するので、排尿によって血圧が下がれば血管が拡張して副交感神経優位の方向に自律神経の目盛りが移行したということになります。

 高速道路の渋滞でトイレを我慢して、やっとトイレを済ませた後の感覚は至福です。

 排尿を我慢すれば緊張し、排尿後はリラックスします。

 ぎっくり腰や骨折でトイレに行くのが大変だからと我慢をすれば痛みが増します。

 トイレのことだけに集中すればその時は患部の痛みが薄らぐということもありますが、緊張の持続により血流は悪くなってしまいます。

 血行促進によって痛み物質を排出するためには、水分補給と排尿が欠かせません。

 仕事で水分の補給やトイレを我慢する習慣がついていると、緊張を溜めてぎっくり腰になるとも言えますし、トイレに行くのが大変だからと水分の補給を怠ると体液の循環が悪くなって治癒を遅らせます。

 急性期を過ぎたら動いたほうが治癒を早めます。

 アロマテラピーでも利尿作用を考えて鎮痛にジュニパーを使うということがあります。

 溜まった水、流れのない水は澱み、腐ります。

 「血行促進により、腎臓の働きが活発になって排尿を促し、痛みがやわらぐ」、これがタッチセラピーのど真ん中の大目標です。

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2012年1月 7日 (土)

セラピーのタッチがしたければ深爪をやめる。

 最近ではスカルプケアでもバストアップのマッサージでも指紋部を使うという注意がされるようになりました。良い傾向です。それが当たり前ですが…。

 深爪にしていると指節関節を曲げて、指頭(指先)を使いがちです。

 深爪にして指頭を使うと、定量の刺激の機械的施術になりがちです。

 ゼロの刺激に近いふわりとした着地から指紋部を密着させて漸増漸減圧の指圧をするなら、深爪にする必要はありません。

 爪が長過ぎては困りますが、普通の長さであれば爪のオシャレをしても良いと思います。ただし色やデザインなど、清潔感は必要です。

 セラピストは手指が大切ですから、そのケアもかねてマニュキアをしても良いのです。

 啄木のようにじっと手を見つめてください。

 深爪でないということはセラピストが指紋部を使うという宣言になります。

 爪の保護のために透明なマニュキアをしているセラピストもいます。

 セラピストは自分の感性を伝えるのです。

 今年の正月には、辰のデザインや鏡餅のデザインで爪にマニュキアをほどこしたセラピストが、一人くらいはいてほしいと思います。

 そういう小ネタ(ユーモア、サプライズ)を挟むことが、心の扉を開く鍵になることもあります。

 私がよく言う「何もなければ(鳩でも仕込んでおいて)ハトを出せ」、場の空気をなごますこともセラピーです。

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2012年1月 6日 (金)

円背の高齢者の頚痛、肩こりチェックポイント。

 80才女性、前日こたつで洋裁をして、朝起きたら右の頚から肩にかけて痛みが強く、不安になって指圧にいらっしゃいました。

 年末から正月にかけては何かとあわただしいものですし、ここのところ寒さが強くなっているということも考えに入れて指圧を始めます。

 座位の触診で、円背(老人性の骨粗鬆症に伴う強い猫背)と背部のこり、右側頚部から肩上部の痛みを伴うこり、右大胸筋と右鎖骨上部の筋肉痛を確認しました。

 こたつで洋裁ですから長時間の座位姿勢と、右下の手元を見るために頭頚部は軽い前屈+やや右回旋していたと診ます。

 頭の重さによって肩がこり、頚の右回旋によって右斜角筋群の緊張が持続しました。

 右鎖骨上部が詰まり、手仕事による右肩関節内転内旋+肘屈曲くらいまでは公式のように一連の関係性を持って触知することができます。

 よって大胸筋や腋窩の肩甲下筋は当然こっています。

 ここでチェックすべきは“使わな過ぎ”の肩関節外転筋や外旋筋です。

 高齢者は筋力が弱くなっているので、“使わな過ぎ”で筋肉が血行不良になって硬くなります。

 このケースでも強い猫背の手仕事姿勢で伸びきった肩甲骨中部・下部の左右の棘下筋が痛みを伴う緊張を持っていました。

 この棘下筋の痛みは主訴の反対側に位置するので意識に上ることがないということも覚えておくとよいでしょう。このような意識に上らない筋肉痛が主訴に加わって『頚と肩の不調』となっています。

 セラピストが緩めるべきポイントは、こういう使わな過ぎの筋肉を動かすということです。

 使い過ぎの筋肉を動かし過ぎては害になります。

 状況としては洋裁によって目の疲れもあり、鎖骨周囲のこりがあって胸郭出口症候群の様相を呈し、本人が指圧を訪れた本意は『脳血管障害』を怖れてということを察してください。

 手は冷えていました。

 頚や肩関節周囲の血行不良を考えれば抹消の冷え、頭ののぼせが考えられます。

 足を触って冷えはなかったのですが、本人は冷えを感じていました。

 これは自律神経の異常を示しています。

 円背で背部の緊張があれば交感神経が優位になっているということです。

 また円背で仰臥位で寝ると頭が浮いてしまうくらいですから、頚痛の原因として枕が低かったのではないかということもお話ししておくべきです。

 円背で仰臥位で寝るときはバンザイをすると背中が布団に着いて寝やすいということがあります。

 この寒さでバンザイで寝れば肩が冷えて肩こりになります。

 いろいろな状況を一応考えておきます。

 全身指圧後、おなかが動き、内臓が上がって、背中はかなり伸びました。

 背中を伸ばし過ぎてはいけないということも必ず覚えておいてください。

 女性のセラピストでも乱暴なタイミングで強い刺激をすれば、骨粗鬆症の肋骨には簡単にヒビが入ります。

 (施術前と比較すればかなり)良い姿勢を形状記憶させるような施術をしてください。

 人間は省エネな体の使い方をするものです。

 骨や筋肉の弱くなった高齢者は脊柱起立筋を使いたくないのだと考えておくべきです。

 手仕事を同じ姿勢で長時間しないようにアドバイスし、また曲がったら、また良い姿勢を形状記憶させることの繰り返しです。

 伸ばし過ぎない、正解は比較的良い姿勢に仕上げるということです。

 指圧後、頚肩の痛みはほとんどなくなりました。

 高齢者では運動会で急に走った時の様な筋肉痛がよく起こりますが、それほど強い動きをしていないことが多いのでよく緩むものです。

 この方の場合は、以前に自転車から転倒して以来、頚椎症の症状が時々起きる、右母指の怪我以来、右母指の動きが時々悪くなるということもあります。

 傷病歴からわかることだけでなく、骨粗鬆症があれば頚椎が現在進行形で変形していて頚痛の原因となっているかもしれません。

 おそらく余程のことがない限り今後手術という選択はないと思いますから、それを申し上げることはしませんでしたが、そんなことも指圧をしながら考えました。

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2012年1月 5日 (木)

後頚部の母指と四指の対立圧は、指紋部の密着と手関節の掌屈だけでもできます。

 “新党きづな”という政党ができたそうです。

 きずな(絆)ではなく“きづな”とした理由は“綱”だからだそうです(何のこっちゃ?)。

 「是々非々でやっていく」というコメントがありましたが、「良いことは良い、悪いことは悪いとしてやっていく」という意味ですから、そんなの当たり前です。

 首相の「ネバー、ネバー、ネバー、ネバー、ギブアップ」というコメントも、『政治を勉強したから過去の政治家の発言を引用できる』ということがわかるだけで(優等生意識の冷たさのようなものが感じられて)心に響きませんでした。

 朝のニュースのツッコミはこれくらいで…。

 心に響くタッチは力ではないという具体例を紹介します。

 昨日も大腿骨骨折の方のお宅で指圧をしてきました。

 指圧中に痛がることはなかったのですが、呼ばれたからにはそれまでは痛かったはずです。

 『今日の不調』を探っていきました。

 冷え、むくみ、下肢には特に異常がありません。もちろん右大腿骨骨折はありますが。

 いつものようには眠る様子がなかったので、辰年の話をしたり、親戚の方も大晦日に大腿骨を骨折して入院中だという話をうかがったりしていました。

 その間もせっかくだから眠っていただこうと、足底の踵の中心『失眠』を指圧したり、背部の交感神経支配領域を指圧したりしました。

 これらもヒットしないという感覚で、目がしっかりと開いていました。

 右大腿の骨折部位を上にした横臥位をとっていることが多く、その時もその姿勢だったので、手を使える側の右肩上部はこっています。

 頚部から肩上部を緩めていきました。

 こっている時は弱い刺激、これがアルントシュルツの法則にのっとった鉄則です。

 やっとここで後頚部の圧し方に話がうつります。

 後頚部の母指と四指の対立圧は、左右の頭板状筋や頭半棘筋を指の力で圧す感覚の人が多いと思います。

 対立圧ですから両側からりんごを潰すくらいのイメージの人もいるかもしれません。

 勇気を出して、指紋部の密着と手関節の掌屈だけで、手首から先の重さを預ける感覚で刺激してみてください(弱い刺激を自信を持って使うには勇気が必要です)。

 後頚部の後頭骨の際には第一安眠点、第二安眠点が存在します。

 『天柱』から『完骨』まで5点をとってみれば当たります。

 そして手関節掌屈だけの対立圧で後頚部を指圧し、肩上部の軽い母指圧に移る頃には、いつのまにか眠っていました。

 心に響くタッチには理論が必要、しかしそれはただ能書きを垂れ流すことではありません。

 “きづな”は“きずな”の間違いじゃないかと思われたり、“ネバーが多いぞ”と思われたり、“イタければ”眠れないのです。

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2012年1月 4日 (水)

読み聞かせのような抑揚のあるタッチ。

 SING LIKE TALKING、話すように歌え、佐藤竹善さんのグループの名前でもあります。

 佐藤竹善さんは小田和正さんのコンサートやその他の一流ミュジシャンのレコーディングなど、バックコーラスとしても引っ張りだこのボーカリストです。

 音程の安定感や極端な癖のない声質だけでなく、音楽の本質をつかむ歌心と歌唱のテクニックが素晴らしいのでバックコーラスの依頼が多いのでしょう。

 タッチも、受け手の求めていることの本質をつかむセラピストマインドとテクニックが必要ですし、要望に近づけるためにはニュアンスを工夫する必要があります。

 歌うようなタッチでは少し違うかなと思います。

 お話の会の“読み聞かせ”のような抑揚のあるタッチという表現が正解に近いのではないかと私は思っています。

 体は“こりを作るまでのストーリー”や“むくんだ理由”を連れてきているので、それを自然体で読み解いていけば、一点ごとに異なる体に素直なタッチをすることで抑揚がついていくはずです。

 悲しい物語を意図して悲しく表現すると、受け取る側はゲンナリしてしまうことがあります。

 素直に、明確に、“カツゼツの良いタッチ”ができれば、体の一点ごとの違いがおのずと抑揚をつけていきます。

 体に触れることが気持ちいいと思えるタッチ、自分が健康になるようなタッチ、そこに正しい物語の解釈が生まれ、自然と抑揚がついた感動的な読み聞かせが生まれます。

 どの体にも治そうとする力が存在し、どの体にも面白い物語が刻まれています。

 われわれが素直な力の抜けたタッチをすれば、血行促進によって免疫力が活性化し、不調部位のメンテナンスを助けることになります。

 まずは音程の良い、癖のないタッチを練習して、そこへ自分のセラピストマインドを乗せてニュアンスを出していけるようにしていきましょう。

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2012年1月 3日 (火)

手根部と四指を使い、頚の回旋で「風池」を自己指圧する。

 仰臥位で左肘を屈曲し左手掌を後頭骨と後頚部の境に当てて、手根部が左乳様突起に、四指は揃えて左中指指紋部が右の『風池』に当たるようにします。

 頚を少し後屈気味に右回旋すると、四指の指紋部が頚をとらえて手根部の方向に引くことになり、中指指紋部が右の『風池』に圧を加えることになります。

 頚を少し前屈気味に左回旋すると、手根部が左頚部を四指指紋部の方向に圧すことで右の『風池』に圧を加えることができます。

 手指や上肢の力を使うのではなく、自然に圧刺激が加わるように体をリラックスさせてその感覚を体得してください。

 頭の重さを利用して圧刺激を加えるテクニックです。

 必ず息を吐きながら、自然に圧がかかっていくタイミングを自分のものにしてください。

 『風池』を刺激する理由は、乳様突起に手根部を当てた時、『天柱』では手根部と指紋部の距離が近過ぎ、『完骨』では少し遠いということです。

 距離が近過ぎるなら、手根部の位置を顎の側面までずらすか、引っかかりにくいのでこのやり方では適当でないか、いろいろなことを自分の感覚で考えてみてください。

 自分の手のサイズに合った無理のないやり方、疲れないやり方がプロフェッショナルのタッチです。

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2012年1月 2日 (月)

龍穏寺(越生町龍ヶ谷)、久々に出会った強い目力。

 毎年元旦は地元の出雲伊波比神社から、近郊の高麗神社、最勝寺と御縁がある神社やお寺に初詣に出かけます。

 金鑚神社、喜多院、氷川神社といった埼玉県内で混み合うところへは、初詣の混雑が終わってからお参りしています。

 明治神宮、豊川稲荷、巣鴨のとげ抜き地蔵、浅草寺などに至っては、都内に出かけた時に余裕があればということになるので、初詣どころか夏だったりします。

 いろいろな大変さ、御客様からの期待など、神ならぬ私でありますから、神様仏様に頭を下げてくれば、それで負担軽減の精神的デトックスになります。

 自分がやらなければいけないことは減りませんが、神様仏様にお預けした部分は( )でくくって見ないことにするという儀式になるので、よく“もらう”セラピストは神社仏閣に行って頭を下げてくることを習慣にすると良いでしょう。

 今年は辰年なので昨日は越生町龍ヶ谷(たつがや)の龍穏寺へも行ってきました。

 上り坂の左脇には清流が流れ、曲がりくねった坂道に沿った川が龍のようです。

 旅人に悪事を働く“龍”を高僧がその法力によって“穏やか”に変えたことが龍穏寺の由来だそうです。

 江戸城を建てた太田道灌の墓があり、火災や明治の廃仏毀釈によって曹洞宗の修行僧が集まる名刹として栄えた頃から比べるとだいぶ建物も減ったようですが、山門には当時の風格が残っています。

 お参りの帰り、若いお坊様と擦れ違い、朝の挨拶を交わしました。

 一瞬の擦れ違いでしたが、滅多に見たことのない目力の強さがあり、歌舞伎の海老蔵さんに似ていましたが、もっと「やりたいことがたくさんあり過ぎてしょうがない」というように前向きのエネルギーが体から溢れているように見えました。

 私が一瞬でタダモノではない感を受け取ったように、あちらも興味を持ってこちらをチェックしたような…。

 指圧の御客様から今度の龍穏寺の和尚はとても良いという話は聞いていました。

 なるほど、と思いました。

 こちらは帽子にマスクで目しか出ていませんでしたが、また後々、縁がありそうな気がしました。

 「辰年に龍穏寺はにぎわうのでは?」、そんな予想で出かけた初詣でしたが、お参りの方はそこそこでした。

 山道ですが車の擦れ違いが大変なところもほとんどなく、山菜を採ってはいけませんという立て札があったので山菜が生えてくる山のようです。

 何もないことを見に行くようなものですが、あのお坊様の目はタダモノではありません。

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2012年1月 1日 (日)

あけましておめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。

 皆様の健康と幸せをお祈り申し上げます。

 7時を過ぎても東の空には雲がかかっていて、初日の出はまだ雲の中です。

 それでも雲は動いていて、雲の隙間から青空がのぞいています。

 天候や四季の変化もデトックスのようなもの、雨が降り終わればやがて晴れ、冬を越えれば新しい命が息吹く春になります。

 変わることを怖れず、停滞や後退の後にはまた歩きだせばよいのです。

 一歩前に歩き出せるように背中を圧すこと、今年もそれに明け暮れる一年になりそうです。

 滝を登れた鯉は竜になる、それを表した言葉が登竜門なのだそうです。

 今年は辰年、干支の中で唯一架空の存在が辰です。

 去年の東日本大震災で、すでに現実はSFを超えてしまったような思いがあります。

 今年が災害の少ない一年であることを願っています。

 鯉が竜になるような努力を重ねて、来年の元旦も今日のように爽やかに迎えたいものです。

 今日はあまり寝ていませんがルーティンワークのストレッチもエクササイズも終わり、全て快調です。

 では初詣に行ってまいります。

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