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2012年3月31日 (土)

青森から新幹線と電車で6時間、老老介護の疲れ。

 80代の書道の先生が久しぶりに指圧にいらしゃったので、作品展の準備でお疲れかと思ったら、昨夜は青森から帰ってきて家に着いたのは10時を過ぎていたとのことでした。

 正月にはさほど呆けてもいなかったお姉さんが階段で転んで入院し、痴呆が進んで要介護認定3となり、しばらくその御世話に行っていたのだそうです。

 御自分も3日前にお姉さんが転んだお姉さんのお宅の階段ですべって左母趾を挫いたとのことで、左母趾には湿布が貼ってあります。

 歩きを見ると普通に歩けていますし、腫れもひいて変形もないようですから、捻挫のようです。

 夕方4時半過ぎの新幹線に乗って6時間座ってきていますから、大腿後側の大腿二頭筋に強い緊張があります。

 肩もこっていて、病院で処方されている睡眠導入薬を昨日青森から宅配の荷物に入れて送ってしまったとのことで、昨夜はほとんど眠った気がしないということでした。

 青森には3週間居たそうですが、27日夜8時の岩手で震度5弱という地震はほとんど感じなかったとか。

 こちらに帰る数日前に老人介護施設に空きができてお姉さんを預けることができたということですから、階段ですべって足趾を挫いた頃には疲れもピークに達していたのでしょう。

 痴呆がすすんだお姉さんを温泉施設に連れていったら、親切な女性が二人でお姉さんの手をとって入浴の介助をしてくれたということもあったそうです。

 介護の仕事をしている方たちだったかもしれませんね。

 お姉さんのお宅には旦那さんが残されていて、グランドピアノが2台とアップライトピアノが1台あるそうですが、家の中の掃除やゴミ出しだけでも大変なことになっていたようです。

 お姉さんは音楽の先生で、まだ音楽を教える意欲もあって、入所した老人介護施設では合唱の指導をしていたのだとか。

 今まで「私より若い人たちなのに年寄りじみて元気がない」と言っていたそうですから、そこに入所することになるとは…。これから一波乱ありそうな感じです。

 青森での介護生活の苦労話しをうかがいながら、声を出して思いを吐き出していただくのが私の指圧です。

 全身指圧を終えると、背中が伸びました。指圧を始める前と途中でもトイレに行ったので、デトックスはばっちりです。

 この後は髪をカットしに行って、午後には青森から送った荷物が届き、作品展用にあと十枚書を書かなければいけないそうで、この後またいつ青森に行くことになるかもしれず、老老介護がスケジュールに入ってくると大変です。

 

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2012年3月30日 (金)

良かれと思う親心でかえって引きこもりの症状が悪化したお話。

 指圧の御客様からうかがったお話しです。

 引きこもりの青年がピアノには興味を示したので、御両親がピアノの先生を呼んで彼の我流のピアノにレッスンをしていただいて、ホームコンサートを企画しました。

 少人数招待した友人知人の前では、本人も満足した出来のホームコンサートになったようです。

 いつになく満足そうな息子さんの様子を見て気をよくした御両親は『もっと良くなることを期待して』、次にはホールを借りてコンサートを企画しました。

 我流のピアノにまた少しレッスンをして臨んだホールのコンサートで、引きこもりの青年の指は止まってしまい、自信をつけるつもりが散々の出来で、その後彼の病状が深刻になって病院に入院したそうです。

 『子を思うゆえの親の心の闇』ということでしょうか。

 ピアノの先生はホールのコンサートに賛成していなかったようです。

 気のおけない知り合いに囲まれて、慣れた家の環境の中で弾くピアノは、我流でも何とかなったようですが、ホールの慣れない環境と慣れないピアノで、観客も増えていたことと思いますから、彼は緊張で固まってしまったのでしょう。

 人は誰でもショックを受けたり深刻な悩みを抱えている時に、心が緩んで頑なさがほどけていくには、段階があって、時間がかかりますね。

 入院という結果からみれば、御両親が急ぎ過ぎたようです。

 良かれと思ってやったことが、ためにならないこともあるというお話です。

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2012年3月29日 (木)

ゴルフバッグに生け花。

 往診へ向かう時、車のラジオから聞こえてきたのは毒蝮三太夫さんの声。

 「…ゴルフバッグに花を活けたり…」

 えっ、悪くないかも…。

 大きな枝モノの花木なら、李朝の大きな壺よりゴルフバッグが面白いかも…。

 指圧をした華道の先生にその話をしたら、まんざらでもなさそうでした。

 先生は80才を過ぎて、膝が痛くなって正座ができないので、立って活けるような大作が膝のためにもいいかもしれません。

 先生は茶道も教えていて、帰りに抹茶をいただきました。

 茶筅で立てた泡の間に、三日月の形を作る流派だそうです。

 バリスタのラテアートのようですね。

 器の絵柄が紫陽花で、少し先取りがおしゃれなのだとか。

 紫陽花を眺め、絵をわきによけて、抹茶をいただきました。

 指圧をし、下肢伸展挙上の大腿四頭筋のエクササイズを教えた後に、御点前をいただいてきました。

 カジュアルな、生活に密着した、普段使いと言えるようなお茶の時間でした。

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2012年3月28日 (水)

睡眠不足で食欲刺激ホルモンのグレリンが増加し、満腹感をもたらすレプチンが減少する。

 睡眠と食欲に関する実験で、4時間睡眠のグループでは食欲を刺激するホルモンのグレリンが増加し、満腹感をもたらすホルモンのレプチンが減少したそうです。

 胃から出るグレリンは、下垂体に働きかけて成長ホルモンの分泌を促進し、視床下部に働きかけて食欲を増進させます。

 全身の脂肪組織から作られるレプチンは、体脂肪の量を脳に伝え、食欲抑制に働きます。

 レプチンはギリシャ語の『Leptos』が語源で、レプトスの意味は『痩せる』です。

 深夜まで仕事をして夜食をとった人が、睡眠不足で朝食を食べずに昼食をたくさん食べてしまうという食生活の悪循環は、どうやら胃から出る食欲刺激ホルモン・グレリンの仕業のようです。

 睡眠不足はインスリン抵抗性(インスリンが効きにくくなる)による高血糖や、高血圧を招く怖れもあります。

 血液中の過剰な糖や脂肪が血管に溜まれば、動脈硬化や梗塞を招きます。

 質の良い睡眠から得られる幸福感は、食欲のコントロールにも大切ですね。

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2012年3月27日 (火)

ヨガの三日月のポーズをイメージして腹式呼吸を垂直圧に変える。

 ヨガの三日月のポーズは、片膝は立て片膝はマットについて、両手を合わせて頭上に上肢を伸ばします。

 指圧では三日月のポーズほど股関節を開くことはなく、上肢は下に向けて伸ばします。

 指圧はヨガほど伸展の力を使いませんが、骨盤を起こし、背中を伸ばして、しっかりと息を吐くということでは、頭頚部と体幹部の使い方は同じです。

 『息を吐きながら圧す』ということは、息を止め血管を収縮させて血圧を上げないということです。

 つまり興奮し、怒りの感情に近づいて『殺法』にならないために息を吐きながら圧します。

 徐々に息を吐くにつれて母指の指紋部が沈み、息を吸いながら元の姿勢に戻せば、それが漸増漸減圧の指圧になります。

 腹式呼吸でおなかを突き出しながら背中を反らせ気味に起こすことを母指の指紋部を支点として行えば、体幹は上に伸び上がります。

 これが腹式呼吸を垂直圧に変えるということです。

 指で圧し込むのではなく、母指の指紋部をてこの支点として背中を起こせば、指圧点には垂直圧しかかからないのです。

 これが重力とオトモダチになるという感覚です。

 井戸の釣瓶(滑車のイメージ)、ヨガの三日月のポーズで上肢下肢の伸展の力を緩めたイメージ、何となくわかるでしょうか?

 呼吸で圧す、腹式呼吸を垂直圧に変えることができるようになると、腸が健康になります。

 腸が健康になると免疫力が向上します。

 ヨガで健康になるように、指圧をすることで健康になるのは、指圧の時間は腸を活発に動かす時間だからです。

 おかげさまで今年も花粉症に悩まされることなく過しています。

 そういえばここ数年風邪らしい風邪というものを引いていません。

 神経質で、頭痛持ちで、ストレスですぐに胃腸をやられる私でしたが、指圧とアロマテラピーで自分でも別人になったのではないかと思うくらい変わりました。

 良く変わったのだと思います。

 これからも良く変わり続けていきたいと思います。

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2012年3月26日 (月)

体操の鞍馬のイメージで指圧をする。

 爪先に体重をかけることができるのは、立位ならその場で爪先立つか、ウォーキングなら体幹より後ろで地面を蹴る時だというのは前回に書きました。

 手指も四足歩行で考えれば、指先の指紋部に体重をかけるのは体幹にできるだけ近いか、体幹より後ろのほうが体重をかけやすいということが言えます。

 全速力で走る動物の前足は体幹より前に着地しても、体幹を前に押し出してから後ろに蹴り上げています。

 体操の鞍馬では2本の把手を持って懸垂しながら下肢を90°に持ち上げて静止する技があります。

 それに近いイメージで、ベッドの側面に背中を向けて立ち、母指と四指の指紋部をベッドにあてた構えで母指を体に近い方に置き、両方の手指で体を支えながら足を少しずつ前に出していきます。

 おなかを突き出す感じにすると指紋部に体重がかけやすいと思います。

 この時には肘関節伸展で、おなかを突き出すことによって背筋を使って背中を起こしていることになります。

 ここまで極端にやらなくてもよいのですが、体幹より前で指圧をする場合に猫背で圧すと腋が開いて、『体幹と手指との間の空間が大きくなります』。

 猫背で圧すということは、肘が屈曲しがちになり指紋部に体重を乗せにくくなります。

 体幹より前に体重移動をする時の指圧は、猫背を正し背中を起こして圧すと腋が閉まり、体幹と手指との間の空間が狭くなります。

 背中を起こして反らし気味にすると体幹が離れていくように感じますが、実は胸腹部が前の空間を詰めて、背中を起こすことで肘伸展の体重移動が容易になるのです。

 体重移動の指圧をするならば、できるだけ指紋部の着地点を体幹から離さないといういうことが大切です。

 着地点が前にずれるほど猫背になり、肘が曲がり、体重移動の指圧ができなくなります。

 体の側面や後方に着地をすればもっと体重移動がしやすいので、そのイメージを体に覚えこませると、体の前で指圧をする時の体重移動がしっかりとできるようになります。

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2012年3月25日 (日)

足を一歩前に出せば爪先に体重はかけられない。

 入浴時の浴槽か、壁に膝を伸ばして足底をつけ、爪先に力を入れて踵を浮かせてみます。

 下肢後側が浴槽の底や床についているか足一つ分(25cmくらい)までの高さなら、爪先に体重をかけることできます。

 これが通常の歩行の一歩分足を上に上げてしまうと、もう爪先に体重をかけることはできません。

 一歩前に足を出したら、体に近い踵のほうが体重をかけやすくなります。

 爪先に体重をかけるなら、その場で伸び上がるか、体幹より足が後ろにある時でなければうまくいきません。

 だからウォーキングの時に後ろに残した足の爪先で地面を蹴ることが大切なのです。

 ウォーキングの時に、体幹より前で踵に、体幹より後ろで爪先に体重がかかると、足関節の背屈と底屈が繰り返されて、下腿の筋肉のポンプの力で血行が促進されて、むくみが解消します。

 入浴時に浴槽でやってみて気づいたこと、足を30cm上に上げたら、爪先に体重はかけられませんでした。

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2012年3月24日 (土)

子宮内膜症のホルモン治療を止めた後、妊娠判明翌日の指圧。

 妊娠を望んで子宮内膜症のホルモン治療を止めた30代の女性、人工授精を薦められていましたがそれを受けることもなく、妊娠がわかった翌日に指圧に来てくれました。

 スマートフォンの写真で見せてくれたのは妊娠検査薬陽性の写真、彼女の喜びが伝わってきます。

 前回の指圧の後で、日本最高齢助産師坂本フジエさんの著書『大丈夫やで』を読んでみたらと渡しておきました。

 こうなればあの本も少なからず妊娠に貢献したかもしれず、妊娠期間中にも役に立つので彼女へのプレゼントとさせていただきました。

 もともとこの本はプレゼントのつもりで、返さなくていいよとは言ってありました。今となれば何となく妊娠の役に立つことがわかっていたかのようです。

 妊娠4週目くらいですが顔がふっくらして見え、今回の主訴は頭痛です。

 37℃くらいの微熱があり、左の喉に軽い痛みもあるようですから、妊娠で体温が上がっているだけでなく、風邪気味でもあるようです。

 座位の触診では肩が内旋し、僧帽筋が盛り上がり、背中が丸くなっていました。

 一番楽な体位で寝ていただくと、仰臥位からの指圧になりました。

 むしろいつもよりも下半身は締まった感じです。

 左足趾外側の2本は冷えています。

 一番使いづらい足趾ですし、膀胱経の経絡は坐骨神経を介して子宮への刺激となるので、強い刺激は控えて手掌で温めるように施術しました。

 左鎖骨下筋外側は肩の内旋で固定されていたようで、こっていました。

 顔はふっくらして見えましたが、触ってみるとひどくむくんでいるわけでもありません。

 時を選んで子を授かり、母になった顔ということでしょうか。

 念のために、そして妊娠中の施術の体位を知っていただくために、膝用の枕を腕で抱え、膝の間には足枕を入れた横臥位で指圧をします。

 全身指圧を終えると、頭の痛みもすっきりしたとのことでした。

 不思議なもので心身に不調を抱えてきた彼女ですが、妊娠前後は体が快調で、普段は飲まないお酒も飲み、けっこうなカロリーの食事もしていたとか。

 人工授精を薦めたお医者様も、「そんなことで妊娠するとは…」ときっと驚かれるのではないでしょうか。

 頭痛と喉の痛みに葛根湯を飲んだということなので、成分の麻黄には交感神経を刺激する作用があるので、念のためにその服用はやめるようにアドバイスさせていただきました。

 麻黄には発汗作用、鎮咳作用があり、エフェドリンですから、よく効く薬は妊娠中に使わないのが心得です。

 指圧の後に、懇意にしている漢方薬局に行って風邪薬の相談をしてくるとのこと、それが賢明です。

 結婚する前から知っている彼女ですが、結婚後には環境の変化に馴染めなかったりで、今まで実にいろいろなことがあったことを思い返しました。

 そして妊娠判明の翌日に、それを私に知らせてくれたことを嬉しく思いました。

 妊婦さんに向けた『大丈夫やで』の本に私が目を止めて購入し、読んで感動し、人工授精を薦められたという彼女にその本を渡し、妊娠したということ。

 全く無関係なことではなく、時の縁がつながって、彼女の人生の一場面に私が深く関わることになった感じです。

 その閃きを逃さないというか、チャンスを逃がさないというか、セラピーは少し攻めてみることも大切ですね。

 押し付けではなく、それが結果に結びつかなくても、御客様の心には響かなくてもがっかりせず、情報の網を張り巡らせて、少しおせっかいかもしれなくても、良かれと思えば出し惜しみしないことが、何かを生み出すことにつながるのだと思います。

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2012年3月23日 (金)

仙骨から手足を伸ばすイメージで消費カロリーは大幅にアップする。

 脊柱起立筋は骨盤中央の仙骨から始まります。

 猫背を正して背中を起こす時に、仙骨の上に脊椎を積み上げていくように上に伸び上がりながら背中を反らせると、仙骨から脊柱起立筋を使っていることになります。

 このように脊椎間の間隔を伸ばしながら脊柱起立筋を使った状態で、上肢は肩甲骨から指先までを前方挙上でしっかりと伸ばすことができれば、上半身は最大限に伸びています。

 また同じく脊柱起立筋をしっかりと使った状態で、下肢は仙骨から足先までを後方挙上でしっかりと伸ばすことができれば、下半身は最大限に伸びています。

 四つん這いで膝をついて、右上肢+左下肢、左上肢+右下肢と対角線に伸展するエクササイズは、普段使わない筋肉を使う猫背矯正のエクササイズになります。

 息を吐きながら伸展姿勢を持続する、手掌は内側に向ける、股関節を外側に開き過ぎないなどに注意して行います。

 立位でも仙骨から上肢の前方挙上(肩関節の屈曲)、仙骨から下肢の伸展(後方挙上)をすることができます。

 脊柱起立筋と上肢下肢を連動させるのに、仙骨から手先足先の末端までをイメージすることができれば広範囲のエクササイズになるので消費カロリーがアップし、体を引き締めることができます。

 駅や歩道を歩きながら擦れ違う人を見ていると、バッグを手で提げていたり肩にかけていたり、ポケットに手をつっこんでいたりで、肩関節内旋で猫背になって下を向いて歩いている人がほとんどです。

 それでは歩行というよりも単なる移動です。

 前だけを意識して踵からぺたぺたと着地しても移動はできます。

 しかし後ろに下肢を伸ばして爪先で地面を蹴らないから大殿筋が使えずにお尻が垂れ、ふくらはぎの筋肉が使えずに足が冷え、むくみます。

 ショルダーバッグの肩掛けを摑んで歩き続ければ、肘屈曲で前腕の屈筋と握力を使い(この状態ではすでに僧帽筋や肩甲挙筋も使っています)、大胸筋も肩甲下筋も緊張し、顔が下を向けば後頚部や前頚部も緊張し、その結果として血行不良で肩がこります。

 片側の肩にショルダーバッグを掛け続ければ、頚から肩の筋肉の緊張から全身のバランスに左右差ができて片頭痛の原因にもなります。

 撫で肩で何度もバッグの肩ヒモが肩からずり落ちれば、それを直す労力を一週間で考えても大変なことです。

 できるだけ荷物を持たずに上肢下肢を大きく使って歩くのが理想ですが、通勤通学でそれが無理なら、一日のうちのどこかで(できれば朝晩)それを補うストレッチとエクササイズを行ってください。

 四足歩行で動物が走る時の体の使い方をイメージしてみましょう。

 歩行は移動手段だけではなく、ストレッチにもエクササイズにもなります。

  歩行の時に走り幅跳びほどバンザイをするのは大変だし目立って恥ずかしいので、歩く時の肩は後ろに振ることを意識してくださいね。

 中途半端に肩を前に振る意識で歩けば猫背姿勢の矯正にならないので、肩も後ろに振ることを意識して歩きましょう。

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2012年3月22日 (木)

食べること=後天の精を得ること=食養生。

 東洋医学では両親から受け継いだ生命の素を『先天の精』と呼び、食物から得られる生命の素を『後天の精』と呼んでいます。

 人間の生命力には遺伝子と食事が大きく関っています。

 大腿骨骨折の方が十二指腸炎の入院から退院してそろそろ3週間になります。

 落ち窪んでいた眼窩はふっくらと張りが出てきて、髪の毛や髭も黒々ふさふさとしてきました。

 点滴では得られないものが、食事からは得られるのです。

 点滴で血管に直に栄養が入ってくるよりも、胃腸から吸収された栄養が肝臓から全身に分配されたほうが『後天の精』の本領は発揮されるようです。

 『原始的な動物では腸が脳の働きをする』ということとも関係がありそうですね。

 この約3週間の体の変化を見ても、体に触れても、食べること、動くこと、動けないなら他動的なタッチで筋肉を刺激することがとても大事なのだと思います。

 夜中の2時でも私を呼んでくれと奥様に頼むことがあるそうです。

 虫の知らせのように目が覚めるのは、そんな時かもしれません。

 入院で痩せ細った下肢の筋肉を、また少しずつ太くしていきましょう。

 健康な人でも、自分で動かすのを忘れている筋肉があります。

 意識することさえなかった拘縮した筋肉に指圧やマッサージを受けて初めて、そのこりに気づくことがあると思います。

 実はそんな意識していなかったこりが、思考の柔軟性のストッパーになっていたり、内臓の働きにブレーキをかけていたりするものです。

 人生の収支は、体への栄養の摂り入れと老廃物の排出が大きく関ってきます。

 つまり健康でなければ、いくら富や地位や名誉があっても人生の収支は赤字なのです。

 体に必要な栄養を摂り、いらないものはすみやかに排出するというサイクルの感受性を高めておきたいものです。

 指圧・マッサージの後は過剰な食欲を抑えることができ、本当に自分の体が欲している食材は何かがわかります。

 命の素の後天の精には薬以上のパワーがあります。

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2012年3月21日 (水)

頸椎症の痛みから同側にぎっくり腰を起こしたケース。

 痛みは気候が暖かくなると少しましになるものですが、春めいた御彼岸の日でも痛みに苦しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。

 60代女性、脈は1分間に50前後、明らかな徐脈ですがそれが病院で治療対象とはなっていません。

 頸椎症で整形外科に通院中で、第5頸椎~第6頸椎間に狭窄があり、左肩甲間部には軽く手掌を触れただけでも強い痛みがあります。

 左上肢は尺骨神経に沿った痛みがありますが、第7頸椎~第1胸椎間の狭窄は画像上では明らかになっていません。

 左肩甲間部から左上肢尺側の尺骨神経に沿った痛みもかなり難治性の症状ですが、今回の主訴は腰痛です。

 椅子に座って問診や触診をすることも大変そうなので、まず仰臥位になっていただきました。

 ぎっくり腰なら、仰臥位になる時に腰を動かさないように固めた形でスローモーションのように体を寝かせていくのが普通です。

 この御客様は頸部を動かさないようにして仰向けに寝ていきました。この体の動きにこれからの施術のヒントがありました。

 仰臥位で両膝を屈曲し、ゆっくりと股関節も屈曲させて、膝をおなかに近づけていきます。

 腸腰筋に傷があれば腸腰筋を収縮させるこの動きで痛みが出ますが、御客様は「気持ちいい」とのこと。

 むしろ下肢を戻して伸ばした時のほうが腰に刺激がありました。

 腸腰筋の傷でも伸ばした時の伸展痛が出ますが、このケースは左肩甲間部からつながる左脊柱起立筋の問題と診てよいでしょう。

 頸部の固定、左肩甲間部の固定により同側の脊柱起立筋が固定され、腰部では不動性の硬直→断裂というようなことが起こったようです。

 仰臥位の指圧、左半身を上にした横臥位の指圧を行いましたが、左上半身には強い痛みがあり、軽く手掌で触れ、その後も手掌の持続圧にとどめました。

 左肩甲間部も左腰部もはっきりとした傷なので、圧し込んでこねて傷口を拡げるのはナンセンスです。

 患部ははずして全身性にむくみを流す指圧を行って血行促進し、施術を終えました。

 頸椎症があって同側に氷が張るように痛みが拡がるケースの施術は慎重に行ってください。

 対角線にバランスをとるように緊張がある場合は、傷ついていない筋肉でかばっているので、そのかばって緊張した筋肉はまず重症ではありません。

 同側の痛みは、脊髄神経を介してその2点で火花が飛び散っているようなものです。

 どちらを強く刺激しても、両方症状が悪化します。

 このケースの最適な治療は、「安静、温めること、鎮痛剤、痛みの出ない範囲で小さく動かすこと」です。

 セラピストはそれでも対応を求められるものです。

 どうしてだと思いますか?

 セラピストが、セラピストの手が、御客様に病状を客観的に伝える時間を作るなら、それがセラピーです。

 傷が治るまでは痛みがあるという客観的な事実を伝えること、体の動かし方をアドバイスすること、御客様が御自分では見ることのできない背部の状態をお伝えする語彙をたくさん用意しておくこと、セラピストにできることはたくさんありますね。

 帰り際、御客様は庭の紅梅を見て「何と鮮やかな…!」とわずかの時間見とれてからお迎えの車で帰っていかれました。

 いらっしゃった時とは違い、余裕ができたのです。

 そのことだけからでも、私の指圧がセラピーになったということがわかりました。

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2012年3月20日 (火)

シナモンチャレンジで急性気管支炎になる恐れあり。

 シナモンチャレンジは「スプーン山盛り一杯に盛ったシナモンパウダーを水なしで60秒以内に飲み込むゲーム」で、2008年頃にアメリカで流行ったものが昨年来再ブレークしているようです。

 動画投稿サイトに面白映像としてシナモンを噴き出すシーンがアップされていますが、気管に入ると急性気管支炎になる恐れがあります。

 アロマテラピーで使うシナモン精油は、水蒸気蒸留法で抽出しますからパウダーではなく液体です。

 シナモン精油はアルデヒドを多量に含んでいるために皮膚への刺激が強く、妊娠中に使える精油ではありません。

 漢方ではシナモンは桂枝(桂皮)として使われています。

 風邪の引き始めに使われる葛根湯にも、風邪がこじれた時に使われる柴胡桂枝湯にも、桂枝(シナモン)が使われています。

 アロマテラピーでも漢方でも、シナモンは「呼吸器症状の緩和、体を温め発汗・発散(のぼせを治す)、健胃消化薬としての働き」などを期待して使われます。

 呼吸器系の症状を治すシナモンを一気に飲み込んで、気管の刺激となって急性気管支炎を起こすようでは本末転倒です。

 花粉でも埃でも吸い込んで呼吸器症状が出るわけですから、スパイスとして使われる刺激性の強いパウダー状のシナモンを吸い込めば当然、呼吸器症状が懸念されます。

 シナモンチャレンジの映像を見て、昔、所ジョージさんが「砂漠でキナコ→バホバホ」という表現をしていたことを思い出しました。

 「砂漠で喉がカラッカラに渇いて水が欲しい状況でキナコをもらっても…」という所さんの面白イメージなのですが、黒澤明監督が「こういう日本人が出てきたんだ」と所さんを絶賛したというのがわかるような気がします。

 水なしで刺激性の強いシナモンパウダーをスプーン山盛り一杯一気に飲み込んだら、そりゃあバホバホします。

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2012年3月19日 (月)

鏡の位置を高くすることで小顔になる。

 今朝、起きぬけの腫れぼったい顔を鏡で見て、がっかりした方も多いのではないでしょうか?

 鏡の位置が低いと、顎を引いて鏡をのぞきこむことになるので、起きぬけの腫れぼったい瞼や頬のたるみが強調された張りのない顔と向き合うことになって、一日のスタートががっかりな感じで始まります。

 高い枕をして、顎を引く角度が大きな状態で寝ていれば、顎の下がたるみます。

 下向きがちな顔は重力に負けて老け顔を作ります。

 セルフの証明写真や携帯のカメラで撮った自分の老け顔にびっくりしたことはありませんか?

 問題は顔が斜め下を向いているということにあります。

 良姿勢は顎を軽く引く(5°)のですが、視線が近過ぎれば下を向いているのとあまり違いがありません。

 そこで、メイクの鏡を高い位置にしてみましょう。

 朝起きぬけに顎が上がるくらいの位置の鏡を見ながら、下顎から頚へのマッサージと顔のマッサージ、そして口をすぼめるエクササイズをしてみてください。

 顔のたるみがスッキリしてきます。

 朝起きぬけの張りのない顔のまま口角を上げるエクササイズをして力を抜くと、反動でびっくりするほど顔がたるんでしまうということがあります。

 猫背で低い位置の鏡を見ながら顔が斜め下を向いたままフェイスやネックのマッサージをしても、重力とも闘わなければならないので効果は差し引かれます。

 高い位置の鏡で顎を上げ気味にして顔を見る、マッサージをする、メイクをする、それを習慣にしてみましょう。

 いい感じじゃないですか?

 小顔習慣はこんなちょっとしたことにコツがあります。

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2012年3月18日 (日)

高齢者には足の背屈力を鍛える施術を取り入れる。

 脳梗塞後遺症の特徴として、足関節底屈・内反の“内反尖足”があります。

 脳梗塞でなくても高齢者では「爪先を持ち上げることができずに低い段差でつまづく」、「O脚気味に足底の外側だけで着地をする」というような内反尖足に近い歩行をしている方が増えてきます。

 下腿前側の前脛骨筋をしっかりと使っていないために足の背屈が甘くなり、低い段差だけでなく、場合によっては歩道のコンクリートの切れ目でさえもつまづくことがあります。

 また高齢者では坐骨神経痛の方が増えてきますから、足の感覚が鈍いという訴えも多くなります。

 私は全身指圧の後に、足関節に負荷をかけた抵抗運動(PNF)を取り入れています。

 やり方は簡単で、足関節を背屈してもらう時に両手で負荷をかけ、最終的には“負けてあげます”。

 足の底屈も合わせて行うと、ほとんどの方が背屈のほうが弱いという結果になります。

 車のペダルを考えても、足の底屈の動きになっていますね。

 力が弱い人でも、足は底屈のほうが楽な動きになっているのでペダルは底屈するように作られているわけです。

 あれが輪っかでも引っ掛けて背屈する動きのペダルだったらどれだけ事故が増えることでしょう…。

 人間の足は力がなくなれば底屈の形で固まるので、高齢者には負荷をかけた足背屈のエクササイズが必要になるのです。

 必ず左右差がありますから、それぞれにちょうどよい負荷をかけて、最後には“負けてあげてください”ね。

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2012年3月17日 (土)

福島県庁に就職する新卒の御客様。震災の影響はこんな形でも。

 新卒の女性、御母様と一緒に来て最初に指圧をしたのは大学入学の前、今回は車を一人で運転して卒業式の前に指圧にいらっしゃいました。

 「福島県庁に就職することになりました。福島に行ったらセンセイの指圧を受けられなくなるから…」

 『何でまた、よりによって…』という言葉を呑み込みました。それを言ってはいけませんね。大きな決断をしたのです。

 そして嬉しいことを言ってくれました。

 「御両親が反対されたのでは」という私の言葉に笑ってうなづく彼女はとてもいい子です。着実に成長してきたのだと思いました。

 あの震災と原発事故が、彼女に進路を決めさせたのでしょう。

 彼女は「YU・U・KI」と呼ばれ続けてきました。“名は体を表す”で、そう呼ばれてきたことも進路を決める要素として働いたように思いました。

 全身指圧をし、むくみがちな彼女の就職祝いのスモールプレゼントに精油を探しました。

 こんな時に限って封を切っていない適当な精油がありません。

 スパイクナルデは仰々しい、イランイランってことはない、ローズウッドでもないだろう…。

 本当はシャープな香りがよかったのですが、結局クラリセージになりました。

 鎮静作用と女性ホルモンへの作用で、福島で疲れた時に役に立ってくれるでしょう。

 震災と原発事故はいろいろな人の人生に影響を与えました。

 彼女の大学の4年間を私が指圧をした時間で思い返せば、4年はあっという間に過ぎてしまいました。

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2012年3月16日 (金)

指節関節伸展(=指を曲げない)で圧すと『てこ』の力が使える。

 何度も何度もここで取り上げていることですが、指の関節を曲げて母指で圧せば指力に頼る捻じ曲がった刺激になります。

 母指の屈筋に力が入れば、四指との連携は切断されます。

 マジシャンの指を見ていると、指節関節伸展でカードやコインを扱っています。

 指節関節を伸ばして指を使えば、小さいけれど正確な力を指先に集めることができます。

 マジシャンはネタバレしないように、小さいけれど正確なピンポイントの力を指先に集める指使いの訓練を繰り返し繰り返し行っています。

 最近スプーン曲げの練習をしています。

 そんなことをやっているとお叱りを受けることもあると思いますが、指圧を研究してきたからこそ、スプーンを曲げのポイントがわかるようになりました。

 指圧を研究していくと、ピンポイントで小さな力を1点に集中できるようになります。

 スプーンに圧をかけていると、スプーンの曲げやすい1点を感じるようになります。

 超能力は脇に置いておくとして、てこの力とオトモダチになるとスプーンは曲げやすくなります。

 母指と四指の対立圧をスプーンに使えば、スプーンは曲がります。

 もちろんこの時には指節関節伸展で、母指の指紋部をピンポイントで曲げる(折れる)1点に集中させます。

 圧をかけているうちに、スプーンの曲がる1点はやがて折れる線が入り、その時には熱を持ってきます。かなり熱くなります。

 そしてテレビでよく見た御馴染みのスプーン曲げの折れ方をします。

 このグラグラしてきて熱を持って、あっけなく折れてしまう時は快感です。

 指圧を突き詰めて考えてこなければ、この感覚にはたどりつかなかったと思います。

 スプーン曲げをする方が「何の得にもならない」と言うのもスプーンを4本折ってみて実感しましたし、インターネット上にスプーン曲げのサイトが多いのも、スプーンが折れる快感を知って納得しました。

 筋肉の状態も関節の状態も、外からは見えないものまでを診ていくことがタッチセラピーです。

 指紋部に力を集中する手指の使い方は、マジシャンからもスプーン曲げからもチェリストやピアニストからも学ぶことができます。

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2012年3月15日 (木)

「5人に1人は手術失敗」、脳外科の先生が酒の席で…。

 これも指圧の御客様からうかがったお話です。

 レストランの深夜の酒宴で、脳外科の先生がお酒に酔った勢いでだんだんと声が大きくなり、「5人に1人は手術失敗だなぁ」と同僚の先生と語り合っていたそうです。

 「切ってはいけない血管を切ってしまった」とか、「もう少し位置をずらして切っていたら、こんなに大量出血はしなかった」とか、5人に1人くらいの確率で起こってしまうのでしょうか?

 その後、「5人に1人は…」の先生は、病院に戻られたとか。

 その夜の急患にその先生の出番がなく、「5人に1人」がなかったことを祈ります。

 われわれが手術台に上れば“俎板の上の鯉”のようなもの、手術に同意して意識がある状態から頭の手術となれば、成功の確率はイチかバチかの半々くらいの気持ちで臨むことになるでしょう。

 「5人に1人」にはなりたくないですね。

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2012年3月14日 (水)

終末期医療に若い医師の心無い言葉。

 指圧の御客様からうかがったお話です。

 高齢者介護施設に入所している心臓の悪い90才の女性の具合がいよいよ悪くなり、土曜日に病院へ連れて行ったところ、診察をした若い医師に「足がひどくむくんでいるし、手のほどこしようがないから、“もし月曜日まで生きていたら”もう一度病院へ連れて来て」と言われたそうです。

 病院の都合もあるでしょうけれど、もう少し丁重な言葉を選んで伝えてもよさそうなのに…。

 彼はそんな気遣いが必要だと感じる感受性が鈍くなってしまったか、感じたことがないのかもしれません。

 会話もできなくなった90才の女性は、この若い医師の言葉を聞き取ることはできなかったかもしれませんが、最後の最後、手を貸してほしい時に命が見放されてしまったようで、可哀想です。

 しかし、どっこい、90才は月曜日まで生きて、再び病院へ向かったそうです。

 何かすごい!

 命は命の尊厳のために命懸けで頑張っているのかもしれません。

 ガンバレ90才!

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2012年3月13日 (火)

コーヒーポリフェノールで糖尿病、肝臓病、大腸癌、痛風のリスク低減。

 コーヒーには赤ワインに匹敵するポリフェノールが含まれているそうです。

 赤ワインといえばフレンチパラドックスが浮かびます。

 フレンチパラドックスが提唱され始めた頃のフランス人は喫煙率も高く、飽和脂肪酸の多い食事をしていたようです。

 にもかかわらずフランス人に狭心症や心筋梗塞になる人が少ないのは、赤ワインをたくさん飲んでいるので、赤ワインに含まれるポリフェノールの血管拡張作用が冠状動脈性心疾患を減らしているのではないかということが研究され、フレンチパラドックスという言葉が生まれたようです。

 最近のコーヒーポリフェノールの研究から、コーヒーを飲むことで、糖尿病や肝臓癌、肝機能障害、大腸癌、痛風などのリスクが減るということがわかってきたようです。

 つまり、コーヒーを飲むと血糖値やコレステロール値、尿酸値が下がり、便通が良くなります。

 コーヒーアロマによる気分転換や、カフェインによる覚醒作用・脳細動脈収縮作用・利尿作用などの効果もあり、「昔アラブの偉いおぼうさんが…」というファンキーすぎる歌詞の『コーヒー・ルンバ』を持ち出すまでもなく、コーヒーはパワーのある飲み物です。

 カフェインは片頭痛で拡張した脳の血管を収縮させるので、ポリフェノールの血管拡張作用とは逆の働きをします。

 コーヒーに含まれるポリフェノールとカフェインは逆の働きをしますが、漢方薬では一つの方向に働き過ぎないように、逆の働きをする生薬や調整をする生薬を調合します。

 コーヒーを薬として考えてみると、カフェインだけの薬よりもポリフェノールが含まれているのでマイルドだということも言えそうです。

 フレンチパラドックスのように、コーヒーの成分にもコーヒーパラドックスがあるみたいです。

 私の血液検査の数値が全てずっと正常範囲で、便秘や肌荒れとも無縁で健康でいられるのは、毎日コーヒーを飲んでいることも関係していそうです。

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2012年3月12日 (月)

足湯とハンドマッサージで聞こえてきた被災者9000人の声。

 東日本大震災の被災者の方に行った足湯とハンドマッサージのボランティアの施術が、1年間で9000人になったそうです。

 足をタライの湯で温め、ハンドマッサージを受けながら、被災者の方がふともらしたつぶやきの記録9000枚は大学で分析され、今後の災害時の提言として活用されます。

 お湯とタライと椅子とハンドマッサージで、血行促進と慰安と心と体のデトックスができるのですね。

 アロマテラピーが日常になると、ついつい精油とキャリアオイルのことも考えてしまいますが、迅速に行動することが大事なんですね。

 大学生のボランティアのハンドマッサージは決して巧みな動きではありませんでしたが、真面目なセラピーでした。

 施術を受けた被災者の方は、そのつたない動きのマッサージだからこそ、遠慮なく本音をつぶやくことができたのでしょう。

 新入りのマッサージ師を育てる御客様のように、足湯の時間は被災者の方が主導権を持つことができたことにも価値があったろうと思いました。

 昨日の3月11日にまた大地震や津波や原発事故が起きていれば、追悼の日に最悪のシナリオでした。

 昨日、最悪のことは起きなかったのです。

 2時46分から日本中で黙祷が捧げられ、私も1分間の祈りの中にいました。

 心臓の御病気で退院後間もない天皇陛下が、強く望まれて追悼の式典に御出席されたことも、多くの国民への励ましになりました。

 あらゆるものが少しずつ良く変わっていくように、今日も私は私の1日を興味深く見つめ、真剣に考え、楽しみたいと思います。

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2012年3月11日 (日)

ユーカリ・グロブルスの芳香浴で血行促進。3月11日、体も心も重いなら。

 忘れることのできない2011年3月11日金曜日午後2時46分からの地震。

 津波と原発事故と余震と停電と品不足の日々から、今日で一年がたちました。

 ここのところテレビでは東日本大震災の特番が続いています。

 天気の悪い日が続く上に、恐ろしい映像を見てしまうと、あわててチャンネルを替えても、気分が重たくなります。

 そんな中、昨日はユーカリ・グロブルスのアロマミストで御客様をお迎えしました。

 生活の木のユーカリ・グロブルスは、成分分析表によると1,8シネオールが8割を占めています。

 1,8シネオールは去痰剤、粘液溶解剤として働きますから、呼吸器系の症状を緩和します。

 副作用として注意することは、皮膚の刺激性が強いことと、引き締め効果があって血管収縮に働くので血圧を上げるということです。

 御客様が玄関から入って来るなり「いい香り!」とハートマークがつきそうな声で言っていただいたので、ユーカリ・グロブルスの選択は正解だったようです。

 御客様は60代女性、血圧は正常範囲、義歯の仮歯を使っていて、左前頚部の胸鎖乳突筋と右後頚部の肩甲挙筋が緊張していて、肩から腰にかけても筋肉が硬くなっていましたが、上肢や下半身はむくんでいました。

 慣れない義歯の噛み合わせによって、頚から腰までこってしまったようです。

 こりもむくみもある時、末梢のむくみを還すことで筋肉の緊張を緩和するということもできます。

 むくみを還すといっても、指圧では末梢に向かって遠心性の施術をすれば十分に効果があります。

 動脈の流れに沿って末梢まで指圧をするうちに、筋肉の収縮と弛緩によって静脈血やリンパの流れは促進され、末梢の動静脈吻合から血液は静脈に送られ続けます。

 高血圧ではない、雨や曇空で気圧が低い、むくみがある、これらのキーワードが当てはまれば、体の引き締め効果があって気分のテンションを上げるクールな香りのユーカリ・グロブルスが選択できます。

 ローズマリーでもそうですが、芳香浴なら、血圧が上がってトラブルが起きるような心配はしなくていいと思います。

 アロマミストは室内に拡散しますから、血圧を上げる精油を高血圧の方に使ってしまった場合でも、アロマオイルマッサージで皮膚に直接使った時ほどの刺激はありません。

 血圧を計ってみて高目で心配なら、鎮静効果の期待できる精油に換えてください。

 全身指圧後、左前頚部胸鎖乳突筋と右後頚部肩甲挙筋のこりは緩んで、背中から腰の緊張も、上肢と下半身のむくみも還すことができました。

 むくみがあって体が重だるいようなケースで、癒し系のまったりとしたタッチや、鎮静系の香りは逆効果です。

 気持ちのいいほうへ。

 こりには弱い刺激でタッチをしますが、それ以外はむくんで血流が滞っているので、むくんだ部位にはテンションを上げていくテンポの良いタッチや頭脳明晰になるシャープな香りが気持ちいいはずです。

 テンポの良いタッチとシャープな香りだと体を起こして頭をスッキリさせる施術になりそうですが、それを体が求めていて気持ちが良ければ眠っていただけます。この御客様もグッスリと眠ってくださいました。

 「いい香り!」と言っていただいた時に、この指圧の効果は半分約束されたようなものでした。

 今日の午後2時46分から、1分間の黙祷を政府は国民に求めています。

 私も黙祷させていただきます。

 もし一年前のことを思い出して気分がスッキリしなければ、鎮静作用のあるラベンダーのような香りよりも、頭脳明晰作用のあるユーカリ・グロブルスのようなシャープな香りのほうがピッタリと腑に落ちて、気分が楽になることがあります。

 お手持ちがあれば試してみてください。花粉症にも効果がありますので。

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2012年3月10日 (土)

痴呆の介護に身を削った娘夫婦が嫌われ、しない息子夫婦に介護を求める話。

 指圧の御得意様にうかがったお話です。

 息子さんのお嫁さんの御母様が痴呆になり、息子さん夫婦は御母様と一緒に暮らすことにしました。

 通勤が遠くなるし、お嫁さんの実家ですから、息子さんは大きな心で決断を下したことと思います。

 いろいいろとぶつかることが多い毎日となったようで、痴呆の御母様が実の娘に「黒いマフラーを盗っただろう」と詰め寄ったあたりで限界を感じ、息子さん夫婦は実家に住んで介護することをあきらめ、元の家に戻ったそうです。

 この御母様というのが資産家だそうで、実の息子さんと一緒に住みたいという希望があって、実の息子さんには車を買い与えたりしてラブコールを送っているようです。

 しかし、お嫁さんがうんとは言わなくて…。なかなか難しい問題です。

 実の息子さんのお嫁さんも『黒いマフラーを盗っただろう』くらいのことは言われているようですから、なかなか難しい…。

 脳が萎縮してくると本音と性格が浮き上がってくるようなことになるのか、息子さんへの溺愛と頑固さで、病気ではありますが周りはストレスで大変です。

 指圧を受けながら御得意様は「それでも親だから尽くさなきゃだめだ」と息子さんに諭したと仰っていました。

 「前世の報いが現世で起きるのだ」とも仰っていました。

 どこにでもいそうな田舎のおばあさまが、折にふれ擦り切れるほど唱えてきた言葉なのでしょう。

 時間も、体も、気も、お金も使って努力をしても、報われないことはあります。

 『前世の報い』で片付けてしまうことに嫌悪感を持つ方もいらっしゃると思いますが、DNAは親からの、先祖からの、遥か前世からの情報伝達です。

 『前世の報い』という考え方が、努力をしても評価されないことに対しての気持ちの落とし所として働けば、不満に悩む時間が短くてすみます。

 それで気持ちを新たに再スタートを切ることができれば、その言葉を受け入れられた方にとってはセラピーとなる金言です。

 私はセラピーの時間をエンターテイメントトークショーだと思っています。

 私がしゃべるのではなく、御客様がしゃべりたいことを気持ちよくしゃべっていただく時間です。

 胸に溜めている言葉を声に出して息を吐き出すこと自体デトックス効果がありますし、それが副交感神経を優位にする切り換えスイッチとなります。

 そのために言葉の端々を拾って、漫才のツッコミのように話を転がしていきます。

 自由で許された時間であるために、御客様のお考えをできる限り肯定しています。

 この御客様は息子さんに言い聞かせたお話しをしながら、あらためて御自分に言い聞かせていらっしゃたのだと思います。

 指圧でいただいた宝物に、おそらく無名のまま人生を過す庶民の、人生経験の中で磨き続けてきた血を吐くような言葉があります。

 学校や本で同じ言葉を知っても、指圧をしている時ほど心に響くことはありません。

 ほうれん草を二束いただきました。

 土の良さがわかる、味の濃いほうれん草を美味しくいただきながら、心に沁みるお話しだったとあらためて思いました。

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2012年3月 9日 (金)

霊道と陰陽師の除霊の話。

 「血圧が高い、左肩が痛い、腰が痛い、左足がしびれる」と指圧にいらっしゃたのがタロットの得意な女性(と思っていたのですがここのところ改名の姓名判断の依頼が多いようです)、体全体がむくんでいます。

 心身が疲れていることは確かですが、左半身は動かさな過ぎ、腰の痛みは座位姿勢が長かったのではないかと思いました。

 『気』のテンションを抑えつけているものを感じたので、「どなたかの相談を聞いてあげたりしていませんでしたか?」と尋ねると、最近立て続けに3人の姓名判断を頼まれて長時間占いをしていたのだとか。

 「さすがはセンセイ」と言われることになったわけですが、心身の観察とクライアントのやっていそうなことの想像とそれを結びつける勘が、セラピストの問診力なのだろうと思います。

 今の彼女は、長時間の占いで気を使い過ぎ、気が疲弊して発散ができずにいる状態のようです。

 不幸が重なったある会社に姓名判断に呼ばれて行ってみたら、どうしてもそこから上へ上がれなくなった階段があって、これはただごとではないと知り合いの陰陽師を呼んで見てもらったところ、そこは霊道(霊の通り道)になっていて何体もの悪霊がたたずんでいたのだそうです。

 そして陰陽師さんの御祓いがあって、霊道は塞がれたということです。

 彼女は“見える人”ではないということですが、それでもただごとではない邪気を感じたようです。

 知り合いに陰陽師がいるということだけでもタダモノではありません。

 タロットだけではなく、姓名判断も易学や気学も勉強されたということで、改名という思い切ったデトックスを受けた方々の中にはその後成功された方が多く、なかなか評判が良いようです。

 しかし、気を使い過ぎ、同じ座位姿勢で5時間も占っていたそうですから、左肩痛、腰痛、左足のしびれと、背部の緊張による高血圧の状態になったようです。

 5時間も水も飲まずトイレにも行かず、集中して新しい名前の漢字を探して座って考え続ければ、エコノミークラス症候群にも、心筋梗塞や脳梗塞にもなるかもしれません。

 全身指圧後、立ち上がる時にふらふらと立ちくらみが起こりました。

 起立性低血圧です。血圧を下げ過ぎました。

 指圧中、占い話、霊媒体質話で盛り上げ、溜まっていた気を会話で発散させるように努めたところ、血圧がかなり下がったようです。

 霊道に陰陽師に改名の姓名判断が出てくる指圧ですから、おまえんとこじゃ何やってんだと言われそうな話なのですが、はからずともそういう人たちとつながってしまうところがまたセラピーの面白いところです。

 陰陽師も姓名判断も陰陽五行とつながり、陰陽五行は指圧につながっていきます。

 それが科学となりセラピーとなるかは、施術者のパーソナリティにかかってきます。

 彼女の姓名判断はセラピーになっているはずです。彼女の姓名判断がセラピーだったから、セラピストに特徴的な気の疲れに私が気づいたのだと思います。

 類は友を呼ぶということ。

 縁でつながる方たちとは、出会いがあったことがすでに一つの縁、そこで波長の共振があればそれがもう一つの縁、実は…という深い部分を知ることになって、それもサラリと胸の奥に落とし込むことができれば、それは心地の良い縁の関係です。

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2012年3月 8日 (木)

つわりと肝臓の解毒と骨盤の関係。

 『病気にならない整体学』で宮川眞人先生は「つわりと肝臓と骨盤の関係」についても面白い解説をされています。

 「ふだん頭の疲れや何かの中毒をかかえて、肝臓に疲れを持っている女性は、このときに体の中を解毒しようと二日酔いのような状態になり、気分が悪くなったり吐いたりします。匂いにとても敏感になるのは肝臓が盛んに働いている現われです。前述した仙骨の2番の右が緩むまで、この状態は続きます」

 「妊娠によって左右の腸骨が開き始めると、疲れた肝臓の硬直を引っ張ってきて右腸骨が揺さぶられる。つわりは仙骨2番右が緩むまで続く」ということなのだそうです。

 宮川先生のお考えでは、『つわりは妊娠までの生活習慣や食習慣で溜めた毒を出すデトックス反応である』ということのようです。

 最近指圧をしている20代の妊婦さんは、体の弱いお嬢さんでしたが、つわりはないようです。

 おそらく食生活や日常生活で自分なりに工夫をしてきたことで、つわりのデトックスを必要としなかったのでしょう。

 肝臓が解毒のために働き続けて疲弊することがなく、骨盤の開きも順調であったということに、私の指圧もいくらか貢献できたように思います。

 そういえば、うちに指圧に来る妊婦さんがひどいつわりで苦しんでいるという話は聞いたことがないような…。

 月経周期に伴い、出産の遥か以前から女性の骨盤は開閉のリズムを持っています。

 骨盤が硬いまま歪んで腸骨が開き、内臓が下がって冷えや便秘がある女性が妊娠すると、つわりに苦しむことになりそうです。

 また出産後、骨盤が開きっぱなしで元に戻らなければ、同様に内臓が下がり、肥満が加速し、冷えや消化不良、便秘、腰痛などの症状に悩まされることになります。

 臨床で診る女性の骨盤は、確かに右側に問題がある女性が圧倒的に多いようです。

 右利きで、右足に体重をかけているということも原因だと思いますが、肝臓の働き過ぎによる疲弊と“肝臓が下に引っ張られている状態”になっていることは確かにあるかもしれません。

 つわりには背部の指圧、内臓下垂には腹部の指圧、そして骨盤の開きには骨盤周囲への指圧や股関節のストレッチなどでの調整が必要です。

 妊婦さんには強い刺激は禁物ですから、少しずつ毒素を流すイメージのタッチと、上肢・下肢をしっかりと保持した無理のない丁寧な動きのストレッチで、気持ちの良い、幸せな時間を作ってください。

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2012年3月 7日 (水)

『病気にならない整体学』宮川眞人著 彩図社(590円+税)。

 『病気にならない整体学』では、「体の歪みが病気を作る」という考えを中心に、体の左右対称性、骨盤の位置や骨盤の開閉と脊柱の関係、骨盤の男女の違いが性の違いにつながることなどを解説しています。

 人間が二足歩行を獲得した時から過去・現在・未来の時空間が生まれ、“漠然とした不安”を認識するようになったという見解は、『面白いなぁ』と思いました。 

 人間の体の左右対称性については、「胸骨」を中心とした胸(乳房)と「仙骨」を中心としたお尻というニュアンスや、心臓を右心と左心にバッサリと分けてしまう考え方が素敵です。

 『宮川先生は整体の先生なんだなぁ』と思ったところが“鼻づまり”に関する文章です。

 我々あんま・マッサージ・指圧師なら、「横臥位で寝ると上の側の鼻が通ってくる」のは、圧発汗反射(半側発汗反射)によって「下になる圧迫側の交感神経が抑制され、圧迫側では血管が拡張して鼻がつまり、上になる側の鼻は血管が収縮して鼻づまりが解消する」と考えます。

 宮川先生は、「横臥位で肘枕をして頚を曲げて上前腸骨棘(腰の前の出っ張り)を見ることによって頸椎3番・4番が緩んで、上になっている側の鼻が通ってくる」と解説されています。

 また宮川先生は仙骨2番(特に右)の重要性を、デトックスポイントとしても、『体を1回ご破算にして帳消しにする時に使う』とも書いておられます。

 私の感覚では仙骨の中心付近は、副交感神経優位に移行する緊張からリラックスへの切り換えスイッチとして施術していることが多いので、そのあたりが骨格の歪みを矯正する手技と、タッチそのものにこだわりを持つ私のようなものとの違いなのだろうなぁと思いました。

 宮川先生の「花粉症の人は肝臓が疲れていて、右の胸椎8・9・10番の3側線(脊柱起立筋の外側)に硬直が現れる」というような見解は、肝臓の治療穴とされる『肝兪』からは、ずれている上に広範囲になっています。

 しかし私も臨床的にはその感覚に近いものを感じていて、ツボの定番を指圧して終わりとはしていないので、宮川先生が単なるマニュアルの施術をしていないということがわかります。

 私のアロマ指圧と似ているところもあるけれどニュアンスが違っていたりして、参考になりました。

 本やDVDからでも、人様が施術をしているのを見ても、そこそこマネができるようになれば、その施術の本質を理解する力がついてきたということです。

 私はけっこう器用にマネしますので、マッサージのモノマネ大会でもあればいい所までいけるかも…。

 いったいそれが誰の真似で、それを見て誰がわかり、はたして面白いと思う人がいるかという話ではありますが…。

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2012年3月 6日 (火)

『人の心を自由に操る技術 ザ・メンタリズム』DaiGo著 扶桑社 1785円。

 メンタリスト、DaiGoさんの『人の心を自由に操る技術 ザ・メンタリズム』を読みました。

 DVD付きで、『フォーク曲げ』の他、人心操縦、読心術などが映像で解説されています。

 昨日の今日ですが、実際に私が今朝『スプーン曲げ』をやってみたところ、簡単にできました。

 『見せ方』『演出』『自信満々な態度』など、研究余地はありますが、やれと言われたら近々舞台にかけることができると思います。

 DaiGoさんは、初めてテレビでパフォーマンスを見た時から気になる存在でした。

 その読筋術は私のアロマ指圧と共通します。

 本の中でヒトラーに触れていましたが、“夕暮れ時に仕事で疲れた大衆を集め、光を背にして、(大音量のワグナーの)音楽を流し…”というような判断力の鈍ったところで群集心理も利用して暗示をかけていく手法に注目しているのも私と同じです。

 科学的な観察を重視し、対象者(クライアント)の持っている答えを引き出しながらそれを鏡に映していくところまでは、私のアロマ指圧も同じです。

 そこから人心操縦までいくとパフォーマンスでは許されても、セラピーでは行き過ぎです。

 NLP(神経言語プログラミング)など心理学の分野にセラピストがどうしても踏み込んでいくことになるのは、タッチセラピーと同じ根っこから分かれたものが、メンタリズムであり、マインド・リーディングであり、占いであるからなのでしょう。

 もう1冊、『心を上手に透視する方法』(トルステン・ハーフェナー著 福原美穂子訳 サンマーク出版 1575円)も読みました。

 この2冊はほぼ同じ内容です。

 ビジネスシーンでも、日常生活でも、「イエスと言わせるための」会話テクニックが盛り込まれています。

 ただ、私のように曖昧さの中で楽しみ、出したくない答えはカッコでくくっていつまでも置いておけるような人間には、その強引さに恥らいを感じてしまう部分もありました。

 冷静に、客観的に診れば、困難な選択肢であることが明らかなのに、そこへ魅かれてしまう衝動というものは尊い本能のスパークです。

 そこに作為があったり、駆け引きがあるというのは、私にはどうも…です。

 だからちゃんとした大人にいつまでもなれず、ビジネスライクなことが苦手でこの有様なのでしょう。

 生まれながらの吟遊詩人だと思っていますので…。

 今日取り上げた2冊、セラピーにもビジネスにも日常生活にも参考になると思います。

 特にセラピーでは、セラピストがクライアントに具体的に鎮痛の過程を示し、実際に薄紙を一枚一枚はがしていくような鎮痛テクニックを持っていることと、揺るぎない探究心に裏づけられた自信で回復の暗示をかけていくことが大切であることを、この2冊の本から学ぶことができます。

 

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2012年3月 5日 (月)

胸椎後弯の増強+右骨盤が下がる→右腰痛。

 日曜日の朝に電話があれば、症状の重たい急患です。

 指圧を始めるまでにウォーミングアップが必要な私ですから、万が一のために毎日早朝から起きて、体と頭の準備をしています。

 このブログを書くことはその日の朝に頭にあることをデトックスして、指圧中に考える隙間を作り、施術を構成するためエクササイズをしているようなもの、書きたいことがあって書くということではなく、イメージをいきなり文字に置き換えることでセラピー脳が鍛えられているのではないかと思います。

 出かける直前に電話を受けたので、昨日は夕方5時から車検整備でできなかった車のブレーキシューの交換、夜7時からの会合など、押せ押せのスケジュールがギリギリ間に合うという奇跡のタイミングで、アドレナリンが沸騰しました。

 今までもこれは忙し過ぎて間に合わないかなと思っても、間に合わなかったことはたぶんなかったと思います。

 同時進行でやっていることが多いので、起床時間は超早いのですが、最近疲れにくくなったことがとても不思議です。

 40代女性、主訴は右腰痛、胸椎後弯増強(老人のような猫背)+右骨盤が下がり、腰椎はやや左に側弯しています。

 手指は氷のように冷たく、足も手よりはマシですが冷えていました。

 介護年齢ですから、嫁ぎ先の御両親と実家の御両親の御世話に追われています。

 仕事もしていて日曜の休みは月に一回、この日だけだということです。

 胸椎後弯増強で老人のような背中ですから、骨密度には問題があると考えて、強い刺激をしてはいけません。

 年齢的な女性ホルモンの減少→骨密度の低下→積み重なるストレス→交感神経優位→血管収縮→気力のない顔貌→顔のたるみ、…、診えたこと、感じたこと、頭の中にチェックします。

 僧帽筋が盛り上がっていて肩関節内旋で固まった状態ですから、“手仕事猫背姿勢”の連続という近い過去の状況が診えてきます。

 これでは仰向けで寝られませんねと申し上げると、その通りで、横向きで寝ているとのことでした。

 胸椎の大きなカーブの下、腰部脊柱起立筋は触れただけで痛いということなので傷があります。

 伏臥位下肢伸展挙上+股関節外旋・内旋運動で腸腰筋にも傷があると診ました。

 全身指圧、骨盤調整、下肢伸展挙上+牽引、股関節の外旋・内旋運動、猫背ですから上肢伸展挙上+牽引も、骨格の矯正に不可欠です。

 冷たい手は、タッチをしてきて温まったセラピーの力を持つ両手で温めてあげてください。

 ここで深い眠りに入りました。

 セラピーは子供の頭を撫でながら『いい子、いい子』と言うようなこと。

 大人になるとなかなかそんなことはないわけですから、セラピストが御本人も気づかないその隙間を埋めるのです!(『いい子、いい子』という気持ちは大事ですが、口に出して言うと気持ちが悪いので、そこは大人なのでよく考えましょう)

 腰の筋肉の傷は、ぎっくり腰というほどの大きな断裂はないと診ました。

 御自分で車を運転してきている、これから実家の御両親の御世話をしに行く、玄関で見送る時に見ると長いモコモコのブーツを履いてきている、これらのことは腰が最悪の状態ではないことを示しています。

 ひどく状態の悪いぎっくり腰の御客様なら、履きにくいモコモコのブーツを選びません。

 老人的だった背中が伸びてバストアップし、指圧前は60代だったお顔が、30代に若返りました。

 御客様を送り出し、スケジュールの押した日曜日が深夜まで続きました。

 そして超早朝から起きてまた今日の準備をしているこの体の軽さは何だろう?

 疲れとかストレスを見つめないようにして、不安要素を拡大しないようにしていると、こんなことも起こってくるみたいです。

 

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2012年3月 4日 (日)

手指を見ないで圧す。視覚情報が触圧覚情報を鈍らせる。

 人間の感覚の8割は視覚情報だそうです。

 集中して読書をしている時に話しかけられても、その音声を言葉として(脳で)理解できないことがあります。

 文字を読んでそれを理解し、イメージの世界の中に浸っていると、近所の工事の騒音さえ意識からシャットアウトしていることがあります。

 イメージの世界への入口としての視覚情報は、とても大きな力を持っています。

 マインドコントロールに光を利用する“ヤカラ”がいますが、その理由は視覚情報としての光刺激が副交感神経である動眼神経を興奮させ、縮瞳が起こり、結果として血管が拡張し、気分が昂揚し、リラックスと興奮の中間のような感情の中で、支配者と従属者の関係を築くことができるからです。

 光刺激と同じように、騒音や人ごみの中にいても血管が拡張します。

 大観衆を前に、光を背にして、大音量の音楽を要所要所でかけて演説をするカリスマに魅力を感じてしまったとしたら、要注意です。

 マインドコントロールは大観衆の一人としてではなくても、1対1でもされてしまうことがあります。

 アロマキャンドル1つならオシャレですが、10も20も灯していたらあやしいということです。

 セラピーを悪用すれば、マインドコントロールに堕落します。

 同じ施術をしても、それがセラピーになるか、マインドコントロールになるかは、セラピストのモラルにかかっています。

 ここからはいつも言っていることです。

 視覚情報は触圧覚情報の伝達にフィルターをかけてしまいます。

 圧す指を見ていることで、繊細な触圧覚情報は切り捨てられます。

 見ないで圧すということ。

 ゼロに近い圧刺激で着地できれば、どこに指紋部が当たってもいいのです。

 ずれていると思ったら、位置を直せばいい。

 広範囲に体に触れるということにメリットがありますから、ゼロに近い圧刺激で着地ができれば、ずれているなどということに気をとられる必要はなくなってきます。

 背部の指圧の時に背中を見て圧せば、施術者は猫背になるので体重移動が甘くなり、指力で補強しようなどと、間違った無駄な努力をします。

 重力とオトモダチになるということは、肘関節伸展で母指指紋部を支点として自分の背中を起こすこと、視線は水平にして、無限大前を見るイメージです。

 指先を見てしまうと、その視覚情報によって自分の位置からの見え方にイメージが限定されてしまいます。

 見ないで圧すとどうなるか。

 俯瞰できませんか?

 他のイメージも湧き上がってきませんか?

 5ミリずらしてください。50グラム加圧してください。5度斜めから圧を入れてください。

 頭部を向いて脊柱起立筋を圧していたとしたら、脊柱に対して体を正面に向けて圧すことも、足の方向を向いて圧すこともできます。

 前に着地した足を大きくアウトステップして、圧刺激のポイントを自分の骨盤と平行するくらい後ろにずらして圧してみると、いい感じで垂直圧が入りませんか?

 いろいろとやってみてください。それで当たりが変わってきます。

 まだまだ、していないことがあるはずです。

 視覚情報を遮断することで、微妙な触圧覚情報がわかってきます。

 その触圧覚情報の更新を毎日、毎回楽しんでください。

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2012年3月 3日 (土)

大腿骨骨折に加え十二指腸炎で20日間の入院、退院してすぐの指圧。

 大腿骨骨折の方からお呼びがかからないので入院でもされたかと思っていたら、「十二指腸炎で20日間入院し、さっき退院してきたから」と奥様から電話でお呼びがかかりました。

 さっそく仕度をして御宅にうかがうと、大腿骨骨折の方は目の周りがくぼんで、触れると肋骨が浮き出ていて、お尻の肉が痩せて坐骨が尖って手指に触れるようになっていました。

 ずっと点滴で、5日前から食事が出るようになったのだとか。

 腹痛と黒い便で救急外来に行き、そのまま入院したということでしたから、鎮痛薬が十二指腸の壁に貼り付いて出血したということだったのかもしれません。

 入院中4回内視鏡検査をして、十二指腸炎が治まってきたのを確認してから、食事が出るようになったようです。

 入院時には貧血があって輸血もされたとか。

 指圧に呼ばれた主訴は便秘です。

 左を下にした横臥位で丸くなって寝ていることが多いので、左腹部は便が溜まって硬くなっていました。

 病院ではオムツをはかされて寝かされていたようです。

 看護師さんや介護師さんも忙しいので、車椅子でトイレに連れて行くようなことはしていられないのでしょう。

 車椅子への移乗動作がなかったので、すっかり上腕三頭筋が弱って、プッシュアップで体を起こすことができなくなっていました。

 こういうケースへの対応では何が大切なのか、ここに書き留めることからセラピストの施術のヒントや、患者様のクオリティ・オブ・ライフの向上など、何かのお役に立てれば幸いです。

 まず入院中に会話をする機会が少なかったので、言葉が不明瞭で、頭の働きも、目の力も、とても弱くなっていました。

 おまけに満足な食事をしていなかったので眼窩がくぼんでいます。

 退院後、(魚の)握り寿司を半人前ほど食べられたということは、明るい材料です。

 胃は小さくなっています。

 「おなかが痛い。便が出ない」ということで退院後早々に呼ばれていますから、奥様はお寿司を食べさせたのが悪かったのかと心配していらっしゃいましたが、吐いてもいないし、気持ちが悪いという訴えもないので、それは心配ないと申し上げました。

 この会話を患者様に聴かせること、それが鈴木のアロマ指圧のテクニックでもあります。

 奥様はいくらかおなかを圧して便通を促そうとしていたようですが、このケースでおなかをいきなり圧しても効果はありません。これも大事なこと。

 まず背部の交感神経支配領域の緊張を緩和し、横臥位で丸めた膝関節周囲を、足関節周囲を、股関節周囲を軽く指圧し、マッサージし、小さな関節運動で伸ばしていきます。

 上肢外側で橈側の大腸経の経絡を中心に上肢全体、頚、肩、肩甲骨周囲を緩めます。

 使わなかった上腕三頭筋を肘伸展の関節運動で動かし、またプッシュアップができるようにしていきます。

 顔を見て!

 落ち窪んだ目の周りだって気持ちの良いタッチが必要です。

 髪の毛を見て!

 20日間入院して骨折もあれば入浴もシャンプーもしていないことが多いのですが、髪はきれいで、退院前に頭を洗ってもらっていたようです。

 顔に鼻を近づけると、便秘があって、十二指腸炎ですから、胃の悪い人のような口臭、便秘の人の口臭があります。

 そしてあれやこれや全身を指圧しているうちに、リハビリパンツに便が出たようです。臭いがしてきました。

 ほとんどそれと同時に「トイレに行きたい」と、はっきりとした声でおっしゃいました。

 家事をしていた奥様に声をかけてそれを伝えると、奥様が「トイレに行く?」と聞いた時には「行かない…」と…。

 もう出きってしまったようです。

 布団をめくって背中に手をつっこむと、なるほどの臭いが…。

 いい仕事ができました。

 「いつもより長く揉んでくんなぁ…」、言葉に江戸っ子の余裕が出てきました(根っからの埼玉県人80代ですが…)。

 「センセイ、(俺は)大丈夫?」、何度も尋ねられました。

 「大丈夫、何とかします!」、答えはこれでいい、本物のセラピストなら何とかできます。

 顔色だって良くなってきたし、足は始めからそれほどの冷えもなく、おなかだって、背中だって緩んできました。

 「丘の頂上にいる人は誰?」の心理テストで、亡くなった患者様と答えた私ですが、亡くなった患者様が私の絶対的存在(神)になったということをよく考えてみると、その方たちは私とのセッションの中で神を感じたり、私を神様だと言ってくださっていました。

 私も患者様とのタッチを通しての交流の中に、大いなる力の存在を感じます。

 私が神様であるわけがありません。

 タッチの中に神が存在します。

 だからもっとタッチを信じてください。

 究極の患者様達が、大いなる力を、大いなる存在を教えてくださり、今では大いなる存在としてずっと私を(セラピストを)守っていてくださいます。

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2012年3月 2日 (金)

福島県浪江町の99才女性、避難後に痴呆症状で要介護に。

 雪が溶けて凍結した道で転倒し、左腰を打ったという60代の女性が指圧にいらっしゃいました。

 明日は老人介護施設に入所中の99才の御義母様の面会と御世話をしに行く日なので、腰痛で行けなくなっては困るとのことでした。

 御義母様は福島県の浪江町で一人暮らしをされていたそうですが、原発事故で避難を余儀なくされ、避難所を転々とし、老人施設に入所後には痴呆症状と心臓疾患があきらかになったのだそうです。

 実の子供たちの家に引き取られても生活に馴染めず、浪江町で自炊し、自適な生活を送ってこられた99才にとって、原発事故以後の避難生活は、頭も体も働かない閉塞空間でしかなかったのでしょう。

 あの地震と原発事故は、たくさんの人の人生を変えてしまいました。

 補償では、補いきれない、償いきれないものがあります。

 全身指圧をし、この60代の女性に骨折や捻挫がないことがわかりました。

 99才の御義母様は足が弱くなったということなので、ベッドから起こしてトイレに連れて行ったり、話相手になったり、明日は大変です。

 身内の人がついていないと、コールボタンで職員を呼んで大騒ぎなのだとか。

 それは痴呆症状が進行し、体が弱くなった高齢者の心理と深い関係があります。

 先の見えない避難所生活での不安、閉塞された居住スペースでの運動不足、頭が働かなくなり、足が弱くなり、誰かに助けを求めたくなって当然です。

 旦那様に先立たれた後でも、御義母様の介護に出かけるこの女性にも物語があります。

 実の子供たちではなく、彼女が御義母様のところへ出かけるのです。

 雪の降った日の翌日、急に福島県浪江町が近くなり、すぐにまた私なんかがやすやすと行けるところではない遠い所なのだと感じました。

 

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2012年3月 1日 (木)

『不思議な不思議な「心理テスト」』 いとうやまね著 王様文庫。

 心理テストです。

 「あなたは丘を登っています。中腹を過ぎて丘の上を見ると、そこにはあなたの知っている誰かが立っています。誰ですか?」

 私の答えは「(亡くなった)患者様(御客様)」でした。

 この丘の頂上に立っている人が、自分にとっての絶対的な存在なのだそうです。

 納得です。

 亡くなった患者様が、私にとっての神様(絶対的存在)になっています。

 丘の頂上には両親もいます。

 丘の上にいる方々に生と死を、哲学を教わりました。

 丘の上の方々にがっかりされないような刹那を繋げていきたいと思っています。

 昨日は4年に1日の2月29日、夜が明けてから雪が積もり始めました。

 よりによって車検整備の予約を入れてあった日で、車を持っていって代車を借りて帰ってくることになっていたので、早朝から様子を見ていました。

 メンタルもフィジカルもハイリスクな毎日ですから、日常生活ではハイリスクなことはしないようにしています。いつもなら雪の日に車の運転はしません。

 雪が積もることが予想された前夜、車のチェーンを探しても見つからず、気がついた時にはカー用品店の営業時間は終わっていて、営業時間終了間際のホームセンターではチェーンを置いていませんでした。

 自動車屋さんの営業開始時間10時のかなり前、雪が薄っすら積もり始めた所で、ノーマルタイア、ノーチェーンでおそるおそる車を発進させました。

 (ノーマルタイア、ノーチェーン。『ノーウーマン、ノークライ』みたいで、危なそうでもあり歌のタイトルとしていい感じです)

 家を出てすぐの道の狭い下り坂がクセモノ、ここは何とか滑らずクリア、うっかりするとブレーキの効きが甘いことに注意し、車間距離とスピードにも注意して、何とか自動車屋さん近くのコンビニ駐車場までたどりつきました。

 そのコンビニで見つけたのが『心理テスト』の本です。

 雪は午後まで降り続くという予報でしたから、自動車屋さんで半日過すことも考え、他に雑誌『ターザン』と『病気にならない整体学(宮川眞人著 彩図社)』も買い込みました。

 困った時の『ターザン』です。

 内容は10年前とあまり変わらないという気もしますが、何となく買ってもいいかという気にさせる、強気な見出し力があります。

 雪は降り続くのに自動車屋さんはノーマルタイアの代車を用意していて、ハイリスクが嫌いな私は近くのインターネットカフェで過すことにしました。

 ひとりカラオケがビブラートとしゃくりで高得点を出してしまったので、これはハマッテしまうかも。煙草の臭いが気になったので、分煙ができているお店に限りますが…。

 インターネットカフェの狭いブースでの大画面モニターと中途半端な椅子は、頚、肩、腰に悪いと思いました。実は初インターネットカフェでした。

 そこで読み、Q&Aでメンタルの世界に遊んでいたのが『不思議な不思議な「心理テスト」』です。

 なかなか面白い本です。

 

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