« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »

2012年5月31日 (木)

老人心理、特定健診で肝炎の血液検査を勧める言葉の使い方で感じたこと。

 今年から特定健診にB型とC型の肝炎の検査が含まれるようになりました。

 健診の受付前に肝炎の血液検査を勧める保健師さんのトークを聴いていると、「その言い方では内容がわからないので断るだろう」というような話の持っていき方をしていて、半分くらいの高齢者の方は断っていたようです。

 つまり、内容のわからないこと、理解できないことは断るのが普通だからです。

 特に老人の心理は、必要性がわからないこととかかわっている余裕などなく、身が引けるようになっています。

 「一生に一度でいい検査だから」という言い方も厳密に言えばそうでない場合もありますし、「他の血液検査と一緒にできる」と言うのも免疫学的検査になりますから別の試験管にもう少し血液を採ることになります。

 「近年、献血時にはこの検査をしている」ことも説明されていませんし、医師の診察があるのですから、そこで簡単な説明をしてもらえばもう少し肝炎検査を受ける人が増えるはずです。

 あるいは健診前に受診者全員に説明するという形をとれば、肝炎検査が自分にとってマイナスになるものではないということが全体の雰囲気を通してわかりやすくなったはずです。

 特定健診自体何のことかよくわからずに書類が配達されてきたのでやって来たというような高齢者の方がたくさんいらっしゃると思います。

 問診表を書いてこなかったり、保険証を持ってこなかったり、そんな方もたくさんいるだろうと思います。

 老人心理は本当の気持ちを表しにくくなっていて、「とりあえあずよくわからないことからは身を引く」というスイッチが瞬時に入ります。

 昨日外出から帰ってくると留守電に死にそうな声で「指圧をしてほしい」というお得意様の声が入っていました。

 準備を整えて電話をするとケロッとした声で「お嫁さんに送って行ってもらいます」とのこと。

 なかなか来ないので状態が良くなったのかと思ったら、お嫁さんの手前、いろいろと気を使うことがあったようで…。

 朝の留守電に夕方電話をかけ直しましたから、指圧中に「センセイから電話が来て嬉しかった!」と言われました。

 老人心理は本当の安心の中で本音が出てくるものです。

 そういうコミュニケーションの取り方が、もう少し特定健診の説明にもあっていいと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月30日 (水)

上部僧帽筋と胸鎖乳突筋を対のものとして診ていく。

 僧帽筋と胸鎖乳突筋は共に副神経の支配を受けています。

 第ⅩⅠ脳神経の副神経は、第Ⅹ脳神経の迷走神経の一部と考えることができる運動性神経です。

 左肩上部僧帽筋、いわゆる左の肩こりが胃や心臓の影響を受け、右の肩こりが肝臓の影響を受けるのも、迷走神経によって支配される胸腹部内臓と、迷走神経の一部である副神経支配の筋肉との密接な関連を示しています。

 胸骨上端と鎖骨内側から起始して側頭骨の乳様突起に停止する胸鎖乳突筋と、後頭骨項頭線・項靭帯に起始して鎖骨外方3分の1に停止する上部僧帽筋は、頭頚部を前後から支えています。

 頭頚部が前傾し胸鎖乳突筋が収縮すれば結果として猫背になり肩が上がった状態で上部僧帽筋も収縮します。

 交通事故のむち打ちの時のように頭頚部が強く後傾しても、胸鎖乳突筋は収縮して元に戻す働きをし、この時にも上部僧帽筋は瞬間的に肩が上がった状態で収縮します。

 一つの筋肉が鎖骨から前頚部→側頚部→後頚部→肩上部→鎖骨と一周してきたとイメージしてみると、肩こりの施術にも新境地が開けるのではないでしょうか。

 副交感神経性の迷走神経の運動性神経として副神経を位置づけ、上部僧帽筋と胸鎖乳突筋を対のものとして考えてみてください。

 ツボのこと、内臓筋肉反射のこと、タッチと理論を近づけることができます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月29日 (火)

薬の副作用、スティーブンス・ジョンソン症候群、2年半で131人死亡。

 皮膚や粘膜に広範囲に発疹ができ、重症化すると多臓器に障害の起こるスティーブンス・ジョンソン症候群で、この2年半に131人が死亡しているそうです。

 抗生物質や非ステロイド系鎮痛解熱薬など原因とみられる薬は幅広く、風邪薬の服用が疑われるケースもあるようです。

 初期症状は高熱と発疹で、唇や目の結膜の症状も多いようです。

 皮膚科医でも診断が難しく、治療が遅れて重症化することがあるようですから、薬を服用後、高熱や広範囲の皮膚症状が続くようなら病院への受診、それでも改善されなければセカンドオピニオンを求めて別の病院でも受診ということが必要になります。

 薬の副作用として皮膚症状や胃腸症状はよくあるものだと放置しておくと手遅れになってしまうことがあるようですから、中毒性表皮壊死という状態になる前に治療を受けておきたいものです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月28日 (月)

meiji 「Chocolat de TomaTo」、酸化防止剤としてのローズマリー抽出物。

 meiji(もと明治製菓)のトマト味のチョコレート「Chocolat de TomaTo(ショコラ・ド・トマト)」を食べてみました。

 トマトの風味がしっかりとあり、チョコの味もしっかりとあって、“「チョコ×野菜の新提案」チョコベジ”という企画開発が成功したと思える、なるほど納得の味でした。

 今年1月末の発売のようですが、広告宣伝を見た覚えはありません。

 大人の女性向けとターゲットを絞っているようですし、健康志向や多少のチャレンジ精神がないとチョコベジは買わないと会社でも考えているのでしょう。

 「こんなものがあるよ」という話の種、サプライズとして用意しておくと、十分なリアクションが楽しめそうなチョコレートです。

 原材料名を見ると、酸化防止剤として「ローズマリー抽出物」が使われていました。

 ローズマリー抽出物で検索してみると、いまや化粧品からカップラーメンまでローズマリー抽出部が酸化防止剤として使われているのですね。

 トマト味のチョコが“なるほどトマト味のチョコだ”と期待を裏切らない味であったことと、ローズマリー抽出物が酸化防止剤として様々なジャンルで使われていたことは昨日の発見でした。

 ローズマリーは若返りの水“ハンガリアンウォーター”として使われた故事がありますから、食品や化粧品の“老化”を防ぐという発想につながったのでしょうね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月27日 (日)

肩は下げる、腰は上げる。

 すごく単純化してしまえば、肩こりの肩は下げればストレッチになって緩み、座位姿勢で体重がかかって下に詰まる腰痛の腰は上げるイメージで筋肉や腰椎の詰まりを伸ばしていけば症状を緩和することができます。

 心臓を中心として、それより上は下げ、それより下は上げるイメージで施術をすると静脈やリンパの流れから考えても自然です。

 指圧は遠心性ですが動脈の血行を促進することで静脈やリンパの流れを促進していきますから、そこでとまどわないでくださいね。

 肩こりの人が自分で肩を圧す時、反対側の指力を使い肩が上がります。

 一般の方の圧し方は適量の垂直圧ではないので肩こりの筋緊張が増す上に、圧している肩が上がって反対側の肩も肩こりになります。

 もし自分で肩を圧すなら、肘を上げて母指で圧すのではなく、肘を下げて肘の内側を肋骨に当て、四指で僧帽筋を圧し下げます。

 その時に肩を圧されている側の手で、圧している側の肘外側を肋骨に軽く圧しつながら下に引く力も与えます。

 これが重力とオトモダチになる圧し方です。

 自分で肩を圧して症状を悪化させている人はけっこういます。

 背部、腰部は立位や座位なら上に伸ばすイメージで、伏臥位や横臥位なら短いゴムひもの両端を持って引き伸ばすようなイメージで指圧をします。

 第5腰椎と骨盤の際は隙間が狭く詰まりやすいので、足の方向に向けて骨盤を圧し下げて隙間を作ることが主となりますが、それ以外の腰椎間は、下の腰椎は圧し下げ、上の腰椎は圧しあげるイメージで隙間を拡げていきます。

 症状を緩和するタッチは、単純に圧す、叩くということではありません。

 患部に強い刺激をすればするほど良くなるということはないですから、プロの指圧・マッサージを受けるのであれば、自分でむやみに圧さないようにアドバイスをしておくことも大切です。

 私は「温めるか、痛みが出ない範囲で軽く動かしてください。同じ姿勢を続けないでください」と申し上げていますが、それでも毎回御自分で圧して、それで疲れて指圧に来る方もいらっしゃいます。

 高齢者の肩こりや腰痛は、脳梗塞や他の病気も考えられるほど、めまいや耳鳴り、しびれなどの随伴症状を伴ってくるので、不安だからつい強く圧してしまうということがあります。

 だからセラピストであれば、安心と信頼を寄せていただけるだけのアベレージの高い結果を出せなければいけないのです。

 それは特別なことではありません。

 強刺激がこりを緩めることはないという確信を持ち、タッチに理論と技術が伴って、適量刺激の共鳴を探していく姿勢があれば、わずかな刺激がとても大きな力を発揮します。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月26日 (土)

腫れが引いた後に皮膚がたるむ。

 ゴルフのスイングで斜面の土を叩いて右手の甲が腫れた男性、受傷後1ヶ月たって腫れが引いたら母指と示指の間の皮膚が水かきのようにたるんでいました。

 すぐに冷やしていたらどうなっていたか…。

 右利きの人は、痛くても右手が使えるようなら右手を安静にするということは難しく、固定して心臓より高く上げている生活はまずしないでしょう。

 妊娠線の予防のようにネロリでマッサージをしておくと、捻挫などで腫れて突っ張った後の皮膚のたるみにも効果があると思います。

 できるだけ安静にしてマッサージをする、患部を刺激しないように周囲をマッサージする、これをやれば違いが出そうです。

 捻挫という診断を受けると患部への心配が減り気づかいも減って時間の経過にまかせてそのうちに治っているというようなことになりますが、マッサージによる血行促進は捻挫や打撲でも確かな効果があります。

 患部はいじらず、誘導法によって周囲の血行を促進し、炎症による腫れ・むくみを流しておくと、治癒の後の皮膚を引き締めて、たるみを防ぐことにもなります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月25日 (金)

強い超音波で血管を塞ぐ。

 昭和大産婦人科の岡井崇教教授のチームが、「子宮内の胎児に母親の腹の外から強い超音波を当てて不要な血管を塞ぐ治療」に成功したそうです。

 これは一卵性双生児の片方にしか心臓がない「無心体双胎」への治療としておこなわれました。

 無心体双胎では、心臓がない胎児は生存できず、心臓がない胎児に血液を送り続ける胎児も6割が死亡します。

 今回世界で初めて成功したこの治療法は、通常の超音波検査で使う100万倍のエネルギーの超音波を、直径1ミリの範囲に集中的に当てて高熱を発生させ血管を塞ぐ装置の開発により可能になりました。

 この治療法では、従来の母親への全身麻酔で腹に刺した針に電流を流す方法では避けられなかった流産、早産、感染症のリスクを回避することができます。

 胎児のうちから輸血のように兄弟(姉妹)の命を助ける胎児も、産まれれば生きることができない心臓のない胎児も、おそらく普通に成長する胎児も、命は数奇な運命を背負っているものなのですね。

 超音波も強いものになれば高熱を発するのですから、タッチでも場面に応じて適量を使い分けるということの大切さがこういうことからも再確認できますね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月24日 (木)

タッチのアーティキュレーション(つながり・切れ・表情)。

 アロマ指圧講座では、タッチのニュアンスということをよくお話します。

 『叩打法で「タン、タン」と叩けば殺法になります。頭に休符がくる裏打ちの「ンタ、ンタ」がセラピーになる活法です。当たった瞬間に上へ、上へと当たる時間をできるだけ短くします』、これを教えられずに単純に1拍当てることでよしとしているようなら、セラピーのタッチとしては根本的に間違っています。

 叩打法は音楽で言うなら「スカ」のリズムをイメージできるとよいのですが…。

 発声法のアーティキュレーション(articulation)は、明確な単語の発音や区切りを表し「滑舌」と言われますが、音楽では音を区切るスタッカートだけでなく、音をつなげるタイやスラーもアーティキュレーションです。

 音楽ではスパッと区切るスタッカートと音をつなげるタイやスラーは「音を伸ばすか伸ばさないか」の表現として、一つのスイッチで操作できるものとして扱われています(発音時間を数値化したデュレーションでは、スタッカートもタイもスラーも数字で表現することができます)。

 タッチでも、叩打法の「スタッカート(滑舌)」と持続圧や軽擦の「タイ、スラー」を一つのスイッチで操作していきます。

 この加減でタッチのニュアンスが生まれ、手癖や体格、筋力、人間性などが加味されて、個性の乗った自分に正直な、自分でも好きなタッチになっていきます。

 例えば肩こりに対して、このケースでは次に行きがちなルート、手癖、フレーズというのをたくさん持っているのが優秀なセラピストです。

 棘下筋から小円筋へ、小円筋から肩甲下筋へというようなルートをいくつも持っていて、そのタッチを単純にタン、タン、タン、と進めないということ。

 筋緊張の状態、むくみの状態は全て違いますから、ライブの状況の中で、切れが必要だったり、つながりが必要だったり、その感覚に正直にルートを探りながらセラピーのゴールに近づけていきます。

 タン、タンと滑舌がいいだけのタッチでは、セラピーとなるための表現力が足りないのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月23日 (水)

レンジャーズ、ワシントン監督「もう絶対に謝るな」、4回で降板したダルビッシュ投手に。

 ダルビッシュ投手がメジャーリーグへ移籍して最初に敗戦投手になった時のインタビューで、「今までにも何度も負けてきた」と語っていたことが印象的でした。

 トップレベルのスポーツ選手がそのレベルに到達するまでには決して成功体験だけではないということを、あらためて知らされた感がありました

 昨日のマリナーズとの試合でダルビッシュ投手は先発し、イチロー選手に2本のタイムリーヒットを打たれて4回で降板、2敗目を喫しました。

 思わずベンチでワシントン監督に謝ったダルビッシュ投手に、ワシントン監督は「野球ではこういう時もある。もう絶対に謝るな」と言ったそうです。

 勝つこともあれば負けることもあります。

 ワシントン監督の対応に、正しさと厳しさを感じました。

 プロフェッショナルのレベルの仕事を再現する技量が備わっていても負けることがあります。

 ゲームでは勝者と敗者が決まります。

 一度負けてもリーグ戦は続いていきます。

 指圧・マッサージ、そして医療でさえも治らない症状があります。

 治らない症状に対してもプロフェッショナルのレベルの仕事を続けていかなければいけません。

 日本と比べて格安の予算で宇宙事業を行うアメリカの会社のトップの、昨日のニュースコメントも印象的でした。

 古いタイプのエンジンを使い、地球への帰還にスペースシャトルのような滑走路への着陸ではなく、一時代前のパラシュートを選択したことについて、「われわれは最新の技術や最高の技術を提供するのではなく、最適な技術を提供する」と語っていました。

 自分の土俵で、持てる力を余すことなく使い、結果を悔やむな、一つの仕事が終わればもう次の仕事への準備を始めなければいけない、ということです。

 周りの評価は様々、半分くらいの人に嫌われたとしても、そのセンスを指示する半分の人がいてくれるものです。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月22日 (火)

陣痛タクシー。

 出産間近の妊婦さんが日本交通や三和交通のウエブサイトに事前に申し込んでおけば、24時間対応で出産予定の病院まで送迎してくれるそうです。

 日本交通の全乗務員は助産師による講習を受けていて、乗降の手助けや慎重な運転、車内で破水した時の病院との連絡、医師からの指示による対処などの対応をしてもらえます。

 最近はコンビニやファストフードそして居酒屋まで、ドア・トゥ・ドアの宅配サービスが増えてきました。

 膝痛、腰痛、骨折やその他の病気、高齢者、妊婦など、『外出弱者』をいかに取り込むかということが、ビジネスの要になってきているようです。

 厳しい経済状況が続く中、いかに潜在的なニーズの取りこぼしをなくしていくかということを追求した結果が、「陣痛タクシー」や宅配サービスです。

 時間や効率からいえば赤字覚悟の会社もあるようですが、先行投資や宣伝効果として後につながる期待が持てます。

 往診、往療、出張、アウェイでのサービスは大変ですが、指圧・マッサージを求める外出弱者の方のニーズはたくさんありますから、できるかぎり求めに応じていきましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月21日 (月)

“ぐーぴたっ”グミ(いちご味)。コンニャクマンナンがおなかで膨らむ。

 世の中は金環日食の朝ですが、コラーゲンとビタミンC、食物繊維のコンニャクマンナンを含んだ“ぐーぴたっ”グミがダイエットに効果がありそうだというお試し後の感想です。

 昨日“ぐーぴたっ”のクリームサンドクッキーとビスケットとグミを9種類オトナ買いして試してみました。

 コンニャクマンナンが入っているので水分を摂りながら“ぐーぴたっ”を食べるとおなかで膨らみダイエットになるというようなことが商品のパッケージに書かれています。

 関西人なら「…そんなゆうたかて…」というところですが、メラメラというチャレンジ精神をくすぐるものがありました。

 雑穀ベースの抹茶のクリームサンドクッキーを4枚食べたところではそれほど変化を感じませんでした。

 無脂肪牛乳を飲みながらメープル味のクリームサンドクッキーを4枚食べてみてもそれほどでもありませんでした。

 掌におさまるサイズの小箱入りの酸味の爽やかな「いちご味グミ」を食べているうちに、美味しくて完食していました。

 メロン味のグミも味見にと食べているうちに完食していました。

 その後、無塩の野菜ジュースや無脂肪牛乳を飲んでいるうちに、おなかがポンポコリンな感じに張ってきました。

 結局これが夕食になり、その後空腹を感じないまま眠って金環日食の朝をむかえました。

 こんなに食べなくてもコンニャクマンナンが膨らんで効果があったはずです。

 ダイエット食としてだけでなく、持ち歩ける非常食としても優秀です。

 “ぐーぴたっ”の中でコラーゲンとビタミンCが入っているのはグミだけなので、ダイエット中の、特に女性の間食、美容食として“ぐーぴたっグミ(私の好みではいちご味)”がお勧めです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月20日 (日)

大腿:下腿:足首=5:3:2を目指してマッサージをする。

 美脚の黄金比率は周径で、大腿:下腿:足首=5:3:2だと言われています。

 これに加えて、立位で大腿の付け根、膝、下腿内側、内踝の4ヶ所がつくのが美脚の条件となります。

 つまりO脚は美脚ではないということです。

 大腿前側の大腿四頭筋を使って膝をしっかりと伸展し、大腿内側の内転筋を使って両大腿の隙間を埋め、足の内側にもしっかりと体重をかけて内踝をつけます。

 下肢のマッサージでは、大腿:下腿:足の施術時間の比率を美脚の黄金比率5:3:2に分配することが理にかなっています。

 足1時間+大腿・下腿1分のマッサージで美脚になりますか?

 美脚は一夜にして成らずですから、使われにくい下肢内側にはエクササイズになるような刺激をしていきます。

 強刺激がいいということではありません。

 たとえば連続した振動法や叩打法、持続圧でも刺激は大きくなり、運動したのと同じように筋肉を鍛えることができます。

 大腿:下腿:足を5:3:2の比率に整えていくマッサージができれば、ボディバランスも美しく変化し、下垂した内蔵が上がり、骨盤が締まってヒップアップされていきます。

 内臓が上がって骨盤が締まれば月経困難症や便秘の改善が期待できます。

 当然下肢の筋肉が締まるので冷え性やむくみの改善にもなります。

 大腿から5:3:2の比率をイメージしてマッサージを続けてください。

 大切なのは目標設定の具体的なイメージです。

 下肢が細いだけではクオリティ・オブ・ライフにはつながりません。筋肉が締まった血行の良い下肢が肌艶の良い美脚です。

 O脚を矯正し、使わない筋肉を動かすことで5:3:2の黄金比率の美脚を造形することがセラピストの仕事です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月19日 (土)

中国製日食観察用メガネに消費者庁が使用しないよう注意喚起。

 輸入業デメテルが販売した「中国製日食観賞用グラス(1,900円)」について、目を痛める危険性があるので使用しないように消費者庁が注意喚起しました。

 1,900円で目を痛める危険性があるとすると、もっと安いものに安全性を求めるのは考えものです。

 便乗商法の粗悪品が巷に溢れるほどの金環日食のお祭りムードの盛り上がりは、消費税値上げや電力値上げの隠れ蓑として利用されているかのようで、きな臭さを感じます。

 昨日の夕方には突き上げるような地震がありました。

 太陽と月と地球が直線上に並ぶ金環日食の前後、潮の満ち引きと地殻変動への影響は気になります。

 昨日久しぶりに高枝切バサミで枝を切っていたら、サングラスの横から入る太陽の光の強さを実感しました。

 昼の雷雨の後の晴れ間でしたから、紫外線が強くなってきたことがよくわかりました。

 長時間高い所を見つめる枝切りも目を痛めないように注意しなければいけませんね。

 高枝切りバサミを使うと顎が上がるので、顎のたるみはスッキリしますが長時間同じ姿勢が続くと頚椎を痛めます。

 頚がクキッと音を立てるようになったら、作業はやめましょう。

 今朝左手関節橈側の「嗅ぎタバコ窩(SNUFF BOX)」がくっきり際立って見えました。

 高枝切りバサミを使うと手首痩せします。

 これで痛みが伴えば腱鞘炎に近い状態です。

 足首ほど手首痩せは注目されないので、高枝切りバサミダイエット法は却下です。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月18日 (金)

妊娠11週、つわりあり、の指圧。

 妊娠判定薬で陽性反応が出た翌日に指圧をしてその検査紙を撮った写真を見せてくれた30代の女性、医師からは人工授精を勧められていましたから妊娠が間違いでなければいいなと思っていました。

 指圧をした翌日に九州へ旅行するということだったので、それも体調は大丈夫だったかなと心配していました。

 玄関を入って来た姿がマタニティのワンピースだったので、何も聞かないうちに安心しました。

 九州旅行では体調を崩し、結局ゴロゴロと寝ていたとか。

 現在はつわりの最中で、グリコのビスコをよく食べているようです。

 ビスコは乳酸菌とカルシウム、ビタミンB1、B2、Dが入っているのでなかなか優れた栄養食です。

 ちなみに昨年は震災の影響で、保存缶の商品ラインナップのあるビスコは過去最高の売り上げだったそうです。

 乳幼児の非常食需要にビスコが求められたのですね。

 妊婦さんの間にもつわりの時にビスコという需要はあるようです。クリームがレモン味のビスコなら食べやすいのでしょう。

 まず顔を診てわかるのは下唇の下に吹き出物ができています。それでも便秘は改善されてきているとのことでした。

 つわりで吐くので胃炎、逆流性食道炎はありそうです。

 座位で背中を診るとおばあさんの背中になっています。

 脊柱はやや左に側弯し、頚は少し右に側屈しています。

 手は手掌紅斑くらい赤くなっています。ペットボトルの蓋が開けにくくなってきたということですから、妊娠と腱鞘炎と手の赤みというのは血行の問題として頭に入れておきます。

 体温はやや高く、のぼせ気味であることと手の赤みは同じ血行の問題です。しかし足は冷えていませんでした。

 仰臥位の下肢から指圧をします。

 大腿からふくらはぎはむくんでいますが、妊娠前とそれほど変わりません。

 食事を作る以外は何もしていないということで、いつもよりも肩から上肢にかけては緩んでいます。

 おなかは手掌でふわっと包むように軽く触れていきます。

 左腹部臍の脇は盛り上がっています。子宮に病気があるその患部が左側です。

 胃が下がっている感触はありません。

 横臥位に移り、膝の間に枕を挟み、抱き枕を抱えていただいての指圧です。

 左肩甲下部のこりはつわりによる内臓反射のようです。

 肩上部『肩井』や仙骨部、下腿の『三陰交』、足底の『湧泉』、第5趾爪根部外側『至陰』など、よく効くツボはくれぐれも強い刺激をしないようにしてください。

 ふわっと触れるだけで密着さえしっかりしていればむくみは流れます。

 表面張力のようなタッチでいいんです。

 全身指圧後背中が伸びたので、マタニティ服のおなかが突き出て妊婦さんらしくなりました。

 仰臥位の途中で「気持ちが悪くなる前に…」とアメをなめ水分を摂りましたが、結局気持ち悪くはなりませんでした。

 体の状態がわからなかったので、準備としてペパーミントとグレープフルーツの香りをミストで漂わせ、エアコンで部屋を温めて、来院したタイミングでデフューザーとエアコンはいったんスイッチを切っていました。

 体温からエアコンはつけず、アメをなめたタイミングでデフューザーのスイッチを入れました。

 家ではラベンダーの香りが落ち着くそうですから、つわりに対する爽やか系の香りでなくても芳香浴はよかったかもしれません。

 気分転換の芳香浴で大きな問題になることはありませんから、ラベンダーを妊娠初期に使わないという説を芳香浴にまで厳守しなくていいと思います。

 気持ちのいい方へ行くということです。

 指圧後、妊娠3ヶ月になろうかというエコー写真を見せていただきました。

 おなかの中ではビスコからカルシウムを得て足になったのかもしれない命が活発な細胞分裂で成長し続けているのですね。

 妊娠前は神経質な女子でしたが、日本最高齢現役助産師さんの本『大丈夫やで』をあげたら、助産院で出産したいなどと言っています。

 少なからず影響を与えているようなので、女子から胆のすわったおかんになっていく様子に幾分責任を感じています。

 だんなさんに出産に立ち会ってほしいと言っていましたが、会ったことはないですが、話で聞くだんなさんのイメージは血を見ると倒れる太ったエンジニアです。

 いろいろ話をして背中も伸びて、スッキリしたと言って帰っていきました。手掌紅斑くらい赤かった手も、充血が引いて違和感を感じさせない肌の色になりました。

 これで終わっていくつわりなら、軽いほうです。

 つわりの指圧はくれぐれも刺激し過ぎないように、ふわりと流す、流し過ぎない、おなかにはこれからもっと大きなシェルタープールができるのです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月17日 (木)

日食メガネの目を痛める可能性のある製品を21日までに公表するって…。

 日食メガネの目を痛める可能性のある製品を消費者庁と国民生活センターが連携して今テストしていて、問題製品を21日までに公表するそうです。

 …遅い…。間に合わないのでは。結局は21日朝の金環日食を見るのも自己責任ということです。

 話はかわって…。

 いろいろとしがらみがあって先日お年寄りや近所の方々とグラウンドゴルフをしてきました。

 グラウンドゴルフはゲートボールと違って他人のボールをぶつけてはじいたりしない穏やかなゲームで、自然の障害物をそのままにしてプレーができるので整備されたグラウンドでなくてもできるという利点があります。

 熱中症飴とスポーツドリンクの用意を含めあれこれと手配し、無事プレーを終えることができました。

 お年寄り相手に感じ良く振舞うのがいつもの仕事ですから、意外とはまって、終了後にはあるおばあさまから「今日の記念に」と、グラウンドゴルフのコインの形のマーカーをいただきました。

 ホールインワンを3回出して優勝したのは、円背で脊柱管狭窄症ではないかと思えた70代後半のおばあさまでした。

 ここまでは先日のお話。

 昨日の夕方、杖をついて散歩の途中にウチに寄ってくれたのが先日グラウンドゴルフを一緒にプレーした70代のおばあさま。

 数年前に脳梗塞になり、現在は頚が震える本態性振戦と脊柱管狭窄症があり、腰はスーパードクターから見放され、家で落ち込んでいる毎日だったそうです。

 グラウンドゴルフに行く気になったのも不思議なくらい(これは私のキャラと広報活動の成果だとにらんでいます)、プレーができたことにも本人がびっくりしていました。

 しかも正式なゲームが終わった後にも自ら進んで再びグラウンドゴルフをしていました。

 「センセイのおかげです」と言われ、何もしていないのにと思いました。

 庭での立ち話でしたが、せっかくだから頚から背中に触れてみると、今朝緊急で車で送り迎えをして坐骨神経痛の指圧をした方と比べても、杖を突いて歩けるだけ状態は良さそうです。

 これも『クララが立った』ということで、引きこもってじっとしていなければいけなほど状態は悪くはなく、グラウンドゴルフやウォーキングを積極的に行えばもっと状態が良くなりそうだと思いました。

 グラウンドゴルフはクラブが杖と同じことになり、背中を丸めて打てますから、脊柱管狭窄症の人にとっては楽です。

 手首の軽い振り子運動くらいのほうがかえってボールをコントロールでき、歩くことにもなるので、リハビリのスポーツとしても適していると思います。

 セラピーの種はどこに落ちているかわかりませんね。

 セラピストになると『何でこの私がグラウンドゴルフを…』と思いつつ世間のしがらみで仕切ったことさえ、セラピーにつながっていたりします。

 普段指圧をしていない方にもセンセイとして見られているので、何事にも手を抜けないきっちりとした性格でよかったと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月16日 (水)

39℃発熱後5日目の指圧。

 夜勤明けの看護師さん、30代女性、5日前に39℃の熱が出て抗生物質を服用中です。

 体調がすぐれないことは電話の声からもわかりました。

 しかし玄関を入ってきたら「なんだか調子がよくなってきた」そうで、仕事の緊張からの解放と指圧で体が緩むだろうという安心は、体の滞りを動かしているようです。

 座位で頚から肩に触れていくと、左側頚部、肩上部、肩甲間部にこりがあり、上腕内側の肺経に沿ったこりもありました。

 発熱後、病み上がりの夜勤ですから体力、筋力が落ちていて疲れやすい状態にあったと思います。

 発熱による関節痛や関節の硬さはなく、仕事で筋肉を使ってこっているように感じました。

 上腕のむくみ、左ふくらはぎのむくみはありますが、いつもよりもむくみは少ないようです。

 腹部の指圧では右の上行結腸にチャポチャポという振水音があり、急性症状から移行した治りかけの時の腹証である胸協苦満(両季肋部の際の硬さ)がありました。

 後でわかりましたが水をあまり飲みたくないということ、大腸の働きが弱まって水の滞りがあります。

 顔も手もカサカサしていて下顎に吹き出物ができているのも、水の代謝と大腸の働きの停滞によるものです。

 夜勤明けですからイビキをかくほど熟睡していました。

 自分のイビキでこれはマズイと思って目覚めたそうです。

 抗生物質を使っていますから、ガスがたくさん出るという訴えがあるのもその副作用である胃腸症状の一つです。

 御両親が現在百日咳の診断を受けて療養中だそうですから、今回の発熱も診断はされていませんが百日咳と関係があるかもしれません。

 夜勤もつとまり関節痛もないようですから、発熱による痛み物質の抜けはいいようです。

 指圧前にトイレに行き、指圧後にもトイレに行ったので詰まりと疲れがとれて、体も表情も元気になりました。

 咳の出ない百日咳もあるようです。百日咳が流行っているそうなので皆さんお気をつけください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月15日 (火)

21日7:30前後の金環日食。日食メガネでも長時間太陽を見続けてはいけない。

 来週の月曜日の朝、東京では7:30前後に金環日食が見られます。

 今のところ天気はくもり時々晴れの予報です。

 日食メガネをかけていても、長時間じっと太陽を見続けると網膜症になる恐れがあるそうです。

 今あちこちのお店で日食メガネを売っていますが、もっと大々的に注意喚起を促しておいたほうがよいと思います。

 日食メガネでも障害が起こるそうですから、サングラスや下敷きではさらに危険、裸眼で太陽を見るのはもってのほかです

 子供の目は透明性が高く、瞳が大きいので、光によるダメージを受けやすいですから、特に注意が必要です。

 昨日の朝は緊急地震速報が流れ、しばらく緊張の時間がありましたが、大事にはいたりませんでした。

 日食、月食前後の大地震の発生はしばしば語られてきました。

 太陽と月と地球が直線で結ばれる時、引力や気象に影響が出ます。

 太陽が月に隠れる気象現象が金環日食ですから。

 われわれのDNAの中には、「天の岩戸の神話」が語り継がれてきたように、太陽が隠れることを畏怖する本能が植えつけられているようです。

 日食を見たことによる目の障害を日食網膜症と言うそうです。

 日食網膜症になると「目の中心部に暗点ができる、物がゆがんで見える、視力が低下する」などの症状が出ます。

 治療法はないそうなので、日食メガネをかけていても長時間太陽を見続けることはさけ、紙に穴を開けて、ピンホールカメラの原理で太陽の形を写して形を観察するのが安全策です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月14日 (月)

リハビリに関節運動を伴わない筋肉の等尺性収縮。

 関節の固定が必要な時の筋力の維持や増強のリハビリには、関節運動を伴わない等尺性収縮(isometric contraction)のエクササイズを行います。

 代表的なのはベッドの上に膝を伸ばして座り、大腿の下に入れた両手を圧し潰すイメージで大腿に力を入れる大腿四頭筋強化のエクササイズです。

 主動筋のエクササイズはその拮抗筋のストレッチになるので、この時に大腿後側のハムストリングスはストレッチされます。

 指圧で行う受け手の膝伸展で肩に乗せた足を背屈させる『坐骨神経伸展』の時には、股関節の屈曲(足挙上)+足背屈によって下肢後側に等尺性収縮の筋緊張が生まれ、足を下げて背屈を緩めた後には下肢後側がしっかりと緩みます。

 上肢でも同じようにベッドに寝て肘を伸ばして上腕に力を入れる上腕三頭筋の等尺性収縮で、ベッドに腕がついていれば上腕二頭筋の等尺性収縮は弱く、肩関節の屈曲や伸展を伴えば上腕二頭筋の等尺性収縮の力が強くなり力を抜いた後には上腕二頭筋がしっかりと緩みます。

 指圧やマッサージは脳梗塞の手術後からでも本人の意識がなくても可能ですし、関節運動を伴わない等尺性収縮のエクササイズは意識と意欲があればリハビリの初期から可能です。

 リハビリ初期の指圧・マッサージ後に大腿四頭筋強化の等尺性収縮のエクササイズを加える時には、患者様の大腿後側にセラピストが自分の両手を入れて「大腿四頭筋に力を入れて(あるいは膝をしっかりと伸ばすイメージで)手を圧し潰してください」と促してください。

 これによって筋力の状態を知ることができます。

 施術を重ねていくうちに筋力が徐々についていきますから、良きトレーニングパートナーとして励ましながら共に回復を喜び、希望を持って前に進んでいきましょう。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月13日 (日)

50代女性、右足関節外側、足根骨上のガングリオン。

 50代女性、主訴は左上腕外側から肘にかけてのこわばりと、右足関節外側のガングリオンです。

 整形外科で左上肢のこわばりはテニス肘のようなものではないかということで肩関節内旋・外旋のストレッチを教わり、足のガングリオンは注射で抜いてもまたできるからと何もしなかったようです。

 テニスもゴルフもしないということで、テニス肘と言われても納得していないようでした。

 左肩から上腕を触っていくと、外側で橈側の大腸経に沿った緊張が診られます。

 左頚部がこっていて猫背でもありますから、左腕の使わな過ぎに問題がありそうです。

 指圧をしていくと左だけでなく右上肢にも大腸経に沿ったこりがあり、手指を肩上部にあて肘を曲げて肩関節を後ろ上方に回す関節運動をすると、右肩のほうが音を立てるような詰まりを持っていました。

 足には冷えがあり、右足関節外側のガングリオンは足を背屈させると大きくなりました。

 つまり踵体重で生活していて爪先に体重をかけないから足が冷え、足関節の底屈の動きがないことによる血行不良でガングリオンが大きくなっているようです。

 ガングリオンはゼリー状の液体が硬くなったもので良性ですから、痛みがなければ放っておくこともあります。

 このガングリオンは芯には硬さがあるものの、全体はその3~4倍の大きさでそのほとんどはむくみです。

 頚部から上肢の指圧と、足の指圧を念入りに行い、全身指圧を終えました。

 足の底屈がないからガングリオンが大きくなるので、足の指圧と関節運動の後にはガングリオンの大きさが半分くらいになりました。

 ガングリオンは男性より女性に多く、関節付近、特に手関節に多く発症します。

 この女性には更年期症状のようなほてりが時々あるということですから、女性ホルモンの減少とガングリオンの発症も腱鞘炎と女性ホルモンが関係しているのと同じように密接な関係がありそうです。

 テニスをしなくてもテニス肘のような症状が起こる、手指を酷使しなくても腱鞘炎になる、特に何も思い当たらないのにガングリオンができる、女性ホルモンの減少と老廃物の詰まりは更年期以後のコレステロール値の上昇とも結びつきます。

 それでも関節の詰まりを女性ホルモンの減少のせいとあきらめるのではなく、運動不足や同じ姿勢の連続という改善できる原因がありますから、爪先立つこと(足の底屈)と、肩を後ろに引いて肩甲骨を寄せる意識をすることはこのケースでも大切です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月12日 (土)

脱法ハーブではなく、脱法麻薬と言ってほしい。

 お香として売られているという、いわゆる「脱法ハーブ」と呼ばれるものの吸引が問題になっています。

 そんなものをハーブと呼ばないでほしいと思いますそれを言うなら脱法麻薬です。

 ずいぶん昔に咳止め液の常習者が問題になったことがありました。薬の中には麻薬成分が含まれているものもあります。

 ハーブや精油にも薬効成分が含まれています。使い方によっては、気分を高揚させたり中枢神経を麻痺させたりすることもできます。

 ハーブや精油の素晴らしさを伝え、体の不調を訴える人のお役に立ちたいと日々努力をしているハーバリストやアロマセラピストにとって、麻薬的な使い方をしているものが「脱法ハーブ」などと呼ばれていることは面白くありません。

 脱法ハーブと呼ばれるものの中に含まれる麻薬成分を有する植物を、ハーバリストやアロマセラピストがむやみに使うことはありません

 薬効の必要性から少量使うことはあるかもしれませんが、麻薬としての効果を発揮するほどの分量を使うことは普通ありません。

 アロマ環境協会が抗議したっていいくらいです。

 脱法ハーブなどと呼んでおしゃれ感を出して罪の意識を薄めさせずに、マスコミで扱う時には「どんよりどよどよ」くらい頭に付けて、買うのも恥ずかしいくらいの呼び方にすればいいと思います。

 「脱法どんよりどよどよ麻薬」くらいの呼び方にすれば、ダサくて興味を引きにくく、体が引けてしまいます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月11日 (金)

足裏マッサージ器を首に使った死亡事故。

 昨日の飯能の生活の木の講座のテーマは『スポーツ後のマッサージとアロマ』でした。

 受講生の方に右膝を打撲した方がいて、打ったのは膝でしたが、安静・冷却・圧迫・挙上をしなかったために、青あざは下腿前側中部にまで拡がっていました。

 放置した炎症と腫れが下におりて拡がっていったという症例を、実技をしながら理解していただけたと思います。

 スポーツ後のマッサージは急性症状や慢性症状が一時的に悪化した時と同じように丁寧に弱い刺激をしていくという施術感覚がまずあって、癒し系の施術や深く強く圧し込んでいいケースがわかってきます。

 右第5趾外側にタコがあって触れないくらい痛い方や、使わな過ぎの同じ姿勢で左背部が盛り上がって緊張していて痛い方もいて、激しい運動の後や怪我をした直後でもないのに、健康に見える人の体も丁寧なタッチで探っていくしかないのだということがわかっていただけたら、講座を行った甲斐があります。

 話は変わって…。

 足裏マッサージ器のカバーをはずして首に使った人が、服を巻き込まれて首締めの状態になり窒息死したというニュースがありました。

 今年3月のことだそうですが、過去にも同じマッサージ器で3件の死亡事故が起きていたようです。

 首へのタッチは、頚椎に負担をかけないように指紋部を柔軟に使って丁寧に密着してから圧を加減します。

 足裏マッサージ器の固定された固い突起を首に当てること自体、頚椎を傷める可能性が高いと思います。

 首に当てたマッサージ器のローラーに衣服の襟を巻き込まれたら、柔道着を使った締め技と同じで、“落ちて”意識を失った状態が続けばやがて窒息死に至ります。

 マッサージはやればやるほど効果があるというものではありません。

 強い刺激を続ければ、やがてそれは殺法になります。

 刺激を足していけばいいということではなく、セラピーになるタッチで大切なのは個人の体の部分部分にフレキシブルに合わせていくために調整する「1,2,3で圧し込むタッチからの引き算」です。

 昨日の講座の後に知ったマッサージ器での死亡事故のニュース、適量刺激やマッサージの本質の啓蒙活動はまだまだ足りません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月10日 (木)

スポーツ後のマッサージとアイシンググッズ。

 今日の午後は飯能の生活の木で『スポーツ後のマッサージとアロマ』の講座です。

 原宿の生活の木でも開講したテーマですが、受講生の方それぞれの反応によって講座の構成は動いていきますから、自分でもどのようなことになるのか楽しみです。

 前回との違いは新しい自作のヒーリングミュージックとアイシングのアイスバッグを持っていくことです。

 アイシンググッズがなければ、ビニール袋に氷を平らに並べてストローで空気を吸い出し、患部に密着させて(弾性)包帯かタオルなどで縛って圧迫固定します。

 保冷剤や熱中症予防の首に巻くタイプのクールビズグッズも使えます。

 今いろいろなアイシンググッズやクールビズグッズが売られているので、ドラッグストアやスポーツ用品店、ホームセンターなどでアイシングに使えそうなものを用意しておくとよいでしょう。1000円以下で手に入ります(種類が豊富で勉強になりました)。

 基本はRICE(R=REST)(I=ICING)(C=COMPRESSION)(E=ELEVATION)ですから、「安静・冷却・圧迫・挙上」で炎症の拡がりを抑え、血液の還りを良くして腫れが引くようにします。

 患部をいたずらにいじってはいけないこと、患部の周囲に施術し、誘導作用によって早期回復につなげること、これが急性期の対応の基本です。

 激しいスポーツの直後は筋肉には炎症があるものとして、基本的にはマッサージよりもシャワーや食事が優先です。

 これは強い急性症状にも言えることで、骨折・脱臼が疑われる場合はRICE処置をして整形外科へ、打撲や捻挫でもマッサージよりはRICEが適応です。

 こりには強い刺激をしないという施術感覚を身に付けるために、急性症状の扱い方は実技で練習しておく必要があります。

 アロマテラピーのマッサージではなかなか時間をさいて教わらないところですが、家庭でも役に立つことなので基本をしっかりと伝えたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 9日 (水)

肋軟骨損傷。

 60代女性、2週間前の就寝中、寝返りをした時に右季肋部肋軟骨にパチンコ玉でも当たったような感触があり、しばらく痛みが続いていたのでその間はコルセットや湿布をしていたということです。

 肩上部のやや後ろ側にこりがあり、背部、腰部も緊張していて、右股関節にも痛みがあります。

 高齢者はくしゃみをしても肋骨にヒビが入ることがあります。

 60代女性ですからエストロゲンの減少で骨は脆くなってきていると考えます。

 背中を強く圧し込めば肋軟骨を損傷させることもあるので、こういった主訴を持つ方への指圧では、四指の支えを安定させ、母指の圧刺激を0から漸増させて、どこでも止められるような指圧をします。

 受傷後2週間たっていますから、丁寧な指圧をして痛みを再現するようなことはありませんんでした。

 肩上部のやや後ろ、僧帽筋と棘上筋の際のあたりのこりは肩を上げることで肋骨の間隔を拡げていたのでしょう。

 肩甲間部のこり、腰部から骨盤の際のこり、これらも肋骨をかばう緊張を続けいたことによるものと考えられます。

 伏臥位、右股関節の内転内旋のストレッチで痛みが出たので、これは右肋軟骨損傷とは別に、大腿骨頭の軟骨の磨耗、股関節の変形と頭にインプットして仰臥位に移ります。

 仰臥位になるとマットの平行ラインに対して、体が左に曲がっています。

 これも右季肋部肋軟骨の圧迫を避けるための姿勢だと考えます。

 仰臥位下肢の指圧後、右股関節のストレッチは小さい範囲で行いました。

 伏臥位の内転内旋のストレッチで痛みが出ましたから、大腿骨頭を骨盤の方向に衝撃的に圧し込めば傷を拡げる可能性があります。

 サンダルウッドとペパーミントのアロマミストの香りに、玄関から入って来るなり「いい香り!」と言っていただいているので、指圧中はよく眠りました。

 サンダルウッドは前回の指圧で伺っていたペットロスの傷みを癒すため、ペパーミントは蒸し暑い曇った天気だったのでテンションを上げていくことを考えたブレンドです。

 一つの方向性に行かないこと、鎮静系と引き締め系という逆の効果を持つ香りのブレンドは適応範囲が広い用法なので試してみてください。

 よく眠り、全身指圧後、上肢伸展で右季肋部に痛みは再現されませんでした。

 右季肋部肋軟骨の損傷ですから、右上腹部にも緊張があり、手掌圧、四指圧や軽い母指圧で腹部の緊張も緩めました。

 こういったケースのベースには加齢による骨の脆さがありますから、くれぐれも衝撃的なタッチはしないでください。

 寝返りをしただけで骨に何かが当たったような痛みが走り、2週間痛みが続いたのです。

 肋軟骨損傷は整形外科に受診しても画期的な治療法はありません。

 保険でも骨折とは違う扱いになります。骨折ではなく損傷です。

 安静により回復を待つということになりますが、体を動かす時に痛みが強いようならコルセットをし、湿布などで鎮痛をはかります。

 痛みがとれてから指圧を受けたのは正解です。

 受傷直後に指圧をする場合は患部への刺激は避け、患部周囲の指圧と全身指圧による誘導作用を利用して早期回復を目指します。

 大きく動かしたり、衝撃的な関節運動をしてはいけません。

 反対側の上肢・下肢のストレッチでも受傷部位の痛みが再現されることがあるので、いつも以上に慎重に施術をしてください。

 特に挙上牽引のストレッチをしてから下におろす時にゆっくりと丁寧に戻さないと、せっかくそこまでは幸せな時間をノーミスのタッチで作り上げてきても、痛くて不快な思いをさせて幸せな時間が台無しになってしまうので気をつけましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 8日 (火)

勝てない試合でもゲームを作る努力をするということ。

 『この症状は自分の施術ではどうしようもない』とあきらめてしまえば、100:0の負け試合のようなものです。

 将棋では負けがわかっても投了する前の形づくりがあり、野球のコールドゲームになりそうな負け試合でも控え選手に経験を積ませて次につなげるということがあります。

 老化による骨の変形に伴う坐骨神経症状を訴える70代の女性、5日間で3回目の指圧です。

 主訴は大腿後側から足のしびれです。

 2回目の指圧の前日に整形外科で再診し、両母趾巻爪のワイヤー矯正のワイヤーが肉を傷つけていたこともわかり、処置をし、やり直してきたようです。(先生は無言、「こういうこともある」と看護師さんがフォローしていたようです)。

 玄関を入って来る足取りは膝が曲がらずに、突っ張った歩き方をしています。

 頚も震えます。

 しかし、触れてみると肩の緊張や足首の柔軟性など、確実によくなっています。

 ここで具体的には、頚から背部の脊椎の間隔を拡げて神経根症状を緩和することが施術のポイントです。

 骨粗鬆症があるから骨が圧縮されて身長が縮み、神経根症状が起きています。

 老化に伴う骨の弱さに対して、頚から背部、腰部には弱くて丁寧なタッチをします。

 大腿後側には強めの持続圧で、神経の痛みを停止させるタッチをします。

 全身指圧で血行が促進され、関節運動を加えていくと、硬かった膝も柔軟性を回復し、頚の震えもとまりました。

 症状が改善されても痛みを探す、しびれを確認する、そういう方はいます。

 神経が傷ついていれば、やがてまた神経根症状は再現します。

 この3回の最初の指圧では、これは老化という圧倒的な相手との試合での負けゲームなのだろうと思いました。

 「センセイわたしは大丈夫?」と何度も何度も何度も聞かれました。

 何度も何度も何度も「大丈夫!」ということで、老人心理は穏やかに変わっていきました。

 絆創膏をはがして両母趾巻爪のワイヤー矯正の状態を診ると、爪の喰い込みが今度はうまく矯正できそうです。

 予測した可能性は全て当たっていたと言ってもいいと思います。

 骨の変形による腰からの坐骨神経症状と巻爪矯正とで、上から下から坐骨神経支配領域に刺激が加わって、足のしびれが強くなり、足をかばって体が硬くなり、頚の震えまで起こっていました。

 脳の病気や腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症は除外できます。

 それでも老人心理は一人の時に痛みを探し、不安を膨らませます。

 こちらの正論が揺らぐほど深い不安の中にいる人の闇はとてつもないことがあります。

 老化という圧倒的な相手に勝つことは難しくても、良い試合だったと言えるようにゲームを作る努力をすることが大切です。

 適切なタッチを全身にした上で、症状から考えられる現状を伝えて、見えない闇への不安を膨らませないようにすること、それができれば勝てない試合であっても戦う価値のあった試合だということになります。

 私はセラピーには駆け引きがとても重要だと思っています。

 求められるセラピスト像とは、負け試合でも良いゲームを作ることのできるセラピストではないでしょうか?

 時にはコールド負け寸前から大逆転を感じさせる働きをするカリスマにならざるをえないこともあります。

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 7日 (月)

上眼瞼を引き上げるように刺激するとリラックスさせることができる。

 動眼神経の働きは、眼球運動と上眼瞼の挙上、瞳孔収縮、遠近調節です。

 眼球運動と上眼瞼の挙上は運動神経、瞳孔収縮と遠近調節は副交感神経の働きによります。

 動眼神経の運動神経と副交感神経の神経繊維は伴って眼窩に入るので、運動神経支配部位の刺激は副交感神経への刺激ともなります。

 仰臥位の指圧で上眼瞼を引き上げるように圧すと、眼球の上部に光が進入します。

 垂れがちな上眼瞼が刺激されたことと、光の進入によって副交感神経も刺激されて瞳孔収縮が起こります。

 副交感神経が優位になればリラックスできます。

 『閉じた眼を開くように上眼瞼を引き上げて圧すと眠くなる』のは副交感神経を優位にすることができるからです。

 これを経験的に感じている人は多いのではないでしょうか?

 授業中など、眠さのピークに抵抗して眼を開けようとすると、上眼瞼を引き上げた刺激と光の進入で、かえって眠りの世界に落ちていったり…。

 眼窩周囲の指圧では、閉じた眼を開く方向に刺激するというのがリラックスに導くテクニックです。

 眼の血管は内頚動脈からつながるので、前頚部を緩めて総頚動脈の圧迫を取り除いておくこともリラックスの必要条件となります。

 昨日の竜巻で被害にあった方々は眠れぬ一夜を過ごしたことでしょう。

 こちらでも昼頃から突然怪しい雲行きとなりにわか雨が降りました。気象情報では栃木県に竜巻の予報が出ていましたが、栃木県だけでなく、茨城県であそこまでの被害になるとは…。

 被害に遭われた方は現実を受け入れるにも途方にくれた状態だと思いますが、上眼瞼を引き上げるような指圧は一時の安らぎになります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 6日 (日)

足背動脈の範囲に位置するツボ、胃経の『衝陽』。

 外腸骨動脈は鼡径靭帯の下をくぐって大腿前面に出て大腿動脈となり、大腿動脈は後面にまわって膝窩動脈となり、膝窩動脈は下腿前面を下行する前脛骨動脈と下腿後面を下行する後脛骨動脈に分かれます。

 下腿前面では足関節までが前脛骨動脈で、足の甲の中足骨までが足背動脈です。

 足背動脈の枝として背側中足動脈が足趾に伸び、また足背動脈の枝は足底動脈弓と吻合し、足底動脈弓には後脛骨動脈も合流します。

 下腿前側の前脛骨筋上には胃経のツボが6つあり、これらは前脛骨動脈の範囲で触れることができるのですが、足背動脈の範囲にあるツボは胃経の『衝陽』ただ1つだけです。

 下腿後側から足内側へ向かう後脛骨動脈と、下腿前側の前脛骨動脈から足の甲の足背動脈は対角線の位置にあり、施術のライン取りとして重要です。

 血管で考える、神経で考える、経絡で考える、筋肉で考える、これらが統合されて施術の答えが導かれていきます。

 足背動脈は胃経と肝経の範囲に広がり、足底動脈弓で後脛骨動脈の範囲にある腎経、脾経とつながります。

 もっと広く考えれば足底動脈弓では膀胱経と胆経も合流し、足の6つの経脈が連絡します。

 『衝陽』は足背の第2・第3中足骨間の溝の一番足関節に近い部位にとります。

 『衝陽』でも足背動脈の拍動を感じることができるはずなのですが、一般的には第1・第2中足骨間側でもう少し足関節に近い部位のほうが足背動脈を感じやすいと思います。

 『衝陽』は胃経のツボですから、神経性胃炎や胃潰瘍、食欲不振などに効果を発揮します。

 『衝陽』のツボ刺激で足背動脈の血行が促進され、足の冷えが解消し、足底動脈弓から温められた血液が心臓に還っていけば、リラックスすることができます。

 それで『不安が解消し、神経性胃炎が緩和されて、食欲が出てくる』というストーリーを思い描きながら指圧をしてみてください。

 しっかりとしたイメージがあるツボ刺激は説得力が違ってきます。

 一つのツボ圧しをここまで読んで下さった方がいるとすれば、タダモノではありません。

 ここに面白さを感じた方がいるとすれば、タッチを続けていくことで気づきと感動の日々を送ることができます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 5日 (土)

腎経のツボ、太谿(たいけい)。内踝の最も隆起したところの高さでアキレス腱との間の動脈拍動部。

 『腎経』は膀胱経からつながり、むくみのツボであるだけでなく、腹部では正中線の外側5分(母指の横幅の半分)を通るので、泌尿器の疾患や生殖器の疾患、腰痛の治療穴となります。

 また胸部では正中線の外側2寸を通るので、呼吸器症状や乳腺炎の治療穴となります。

 腎経の足ツボの刺激でも経脈の縦糸の連絡で、生殖器の疾患や呼吸器症状を緩和できるのだとしっかりとイメージしてください。

 かかとの踵骨の上に乗った距骨と、腓骨と脛骨でできる関節が足関節です。

 内踝は脛骨の下端(足内側)の隆起部です。

 内踝の最も隆起した高さでアキレス腱との間の後脛骨動脈拍動部に腎経のツボ『太谿(たいけい)』があります。

 太谿の直下5分が『大鐘(だいしょう)』、そのまた5分下が『水泉』、また内踝の直下1寸に『照海』と、腎経のツボをとることができます。

 太谿はランドマークとなるツボですから指先の感覚で覚えてください。

 内踝とアキレス腱の間のくぼみの後脛骨動脈の拍動部です。

 まず自分の足の後脛骨動脈に触れてみましょう。

 椅子に座って片膝を曲げ、反対側の大腿の上に乗せ、3指をそろえて中指が内踝の中心と平行の位置にくるようにします。

 脈がとれなければ3指で圧し込みながら、足の背屈と底屈を数回繰り返してください。

 その後一度3指を離してから、再び3指で軽く触れます。

 血管に圧迫の負荷をかけた関節運動によって脈がはっきりしてきたはずです。

 後脛骨動脈がわかったら、今度は母指にかえて、太谿を圧します。

 四指は足の前側をまたいで外踝の側にあて皮膚をとらえて手前に引き、母指はあてるだけにします。

 オートバイのスロットルをつまんだような形です。

 これだけのことでも、再現できるテクニックとなるまでには、いくつものニュアンスを自分のものにしていくことになります。

 5分というのは受け手の母指の幅の2分の1の長さです(自己指圧なら自分の母指の横幅の2分の1の長さです)。

 太谿を圧す時の四指は足の後ろ側を通しても圧せます(逆上がりの時の鉄棒の逆手の構えです)。この圧し方では栓抜きのイメージで圧をかけてください。

 後脛骨動脈は内踝外周の広い範囲で触れることができます。

 後脛骨動脈がとれたら足の甲の足背動脈も探してみてください。

 この二つの脈がとれなければ血行不良で足が冷え、その原因が閉塞性動脈硬化症であることもあります。

 

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 4日 (金)

ペンだこと手の荒れ。

 連休だから指圧に来れる方もいます。

 4月から新社会人として働き始めた女性は脊柱が左に側弯し、両肩が上がり、右肩がやや内旋していました。

 デスクワークで右手を使う姿勢ですね。

 右手を内側に入れて使うので、腰がやや左に回旋し、左腰がやや下がり、左臀部に多めに体重がかかります。

 右側からエアコンなどの風がきたり、右側に嫌な人がいる場合もあるかもしれません。

 仰臥位では右足外側がマットについています。

 右股関節を外旋させ、右手を体の内側に入れてデスクワークをするバランスをとったのでしょう。

 右示指と右中指の第1関節が硬くなっていました。

 ぺんだこです。

 まだできたてでそれほど厚みはありませんが、ザラッとした段差を触知しました。

 この1ヶ月でたくさん書類を書いたのでしょう。

 感じたことをクライアントに伝えてください。

 ぼーっと体に触っているのではないことを伝えてください。

 鎖骨周囲の鎖骨下筋、大胸筋、腋窩の肩甲下筋も、腋を閉じてデスクワークをしていたので痛過ぎるくらいにこっていました。

 肩の周囲と腋窩から上肢が緩めば、手首の橈骨動脈の脈がはっきりと感じられるようになります。

 足の冷えはなかったので状態はさほど悪くありませんでしたが、ウエストはストレスからかほっそりしたものの腹筋が落ちているので、この後に注意するのは腰痛です。

 デスクワークでもおなかを引っ込めて骨盤から背中を起こしておくと、肩こりも腰痛も発症を遅らせることができます。

 しかしストレッチもせずに同じ姿勢が続けば、どんなに良い姿勢でも筋肉は緊張、あるいは萎縮して硬くなります。

 次に一緒にいらしたお母様の指圧では、前回よりも体が緩んでいるようでした。

 前回の指圧では体が緩んでくると咳が続けて出ました。

 これは喘息のメカニズムと同じで、副交感神経が優位になると気管支が収縮して咳き込むということです。

 今回は指圧中におなかがよく動いても咳は全く出ませんでした。

 筋肉の落ちた肩、硬い膝関節、娘さんが就職で家を出て手が離れた後、何もする気が起こらなかった期間の運動不足が原因です。

 前回よりも良くなっていますが、暖かくなってきたのに手は荒れていました。

 喘息のような咳、手の荒れ、アレルギー症状があった、あるいはまだあるということです。

 この指圧で感じたことも伝えました。

 肩の筋肉が落ちたと感じたことは、目や手の感覚です。

 たくさんの人の体に触れていても、ある御客様の形状記憶の情報は目や手に残っていくものです。

 前回との違いで、言葉にして伝えたほうが良いと思うことは伝えてください。

 それで正否の答え合わせをしていけば、人間の体を知る勉強になります。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 3日 (木)

指紋部で乗り上げて圧す感覚=実際のアクセルの踏み方。ポンピングブレーキではない。

 日常の運転で自動車のアクセルペダルを足裏全体で押し込むということはしません。

 もしそれをやれば急発進、急加速になります。

 普通はかかとを床につけて、アクセルペダルに爪先を当てて、微妙な加減で加速をしていきます。

 この時の爪先の感覚が指圧の指紋部の感覚です。

 皮膚表面に密着させてから指紋部を支点に『乗り上げる』から、持続という刺激の調節と体重移動が可能になります。

 おなかのペダルプッシングを考えてみましょう。

 四指の指頭でチョン、チョン、と刺激していけばポンピングブレーキのタッチですから持続はありません。

 皮膚表面に四指の指紋部を広く当ててから乗り上げるように指頭の方向に指紋部の当たる範囲を狭めていってみてください。

 つまり四指指紋部を当てたまま手掌の位置を上げていくということです。

 このタッチでは持続が生まれ、体重移動が可能になります。

 実際には腹部に衝撃的な体重移動など害になるだけですから、そんなに力んで体重を乗せる必要はありません。

 アクセルペダルを爪先で押し込む時のような『乗り上げる』イメージでペダルプッシングができるようになると、持続が生まれ、深部にまで圧刺激を届かせることができるようになります。

 ポンピングブレーキのタッチも相対的な緩和や、テンションを上げていく時に使えますから、そこはアクセルペダルのタッチと使い分けてください。

 よりプロフェッショナルなタッチはアクセルペダルのタッチです。

 さらに言えば、多彩なタッチを使い分けられるのがプロのタッチセラピストです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 2日 (水)

耳鳴りに小腸経のツボ『聴宮』の指圧が効いたケース。

 耳鳴りのツボ、小腸経の『聴宮』は耳珠中央の前、顎関節後縁の陥凹部にあり、浅側頭動脈拍動部にとります。

 小腸経は小指尺側の『少沢』に起こり、上肢外側の尺側を上行し、肩甲骨外側から内側へ移行し、後頚部外側下部の『肩中兪』から前頚部を通って『聴宮』に終わります。

 経脈の流れから尺骨神経や、肩甲骨と頚の柔軟性や、椎骨動脈や頚動脈と関連していることはわかると思います。

 私は小腸経にこりがある場合には『やや後ろ側の肩こり』というイメージで臨みます。

 30代、女性の看護師さん(変な言い方デスネ)、右耳で高い音の耳鳴りがして聴診器の音がわかりにくいということでした。

 耳鳴りはいつもではないですが、以前よりも音が高くなってきたようです。

 子宮内膜症があり、瘀血(おけつ=古血の滞り)を取り除くために漢方薬の桂枝茯苓丸を服用していましたが、最近は飲んでいないそうです。

 婦人病の漢方薬は主訴の随伴症状としての耳鳴りや肩こり、頭痛などまでを改善する生薬が処方されています。

 東洋医学では耳と腎の関係を結びつけて考えます。

 血行不良によるむくみがあれば、腎機能の衰えを考えて、腎の働きを活発にしてむくみを排出することで耳の症状が改善されると考えます。

 今回のケースでは肩と腰の緊張が強く、左腹部も緊張していて、右耳顎関節後縁の『聴宮』も中指指頭で触れて詰まった感じがありました。

 桂枝茯苓丸の証ですからどちらかといえば実証(体力がある体質)です。

 むくみもありますが、仕事で筋肉を使ってこっていることと、子宮内膜症の両方の理由で耳の血管が収縮し、高い音の耳鳴りがするようです。

 右耳は手掌で塞いで圧迫することで耳鳴りが再現されました。

 手掌を離すと耳鳴りは消えます。

 耳の周囲を含めた全身指圧後、ずいぶんと小顔になり、下肢も細くなりました。

 筋肉の緊張もしっかりとありましたが、全身性のむくみもありました。

 ポイントは頚の付け根の斜角筋群、腰(骨盤の際)、左腹部、そして右『聴宮』だったと感じています。

 仰臥位で施術をする場合、重力を利用して顔を水平面の方向にタッチする、つまり持ち上げてリフトアップするのではなく頬部ならば小鼻から耳に流すようにすると効果があります。効果を追求するうちに、私のタッチは自然とその方向に導かれるようになりました。

 これも重力とオトモダチになるタッチです。

 肩や腰がこってくると耳鳴りが気になり出すようですから、全身性に血行促進をすることが症状の改善につながると思います。

 耳鳴りに対してどのケースでも『聴宮』がポイントになるわけではありませんから、重箱のすみをつつくように細かいポイントを指先の感触で探って、答えを導いてください。

 WHOは361のツボを定めましたが、阿是穴(施術者が経験的に効果を感じている正穴以外のツボ)を開拓していけばツボの数はどんどん増えていきます。

 新しい惑星を探すように新発見があれば好きな名前をつけちゃえばいいのです。

 『地図にない島を探したきゃ、始めに地図がいる (byさだまさし)』ということですから、正規のツボは覚えてくださいね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年5月 1日 (火)

施術をそれ以上続けても…というケース。やめる勇気もいる。そしてさらに続きが…。

 70代女性、主訴は両足のしびれ、昨夜は2時に目覚め、その後はしびれが気になって眠れなかったそうです。

 今朝は食事も食べられませんでした。

 2日前に整形外科で両母趾の巻き爪をワイヤーで持ち上げる治療を受けています。

 肩こりと背部から腰のこり、及び下肢後側の坐骨神経に沿ったこりがあります。

 足は冷たく、足関節の動きは運動不足で固くなっています。

 巻き爪に体重をかけないように、ベタベタと足全体で着地して歩行し、足関節の背屈・底屈の動きをしないようにしていたのでしょう。

 どちらかといえば左半身の緊張が強く、左半身は使わな過ぎであることがわかります。

 左肩甲間部の指圧では最初の軽いタッチでポキッと音がして、第2~第3胸椎付近のずれが矯正されました。

 仰臥位の上肢の指圧では脈が1分間に84、悪くありません。

 おなかの指圧でおなかも音を立てて動いていました。

 かなり緩んでいます。

 指圧後、しびれがまだ気になるそうなので、ブラックペッパーとスイートアーモンドオイル(濃度1%)で背部から足までのアロマオイルマッサージをしました。

 ブラックペッパーのチョイスは腎機能に問題がないことと、足の冷え、それに全体的な運動不足からのテンションの低さに刺激を与える意図がありました。

 オイルマッサージ後、足も温かくなり、足関節の動きも滑らかになりました。

 良くなっているはずです。

 しかし…。

 歩いていただくと、下肢後側から足にかけてのしびれが気になるということで、だんだんと声のトーンが弱々しくなっていきました。

 筋肉の緊張も関節の動きも滑らかになったはずなのに、神経の圧迫は残っているのです。

 この時点でさらに施術を足すのは逆効果です。経験的にこのことは声を大にして言っておきます。

 70代の運動不足の女性に全身性の運動をさせたのと同じことが起こっていますから、この後に大事なのは水分補給と休養です。

 この時点で最良の選択は坐骨神経の急性期と診て、安静にして様子をみることです。

 足のしびれは巻き爪も関係していると考えられます。

 ブラックペッパーの血行促進によって、しびれがよりはっきりと知覚されてきたということもあるかもしれません。

 体位変換の様子や痛みの度合いから、腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は除外してよいと思います。

 鼡径部の脈などから閉塞性動脈硬化症も除外できます。

 骨粗鬆症による骨の変形で坐骨神経が圧迫されているということが主な原因であると考えてよいでしょう。

 この後休養することで症状は改善されると思いましたが、本人の不安が強く納得しているとは思えなかったので、「心配だったら深夜でもいいからまた来てください」と申し上げて、お迎えの車まで体を支えてお連れしました。

 そして夕方、まさかの…。

 電話もなしに、車で送られて再びやって来ました。

 どんなに悪いかと思いムンクの叫びなみに緊張しましたが、玄関を上がってくる足取りが軽やかで、触れてみると足も温かくなっていました。

 「センセイが心配しているかと思って」

 どんだけフレンドリーなんだキミは。

 確かに以前ならクライアントの納得が得られない場合は、本で調べ、インターネットで調べたあげく、夜も心配で何度も目覚めていたかもしれません。

 さすがにそれでは生きることが大変過ぎると、最近どうやら世の中に適応できてきたようで、ツラの皮が厚くなってきました。

 以前の自分が今の自分を評価したら、恥知らずと思うか、堕落したと思うか。

 こういう境地になれるとは思っていませんでした。

 今のほうが自分のなりたかった自分であることは確かです。何でもかんでも傷ついているようでは非常に面倒臭い。

 だから、いつか自分の超えたいところ越えられるから、タッチを続けていればいいんです。

 タッチには哲学も自分の存在意義も、努力して身に付けるに値する技術も理論も、発見も感動もみんなありますから。

 というわけで、「センセイを安心させにやってきた方」に30分程度軽い指圧とストレッチポールを使った呼吸ストレッチをして、料金はいただきませんでした。

 この施術はなくてもよいものだったからです。

 私を安心させにやって来た方の体に触れて、本当に安心させていただきました。

 みなさん私を “ガラスのハート” と受けとめて気遣ってくださいます。カタジケナイことでございます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2012年4月 | トップページ | 2012年6月 »