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2012年6月21日 (木)

おなかへのタッチ、東洋医学では膝を曲げないことの意味を考える。

 台風一過、昨日は暑い日になりました。

 原宿の講座へ向かう朝の電車から見た川は、川幅いっぱいまで濁流となり、普段は水にに浸かっていない伸びすぎた夏草も海藻のように流れの中で洗われていました。

 どこから入ってきたのか一匹の羽の湿ったスズメバチが弱々と電車の中を飛びまわり、やがて天井部分に止まって休んでいましたが、台風の中、物凄く遠い所から飛ばされてきたのかもしれません。

 濡れて弱っている上に小ぶりな痩せたスズメバチで、大騒ぎになりそうな獰猛さはなく、気づいた人も少なかったようです。

 どうなったことか、巣に戻るのは難しいんじゃないかな…。

 原宿の講座の前にビルズで世界一の朝食を食べてやろうと思ったのですが、朝の時間は貴重でなかなか融通が利かず、多少電車の遅れもあって、結局講座の準備がゆったりできる程度の早出でした。

 「西洋医学の触診は膝を曲げて腹直筋の緊張を緩めて内臓を診る」、「東洋医学では膝を伸ばして腹直筋の緊張を含めた体表の内臓反射を診る」、両者を比較すると東洋医学ではより繊細なタッチが必要になります。

 おなかに触れた時の「圧し込む前の情報」を精査するのが東洋医学的なタッチです。

 昨日の講座は、手掌の使い方に絞ってみました。

 「手根部を使う」、「手掌圧から指頭圧に起こしていく」ということを含め、手掌の軽擦と手掌圧だけでおなかのタッチを成立させるという内容です。

 腹痛の方や妊婦、小児、高齢者、体の弱い方、また初めて施術をする方では問診で明らかにならなかった腹部の病気があるかもしれないので、いきなり1,2,3で圧し込んではいけません。

 何回もおなかに触れている方でも、「今日のおなか」は違いますから、まずはふわりとした手掌の密着で、硬さや冷え、動悸などの情報を感じてください。

 ふわりと手掌を乗せただけでも「コップの水の表面張力」のように、中では分子の潜り込もうとする力が生まれていると考えてみてください。

 表面張力は、外圧に触れた表面の水分子が空気に触れる部分を最も小さい球体の1点として中に潜り込もうとするので盛り上がる力です。

 手掌で皮膚表面を表面張力のように包み込むことができれば、皮下では動きが生まれます。

 一度タッチを行えば、同じ箇所には動きが生まれているので、2回目のタッチの刺激量は当然1回目と変えていかなければいけません。

 増やせるのか、むしろ減らすのか?

 このあたりがセラピストの感性です。

 単純な足し算ではないということです。

 「自分の横隔膜の上下の動き、つまり呼吸で圧す」、また例えば「手首から先の重さで圧す」、「自ら意識して良い呼吸をし、受け手にさらに良い呼吸をさせ、お互いに高いレベルの呼吸のキャッチボールをする」、「受け手の腹式呼吸で手掌を圧していただいて自分が健康になる」、いろんなことを言いました。

 何となくその雰囲気の中で感性にさざなみが立ってくれたら、それでいいんです。

 タッチを味覚で表現すれば、新しい繊細な味を知り、味わい方がわかれば、もっと美味しくなります。

 

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