本態性振戦のトラウマ。
体の具合が悪くてできないと思っていたグラウンドゴルフのプレーができたことが余程嬉しかったのか、本態性振戦で首が震える70代の女性が、知人からいただいたというゴマを小分けして持ってきてくれました。
世間のしがらみで私が手配して一緒にプレーをしたグラウンドゴルフの日から3週間が過ぎていました。
杖をついての散歩の途中でしたが、たぶんお話がしたかったのでしょう。
「本態性というのは原因がわからないということだから、脳や頚椎に問題があるということではないんですよ」、本態性の意味を理解していなかったようなので、そうお話しました。
緊張すると首が震えるということだったので「何かトラウマがあるのでは?」と聞いてみると、即座に「幼稚園の先生をしていた頃、読み聞かせの会で悲しいお話をしたことをお手伝いに来ていた若い女性に批判されたことが、とてもショックだった」のだとか。
講師の先生も招いての読み聞かせの会終了後の反省会でのことのようです。
御自分は専門の立場で、その若い女性は幼稚園教諭の資格がなかったことから、周りの目がある中で、「悲し過ぎるお話で子供たちが引いてしまって黙り込んでいた。題材としてふさわしくない」と、自分では納得の出来栄えの読み聞かせを批判され、思いがけずプライドを傷つけられたことに強いショックを受けたようです。
それから首の震えが始まったということですから、整理して考えてみれば思い当たることにたどりつけるわけです。
他にも若くしてお母様を亡くしていることなどが会話の中で出てきましたから、いろいろな心の傷みが溜まっていて、話をすることでデットクスをすることが必要なのだろうと感じました。
この話をしている間、首は震えていませんでした。
突然の訪問で、御自分から玄関の床に腰かけてのお話だったのですが、多少カウンセリングになったのか、「今度老人会でそういうお話をしてください」と言われました。
『これといって何も話していないんだけど…』と思いつつ、自分ではいつもどおりに話したことを、後々になって「あの時こう言っていただいて…」と覚えていてくださったりする方がいるもので、しかしこちらはそのことを忘れていたりして…。
鏡になって話す習慣がついているので、時々そんなことで喜んでくれる人がいます。
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