« NHK「ミラクルボディ」、体操・内村航平選手が技をイメージする時、脳の高次運動野が働いている。 | トップページ | 寝たきりの方がエアコンで冷えを溜めれば痛みが増強する。 »

2012年7月17日 (火)

NHK『ミラクルボディ』第3回、爪先からの着地が疲労を軽減しマラソンの記録を更新する。

 NHK『ミラクルボディ』第3回は、マラソンのケニアやエチオピアの選手の強さを解明する内容でした。

 マラソンで2時間3分台の記録を持つケニアのパトリック・マカウ選手は幼い頃から日常的に山道を裸足で走っていたので、足に怪我をしないように『爪先からの着地』を身につけました。

 山道を裸足で走ることで、足趾を曲げる深部底屈筋群が子供の頃から強化され、足に怪我をしないために身につけたソフトな着地は、30kmを過ぎても乳酸の溜まりにくい省エネ走法になっているのです。

 血中濃度4ミリモルまで乳酸が溜まると疲労を感じるようになります。

 そして筋肉が収縮しにくくなり、タイムが落ちてきます。

 検査の結果、マカウ選手は爪先着地の省エネ走法で、ゴールまで乳酸値3ミリモル台を維持していることがわかりました。

 これからのマラソンは、爪先着地の省エネ走法が主流になってくることでしょう。

 マカウ選手は子供の頃からの山岳地域での生活やトレーニングで赤血球が濃く、しかもサラサラな血液だということですから、組織への酸素の供給に優れた血液の持ち主であると言えます。

 番組ではエチオピアのハイレ・ゲブレシラシエ選手の心臓を分析していましたが、血液を送り出す左心室の大きさが一般人と比べて1.6倍、左心室の筋肉量が1.3倍だということがわかりました。

 東アフリカのマラソン選手は高地トレーニングを常とするので、赤血球の量が多い上にトレーニングによって心臓が肥大して血液を送り出すポンプの力も強いのですから、筋肉には十分な酸素が行き渡り、疲労しにくいのです。

 酸素濃度の薄い高地でトレーニングをすると、必要量の酸素を得るために赤血球産生を促進するホルモンであるエリスロポエチン(主に腎臓で作られる)が増えるので血液中の赤血球が増加します。

 高地トレーニングで赤血球を増やして酸素供給量を増やすということは、すでに多くのマラソン選手が取り入れている練習法です。

 そしてこれからは爪先着地の走法がマラソン選手の根本的な発想転換となりそうです。

 逆に、健康ウォーキングでは、踵着地で筋肉をしっかりと使うということが、長距離の省エネ走法と対比してよくわかりました。

|

« NHK「ミラクルボディ」、体操・内村航平選手が技をイメージする時、脳の高次運動野が働いている。 | トップページ | 寝たきりの方がエアコンで冷えを溜めれば痛みが増強する。 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: NHK『ミラクルボディ』第3回、爪先からの着地が疲労を軽減しマラソンの記録を更新する。:

« NHK「ミラクルボディ」、体操・内村航平選手が技をイメージする時、脳の高次運動野が働いている。 | トップページ | 寝たきりの方がエアコンで冷えを溜めれば痛みが増強する。 »