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2012年7月20日 (金)

指圧を始めてすぐに「天国だ…」と言われたこと。

 寝たきりの方の指圧を始めてすぐに「天国だ…」と言われました。

 嘘も飾りもない言葉として心に響きました。

 『生きていないと天国のタッチを受けられませんよ』、声にはしませんでしたが頭の中では『Tears in heaven』のメロディーが流れていました。

 その時の「天国のタッチ」は、右手も左手も同時に使って、動きはランダムにしていました。

 遠心性と求心性の動きを混ぜ、右手と左手の施術部位の組み合わせは右大腿と左下腿であったり、右足と右膝であったり、感覚にまかせた自在な即興演奏のようなものでした。

 「天国だ…」と言われたからには、そのタッチを続けたいと思いました。その手の使い方の大きな流れは、手掌全体で部位をとらえていくことでした。

 手掌圧+母指と四指で軽くつまむようなタッチです。

 この軽くつまむタッチに自分では「ツマミー」というはずかしネームをつけています。

 究極のタッチは、被術者のその日その時の体調に合わせることができ、部位ごとの緊張の度合いにも合わせることのできる『弱い刺激』だと考えています。

 タッチを適量刺激の範囲の上限に合わせるのではなく、下限に合わせて漸増もできるようにしておくと、応用範囲が広く、気持ちがいいものです。

 天国にはお上手な先生がたくさんいらっしゃることと思いますが、あちらの世界へいけば快適で、きっと指圧・マッサージを必要だとは思わないでしょう。

 痛みを伴うこの世では、次回も「天国だ…」と思っていただけるように、その日その時の体調を把握してアプローチの仕方を微調整しながら指圧をしようと思っています

 弱い刺激なら足すことができます。持続すれば強い刺激にもなります。

 「適量を間違うなら弱いほうに間違う」、これがセラピーになるタッチの鉄則です。

 痛がられるほど強く圧して、終わって解放されたことによってリラックスするマッサージなど、私は教わってきませんでした。

 まともな理論、テキストでは、いじめのような刺激をよしとてしていません。

 ワンタッチが転地療養の扉の鍵となるような「天国のタッチ」、幸福感をもたらすような微笑みのタッチを創作してください。

 それで救われる方がどれだけいることか。

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