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2012年7月11日 (水)

マイコプラズマ肺炎後のむくみとだるさ。

 30代女性、咳が続きマイコプラズマ肺炎と診断されて、抗生物質による治療を受けました。

 マイコプラズマ肺炎は治りましたが、だるくて体が本調子ではない状態です。

 触診では、頭部を除く全身がむくんでいます。

 御本人によると「昨夜はふくらはぎの一番太いところと足首が同じ太さだった」ということでした。

 『…んなばかな…』とは一概に言えないもので、さすがに触診ではそこまでのことはありませんでしたが、それほどまでに血液の還りが悪くて不快であることを察して指圧を始めます。

 色白で水太りタイプですから、東洋医学ではまず腎の問題を考えます。

 肺と腎は、肺が腎の働きを助ける相生関係にありますから、肺を病むということは腎の働きも衰えると考えることもできます。

 「肺は皮毛をつかさどる」ので、肺が病むと呼吸によって食物から得た栄養を「皮毛」に巡らせることができず、皮膚の潤いがなくなったり、皮下に浮腫があらわれたりします。

 尿を作ることでその浮腫を排出するのが腎です。

 肺機能が活発であれば腎機能も活発に働きますが、マイコプラズマ肺炎から腎機能も衰えたままの状態にあるようです。

 肩から肺の裏側の肩甲間部、そして腰まで、咳や肺炎の影響で硬くなっていました。

 しかしそれだけではなく、背部から上肢にはむくみもありました。

 また臀部から下腿までは「とてもむくんでいました」。

 こういう時のタッチで大事なのは、母指で圧す時も「手掌と四指で広い面に圧をかけていくこと」です。

 重ね母指で圧す時も、大半は手掌と四指を皮膚表面に密着させて軽擦のようにむくみを流していきます。

 いつも言いますが、遠心性の指圧でも圧をかけて筋肉が収縮すればむくみは還っていきますから、求心性の施術でむくみを還さなければいけないということはありません。

 緩んできたら母指を起こしていけばいいので、こっている時ほど手掌を密着させた軽い刺激が適量になります。

 下半身はむくみだけでしたから、軽擦のように手掌を密着させた指圧でむくみを流していきます。

 大腿は伏臥位も仰臥位も、中央、外側、内側と両手掌を3つの部位に分けて、しっかりと密着させてむくみを流していきます。

 下腿もひどくむくんでいる場合や太い(失礼!)場合には、内側・外側と分けてタッチをしていきます。

 手掌でむくみを包み込むように移動させていけば、必ずむくみは還ります(流れます)。

 伏臥位で足までの指圧をした後に、膝屈曲90°で足の両側を手掌ではさんで上下に揺さぶるコンディショニングを行います。

 足のコンディショニングは、足の内反と外反が繰り返されるので、後脛骨筋につながる足内側から下腿内側の刺激にもなり、足が高くなっているのでむくみを還す他動運動になります。

 膝最大屈曲で股関節を後方挙上(伸展)させる大腿四頭筋のストレッチや、膝伸展で股関節を後方挙上させ股関節の内回し、外回しをする腸腰筋のストレッチを加えていけば足が高くなることもありますから、鼡径部から血液やリンパが還っていきます。

 仰臥位の指圧ではむくみ解消の質問をされた時に「歩く時に股関節の後ろの幅を大きくしてしっかりと爪先立つこと」や「バレリーナの爪先立ち」の話をしたのですが、しばらく静かだった後に「すいません、寝てました」だって…。

 まるで話がくどくて眠られてしまってスベッタようになってしまいましたが、今週のオモシロ話です。

 全身指圧後トイレに行った後、「足首がある!」とシミジミと長い時間立ったまま体幹を前屈させて見ていたのも嬉しい印象的なポーズでした。

 

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