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2012年7月 7日 (土)

1回の指圧で肝の硬さと口臭が消え不眠が改善、しかし胃痛が浮かび上がってきた女性。

 先週指圧をした60代の女性、肝の硬さや口臭、青黒い顔色、むくみなど、気になることがたくさんありました。

 指圧をした日の夜は睡眠薬なしでよく眠れたそうで、それから睡眠薬は飲んでいないということです。

 化粧の加減もあるかもしれませんが、顔色が良くなりました。

 前回の指圧は夕方、今回は午前中という違いもありますが、臀部から大腿外側にあったむくみも、気になるレベルではなくなっています。

 ウォーキングを始めたということで、1回の指圧が生活改善のきっかけになったのは嬉しいことです。

 首の右側方偏移と肩こり、背部のこりは今回もあります。

 背中から腰も、頚椎からつながるように右にずれています。脊柱がカーブを描く側弯ではなく、右から左下へ向かう斜めの直線でずれています。

 口臭を感じなかったのは意外でした。

 普通、中高年の方で口臭が強い場合は慢性疾患があって、マウスウォッシュなどのデオドラント商品を使っても臭いは消えないものなのですが…。

 鼡径部でも橈骨動脈でも、脈がとれるようになりました。

 左前腕外側の肘に近い部位(三焦経)の指圧で痛みを感じたようです。これは腹部の指圧での胃の痛みと結びついてきます。

 前回にあった右肋骨弓に沿った肝の硬さはほとんど感じられなくなりましたが、上腹部中央には手掌を置いただけで顔をしかめました。

 三焦経の真ん中、中焦は胃です。

 病証は太陽病(小腸経・膀胱経)→少陽病(三焦経・胆経)→陽明病(大腸経・胃経)→厥陰病(心包経・肝経)と進行して重篤になっていくと東洋医学では考えます。

 B型肝炎の病歴もあって、前回は厥陰病の肝の病態を感じていましたが、少陽病の三焦経の病態にまで回復したと考えていいかもしれません。

 あるいは前回の臀部外側から下肢外側のむくみと肋骨弓に沿った硬さを胆経の問題と考えて、少陽病の病証が続いていると考えることもできます。

 胃経に沿った指圧での圧痛の訴えはなく、三焦経の指圧で圧痛の訴えがあったことから、陽明病である胃経の問題というよりは、少陽病である三焦経の問題として上腹部痛を考えることにしました。

 上腹部痛ではありますが急性か急性に近いもので、進行した重篤な胃の病気ではないと診ました。

 首の傾きによって右肩の緊張が強いのですが、左の肩こりもあります。

 パソコンの他に趣味で洋裁をするということですから、右手の使い過ぎと左手の使わな過ぎのバランスにも問題がありそうです。

 指圧中の会話の内容から、繊細な感性を持った方であるという印象が強くなってきました。

 体の状態も前回の肝機能障害のイメージから、今回は「神経性胃炎」のイメージに変わっています。

 胃炎でも口臭を感じそうなものですが、ローズカプセルかシャンピニオンエキスカプセルでも飲んできたのでしょうか?

 最後に脊柱の歪みに対してストレッチポールを使ったストレッチをしました。

 円筒形のストレッチポールの上に背中で乗っていただき、おなかを手掌で圧しながら、上肢を片側ずつ90°と180°で伸展牽引し、その時に腹式呼吸をしていただきます。

 脊柱の歪みは簡単には矯正できない長年の積み重ねによるものですが、1回目の指圧の効果を考えれば、徐々にズレを直していけるのではないかと考えています。

 

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