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2012年7月13日 (金)

「弱いタッチでも疲れしまう方はいます」、揉捏やストレッチなどの御質問にお答えして。

 山本さんの御質問にお答えします。

 ①ストレッチとエクササイズ(主動筋と拮抗筋の関係)

 肘を曲げる動きで考えると、主動筋は上腕二頭筋で、その反対側に肘を伸ばす拮抗筋の上腕三頭筋があります。

 二の腕がたるむのは「上腕三頭筋の使わな過ぎ」に原因があります。手作業は肘を曲げて手掌が下に向くのが常だからです。

 肘を曲げた状態が続いて上腕二頭筋がこった時には、①「上腕二頭筋のストレッチをする」ことを考えますが、②「上腕三頭筋のエクササイズをする」ことを意識すると、メンタル面でも前向きな感じがしてきますね。

 疲労した筋肉は「いじり過ぎる」と症状を悪化させてしまいます。

 また、いきなり衝撃的な強度でストレッチをすれば硬くなった筋繊維が引きちぎれたり、傷ついた神経繊維や毛細血管が断裂することがあります。

 疲労して硬くなった筋肉をストレッチするイメージではなく、その筋肉の拮抗筋に対してエクササイズをするイメージに変えてみると、主動筋をリラックスさせることができるので、効果的に主動筋の緊張を緩和することができます。

 こっている筋肉にタッチをしてこりを緩めるには、丁寧なアプローチで受け手がもの足りないと感じるくらいで終わりにしなければ適量刺激を超えてしまいますが、よく使っていないその拮抗筋へのアプローチなら多少強めの刺激で運動させるようなタッチができますし、その血行促進によって反対側の主動筋も血行促進されていきます。

② マルの形や前後に動かす揉捏は、やり過ぎたり、刺激が強過ぎれば、筋繊維を傷つけて必ず揉み返します。

 輪状揉捏、渦巻き状揉捏は筋繊維をねじることになるので、筋肉をしっかりととらえて密着をずらさないということが大切なテクニックです。

 しかしそれができていても、やり過ぎ、強過ぎで揉み返しになります。

 指圧でもやり過ぎたり、強過ぎれば揉み返します。

③ 体の弱い方は、弱い刺激の施術でも疲労させることになったり、筋肉痛になることがあります。

 体の弱い方は筋肉が弱く脆く、老廃物を排出する機能が衰えています。

 スポーツマンの鍛えた太い頑丈な筋肉なら、多少荒いタッチでも受けとめることができます。

 しかし弱い筋肉は運動能力、持久力が劣っているので早く疲れます。

 施術で血行促進されると老廃物や痛み物質が体を巡るので、体の弱い方は激しい運動をした後のように疲れることがあります。

 高齢者や体の弱い方には、くれぐれも丁寧に応対し、通常よりも弱い刺激のタッチと短い施術時間の設定を考えてください。

 「受け手が強いと感じるタッチは、自分がどんなに弱い刺激のつもりでも強過ぎる」のです。

 撫で肩で筋肉の細い方の肩こりに、タッチを足し続けていけば逆効果です。

 筋肉の太いスポーツマンと比べて触圧刺激の許容量はすぐに限界がくるので、普段から肩の筋肉のエクササイズをしていただくことを提案するのも生活の質の改善のために価値があります。

 軽い負荷のダンベル体操などを続けて筋肉が太くなってくると、肩が疲労していく時間を遅らせることができます。

 人間は動物ですからよく動きつづけるためには筋肉の質を良くしていく必要があり、ストレッチだけではなくエクササイズも必要です。

 施術による筋肉痛が揉み返しです。

 揉み返しは施術者のテクニックと見識に問題があり、施術によって筋肉痛になったとクレームがくるようなら、「やり過ぎ、強過ぎ、ねじっている」のです。

 私も完璧に適量刺激を合わせられるわけではありません。

 今日も一つ一つのタッチを丁寧に、丁寧に。

 

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