« つまづいた時に姿勢反射で体を立て直すような意識的な力の抜けた筋肉の使い方。 | トップページ | 足を外反・背屈する「第3腓骨筋」(足を内反・底屈する後脛骨筋の拮抗筋)。 »

2012年7月 9日 (月)

四指を反対側の後頚部にあて、頚をいろいろな方向に軽く動かして圧刺激のバリエーションを感じるための自己指圧。

 指圧は、筋肉を伸展させながら圧すこともできますし、筋肉を収縮させて圧すこともできます。

 代表的なのが伏臥位、僧帽筋の指圧の時、僧帽筋は肩を挙上する筋肉ですから、被術者が上肢を体側に沿って下げていれば筋肉は伸展の状態、被術者が肘屈曲で指先を頭部を向けていれば筋肉は(比較的に)収縮している状態になります。

 一般的に肩の緊張状態が強ければ、被術者は上肢を下げたほうが指圧を受けやすく、猫背の状態が強い時も、伏臥位では上肢を下げたほうが猫背を矯正する姿勢を強要することにならないので被術者は楽です。

 僧帽筋の自己指圧で、指で圧さない感覚を練習してみましょう。

 (曲げた肘が肋骨弓の前にくるように)四指を体幹の前面から反対側の肩上部に当てて、「指では圧しこまず当てただけの状態で、肩を下げます」。

 指を当てた部位の僧帽筋は、ストレッチされる時に「等尺性収縮」の状態で圧がかかります。

 指を当てだけでは肩を上に上げたほうが圧がかからない感覚も確認してください。

 (ちなみにこの状態で肘を肋骨弓に押し付けるようにすることで、肩上部の四指から圧をかけることもできます)

 微妙な圧刺激の方向性やタッチの力加減を得るために、後頚部でも練習してみましょう。

 反対側の後頚部に後ろから肘を曲げて四指を当てます。

 小指が“天柱”のあたりにくるようにして、示指が下になり、母指ははずします。

 肩関節の外転~内転(腋が開き肘が遠ざかる~腋が閉まり肘が目の前に来る)の繰り返しで後頚部を圧すこともできます。

 しかしここでは肩関節の動きは使わずに、頚部の前屈・後屈・回旋・側屈の組み合わせのバリエーションだけで微妙に圧が変わることを感じてください。

 右四指を左後頚部に当てた時には、ゆっくりと斜め右下に向かって頭頚部を前屈+回旋してみてください。必ず息を吐きながら行います。

 筋肉が盛り上がってきて、圧がかかるのを感じると思います。

 頚を前に倒しても回旋をプラスすれば筋肉が離れていくのではなく、指を当てている部分の筋肉が収縮して盛り上がり、むしろ指に近づいてきます。

 そのままゆっくりと元の位置に頚を戻す時にも前屈+回旋とは違った圧がかかります。

 今度はそのまま軽く頭頚部を前屈させてから左に側屈して圧がかかるのを感じてください。

 同じようにゆっくりと元の位置に戻します。

 頭頚部を起こして真っ直ぐの位置では、側屈で圧がかかってこないことも確認してみましょう。

 後頚部の筋肉は頭部を支え後屈させる筋肉なのですが、「圧をかける時には前屈気味のほうがよい」、こんなことからも猫背で頭の重さが後頚部にかかって緊張状態が続くと、こってくることがわかると思います。

 指で圧し込まなくても十分な圧刺激が得られることを感じられたでしょうか?

 これは伏臥位、臀部外側、梨状筋の指圧で、母指指紋部を当てただけにして膝屈曲90°で足首を持って股関節の外旋+内旋の繰り返しで圧すこととも同じです。

 指のほうに体を近づけてくれば、力ずくで圧し込まなくても安定した密着によって素晴らしい垂直圧がかかります。

|

« つまづいた時に姿勢反射で体を立て直すような意識的な力の抜けた筋肉の使い方。 | トップページ | 足を外反・背屈する「第3腓骨筋」(足を内反・底屈する後脛骨筋の拮抗筋)。 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 四指を反対側の後頚部にあて、頚をいろいろな方向に軽く動かして圧刺激のバリエーションを感じるための自己指圧。:

« つまづいた時に姿勢反射で体を立て直すような意識的な力の抜けた筋肉の使い方。 | トップページ | 足を外反・背屈する「第3腓骨筋」(足を内反・底屈する後脛骨筋の拮抗筋)。 »