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2012年7月30日 (月)

良性発作性頭位めまい症と思われる回転性めまいの指圧。

 昨日は何年かぶりに腰痛を感じてしました。

 左股関節の痛みから始まり、ストレッチで患部を確かめていくと、腸骨稜とぶつかる腸骨筋の傷が主で、股関節上部の大腰筋にも小さな傷があるか、腸骨筋の傷の痛みが股関節まで響いている感じでした。

 おそらく原因はマットでの伏臥位の指圧で、足の位置取りが遠過ぎたことです。

 猫背のため上肢を下げて外側に開いている大柄な男性の指圧の時、スタンスに遠慮があって、指圧の母指の位置と、足・膝の着地位置の距離が遠過ぎて、腰を伸ばしてしまったようです。

 過伸展の状態が続けば筋肉は危険を感じて収縮しようとし、またややこしいことになります。

 ベッドではベッドの幅でスタンスが決まりますが、マットの場合は腕をまたぐことになっても、後ろになる膝をできるだけ体幹に密着させましょう。

 膝が入るだけ腕をもう少し外側に開いてもいいと思います。

 「体をまたぐようなマウントポジションは殺法」だと私は考えていますが、腕をまたぐのまで遠慮をして腰を痛めたことは反省しています。

 いつまでたっても勉強ですね。

 さて、腰痛でしたが「大腿骨骨折の方」から電話をいただきました。

 私は「この腰痛は骨盤内の傷だからアロマでも指圧でもない、温泉で温めるのは不可」と判断し、35℃くらいのぬるま湯で半身浴をした後、腰に湿布を貼ったところでした。

 さっぱりして、少し休もうかというところで、炎天下の午後に指圧に出かけました。

 不思議と介護ベッド周りの指圧では全く腰痛を感じませんでした。

 腰痛を再現しない力の抜けた体の使い方は習得できているようです。

 ここでもいろいろあったのですが、夜に指圧をした「めまいの男性」のほうが書き残しておく価値があると思うので割愛します。

 

 「30代男性、昼に目覚めて奥様の声に右斜め上方向に頭を向けたら、今までに経験したことのない回転性のめまいがしました」

 電話ではまず「熱中症のようではないですか」と尋ねてみました。

 そんな様子はなく、奥様が運転して車で連れて来ていただけるということなので、指圧の準備を始めました。

 まずアロマミストはペパーミントにしました。音楽はなしでもよかったのですが、おとなしいヒーリングミュージックを低音量でかけておきました。

 玄関を上がって、靴をそろえるのにしゃがんだ時に、強い回転性のめまいが起こったようです。

 太った人ですから血圧を聞いてみると、だいたい130-80くらいだそうです。

 病院で処方されている薬はなく、4年前くらいから時々めまいが起こるようですが、今回ほどのめまいは始めてだということです。

 橈骨動脈の脈は強く打っていますが、1分間に72、額や頚の熱もありません。

 耳鳴りや難聴はなく、頭痛や吐き気もありません。目を見ても眼球が激しく動いているようなことはありません。

 「頚を動かしたことによって突然起こった」ことや、会話は冷静に受け答えができ、著しく血圧が高いような興奮した様子もないことから、おそらく「良性発作性頭位めまい症」だと思いました。

 耳石がはがれて三半規管の中で浮遊して回転性のめまいが起きているようです。

 座位で触診していくと、猫背で右肩上部僧帽筋(肩井)、左斜角筋群がこっていて、上腕外側、鎖骨下もこっています。

 肩こりの血行不良もめまいの原因でしょう。

 座位で耳の周囲を中心に頚と肩、背中を指圧し、めまいが治まったところでマットに仰臥位で寝てもらうことにしました。

 仰臥位になると激しいめまいが起きてしまったので、もう一度椅子に戻ってもらいました。

 もう一度肩や頚の筋肉をゆるめ、耳の周囲、頭部を指圧すると、めまいの治まっている時間が長く続いていたので、もう一度仰臥位になっていただきました。

 目を閉じるとめまいがするとのことでしたから、目はガーゼで覆わずに頭部を中心に指圧を続けます。

 耳の周囲にポイントがありそうなこと、右肩井のこり、そして下肢外側の緊張などを総合すると、見えてくるのは「胆経」の問題です。

 できるだけ全身に指圧をし、「良性発作性頭位めまい症」の運動法(エブリー法)を試してみました(健康番組を毎日チェックしていますから頭の引き出しにはこんな知識も入っていました)。

 奥さんの方を向いた頚の動きを再現し左斜め45°に頭を向けると、激しい回転性のめまいが再現されました。

 専門家のお医者様ならこの方法を続けるかもしれませんが、私は確定診断ができませんし、せっかく指圧の血行促進によってめまいの出現が抑えられていたのが水の泡になっては困るので、頭を元の位置に戻し、何回も繰り返してきたように耳の周囲、頭頂部、肩と指圧をしていくと、まためまいが治まりました。

 仰臥位の指圧を終えて座位で仕上げるために立ち上がっていただくと、まためまいに襲われました。

 しかしこれは起立性低血圧くらいの程度だったようです。

 その後の座位指圧では回転性のめまいは再現されず、奥様が迎えに来て、靴を履いて帰る時にもふらつきはありませんでした。

 後で調べると、良性発作性頭位めまい症の運動法(エブリー法)は、めまいを再現させてめまいに慣れさせるという目的もあるようです。

 激しく回転するめまいは30秒程度で治まるようですし、この病気のほとんどは自然治癒するようなので、血行促進の指圧で今朝めまいが治まっていることを期待しています。

 しかしめまいが続いている場合は、耳鼻咽喉科か専門のめまい外来へ受診することを勧めておきました。

 中程度には強いめまいのようでしたし、日曜の夜に救急外来に行ってもおそらく薬が出るくらいですから、けっこう緊迫した指圧でした。

 この時も腰痛を忘れていました。

 ストレッチをすると今朝もいくらか骨盤内に痛みを感じますが、腰痛は8割くらい回復したようです。

 指圧をすることが自分を健康にするような圧し方を研究してきましたから、力を抜いて指圧をすることが無理のないリハビリ運動になり、自分の腰痛を快方へ向かわせたようです。

 今日も暑くなりますが、これから体と心の準備を始めます。

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