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2012年7月23日 (月)

80代女性、左大腿後側坐骨神経痛。

 書道の先生の作品が毎日新聞社主催の会で秀作となり、午前の授賞式から夜のパーティーまで日曜日の日程はぎっしりつまっているということで、美容室で髪を整え、ネイルも輝かせ、最後の仕上げに指圧にいらっしゃいました。

 80代ですが最近の検査では骨密度が増えていたと喜んでいらっしゃいました。

 しかし左大腿後側の坐骨神経痛が気になっていて、高血圧でもあり、1日かかるイベントの健康不安を解消する指圧をしたいと思いました。

 肩のこり、上腕のこり、墨をするのにも力を使います。

 防腐剤の入っている墨汁と、3万円もする固形の墨は別物のようです。

 自動墨磨り器というものもあるそうですが、墨を磨るところから精神集中は始まるのでしょう。

 秀作に選ばれたのは草書体の「崖」一文字の書で、紙は90cm×120cmの大きさだそうです。

 時代や御自分の心境を表した一文字のようです。

 その大きさの一文字に納得のいくまで何枚書いたことでしょう?

 膝立ち、四つん這い、姿勢による坐骨神経への負担もあると思いました。

 伏臥位で頚から腰までゆるめていき、左殿部の梨状筋と左大腿後側の坐骨神経上を圧すと御自分で感じている神経に響きと一致するようでした。

 坐骨から大腿後側中央を下り脛骨神経となるラインと、途中から外側に分かれる総腓骨神経はしっかりととらえて圧を乗せておきます。

 80代ですから強く圧せばいいということではなく加減が必要です。

 「もっと圧してほしい」「ずっと圧してほしい」という要求を感じましたが、しっかりとした密着と持続で圧を乗せることで強い刺激として感じていただくようにしました。

 右大腿後側には緊張がありませんから、左はいつも同じ姿勢で使っているのではないかと思われます。

 書を書く時の位置の移動では立て膝で右には動きがあって、左は膝屈曲で膝をついた姿勢の連続ではないかと思いました。

 指圧前にトイレに行き、仰臥位腹部の指圧の途中でまたトイレに行きました。

 年齢的に主訴にあらわれない全身性のむくみもあり、指圧が全身運動になって血液循環が良くなり、腎機能が促進されたことは確かです。

 この指圧のポイントは翌日の1日がかりの表彰式やパーティでの健康不安の解消ですから、揉み返しを起こすようなことは避けたいところです。

 左大腿後側の坐骨神経痛が主訴のケースでは、伏臥位で大腿後側を圧してもらいたいというのがクライアントの要求となります。

 しかし、「仰臥位」で大腿後側のストレッチもできるし、上半身の血行促進で下半身の血行促進もできるのです。

 通常、左の筋肉は右に比べてやや細く弱いということと、年齢的に強い刺激を足していけばいいというわけではないことを考えに入れて施術を構成していかないと、疲れさせてしまいます。

 私はもの足りないくらいの刺激量で十分に全身運動をさせた手ごたえを感じています。

 指圧・マッサージによる血行促進は、施術の終わりが終わりではありません。

 その後も効果が続いていく「伸びしろ」があるのです。

(*「排尿により血圧が下がる→血圧が下がれば筋緊張がゆるむ→筋緊張がゆるめば坐骨神経の圧迫も緩和される」、効果の評価を単純化できるようになるということもセラピストとしての成長です。)

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