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2012年7月21日 (土)

尺側手根伸筋の張りを感じながら四指を手前に引き、母指指紋部に圧を集中させる型の練習。

 「ペンギンのまねをするイメージ」で、指力を使わずに体重移動で圧す指圧の型の練習法を考えてみました。

 ペンギンのまねの上肢のおきまりは、腋を少し開けて、肘関節伸展、手関節背屈です。

 その形で手関節背屈のまま、指先を斜め後ろに向けてみましょう。これで手関節背屈に尺屈が加わりました。

 この手の形のままテーブルにでもベッドにでも体の正面で楽な位置に、両方の母指と四指の指紋部をあててみます。

 母指は前を向き、四指は斜め後ろを向いています。

 母指には力を入れず、動かしもしません。

 斜め後ろを向いた四指の指紋部はそろえて隙間をなくし、四指の指紋部を母指の方向に引いてくると手掌の位置が高くなります。

 手関節背側で尺側(小指側)の筋肉の張りを感じてきましたか?

 これが尺側手根伸筋を使っている感覚です。

 これは型を感じ、体重移動を安定させる練習ですから、実際の臨床ではもっと力を抜いて柔らかいタッチをしてください。

 感じてほしいのは「屈筋を使わない」ということです。

 練習を積むうちに伸筋も緊張させなくてすむようになりますが、使うならむしろ「伸筋」だということを感じてください。

 肘伸展、手関節背屈ですから、使うなら伸筋です。

 しかも母指側の橈側ではなく小指側の尺側だということがイメージできると、「母指の関節を曲げて肘を曲げて猫背で圧すという悪習」とは別の次元に指圧があることがわかると思います。

 そうです。何もかもが違うのです。

 根本的に変えればすむどころか根本さえ違うので、抜本的に変えてしまわなければ「屈筋を使った圧迫法」は指圧ではないのです。

 テーブルの板の上に母指指紋部、板の下に四指指紋部をあてて四指を手前上に引き上げる「栓抜きのイメージ」を、背中という同一曲面上に母指と四指をあてて行うのが指圧です。

 ペンギンのイメージを少し変化させた、手関節背屈+尺屈で尺側手根伸筋の張りを感じる手の構えの練習から、体重移動の指圧の核心をつかんでください。

*臨床では無理に母指の先端を真っ直ぐ前に向けるような形はしません。皮膚表面の曲面に柔軟に指紋部を密着させることだけを考えて、後は息を吐きながら漸増漸減の体重移動をするだけです。

 型を作って、作った型を破ることが臨機応変なライブのパフォーマンスには必要です。

 ライブでは型にこだわってはいられないので、型破りなパフォーマンスをするためにも、破る土台となる理論的な型の練習をしてください。

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