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2012年8月31日 (金)

NHK『あさイチ』、オナラの臭いをバルファン(高濃度の香水)で消すって、何やってんの?

 8月29日の朝はNHK『あさイチ』で「夏の自由研究・おならの悩みを解決」というのをやっていたようで、見られなかったのでどんな内容だったのかNHKのホームページで調べてみました。

 また「空気を飲むな」で終わりかなと思っていたら、対策は「バウエルマッサージ(腸もみ)」と「オナラが出そうになったらズボンに香水を吹きかける」だったようです。

 バウエルマッサージは予防効果としてよいとしても、「香水が最高濃度のバルファンってどういうこと…?」と思いました。

 香料メーカーの苦心のレシピによると、「ジャスミン、イランイラン、ラベンダー、ローズオットーが各0.2ml(精油は1滴0.05mlですから各4滴ですね)+フランキンセンスが0.1ml(2滴)ですから、合計0.9ml(18滴)に4mlのエタノールを使います。

 出来上がるのは濃度22.5%の香水「バルファン」です。

 バルファンの濃度は15~25%、オードトワレが5~10%、オーデコロンが1~2%ですから、オナラのたびにズボンにバルファンをスプレーされたら、オーデコロンで十分な人には迷惑です。

 エタノール4mlで作った香水は20回分だそうですが、このフローラル系の濃厚なバルファンに「ニンニク・ニラ+動物性脂肪等の腐敗した臭い」でも重なれば、相当な修羅場が想像されます。

 この「オナラ対策に香水」って本気でしょうか?

 オナラが出そうになるたびにバルファンをお尻に吹き付ける絵ヅラって、私はコント以外では考えられません。

 たぶん作らされた香料メーカーの担当者の思いは「やれやれ、最近のNHKの番組の間違ったくだけかた(民放的な番組作り)って…」だったのでは。

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2012年8月30日 (木)

昨日の『ためしてガッテン』、過呼吸に紙袋は危険!

 昨日のNHK『ためしてガッテン』のテーマは「過呼吸の対処法」でした。

 過呼吸の応急処置でよく知られている「紙袋を口に当てて呼吸させる」方法では「死の危険性」があるというのは知りませんでした。

 「膝を伸ばして行う腹筋運動(もはやはるか過去の遺物になりました)」や「運動中に水を飲むな」と同じくらいに、間違った知識は大々的に訂正していかなければいけませんね。

 「過呼吸は酸素過剰」だから紙袋を口に当てて呼吸させるという考え方では正しくなく、「過呼吸は二酸化炭素不足のため結果として酸素過剰の状態」というほうが正しいようです。

 過呼吸で吸気が頻繁になっても血液中の酸素はさほど増えませんが、過呼吸で呼気が頻繁になると二酸化炭素不足が生じるようです。

 過呼吸の発作時に紙袋を口に当てて呼吸をしても、二酸化炭素はほとんど取り込めないのだそうです。

 紙袋の応急処置で怖いのは、それは「潜水競技の息止めで失神する時と同じ状況を作っている」ということです。

 心臓や脳へダメージが及べば、死に至ることもあります。

 過呼吸の発症にはストレス、興奮、交感神経の緊張、二酸化炭素不足によるさらなる血管収縮といった一連の流れがありますから、対処法はリラックスさせることです。

 背中の交感神経支配領域への「気持ちのいい刺激の指圧・マッサージ」は対処法としてうってつけです。

 血管拡張作用のあるぬるめの炭酸泉での入浴(バブのような入浴剤も)や、炭酸水を平常時に飲んでおくことも予防効果(少なくとも心理的効果はあるはず)があると思います。

 発作時にリラックス作用のある精油と深い腹式呼吸ができるような穏やかタッチがあれば、副交感神経を優位にできるので過呼吸の対処ができます。

 過呼吸の発作の場面に遭遇したら「紙袋はNG!」、アロマと丁寧なタッチが使えます。

 

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2012年8月29日 (水)

下腿挫傷、足底屈痛、母趾基節骨屈曲痛。

 「昨日蹴られた、足を引きずっている」と奥様から電話をいただきましたが、コマンドサンボと100kmマラソンのキミのことですから驚きません。

 整形外科の検査で異常なしということなので、骨の問題ではなさそうです。

 玄関を上がるにも右足は床に踵だけ触れるくらい、膝を軽く曲げたまま、ケンケンのようの足を引きずって椅子に座りました。

 下腿後側は皮膚に軽く触れただけで相当痛い様子です。

 下腿内側の腓腹筋が一番痛いようですが、アキレス腱から軽擦していくとかなり広範囲が痛いようです。

 足の内側はアーチの形に後ろ3分の2ほど内出血しています。

 足の外踝下縁も内出血しています。

 足の底屈痛、母趾基節骨屈曲痛があります。

  母趾末節骨の屈曲では痛みがないので、腓骨体下部後面に起始し足内側を回りこんで母趾基節骨に停止する「長母趾屈筋」か外側楔状骨に起始し母趾基節骨に停止する「短母趾屈筋」に問題がありそうです(両方問題ありかもしれません)。

 もちろん足の底屈痛は、下腿三頭筋(腓腹筋+ヒラメ筋)に問題ありということです。

 足の甲も腫れています。

 ロキソニンを服用中とのことですが、効いていないようです。

 おそらく下腿の腓腹筋は打撲挫傷の状態で、筋肉には挫滅創があり出血によって傷が広がってしまったようです。

 足内側の内出血は新しい血のようですから、腓腹筋の出血が出口を求めて足に溜まったというようなこともあるのかもしれません。

 膝や股関節には異常がなさそうで、坐骨神経支配領域やそれより上の頚までに影響するような傷ではなく、下腿以下を問題にすればよさそうです。

 触れただけで痛い、風に当っても痛そうですから、右下腿以下に指圧ができそうな部位などほとんどありません。

 こういう時にアロマがあるので助かります。

 おそらく下腿は肉離れか、下腿の深部で広範囲に筋肉細胞が坐滅した超痛い擦り傷のようなことになっています。

 仰臥位で膝枕を踵に当て、膝にはさらに足枕を当てて膝軽度屈曲で足を高くし、施術の姿勢を作りました。

 弾性包帯が痛い、冷やすのも筋肉が硬くなって嫌な感じがするということなので、残されたのは安静と挙上です。

 ラベンダー(フランス産)1滴+マジョラム1滴+スイートアーモンド油7.5ml+小麦胚芽油2.5ml、濃度1%の「スポーツ後の血行促進ブレンド」で右下腿の軽擦をします。

 軽擦というか、塗布です。

 足の挙上と求心性の血行促進の軽擦で傷の回復を早めるのが「まだ急性期の今」に可能な施術です。

 塗布でも痛い…か。

 となると鎮痛作用のある精油を足してみるか…と思いサルチル酸メチルのウインターグリーン1滴+セントジョーンズワート浸出油5mlをブレンドにプラスしました。

 足内側の内出血は期待したほど引いていきません。足の甲の腫れはいくらか引いたようですが…。

 血行促進の目的で右下肢伸展挙上牽引で関節を引っ張ってみました。

 まだマシな施術法ですが腓腹筋にはこれで少し痛みが出ます。

 となると右下肢は挙上のまましばらく安静にして、左下肢、上肢、頭部顔面、前胸部、腹部、腰に両手を入れて腰部から背部を持ち上げる指圧と、誘導的な全身施術を仰臥位で行いました。

 ここで説明を受けながら全身の状態を感じていただいたので、本人にも下腿以下の筋肉の傷の問題であることがわかり少しは不安を取り除けたようです。

 「いつも手遅れの状態で来てすみません」…(うーん、わかってはいるようですね)。

 車の運転ができる状態ではないので、奥様が運転して二人のお子さんも一緒に来ました。

 施術中は外で時間を潰していたようですが、施術が終わってお迎えに来ると大騒ぎです。

 出産前の指圧の後にクラリセージを持たせ、香りをかいですぐ陣痛が始まり無事産まれたお子さんは玄関のスリッパを持って走り回り、美人のおねえちゃんのほうはセンセイの言うことを繰り返してくれて、お父さんに注意をしてくれます。

 急性期の対応として、整形外科でも画期的なやりようがない状態なので、セラピストとしては一番難しい症例の一つです。

 ロキソニンが効かない痛みに、昨晩ウインターグリーンが局所麻酔に匹敵するくらいの鎮痛作用でも発揮してくれてたりしないかな?

 一晩明けて夢のように治っていることがあるから、キミは来てくれたのでしょうけれども、今回は傷が大きいから是非安静にしていただきたいと思います。

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2012年8月28日 (火)

圧さない感覚の練習、下顎を母指で持ち上げて頭を後屈させる。

 自己指圧で「自分で圧しているけれど力を使っていない感覚」を得る練習法を紹介します。

 テーブルに肘をついて両母指を下顎にあて、自然に母指を起こしていくことで頭を後屈させます。

 下顎を母指で圧すのではなく、自然に持ち上げるような感じです。

 四指は軽く握ってゆるい拳を作ります。

 感覚の練習ですから、目を閉じて、息を吐きながらリラックスした状態で行います。

 指力で圧さないことで、自分の母指を自分で使っていない、誰かの指で圧されているような感覚が得られたらしめたものです。

 自己指圧で自分の指を使っていない感覚を持つことができれば、いつまでも疲れませんし、被術者の体と侵害的にぶつかることなく浸透していくタッチが使えるようになります。

 入浴中に、立てた膝に肘をついて下顎を母指で持ち上げても同じことができます。

 この時に、頭部を後屈させないように無理に頑張れば、圧刺激は母指の刺激部位とぶつかり「圧されている感覚」「圧している感覚」を強く感じることになります。

 頭部が後屈するということは、「頚の力が抜けていて重力に身をまかせた」ということです。

 「重力に身をゆだねてしまうと気持ちがいい」ということも感じてください。

 「何故これが大切か?」、理解するのは難しいかもしれません。

 昨日も大腿骨骨折の方に呼ばれて指圧をしてきました。

 「一昨日指圧をしてもらってとても体が楽になったからまたセンセイを呼んでほしい」とのことだったようです。

 奥様の電話の声が前回の風邪声からかなり回復して聞こえたことも嬉しいことでした。

 「センセイに横になっていてと言われて、休んだ後に体の調子が良くなってきました」と言われました。

 力が抜けたセラピストモードになると、被術者だけでなく、周りの方の体の状態や部屋の環境の問題点まで情報として集まってきます。

 こりとぶつからないこと、闘う施術をしないこと、その姿勢があって広く状況を判断できるセラピストモードが生まれます。

 指圧中よく眠り、誰が来て触っているのかも忘れて、目が覚めると「梅干!」という大きな声が出ました。

 奥様だと思って私が言われたので、庭の植木に水やりをしていた奥様に伝えて、梅干を持ってきていただきました。

 自分の手指が自然界との媒体くらいに思えるまでになってくれば、この手指は「イタコ」のようなものです。

 圧さない感覚、自分の体を緊張させない感覚と、脳のフル回転、触圧覚の分析作業の緻密さは、比例して向上していくと私は感じています。

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2012年8月27日 (月)

母指屈筋の腱鞘炎後、母指伸筋の痛みが気になるようになったこと(痛みは移動する、痛みには理由がある)。

 母指の屈筋に腱鞘炎のあったピアニストの方が、今度は母指の伸筋が腱鞘炎に近い症状になりました。

 安静とリハビリで母指屈筋の症状が緩和してきた後、ピアノの練習再開後の弾き方は屈筋をかばうものになりました。

 その分、伸筋に負担がかかったということのようです。

 腱鞘炎に限らず、腰痛でも痛みが緩和する過程で「痛む部位が移動します」。

 ぎっくり腰の時に腰をかばって腹直筋が痛くなるというのはよくあることです。

 右の腰痛の後に左の腰痛になることもあります。

 右の腰痛の後に対角線にあたる左肩甲下部の脊柱起立筋が右腰をかばっていたことで痛くなることや、左殿部が痛くなることもあります。

 「痛みが移動しながら症状が薄紙を剥がすように緩和されていく」、その変化を適切にとらえ、それは不安なことではない、理由があるのだと伝えられるのがセラピストです。

 ちょと良くなったからといって無理をすれば、体は新たな傷を作ります。

 「ものたりないくらい」、これはタッチの刺激量にもリハビリの運動量にも言えます。

 患部に手を当てれば「触圧刺激が痛みを伝達する神経繊維より太い神経線維を通して脳に伝わるので痛みの伝達はシャットアウトされる」、これがゲートコントロール説でしたね。

 信頼される人格を作って、信頼される手を作って、患部に手を当てれば、「さっきまで痛みで興奮していた人が眠ります」。

 自分が理想とするセラピスト像を真似る、演じることからでいいんです。

 理想とするセラピストになど会ったこともないから、理想とするセラピスト像など想像もつかないという方もいることでしょう。

 「あなたはどうされたいか」でいいんです。

 痛みと共にいてください。痛みと寄り添っていればいい。

 たとえ今それを苦しいと感じていても、痛みと寄り添うことで人間として成長していくことができます。

 ある日、苦しむ人たちの体にニコニコっと安定した精神状態で触れることができるようになります。

 自分には当たり前にできることで助けることができるのは、触れているその方だけではなく、苦しむ声に疲れきった介護をする家族の方をもです。

 「痛みは移動し、痛みには理由がある」、簡単な言葉で納得させることができれば、脳が痛みを探さなくなります。

 無理をしなければ、痛みは忘れている時間に消えていきます。

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2012年8月26日 (日)

目頭のツボ『睛明』の重ね二指圧は、下になる示指の指節関節伸展こそが重要。

 顔の自己指圧で指力を使わない練習をしてみましょう。

 指節関節を曲げてしまえば指で押し込むしか方法はなくなります。

 指力で押し込めば指が疲れ、腕が疲れ、肩がこるので、徐々にタッチの質が落ちていきます。

 指圧の「重ね二指圧」は、ツボに当てる示指の爪に中指を乗せて、示指は当てているだけで中指で圧すイメージの指圧法です。

 基本指圧での重ね二指圧は、目頭から鼻の両側の左右各3点のみに使います。

 重ね二指圧では示指より長い中指を示指の長さとそろえることになるので、中指は遠位指節関節が屈曲します。

 「中指で圧すイメージ」と書きましたが、示指の指節関節が伸びていれば「指を立てていき指紋部の当たる面積を狭くしていくことで、重力とオトモダチになれます」から、中指で圧さなくても垂直圧を得ることができます。

 この「指を立てる感覚」「指を起こす感覚」がわかれば、自己指圧では中指を重ねなくても、示指だけで安定した垂直圧を得ることができます。

 一方、目頭と正対する臨床の指圧では重ね二指圧のほうが手関節が安定します。

 自己指圧で左右の目頭のツボ・膀胱経の『睛明』に、示指の指紋部を当てて、次第に指を立てていってみてください。

 「視界にゲンコツ(中手指節関節)がだんだんはっきり入ってくるように」です。

 肘は屈曲して、ボクサーがガードを固めるように手関節は掌屈していますね。

 この時に指を立てていくことによって、肘が上がっていきます。

 肩の力は抜いて、息をゆっくり吐きながら、徐々に指を立て、『睛明』に圧をかけていきます。

 仰臥位でも、椅子に座っていても、前腕の重さがかかり、体幹と腕の力の抜き方の上手な人は上腕や上半身の重さもかけることができます。

 練習してみてください。

 指力で圧し込まなくても、凄い事ができている感覚がきっとわかると思います。

 今わからなくても、そのうちに力が抜けて、余計な力が抜けたことによって素直に大きな力を操れるようにになったことが、いつかきっとわかると思います。

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2012年8月25日 (土)

伏臥位で顔を左に向けたい+右肩を下げたい=猫背の右肩こり。

 50代女性、「五十肩ではないか?」と心配になって指圧にいらっしゃいました。頭を締め付けられるような頭痛があります。

 触診で腰に異常は感じられませんでしたが、肩甲骨から上が猫背になっています。

 右肩が気になるということですが、外転や前方挙上は正常の範囲でした。

 右肩上部僧帽筋から後頚部、側頚部にかけては強く緊張して硬くなっています。

 右肩外側の三角筋もこっていました。

 右肘を曲げて、右手指でシャツの肩上部をつまんで外回しをしてもらうと、コキッ、コキッと音がします。

 右肩の違和感は、猫背の手仕事姿勢の連続による「肩関節挙上・外転・外旋のストレッチ不足」が原因のようです。

 肩峰下の棘上筋に炎症はあったとしても問題にしなくていい程度です。

 伏臥位の指圧でバストマットと額枕を当てて「下を向いた顔の位置」に違和感があるようで、何度も頚を動かし、最終的には顔を左に向け、右肩を下げました。

 今日はこのポイントに絞って解説してみましょう。

 右肩上部僧帽筋が緊張している時のストレッチは「顔を左に向けて右肩を下げます」。

 つまり上部僧帽筋の起始と停止を遠ざけて、筋肉の外端同士で引っ張り合いをさせて縮んだ筋肉を伸ばすわけです。

 伏臥位の被術者が「顔を左に向けて右肩を下げるストレッチ姿勢」をとる時、逆に考えれば症状の強い「猫背と右肩こり」があるということです。

 「顔左向き+右肩を下げる」でも違和感があれば、肘屈曲と肩関節内旋(伏臥位で手掌が上を向く)もプラスして猫背に近づけいけば猫背の方には楽な施術姿勢となります。

 伏臥位で「顔を下に向けて肘を屈曲して肩を上げる姿勢」は猫背の矯正になります。

 目視では程度の軽い猫背でも、頚や胸郭出口で神経や血管の圧迫が強い場合は「顔の下向き+右肩挙上」の姿勢は「いきなりの猫背矯正になって」お客様には辛い姿勢になることがあります。 猫背の矯正が上手にできるセラピストは、猫背の姿勢に近づけることもできないと…ですね。 

  「顔下向きで落ち着かないそぶり」がわかった時点で、「顔の向きは楽な方向にしてください」と声をかけてください。

 普通は「右肩こりで顔を右に向ける」のは頚椎や、頚から肩の筋肉を収縮させるので被術者の姿勢としてよろしくありません。

 ただ、まれに頚椎の神経圧迫部位の加減で例外もあるので、猫背の右肩こりの伏臥位は「顔左向き」と決めつけずに、体の状態を診て楽な姿勢をとっていただくようにします。

 いきなり伏臥位はできない神経や血管の圧迫の強い胸郭出口症候群のような猫背もありますから、その場合は横臥位か仰臥位から始めます。

 全身指圧後、血行促進によって肩こりは緩み、頭痛も解消し、右肩外旋のストレッチでもコキッという音はしなくなりました。

 「五十肩ではありません」、この一言を申し上げたタイミングで携帯電話が鳴って呼び出され、日常の忙しさに戻っていかれました。

 日の出直後は涼しくなりましたが、今日も暑くなりそうです。

 点滴のようなこまめな水分補給と食事での十分な栄養をとって、今日一日を充実した内容で生ききりましょう。

 

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2012年8月24日 (金)

抗ヒスタミン薬服用、デスクワークなどの下向きの仕事、興奮、大量の水分摂取で緑内障が悪化(昨夜の「ドクターG」)。

 昨夜のNHK『ドクターG』は「突然激しい吐き気に襲われた48才の女性」の症例でした。

 ガンガン頭が痛む片頭痛持ちの女性ですから、片頭痛に伴う吐き気も考えられます。

 妊娠可能年齢の女性の吐き気では「つわり」も考えられます。

 ツボ圧しでもアロマでも、吐き気がある妊娠可能年齢の女性にはマイルドな方法を選ばなければいけません。これはとても大事なことです。

 微妙な年齢設定といい、NHKにしてはドラマ仕立ての伏線が今回は際立っていました。

 カキフライ弁当を食べた後の吐き気ですから、弁当を調理した人の指の傷(絆創膏)のアップからは、細菌による食中毒の吐き気が疑われます。

 みぞおちの痛みは心臓の反射部位でもあり、冷や汗から心筋梗塞も疑われます(映像からは冷や汗なのか熱があって体温を下げるための発汗なのか判然としませんでした)。

 心臓の問題なら胸の絞扼感や、左肩から左上肢への放散痛の訴えがありそうです。

 前頭部をぶつけていたことから脳内の出血も考えられます。

 吐き気があって今までに経験したことがないバットで殴られたような痛みなら、クモ膜下出血かもしれません。「締めつけられるような痛み」というのは痛みの訴えとして弱いような気がします。

 かすみ目が気になるようになっていて、肩がこっているのは、下向きで長時間のビーズアクセサリー作りをしていたからのようです。

 そして結論は「緑内障による吐き気」でした。

 総合感冒薬を服用して薬に含まれる抗ヒスタミン成分が虹彩と水晶体の間の房水の流れを悪化させて眼圧が上がり、「緑内障が悪化」して吐き気や頭痛が起きていたようです。

 抗ヒスタミン成分は分泌・排出・血行促進を司るアセチルコリンを抑制するので、目の房水の排出が阻害され眼圧が上がったようです。

 長時間の下向きの仕事(ビーズアクセサリー作り)も、「店長との関係に気づいた娘が学校に行っていなかったことを知り“興奮して”娘に電話をかけた」その興奮も、眼圧を上昇させます。

 一気に大量の水を飲んでも眼圧が上昇します。排尿で血圧が下がることの反対ですね。

 抗ヒスタミン成分は分泌・排出・血行促進を抑制しますから、痰の排出が欠かせない「肺気腫」や血行促進が必要な「前立腺肥大」も症状を悪化させることがあるので注意が必要です。

 緑内障、肺気腫、前立腺肥大では、蕁麻疹などのアレルギー症状での抗ヒスタミン薬服用や風邪の時の総合感冒薬の服用で症状を悪化させることがあります。

 昨夜の「ドクターG」はドラマ部分を“盛っていて”新鮮でした。

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2012年8月23日 (木)

今日は二十四節気の処暑(暑さが終わる頃)、夏の疲れが出る頃です。

 今日は二十四節気の「処暑」ですから暑さが終わる頃なのですが、連日の37℃近い最高気温を引きずって蒸し暑いまま夜が明けて、今朝はもう厳しい日差しが始まっています。

 それでもトンボが飛び、秋の虫が鳴き始め、夜明けは遅くなり、日照時間も少しずつ短くなって季節は秋へ向かっています。

 一昨日の昼間、近所の坂道で高校の陸上部の生徒がダッシュの練習をしていました。

 顧問の先生が指導していましたが、一人の女の子の顔が真っ赤で、熱中症寸前ではないかと思いました。

 厳しいスポーツの練習で大量に汗をかくと、血尿が出ることがあります。

 また血液が濃縮されて尿酸値が高くなり「痛風」の症状が出ることもあります。

 何もしなくても暑い日の盛りに、上り坂でダッシュの練習をしなくてもいいのに…。

 厳しく自分を律することが限度を超えればストレスになります。

 それはスポーツでもダイエットでも同じことです。

 夏の暑さや人間関係の様々なストレスだけで、今は十分に修行させられているようなものです。

 どこかで緩めておかないと、秋の涼風がふいたとたん、体はバランスを崩して「わけのわからない重たい不調が突然訪れる」ことがあります。

 無理をせず、一つずつ小さな仕事を片付けていきましょう。

 遠い大きな目標をいつもは意識しないことです。

 目先の小さなこと、たとえば目に付いた床のホコリを掃除するとか、身近なことで何度も気になるようなことはストレスになっていくので、気づいた時に片付けてしまったほうが後がスッキリします。

 「新聞をまたぐな」とはどういうことか?

 つまり、またぐような位置にある新聞をそのままにしておけば、また邪魔になるわけです。またぐ位置に新聞があれば他の人も邪魔になるから片付ければいいんです。

 指圧・マッサージの時に一人用のベッドで「お客様をまたぐな」とはどういうことか?

 それは「お客様をまたぐのは失礼である」ということ、マウントポジションで組み伏せるのは殺法であってセラピーではないということ(すみません、いつものように形として綺麗ではない施術につい怒りがこみ上げてきて…)。

 今日は処暑です。

 この夏に頑張ってきた体がそろそろ悲鳴を上げる時でもあります。

 プレッシャーを見つめず、再確認せず、遠い先の予定に押し潰されず、ふわりといきましょう。

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2012年8月22日 (水)

浴槽の中でバスタブの側面を軽擦して気づくこと。

 半身浴をしていると、湯面よりやや上のバスタブ側面に湯垢がついてきます。

 ぬるま湯の半身浴でもやがて発汗し、皮膚の新陳代謝が促進されますから、表皮の外層が剥離し、お湯の中を漂い、一部はバスタブ側面に湯垢としてくっつきます。

 半身浴をしながらバスタブ右側面の湯垢を右手掌軽擦ではがそうとすると、肩関節内旋で手掌をバスタブに当てることになり、しっかりとした密着の軽擦はほとんどできません。

 左側面を右手で軽擦しても、密着の圧がかかるのはわずか20cm程度です。

 「密着が足りない」のは、側面に対して圧をかけて軽擦しますから重力に逆らって窮屈な腕の使い方になり上半身の体重移動ができないということが一つの原因、もう一つの原因は下半身が使えていないということです。

 このことを頭に置いて、ベッドでの大腿外側の軽擦を考えてみましょう。

 「仰臥位下肢伸展での大腿外側の軽擦は、バスタブの側面を半身浴をしながら軽擦しているようなタッチになりがちです。」

 猫背になって足の位置が後ろ過ぎれば、ほとんど密着のない軽擦をしていることになります。

 仰臥位で膝を屈曲させ、股関節をやや内旋させて(膝を内側に傾ける)、膝から大腿骨頭に向けて、上からかぶさるように軽擦してみましょう。

 軽擦でも強擦なみの密着を得ることができます。

 軽擦に使わないほうの手は膝蓋骨に置いて大腿骨頭の方向に押し込む、あるいは下腿遠位を持つ、あるいは手を換えて骨盤側面を支えるなど、状況によって変えることができます。

 大事なことは「膝の屈曲」+「股関節の内旋」で、これに密着さえ加われば上からかぶさらなくても「重力をオトモダチ」にすることができます。

 昨日半身浴をしながら逆手で湯垢をこそいでいて考えたことです。

 猛暑というか、激暑というか!

 上半身がこっていて、下半身がむくんでいる方が増えています。

 上腹部を指圧してポチャポチャ音がしたら「胃内停水」、腹部外周の大腸の指圧で振水音がする方も増えています。

 自律神経の乱れも考えれば「背部(背部兪穴)の調整」が必要です。

 おなかの問題は背中も調整し、腰の問題はおなかも調整し、上半身の問題は下半身まで調整してください。

 それが理にかなったタッチセラピーです。

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2012年8月21日 (火)

「がん告知の段階から緩和の精神を取り入れる(がん対策推進基本計画)」

 今年6月に決まった今後5年間の「がん対策推進基本計画」では、今までの「病気の克服(死亡率の20%減少)」、「療養生活の質の向上(病気そのもの・患者・家族)」に加えて、『安心して暮らせる社会』が加わりました。

 日本人の2人に1人はがんにかかりますから、がんが発症しても社会との接点を持ち続けどのように行動し生きていくかということを「がん対策」に盛り込まないわけにはいかないのです。

 「がん教育」や「緩和ケアの治療初期からの実施」も基本計画に盛り込まれました。

 「告知の段階で患者さんの気持ちを全くくまない医者が増えている」という意見をがん対策推進基本計画協議会で取り上げ、「告知段階から緩和の精神を取り入れることにした」と、協議会会長でがん研有明病院長の門田守人(もんでん もりと)さんは今日の産経新聞のインタビュー記事の中でおっしゃっています。

 「私は実は「緩和」という表現が好きではない。緩和というのは人を思いやる気持ちが基本で、それは医療の本質です。そういう気持ちを持つ人が医師を目指すべきです。だから、緩和医療学会ができるときには違和感を持ちました。残った医療では、緩和はなくてもいいことになるぞ、と…」

 「先端分野のプロ中のプロでも、患者さんの気持ちが分からなかったら、立派な医者とはいえない」

 門田先生のお言葉は、セラピストの私も厳しい教えとして受けとめたいと思います。

 昨日も大腿骨骨折の方のお宅で指圧をしてきました。

 お泊りのショートステイに行くのを断っての指圧です。

 「今日は今までにない痛みがあるんだ…」、それでも座位ができ、仰臥位ができ、最後は右横臥位の指圧でよく眠っていました。

 お風呂に入ってふやけたような手足のむくみがあり、右肩、腰、下肢と指圧中に目覚めるたびに痛みを訴えました。

 やがて大あくびの連発の後、胃腸が動き出しておならも数回出て、むくみが還り体温が下がると寒がったのでエアコンの温度を下げ、眠っているうちにお宅を後にしました。

 ショートステイではマッサージはしてもらえないのでしょう。

 「マッサージをしないでください」と言われているのも、もしそれが「ぜいたくをさせないでください」というような意味ならとても残念です。

 奥様もお孫さんも求められてはマッサージをしています。

 お孫さんのマッサージは強過ぎたそうですから、確かにそういうマッサージなら適当ではありません。

 介護職が100万人足りないという現状もあります。

 指圧・マッサージが緩和ケアになるのに…。

 看護や介護をする方に緩和ケアのタッチを教えることができれば、療養の質が確実に向上するのですが…。

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2012年8月20日 (月)

たねや社長の言葉、「全員が賛成する新商品は古いから採用しない」。

 和菓子の老舗、近江「たねや」の社長 山本昌仁さんが、先週放送されたテレビ東京の『カンブリア宮殿』で、「全員が賛成する新商品は(感覚が)古いので採用しない」と語っていました。

 「たねや」の和菓子は以前からよく買っていました。

 ほど良い大きさの末広饅頭をはじめ、たねやの和菓子は黒糖やこしあんの美味しさ、品の良さに惹かれます。

 バームクーヘンでも行列のできる店を作り、新商品「エキストラバージンオリーブオイルで食べるつきたての餅」の柔軟な発想など、従来の和菓子店の商品にとらわれない攻めの姿勢が爽快です。

 新商品を「全員が賛成する今ある流れの中に留めるのか」、新商品で「万人が受け入れるには時間がかかる流れを自ら作るのか」、私は新しいということは後者であってほしいと思います。

 昨日のテレビ東京『ソロモン流』での木版画職人 原田裕子さんの言葉にもドキッとさせられました。

 奈良 金峯山寺に収蔵されたままになっていた版木を刷りあげた時に「(長い間眠っていた版画が)今になった」と、感性溢れる言葉が彼女の口からこぼれました。

 彼女も時間を操る職人です。

 「新しいということ」、「古いものを今のものとして蘇らせること」、指圧・マッサージもそういう発想の中で個々の感性を素直に発揮させてこそ正直で丁寧なものになっていきます。

 他人と違っていい、自分には自分の個性や感性や体力があります。

 「ニューズウィーク日本版夏季合併号」も読んでみました。

 新しい発想で頂点を極めた日本人の多くは、さらにその上や、次の新しい発想に向かって動き出していました。

 今週も感動と発見の多い毎日でありますように。

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2012年8月19日 (日)

夏バテの猫背。巨人の村田選手がグリップの位置を上げて昨日タイムリーヒットを打ったこと。

 昨日も各地で激しい雷雨となり、全国で落雷による死傷者は13人にも上ったということです。

 木のそばで雷に打たれて亡くなった方がいらっしゃいますから、咄嗟の行動で周りの状況もあり難しいとは思いますが、激しい雷雨の時には大きな木を避けて逃げるようにしたいものです。

 昨日のプロ野球、広島VS巨人では8回に村田選手が先制タイムリーヒットとなる二塁打を放ち、0VS4で巨人が勝ちました。

 村田選手は8月に入って不振を極め、月間打率は1割5分台という成績でした。

 「練習では悪くないと感じていた」村田選手は、それでも前日の早出特打で「グリップの位置を高くする」バッティングフォームの修正を図って試合に臨み、昨日のタイムリーヒットを生み出しました。

 グリップの位置が上がれば「背中も起こす」ことになります。

 おそらく村田選手は疲労の蓄積により、気がつかないうちに猫背になってグリップの位置が下がっていたのではないでしょうか?

 プロ野球のレベルですから、ほんのわずかな猫背でもピッチャーの球筋の確認が遅れ、スイングの始動に余計な遠回りの動作が加わってミートポイントがずれたり、差し込まれたりしていたのでしょう。

 グリップの位置をわずかに高くしただけでも、背中が伸びて目の位置が高くなり、遠くが見えるようになります。

 プロの投手のスピードボールに対応するためには、ボールを少しでも遠い位置で認識し、自分のミートポイントまで素早くバットをスイングしなければなりません。

 「グリップの位置を高くした」ことで「猫背が解消」し「動体視力のパフォーマンスが向上」し、「スイングの始動が早くなって」村田選手の潜在能力を十分に発揮できたということが、昨日のタイムリーヒットに結びついたのだと私は思います。

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2012年8月18日 (土)

まな板を25°傾けたハモの骨切り、CTスキャンで垂直方向を解析した山本征治シェフこだわりの技。

 昨日の夕方は雷雨になり、近くにいくつもの落雷がありました。

 恐怖を感じるくらいの大音量の落雷が連続したのは、記憶にある限り昨日が初めてです。

 近所では電話の通信障害も起きたようで、先日の関西地区での豪雨といい、世界的なタチの悪い気候の変化が起きていることを感じないわけにはいきません。

 今日の新聞記事では埼玉版でも取り上げられていなかったので、局地的な落雷の集中だったのかもしれません。

 今日の産経新聞の記事で注目したのは『WiLL』編集長 花田紀凱(はなだかずよし)さんの「週刊誌ウォッチング」です。

 『ニューズウィーク日本版 8・15/22夏季合併号』の「世界を極めた日本人」の中から「ハモの骨の構造をCTスキャンを使って解析し、まな板を25°傾けて骨切りをすることで、骨を垂直に切って滑らかな食感を出すことに成功した日本料理店「龍吟」の山本征治シェフ」を紹介していました。

 ハモも人間と同じく曲面で構成された三次元の構造をしていますから、伝統的なハモの骨切りと言えども、平面に置いたまな板の上でまな板に対して垂直に包丁を入れても、ハモの骨の垂直方向と合っているとは言い難いわけです。

 もっと美味しい食感を出せるのではないかと、ハモの骨の構造をCTスキャンで解析してまな板を25°傾ける技を編み出した山本シェフの料理人としてのこだわりには頭が下がります。

 山本さんがミシュランガイドで三ツ星シェフに選ばれるのは、常人が見逃してしまう常識にも改良を加えたいと思える秀でた視点があるからなのでしょう。

 垂直圧は小さな力を大きく使えるので深く浸透し、対象物のダメージを減らすことができます。

 「道具は垂直に使う」、指圧の母指も同じです。

 「世界を極めた日本人」では「理論上は300億年に1秒の誤差しか生じない「光格子時計」を発表した、東大大学院工学系研究科の香取秀俊教授も取り上げられているようです。

 国際原子時に使われるセシウム原子時計は「3000万年に1秒の誤差が生じる」のに超精密とされていますから、光格子時計が桁外れに精密なことがわかります。

 「立っている人間の頭のてっぺんと足元では時間の進み方が違うことがわかる。重力の影響が少ない頭の時間のほうが速く進むからだ」、こんな素敵なお話を見つけてしまったからには、是非とも「ニューズウィーク日本版 夏季合併号」を読んでみたくなりました。

 他に歌舞伎の坂東玉三郎さんや コム デ ギャルソンの川久保玲さんなど41人が紹介されているそうです。

 気になります。

 

 

 

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2012年8月17日 (金)

陰陽五行論の五音「ミ・ソ・ド・レ・ラ」はギターの5フレットの音、ウクレレの開放弦の音。

 陰陽五行論の「五音」は自然界の事象に分類されています。

 風の音や雨だれの音など自然の音の中から「木・火・土・金・水」に対応する「角・徴(ち)・宮・商・羽」の五音をあてていったのでしょう。

 現代の音階にすると「角=ミ」「徴(ち)=ソ」「宮=ド」「商=レ」「羽=ラ」です。

 6弦ギターの5フレットを低音弦から弾いて行くと「ラ(羽)」「レ(商)」「ソ(徴)」「ド(宮)」「ミ(角)」「ラ(羽)」になります。

 4弦のウクレレの開放弦は「ソ・ド・ミ・ラ」です。

 ウクレレの4本の開放弦の音を「肝・心・脾・肺・腎」の五臓に対応させてみると、「心の音」「脾の音」「肝の音」「腎の音」になります。

 6弦ギターの5フレットはウクレレの音に低音2弦の「腎の音・肺の音」が加わります。

 「ミ」の音は「肝の音・木の音・風の音・青い音・酸っぱい音・東の音…」です。

 「ミ」の音は「同情・共感を呼び、人を愛させる音」だとされています。

 「ド」の音は「脾の音」そしてなんと「土の音」、「長夏(夏のさかり)の音・黄色い音・甘い音・中央の音・日が西に傾いた頃の音」です。

 「ド」の音は人を「穏やかで広大な気持ちにさせる」とされています。

 何となくそんな気がします。

 東洋医学の五音が、ハワイでウクレレという楽器になって使われているということが面白いですね。

 この五音を使うキー、C(Am)、F(Dm)、G(Em)の楽曲が非常に多いということも、自然界の音と人間の音楽的な感受性の関係がみえて、とても面白いことだと思います。

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2012年8月16日 (木)

『ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム』古屋晋一著 春秋社 2100円

 8月も後半に入りましたが、今日も暑くなりそうです。

 毎日が暑いことで体力を消耗していますから、指圧・マッサージの質を落とさないためには「省エネのテクニック」が必要になります。

 「圧すということ」「軽擦をするということ」で、前に前に力を入れていくイメージがあると、肘が曲がって『屈筋』の疲労が蓄積します。

 しかも前に体重を移動し過ぎると「戻し」にも余分に力を使います。

 肘を伸ばし、指を伸ばし、伸筋を使うイメージで、少しミートポイントを後ろにずらすくらいの感覚が持てるようになると、小さな力を大きな刺激として効果的に使えるようになります。

 『ピアニストの脳を科学する 超絶技巧のメカニズム』という本では、「アマチュアのピアニストは鍵盤を叩いていない休めている指に力が入っている」ことを指摘しています。

 流れるように鍵盤を叩いて難曲を弾きこなすためには、屈筋を使い過ぎて曲の後半でパフォーマンスの質が落ちてしまうことを防がなくてはいけません。

 空中で浮かせている指に力が入っている時は、次の動作に移ろうとする屈筋にも鍵盤から浮かせるための伸筋にも力が入っています。

 その休めている指の力を抜いて、重力の力を利用してプレイをするのが超絶技巧のピアニストであるとこの本の中で語られていました。

 セラピーとなるタッチも同じです。

 芸術的なタッチのニュアンスを出し続けようとするならば、無駄な力は極力使わないようにしたいものです。

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2012年8月15日 (水)

セラピストのストレッチ。

 本日の原宿生活の木の講座は募集定員に満たなかったそうで中止になりました。

 お盆休みの午前中ですから中止にも納得です。応募してくださった方、申し訳ありません。

 そこで今回のテーマだった「セラピストのためのストレッチとその施術への応用」で紹介する予定だった私の毎朝のストレッチを以下に記します。

【仰臥位】

① 「仰臥位で両膝を曲げて左右に倒す」、これが基本です。小さい角度から倒していき、無理に大きく倒す必要はありません。「気持ちがいい」を超えないように、頑張らないでください。それが腰痛の方に施術をする時の「良かれと思って傷つけてしまう」ことを防ぐ意識となります。私は朝のストレッチの最初に速いテンポでこのストレッチを50回行っています。膝を曲げる角度を浅くすると背中の上のほうに効き、角度を大きくすると骨盤から殿部に効きます。

② 両膝を曲げたままお尻を浮かせ、おなかを突き出します。これも痛みが出ないように、腰痛があれば「ふりをするだけ」くらいで十分です。「腰を動かさない方向はない」ということが大切です。速いテンポで50回。

③ 片膝を曲げ伸ばしたほうの下肢の大腿に「4の字固め」の形で当てて、伸ばした下肢の足首(持てなければ大腿遠位)を持って股関節をできるだけ屈曲し左右に回します。この時の意識は曲げているほうの殿部(梨状筋・中殿筋・大殿筋)がストレッチされることに注目します。右回し・左回し各8回を左右の下肢に行いないます。

④ 片方の下肢は伸ばし、片方の大腿遠位を両手で持って膝を曲げて下肢を振り上げ、下肢を振り下ろす勢いで体幹を起こします(振り子運動による腸腰筋のストレッチ。)左右各8回。足の着地は少し外側にします。着地の角度で腰のストレッチされる部位が変わってきます。

⑤ 両下肢開脚膝伸展で下肢に沿って体幹を前屈。左右各8回。

⑥ ⑤の状態から片膝を曲げて、伸展させた下肢に沿って体幹の前屈。左右各8回。

⑦ 両膝屈曲で体幹を起こす腹筋運動。効かない腹筋でいいですから、できるだけ回数を増やしていきましょう。私は背筋のストレッチのイメージで200回やっています。

⑧ 両膝屈曲で体幹をねじる腹筋運動。私は肘を反対側の膝に向かわせるようにして左右交互に80回行っています。

⑨ 右膝は曲げて立て、左膝を曲げて足首を右膝に当て、右耳に肘を曲げて右手背を当て、右肘を左膝に向かわせる体幹をねじる強い腹筋運動10回。続いて反対側も。「手背を耳に当てることで腋が締まる」、こういうことが体の使い方で大切です。

【伏臥位】

⑩ 伏臥位で両上肢、両下肢を伸ばして伸展挙上し(床から浮かせる)、顔も起こす背筋運動10回。

⑪ 伏臥位で右上肢と左上肢を伸ばして伸展挙上し、顔も起こす対角線の背筋運動10回。続いて反対側も。

⑫ 両手をついて肘を伸ばし体幹を反らせる腸腰筋と腹筋のストレッチ。10秒。

⑬ 指立て伏せ30回。指節関節のストレッチのためと、これ以上強い圧刺激を作らないように、毎日圧の加減を意識するために行っています。

【立位】

⑭ 両手掌を合わせ上肢前方挙上、片膝を曲げて前に出し、片方の下肢は後ろに引いて、ヨガストレッチ。続いて前に出す足を変えて行う。

⑮ 両膝屈曲で両股関節180°外転。両手をそれぞれの側の膝に置き右、続いて左と肩を前に突き出す。

⑯ 立位で足を肩幅に開き背中で「後ろ合掌」。

⑰ 立位で片方の肘を曲げ肩関節最大外転で、反対側の手で曲げた肘をさらに外転させる。左右。

⑱ 上肢内転で肘を伸ばし「上肢を斜め上に向けて」反対側の前腕で肘を胸に押し込む「棘下筋のストレッチ」。左右。

⑲ 上肢内転で肘を伸ばし「上肢を斜め下に向けて」反対側の前腕で肘を胸に押し込む「棘上筋のストレッチ」。左右。

⑳ 棒を使った腰のストレッチ。肘伸展で肩幅より広く棒を握り、腰の側屈、回旋。

(21) スクワット30回。

(22) 両足の内側を近づけ軽く膝を曲げて膝を回す。右回し、左回し各8回。

(23) 両手をテーブルについて下肢後方伸展挙上。後ろに蹴り上げる。左右各20回。

(24) 肩幅よりやや広く足を開いて腰に手を当て、骨盤を前後・左右・右回旋・左回旋、各60回。

 これに加えて「ダンベル体操」と「椅子に座って腰の側屈・回旋・伸展のストレッチ」をするのが朝の定番ストレッチです。約30分かかります。この後に1時間に少し足りないくらいのウォーキングに出かけます。

 ストレッチのメニューは思考錯誤しながらだんだん増えていきました。 ここのところメニューは落ち着いています。

 休みの日でもいつ急患があるかわからないので、ストレッチは毎朝必ず行っています。

 雨など天候不良でウォーキングの時間が短くなることはありますが、朝に全く歩かないという日はありません。

 その日の温度や湿度を感じてから施術をするために、朝のウォーキングを大切にしています。

 指圧をしていてぎっくり腰になったことがあるので、腰を痛めないために作り上げたメニューです。

 それでも最近、腰を久しぶりに痛めましたから、油断はできません。

 伸ばし過ぎないように、強過ぎないようにストレッチもエクササイズも行っています。

 動かさない方向がないので、これでほとんどの体の不調は治ります。

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2012年8月14日 (火)

右肩痛、棘上筋の痛みと胸郭出口症候群の鑑別。

 肥満体の40代女性、右肩痛と右肘から手にかけてのしびれがあります。

 前回は胸郭出口症候群と診て指圧をし、一回の指圧でしばらく症状が治まっていたようですが、さて今回は…。

 まず半袖から出た両上肢が「汗ばんで冷えていました」。

 冷た過ぎる上肢を触って感じたのは、自律神経の乱れです。暑さが続いて、適温がわからなくなっているのではないでしょうか?

 朝から猛暑で、車のエアコンを効かせて指圧にいらっしゃったようです。

 座位の視診、触診で、明らかに両肩が前に突き出ています。

 両方の肩甲骨外側から二の腕にかけての大量のむくみも気になりました。

 右肩の外転120°、前方挙上120°で痛みが出ました。

 左側頚部のこり、右肩上部のこりを確認し、伏臥位から指圧を始めます。

 左側頚部はこっていましたが、左背部のこりはさほどでもありませんでした。

 左肩甲骨外側や左下半身の指圧でむくみを還している間、右上肢の位置が決まらないようで、腕を下げたり、内旋、外旋、肘屈曲などさかんに動かしていました。

 バストマットを当ててはいますが体重が重いこともあり、伏臥位では腕の血行不良から上肢のしびれが強くなってきたようです。

 あまり苦しいようなら横臥位か仰臥位に変えるのですが、今回は伏臥位のまま右足までの指圧をしました。

 右半身もむくんでいて、右肩の痛みにはむくみによる圧迫も関係していそうです。

 通常圧の指圧で痛みが強いような部位はありませんでした。

 仰臥位の指圧に移り、下肢の指圧後、上肢の指圧で両橈骨動脈はしっかりと脈打っていました。

 腋窩を圧して飛び上がるほどの痛みもなく、三角胸筋溝や鎖骨周囲の詰まり感もほとんどありません。胸郭出口症候群の要素が今回は見当たりません。

 ということは伏臥位の指圧で痛みが出なかったことと合わせて考えると、「触れない部位に問題がある」ということです。

 つまり今回は胸郭出口症候群ではなく、肩峰下にある「棘上筋腱の炎症」が疑われます。

 全身指圧後座位で肩関節の可動域を検査しました。

 姿勢が良くなり肩の前方突出は改善されたものの、やはり外転120°、前方挙上120°で痛みが出ました。

 棘上筋は肩関節外転の始動で働き、肩関節外転+内旋で痛みが出ればほぼ棘上筋の問題であると考えることができます。

 このケースで肩が前方突出していたのは右手を使う姿勢によるものですから、肘屈曲で肩関節が上がるため、肩関節は軽度外転+内旋で使われてたはずです。

 肩甲骨外側から二の腕の大量のむくみは、肩から上肢にかけての血行不良を示しています。

 右肩の痛みによる使わな過ぎが一つの原因です。

 また肥満体であるために車などのエアコンを強く使う傾向があり、それに慣れて猛暑の中で冷えを溜め、新陳代謝が衰え自律神経も乱れていたようでした。

 肩を自然に下げて円を描くペットボトル体操で、痛みが出ない範囲で肩を動かしていくことをアドバイスして指圧を終えました。

 ちなみに上腕二頭筋に問題がある場合は肩関節外転+外旋で痛みが出ます。外転+内旋で痛みが出る棘上筋と比較して覚えておきましょう。

 外転(側方挙上)+内旋で痛みが出る場合の治療的ストレッチは、肩関節内転+下制(下げる)+外旋です。

 体の前で、後ろで棘上筋のストレッチを痛みが出ない範囲で行うこともアドバイスさせていただきました。

 今日は久しぶりに朝から雨になりました。それでも温度、湿度は快適とまではいかない予報です。体調を崩さないように気をつけましょう。

 最近は一番暑い午後にホットで日本茶をいただいています。

 カフェインは血管を収縮させ、体を冷やすことになるので、熱いお茶をいただいた後は爽やかになります。

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2012年8月13日 (月)

ロンドンオリンピック閉会式。

 今ロンドンオリンピックの閉会式を見ながらこのブログを書いています。

 新聞紙を使ったファッションやフロアの演出、ビートルズの「A DAY IN THE  LIFE」の使われ方、その歌詞の「I read the news today oh boy…」が浮かびます。

 「IMAGINE」が流れ、ジョン・レノンの映像が映し出された時にはジーンとしました(「国境なんてないと思ってごらん…」)。

 ジョンは「ポールの歌と違って自分の「I am the walrus(せいうち)」が広く一般に歌われることはない」と言っていたようですが、ロンドンオリンピックの閉会式で歌われていましたヨ。

 クイーンの曲も使われているのに、クイーンの新しいボーカルは何で今日本にいるのかと思ったり…。

 アメリカとは雰囲気が違い、比べたら小ぶりなくらいの演出なのに、ソフトは充実しています。

 キンクスのボーカルが出てきたり、ブリティッシュロックの歴史を見るようです。

 ベッカムの奥さんがスパイスガールズを再結成して今歌っています。

 イギリスは王室の文化とロックの面白い国です。

(追記)

 フレディー・マーキュリーの映像に続いて、ブライアン・メイが6ペンスコイン(現在はオーストラリア5セントコインを使っているそうですが、ロンドンオリンピックなので6ペンスコインを用意したかな?)をピックに使ってギターソロを弾いて、ドラムのロジャー・テーラーが「We will rock you」から参加して、ボーカルが女性って…。新しいクイーンのボーカルってホントに日本で何やってんだ?

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2012年8月12日 (日)

腰方形筋は下半身を動かさずに上肢を使う時に痛めやすい。

 「腰方形筋は“腹筋”です」というと違和感を感じる方も多いと思いますが、腰方形筋は“後腹筋”で、前腹筋の腹直筋、錐体筋や側腹筋の内・外腹斜筋、腹横筋とともに、腹腔の周りの壁を作っています。

 「腰方形筋」は脊柱起立筋の前(腹側)にあり、腰椎肋骨突起(横の出っ張り)の長さを延長させるような役目を担っています。

 胸椎では肋骨が体幹を覆いますが、腰椎は肋骨が短縮して肋骨突起となっています。「腰方形筋」の働きの一つが肋骨突起を支えて腰椎を固定、安定させることです。

 片側の腰方形筋が働けば脊柱を側屈し、両側が働けば脊柱を伸展させます。

 腸骨稜に起始し第12肋骨に停止する腰方形筋は「下半身を動かさずに上肢を使う時に痛めやすい筋肉」です。

 乗馬やカヌー競技などでは腰方形筋を痛めやすいので、オリンピック選手の中にも、腰方形筋に痛みを抱えて参加している方は多いのではないでしょうか。

 指圧・マッサージの施術でも腰方形筋を痛めることがあります。

 座位で体幹を側屈して腰のやや深部に痛みを感じたら、側屈した側の腰方形筋を痛めている可能性が高くなります。

 大腰筋、腸骨筋の痛みと腰方形筋の痛みの鑑別は難しいところですが、体幹の前屈や大腿の挙上で痛みが少なく、側屈で痛みが強ければ「腰方形筋」の問題である可能性が高くなります。

 腰方形筋の自己指圧は、「側腹部に四指を、腸骨稜内側に母指の指節関節を屈曲させて母指の指頭をあて、骨盤を回すことによって斜め前方にえぐりこむような圧刺激を作ります」。指では圧しません。傷があると考えて母指先端を当てているだけにします。

 骨盤を回す時には足を肩幅より少し広く開いて、前ではおなかを突き出す、後ろではお尻を突き出します。

 骨盤を回すことで揉捏の刺激になりますから、筋繊維をねじり過ぎないために、母指先端では押し込まないでください。

 母指の指節関節を屈曲させないのが指圧ですが、このケースではピンポイントに斜め深部へ向かう刺激を作るために指節関節を屈曲させます。

 自分にしかわからない痛みに対して、深部に程好い刺激を作るのはセラピストとして良い勉強になります。

 大腰筋、腸骨筋の痛みであっても、この方法で骨盤を回して症状を改善することができます。

 PMS(月経前緊張)の腰痛にも、この方法で骨盤内の痛み鎮めることができます。

 腸骨稜だけでなく、殿部の仙腸関節や中殿筋などの反応点にも行ってみてください。

 指力で圧すのではなく、「患部を母指先端にぶつけてくる」方法ですから、刺激が強ければ骨盤の動きを小さくして、簡単に当たりを弱めることができます。

 実際の施術で腰方形筋を圧す時には、伏臥位では横から斜め下にえぐりこむような刺激を作ります。

 横臥位で圧したほうが深部をとらえやすくなります。

 腰方形筋は下半身を動かさずに上肢を使う時に、上半身と下半身を繋ぐ「ジョイント」の役割をしているので、(中間管理職のような)板挟み状態のストレスがかかります。

 後腹筋といってもその働きは脊柱起立筋に協力し、胸椎であれば肋骨がする役割を、腰椎で任されています。

 地味な筋肉ですが、注目してください。どの体の一部も、全部大事ですから。

 

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2012年8月11日 (土)

「陰の手、陽の手」。手首のむくみを両手の指紋部を合わせた手関節の背屈で解消する。

 「手首のむくみ解消のエクササイズ」を紹介します。

 手仕事は主に手指の屈筋を使い、手関節掌屈で作業が行われます。

 よって手指の伸筋を使い、手関節背屈の刺激を与えれば手首のむくみは解消します。

① 両手の指をいっぱいに広げて離している状態(指の外転)から、合掌をするように胸の前で小刻みに両手の指紋部を打ち合わせ、次第に距離を遠ざけながらこの動作を続けます。

 両手関節にしっかりとした背屈の刺激がかかるように、速く、正確に、強く、指紋部を合わせていきます。

 これは指圧前の指のストレッチとして以前にも紹介しています。

② 指先を下に向けて、同じように指紋部を打ち合わせてみましょう。

③ 指先を前に向けて、同じように指紋部を打ち合わせてみましょう。

④ 両指紋部を合掌の形で押し合って片側の母指が後退するように(手関節に橈屈の刺激がかかるように)押し込みます。続いて反対側にも行います。

④ 両指紋部を合掌の形で押し合って片側の小指が後退するように(手関節に尺屈の刺激がかかるように)押し込みます。続いて反対側にも行います。

 

 手関節を掌屈させて、その形をよく見てください。

 これは陰陽でいえば「陰の手」、幽霊の手です。

 一方、手関節の背屈は「話ながらやたら人のことを叩きたがる女子」がそうであるように、ボディランゲージとなる「陽の手」です。

 陽の手を使わずに、陰の手ばかりを使って過ごしていると、「手首が詰まり、重力にも抗しきれずにむくむ」のです。

 手掌を正面に向ける手関節背屈、握手の手の形の橈屈+尺屈、どちらも幽霊の手よりも明るく積極的、前向きで友好的です。

 陰の手では詰まり、陽の手では気を発散させることができます。

 カメハメ波は出なくても、温熱(遠赤外線が出るといわれています)、表情、感情、真っ直ぐな強い気持ち(それらは「気」の構成要素であると私は考えています)を出すことができるので、「陽の手を意識的に」使ってください。

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2012年8月10日 (金)

水素水で活性酸素を除去(マウスの実験で寿命が延びる)。

 活性酸素は強い酸化力で細胞を傷つけるので、老化や癌の原因とされています。

 日本医科大学・細胞生物学の太田成男教授の研究では、「高脂肪の餌を与えたマウスのうち、1ℓあたり水素1.6mg含有の水素水を与えたグループと水素水を与えないグループでは、水素水を与えたマウスのほうが寿命が長い」という実験結果が出ています。

 水素水は活性酸素を除去した後は「水に変わる」ので、他の物質を攻撃したり体内に蓄積して害をなすことがありません。

 ポリフェノールやビタミンC、ビタミンEが活性酸素を除去することは知られていますが、これらは細菌など外敵を退治する「善玉の活性酸素」まで除去してしまうそうです。

 一方、水素水は、太田教授の培養細胞の実験で善玉の活性酸素には作用しないことが確認されていて、太田教授によると「水素水は体に悪い活性酸素だけを選んで除去するのが特徴」だということです。

 発痛物質としての水素イオンも水素水を摂取することで活性酸素と結びついて再び水になれば、痛みが減り、体に溜まったいらないものが水になるので、無理なくダメージから回復することができそうです。

 インターネットで検索してみると「水素水に釘を入れても錆びない」という情報がありました(これには「なるほどぉ」と思いました。やがて水素が抜けてしまえば錆びることもあるでしょうが…)。

 活性酸素による酸化で体が錆びついて細胞が傷つき、老化や癌の原因になるとされていますから、呼吸で酸素を摂り込むだけではなく、水素水か、もしあるならその他の方法でも、体に水素を摂り入れて活性酸素と相殺していくことは今後の健康長寿の課題となりそうです。

(本日8月10日の産経新聞の記事から引用させていただきました。)

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2012年8月 9日 (木)

入浴中バスタブの高い位置に爪先をあて、膝の伸展でむくみを解消。

 入浴中にできる夏のむくみ対策のふくらはぎのエクササイズです。

 風呂の温度は体温程度か体温以下にし、半身浴で行います。

 水圧と温熱にこだわるのであれば全身浴でお湯を我慢するくらいに熱くしてもいいのですが、がんばらなくてもむくみは解消できることを理解してください。

 まずバスタブに背中をつけて反対側のバスタブの高い位置に両方の爪先をあてます。

 土踏まずから踵が浮いて、膝が少し曲がるように、爪先から母趾球・小趾球をバスタブの縁にあてます。

 そして軽く曲げた両膝をしっかりと伸展させます。これがむくみ解消のエクササイズです。

 両膝の伸展で爪先立っている足関節には底屈の刺激がかかります。

 踵を浮かせるイメージでアキレス腱に意識を集中すると、ふくらはぎの筋肉がより収縮して盛り上がります。

 下腿三頭筋は二関節筋ですから、膝(一関節)が伸びて、足(二関節)が底屈しなければふくらはぎは収縮しません。

 立位の爪先立ちの運動よりも、このバスタブでの運動のほうがふくらはぎの筋肉の収縮がわかりやすいと思います。

 下腹部までのお湯があれば、外腸骨動脈から鼡径動脈、大腿動脈という下肢へ向かう唯一の動脈血の流れは、水圧と温熱の効果により血行促進されます。

 おなかをへこませて息を吐きながら両膝の伸展運動を繰り返せば、横隔膜と腹筋による動脈への圧がかかって、より爪先までの血行が促進されます。

 足を高くしているので重力により血液とむくみは還りやすく、足の先端はバスタブの縁で圧迫されているので、動静脈吻合からの血液の還りとリンパのむくみの回収は促進されています。

 半身浴で両膝の伸展を10回くらいして休み、またしばらくして10回伸展というエクササイズを繰り返していると、やがて顔から汗が流れ、上半身も発汗してきます。

 半身浴で十分に効果がありますから、夏バテ気味でむくんでだるいという方は、熱いお湯で我慢しなくても大丈夫です。

 膝がお湯から出ていると伸展させる時にチャポチャポという音がします。半身浴ではなくなりますが、音が気になる方は膝までお湯の中に入る湯量にしてください。

 水圧+温熱+下肢挙上+爪先立ち+膝の伸展、この条件で腹圧をかけて息を吐きながらふくらはぎを収縮させるエクササイズを行えば、むくみは緩和され、下腿と足首は引き締まってサイズダウンします。

 強く息を吐きながらエクササイズをすればロングブレスダイエットのような強い運動をしている効果がありますが、息を吐きながらエクササイズを行うのには息を止めて血圧を上げない、のぼせないようにするという目的もあります。

 お疲れ気味でしたら、がんばらない強度の運動を選択してください。

 それでも発汗は全身ですから、ダイエット効果もあります。

 入浴後は必ず水分補給をしてください。

 バスタブが狭く、風呂の壁でも無理な方は、部屋の壁を利用してください。

 水圧はかかりませんが、今の季節なら温熱効果は十分にあります。

 

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2012年8月 8日 (水)

左示指の爪を引き出しで挟んだ方には右股関節痛があったこと。

 立秋の昨日も今朝も、早朝は涼しくて過ごしやすいのですが、昨日の日中が暑くなったように今日も予報では30℃を超えそうです。

 オリンピックに加えて今日からは甲子園で夏の全国高校野球大会も始まりますから、テレビのスポーツ観戦はいよいよ忙しいことになってきます。

 私は深夜に目が覚めて男子サッカーの準決勝を見ながら卓球団体の優勝決定戦も見ましたが、ずっと始めから見ていた人も多いはず、体調を崩して指圧に来る人が多いのもうなづけます。

 「60代女性、右股関節痛があり、伏臥位では下半身が右に曲がっています。」

 股関節痛では股関節の内転で痛みが出ることが多いので、右股関節を外転気味に使うため、伏臥位では下肢が右外側に流れた形になるのでしょう。

 右肩上部肩根点のこりは、右股関節の外転の影響を受けて、右手を使うのに通常よりも多くの移動距離、多くの肩の緊張が必要だったということのようです。

 仰臥位左上肢の指圧で、「左示指の爪に半円状の細い弧を描いた赤黒い皮下出血の痕」を見つけました。

 どうしたのですかとうかがってみると、「タンスの引き出しで挟んだ」とのことでした。

 「爪が死んでしまう」ほど爪全体が黒くなっていませんでしたが、引き出しに挟んだ痕はネイルアートの模様のようになっていました。

 軽く触れて痛みはないようです。

 おそらく右股関節痛があって重心が右に流れ、左手の意識が希薄になって指を挟んでしまったのでしょう。

 指圧中よく眠り、指圧で緩めてから右股関節の関節運動をすると、目覚めるほどの痛みはないようでした。

 「左示指の爪を引き出しで挟んだこと」は、問診で訴えに上がっていませんでした。

 訴えに上がらない訴えを見つけてください。

 見つけて話題にしてください。

 見逃さないことがセラピーです。

 「私は体の隅々ま診ていますよ」とお伝えできる機会を逃さないのもセラピーです。

 それで安心して眠ることができるのです。

 結界を超えて命に触れさせていただいているのですから、信頼関係を積み重ねて更新していくのは当然のことです。

 この暑さで体は汗をかき続け、筋肉は疲労し、疲労した体は自律神経に乱れが生じています。

 深夜、早朝のオリンピック中継を見て寝不足の方もいますし、通常番組が見たいのにスポーツばかりで見たいテレビがやっていないと不満をもらす高齢者の方もいます。

 気持ちのいい時間を作って気分良く帰っていただくにはどうしたらいいか…?

 「合わせる」というのはとても難しいことです。

 本当のことを言えばいいというものでもありません。

 なかには言わなくていいこともあります。

 「命に対して頭を下げよう」、私はよくそう思います。そう思っているといろいろな状況で正解に近い答えが浮かんできます。

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2012年8月 7日 (火)

「左手首のむくみ」が主訴の指圧が続きました。

 昨日は久しぶりに雨が降りました。

 「左手首のむくみ」が主訴の指圧が続いたのは、体がだるくて運動不足の方でも、連日の猛暑からやっと外出する気になる天気になったからだろうと思いました。

 40代女性は左手首のむくみが気になっているようですが、見たところやや左手首のほうが太いくらいのむくみでした。

 左前腕のしびれとフライパンも持てないような痛み、左手首のむくみがあって病院を受診し、血液検査で腎機能も、画像検査で頚にも異常はなく、「胸郭出口症候群」と診断されたようです。

 胸郭出口症候群は、腕神経叢と鎖骨下動脈が圧迫される部位によって病名が分かれます。

 ①頚肋:下部頚椎の骨の出っ張りによる圧迫。

 ②肋鎖症候群:第一肋骨・鎖骨間での圧迫。

 ③斜角筋症候群:前斜角筋・中斜角筋・第一肋骨間での圧迫。

 ④過外転症候群:小胸筋による圧迫。

 また腋窩動脈が小胸筋や鎖骨下筋、肋骨鎖骨靭帯によって圧迫されていることもあります。

 腋窩動脈の圧迫を調べるのがライトテストです。

 「ライトテスト:患側の上肢を下げて橈骨動脈を計り、外転させて脈が感じられなくなった位置の角度を測る。外転角度の小さいうちに脈が感じられなくなれば腋窩動脈の圧迫を疑う。健側との比較で差がなければ無効。」

 続いて指圧・マッサージの臨床で必要な胸郭出口症候群を判別する整形外科学的検査法をあげておきます。

 「肋骨-鎖骨圧迫テスト:患側の上肢を下げて橈骨動脈を計り、上肢伸展+肩を押し下げる。脈が消えたり、痛みが再現されれば『鎖骨下静脈』の圧迫を疑う。

 「アドソンテスト:患側の上肢30°外転で橈骨動脈を計り、頭頚部を患側に回旋+後屈(伸展)させ、上肢軽度外旋+伸展。脈が消えれば腕神経叢と鎖骨下動脈の圧迫を疑う」

 胸郭出口症候群の検査でも「脈をとる」ことが必須です。

 常に脈を計り、何度も繰り返して臨床的な検査法を身につけてください。

 さて、40代の女性に問診、視診、触診をしたところ、鎖骨周囲の圧痛、猫背、撫で肩、運動不足と、胸郭出口症候群となりそうな原因もむくみの原因もそろっていました。

 脈をとると右に比べて左橈骨動脈の拍動が弱く、いずれかの部位で圧迫されていることは明らかです。左上肢外転100°を超えると脈は感じられなくなりました。

 触診で左前腕のしびれや痛みはなく主訴はむくみだけだったので、今回はそれ以上胸郭出口症候群の検査はせずに指圧を始めました。

 全身指圧後、鎖骨周囲の圧痛も、猫背も、両手首の太さの左右差もなくなりました。

 女性ホルモン減少の影響による腱鞘炎は左手関節、左手指の指圧で除外でき、左肘部管症候群(左肘での尺骨神経の圧迫)も指圧をして除外できると思いました。

 胸郭出口症候群だったかもしれませんが、指圧後にその典型的な症状がないので、ストレッチ不足、運動不足、同じ体の使い方の連続、同じ姿勢の連続ということが一番の問題だと思いました。

 次の30代の女性もほぼ同じ原因、右と左の体の使い方の違いで左手首がむくんでいたようです。

 使わない方向に体を動かせば、ストレッチにもエクササイズにもなります。

 だるくて自分でできないなら、セラピストが動かせば症状は改善します。

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2012年8月 6日 (月)

前腕内側に母指、前腕外側に四指を当て、肘の伸展だけで圧をかける自己指圧。

 てこの力を利用して指の力を使わずに圧をかける感覚の、自己指圧での練習法を紹介します。

 「左前腕内側に右母指圧をかける練習をしてみましょう。」

 始めに左肘は軽く曲げて、左前腕内側が見えるようにしておきます。

 左前腕はテーブルに置いて寝かせても、立てても、空中にあっても、どの位置でもできます。

 右母指の先端は左肘窩に向けて、当てる位置は左前腕内側のどこでもいいですから母指指紋部を広く密着させます。

 右四指は指の隙間をしっかりと閉じて、反対側の左前腕外側に指紋部を当て、四指全体から手掌まで左前腕に密着させます。

 右母指と右四指の角度はおよそ90°です。

 一度右母指をいっぱいに伸展させて、母指の中手指節関節まで母指全体を左前腕に密着させてみましょう。

 すると左前腕と右手掌の隙間がなくなります。

 そのまま肘に向かって右手掌を移動させれば、この形で軽擦ができます。

 しかし、右母指が伸びきって母指全体が左前腕内側に密着していると指圧の垂直圧はかけられません。

 そこで軽擦の形では指節関節まで密着させていた右母指を手前に引きます。

 すると中手指節関節が屈曲して左前腕との間に隙間ができます。

 これが指圧の形です。

 右母指と右四指は指紋部を当てただけで力を入れずに、軽く曲げていた左肘を伸展させます。

 「肘の伸展だけで指圧らしい垂直圧がかかったはずです。」

 わからなければ左前腕を立てたり、寝かせたり、母指を当てる角度を微妙に変えたり、母指を当てる位置を前腕内側の遠位あるいは近位に変えてみてください。

 この感覚がわかった人は、指の力で圧すのではないセラピーのタッチがあることがわかったということです。

 指力で強く圧している方は、「良かれと思ってやっていることで被術者(お客様)を傷つけていることがある」のです。

 それに気がついた方は、セラピストとして適量刺激のタッチを追求し続けるスタートラインに立ったということです。

☆ 普通に考えつく「てこの力の利用」は、この構えからは左肘は動かさずに右手関節を尺屈させて母指指紋部に垂直圧をかける方法(栓抜きの力のかけ方)です。 

 右上肢を動かさなくても「圧される部位が近づいてきて垂直圧をかける方法がある」ことを知っておくと、よりダメージの少ない圧刺激ができます。

 

 

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2012年8月 5日 (日)

生活の木 omotesando 別館店。

 昨日、生活の木の「秋冬カタログ」と「秋冬カルチャー総合案内」が届きました。

 4月に秋冬の講座の内容を提出しているので、9月には来年春夏の講座の内容を考えて提出することになります。

 私の講座は毎回その時までに得た臨床でのテクニックや情報と、「具体的なタッチのコツ」を紹介しますので、テーマは何であれ、何かしら仕込んでいくつもりです。

 臨床的、解剖学的、生理学的、東洋医学的なタッチ、タッチング理論に基づいたタッチ、そして幸せな許された時間を作る雰囲気を伝えられるような講座にしたいと思っています。

 生活の木に「omotesando別館店(神宮前5-12-7 CULTURE表参道1F TEL 03-3797-7521)」ができたのは今回のカタログで知りました。

 生活の木 原宿表参道店の裏を東南の方向に進んだちょっとわかりにくい場所です。

 地図で見るとキャットストリートを越えた日本茶カフェ「茶々の間」の前です。

 表参道からだとシェーキーズを越えてディオールの手前で曲がって、最初の路地を左折(ちょっと迷ったかなと思う感じがしそう)です。

 ランチ付きの講習会2,100円(3名以上、せっけんやリップスティックの製作など2種類を選べる講習会1時間、ランチ1時間)は、友人を集めて申し込めばお得な感じがします。

 生活の木 omotesando別館店、行ってみないのは残念なので、次回の講座の後にでも寄ってみます

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2012年8月 4日 (土)

おなかを引っ込めて背中を反らすロングブレスダイエットの姿勢について考えてみました。

 美木良介さんの「ロングブレスダイエット」の姿勢は、おなかを引っ込めて、背中を反らしています。

 ロングブレスダイエットは丹田呼吸に基づいているということですから、横隔膜と腹筋の収縮により、内臓の働きが活発になります。

 普通の腹筋運動とは違う等尺性収縮の腹筋運動であることと、「背中を反らせることで背筋も使っている」ことに、ロングブレスダイエットの効率の良さがあります。

 立位で足を前後に開き強く息を吐くことで、顔面を含めた全身性の運動になっています。

 「短時間で等尺性収縮の無酸素運動的な筋肉運動も含めた“有酸素運動”」になりますから、ロングブレスダイエットはブームだけでは終わらないだろうと思っています。

 昨夜のテレビ番組で美木さんは、“バーベルを上げようとして30才の時から腰痛を患い、既存の治療法では治らなかったので、自ら勉強し研究しロングブレスダイエットを考案した”と語っていました。

 またこれは「健康法です」とも語っていました。

 「…ダイエット」のネーミングは編集者サイドの販売戦略で、御本人にとっては「結果としてダイエットになるけれどもそこだけ見てほしくはない」ということなのでしょう。

 昨日も大腿骨骨折の方のお宅で指圧をしてきました。

 今日からしばらく介護施設でのショートステイです。

 奥様は介護疲れもあって腰を痛めていました。

 旦那様の指圧後、座位、仰臥位、横臥位と奥様の腰の状態を診させていただきました。

 座位で腰を圧しても圧痛はなく、右仙腸関節から中殿筋、大腿四頭筋起始部に圧痛がありました。

 仰臥位になる時、腰を伸ばした姿勢をしただけで痛みがありました。

 おそらく骨盤内の右腸腰筋挫傷、ぎっくり腰です。

 そして、それだけではなく腰椎の変形もありそうです。

 仰臥位、両膝45°屈曲で膝を左右に小さく倒す股関節の運動を覚えていただき、毎日やってみてくださいとアドバイスさせていただきました。

 このケースで腰を反らせてロングブレスダイエットをすると、かえって腰痛を悪化させてしまうでしょう。

 私はロングブレスダイエットを効果的な呼吸運動だと思っています。

 しかしロングブレスダイエットをする時には、腰に変形のある高齢者は無理に腰を反らして腰を痛めないように、重い高血圧の方は息を強く吐くことで逆に血圧を上げてしまうことがないように、注意が必要だと思います。

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2012年8月 3日 (金)

ふくらはぎ、二の腕のむくみのアロマオイルマッサージに筋収縮の形を作ってフォローする。

 昨日は唇から口の粘膜まで渇くような突き刺さる日差しを感じながら、飯能・生活の木 薬草香園へアロマ指圧講座に出かけました。

 テーマは「下肢のメンテナンス」でした。

 ポイントは「むくんだ部位の前後の関節に、伸展や内転、回旋などの負荷をかけて施術部位の筋肉を収縮させ、効率良く圧をかけていく」ということです。

 例えばふくらはぎのむくみには、伏臥位で股関節を内転させて反対側のふくらはぎの上に施術をする下腿を乗せてしまいます。

 これにより施術する側の下肢に内転と挙上の負荷がかかるだけでなく、施術をしていない反対側のふくらはぎにも圧迫の負荷がかかるので一石二鳥の形です。

 アロマオイルマッサージでは足の甲を片方の手掌で持ってしっかりと足関節を底屈させ、膝の伸展と下肢牽引の負荷もかけてふくらはぎを軽擦します。

 この形はたるみやすい大腿内側に負荷がかかるので大腿が引き締まるだけでなく、挙上の負荷で小尻に、そして膝伸展+足底屈でふくらはぎにも収縮の負荷をかけながら軽擦できます。

 そして下になっていたふくらはぎに施術をする時には反対側の下腿に圧されていたわけですから、いくらか施術をした状態から始めることができます。

 無理に下腿を交差させないようにするために、講座では仰臥位下肢の指圧とストレッチの後にアロマオイルマッサージを行いました。

 もちろん膝が痛い方や伏臥位ができない方に無理に行うべきことではありません。

 二の腕のたるみには、伏臥位、上肢を30°くらい後方挙上、肘伸展、手関節背屈の形で上腕三頭筋を収縮させてアロマオイルマッサージをします。

 これは「召し捕られた時」の形ですから、無理はしないでください。

 肩に痛みがある方の上肢後方挙上は低くし、腋を開いて軽く外転させるとよいでしょう。

 むくみの施術は「使わな過ぎの筋肉に注目」します。

 普段しない姿勢をセラピストが作ってあげると、無理をしなければ気持ちがいいものです。

 「逆関節」になることが多いので、丁寧に、牽引気味に関節を扱うのがコツです。

 昨日はローズマリー・シネオール1滴+ゼラニウム1滴+スイートアーモンドオイル10mlの1%濃度でふくらはぎの軽擦を中心に実技を練習していただきました。

 引き締め効果、利尿効果、発汗効果が期待できるブレンドです。

 膝周囲のセルライトにも目視で効果が感じられました。

 圧し込むのではなく、どうやったら体のほうが指紋部、手掌に密着してくることになるのかを考えてください。

 例えば仰臥位で下腿前側の前脛骨筋を母指で圧し込むだけでは、下腿は遠ざかっていきます。

 「四指のフォローで下腿の内側を支えなければ、前脛骨筋に垂直圧はかからない」、このことを関節の扱い方、筋肉を収縮させた施術の形に置き換えたのが今回の講座でした。

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2012年8月 2日 (木)

骨盤内、左腸骨筋の傷による腰痛の経過。

 日曜日の朝、私の左股関節周囲の違和感から始まった左腰痛を探っていくと、骨盤内の左腸骨筋の挫傷だろうという結論に落ち着きました。

 左腸骨周囲を圧して患部に触れた感覚はなく、仰臥位で左下肢伸展挙上し、左足首を両手で持って左股関節を最大屈曲に近づけて股関節の回旋運動を行うと、患部が刺激されて痛みが明確になりました。

 左骨盤内でやや外側の腸骨筋を指圧で傷めたようです。

 マットの指圧で、大柄な男性が伏臥位で上肢を下げていたため、足の着地が母指から遠くなり過ぎて腰を伸ばしてしまったようです。

 幸い日常生活や指圧に支障はなく、その日も指圧をし、「翌日には8割くらい治ったようだ」と、前にここまでは書いてあります。

 

 その後の経過です。

 「これは指圧でもアロマでもない」と思ったことも前に書いてあります。

 急性の傷で、手が届かない部位ですから、「患部の安静と冷却」を考えて冷湿布を貼りました。

 氷で冷やすほどでもない感覚でした。

 左腸骨稜の最上部からその際にかかる腸骨内側が、最も冷湿を貼りたいと感じる反応点でした。

 しかし、ストレッチで感じる患部は、もう少し骨盤内を下に向かった部位です。

 「患部と、傷を治すのに有効な反応点は必ずしも一致しないということ」、これは「ツボによる遠隔操作が可能である」ということの証明だと言ってもいいと思います。

 典型的なツボの位置とは違いますが、今回の腰痛では「腰眼」「大腸兪」といった腰痛の反応点となるツボに近い位置が反応点となりました。

 冷湿布のメントールは便秘に効くペパーミントの成分でもあります。

 もともと便秘症ではないのですが、冷湿布を「大腸兪」近くに貼った翌日の月曜日から、より快便となりました。

 骨盤の上、第4腰椎の両側にぺパーミントを1%濃度にキャリアオイルで希釈して(キャリアオイル5ml+ペパーミント精油1滴)塗布くらいのマッサージでも便秘に効果があるのではないでしょうか?

 もちろん腰痛にも効果があります。

 今朝が腰痛発症から5日目ですが、今腰痛だと言おうものなら、腰痛で指圧にいらっしゃる方に申し訳ないほど回復しています。

 腰の筋肉疲労の蓄積が少なかったことも回復を早めました。

 指圧・マッサージで腰に疲労を蓄積させない第一の秘訣は「猫背にならないこと」です。

 手元を見るのは位置を確認する時だけ、圧しながら手元は見なくていいのです。

 ふわりと手指の着地ができれば位置の確認もいりません。位置が多少ずれたら直せばいいのです。

 それができるだけの身体感覚がなければ、解剖学から勉強してください。

 届かない患部もあり、圧したくない傷もあります。

 そして腰痛緩和の副産物として、便秘には腰の冷湿布やペパーミントのマッサージの効果が期待できることがわかりました。

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2012年8月 1日 (水)

母指球について考えてみましょう。

 母指球を構成する筋肉は外側から「①短母指外転筋②母指対立筋(短母指外転筋の深層)③短母指屈筋④母指内転筋」の4つです。

 「母指の対立」は手掌中央で母指と小指(四指)の指紋部を合わせることですから、指圧や軽擦で「母指対立筋は使いません」。

 母指球の橈側から中心にあって一番太い筋肉が「短母指外転筋」です。

 指紋部を広く使うには母指を示指から遠ざけなければならないので「短母指外転筋」は指圧で使うことになります。

 指圧が母指を示指に密着させてできないことは、やってみればわかります。

 母指の指紋部を広く使うには「母指の外転が必要」です。

 指圧は中手指節関節(指の付け根)を屈曲させますから、「短母指屈筋」も使います。

  「母指の内転」は母指を示指に近づける方向に動かしますから、指圧で短母指外転筋を使う時に「母指内転筋は使いません」。

 このように考えてみると、指圧の構えで母指を外側に開き、中手指節関節屈曲で手掌の位置を高くした時には、「短母指外転筋と短母指屈筋を使っている」ことになります。

 指紋部を広く使って体重移動の圧をかけるには、手掌の位置を高くしなければならないので、必然的に指の付け根は曲がり(中手指節関節屈曲)、指の関節は伸びる形(指節関節伸展)になります。

 母指の指節関節が硬く、指紋部の接地面積が狭い「苦手(にがて)」であることを気にしている人も多いのではないでしょうか?

 母指の指節関節の柔軟性によって、「甘手(指節関節が柔軟で過伸展できるので指紋部を広く当てることができる)」と「苦手(指節関節が硬く指紋部の当たる面積が狭い)」に分かれます。

 しかし甘手であっても指節関節で圧さないようにしなければいけませんし、苦手は指紋部の当たる面積が狭くなるので、強い刺激にならないように注意が必要です。

 

 さて、ここまでは一般的なこと、セラピストのスタートラインに立つための基本のお話です。

 もう一つ枠を超えて、母指球の力を抜いた指圧について考えてみましょう。

 母指の指紋部を広く当てることを第一に考え、手掌の位置を高くしますが、中手指節関節の屈曲は強く意識せずに自然にまかせます。

 この形で、圧し込まず、指紋部を皮膚表面に当てているだけなら、母指球の硬さは消えているはずです。

 これが私のアロマ指圧のタッチです。

 母指の中手指節関節は屈曲のイメージを持ちながら、強くは意識せず、短母指屈筋を緊張させないようにします。

 ふわりとした指紋部の密着でテーブルに指をついて椅子から立ち上がる時の体重移動を圧刺激の上限くらいに考えてみてください。

 臨床のほとんどの指圧、痛みの指圧ではそこまで体重をかけなくていい、そこまでの体重移動はできないのです。

 頑健なスポーツマンの体でも、健康な人の疲労性の肩こりでも、アプローチはみな同じです。

 まず「ここをこのように指圧をしますよというお知らせのタッチ」をしてから、徐々に圧刺激を増やしていきます。

 甘手でも苦手でも、それはどちらでもいいのです。

 基本指圧の構えでは母指球を硬く緊張させがちですが、母指球の力が抜けた時、体重移動のストッパーが解除されて、指圧の当たりがソフトで自在になります。

 セラピストを続けていけば、私のように指圧・マッサージが禁忌とされている病気の方から施術を依頼されることも度々あるでしょう。

 その時にできないからとお断わりするのも一つの選択肢ですが、タッチの持つ潜在的な力を信じて施術をすることを選択したならば、単純に1、2、3のタイミングでは圧し込めないことを思い知らされることになります。

 セラピーになるタッチは、拳を握ることとも、母指で突くこととも違います。

 母指球の力を抜くことによって、様々な圧刺激の表現ができるようになります。

 「母指球の力を抜いて何を生み出すか?」、考えてみてください。

 タッチの多様性、タッチのニュアンス、タッチの個性、芸術的なタッチ、フレキシブルな指紋部の密着と常に絶妙な力加減を創造することで、施術を超えた感動的なタッチが生まれます。

 

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