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2012年9月30日 (日)

往療の東の窓に十四夜月。

 昨日は夕方の5時から大腿骨骨折の方のお宅で指圧をしてきました。

 デイケアに出かけるのを嫌がっていた朝に、「デイケアに行ったらセンセイを呼んでやる」という交換条件のもとしぶしぶ出かけたようで、朝から電話で予約をいただいていました。

 お顔をのぞくと疲れた様子で、指圧中は痛がることもなくよく眠っていました。

 デイケアではリハビリをかねて「100円ショップで3つの品を買う」という小イベントに行ってきたようです。

 奥様に買ってきた品を見せていただきましたが、100円ショップの中では比較的オシャレ感があるといわれている“S”で始まるお店だったからか、「靴下の柄」が品が良くてちょっとびっくりでした(100円ショップあなどれませんね)。

 他には「食べこぼしを掃除する小さなちりとりの付いた小ブラシ」と「ウエットティッシュ」が買ってありました。

 その時は「上手に買い物ができましたねぇ」と驚いて奥様に申し上げたくらいでしたが、後でよく考えると、デイケアの定番のプログラムならヘルパーさんが要介護の方に必要なものを心得ていて、家族も納得するものを買うように勧めているのかもしれません。

 指圧をしているうちに暗くなって、東の窓から見える隣の屋根と電柱の間には、十四夜の月が台風前の雲の流れに見え隠れしていました。

 惜しくも中秋の名月には一晩足りませんでしたが、指圧をしながら“ほぼ満月”を見ていたのは始めてです。

 蒸し暑い日で、足に冷えもなく、指圧が終わる頃には血行が良くなってあちこちが痒くなってきたようです。

 この指圧ではどこも痛がらず、よく眠っていました。

 リハビリにもいくらか意欲が出てきたようです。

 うどんでもそばでもなく、夜はラーメンを奥様と半分こにして食べるのだとか。

 月を眺めながらの穏やかな指圧でした。

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2012年9月29日 (土)

台風の影響もある頭痛、右肩痛、嫁と姑に指圧。

 嫁と姑で体の訴えが似てきてしまうというのも不思議なものです。

 遺伝的にも年齢的にも体型的にも違っているのに、二世代住宅に住んでいるとはいえ、同じように設計された家の中の空間では、同じような体の使い方になるのか、それとも女性であるという共通点だけでほとんど片付けてしまえるのか…。

 80代のお姑さんは食事ができずに昨日は病院で点滴を受けてきたそうです。右肩に痛みがあり、頚から右手までがしびれています。

 背中は丸くなり、肩関節は内旋し、頭は肩よりかなり前にあります。

 右肩上部僧帽筋の頚の付け根(肩根点)を圧すと、右指先までツーンとしびれ感を強める刺激が走ります。

 これは右頚椎から肩甲間部で神経が圧迫されている『神経根症状』ですから、頚椎から胸椎の椎骨の間隔を拡げる指圧をしていきます。

 伏臥位の指圧では、右棘下筋から右上腕三頭筋にかけての圧痛がありました。

 これは右肩内旋、右肘屈曲を常態とした『使わな過ぎ』による筋肉の拘縮だと考えられます。

 肩関節の伸展(後方挙上)や外旋、肘伸展の運動不足が原因です。

 右膝内側痛もあって歩きませんから体全体が血行不良ですし、右後頚部から後頭部にかけては背筋や後頚筋が背中の丸さに引っ張られることによって締め付けられるような頭痛が起こっていました。

 そして台風接近による低気圧で、昨日からの体調の悪さがあったのだと考えられます。

 運動不足の筋肉には運動をさせ、痛みの強い筋肉には「いいこ、いいこ」となだめて、全身指圧後、肩は150°くらいまで痛みもなく前方挙上でき、右肩の痛みの訴えも治まり、背中も伸びています。

 伸ばせば伸びる背中の曲がった高齢者はけっこういます。

 指圧中おなかが鳴って胃腸に動きが出てきたので、家へ帰ったらおなかが空いていて、ごはんが食べられるでしょう。

 送り迎えのお嫁さんは「私だって頭が痛い」ということで、家までお姑さんを送りとどけてから指圧をすることになりました。

 40代のお嫁さんは痩せた身長の高い女性で、背が低く横幅のあるお姑さんとは体型が違いますが、頚椎から胸椎にかけてのカーブはそっくりです。

 訴えも、締め付けられるような頭痛、頚痛、肩こりまでは同じです。

 腰痛と右臀部の痛みは右アキレス腱を切ってから3週間目だということの影響もありそうです。

 踵が冷えていたのもアキレス腱の影響でしょう。そして台風の影響による血行不良もあります。

 全身指圧中よく眠り、背中も伸びました。

 お姑さんとお嫁さんからいろいろなお話を聞くと、検察側の証人と弁護側の証人の話を聞いているようでした。

 いろいろあって、ボタンの掛け違えのようなこともあるようですけれども、セラピストの目と指先は「キミたちはとてもよく似ている」と感じるのです。

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2012年9月28日 (金)

台風の影響を感じての腰痛。

 60代女性、昨日台風18号がまだ八丈島のはるか南を進んでいた頃の指圧です。

 朝から台風の接近を感じて体が重だるく、右仙腸関節が痛み出しました。

 しばらく前から右股関節に痛みがありましたから、日常生活では左足に体重をかけていて、腰を左にずらす姿勢が続いたことで右股関節が受けとめるはずの負担を右仙腸関節でカバーしていたということに原因がありそうです。

 一昨日の庭仕事での疲労もあります。

 指圧中はよく眠り、腰の左のズレを矯正することはできました。

 それでも右股関節はおそらく軟骨が磨り減ってきているので、大腿四頭筋を中心とする下肢のエクササイズを毎日行うとともに、そろそろ一度整形外科に受診して画像検査で現状を把握しておいたほうがよさそうです。

 台風のような低気圧で体の不調を感じ、慢性症状が悪化することのベースには、筋力の低下、動脈硬化、骨粗鬆症などによる体の脆さと血行の悪さ、新陳代謝の低下があります。

 気圧の低下に敏感に反応するような虚証タイプへの指圧では、体力に見合った弱い刺激の指圧が適量刺激となります。

 10ヘクトパスカル分でも20ヘクトパスカル分でも圧をかけてあげればいいわけです。

 密着さえしっかりすていれば、「バキ、ボキン」という強刺激はいらないのです。

 股関節痛から軟骨の磨耗や骨粗鬆症に考えが及べば、皮下出血を起こすような離れた所からいきなり強刺激でぶつかるタッチはあり得ないのです。

 昨日も寝たきりの方の「口直しの指圧」に呼ばれました。

 患部の指圧で終わりだったのでしょう。

 健側の足が冷えていました。

 健側の足も指圧してしばらくすると「〇×△●!」と何度も私に伝えようとされるのですが言葉が聞き取れず、しばらくしてそれが「クツシタ(靴下を取ってくれ)!」だとわかりました。

 指圧をして足が温かくなったのです。

 保険で指圧をすれば、短時間で患部に限定された窮屈な施術をすることになるのはわかります。

 それでも高齢者への施術に力はいらないのですから、両手を使って患側だけではなく、健側へもタッチをしていったらいかがでしょう?

 広範囲へのタッチが満足感を上げることになると私は思うのですが。

 

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2012年9月27日 (木)

白内障手術後、飛蚊症が気になる。

 昨日指圧をしていて、白内障の手術後「目の濁りが消えて世界が明るくなった」と言っていた方が、手術後は飛蚊症が気になるようになっていたことを始めて知りました。

 もう手術をして5年くらいたつでしょうか。

 水晶体の濁りが消えて、硝子体の加齢的変化による混濁で視界の点々がずっと気になっていたとは…。

 手術後しばらくは明るく蘇った世界の感動で、視界の点々は苦にして言葉にするほどのことではなかったのかもしれません。

 ひとつ得るものがあれば、ひとつ何かを失うこともあります。

 加齢変性というのは容赦のないものですね。

 女性は化粧をして身なりを整えた朝と仕事終わりの夕方とを比べると、4.4才も差があるとか。

 女性は朝と比べると夕方の容姿が4.4才老けて見えるわけです。

 これも容赦のない時間の流れです。

 疲れ果てた男性は、夜の電車でも朝の電車でも崩れ落ちそうに見えたりします。

 男性の朝と夜の見た目の年齢差も、4.4才くらいなのでしょうか?

 錆びないように、滞らないように、酸素と栄養の補給、要所要所でのストレッチも大切です。

 毎日4.4才分ずつ加齢変性を溜めていったりしないように…。

 

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2012年9月26日 (水)

履いて液に浸すタイプの踵の角質ケア商品。

 一週間前に「履いて液に浸すタイプの踵の角質ケア商品」を試してみました。

 5~7日で角質が剥がれてくると説明書きにあり、実際に一昨日くらいから少しずつ足裏の角質が剥がれてきました。

 蝉の抜け殻のようにツルンと足の形に剥けるなら面白いと思いましたが、そんなオモシロ効果はなく、指でこすると剥けてくるという感じです。

 足に履く、踵を削らないタイプの角質ケア商品はいろいろと販売されていて、竹酢やフルーツ酸が主成分のものが多いようです。

 私が試したものはアルガンオイル配合と書かれていました。

 モロッコ原産のアルガンオイルは新陳代謝を促す美肌オイルとして知られ、皮膚(角質)のターンオーバーを促進します。

 いろいろな商品がある中では、比較的効果がマイルドなものを試したのかもしれません。

 角質を削る時には、削る過ぎに注意が必要です。

 アカスリを徹底的にやられると、まだターンオーバーの必要がない角質層まで削り取られて、皮膚の防御能力が落ちてロクなことにならないのと同じですね。

 履くタイプの角質ケア商品は、ブーツの中に水が浸みこんだような感じでしばらくそのまま過ごします。

 私が試したのは60分~90分と書いてあり、90分履いてみました。

 Loftに売っていた商品です。

 他の店でもいろいろな商品が販売されていて、これがベストということではないかもしれませんので商品名はあげませんが、効果はマイルドでした。

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2012年9月25日 (火)

30代女性、富士登山後に続く耳鳴り。

 8月21日に富士山に登り、その後耳鳴りが続いているという30代女性、触診をしてみると全身の筋肉に緊張が感じられます。

 子宮内膜症があり、以前から指圧をしている「むくみやすい」色白の女性ですが、今回はむくみを筋緊張の鎧が閉じ込めているように感じました。

 額に手を当てると、奥に微妙な熱を感じます。足の冷えはありません。

 富士登山では高山病で倒れることもなく、下山で「膝が笑う」状態だったようですが、筋肉痛で苦しむほどではなかったとか。

 左側頚部と右後頚部の緊張が強く、背部全体がこっていて、脊柱は腰部で左側弯しています。

 リュックの重りがあり、杖を持ったのはおそらく右手でしょう、むしろ固定された左上腕のほうが緊張していました。

 伏臥位、仰臥位と指圧をし、おなかが動き始めたのは左前腕外側の三焦経の指圧からでした。

 よく眠り、全身指圧後、耳鳴りは消えていました。

 むくみを閉じ込めた全身性の筋緊張により、耳の奥にも圧がかかって血管やリンパが収縮し、血行不良で耳鳴りが起きていたようです。

 耳鳴りは「内リンパのむくみが原因」とする考え方もあります。

 若い女性の耳鳴りは、子宮・卵巣の病気や女性ホルモンの影響で起こると東洋医学では考えます。

 高齢者の動脈硬化や高血圧に伴う耳鳴りと比べて、若い女性の耳鳴りは指圧で改善できることが多いと経験的に感じています。

 むくみとこりに対する全身性のアプローチを適量刺激で行うことで症状は緩和されていきます。

 富士登頂に耐えられた体がその筋肉の状態を通常と勘違いして、下山後もその登山時の緊張状態が続いていたのかもしれません。

 高層ビルを高速で昇るエレベーターに乗った時の「耳キーン」が続いていたのかなぁと思いました。

 むくみを停滞させるように筋肉や筋膜が体に圧をかけているということもありますから、そんなことも頭に入れて今日も一つ一つ、素晴らしいタッチを創作してください。

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2012年9月24日 (月)

ジャイロ(回旋)運動。

 松坂投手がレッドソックスに入団した当初は『ジャイロボール』と呼ばれたスライダーが話題になりました。

 ボールの進行方向を縦軸として綺麗に時計回りに回転(回旋)する松坂投手のスライダーをしても重力の影響は避けられず、ベース付近では『ボールが落下すること』、それは私の指圧に重力を利用することの確証となりました。

 ジャイロボールのような縦軸に対しての回転運動(回旋)は、たとえば「軽擦に圧をかけた揉捏」をイメージして、肘を伸ばし両手掌を被術者の背中に当てて、肩の内旋と外旋を繰り返して指先を内側に向ける、外側に向けることでも成立します。

 被術者の背中でプッシュアップをして肩の回旋で行う「圧のかかった軽擦のような揉捏」です。

 この時、上肢の筋肉は等尺性収縮(関節を曲げずに筋肉が収縮=アイソメトリック)の状態で使われています。

 実際に施術をする時には、アイソメトリックで筋肉を鍛えるほど力を入れてほしくはありませんが、密着があり圧が浸透する上肢の使い方をしていれば、セラピストの二の腕はたるむはずがありません。

 下肢でも考えてみましょう。

 肩幅に足を開き、膝を伸ばして足裏全体に体重をかけて、股関節の内旋と外旋を繰り返して、爪先を内側と外側に向けてみましょう。

 これも下肢全体の筋肉がアイソメトリックで鍛えられているのがわかると思います。

 上肢・下肢を縦軸として回旋運動をすると、わずかなスペースでエクササイズが可能です。

 お彼岸が過ぎて昨夜から今朝は冷えています。

 人間の唯一の熱発生源は筋肉ですから、両手掌をテーブルに当てて肘を伸ばしたジャイロ運動、両足裏全体を床に当てて膝を伸ばしたジャイロ運動は、筋肉が引き締まり血行が促進されます。

 両手の下にはふきん、両足の下には乾いた新しい雑巾でも当てれば「キモチ掃除ができた感」を付加できます

 寒くなるとブルッとふるえるのも「ふるえ産熱」で熱を生み出すアイソメトリックと似た筋肉の使い方です。

 膝を伸ばして足裏全体をつけたツイスト運動に、踵の上げ下げの運動も加えれば、省スペースでできる冷え性対策、むくみ対策です。

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2012年9月23日 (日)

運動会の練習でぎっくり腰。

 娘さんの運動会の練習に付き合って、娘さんを抱き上げた時に腰を傷めた30代男性、受傷後5時間たって指圧にいらっしゃいました。

 電話を受けた時には「安静にして冷やす」ことをお勧めしたのですが、痛みと不安が強く、連休中ですし、状態を確認し症状を少しでも改善するお役に立てればということで奥様の運転で来ていただくことにしました。

 車から降りて玄関を上がってくる様子は「最悪の感じ」ではありません。

 椅子にも座れました。 

 腰に巻いた腰痛ベルトははずしていただきました。

 それまで家で横になっていたようですが、指圧に来るために激痛をこらえながらやっとのことで立ち上がって、車の乗り降りのため歩いたことで少し痛みが和らいだようです。

 以前にも2回ぎっくり腰になったことがあるとのことでした。

 仕事が車の整備だということなので、腰をかがめた作業は避けられないでしょう。

 今日腰を傷める前に、腰の筋肉はパンパンに張っていたのだろうと思います。

 座位で背骨の棘突起に触れても痛みはありません。

 背部から腰を軽く圧しても痛みはありません。

 これらのことから、ほぼヘルニアは除外でき、おそらく腸腰筋の挫傷が一番ありそうなことです。

 仰臥位になっていただく時に痛みは出ましたが、息が止まるような激痛で動きが止まることはありませんでした。

 膝を立てて左右にゆっくりと倒しても痛みはありません。

 息を吐きながら股関節をやや開いて膝を胸に近づけていくこともできます。

 腰に傷がありそうですが、広範囲に神経を刺激しない部位のようです。

 膝裏にクッションを当て、両膝を30°ほど屈曲させた状態で腹部の手掌圧から指圧を始めます。

 腰をかばうために腹筋の緊張があります。

 運動不足とおなかが出てきていることも今回の腰痛の原因でしょう。

 下肢の指圧では左大腿後側の緊張と右大腿外側の緊張が特徴的でした。

 普段は左膝を曲げっぱなしで、右股関節は外に開いた状態が多いようです。

 右股関節を内転する運動を狭い範囲でゆっくりしてみると、いくらか痛みがあるということでしたから、大きく動かすことはやめました。

 上肢は左上腕二頭筋がパンパンに張っていました。

 おそらく左膝の曲げっぱなしと同じく、左肘も屈曲に固定されて使われているのでしょう。

 彼は右利きですから、左半身の使わな過ぎは頭に入れておきます。

 さて、ここまでは急性腰痛の指圧としては相当タチのいいほうです。

 普通はどの動きでも痛みが出て、こちらは冷や汗をかくような指圧になります。

 「うつ伏せか横向きか、できる姿勢をとってください」と申し上げると、右を下にした横臥位に『激しい痛みで何度も動きを止めながら』姿勢を換えました。

 これは意外で、全体的な様子からはもう少し痛みが出ないだろうと思っていました。

 「傷があって、動きによっては激しい痛みが出る」という状態です。

 右を下にしたということは、右に傷があるということがほとんどです。

 体重の圧をかけることによって指圧と同じく患部には鎮痛効果が生じます。

 肩から背部、腰部はこっていました。

 しかし軽く指圧をすることで痛みはありませんでした。

 左半身の指圧が終わり、激痛を伴う体位変換の後、右を上にした横臥位で指圧をしても強い痛みは再現されませんでした。

 「背部から触れられる部位の問題ではない」ということです。

 何とか伏臥位をとっていただき、下半身は伸ばし、上半身をゆっくりとプッシュアップで起こしていただきました(マッケンジー体操の一つですね)。

 これでも痛みはほとんど出ません。

 今度は上半身をマットにつけて、左下肢伸展挙上(+回旋も)運動をしてみました。これも痛みは出ません。

 さて右は…。予想通り伏臥位の右下肢伸展挙上で強い痛みが再現されました。

 右腸腰筋挫傷です。

 指圧を終え、立っていただく時がまた一苦労で、クッションに手をついて上半身を起こして休憩、横のベッドに手をついて休憩、ベッドに腰掛けてしばらく休み、固まりながらも、何とか背中を伸ばして起き上がりました。

 ベッドに腰掛けている時は猫背になりました。

 座位や猫背は腰に悪いはずなのですが、体幹の屈曲でも伸展でも痛みが出るというのが傷がパックリ開いている時の特徴です。

 軽度屈曲の楽な猫背姿勢をとるしかないわけです。

 何とか立ち上がり、少し室内を歩いていただくと、次第に痛みが消えていきました。

 しかし傷は開いています。

 冷やすことと安静にすることが対策としては賢明な方法で、風呂で温めるのは厳禁です。

 歩くと痛みは薄らぐようですが、積極的に歩くのは2~3日たってからのほうがいいでしょう。

 ぎっくり腰の受傷後は朝起きた時に腰の筋肉が緊張していますから、いきなり起き上がらずに膝を立てて左右に揺らす運動や股関節の屈曲や回旋の運動をしてからゆっくりと余裕を持って起き上がります。

 腰を曲げて顔を洗おうなどとはせず、しばらくは濡れタオルで拭くくらいでいいと思います。

 2、3日は立ってシャワーを浴びるくらいにし、風呂で腰を温めないようにします。

 腰痛ベルトで痛みが和らぐようなら、起きている時に腰痛ベルトをしていいのですが、いつまでも腰痛ベルトには頼らず、腹筋や背筋を使って腰をカバーするようにしていきます。

 お迎えに玄関に飛び込んできたおじょうちゃんは、お母さんのおなかにいる頃からの知り合いです。

 腰痛のきっかけになるくらい大きく重くなりました。といってもまだ4才ですが。

 運動会、運動会の練習、無理をしないでください。

 普段していない動きをすれば、簡単にアキレス腱を切ったり、腰を傷めたりすることがあります。

 その後に仕事に支障をきたすくらいなら、「頑張っているフリ」をして上手に運動会を乗り切ってください。

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2012年9月22日 (土)

高価な機械のある笑顔の接骨院の話。

 お得意様が「娘さんがむち打ち症の治療に通う接骨院」についていって、最近は御自分も治療を受けているという話をしてくださいました。

 「従業員の笑顔がとてもいい、高価な機械のある、老舗接骨院で、週刊誌にも載ったことがある」とのことです。

 最近創業65周年のイベントで落語会もあり、よく知らない落語家さんだったそうですが、笑いっぱなしの3時間だったそうです。

 「近所の接骨院では機械を当てるだけだが、そこでは5分のマッサージがついてくる」とか。

 院長先生は笑顔が感じのいい3代目で、設備や待合室は明るく清潔感があって、高齢者の話し声や笑い声が絶えないそうです。車で送迎もしているとのこと。

 なるほど、なるほど、良い企業です。

 今回の指圧は右膝が重くなってしばらく調子が悪いので「ずっとセンセイのところへ来たかった」のだとか。

 (えぇと、接骨院の効果はいかがですか?)とは聞きませんでした。

 接骨院の話を聞きながら指圧をし、「やっぱりセンセイのは違う!楽に歩ける!」だって…。

 どの部位に機械を当てて、5分のマッサージは何をやっているのか、聞く気になりませんでした。

 膝だけでなく、全身の筋肉を適量刺激で個別に伸ばし、バランスをとってストレッチで仕上げれば、膝の重だるさや股関節の動きが良くなるのは当然です。

 効果はよくわからないけど、みんな行くからとりあえず接骨院に通っているという方はけっこういます。

 従業員の笑顔が良くて、清潔感があって、高齢者サロンのように会話が楽しめれば、良い空間を持つサービス企業としての価値がありますから…。

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2012年9月21日 (金)

肩の強いこりは破傷風の可能性もある(昨日の『ドクターG』より)。

 実は眠ってしまって、昨日のNHK『ドクターG』を見ていないのですが、番組のホームページを見たところ「首の強い痛みは破傷風によるものだった」という内容のようです。

 夫婦で山歩きを始めて、1ヶ月半前の山で冷え症の奥様がカイロで低温火傷になり、その火傷部位で破傷風菌の芽胞が発芽、増殖し、強い首の痛みという破傷風症状が出たということのようです。

 これを診断するのは難しかったと思います。

 破傷風菌は土壌中の嫌気菌でどこにでも芽胞の形で存在し、傷口で発芽・増殖して脳・脊髄の運動抑制ニューロンに作用して筋肉の強直、強い引き攣れを起こします。

 口が開けにくい、舌がもつれて会話に支障をきたす、肩が強くこるなどの症状から、喉の筋肉に作用して呼吸困難になって死に至ることもあります。

 「肩こり」のお客様に対して、破傷風を考えたことは一度もありませんでした。

 そういうこともなくはないので、勉強になりました。

 この診断では、カイロの低温火傷がまず見逃しがちで、火傷から1ヶ月半というのも破傷風を考えるには少し長い潜伏期間かなぁと思います(普通は3日~3週間くらいで発症します。番組を見ていないので何とも言えませんが発症はもう少し前からだったのでしょう)。

 破傷風菌は北里柴三郎先生が1889~1890年に発見し、神経毒のテタノスバスミンと溶血毒のテタノリジンを体内にばらまきます。

 テタノスバスミンによって運動神経が異常をきたすと、背中が弓ぞるほどの強い筋肉の強直を引き起こします。

 医師は破傷風の診断をしたら7日以内に保健所へ届け出る義務があります。

 普通とは明らかに違う強い肩こりは、破傷風も疑ってみないといけないんですね。

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2012年9月20日 (木)

『Tarzan 9/27 2012 No.611』軸を整え、ゆがみ解消!

 紹介していただいた雑誌『Tarzan』の“ゆがみ解消”の特集を読んでみました。

 「(記事を)よく集めてきたなぁ」というのが正直な感想で、この雑誌だけで3年分くらいの講義のテキストになるでしょう。

 体幹・下肢・足・歯・目・顔のゆがみ、脳のこり、スポーツ選手の特徴的なゆがみ、武道や寝具でのゆがみ矯正と内容は盛りだくさんです。

 「専門的な知識がなくて、いったい誰が読みこなせるんだ?」という感もありますが、セラピストなら辞書がわりにこの『Tarzan No.611』が使えます。

 『Tarzan』はうっかり買ってしまうと「前と同じ内容じゃん」ということも多々あるのですが、今回くらい多方面からの原稿まとめると、違う視点も見えてきます。

 “CASE1 肩の傾き”の中で「僧帽筋が張って肩が上がり、広背筋が張って肩が下がる」、この肩の屈曲(前方挙上)と伸展(後方挙上)をバッサリ言い切ってしまうところだけでも「ハッ!」と気づきのあるセラピストが多いのでは?

 立ち読みでは読みこなせないくらいの内容なので、この“ゆがみの特集号”は買って損はありません。

 昨日のNHK『ためしてガッテン』は、「紫外線による弾性繊維(主にエラスチン)の破壊がしわになる」という内容でした。

 「しわを予防するエラスチンを摂取するにはシラスだ、ウマの項靭帯だ」と書いて間もなく、それに近い内容のテレビ番組を見ることになりました。

 人間の体への関心はとても高いので、どんな情報も無駄にはなりません。

 セルライトは皮膚表面に見えるデコボコの脂肪組織ですが、もともとは皮下脂肪です。

 私はセルライトも、弾性繊維が加齢や運動不足で脆くなって皮下脂肪を押えきれなくなったことに問題があるのだろうと考えています。

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2012年9月19日 (水)

台風の吸い上げ効果による海面上昇とむくみ。

 沖縄から九州地方に被害をもたらした台風16号のニュースの中で、「台風で気圧が低くなり、海面を押さえ付ける力が弱まって海面が上昇し、防潮堤を越えて陸に海水が押し寄せた映像」を『吸い上げ効果による海面上昇』と気象予報士の方が解説していました。

 台風で気圧が低くなり海面を押さえる力が弱まって海面が盛り上がるように、血管も気圧が低くなれば拡張気味になって血流の勢いが弱まり、むくみやすくなります。

 吸い上げ効果によって海面が高くなるくらいですから、気圧が低くなると血行不良になって頭痛がする、むくむという方が多いのは納得できます

 「月の引力に引っ張られて地球の月に面した側とその反対側では満潮になり、地球の両側面では干潮になる」ということもあります。

 台風の低気圧から比べると微妙な月の引力にも反応して、満潮の時にむくみやすいという敏感な方もいるのではないかと思います。

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2012年9月18日 (火)

しわの予防にエラスチンの摂取。

 昨日の『めざましテレビ』ではエラスチンの摂取にシラス、今日はカツオを取り上げていました。

 エラスチンは弾性繊維の核となるタンパク質で、ウシ、ウマ、ブタ、魚などから摂取することができます。

 肌の張りを保つには弾性繊維のエラスチンが必要で、皮膚の真皮にはエラスチンが2~5%含まれています。

 真皮のエラスチンが少なくなれば、“しわができます”。

 外後頭隆起から第7頚椎に伸びる「項靭帯」の成分の約80%はエラスチンです。

 馬の頚は長く太いので項靭帯も大きいですから、食べる勇気のある方はシラス、カツオより「ウマの項靭帯(食べるとすると煮込むのでしょうね)」はエラスチンの宝庫だということになります(私はシラスで十分でございます)。

 動脈の成分の50%もエラスチンですから、動脈の弾力が失われて動脈硬化が始まるのを防ぐためにもエラスチンの摂取は大切です。

 昨日は敬老会でお話をしてきました。

 出席者の方から質問のあった「肩こり」については、肩を下げること、肩の伸展(後方挙上)と外旋を意識することなどをお話しました。

 「両手を開いて指紋部を合わせて、中指だけ折り曲げると、母指、小指、示指、中指と離すことはできても、薬指は中指の動きに付随して同じ動きをするようにできている(連動している)ので離すことができない」、こんなことでも実際にやってもらうと体の使い方のちょとした気づきになったのでしょう、けっこうウケテいたので、敬老会でお話をすることもセラピストあるあるですから、小ネタとして使ってみてください。

 中指と薬指の連動の実践的な使い方として、バッグを片手に持つ時に中指と薬指屈曲、他の指は伸展で、肘伸展、肩関節内旋の持ち方も紹介しました。

 この持ち方は前腕の屈筋と伸筋をバランスよく使い、上腕三頭筋、背筋まで使えるので、全ての指でバッグの持ち手を握り、肘が屈曲気味になって上腕二頭筋を使い猫背になりがちで背筋を使わない“フツーのバッグの持ち方”より肩こりになりにくい持ち方です。

 話を始めたら、だんだんいろいろと細かいことがしゃべりたくなって、眼球掌圧と頚動脈小体への刺激で血圧を下げ心拍数を下げるなど、サービスのつもりでしたが、ちょっとクドかったかなぁと反省しております。

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2012年9月17日 (月)

棘上筋は肩甲骨ではなく上腕を引き上げる(外転の始動に働く)。

 昨日ここで取り上げた「僧帽筋と肩甲挙筋と小・大菱形筋が同じような働きをする」ということについて、「棘上筋も入れていいのでは?」と思った方がいるかもしれません。

 僧帽筋・肩甲挙筋・小と大の菱形筋が肩甲骨に停止するのに対して、棘上筋は上腕骨大結節に停止します。

 肩甲骨を引き上げる筋肉と、上腕(骨)を引き上げる筋肉の違いがあることは(お客様に)すぐに言えるようにしておいてください。

 棘上筋は肩甲骨上部の細長い筋肉で、棘上筋腱は肩関節の関節包と癒合します。

 棘上筋腱の上下には滑液包があり、上の三角筋との間にあるのを「三角筋下包」、下の肩峰との間にあるのを「肩峰下包」と呼びます。

 棘上筋腱や上下の滑液包に加齢による変性が起きて、石灰化や断裂が起きるのが「四十肩、五十肩」です。

 棘上筋は、下垂した上腕の外転の始動の時に働きます。

 棘上筋腱と上下の滑液包は、肩甲骨の肩峰や三角筋との間の狭い部分に押し込まれているので「ストレスが溜まりやすい」ことをイメージしてください。

 肩が上がらない(五十肩の)お客様の腕を、強引に持ち上げてはいけないことがよくわかるはずです。

*小・大菱形筋と小菱形筋を先に書いていることの意味も理解してください。小菱形筋のほうが上に位置しています。

 小と大の名称の区別では一般的には大・小菱形筋と呼ぶことになるので、位置のイメージを明確にするのならば、「狭・広菱形筋」などに名称変更したらいいと思うのですが…。

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2012年9月16日 (日)

富士山の形の肩を上げる「上部僧帽筋」の下に、同じような働きをする小さい筋肉がある。

 肩こりのタッチでは「肩を上げる筋肉の収縮を緩和して“肩を下げること”」をイメージします。

 背中から見ると「上部僧帽筋」は富士山の形をしています。

 上部僧帽筋は、後頭骨・項靭帯・第7~12頚椎棘突起から裾野が広がり(起始し)、背部は肩甲棘、横は肩峰、前は鎖骨外側1/3に停止します。

 上部僧帽筋が収縮すると鎖骨と肩甲骨が持ち上がるので肩が上がります。

 上部僧帽筋と同じような働きをする筋肉が「肩甲挙筋」と「小菱形筋・大菱形筋」です。

 富士山(僧帽筋)の下に、頚椎から肩甲骨内側上角を結ぶ左右の尖った山(左右の肩甲挙筋)と、脊柱と肩甲骨を結ぶ小さな山(左右の小・大菱形筋)があるのです。

  「肩甲挙筋」は、第1~4頚椎横突起から起始し、肩甲骨内側上角に停止します。

 肩甲挙筋の働きは、後頚部と肩甲骨内側上角を結んで、肩甲骨を引き上げることです。

  「小菱形筋」は、第6~7頚椎棘突起から起始し、肩甲骨内側上縁に停止、「大菱形筋」は、第1~4胸椎棘突起から肩甲骨内側に停止します。

 「小・大菱形筋」の働きは、肩甲骨を上内方に引くことです。

 これらの筋肉が収縮していれば肩を上げていたことになりますから、「それぞれの山の頂上から裾野へ向かってなだらかに圧し下げれば肩こりは緩和される」ことになります。

 もちろん前胸部、その他の腰背部、上肢、下半身のこりやむくみも肩こりと関連しますから、全身への丁寧なタッチがあってこそ、血行が促進され、神経(経絡)の伝達がスムーズになって肩こりが緩和されます。

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2012年9月15日 (土)

42℃6分間の目のシャワーをやってみました。

 「視力が0.1回復するという」42℃6分間の目のシャワーをやってみました。

 やってみてさっそく問題が生じました。呼吸です。

 バスタブで入浴しながら正面を向いて目にシャワーをかけると、鼻にも口にもシャワーがかかりますから呼吸ができません。

 顔を下を向けて目からおでこにシャワーを当てても鼻や口のほうまでシャワーが飛びますし、肩こりの人には勧められない姿勢です。

 そして6分は非常に長い…。

 目をつぶって、シャワーをかけていて「もうずいぶんたっただろう」と目を開けて時間を確認すると、「まだ3分か」、「まだ5分か」という感覚です。

 試行錯誤して編み出した技は、正面を向いて水流を弱めにしたシャワーをできるだけ至近距離から当てて、クロールの呼吸のように顔を横に向けて呼吸をするという方法です。

 顔を横に向けても片目にはシャワーが当たります。

 呼吸のたびに左右交互に顔を横に向ければ、まずまず目に6分間シャワーを当てたたことにしてよいでしょう。

 (いったいどうやって実験したんだ?)

 空の浴槽に入って目のシャワーでお湯を溜めていけば今は水不足ですから、もったいないということにもなりませんし、半身浴からでも呼吸ができる程度の弱い水流なら溢れるようなことはありません。

 この努力からすると、レンジで温めるタイプでツボ押し効果のあるツブツブの入ったアイピローはなかなか優れものです。

 肩こりで「力を抜くコツがわかっていない人」が、シャワーを6分間持って入浴するのは、けっこうな苦行かもしれません。

 「シャワー的なツボ押し効果と温熱効果があるアイピロー」、ラベンダーのポプリも入れて、低周波機能でもつけて商品開発してみましょうか?

 そうそう、視力回復効果、目の疲労回復効果ですが、正直なところよくわかりませんでした。

 習慣というか、意識せずに目の周囲を指圧していたりしますし、疲れや異常を感じたら自然に手が動いたりストレッチをしているので、一般の方と実験の条件が違うとは思います。

 一度ではわからないかもしれないので、しばらく目のシャワーを続けてみようと思っています。

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2012年9月14日 (金)

目の疲労回復に42℃のシャワー。

 東京ガス・都市生活研究所と千葉大学の共同研究で「42℃のシャワーで目の周囲を温めると一時的に視力が良くなり、目の疲労回復にも効果がある」ということが分かったようです。

 パソコン作業後の実験では、42℃のシャワーを6分間目の周囲に当てると、普段の視力より0.1程度上回って視力が回復しました。

 32℃のシャワーではやや視力が回復するものの、普段の視力までは戻らなかったようです。

 これは水圧によるマッサージ効果と温熱効果が血行を促進し、視力の回復と目の疲労回復に貢献したことを示しています。

 シャワーの熱は「目の毛様体筋のような小さな筋肉に伝わりやすい」と都市生活研究所では分析しています。

 「浴槽で入浴しながら目に42℃のシャワーを当てると、体や脳とともに、目の疲れを癒すのに効果がある」ともしています。

 今夜さっそく42℃ 6分間の目のシャワーを、入浴しながら実験してみます。

 指圧・マッサージでは、「温かい手」で微振動を加えた目の掌圧や、周囲の細かい点圧が、目の疲労回復に効果があることがこの実験からもわかります。

(産経新聞 生活欄の今日の記事より)

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2012年9月13日 (木)

『その健康法では「早死に」する!』高須克弥著。

 今朝、広告を見ただけでまだ読んではいないのですが、高須クリニック院長の高須克弥さんの著書『その健康法では「早死に」する!』は、「食べない=長生きなんてありえない」と、“ゴボウ茶のあの先生”や“サーチュイン遺伝子理論のあの先生”と真っ向から対立する内容になっています。

 「BMIが18を切ると、女性は無月経になる」、ごもっともです。

 「40歳の時点で小太り」が一番長生きだ、そんな感じもします。ストレスにやられて痩せていくよりは多少の脂肪の余裕が保てるくらいのほうが命への影響も穏やかな感じがします。

 「コレステロールは悪くない!」、もちろんです。コレステロールから作られるホルモンもあります。

 整形手術で腹筋を割ってみたりする高須院長ですが、もっともなことを書いているなぁと思いました。

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2012年9月12日 (水)

若い女性の膝の痛み「膝蓋軟骨軟化症」。

 若い女性に発症する膝の痛みに「膝蓋軟骨軟化症」があります。

 膝蓋骨内側の軟骨が変性、軟化して痛みが出る病気です。

 10代の成長期の女性に多く発症し、30代では軽快することが多いので女性ホルモンとの関連があるのではないかともいわれています。

 X脚、激しい運動の連続、ダイエットも、軟骨の変形や軟骨の栄養不足の原因となります。

 痛みが強い急性期は鎮痛薬の服用や膝関節の固定、そして安静が治療となります。

 急性期を過ぎたら大腿四頭筋のエクササイズやX脚を矯正する指圧・マッサージ、歩行フォームを改善したウォーキングなどが痛みを緩和する治療となります。

 筋肉と骨を強化できれば痛みが軽快していきますから、膝に痛みがあるようなら成長期のダイエットはしないこと、激しい運動もやめて、ウォーキングやストレッチ、エクササイズを組み合わせて膝の軟骨を蘇らせていきましょう。

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2012年9月11日 (火)

「はじめの自分」を取り戻さなきゃいけないんだ(詩人 加島祥造(かじましょうぞう)さん89歳の言葉)。

 「みんな、赤ちゃんのときは、素直で明るくて、善の性を持っていただろう?「はじめの自分」にはその人を助け、成長させるエネルギーがあり、受け入れると、安らいだ気持ちになれる」

 今朝の産経新聞「話の肖像画」に『人生が「空っぽに」なる前に』と題されて掲載されたインタビュー記事からの抜粋です。

 …人間は大人になるにつれて「社会の自分」が大きくなってゆく…。

 「「はじめの自分」を無視して社会で競争ばかりしていると生命力は減退し、人間的魅力や温かさに欠け、他人の痛みも分からない人間になってしまう」

 「現代人は(「社会の自分」に)“偏り過ぎ”ているから「はじめの自分(自然の自分)」を取り戻さなきゃいけないんだ」

 はじめの自分を取り戻して体に触れなければセラピーにはならない、私にはそう仰っているのだと受け取れました。

 40万部のベストセラーとなった詩集『求めない』に次ぐ加島祥造さんの新詩集のタイトルは『受いれる』だそうです。

 

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2012年9月10日 (月)

「廊下に誰かいる!」、神経症状と抑肝散。

 昨日の日曜日も夕方から呼ばれて、大腿骨骨折の方のお宅へ指圧に行ってきました。

 呼ばれるのはいつも「痛いからさすってくれ」と言う旦那様への奥様のストレスがピークに達した頃なのでしょう。

 一昨日の夜11時頃に旦那様は「廊下に白い人が二人いる!そんなところにいないで早く帰れ!」と大きな声で叫んだそうです。

 介護ベッドの部屋は廊下のつきあたりにあるので玄関まで見通せます。

 途中に白い布の暖簾がかかっていることと、前日知人の告別式の連絡があったことで、睡眠薬などの薬が効いている状態で目覚めた時に、幻を見たのかもしれません。

 白い暖簾は切れ目があって二つに分かれているので、開いていた窓から風が入って揺れていたら幽霊のように見えそうです。

 右下腹部が痛いというのでおなかに「の」の字9点の手掌圧をしていると、ほどなく「大便が出るのでトイレに行きたい」とのこと。

 介護ベッドの部屋に簡易トイレもあるのですが、私がいるところではしたくないという恥じらいがあるのはいいことだと思いました。

 車椅子で奥様がトイレまで連れていくのをお手伝いして、先に戻ってベッドの防水シートを見ると、細かい茶色の食べこぼしのようなものが落ちています。

 それは粒がそろった細かい顆粒なので薬だろうと思いました。

 ティッシュで取り除いて、「ガスしか出なかった」という結果にも「腸に動きが出てよかったです」とお答えして指圧を続けました。

 ウトウトしますが、指圧で筋肉を動かしていくと「暑い」と言って起きたり、エアコンの温度を下げたり、タオルケットをとって指圧をしてみると「寒い」と言ったり、体力に余裕がないので適温に調整するのはなかなか難しいです。

 それでも「おなかが痛い」とその後言うこともなく、ウトウトとした状態で指圧を終えました。

 いつものようのお茶をいただいていると、薬箱の一番上に「54」の番号のついたエキス顆粒の分包が見えたので、ベッドにこぼれていたのは「抑肝散」だとわかりました。

 抑肝散は小児の「疳の虫」の薬として知られていますが、最近では脳の血液循環を促進し、認知症の症状を緩和することがわかってきました。

 認知症でなくても不眠症や神経症に抑肝散が処方されることがあります。

 80代ですから、時々意思の疎通が難しい日もありますが、昨日は言語明瞭で頭もはっきりしていました。

 ベッドにこぼれていたのは抑肝散だったと思います。

 幽霊騒ぎの翌日でも、「抑肝散で頭がはっきりしたのかな?」と思いました。

 おそらく私が行く直前までは、言い合いの喧嘩をしていたのではないかと思います。

 そこに割って入っていって、「まぁまぁまぁ」とお互いの言い分を聞いて、介護ベッドの周りを這いずり回りながら指圧をするスタイル、これが全くストレスに感じなくなりました。

 時々こういう状態まで持っていけるようになります。

 この方の、この方たちの前でなら、いつでも、どんな状態でも、自分のパフォーマンスが自然にできる、それは自分の心の問題よりも、相手の信頼が絶大だからなのかもしれません。

 

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2012年9月 9日 (日)

風呂で咳が出れば喘息を疑い、寝て湿った咳が出れば慢性心不全を疑う(今朝のTBSテレビ『ゲンキの時間』より)。

 今朝のTBSテレビ『健康カプセル ゲンキの時間』のテーマは咳でした。

 気管支は副交感神経が優位になると収縮しますから、喘息では就寝中などのリラックスした状態で咳が出やすくなります。

 喘息の咳の直接の原因はハウスダストやカビ、花粉などのアレルゲンの吸引や急激な温度変化などですが、ストレスにさらされ続けた後にストレスからの解放があっても副交感神経が優位になって気管支が収縮し、咳の発作が出ることがあります。

 「風呂で咳が出ると喘息の疑いがある」ことを番組では説明していました。

 これから寒くなるので脱衣所と風呂場を温めていなければ体は急激な温度低下にさらされ、気管支は冷たい空気に刺激されます。

 風呂場にカビが繁殖していたりすれば、それも咳の発作が出る原因になることがあります。

 入浴で副交感神経が優位になると気管支が収縮するので、リラックスすることが喘息の方の咳が出る条件になるというのは本当に厄介です。

 番組では喘息の方の気管支の写真を紹介していました。繊毛が抜けて細胞がむき出しになり、刺激に敏感になっているのですね。

 また、「寝ると湿った咳が出るのは慢性心不全の疑いがある」とも番組では説明していました。

 心臓機能の衰えた慢性心不全の方が寝ると、血液中の水分が肺に溜まり、その量が2リットルにもなることがあるそうです。

 水が肺に溜まっているから湿った咳が出るというのは理解しやすいですね。

 また「寝ていて咳が出る時には逆流性食道炎」の疑いもあるそうです。

 気管の前にある食道が胃液で炎症を起こして不随意運動(痙攣)をすれば、気管や気管支の刺激にもなりそうです。

 唾を30秒間に3回飲み込んで嚥下(飲み下す)の筋肉を鍛えることを番組では勧めていました。

 誤嚥による肺炎を予防するためには「空(から)嚥下運動」が効果的だということです。

 使わない筋肉を使うということは、喉や呼吸器系の病気の予防にも大切ですね。

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2012年9月 8日 (土)

慢性の痛みを半数の人が我慢している。

 今朝のNHKのニュースでは「慢性の痛みを半数の人が我慢している」という製薬会社のインターネットアンケート結果を伝えていました。

 手術をしても、神経が傷ついていると痛みが続くことがあります。

 すでに傷ついていたことも、手術で傷がついてしまうこともあるでしょう。

 普通の鎮痛薬では神経の痛みを抑えることができません。

 神経の痛みを抑える薬が処方されなかったために、「治療法がない」と思って通院をやめ、治療をやめて痛みを抱えている方も多いようです。

 内臓の平滑筋の痙攣を抑えるには鎮痙薬が必要なのですが、診断がつかずに鎮痛薬が投与されて「痛みが引かない」などということもあります。

 専門医を調べて受診することができればよいのですが、急な痛みでは近所の診療所か救急車の向かう病院で受診することになります。

 腰の痛みで整形外科に受診すれば筋肉や骨などに原因のある腰痛を疑って診療が始まり、消化器内科を受診すれば内臓痛の反射が腰の痛みになっていることを考えないお医者様はいないでしょう。

 昨日は片頭痛3日目の40代男性に指圧をしました。

 「頭痛予防薬が効いているようで夜は眠れる」、「頭を冷やしたほうが気持ちがいい」ということでしたから、セロトニン不足による血管拡張で片頭痛が起こっているようです。

 指圧では全身のむくみの排除と体の外側のこりの緩和を考えました。

 猛暑の熱中症対策で塩分と水分を体に溜めて、結果として老廃物が停滞し、脳内の血管が拡張しているということもありそうです。

 猫背+股関節の外旋で体側に緊張があるのも「胆経」の側頭部の緊張になっていると考えました。

 指圧中、不安が溜まっていたのでしょう、いろいろと質問されました。

 ストレスに対してセロトニンを使うため、ストレス過多では血管収縮作用のあるセロトニンが減って片頭痛が起こります。

 週末に片頭痛が多いのもウイークデイのストレスとセロトニンの減少が関係しています。

 タンパク質のトリプトファンがセロトニンの材料ですから、肉や枝豆などを積極的に摂取することは片頭痛の予防になります。

 私が講座でよくお話する「週末の焼肉」は、理にかなった体の要求です。

 大リーガーがベンチでペッペッと皮を吐き出している「ひまわりの種」はトリプトファンを多く含む上、ミネラルやビタミンが豊富に含まれた栄養価にすぐれた食品です。

 この「ひまわりの種」の話で安心したのか、その後はよく眠りました。

 指圧後は寝汗をかいて起き上がり、猫背と股関節の外旋はずいぶんスッキリと矯正できました。

 多くの方が我慢している慢性の痛みの中には、「治療法のある痛み」もたくさんあるはずです。

 納得のできる治療(者)に巡り会えなかったという方も、治療で心身を傷つけられてしまったという方もいらっしゃるでしょう。

 医療は研究に研究を重ね日々進化し、毎日勉強を続けて新しい医療情報を治療に反映させている素晴らしいお医者様がたくさんいらっしゃいます。

 優秀なタッチセラピストも育っています。

 慢性の痛みの治療をあきらめて我慢している方は、もう一度希望を持って治療を受けてみてはいかがでしょうか?

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2012年9月 7日 (金)

フランキンセンス+サンダルウッドで肌の潤い。そして目にも潤いが。

 昨日の飯能生活の木薬草香園の講座では、芳香浴にもアロマオイルトリートメントにも「フランキンセンスとサンダルウッド」を使ってみました。

 ベースはローズヒップオイル100%ですから、肌の乾燥や老化を防いで潤いを与えるブレンドです。

 ネック、デコルテ、フェイスは密着のある軽擦、ヘッドにはそれに加えて密着のあるサークリング(渦巻き状揉捏)を行いました。

 テーマは「深いリラックス」だったので、まずは前頚部1点目圧迫の頚動脈洞反射と眼球掌圧のアシュネル反射の説明をし、この「心拍数と血圧を下げる2点のリラックスポイント」への丁寧なタッチの実技をしていただきました。

 「気持ちがいい」ことで眠くなる感覚を体験するために、被術者には目を閉じていただいて、施術者には指で目を開けようとしていただきました。

 すると被術者は「絶妙に眠たい声で授業をする高校の先生の授業で、何とか目を開けようと眠気に対抗する感覚」に包まれます。

 その時は、閉じようとする目に光が入って、かえって眠くなります。

 またフェイスラインの扱いを陶芸にたとえて、滑らかでシャープな造形をイメージしていただきました。

 施術が終わり目を開けた被術者(受講生)の肌だけではなく、「目がキラキラと潤っている」のが客観的に横から見ていてとてもよくわかりました。

 自分の指圧・マッサージでは当たり前に思っていて注目しないことも多いのですが、受講生の方がペアで行う施術でそういう結果が出るのを見て、新鮮な感動がありました。

 サンダルウッド、フランキンセンスは肌に潤いを与えるだけでなく、広く体の深部、目、そして心にまで潤いを与えるのでしょう。

 サンダルウッドは、瞑想の時に第三の目を開かせる精油だとも言われていますね。

 講座の途中から外は突然の雷雨になりました。

 それでもリラックス感が持続できたのは、丁寧な力に頼らないタッチと、サンダルウッド+フランキンセンスの香りの力と、その講座の空間に生まれたセラピーの場の力によるものだったのだろうと思いました。

 BGMには自作のCDと『究極の眠れるCD』を使いました。

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2012年9月 6日 (木)

炭酸水に顔をつけて小顔、耳を引っ張って小顔、脳天にゴルフボールで小顔。

 昨夜のTBSテレビ『イカさま タコさま』では、1分間で小顔になる方法を4択クイズとして出題していました。

 「炭酸水に顔をつける」「耳を上下に引っ張る」「脳天でゴルフボールを転がす」「ガムを噛む」のうち、間違いを一つ選ぶ問題です。

 1分間「炭酸水に顔をつける、耳を引っ張る、脳天ゴルフボール」は血行促進効果で小顔になり、「ガムを噛む」は1分間では表情筋への血行促進効果が足りないというのを、番組では実際にやってみて赤と青の映像で顔の変化を具体的に示していました。

 確かに「ガムを噛む」時には咬筋を使いますが、大きな表情筋の運動にはなりませんね。

 ここでタッチセラピストが考えるべきことは、「1分間でも小顔になる」「たいして強い刺激でなくても小顔になる」ということです。

 耳を引っ張るのも「リフトアップの方向(上)だけではない」ということに注目してください。

 上げたり、下げたり、つまり表情筋の収縮と弛緩で筋肉のポンプ作用を使って血行促進をはかっているのです。

 脳天(頭頂部)でゴルフボールを転がすのも一方向ではなく、帽状腱膜を円運動で刺激して緊張と緩和を繰り返して血行促進をはかっています。

 「噛む」という強い力より、広くマイルドな力を一方向だけではなく使うことのほうが番組の実験では小顔になりました。

 それを自分のタッチにどう取り入れるか?

 強く圧迫しながらリフトアップすることだけに終始すると、リンパや静脈の許容量を超えて渋滞が起こり、結果として「やったほどの効果はない」ということを番組の実験が示しているのではないでしょうか。

 

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2012年9月 5日 (水)

大腿前側のしっかりとした密着のある遠心性自己軽擦。

 入浴中に座位で膝が伸ばせれば、大腿前側は鼡径部から膝に向かってゆるやかな下りの傾斜になります。

 手掌と四指を大腿外側の近位に密着させて、圧迫しながら皮膚をずらさずとらえたまま上に持ち上げ、母指との股の部分を大腿直筋に当てて「しっかりとした密着のあるV字の遠心性自己軽擦」をしてみましょう。

 鼡径部付近では肘が曲がり、膝に向かうにしたがって肘が伸びていきます。

 「手を進める力は使わずに」、ゆるやかな傾斜と重力を利用してゆっくりと手が動いていくのにまかせます。

 この時、手掌を密着させる力も入れず、構えができたら上肢の重さにまかせます。

 手はゆっくりと進みます。

 力が抜けていれば、自分の手ではありますが自分のものではない手に施術をされている感覚に包まれます。

 膝を曲げて重力に逆らっても、肘の伸展によって大腿の坂を上ることができます。

 しっかりとした密着があって、上肢だけの重さでも施術部位にのせることができれば、軽擦の刺激なのにしっかりとした圧のある、深部まで届くタッチを作ることができます。

 「V字のフリクション(強擦)」とは違う感覚を感じることができて、使えるようにしておくと、タッチのバリエーションが豊かになります。

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2012年9月 4日 (火)

コンパートメント(筋区画)症候群(外傷後組織の内圧上昇により強い痛みが生じる)。

 足を引きずってやってきた「コマンドサンボ(格闘技)と100kmマラソンの男性」の奥様から昨日電話があって、「コンパートメント症候群と診断されたが良いリハビリ法はないか聞いておいてほしい」と彼から言われたようです。

 「安静です」と答えたら、看護師の奥様は「でしょうね」と笑っていました。

 コンパートメント症候群では、打撲、骨折などの外傷後に組織の内圧が上昇して強い痛みやしびれを生じます。

 彼は下腿に強い痛みがあり、足の底屈と母趾の屈曲で痛みが増強します。

 下腿のコンパートメント(筋区画)は以下のように分かれています。

 ①脛骨前外側の前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋のコンパートメント(足背屈(内反) 足趾伸展)

 ②下腿外側の長腓骨筋・短腓骨筋のコンパートメント(足底屈・外反)

 ③下腿後側深部の後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋のコンパートメント(足底屈(内反) 足趾屈曲)

 ④下腿後側浅部の腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋のコンパートメント(足底屈・膝屈曲)

 このように下腿には4つの筋区画と脛骨・腓骨があります。

 彼は「足の底屈と母趾の屈曲で痛みが増強する」ので、③、④に問題がありそうだということがわかります。

 コンパートメント症候群になる直接の原因は外傷ですが、アスリートの場合は①「トレーニングによる筋肥大がコンパートメントの許容範囲を超えている」ことや②「使い過ぎ」がそもそもの要因です。

 彼は「弾性包帯を巻いたら痛みが強くなった」と言っていましたが、下腿の内圧が上昇して膨れ上がる痛みですから、無理な圧迫をすると痛みが増すわけです。

 内圧が上昇している部位に「強い指圧」などはあり得ないですね。

 そこで「強く圧したら危険」と察知する感覚を大事に育ててください。

 彼の場合はアイシングを嫌がりましたが、「引き締める」という意味ではアイシングや氷を使ったマッサージなども効果があるはずです。

 ただし、急性期に嫌がることは無理にしないということも「何らかの理由が潜んでいることが多い」ので手技療法では正しい選択です。

 詳しい検査を終えて診断が出る前に自分の手技を押し付ける必要はありません。

 「挙上もしない」という選択もあるようですが、本人の痛みが出ない位置が膝軽度屈曲で足を上げた姿勢だったので、「私は気持ちがいい姿勢」であれば挙上はしてもいいと考えています(つまりたいして挙上しない挙上はありだと思います)。

 そして「安静」です。

 安静によって「筋肥大」がコンパートメントの許容範囲に戻れば強い症状は治まります。

 筋肥大、使い過ぎといえば24時間テレビの企画でマラソンを走ったプロレスラーの佐々木健介さんの大腿後側の肉離れも記憶に新しいところです。

 肉離れを強圧している場面を目にしましたが、私は〇×△!と心の中でツッコンデいました。

 体力のあるプロレスラーだから「強い触圧刺激で痛覚をごまかす」ことが応急処置のようなテイでしたが…。

 「あせらないことです」、奥様には電話でそう伝えました。

 体力があって早く動こうとする人ほど安静が組織の修復に効果的です。

 

 

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2012年9月 3日 (月)

鉄の摂取過剰でガンに、定期的な献血が鉄を減らす。

 「体内の鉄分過剰はガン発症のリスクを高める」と今朝の『めざましテレビ』が東京新聞の記事を紹介していました。

 「鉄(Fe)が含まれているサプリメント」を鉄分が欠乏してもいないのに摂取し続けると、過剰な鉄分が体内に蓄積していきます。

 余分な鉄、古い鉄で体が錆びていくことは容易に想像できます。

 過剰な鉄分を減らす方法として「献血」があります。

 「定期的に献血をすれば体内の鉄分を減らしガンの発症を抑える」ことになり、慢性的な輸血血液不足の解消にも役立ちます。

 鉄欠乏性貧血など鉄分不足が明らかである方以外は、サプリメントによる安易な鉄分補給はかえって寿命を縮めることになりそうです。

 何事もバランスが大切です。

 一品食いのダイエットや「(単純に刺激量を足していけばいいというような)足し算の治療法」は、「鉄の過剰でガンになる」ことからも改めていかなければいけない、私はずっとそう思っています。

 

 

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2012年9月 2日 (日)

30代女性調理師、鍋振りの手関節痛。

 「鍋振り(フライパン)で手の関節痛」を訴える調理関係者は、中華、イタリアンなどのジャンルを問わずよく指圧にいらっしいます。

 30代女性調理師、右利きですからフライパンは左に持ち、左手関節橈側に痛みがあります。

 ランチタイム後の指圧ですから、体は汗ばみ、スパイスと油と炒めたタマネギの臭いがします。

 一年ほど前に一度指圧をしたことがあったのですが忘れていて、指圧を始めてしばらくして“足首を触った感覚”で思い出しました。

 本人からの予約電話なら「来たことがありますか?」とおうかがいするのですが、別の方からの予約だったので、その方とお知り合いだとは思いませんでした。

 座位の触診では左手関節橈側の「嗅ぎタバコ入れ(スナッフボックス)」のあたりに痛みがあります。

 「嗅ぎタバコ入れ」は、手関節背側で最も外側の長母指伸筋腱と母指を背側に反らした時にくっきりと浮き上がる内側の短母指伸筋腱・長母指外転筋腱の間で、橈骨茎状突起の遠位にある手関節のくぼみです。

 さて、鍋振りの手関節橈側痛とピアニストの同部位の痛みは、手指の使い方からして別物と考えなければいけません。

 鍋、フライパンは柄を握り、ピアニストは演奏で拳を作りません。

 フライパンの柄を握るということは指の屈筋には問題が起きやすいのですが、指の伸筋の問題は少なく、鍋振りの手関節橈側痛で問題となるのは「長・短橈側手根伸筋」です。

 手首を橈屈することで問題が起きたと診るのが妥当です。

 握手の形に鍋を振ることから橈側手根伸筋から上行して診ていくと、肘、上腕二頭筋、三角筋、大胸筋、斜角筋群、僧帽筋、猫背の背筋群と問題点が浮かび上がってきました。

 「手関節を触らせてくれる程度の痛み」なので、深刻な状況ではないと感じました。

 女性で手首が細いので手関節掌側の手根管や母指球、尺側の尺骨神経も問題になることが多いので触診しましたが、どうやら手関節橈側のみに問題があるようです。

 このケースでは「頚で神経を圧迫していた(頚椎出口の神経根症状)」という結論に至ることもありますから、頚、斜角筋隙、鎖骨周囲、腋窩、肘と丁寧に詰まりを取り除いていきます。

 問題は「鍋振り姿勢が猫背であること」、「肘が曲がり、肩が上がり、手関節を握手の形に上に振る、フライパンが重い、女性で筋肉も骨も細い」などなどです。

 全身指圧中、ランチタイムの仕事疲れもあったのでしょう、よく眠りました。

 指圧後、座位で左手関節を触診+関節運動をしても全く痛みはありませんでした。

 頚から肘までの神経の圧迫と背部のこりの緊張が緩和され、手関節の隙間が拡がって、痛みが解消されたようです。

 指圧が終われば、夜に向けてまた厨房に立つそうです。

 たまたま芳香浴はカルダモンのアロマミストにしていました。そこに頭にバンダナをターバン風に巻いていらっしゃったので、カレー屋さんかな?

 前回の指圧のことが思い出せずにいたのですが、足首に手指を密着させた時に「この感覚は前にも触ったことがある」と確信しました。

 セラピストは顔や服装などの表面的なことより、むしろ皮膚感覚や臭いなどを記憶するものなのかもしれません。面白いものですね。

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2012年9月 1日 (土)

「口直しの指圧」に行ってきました(自分の後に誰かにそんなことをされていたら怖いですよね)。

 「介護のマッサージ」を受けた方から「口直しの指圧」に呼ばれました。

 30分の介護マッサージを受けた3時間後のことです。

 間にヘルパーさんの訪問もあったそうですから、よほどそのマッサージが気にいらなかったのでしょう。

 自分がそんな評価をされたとしたら、セラピストのみなさんはゾッとするのではないでしょうか?

 何が悪かったかとあえて言わせてもらえば、何もかも悪かったのでしょう。

 応対、テクニック、知識、センス、人間としての魅力、何もかも足りなかったのでしょう。

 私が行った時には「死ぬかもしれない…」と、具合の悪さを訴えていました。

 「頭が痛い」、「肩が痛い」、「足が痛い」、キミがやってくれたことは体が示していました。

 やったようで、何も届かなかった、心には嫌な思いしか残らなかったのです。

 頭を触って熱があるわけではなく、耳も興奮で熱くなってはいません。

 背部の交感神経支配領域は緊張していました。

 「センセイ、脈は…?」

 「大丈夫、1分間に72、一番いい脈ですよ」

 全身に指圧をしていくと老人性皮膚掻痒症がありますから、血行促進によって体のアチコチが痒くなってきたようです。

 「眠りたい…」と言いながら大あくびをしてやがておとなしくなりました。

 そのうちに「おなかが減った」と言って起き上がり、ベッドに腰掛ました。

 「すぐに死にそうな人はおなかが減らないから、絶対に今すぐ死ぬようなことはないから」と言うと、ニコッと笑いました。

 昨日のお話です。

 指圧・マッサージと、「指圧みたいなもの」「マッサージみたいなもの」は何が違うかわかりますか?

 受け手のリクエストに答えるだけの技術と知識を備えていること、それを活かす具体的で柔軟な応用力を持っていること、その場をセラピー空間に変えてしまえる力、私はライブのステージパフォーマンスにプロとアマチュアの差が出るのだと思います。

 資格があるだけではプロではありません。

 拙くてもいいから思いやる心、タッチを心にまで届けたいという祈り、それが手指から伝えられなければ永遠にアマチュアです。

 私はプロのタッチのできる素質のある人をたくさん見てきました。

 テクニックも知識も資格もなくてもキラリと光る人に出会うこともあります。

 磨けばもっと光るはずです。

 暑い8月の終わりの訪問介護マッサージで、「キミ」も大変なことはわかります。

 寒がるのでエアコンの設定温度を上げたり、窓を開けたり、私だって汗をかきました。

 キミはそういうことはしてみただろうか?脈はとってみましたか?満州の話を引き出すことはできましたか?

 タッチがセラピーになった時、「死にそうだと言っていた人」が話したくない過去をしゃべるのです。

 アマチュアのタッチのままでは、良かれと思ってやったことが、何の役にも立っていないどころか害になることさえあります。

 「気づいてほしい」、あなたが今思っているよりはるかに、タッチは心身に効果のある素晴らしいものです。

 

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