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2012年10月31日 (水)

80代女性の腰痛、股関節の手術、胆嚢の手術、第4趾の発育不全との関係。

 80代女性、主訴は腰痛です。

 背中は丸くなり、カートを猫背で押すと楽、しばらく歩くと休みたくなるということですから「脊柱管狭窄症」が疑われます。

 昨年、左股関節の人工関節置換手術を受けていて、O脚ですが、経過は順調のようです。

 十数年前に胆石で胆嚢の摘出手術も受けていて、現在、降圧薬、睡眠薬、ビタミンE、胃薬を服用中です。

 これらの処方薬の目的と合致するのが、血管を拡張し副交感神経を優位にする癒し系のタッチです。

 80代の手関節周囲は使わな過ぎでむくんでいました。

 雑巾が絞りにくくなっているということですから、女性ホルモンの減少による手関節周囲の詰まりがあり、腱鞘炎も考慮して指圧をしていきます。

 バストマットを使えば伏臥位になっても痛みがない程度の腰の状態ですから、手術が必要なほどの神経の圧迫はなさそうです。

 不眠があり、肩こりの自覚もありますが、頭はむくんでいません。

 会話も流暢なので痴呆や脳血管障害の心配は今のところなさそうです。

 カラオケのサークルで週に一回は歌っているということで、歌うことが体に良い影響をもたらしているのは間違いないでしょう。

 背中や腰を指圧して痛みはありません(80代女性には骨粗しょう症はあるものとしてふわりと圧してくださいね)。

 臀部から下肢は運動不足でむくんでいます。

 しかし、自覚的なしびれや痛みなどの坐骨神経症状が乏しく、足が重だるいくらいの訴えでした。

 それでも我慢が当たり前になっている人や、足の感覚が鈍くなっている人もいるので、それも考えに入れておきます。

 膝関節は90°までしか曲がりません。

 膝の周囲に水が溜まっていて、このケースでは膝痛が主訴でもいいくらいなのですが、本人は正座をしないことと、あまり長い距離を歩かないことで「膝の違和感は克服してしまった」ようです。

 そしてこの指圧での注目点は問診で出てこなかった「第4趾の発育不全」です。

 左第4趾は1関節の長さで骨の硬さが感じられず、右第4趾は1関節の長さですが軟骨くらいの硬さが感じられました。

 問診で出なかったものですから、まず左第4趾の指圧で「この趾はどうされましたか?」とお聞きしました。

 生まれてこのかた現在に至るまでコンプレックスだったのでしょう、生まれつきだということでしたが、こういう質問をした後は気まずい罪悪感がしばらく私の体を巡ります。

 「手で言えば薬指ですから単独で使うことが最も少ない趾…」などとフォローしてはみたものの、「お産の時に子どもの趾が真っ先に気になった」と仰るほどですから、長年にわたるコンプレックスの深さが思いやられます。

 車で連れてきてくれた娘さんはおそらく50代だろうと思われますが、左股関節には人工関節置換手術を受けていて、遺伝が趾には及ばなかったのは幸いですが、同じような病気に注意は必要です。

 第4趾といえば胆経の経絡が終わる「足竅陰(あしきょういん)」があります。胆嚢摘出に至った胆石と第4趾との関連が頭をよぎります。

 第4趾の短さ・弱さからO脚の原因が始まり、膝の変形、股関節の変形、そして腰の変形ということ起こってきたとも考えられます。

 全身指圧後、仰臥位で膝を立てて左右に倒す腰の柔軟運動と、下肢伸展挙上のエクササイズ、肩のペットボトル体操を覚えていただきました。

 安全に気持ち良く筋肉を動かすということを続けていけば、緩和される症状が増えていくはずです。

 左の第4趾を触った時には80年の人生の中で「事故にあったか、怪我でもされたか」と思いましたが「生まれつき」という答えには冷やりとしました。

 80代ともなれば、いろいろな症状や病歴を抱えているものと考えて対応しなければいけません。

 問診に出てこなかった症状で冷やりとすることもあります。

 この時のように待合室で娘さんが待っている場合には、私は娘さんにも聞いてもらうように、大きな声でお話をすることにしています。

 家族の方にも現状を知っていただくことが大切ですし、待っている方も退屈させないようなサービス情報は随所に盛り込むようにしています。

 ペットボトル体操を一緒にやっていただくように、娘さんにも教えさせていただきました。

 「腰を90°に曲げ、テーブルなどに片手を置いて、ペットボトルの重さにまかせた自分の力に頼らない振り子運動をする」、こんなことでも正しい知識を複数の人が覚えて帰れば、より安全なリハビリができます。

 

 

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2012年10月30日 (火)

低出生体重児への「手あて」のリラックス効果を科学的に証明(近畿大学医学部付属病院)。

 近畿大学医学部付属病院リハビリテーション部理学療法士本田憲胤(ほんだのりつぐ)さんらの研究グループが、「NICU(新生児集中治療室)で過ごす低出生体重児の全身を両手で包み込む「手あて」をしながら左右のかかとに1秒間ずつ知覚針で刺激を与えたところ、「手あて」をしなかったケースと比べて痛み刺激による脳血流量の増加を最大で10分の1に抑えることができた」そうです(本日の産経新聞より)。

 脳の血流の変化は近赤外線を使う「光トポグラフィ」を装着して計測されました。

 低出生体重児にとって採血などの不快な疼痛刺激が繰り返されることは「脳の発達に好ましくない」とされています。

 本田さんらの研究によって、「刺激の1分前から両手で全身を包み込む「手あて」が低出生体重児にリラックス効果をもたらし疼痛緩和につながる」ことが科学的に証明されました。

 「手あて」はわれわれ手技療法者の基本です。

 この研究は、スキンシップの効能を科学的に裏付けるものでもあります。

 「まだ羊水に包まれていたい」であろう低出生体重児は、NICUの透明なケースの中で、まるで広い体育館の真ん中でひとりぼっちで寝かされているような不安に包まれているのではないでしょうか?

 羊水のような包み込まれ感のある「手あて」、“そうだよな”と思いました。新生児であっても、80歳を過ぎていても。

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2012年10月29日 (月)

温泉愛好家山田べにこさんの「好きで動く」という圧倒的な力。

 私は下手くそなマッサージを受けるくらいなら温泉に行きます。

 温泉から学んだタッチのヒントはたくさんあります。

 まろみや包み込まれ感とか、他人には伝えにくいニュアンスを温泉では体感でき、癒しの真理と向き合うことができます。

 昨日も穴場ではありますが普通の日帰り温泉に行ってきました。

 私も温泉好きですが、「温泉愛好家山田べにこさん」の発散する“圧”には倒されそうです。

 BS日テレの『野天湯へGo!』という番組で、「べにこさん」は熊除けの鈴をリュックにぶらさげて、沢を上り、熊笹をかきわけて、山肌から湧き出す水溜まりのような秘湯に浸かります。

 無垢というか、大人の女性でバスタオルを巻いて山の浅い泥んこの湯溜まりであそこまで天真爛漫に振舞えるのは、「温泉が好き」その思いの強さ、純粋さによるものなのでしょう。

 マイ桶を出して、わずかな温泉を溜めて掛け湯をして、浅い湯溜まりに浸かって至福の表情を浮かべるのは演技ではできません。

 私は3時間沢伝いに山を登って温泉に行こうと思いませんし、あの湯溜まりで裸になるには躊躇します。

 「べにこ」さんを温泉以上に満足させる指圧は難しいのではないかと思います。

 あんな山道を3時間歩いても秘湯で癒されてしまう癒され上手な人は、「温泉が好き」を原動力に免疫力を高め、自律神経を切り換えるスイッチを自分で入れることができます。

 やかましいくらいの温泉に対するはしゃぎっぷりに多少抵抗感もあるのですが、「べにこさん」が凄いパワーを持つ人であることは間違いなく、『野天湯へGo!』つい見てしまいます。

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2012年10月28日 (日)

圧迫骨折の「骨セメント療法」、今年から条件付で保険適応。

 今朝のTBSテレビ「ゲンキの時間」で知りましたが、今年から条件付きで脊椎圧迫骨折の「骨セメント療法」が保険適応になっていたんですね。

 去年までは安全性が確立されていないとのことで、韓国まで出かけて骨セメント療法を受けるという方法にも「大丈夫かな?」と思っていたのですが…。

 女性が70才以上になれば、女性ホルモンの低下→骨粗鬆症→圧迫骨折というリスクを抱えています。

 現在は国内数十ヶ所の病院で「骨セメント療法」を受けられ、手術後2日目には退院できるようですから、圧迫骨折で激痛を抱えている方には朗報です。

 ただし、長年かかって曲がった背骨には効果がないようです。

 高齢者の腰痛は圧迫骨折のこともありますから、「尋常でない激痛」の場合は病院への受診を勧めて、その際に「骨セメント療法」が今年から保険適応になったこともお話してください。

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2012年10月27日 (土)

「その治療院」では治らない理由を施術を通して説明する。

 「笑顔のとてもいい先生が若い柔道整復師3人を使って経営している接骨院に通っているけど良くならない」という70代女性(お得意様)が指圧にいらっしゃいました。

 電気を当ててから10分の簡単な全身性の軽擦みたいなことをしているようですが、主訴は右膝痛です。

 全身指圧後、弱っていた右大腿四頭筋の伸展挙上のエクササイズと右下肢の抵抗運動を行ったら、「自分の足のようではなかった足に力が戻って楽に歩けるようになった」ということです。

 「回数券を買ったから」ということもあって接骨院に通っていたようですが、悪く勘ぐれば『経営のためにたいして治さない』ということなのかなぁと思います。

 温熱でも鍼灸でも指圧・マッサージでも、施術の後には鎮痛効果があるはずですから、関節可動域を拡げるために「そこでストレッチやエクササイズを行う」のが症状緩和の基本です。

 先生の下で働く若い柔道整復師の方々は、おそらく言われたことをこなしているだけのことでしょう。

 笑顔の溢れた空間であることは素晴らしいことですが、漏れ聞いた年間の治療実績はどう考えても従業員数からいってあり得る数字ではなく「のべ人数」にしてもちょっとマユツバものです。

 おそらく施術の「のべ人数」をちょっと多めに公表していて、それが効果を上げたかということとはまた別のようです。

 娘さんがむち打ち症の後遺症で通う接骨院に付いていって御自分も施術を受けていたようですが、待たされる時間もあって結局午前中は潰れてしまうそうで、娘さんも効果に疑問を持っていて、結局「センセイが一番いい」と言っているそうです。

 「センセイ」はこんなアリサマでも今年はなかなか忙しく、『笑顔の接骨院で良くなれば本当にいいねぇ』と思っていたのですが、個人の症状とマッチングさせるセンスがないのでは困ります。

 むち打ちも膝痛も傷がありますから、血行促進でどのように回復を早めるかという個人に最適な施術工程とタッチが要求されます。

 どなたのどんな症状もファストフードのような接客、マニュアル通りの施術では届かないということです。

 患部にも、心にも。

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2012年10月26日 (金)

売り上げの低迷で閉店するお店のトイレの汚れの話。

 売り上げの低迷で閉店することになったお店の掃除を4日間手伝って頭が痛いと指圧にいらした30代女性、窓や壁のシールをはがすのにベンジンを使ったり、床やトイレの掃除で肩や背中がこっていました。

 閉店で退職したのに片付け・引越しの大掃除に呼ばれたそうですから、経費節減に迫られる厳しい経営状態だったようです。

 左後頚部の「天柱」のあたりに痛みがあって、右手の使い過ぎで脊柱は右に凸に側弯し、右肩上部僧帽筋では親指大のこりに触れます。

 脚立に昇ってシールを剥がしていたそうですから足場も悪く、肩が上がり、爪でこそぎ取るような筋肉の使い方を長時間続ければ肩や腕に疲労が蓄積します。

 それでも全身指圧後は脊柱の側弯が解消し、おなかがよく動いて頭痛も治りました。

 お店の掃除では男子トイレの掃除も命じられ、勤めていたお店の男子トイレに初めて入り、その汚れにビックリしたそうです。

 洋式トイレの内側の縁にこびりついた汚れは、この何ヶ月も誰も掃除をしていなかったのではないかというくらい汚れていたそうです。

 従業員もお客様も使うトイレだそうですから、『閉店するお店はそういうところから客足が遠のいていくのだなぁ』と指圧をしながら思いました。

 アメリカ大統領選の討論会を見ていると、オバマ大統領もロムニー候補も身だしなみに隙がないことに感心します。

 オバマ大統領の青いネクタイに対抗するように赤いネクタイを締めたロムニー候補、その結び方もお二人ともキリリと格好良く、髪の乱れもなく、スーツもキマッテいて、おそらくスタイリストがついて、表情の作り方まで演出され、練習を重ねたものだと思います。

 それと比べるとわが国は…。

 今朝「めざましテレビ」で見た夏木マリさんの新曲『キャデラック』のPVの圧倒的なカッコ良さは、欧米人と見劣りしないミュージシャンたちが哲学まで感じさせるようなファッションに身を包んで映像を盛り上げたことが大きく貢献していると思います。

 チャボさん、高中さんのギターのチョイスとその色とファションの組み合わせには個性と年輪が感じられ、思わす口元が緩みました(マニアにはたまりません)。

 駄目になっていくものは「ぬかり」や「隙」が目立ちます。

 閉店するお店にはトイレの汚れがあり、リーダーシップが足りないと感じられる人には身だしなみや表情に隙があり、カッコいいと感じさせるだけの努力が足りりません。

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2012年10月25日 (木)

心臓から分泌されるホルモン「ANP」が癌の転移、再発を抑制。

 『心臓から分泌され血管を保護するホルモン「ANP(Atrial natruretic peptide 心房性ナトリウム利尿ペプチド)」が、癌の転移や再発を抑えることを解明した』と国立循環器病研究センターが発表しました。

 現在「ANP」は心不全の治療薬として使われていますが、一般的に心臓に癌が転移しないのはANPのおかげだったようです。

 ANPによってあらゆる種類の癌の転移や再発を予防できるそうですから、治療への早期導入、実用化を実現していただきたいものです。

 ペプチドは高分子であるタンパク質と比べると結びついたアミノ酸の数が少ないもののことでしたね。

 ANPは排尿による血圧降下で血管を拡張させ詰まりを防ぐホルモンです。

 指圧、マッサージの効果も「そういうことです」。

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2012年10月24日 (水)

中性脂肪が高く、運動不足のX脚で疲れやすい男性の指圧。

 20才の頃と比べて10kg太ったという30代男性、最近疲れやすく、中性脂肪が標準値を大きく超えています。

 お酒の量は350mlの缶ビール1本程度、甘い物をたくさん食べるということでもなく、問診で遺伝的な家族性高脂血症もなさそうです。

 運動不足であることは間違いないようで、最近は歩くことが少なく、おなか周りは洋梨形の肥満体型です。

 まだまだ食事は見直す点が多いだろうと思われます。

 おそらく炭水化物中心の食事が中性脂肪の数値に表れています。

 食事の時間が空き過ぎて「主食でおなかを一杯にしたい」という食習慣が10kg太ったおなかを作ったようです。

 筋肉は発達しています。足に冷えもありません。

 上半身が発達したこのような固太り体型の男性は、肩こりの訴えがないのが常です。この男性も例外ではありませんでした。

 右半身の緊張が強く、右の背中から腰、右大腿外側、下腿後側がこっていました。

 時々片頭痛がするということでしたが、原因はこの外側への体の開きと血中脂質の多さにありそうです。

 膝関節がとても硬く、仰臥位では下腿から足が外側を向き、膝が浮いていました。

 Ⅹ脚です。

 膝の伸展が不十分で膝軽度屈曲を常とし、大腿四頭筋が衰えています。

 先天性もあるかもしれませんが、股関節を開いて足の内側で重心を支えて立つ癖によって、筋肉の一部だけを使うために足の疲労度、体全体の疲労度が増しているようです。

 脈診でも、背部、腹部の指圧でも「肝の問題」は感じられませんでした。

 全身指圧後、関節の可動域が拡がり顔色も良くなったので、脂質や老廃物による血液の渋滞は解消されました。

 この後しばらくして血液検査をすれば中性脂肪の数値は下がっていることでしょう。

 今重篤な異常があるとは思えないので、食事と運動でウエストがサイズダウンしてくれば中性脂肪の数値も基準値以内におさまってくると思います。

 出産したばかりの奥様が心配して指圧によこした旦那様ですが、「大丈夫です」。

 そんなにすぐに壊れる体ではありません。

 食事、運動、そして立ち姿勢を正して足全体で体重を受けとめるように気をつければ、代謝も上がって中性脂肪の数値も下がるはずです。

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2012年10月23日 (火)

がん5年後生存率を病院別に公表、治療の優劣を示すものではないと言われても…。

 がん専門の28の病院の5部位のがんの「5年後生存率」を全国がん(成人病)センター協議会が公表しました。

 病院別の5年後生存率に最も開きがあるのが「肺がん」で(その差は30%も)、最も開きが少ないのが「乳がん」でした。

 全がん協は「治療の優劣を示すものではなく、参考データ」だと言っているようですが、肺がんの5年後生存率58.1%の四国がんセンターと27.6%の大阪医療センターのどちらに患者が行きたいかといえば、このデータを見れば四国へ行きたくなると思います。

 治療開始時に、初期のがんか、進行したがんかで生存率が変わってくるということもありますが、このデータを見れば肺がんの患者さんは八十八ヶ所の霊場を巡る気持ちで四国がんセンターに集まるのではないかと思います。

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2012年10月22日 (月)

健康体操の会。

 昨日は「健康体操の会」として、一般の方に「肩の動かし方」と「爪先へ体重を乗せる歩き方」を紹介する機会をいただきました。

 肩関節だけを後方挙上(伸展)させることができずに、体幹もねじれてしまう方がほとんどだったのですが、つまりこれは肩の筋肉の個別のストレッチができていないことの証明です。

 肩の内転筋である大胸筋や、内旋筋である腋窩の肩甲下筋が強く緊張したまま肩を後ろに振り上げると「前胸部もついてきてしまう」ことになります。

 またウォーキングの腕の振り方で、「肘を曲げて前に、前に」の意識しかできていなければ肩を上げることになるので僧帽筋や肩甲挙筋をリラックスさせる動きにはなりません。

 「肘を伸ばして振り子運動で後ろへ」の意識でウォーキングをすれば、肩こりを解消するストレッチウォーキングになります。

 肩関節外旋も日常生活では足りない方向の動きですから、上肢を下げたり、前に伸ばしたり、90°外転させたり、肘の屈曲をつけたりしてやっていただきました。

 上腕骨の縦軸に対して外側にねじるという外旋の概念を意識できていない方が多く、位置を変えると混乱されていたようですが、いろいろな腕の位置で外旋のストレッチはできますから、御自分のやりやすい形で毎日外旋のストレッチをしていただきたいと思います。

 「肩が上がらない」「洗濯物が物干しに干せない」ということがないように、ペットボトルを持っていただき上半身を90°前屈させて振り子運動を行う「コッドマン体操」も行いました。

 足の使い方では、膝伸展で爪先に体重を乗せることで下腿三頭筋が収縮し、冷えやむくみが解消すること、爪先に体重を乗せる歩き方、股関節を後ろに大きく動かして爪先で地面を蹴ること、正中線の延長線上に着地することなどの意識をしながら実際に歩いていただきました。

 脳天で天を突き、顎を5°引いて、後腹筋の腰方形筋まで腹筋全体を使っておなかを引き締め背中を起こす良姿勢、これもしっかり身に付けるまでには時間がかかります。

 毎日の歩きで意識して、自分のものにしていっていただきたいと思います。

 まずは肩関節の後方挙上に体幹がくっついてこないようにするところから…。

 それができるようになれば肩こりは解消し、4足歩行で歩けるようになるので自然と大股になり、ウォーキングでの消費エネルギーを無理なく上げることができますから、小尻でヒップアップし、足が細くなり、冷えやむくみが解消します。

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2012年10月21日 (日)

かかと体重→膝軽度屈曲→猫背→ストレートネック、筋肉を省エネに使い老化が進んでいる。

 常に踵(かかと)に体重をかけていることの弊害について考えてみましょう。

 爪先に体重をかければ膝は伸展します。

 しかし「踵体重では膝は軽度屈曲」し、膝を伸展させる大腿四頭筋が弱くなります。

 踵体重は「筋肉を省エネに使った立位姿勢」になります。

 倒れない立ち方ですが、それは「動かない立ち方」です。

 踵体重をより安定させかつ省エネに使えば、股関節は外旋しO脚となります。

 踵体重で足底では後ろに重心があるので、膝軽度屈曲で前に出してバランスをとり、お尻は後ろに突き出して、猫背になって頭頚部が前に倒れれば、頚椎の生理的前弯が減弱されて「ストレートネック」になります。

 股関節も軽度屈曲になりますから殿筋を使わない、猫背で背筋も使わない、頭の重さで肩こりになる、腹筋を使わないから内臓が下垂し消化吸収の機能が低下して便秘になり、爪先を使わないから足が冷え、ふくらはぎがむくみ…、これらが省エネに筋肉を使う踵体重の弊害です。

 省エネに筋肉を使うので唯一の熱発生源である筋肉は細くなり、血行不良で体温が低くなって、老化が進みます。

 ストレートネックと言われている方のほとんどは、姿勢を変えれば頚の痛みや肩こりを緩和することができます。

 昨日ストレートネックで踵体重の方に指圧をしましたが、指圧後は膝、股関節、背中が伸びて、頚も生理的な前弯を取り戻していました。

 爪先に体重を乗せることをアドバイスさせていただきましたが、その場で爪先に体重をかけて「一歩前にのめる」ことができれば家の中でも足先の血行促進ができ、それを習慣化することで姿勢が矯正されていきます。

 歩き始めの左右の一歩は、爪先に体重をかけて「前にのめる」、これを習慣にしてみてください。

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2012年10月20日 (土)

反りを合わせる。

 「反りが合わなくて」うまくいかないということは、人間関係でもタッチでもよくあります。

 「たわみ」や「しなり」や「あそび」がないと、曲面や球体と密着することはできません。

 そうではあるけれども「たわみ」や「しなり」や「あそび」だけでは強い思いは伝わりません。

 人間の体は直線や平面ではなく、人間の心も直線や平面ではなさそうです。

 強い思いや真っ直ぐな意志をしなやかなタッチに込められた時に、もう一つ上のステージが開けるのだと私は思います。

 毎朝100人くらいの人のことを考えることにしています。

 呪文のようにお経のように御名前をつぶやくだけですが、その方たちは私のことを思っていてくださるから私もその方たちのことを毎朝思うことにしています。

 それはつながりを感じているかぎり自然なことのような気がします。

 数年ぶりであっても触圧覚の記憶が残っている方もたくさんいます。

 それは「反りを合わせようとして」微妙な「たわみ」や「しなり」や「あそび」を調整した一期一会の気魄を込めたタッチを介して記憶されているのでしょう。

 「気」は「血」に乗って巡ります。

 細胞に栄養を供給した後の「血」は、老廃物を含んだ「水」として静脈やリンパから回収されて尿となります。

 血を巡らせることが、気と水を巡らせることです。

 「反りを合わせる」という気配りは、脳を使い、体を使い、血を巡らせます。

 加山雄三さんが娘さんの離婚について質問された時の「反りが合わなかった」という言葉をテレビのワイドショーで見て、聞いて、こんなことを思いました。

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2012年10月19日 (金)

日本脳炎の予防接種で10才男児が死亡。注射を嫌がる子供にもインフォームドコンセントが必要なのでは?

 日本脳炎の予防接種を受けた10才男児が、5分後にショック状態となり死亡したというニュースがありました。

 「元気な子」と予防接種をした医師が語っていたので、その男の子は注射をとても嫌がっていたのではないでしょうか?

 予防接種ですからその日でなければいけないということはないはずです。

 嫌がる子どもに予防接種を受けさせてその子が死んでしまったのなら、親御さんの気持ちは悔やんでも悔やみきれないと思います。

 万に一つの稀なケースかもしれませんが、子どもだからと説明も同意もなく嫌がっているのに予防接種を受けさせてこんなことになったのだとしたら残念です。

 注射も病院も白衣も消毒液の臭いも苦手な人は、大人にだっています。

 ワクチンの添加物や保存剤によるアナフィラキシーショックが死亡原因として疑われているようですが、不安で自分でもわけのわからないようなパニックに襲われた時にも、「胸に野球のボールが当たった時に心室細動を起こすようなこと」があるのではないかと思います。

 ウサギは寂しいと死んでしまうという話を思い出しました。

 予防接種が必要なことを説明して、本人が納得しないならその日はやめて別の日にしていたらどうだったでしょう?

 強い不安や恐怖は頭の中で巨大化しますが、現実の姿を具体的に伝えることができれば気持ちは和らぐものです。

 アナフィラキシーショックが原因なのかもしれませんが、10才にもわかるような説明と同意の時間(インフォームドコンセント)があったらどうだったでしょう…、このニュースを知ってそう思いました。

 

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2012年10月18日 (木)

指圧をして指が痛くなる時のチェックポイント。

 昨日は生活の木 ハーバルライフカレッジ原宿表参道校で「ヘッド&フェイスのアロマ指圧講座」でした。

 「頭の筋肉は上に、後ろに収縮していくのに、収縮していく方向に施術をすることに疑問を感じませんか?」というのが一つの提案です。

 頭部は薄い筋肉と腱膜なので、圧した部位は収縮し、先に進めば今まで圧されていた部位は弛緩するので問題はないのですが、「ストレッチ方向の施術感覚を持っている」のがセラピストには大切なことだと私は考えています。

 耳の後ろの際に隙間を作る、耳を下に引っ張る、耳を折りたたんで前に引っ張る、これらは「側頭筋をストレッチする方向の施術」になります。

 髪を後ろから前にくしけずるようなタッチも、頭の筋肉のストレッチ方向の施術になります。

 講座は頭部を上へ後ろへ向かう基本的な指圧から始めましたが、既存の、定番の施術だけでは、時としてライブでの正解のタッチとはならないことがあるので、上記のストレッチ方向の施術も行いました。

 「適量で適切なタッチ」を創作してください。

 あなたの経験、知識、努力、感性の乗ったタッチでなければ、被術者の心にまでは届きません。

 「心身一如」の感覚は、施術者の思いの乗ったタッチによってその扉が開かれます。

 ヘッド&フェイスの指圧後には、ローズマリー・ベルベノン(瘢痕形成作用があり頭皮のリフレッシュに)+ゼラニウム(引き締め作用、むくみに)+スイートアーモンドオイルの濃度1%で耳の周囲のアロマオイルトリートメント(マッサージ)を行いました(懐かしい昔ながらの固形せっけんの香りです)。

 皆さんよくできていたと思います。

 さて「よくできている(ように見える)人」でも指を痛めたり、腱鞘炎になったり、ぎっくり腰になったりします。私もそうでした。

 指圧で指が痛くなる人にチェックしていただきたいポイントは、「もう一つ圧し込んでいないか?」ということです。

 いつもよりも物足りないくらいの位置で止めてください。

 自然に母指指紋部を支点として体を起こしたら、「母指が前にのめらないようにします」。

 母指を立て過ぎていませんか?

 「いい所でいい圧が垂直にかかっているのに」、もう一つ圧し込んで母指の先端で圧すことになると指節関節に負担がかかります。

 指の付け根(中手指節関節)が伸びきっていても、強く圧そうとして体重をかければ体重を支えきれないので関節を痛めることがあります。

 また、腋が開き過ぎていて母指の着地が遠いと、指力を使って関節を痛めることがあると思います。

 指力を使わずに圧を母指に集めるコツは四指の引き方、手首の使い方にあります。

 母指に10の圧を集めるのではなく、母指と四指で圧を7:3に分散するくらいの気持ちでやってみてください。

 それでも指が痛くなるなら6:4でやってみてください。

 ベッドを低くして、片膝をついて片膝を立て、上から体重を乗せるのではなく横から通常の3分の1くらいの体重を乗せるような形で施術してみると、コツがつかめるかもしれません。

 マット(布団)の指圧のほうが、指を痛めない微妙な指の当て方をつかめるという人もいるでしょう。

 指が痛くなるようなら、まず体重移動を減らします。

 垂直に当たっていれば「持続を増やせば圧刺激量を増やすことができる」ので、心配はいりません。

 指が痛くなるということは自分で自分の指の関節に圧を集めてしまっているようなものですから、体重移動の圧刺激が指紋部から被術者の体に効率良く抜けていないということになります。

 木の枝を拾って、枝で地面を圧すことをイメージしてみましょう。

 「地面を圧しているのか、枝をしならせているのか」、枝をしならせるような圧し方なら指を痛めます。

 肩から指紋部までを一本の管にしてください。

 管の中をエネルギーが走ります。

 自分が気持ちいいように、体を痛めないように、健康になるように、そういう圧し方はわずかな角度の違い、あともう少しの力の抜き方の問題だと思います。

 リラックスして、ふわりと指を乗せてくださいね。

 それが私の言う「アロマ指圧」です。

 

 

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2012年10月17日 (水)

指圧の継続により腹部振水音の明らかな減少。

 肩こりが主訴の60代女性に2週間おきに指圧をして、昨日が9回目でした。

 肩こりは生活に支障のないレベルに緩和されています。

 腹部の指圧のたびに気になっていた振水音が、昨日は背中の指圧で音を立て(動き始め)、おなかの指圧では最後の腹部掌圧で振動をかけるまで振水音はありませんでした。

 今までは腹部の指圧の時に胃でチャポチャポと音を立てていましたが、昨日は下腹部までは水が動いていたことになります。

 慢性胃炎があって大腸での水の吸収にも問題を感じるおなかでしたが、9回の全身指圧でだんだんと胃腸の働きが良くなってきたようです。

 また、左肩上がりで脊柱が右に側弯しているのは、右のお尻に体重をかけて座っている姿勢に問題があると考えられます。

 左肩、左上肢は使わな過ぎのようなので、左肩、左上肢を動かすことも大切ですが、右のお尻の下に4つ折りくらいにしたタオルを当てて“ジャッキアップ”すれば、結果として左肩が下がり脊柱の矯正ができそうです。

 脊柱の側弯が解消されれば、下腹部の振水音も消えるのではないかと期待しています。

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2012年10月16日 (火)

ぎっくり腰の往療の判断。

 昨夜ぎっくり腰の往療を断ったことについて、「行けばどうにかなっただろうか?」と目覚めた夜明け前から気になっています。

 お得意様から噂を聞いて電話をいただいたようですが、初めての方で近くの方ではない、本人・本人の家族からの電話ではない、ぎっくり腰の発症後間もない、診療時間の終わる頃の電話だったということもあって「3日くらいは強烈な痛みがあるので、冷やす、安静にする」というようなことをお話しました。

 ぎっくり腰ではなく、末期の癌などで他に画期的な治療法がなく患者様が求めていらっしゃるようならば腰が上がっただろうと思います。

 以前なら夜も眠れないくらい気になったかもしれません。

 しかし腰痛の臨床を積むうちに、いわゆる「ぎっくり腰」のような急性で炎症性の傷のある痛みへの血行促進は、発症後間もないうちは施術の効果判定に「?」が付きます。

 椎間関節の亜脱臼のようなことであれ痛みが寛解することもあるので無効とまでは言いませんが、疲労性の腰痛とは違う激しい痛みがあれば筋肉や神経が通常より大きく傷ついています。

 血行促進によって出血が広がれば患部も拡がります。

 ぎっくり腰の急性期にできることは、患部を特定(推測)し、状態によっては病院への受診を勧め、患部以外の緊張を緩和して、現状と今後の見通しを伝え、不安を和らげるということです。

 それでも「奇跡のように治る」と期待した方には不満でしょうし、こちらとしても夜に初めてうかがうお宅を探しながら出かけただけの効果があったかは疑問です。

 紹介してくださった方は「奇跡のように治ったグループ」かアロマ指圧の価値を高く評価してくださっている方だけに「行けばよかったかなぁ」という思いも残ります。

 今日もできれば安静がいいと思うのですが、気持ちは「今日は断らない」に決まっています。

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2012年10月15日 (月)

心臓マッサージとAED。

 昨日は防災訓練に参加して、心臓マッサージとAED操作の講習を受けてきました。

 「心臓マッサージは胸骨を圧迫する」ということは、ほとんどの方がご存知だと思います。

 手掌を重ねて手根部で1分間に100回のテンポで圧迫しますから、10秒に17回くらいのペースです。

 30回圧迫し、マウス・トゥ・マウスの用意があれば顎を持ち上げて気道を開き、おなかの膨らむのを確認しながら2回息を吹き込みます。

 そして救急車が来るまでこれを続けます。

 心臓マッサージを「肘を伸ばして行う」のは指圧と同じです。

 「圧をかける時に肘を曲げていてはいけない」ということは、心臓マッサージで胸骨を5cm沈める時にも通用する体重を預けるための基本です。

 人が倒れる(倒れている)現場に遭遇したら、まず倒れている人に声をかけ、呼吸と意識を確認し、周囲に大きな声で助けを求め、直接指名して「あなたはAEDを持ってきてください」、「あなたは救急車を呼んでください」と頼みます。

 その際に「必ずまたここへ戻ってきてください」と付け加えます。これが忘れてはいけない大事な一言です。

 一大事であることは感じていても「関わり合うのはちょっと…」という人間の心理に直接指名することで責任感を持たせ、心臓マッサージの交代要員を確保するための大事な一言ですね。

 「救急車が到着するまで平均8分かかりますから、できるだけ人を集めて交代で心臓マッサージを続けてください」と埼玉医大の担当者から説明がありました。

 私はいつもやっていることとさほど変わらないので『8分くらいならできそう』だと思いますが…。

 AEDのパットの装着は「右胸部」と「左腹部」で心臓を挟むようにするということ(何となく左胸にあててしまいそうですがパットに絵が描いてあります)、「パットを装着してからコンセントを差し込むこと」これは重要です。

 心臓マッサージを行っている施術者が「体から離れる前に」あわててコンセントを差し込むということもないように注意が必要です。

 AEDの中にはマウス・トゥ・マウス用のビニールが入っています。

 口、顔からの出血が著しい場合や吐しゃ物で口が汚れている場合は、感染の危険も考えてマウス・トゥ・マウスは行わず、心臓マッサージを行います。

 AEDが近くにないこともあるので、心臓マッサージは非常に重要です。

 最近の考え方では感染症のおそれを考えてマウス・トゥ・マウスは必須ではなくなってきたと聞いていましたが、やらないことになったわけでもないのですね。

 おそらく指導に慣れていない方だとみえて、マウス・トゥ・マウスでは鼻をつまむことを忘れ、骨折の応急処置では週刊誌を添え木がわりにタオルでしばり、棒でねじって圧をしっかりかけるというのを、その棒のねじった後の扱いができずタオルは戻り…。

 平時の防災訓練は「何だかなぁ」と思う手際の悪さも目立ちましたが、自衛隊の豚汁の炊き出しは期待以上に美味しくできていました。

 応急救護では「急病人でーす、助けてくださーい」、この大きな声を出すことが一番の難関かもしれません。

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2012年10月14日 (日)

氷の張った湖面を歩くようなタッチ、それは薄氷かもしれないと常に思うこと。

 昨日、肩から腰までこっている男性の背中を指圧しながら浮かんだイメージです。

 この背中は「ワカサギ釣りができる凍結した湖面なのか、それとも今年は氷が薄くて湖面でのワカサギ釣りは解禁されなかったのか?」と。

 背中全体が緊張していましたから「凍結した湖面」のようではありました。

 しかし部分的には落とし穴のように薄氷の部位があるかもしれないと思いながら指圧を進めていきました。

 まんべんなくこっていても肩甲間部と肩甲下部の硬さは違います。

 氷の厚さが違う、筋肉の太さ・硬さが違います。

 右と左でも違います。

 腰が硬くなっていても腸骨の際は「薄氷」でした。

 こって硬くなった筋肉と同じように体重をかければ深く沈みます。

 しかし薄氷を踏んで湖面の穴に落ちたような制御を失った圧をかけてしまうと、その奥には傷ついた患部が潜んでいるかもしれません。

 硬いから飛び跳ねるようなムチャな圧し方ができると考えるのではなく、「この一歩は着地ができた」と考えて、次も慎重にふわりと着地します。

 硬さに指力でぶつかれば凍ったような筋肉は砕けます。

 瞬間冷凍させたバラの花が砕けるテレビCMもありましたね。

 氷を温めていけば融けていきます。

 血行促進させているのですから、筋肉は徐々に緩んでいるはず、刺激量は常に調節すべきです。

 「今度こそ薄氷かもしれない」と思って一点ずつ確かめながら指圧をしていきます。

 硬さとぶつからない指圧だから体が温まり、副交感神経が優位になっておなかがグーグーと動き出しました。

 疲労で硬くなったよくある緊急性のない指圧でしたから「ワカサギ釣りの凍結した湖面」がイメージとして浮かんだのでしょう。

 強圧で緊張させないということと、ぬるま湯のように陽だまりのように温めるということ、冷凍してあった食材の解凍も、自然解凍のほうが組織が崩れなかったりしますね。

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2012年10月13日 (土)

リストラのストレスで肩こり、頭痛と蕁麻疹。

 30代女性、いつもとは違う平日の金曜日に指圧にいらしゃったので「今日仕事はお休みですか?」とお尋ねしたところ、会社は整理されて先月末に仕事を辞めた(辞めさせられた)のだということでした。

 会社は縮小して存続するそうですから、いわゆるリストラです。

 勤務していた支社をたたむ2週間前に通達されたそうですから何かと問題がありそうです。

 ハローワークに出かけてもなかなか思うような転職先は見つからないようで、深刻な雰囲気やネガティブな空気が漂うハローワークに何回か通ったら、蕁麻疹が出たそうです。

 すでに蕁麻疹は消えていましたが、顔色はいつもより白く、手足は冷え、肩から腰にかけて筋肉が硬くなっていて、3日前から締め付けられるような頭痛に悩まされているそうです。

 伏臥位になると体が右に傾いています。

 骨盤が右外側に突出し、下がってもいます。

 「体の右半身の緊張→肝機能の衰えと蕁麻疹」ということも頭に入れて指圧を始めます。

 側頚部の斜角筋群は左右ともにこっています。

 左肩から左上肢外側のこりも右と同等な感触です。

 右骨盤の傾きがありますから、左肩との対角線でバランスをとらざるを得なかったということがありそうです。

 上半身はまんべんなくこっていて、下半身はむくんでいました。

 仰臥位の指圧では右大腿外側の緊張が強く、回転・回旋のストレッチでは両股関節の動きがとてもぎくしゃくしたものになっていました。

 足の冷えは運動不足による下肢の使わな過ぎによるものです。

 よく眠っていたので、上肢の指圧に移る頃にはすでに手が温かくなっていました。

 目の周囲の指圧、前頭筋から頭頂部の指圧、側頭筋と耳・耳周囲の指圧、後頚部から後頭骨際・後頭筋の指圧、顎関節周囲の指圧、側頚部、前頚部の指圧と「頭痛の指圧」を行いました。

 腹部では右腹直筋の緊張が顕著でした。しかし肝の硬さはなかったので、ストレスによる蕁麻疹が治まってきた腹証だろうと思いました。

 全身指圧後、顔がピンク色になりました。

 以前からあまりよろしい会社とは思えないお話をうかがっていたので、そんな会社の業績が低下していくのは無理もないことです。

 ストレスは遥か遠くまで放り投げておきましたから「もっと良いことがある」と期待していてほしいと思います。

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2012年10月12日 (金)

頚椎手術後左肩痛、上肢のしびれ、頚部、背部痛。

 頚椎手術後、久しぶりに指圧にいらっしゃた60代の女性は、「頭にかごを乗せたように」顔を正面に向けたままの姿勢で椅子に座りました。

 主訴は左肩の痛み、氷を入れたビニール袋をタオルで巻いて、マフラーのように肩にあててやってきました。

 手術後約半年たっていますが、猛暑の夏に頚椎カラーがやっととれたのだということです(暑くて頚椎カラーをつけていられなかったそうです)。

 下肢は運動不足で細くなりました。

 上半身はぎくしゃくとしか動かせないのでむくんでいます。

 仕事も家事もしているそうですが、長時間下を向いている姿勢は辛いそうです。

 手足に冷えはありません。

 第7頚椎付近を手術しているそうで、左肩の痛みが主訴ですから、左の神経根症状を徐圧する手術を受けたのだと推測できます。

 左上肢に尺骨神経に沿った神経症状がありますから、頚椎下部の手術であったことは間違いないでしょう。

 左の頚椎下部を中心として左頚椎や左肩甲間部は「触れないもの」と考えて仰臥位下肢の指圧から始めます。

 下肢の筋力は衰えていますが足裏まで温かく、血行がひどく悪いということではありません。

 左上肢の指圧に移ると、前腕を回外させて手掌を上に向けただけで、肩に強い痛みが走ったようです。

 前腕の回外が「尺骨神経の刺激になった」のだと考えられます。

 頚椎下部を手術していますから後でよくよく考えればそういうこともあるという考えに行き着きますが、これがライブの難しさ、「そういうケースもあること」を今後に反映させていかなければいけませんね。

 前腕の回外が肩関節の外旋の刺激となり、左肩痛のポイントとなっている「肩関節を外旋させる小円筋」停止部の痛みを誘発させたようです。

 手術部位の脊髄神経支配範囲と小円筋は一致しているといってよいでしょう。

 左頚椎下部の手術部位をかばうために「左肩関節を頚椎のように使っている」と考えてもいいと思います。

 左殿部外側~左下肢外側の緊張もありましたがこれも「頚椎下部左側の手術部位をかばうために体重をさらに左外側に逃がしていた」のだと考えられます。

 抗生物質や鎮痛薬などたくさんの種類の薬を飲んでいたために薬疹に悩まされ、現在は薬を減らして肝機能のための漢方薬と睡眠導入剤のみを服用しているとのことです。

 おなかの指圧で肝臓の硬さはなく、悪いおなかではないと感じました。

 伏臥位をとることができ、左肩甲下部の緊張を緩めてからは軽く頚部、肩甲間部に触れることもできました。最悪の状態ではありません。

 全身の指圧をしながら、様々な訴えをうかがいました。

 指圧は「肯定の時間」です。

 主治医の先生のお話では「手術は大成功だった」そうです。

 それでも手術の夜は「完全介護だから」と家族の付き添いも認められず、「暑いから室温を下げて布団を一枚はいでくれ」の訴えをしようにも看護師さんは他の患者さんのお世話で手が回らなかったからか、最悪の一夜を過ごしたとのことでした。

 手術後すぐに始まったリハビリでは体格のいいおねえさんがやってきていろいろしてくれたようですが「お願いだから話だけにしてください」というくらに痛かったようです。

 「神経繊維も、毛細血管も切れている」、それは手術前からのものも、「手術によるもの」もあります。

 骨を削ったのなら、深くえぐれた擦り傷が少しずつ治っていっているような状態にあるのだと思います。

 セラピストも「クライアントの痛みを想像し、感じること」、そこに「肯定の時間」が生まれます。

 スパルタのコーチで回復できる人もいれば、母心が欲しい人もいます。

 私は「もう半年したら痛みは今の半分に減っているでしょう」と申し上げました。

 「最悪の状態ではありません。だって触らせてもらえましたから」、これが過去の経験から生まれた見通しです。

 痛みの出ない範囲で、上肢を下げて肘を伸ばした肩関節外旋運動を含むコッドマン体操(アイロン体操・ペットボトル体操)で肩関節の小さい振り子運動をすることをアドバイスして指圧を終えました。

 暑い午後でしたから、アロマミストはレモングラスにペパーミントを混ぜ、音楽は「メンタルデトックス」を流してのアロマ指圧でした。

 

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2012年10月11日 (木)

1日3回の頭皮マッサージで髪質向上(花王の研究で確認)。

 花王の研究で「1日に3回頭皮マッサージを行うと、頭皮の血流が良くなり、髪質が向上する」ことが確認されているそうです。

 頭皮マッサージのポイントは指紋部を使って頭皮をとらえることですから、垂直圧と指紋部密着の指圧のタッチが必要になります。

 密着をせずに横にずらせば髪を傷めるタッチになるので、擦り過ぎは禁物です。

 両手の指紋部から手掌までを頭全体に密着させて大きく揉む刺激なら導入の動作として無理がなく、髪の毛を傷めることはありません。

 マッサージの方向は生え際から頭頂部に向かいます。

 ①両手の指紋部を使って頭皮をとらえたまま前後、左右に圧をかけて頭皮を動かす揉捏の後、②3秒圧の指圧、③仕上げに頭全体に細かく速い刺激の点圧を加えれば、シャンプーの時以外でも場所を選ばずにどこでも短時間で頭皮マッサージができます。

 パソコン作業や車の運転で目が疲れた時にもお勧めです。

 朝シャンをしなくても朝の頭皮マッサージをし、午後の仕事開始前の昼休みにも頭皮マッサージをすれば、眠気を覚まし、リフレッシュ効果もあり、頚、肩の筋肉の疲労軽減にも貢献します。

 「シャンプー以外にあと2回頭皮マッサージをすると、ハリやコシのある健康な髪が育つ」、花王の研究で効果が確認されているそうですから、習慣にしたいものです。

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2012年10月10日 (水)

アンクルソックスも衣替えしましょう。

 今朝は冷えています。

 アンクルソックス(くるぶしまでの短い靴下)を履いていたら寒かったので、「三陰交」が隠れる普通の長さの靴下に履き替えてみました。

 すると冷えがずいぶんと違うんですねぇ。

 足関節で圧迫するアンクルソックスは体を冷やす(血行促進に働かない位置に上部の圧迫がくる)から夏向きで、第2の心臓であるふくらはぎの下部を圧迫する普通の長さの靴下は、血行促進の脾経のツボ「三陰交」をカバーして免疫力を高めると言ってもいいと思うのです。

 関節から冷え(風邪(ここではふうじゃと読んでください))が侵入し、体の免疫力を低下させます。

 逆に考えれば、夏の服装は肘、膝、足首の関節を外に出し、圧迫を減らして体を冷やす服装です。

 関節を覆って冷やさないことはこれからの風邪、インフルエンザ予防にも大切です。

 話はかわって、今日の産経新聞にバレエダンサー森下洋子さんが「影響を受けたダンサーは?」の質問に、「ステップが見えないくらい音と一緒になる」ガリーナ・ウラノワ(1910~1998)の名前をあげていらっしゃいました。

 来日時に「踊るとは、技を見せることではない」と教えていただいたそうです。

 ガリーナ・ウラノワさんのバレエは、本質のみが空間に溶け込んでいたのだと私は想像しました。

 これをタッチに置き換えると、施術のマニュアル通りに「見える」タッチでは、心の足りない単なる触圧刺激だということです。

 空間と時間の中に本質のみが溶け込んで単なる技術を超えた時に、タッチは「心身一如」の感動的な凄味を帯びるのだと私は思います。

 

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2012年10月 9日 (火)

iPS細胞の実用化と免疫能力の活性に貢献する指圧・マッサージの両輪で健康の回復を。

 昨夜から「山中教授にノーベル賞」のニュースがテレビでも新聞でも大々的に取り上げられています。

 iPS細胞の「i」が小文字なのは、「iPhoneを真似てウケを狙った」のだそうですから、山中教授もなかなかクセモノです。

 手術が上手くいかずに研究の道へ進んだという、そこでの御自分の長所、短所の見極めも「大きなターニングポイント(縁は奇なもの)」となったようです。

 患者の皮膚からあらゆる細胞に分化する人工多能性幹細胞(iPS細胞)ができれば、近い未来には拒絶反応に苦しむことなく失った臓器や上肢・下肢を再生することができそうです。

 一方昨日の私は喉がいがらっぽく、顔には十数個の赤いブツブツまででき、ふくらはぎが重だるく、雨の運動会のために免疫力が落ちて風邪気味でした。

 ふくらはぎを指圧したくなったのはセラピストの手の無意識の導きです。

 脾経の三陰交や肝経の指圧を特に意識をせずに指圧をした後、顔の赤いブツブツの色が薄くなり、喉のいがっらぽさが和らぎました。

 免疫に関する脾経と血・筋に関する肝経の指圧で血行が促進され、風邪のウイルスと、テント張りでほこりかカビか、顔の接触刺激となったアレル源の影響の排除にも役立ったようです。

 昼寝を含む睡眠とペパーミントティも良く効いたと感じています。

 指圧とペパーミントティでデトックス効果が発揮され、睡眠は成長ホルモンによる組織の修復に貢献したようです。

 最先端のiPS細胞による治療は倫理面での問題点を指摘されていますが是非それをクリアして、実用化にこぎつけていただきたいと思います。

 iPS細胞が実用化される日がきても、昨日の私のように、アナログでマニュアルなタッチセラピーが今後も健康回復に大きく貢献することは間違いないと確信しています。

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2012年10月 8日 (月)

川越市の中学校の運動会で軽トラック暴走事故。

 昨日は深夜から雨でした。

 川越市の中学校では地元自治会主催の運動会で軽トラックが暴走し、4人の怪我人が出る事故が起きました。

 昨日は私も世間のしがらみで運動会の準備のために慣れない軽トラックを運転していました。

 ぬかるんだグラウンドで徐行していましたが軽トラックはスリップもしました。

 川越市とは20kmほど離れていますが気象条件はほぼ同じだったと思います。

 事故を起こしたのは60才の女性だということですが、アクセルをふかしてぬかるみを抜けようとしたというので運転は得意ではなかったのでしょう。

 事故の起きた中学校ではグラウンドから体育館に場所を移して運動会を開催していたということです。

 一方私の町主催の運動会では、雨の中でグラウンドにテントを設営し、雨の中で入場行進をしラジオ体操をして、グラウンドはグチャグチャになり、結局雨は止まず、プログラムを3つほど終えたところで、運動会は中止になりました。

 何でしょう、この見通しの甘さは。

 グラウンドの状態からいえば、普段運動をしない人たちが走ったり、綱引きをするなどしたら怪我人を作るようなものです。

 私も綱引きの練習に参加して準備をしてきましたが、セラピストは綱引きなどしてはいけません。

 浮世の義理で率先してやらねばならなかったという事情はありますが、セラピストでなくても町主催の運動会で「素手で綱を引け」などという本式にこだわるのはどうかと思います。

 美容師さんだって、調理師さんだって、手が命です。

 そんな体育会系の考えで仕切ろうとするから、雨の中、大人も子供たちも、震えながらいつまでも始まらない入場行進に整列して待機することになるのです。

 風邪を引いた人だっていると思います。

 朝6時にテント張り、雨の止むのを待って午後3時にテントの撤収、軽トラックはスリップしましたが、暴走することもなく、事故のニュースを今朝知ってドキッとさせられました。

 綱引きをせずにすんだのはラッキーで神様に感謝ですが、主催者の中止の判断の遅さで1日が潰れて、昨日はいらない労力を使った感があります。

 今回のことについては、後々のために細かい点まで提案書を作成し、主催者につきつけてこなければと思っています。

 雨の中にいたからか、テントのほこりでか、喉が多少いがらっぽいのですが、昨日はブチ切れずに作り笑顔のまま過ごせたので、タフになったのか、鈍感になってきたのか…。

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2012年10月 7日 (日)

中性脂肪300mg/dlが200mg/dlに。

 昨日指圧した40代女性、中性脂肪が300mg/dlで基準値の倍もあったのが、前回の指圧後に200mg/dlになっていたそうです。

 まだ基準値を超えていますが、いくつかのアドバイスができたことと指圧が全身運動になったことがよかったのかなと思いました。

 今回の訴えは体のだるさと生理がかなり遅れているということです。

 むくみや瘀血(古い血の滞り)を改善し、血管内の中性脂肪やその他の老廃物の渋滞を解消することを念頭において指圧をします。

 足がピクピクとつりそうになることもあるそうですが、これは運動不足による血行不良が原因です。

 処方されていた当帰芍薬散が加味逍遥散に変わったことも心配だったようですが、これは「気の停滞」を考慮しての変更でしょう。

 当帰芍薬散も加味逍遥散も下腹部の瘀血を取り除く漢方薬ですから、生理が遅れがちなこの女性には合っていると思います。

 この二つの漢方薬の違いは、「むくみが強く、より弱い体質の人には当帰芍薬散、うつやイライラなどの精神症状が強い人には加味逍遥散が処方される」というくらいに考えておけばよいでしょう。

 加味逍遥散は薄荷が入っていて気の発散剤になります。

 指圧中「ラテ」の話になりました。

 中性脂肪は食事の影響が大ですから、酒や甘い物や炭水化物をたくさん摂っていればなかなか基準値まで落とすことはできません。

 「ドリンクバーでラテをおかわりする」とのこと、そこはノンシュガーで低カロリーのドリンクを選ぶか、せめて1杯にしないとなかなか中性脂肪の数値は落ちないでしょう。

 詳しく聞けばまだまだ「甘い物」の大量摂取が発覚しそうです。

 よく100mg/dlも中性脂肪の数値が落ちたものです。栄養士さんやお医者様が食生活を詳しく聞いたらミステリーのような…。

 私は指圧で中性脂肪が落ちたと思っています。

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2012年10月 6日 (土)

上眼瞼挙筋が目を開ける、眼輪筋が目を閉じる。

 上眼瞼挙筋が上の瞼を持ち上げて目を開くというのは当たり前といえば当たり前ですが、眼輪筋という言葉の印象からは眼輪筋も目を開ける筋肉だとうっかり思い込んでいる人が多いのではないでしょうか?

 眼輪筋は目を閉じる筋肉です。

 普段は目を大きく開けることも、しっかりと強く閉じることもほとんどしませんね。

 目を大きく開けなければ上眼瞼挙筋が衰えて瞼が垂れ下がり、しっかりと目を閉じることがなく眼輪筋が衰えれば(目が開きっぱなしなら)ドライアイになります。

 前頭筋も眉を引き上げて目を開ける働きをする筋肉です。上を見上げる動作をしてみると、前頭筋の収縮を感じることができます。

 驚いた時に目を大きく見開くのも前頭筋の働きです。

 額にしわを寄せるのも前頭筋の働きですから、しわを作って無理難題を長時間考え込むのは頭痛の原因になるのでやめたほうがよさそうです。

 突風が吹いた時に、埃が目に入るのを避けて咄嗟に目を閉じるのは眼輪筋の働きです。

 眼輪筋はストレスにさらされた時には働きますが、平常時にはしっかりと使われないこともある筋肉だといえそうです。

 目の疲れ(ストレス)が肩、頚にまで影響して血行不良により頭痛が起こるのには、このような目を開ける筋肉と目を閉じる筋肉の使われ方にも原因があります。

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2012年10月 5日 (金)

レモングラス+パインでよりレモンの香りに近づける。

 昨日の飯能 薬草香園の講座では、レモングラスにパインを加えて、よりレモンの香りに近づけたブレンドオイルを使ってみました。

 レモングラスはリモネンを含んでいますが、レモンはもっとシャープな香りがします。

 そこでレモンの成分である「カジネン、カンフェン、ジペンテン」を含むパイン(マツ科)をレモングラスとブレンドしてみました。

 呼吸器系の症状を緩和し、筋肉痛を緩和するパインはローズマリーに近い効能を持っています。

 森林系のシャープな香りをレモングラスに加えると、レモンの香りにかなり近づけることができました。

 レモングラスは副交感神経を優位にし、血管拡張、血行促進により老廃物の除去に優れた効能を持つ精油ですが、単独でのその香りには余計な甘さのようなとらえどころのない物足りなさを感じていました。

 レモングラスとパインを合わせることでレモンの香りに近づくという発見にはブレンドの醍醐味を感じました。(かつてコーヒー豆のブレンドの考え方の一つに「ブルーマウンテンに近づけていく」というのがありましたが、今はどうなっているのでしょう?)

 また、レモングラスとパインはともにデオドラント(消臭)効果に優れた精油なので、ルームフレグランスや香水としても使えます。

 パインには加温作用、レモングラスには乳汁分泌促進作用もありますね。

 薬草香園の秋期の講座では「ホームケアのアロマ指圧」をテーマに基本的な症状緩和のノウハウを紹介しようと思っています。

 肩こりでは、僧帽筋と広背筋の拮抗関係や上部僧帽筋と下部僧帽筋の拮抗関係などを紹介しました。

 母指指紋部に体重を徐々に預けていくタイミングを呼気で作ることや、視覚を切って触圧覚に集中することでよりタッチのニュアンスを出していくことなどの実技を行いました。

 アロマオイルトリートメントでは合谷から曲池に向かう大腸経のライン取り(握手をする形での前腕の頂点をたどる)が肩こり緩和の遠隔操作になることなどの実技をしていただきました。

 今回は「ホームケア」なので簡単に紹介しているつもりですが、やっていることはプロフェッショナルなタッチまでいけるように、相変わらずクドイ説明も入ってきてしまいます。

 タッチの面白さ、深さを感じていただければ嬉しいです。

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2012年10月 4日 (木)

緊張性頭痛は上に、後ろに引っ張られている。

 前頭筋、後頭筋、側頭筋について考えてみましょう。

 前頭筋は眉毛を上に引き上げるように上に収縮します。

 後頭筋は帽状腱膜を下に引っ張るように収縮します。

 側頭筋は下顎を上に、後ろに引っ張ります。

 前頭筋、後頭筋、側頭筋が緊張して、前から見て頭皮が「上に、後ろに」引っ張られて、頭全体が締め付けられるように痛むのが「緊張性頭痛」です。

 まばたきをせずに、ずっと携帯電話やパソコンの画面を見続ければ、前頭筋はストレッチされていないことになります。

 意識をしなければ眼輪筋はなかなか使うことができないので、目を開けて画面を注視するのにも前頭筋が使われています。

 後頭筋は上や横、下の筋肉からの緊張が押し寄せてくる位置にあります。

 肩や後頚部の筋肉が緊張すると、下から後頭筋への血流が悪くなり、前頭筋や側頭筋が緊張すれば前や横からの血流が悪くなります。

 我慢をして、悔しいと思って、叱責されて、歯を喰いしばれば側頭筋が緊張します。

 目を使い、息を詰め、ストレス状態が続けば頭は締め付けられます。

 目を温める時には目を閉じます。額まで温めることができれば前頭筋の緊張は緩和され、上に後ろに引っ張れるように緊張していた前部帽状腱膜の緊張も緩和されます。

 側頭筋を緩めるのには、耳のマッサージが効果的です。

 耳を下に、前に引っ張れば側頭筋のストレッチになります。

 耳の周囲を圧して痛いようなら側頭筋も緊張しているということです。

 後頭筋の緊張を緩和するには、後頚部や肩の緊張を緩和する必要があります。

 後頭筋は周囲からの緊張を集めますから、ストレッチ方向としては下から上に向かうのが理にかなっているはずなのですが、頭部のマッサージで頭を逆撫でする手技はあまり見かけません。

 その理由は、頭部の筋肉が薄いので逆撫でする方向にこだわらなくても緩めることができるからなのでしょう。

 前頭筋を目の方向に撫で下ろし続ければ「顔のたるみ」を作ってしまいますね。

 それでもストレッチの方向性を考えて、手技の中に一回くらい入れてみると「超気持ちのいいミラクルタッチ」が生まれるかもしれません。

 私は仰臥位で後頭骨と後頚部の境の「天柱」のあたりから、後頭部を両3指で軽く持ち上げて髪を櫛削るように上行性に軽擦、点圧する手技を取り入れています。

 

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2012年10月 3日 (水)

上部僧帽筋は下部僧帽筋のエクササイズでストレッチされる。

 手仕事をする時には手掌を下向きにして指を使うために肩が上がります。

 肩こりは肩を上げる筋肉が収縮しているということです。

 僧帽筋は肩を上げる筋肉ですから、肩こりの施術ではタッチングポイントとなります。

 僧帽筋の拮抗筋はどの筋肉でしょうか?

 僧帽筋は肩甲骨を上げる筋肉ですが、肩甲骨を下げる筋肉でもあります。

 僧帽筋は上部と下部では拮抗筋のように働きます。

 背中のアロマオイルマッサージを考えてみましょう。

 仙骨から起始し背中を起こし後ろに反らせる脊柱起立筋を求心性に軽擦するのと同じように、「下部僧帽筋」は肩甲骨を下げる筋肉ですから求心性に軽擦することでストレッチされます。

 中部僧帽筋は肩甲骨を内側に寄せる筋肉ですから、肩甲骨付近での僧帽筋の軽擦は外側に向かうのがストレッチの方向です。

 上部僧帽筋は、後頭部から肩へ下げていく軽擦がストレッチの施術になります。

 肩関節外転180°、肘屈曲90°で肩甲骨を下げる運動は下部僧帽筋のエクササイズですから、上部僧帽筋のストレッチになります。

 僧帽筋と肩甲骨の関係は、「上部は上に引っ張り、下部は下に引っ張り、中部は内側に引っ張る」ということを、上腕三頭筋の等尺性収縮(肘を曲げないで壁押しのように力を入れる)で考えてみると理解しやすいと思います。

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2012年10月 2日 (火)

Oリングテストの「4回目は切れやすい」ということ。

 Oリングテストで「あなたに合った品を選ぶ」という映像を見ました。

 Oリングテストは、被術者の利き手の母指と示指でOの形を作って他の指は自然に伸ばし、施術者が母指と示指でOの形の指を開きます。

 被術者の反対側の手には何かを持たせ、Oの形の指が開かなければそれが被術者に「必要な(合っている)もの」ということになります。

 私が自分で単純に素早くこれをやってみると、3回目までは準備段階、4回目のタイミングで準備ができて母指と示指が離れにくくなります。

 これは母指と示指の伸筋が3回運動させられたことによって疲れ、4回目には開きにくくなるということもあるなぁと私は思います。

 これには筋肉のストレッチとエクササイズの関係があります。

 指圧がひとつの工程を3回ずつにしているのも、「4回目には疲れさせてしまう」ということを考慮したのではないかと思います。

 Oリングテストで3回目までは母指と示指の間に向かって垂直に切る動きをして、4回目に母指だけを外転方向に開こうとしたら、これは完全にイカサマです。

 一番開きにくい動きを最後に持ってきて、たとえば「ほらこの100万円の水晶玉があなたには必要です」と言うならそれは詐欺です。

 その後に「あなたは近く集中しなければいけない事が待っている」と言われても、だいたい人間にはちょっと先にいろいろ大事なことがあります。

 それはちょっと…というOリングテストを見ての、疑り深いボディセラピストの感想です(全てのOリングテストを否定するものではありません)。

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2012年10月 1日 (月)

台風一過の十五夜。

 昨日の台風17号は中部、関東、東北と本州を縦断して、各地で大きな被害をもたらしました。

 それでもこの家では停電もなく、深夜12時を過ぎる頃には中秋の名月が南南西の空高くから地上を照らしていました。

 朝4時過ぎには西の窓に斜線に傾いた影が見えたので、簾がはずれたかと思って外に出てよく見ると、、西の空から十五夜が屋根を照らして、屋根の影を窓に映していたのだとわかりました。

 今朝は台風一過の快晴です。

 4月始まりで今年度を考えれば、ちょうど半分が過ぎました。

 今年度前半はいろいろと忙しく、「よくもったなぁ」とも思いますが、「それほど大変なこともなかったのかも?」とも思います。

 浪越徳治郎先生を評して言われた「気分転換の名人」、その気分転換の名人になるということが大きな課題でしたが、ずいぶん目標に近づいてきたのかもしれません。

 徳治郎先生が仰った「指圧をしていればいい」、「指圧は芸術である」、この二言の教えだけで私には十分です。

 いろいろな世間のしがらみと関わることになった今年は、帰っていける場所があることの有難さを感じています。

 そこへ戻っていけば自分を必要としてくださる方たちがいます。

 「体に触れることが許されている仕事の重さ」と同じくらいに、そこには満たされた時間が待っています。

 「タッチの重さ」を感じながら、それに潰されないようにタッチを工夫していけば、いつか成長しタフになっている自分に気づく日が今の私のようにきっと訪れることでしょう

 それは普通世間で経験する痛みや悲しみや悔しさは、みんなこの中に詰まっているからなのだと思います。

 「指圧(タッチ)を続けていればいいんだよ」、私もそれをずっと伝えていこうと思います。

 今年度の後半分も、発見と感動の多い毎日でありますように。

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