指の関節を曲げて体重移動はできない。
昨日は飯能の生活の木で『腰痛のアロマ指圧』の講座をしてきました。
リフレクソロジーを勉強した方から「自分の思うタッチとリフレクソロジーの先生の教えるタッチが違う」という質問を受けました。
「自分で施術をしているとお客様は眠ってしまう」、しかし、リフレクソロジーの先生が“良しとするタッチ”はもっと強い刺激だというのです。
私の講座を見つけて受講してくださる方たちの中にはこの疑問を持っている方が多く、そこに疑問を持てる方はタッチセラピストとしての才能があると私は思います。
『眠くなる』のは副交感神経が優位になったからです。
気持ちのいいタッチが血管を拡張させ、血圧を下げて体の緊張も心の緊張も緩和していくから副交感神経が優位になり、眠くなるのです。
血液は心臓を出て約1分で心臓に戻りますから、温かい手で足湯のように足を包み込んで気持ちの良い刺激のタッチができれば血液は温まり、体中を温かい血が巡って肩こりや腰のこりを緩和します。
強い刺激を指導したリフレクソロジーの先生は指の関節を曲げて圧し、関節は落花生のように変形し膨らんでいるそうです。
足裏をえぐるようにコンチクショーと刺激して、足裏の痛さで腰痛を忘れさせようとするならそれはセラピーではありません。
試しに教わったその押し方で足裏を押していただきましたが、それはとても効率の悪い押し方でした。
ドアを押すように、刺激は逃げていきます。
四指のフォーローでしっかりと包み込み、母指の指節関節を伸ばし、肘を伸ばし、自分の背中を起こすように圧せば、体重移動の圧刺激は母指指紋部1点に『ズーン』と集まります。
『眠らせるように圧せる』センスのある人は、この体重移動の凄さがわかります。
関節を曲げて指力で圧すのとは違う世界がそこには広がっています。
頭で理解できるのと、それが自分のものになるのはイコールではありません。
指を当てる微妙な角度や柔軟性、漸増漸減圧、危険を感じたら途中で体重移動を止めることなど、時間をかけて身に付けていってください。
頭でわかれば、一度でもその感覚で圧すことができれば、時間はかかっても素晴らしいタッチができるようになります。
『眠らせるようなタッチ』をやがて偶然ではなく意図してできるようになっていきますから、力に頼らず、指圧をすることで自分の姿勢が良くなって自分の肩こりが治るようなタッチを楽しみながら工夫していきましょう。
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