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2012年11月 4日 (日)

「強い刺激は神経機能を抑制し、最も強い刺激は神経機能を停止させる」(アルントシュルツの法則と厚生労働省の見解)。

 タッチの刺激量の正解を考える時に必ず登場するのが「アルントシュルツの法則」です。

 弱い刺激は神経機能を鼓舞しますが、強い刺激は神経機能を抑制し、最も強い刺激は神経機能を停止させます。

 足の反射区の刺激ならアルントシュルツの法則の例外ということにはなりません。

 体の機能を鼓舞し、本来体に備わっている力を喚起して症状を緩和しようとするのであれば「痛みを感じる強い刺激」の施術は逆効果なだけでなく、怪我をさせる危険性があります。

 平成15年11月18日、厚生労働省医政局医事課長は無資格者のマッサージ類似行為についての質問に対して「…痛みを感じる程度の強さを持って行うなど、あんま・マッサージ・指圧師が行わなければ人体に危害を及ぼし、又は及ぼす恐れのある行為については、無資格者がこれを業として行っている場合には厳正に対応を行うようにお願いする」と回答しています。

 整体、カイロプラクティック、足ツボ、リフレクソロジー、リラクゼーション等では「痛みを感じる強い刺激」をしてはいけないというのが厚生労働省の見解です。

 あんま・マッサージ・指圧師の業界でずっと問題視されてきたのが、柔道整復の保険を利用した(保険の適応範囲を拡大解釈した)マッサージと、無資格者によるマッサージ類似行為です。

 しかし職業選択の自由によってマッサージ類似行為が認められているのもまた事実です。

 短期間の練習で未熟な技術のまま「オン・ザ・ジョブ・トレーニング」のような形で系列店の現場に立たせてしまうマッサージ類似行為を教える学校はたくさんあります。

 マッサージによって健康被害を受けたと国民生活センターに寄せられる苦情の多くに、「未熟な技術による強い施術」が含まれています。

 これらのことから、あんま・マッサージ・指圧師の資格を持たずに「タッチセラピー」を続けていくのであれば「強い刺激に頼らないテクニックを磨く」以外に選択肢はないのです。

 あんま・マッサージ・指圧師の資格があるからといって、適量刺激を超えた強い刺激をするのは間違っています。

 私は強い刺激なしで十分にタッチセラピーが成立すると考えています(刺激量を増やすのであれば弱い刺激でも持続すればいいだけのことです)。

 強い刺激を教えるリフレクソロジーの先生がアルントシュルツの法則を理解しておらず、リフレクソロジーのおかれている社会的な立場を理解していないとしたら、志を持って教わる生徒さんがかわいそうです。

 

 

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