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2012年12月31日 (月)

「大半の腰痛はストレスから」日本整形外科学会、日本腰痛学会が診療のガイドラインを策定。

 「日本整形外科学会、日本腰痛学会は、平成13年以降の4000件の医学文献から厳選した200件を基に、腰痛診療のガイドラインを策定した」という記事が今朝の産経新聞にありました。

 記事によりますと「大半の腰痛はストレスが原因」で、それらは画像検査などで原因を特定できない「非特異性腰痛」に分類されます。

 「職場の人間関係、仕事量の多さ、仕事上の不満、鬱」などの心理社会的要因が腰痛の発症に関与しており、「ストレス軽減を目的とする認知行動療法などの精神医学療法が有効な腰痛が多い」ということのようです。

 また、このような「非特異的腰痛では必ずしも安静が有効とはいえず、普段の動きを維持したほうが改善が早い」としています。

 さらに「発症後3ヶ月以上たった腰痛には運動療法が有効である」ともしています。

 以前から検査では異常の診られない腰痛が多いことはよく言われてきましたし、指圧・マッサージの現場では「自分のキャパを超えた忙しさの中で発症した腰痛」と向き合い、施術をしてきています。

 体のストレス軽減、心のストレス軽減、それをするには交感神経の興奮を鎮め、気持ちの良い時間を作って副交感神経を優位にしていくことが必要です。

 タッチがセラピーになるためには「一方通行の力仕事であってはいけない」ことが、こんなことからもわかると思います。

 今日は大晦日、今年も365日毎朝同じルーティンワークができました。

 人の体に触れるために自分の体の準備をし続けると、健康で、心もたくましくなるみたいです。

 浪越徳治郎先生は気分転換の天才だったそうですから、多少近づけているような気がします。

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2012年12月30日 (日)

タッチのリバーブ(残響)。

 同じ温度でも湿度が高いほうが暑く(暖かく)感じます。

 今朝は昨日に比べて暖かく、昨晩洗ったったタオルケットや敷きマットを干している部屋でエアコンの暖房を使っていると20℃の微風でも、窓を開けて冷たい風を入れたくなりました。

 暖房は室温を上げるだけでなく加湿をして湿度も上げたほうが暖かく感じます。

 これと同じことはタッチの刺激量とタッチのその他のエフェクト(効果)の組み合わせでも言えます。

 まず漸増漸減の刺激量の「増減の速さ」によるエフェクトがあります。

 急激で嶮しい刺激量の変化の山を作れば「いきなり」「強い」という感覚が伝わり、なだらかな山を作れば同じ刺激量までピークを持っていっても「強い刺激をされた感覚」は感じにくくなります。

 軽いタッチ、重いタッチということもあります。

 多くの日本の投手が投げる回転の良い素直なバックスピンの効いたストレートボールは打者には軽く感じ、大リーグの体格の大きな投手がボールを鷲づかみにして投げる「力で押し込むようなボール」は打者には重く感じます。

 刺激量の山がなだらかで、規則的で、予測できる漸増漸減圧は「軽やかで負担の少ないタッチ」になり、指力で押し込めば受け手にはキャッチボールとしても受け止めにくいタッチとなります。

 体はドームのようなものです。部屋のようなものと言ってもいいでしょう。

 音響効果の一つにリバーブ(残響)があります。

 リバーブには「ルーム」「ドーム」「アリーナ」「カテドラル」など、入れ物の大きさによって種類があります。

 洞窟で手をポン、ポンと叩いた時の響きには余韻があり、空洞の大きさの違いによってその余韻は変わってきます。

 おなか側から腹腔に響かせる、背中側から内臓に響かせる、足から頭へ、鼻の両側から副鼻腔へなど、タッチでもいろいろな響かせ方があります。

 タッチのリバーブを考えたことがないとしたら、皮膚表面でタッチの意識を切ってしまっています。

 一般的にタッチで漸増の意識はできても「漸減の意識は甘くなります」。

 頭部正中線の指圧の最後の持続圧で、「頭がもう一回り大きいものとして指が離れてから空中でも触れているものとしてもう少し圧しておく(いきなり圧を抜かない)」、これは私の講座では何度もお話してきたことです。

 機会があれば洞窟で手をポン、ポンと叩いてみてください。

 山でヤッホーとこだまが聞こえたら、それもリバーブの仲間、エコーです。

 遅れてくる感覚の「ディレイ」、多重に重ねていく「コーラス」、タッチには他にどんな効果を付けられるか考えてみてください。

 明瞭で軽やかなタッチ、重くこもったタッチ、部位やその時のライブ感覚で適材適所に使い分ければ、それらも絶妙の効果を生み出します。

 タッチはもっと工夫ができます。

 

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2012年12月29日 (土)

松井秀喜選手引退、スポーツ選手の膝痛と高齢者の膝痛。

 巨人、ヤンキースと大活躍をした松井秀喜選手が昨日現役引退を発表しました。

 2009年のワールドシリーズ優勝でMVPになったヤンキース時代には、すでに膝の故障をかかえていて、手首を骨折したこともありました。

 「もっといい選手になれた…」という松井選手の言葉は、故障がなければメジャーリーガーとしてまだまだ力が出せるからなのでしょう。

 スポーツ選手の膝痛の原因には、怪我も、膝に大きな負荷をかけることによって軟骨が磨り減るということもあります。

 スポーツ選手の使い過ぎが原因で軟骨が磨り減っていく様は、そこだけ時間の流れが速いというようなことになっています。

 朝の松井選手引退会見をテレビで見た後に、両膝を手術した70代女性の指圧をしました。

 主訴は右膝痛です。

 整形外科では右膝に痛み止めの注射、接骨院では膝に器械(電気?低周波?)を当ててからマッサージをしているようですが一向に良くなりません。

 右膝は水が溜まっていますが、水を抜くほどではなさそうです。

 伏臥位の指圧をした後、膝枕をあてて膝を軽度屈曲させて仰臥位下肢の指圧を始めます。

 左膝は指圧でも下肢伸展挙上牽引でも痛みはありませんでした。両足に冷えもありません。

 右大腿四頭筋遠位内側には軽く触れても強い痛みがありました。

 一般的に変形性膝関節症は膝の内側に痛みが出ます。

 痛いから膝をしっかりと伸展させない、下肢をO脚に使って大腿四頭筋が弱くなります。

 この時のテクニックで大事なのは、股関節を少し開き下腿を持って膝関節をやや外側に引き気味に伸展牽引させる意識を持ってタッチやストレッチをすることです。

 大腿骨と脛骨の内側がぶつかって火花が散っているような痛みですから、ゆっくり徐々に膝を伸展させて、下腿内側を内側から外側に向けて軽く圧をかけていくイメージで指圧をします。

 膝蓋骨の上方向から下に向けて圧をかけてさするだけでは、煙が出るほどマッサージをしたところでさほど効果はありません。

 膝痛の高齢者が痛む膝をO脚で使うのは「比較的痛みのでない位置で固定している」ということです。

 膝の伸展がなければ大腿四頭筋が弱くなり、膝痛の痛みの悪循環が続いていくことになります。

 膝に痛みが出ないように緊張させて使っている大腿四頭筋内側の指圧は、膝関節の上も下も、ふわりと指紋部をあてて、0に近いボリュームの圧から、目盛りをできるだけゆるやかに時間をかけて上げていき、卵を抱いている親鳥のように丁寧に温めるイメージで包み込んであげてください。

 大事なのはフォローする反対側の手(五指+手掌)と、指圧する側の手の四指や手掌です。

 施術者の所作からは人間性や哲学までが伝わってしまいます。

 丁寧な所作であれば気持ちは伝わります。

 右膝周囲の指圧では、始めのほうのタッチでは痛みを感じさせてしまいました。

 動かしていない膝を動かし、触れると痛みがある膝に触れるのです。

 痛みが出たら圧を抜きます。

 ストレッチでは伸展させる速度を弱め、大丈夫な位置で少しとどめておきます。

 「必ず良くするから」という思いが伝われば、クライアントは体をゆだねてきます。

 手を当てているだけの時間も血行は促進されますから状況は好転していきます。

 全身指圧後、仰臥位下肢伸展挙上牽引で股関節軽度外転で下腿を外側に引くようにすれば右膝の痛みは全く出ませんでした。

 つまり右膝関節内側の隙間に余裕ができたということです。

 指圧後歩いても右膝に痛みはありません。

 やはり膝痛を緩和していくのに大事なことは膝を伸展させる大腿四頭筋のエクササイズです。

 面倒でやらないという高齢者にも、指圧に来るたびに仰臥位下肢伸展挙上のエクササイズを自力で10秒×10回やっていただきます。

 5秒×5回でもいいのです。

 やらなければ良くならず、使い過ぎれば良くなりません。

 松井秀喜選手に時間をかけて超ゆったりとしたリハビリをしてくださるトレーナーがいたらどうだったでしょう?

 以前、足を引きずって指圧にやって来たお年寄りが走って帰ったということが本当にありました。

 あの時は笑ってしまいましたが、体力のあるスポーツ選手に超長期休養リハビリは有効なのではないかと思っています。

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2012年12月28日 (金)

つわりの指圧3回目(前回指圧後の検査で尿ケトン(4+)から(-)に)。

 つわりで苦しんでいた妊娠中の女性が、年末年始を実家で過ごすということでその道中に家族で立ち寄って指圧にいらっしゃいました。

 二人のお子さんと旦那様は指圧中ずっと駐車スペースでサッカーをしていました。

 始めは下の子の泣き声が聞こえていましたが、静かになったのでお散歩にでも行ったのかと思って外を見たら、5才の美人のお姉ちゃんが鬼の形相でボールを蹴っていました。将来が楽しみです。

 前回の指圧後の検査では(4+)だった尿ケトンが(-)になっていたということです。

 ケトンは食事で糖質が摂れない時に脂肪が分解されてエネルギーとなる時の代謝物です。

 昼は食事が摂れるようになったということですから、ケトンが減ったのですね。

 胎児は1cm、子宮はまだあまり大きくなっておらず4cmだったそうです。

 2週間前の妊娠後初めての指圧で「魔法かと思った」そうですから、もうその指圧でケトンはかなり排出されていたのではないかと思います。

 今回の指圧では前回よりもさらにむくみが減っていました。

 足先、手先はかなり冷えていました。

 指圧後、温かいと思うにはあと一歩というところでしたが、冷たいとは感じないくらいになっていました。

 右手はシャワーをひねる力が出ない、お皿などをつかんだつもりでもよくモノを落とすということがあるようです。

 妊娠によるエストロゲンの減少→腱鞘炎(手根管症候群)ということはありそうですが程度は軽いと思います。

 前回左肩から左上肢のこりがあったので御本人が右手を使う意識をして右肩から右上肢がこっていたこともありますし、手の冷えもあります。

 シャワーは旦那様がかなりきつくねじって止めているのではないかと思います(彼は格闘技をやっています)。

 仰臥位→横臥位と指圧をし、指圧前、指圧後とトイレに行ったので、今回もむくみの排出がよくできたと思います。指圧中に吐き気がする様子もありませんでした。

 実家までの道中、二人のお子さんは疲れてよく眠ったことでしょう。

 毎年年末年始は誰かが何かをやらかして申し訳なさそうな声で「指圧をしてもらえないか?」という電話がかかってくるものという覚悟はありますから、「つらくなったら正月でも来てください」と申し上げました。

 魔法がわかる感受性がある方には、魔法をかけておきましょう。

 いつでも此処へ来れば何とかなるというお守りがあれば心強いものです。

 一つのやり方だけであきらめずいくつもの方法を持っているということ、『よくなったらいいねぇ』と祈ること、タッチで体と会話をすること、タッチのリバーブ(残響)、タッチのエコー(こだま)、角度、タイミング…。

 全てのタッチにあらゆるエフェクト(効果)の組み合わせを考えていけば、魔法と感じる方も、気功と感じる方もいます。私ごときのタッチでもです。

 

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2012年12月27日 (木)

華道の先生が市役所に飾る松や苔梅買出しのお供をしてきました。

 華道の先生の指圧の前に、市役所の玄関に飾る正月のお花の買出しのお供をする約束がしてあって、ジョイフルホンダまで行ってきました。

 大作の活花ですから、2mの梅の枝に苔をつけた苔梅、根の付いた松、金色に塗られた枝、シンビジウムの鉢植え、千両の鉢植えなど、お弟子さん気分で荷物持ちをしてきました。

 年末まで風邪も引かず、相変わらず静電気にも悩まされず、80代の先生のお手伝いができてまた1つクエストをクリアすることができた感があります。

 そんなことまで頼まれるようになったら、それもセラピーとなり、クライアントの日常動作を観察するチャンスです。

 車の乗り降りのふらつき、歩行の足の運び、人ごみで疲れていないかなどを見ておきます。

 枝ぶりの良さそうな2mの枝を大きなバケツのような容器から引き抜くのは私、一歩下がって見上げるのが華道の先生です(お弟子さんごっこが楽しめました)。

 老老介護で旦那様の御世話をしているストレスがあるので、車中その愚痴など聞きながら、運転手兼荷物持ちはその後しばらくしてから指圧をさせていただきました。

 肩こり、背部のこり、ふくらはぎのだるさ、踵の荒れ、冷えとストレスと乾燥による症状はありますが、御馳走していただいたお寿司屋さんでも食欲旺盛で、正月活花素材の買出しがいい気分転換になったと思います。

 「そんなことまでやっていれば技術はいまいちでも良くなった気分になる」という声もあるかもしれません。

 ふわりとこんなことができるようになるまでには、冬の真夜中の往診とか、死んでいく人の指圧とか、いろいろいろいろありました。

 何をセラピーというのか、何を求められるセラピストなのか、個性もあるのでその振り幅はけっこう広いと思います。

 自分の心を軽やかにすることができると、フットワークも軽くなり、対人関係も柔軟になります。

 頼まれるのはできる人だと思われているからです。頼りになる人だと思われているからです。

 日常の中に面白さを見つけようとするポジティブシンキングを心がけていけば、それはセラピストのセールスポイントになります。

 苔の付いた梅の枝が活花素材として使われるのですね。

 見たことはあるかもしれないけど理解はしていないことを知る、知らないことを知る、他の人のものの見方を見習ってみる、それも感覚のデータとして財産になります。

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2012年12月26日 (水)

頚椎症手術後の左肩甲間部の痛み。

 第4頚椎付近の頚椎症の手術から10ヶ月たった60代女性、主訴は肩の痛みです。

 玄関から入ってくる時に姿勢が良過ぎるのが目に止まりました。

 頭に「見えない小さなカゴ」を載せて歩いているようです。

 頚を動かしたくない、頭の重さを頚にかけたくない姿勢です。

 それでも「カゴ」は前回よりも小さくなっていると感じました。

 主訴は左肩から上肢に放散する痛みですが、触診で頚や肩上部のこりはほとんどありません。

 触れて最も痛みを感じる部位は左第7頚椎から第3胸椎までの肩甲間部で、熱を感じました。

 左肩から上肢への放散痛があり、圧痛のある部位に左第3胸椎側点(心疾患の反応点、経穴でいえば「肺兪」です)が含まれているので、狭心症の疑いも頭に入れておきます。

 仰臥位下肢の指圧から始めます。

 背部の交感神経支配領域の痛み、上肢に放散する腕神経叢の痛みですから遠回りします。

 頚から背中の痛みがあって運動不足の下肢ですが、冷えていた足先もすぐに温かくなり、さほど問題のない下肢です。

 下肢の指圧の後にトイレに行ったので、もうちょっと運動ができれば循環はもっと良くなります。

 上肢の指圧後左肩の外転、前方挙上はともに90°、外旋はほとんどできません。

 右肩関節もあまり大きく動かすと左肩甲間部に響くので、右上肢指圧後の上肢のストレッチ+牽引は各方向90°までにとどめておきました。

 頭部顔面の指圧では頚を動かさないようにし、前頚部、側頚部には軽い指圧をし、後頚部の指圧はしませんでした。

 腹部の指圧で腹筋はゆるすぎますが、腹証として悪いおなかではありません。

 患部が上になる右を下にした横臥位はできました。

 左肩甲間部は手掌で触れるだけで痛いので、頚の手術痕をかばって肩甲間部の緊張が限界を超えて傷になっているのか、ヘルニアで神経根症状があるような、手術前の頚椎症の痛みそのもののような痛みです。

 最近の検査で異常はみられなかったようなので、筋肉や靭帯の問題だとは思うのですが…。

 左を下にした横臥位はできないので、伏臥位で右背部を指圧して今回の指圧は終了しました。

 服の脱ぎ着や靴を履く動作を見ても前回よりは体、頚の動きが滑らかになってきていますから、良くなってきてはいます。

 テーブルに右手をつき、上半身を曲げて、左手でペットボトルを持って左上肢を下げ、体の前で円を描くような小さなストレッチで肩甲間部を動かしていけばもう少し痛みはとれてくるでしょう。

 今左肩甲間部は頚の代わりに頭の重さを支えているので休めることができずに、ぎっくり腰の傷がなかなか治らないようなことになっています。

 思い切った健康人のような肩の動かし方、ストレッチをすると、せっかく塞がりかけた傷のかさぶたを剥がすようなものです。

 痛みを確認しないようにストレッチをしてください。

 服を着た後にグイッと肩甲骨を寄せて「イタッ!」と声を上げたので、ストレッチのやり方を復習していただきました。

 我慢して頑張らせるのではなく、楽観的な見通しを目標としてお伝えし、「気持ちがいいから積極的にリハビリがしたい」となるような感覚をおみやげに帰っていただくのが、私のアロマ指圧です。

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2012年12月25日 (火)

左肩が上がらない、烏口突起周囲の痛み、烏口腕筋か上腕二頭筋短頭に原因があると考えられるケース。

 「左肩が上がらない、ドライヤーが使えない」という50代女性、五十肩なら棘上筋腱や肩峰下滑液包がある肩上部外側や小円筋が回旋腱板となる背中側の肩甲骨外側の問題が多いのですが、一番痛む部位は体の正面で肩鎖関節よりやや下の烏口突起周囲です。

 烏口突起から起始する筋肉といえば、上腕を屈曲(前方挙上)・内転させる烏口腕筋と、前腕を屈曲・回外させる上腕二頭筋短頭です。

 おそらく左上肢は左肩内転内旋、肘屈曲・前腕回内で固定して使われていて、ドライヤーを使うような肩の外転外旋の動きは窮屈になっていたはずです。

 朝、寒い洗面所でドライヤーを使うということはストレッチのできていない肩関節に苦手な動きをさせることになるので、烏口突起周囲でギックリ腰のような筋肉の挫傷、肉離れのようなことが起きることもあるでしょう。

 座位の触診では左肩の屈曲も外転も90°が精一杯でした。

 伏臥位の指圧では左半身全体がこっていました。

 筋肉が全体的に細く弱くなっています。

 肩から背部の筋肉を緩めた後には、左腰に腰痛といえる痛みがあることに御本人が気づきました。

 脳に近い部位の痛みだけが意識されたり、主訴の痛み以外は脳に意識されないのはある意味幸せなことです。

 全身指圧後、肩関節の屈曲も外転も180°までできるようになりました。

 肩を大きく動かすと烏口突起周囲には痛みがあるようですから、おそらくそこに傷があります。

 典型的な五十肩というようなことではないでしょう。

 寒い環境でドライヤーを使う朝の習慣で痛めたのかもしれません。

 左手でドライヤーを持って頭の上にかざして肘を曲げ、ドライヤーを前に動かす時に前腕を回内、後ろに動かす時に前腕を回外させます。

 上腕二頭筋短頭は肘屈曲と回外で使われています。

 烏口腕筋で考えるとドライヤーを前に持ってくる時に上腕を屈曲・内転させていることになります。

 どちらかといえば上腕二頭筋短頭に負担は大きいと思われますが、烏口腕筋の上に上腕二頭筋短頭があり、その判別は難しいところです。

 傷があれば、筋肉を収縮させる時にも伸展させる時にも痛みが出ます。

 この時点での答えは上腕二頭筋の傷の可能性が大きいとだけしておきます。

 日がたつともう少しはっきりしてくるのではないでしょうか?

 ドライヤーは暖かい部屋で使うか、ハンズフリーのドライヤースタンドがあるといいのですが。

 インターネットで見てもあまり使いやすそうなドライヤースタンドがないので「五十肩用ドライヤースタンド“肩がわりクン”」を開発して発売したら売れるでしょうに。

 上位機種は「湿度&位置センサー付きドライヤー一体型自動運転タイプ」、廉価版はスタンドのみで自宅のドライヤーを取り付けて頭のほうを動かします。

 ロボット掃除機がある時代なのにドライヤーはあまり進化していないのはどういうわけなんでしょう?

 このお話をお客様としながら出た結論は、ドライヤー開発者に女性がいないから相変わらず手で持って使うタイプしか発売されないのではないかということでした。

 ドライヤー開発者の方たちが、皆さん薄毛の方ということはないと思いますが。

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2012年12月24日 (月)

立体的で巨大な不安や不満の空間を平面化し縮小し俯瞰する。

 急に仕事が増えてしまう、その答えでは不満だという人がいる、予定外のことが次々と起こります。

 それも東洋医学的に言えば「外邪」です。

 カチンときたり、イライラしたり…。

 不安や不満は膨張し自分の体を包み込んで立体的な閉塞空間を作ります。

 私たちはそこからどうやって抜け出しているのでしょう?

 見えない立体的な不満や不安の巨大バルーンの中に閉じ込められているのなら、それを可視化し、縮小できたら気分が晴れるはずです。

 絵を描くこと、書を書くこと、文章を書くことは、平面化し縮小し可視化していく作業です。

 その正体がはっきりすれば「そんな小さなことなど大した問題ではないのだ」と笑ってしまえます。

 不安や不満を書き出さなくても、絵画や書を鑑賞する、本を読むということは巨大なものを作者の目を通して一緒に縮小し俯瞰していることになります。

 毎日いろいろな方とセッションをしながらお互いに影響し合って、巨大なバルーンの中から抜け出して、「それはたまたま3本の直線が交差してできた小さな三角形にすぎなかった」と俯瞰できるようになる鍛錬をしているような気がします。

 面倒な事は次々とやってくるものですから、潰して、踏んづけて、テキパキ片付けて、小さい事だと笑ってしまいましょう。

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2012年12月23日 (日)

出産後4週目の指圧、腰痛、眠れない。

 30代女性、出産後4週目(25日)の指圧です。

 陣痛から1時間、分娩室に入ってから15分で2400gの男の子が産まれました。

 初産で予定日より5日早い出産でしたが、これ以上の安産はないかもしれません。

 妊娠中の体重増加が6kgで、出産後の母乳の出もよく、体重は戻っていて、今は妊娠前の体重よりも痩せ始めています。

 陣痛が始まる直前も落ち着いて家事をこなしていて、病院へ向かう間も、分娩室に入ってからも不安は感じなかったとか。

 結婚前から指圧をしてきた女性で、精神的にも肉体的にも繊細過ぎるところがあったのですが、「キミは何をつかんだのでしょうか?」

 マッサージができる女性でオーガニックな食事を心がけていますから、是非出産前後の自分の感情の動き、脳内麻薬の溢れた状態、体の感覚など、思い出し、書きとめて、これから出産をする女性の力になってあげてほしいと思います。

 さて、いいことだらけの出産でしたが、初乳をあげる時から背中を起こしているだけでも辛かったようです。

 自覚的な冷えがありますが、足に触ってもさほど冷たくはありません。

 肩の筋肉、背中の筋肉は細くなっています。

 筋肉が落ちて熱が作れない、筋肉が細くなったから抱っこや背中を起こしておくことですぐに疲れてしまうということはあるでしょう。

 脊柱は腰で左に凸に側弯しています。

 仰臥位下肢の指圧から始めました。

 やはり下肢も筋肉が落ちています。

 むくみはありますが、ひどい状態ではなく、足先の指圧の頃には足は温かくなっていました。

 左下肢伸展挙上牽引で腰に痛みが走ります。

 脊柱の左側弯は出産時の、あるいは妊娠後期の姿勢の影響もあると思います。

 陰部には出産時の傷もありますから、そこに響くということもあるのでゆっくりと丁寧に股関節から足関節までを伸ばします。

 上肢の指圧で肩関節の可動域は正常、おなかの指圧で左下腹部に緊張がありますが、想定内という感じです。

 伏臥位は妊娠中から久しくしてこなかったようですが、伏臥位の指圧ができました。

 それでわかったことは背部に強い緊張があることと、大腿後側のこりです。

 夜中の授乳など、眠りを中断しなければならないことでの疲労や不安は強いようで、それが交感神経支配領域の緊張をさらに強めているようです。

 母乳がよく出るので、赤ちゃんが飲み残してしまうと肩甲骨付近がうずくそうです。

 肩甲間部、肩甲骨周囲の指圧は、母乳の分泌を促進させることができるポイントです。

 現在赤ちゃんの体重は3000gを超えているということですが、まだまだ赤ちゃんの体力と母乳の需給関係は供給過剰の状態にあるようです。

 背部の指圧で脊柱左側弯は矯正され、その後仰臥位下肢伸展挙上牽引で左腰痛は再現されませんでした。

 大腿後側のこりは膝屈曲の姿勢が常であったと考えられ、膝の伸展不足、つまり歩いていないということが大きな原因です。

 今は実家で静養中ということですから、足踏みでも、階段の上り下りでもいいので、膝をしっかりと伸展させる意識を持つことは必要です。

 赤ちゃんの体重増加がちょうどよい負荷の増加となり、肩や背中の筋肉は次第に戻っていくことでしょう(タンパク質をたくさん摂ってほしいと思います)。

 彼女は出産で、本能的な、遺伝子に組み込まれているような心身の革命(革新)が起こったようです。

 今までは虚証でしたが、実証の体に変わったのではないかと思います。

 今後どんなふうに変わっていくのか楽しみです。

 眠れないことも、もう昨晩は折り合えているのでは?

 

 

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2012年12月22日 (土)

妊娠2ヶ月つわりの指圧2回目。

 前回の指圧から一週間たって、妊娠2ヶ月の女性が指圧にいらっしゃいました。

 顔のむくみは前回よりも減っています。

 指圧をしてからこの一週間は冷えが前ほどではなくなったということです。

 上のお子さんは幼稚園が冬休みになり、下のお子さんを昼寝させてから旦那様に子どもたちの世話をお願いして、今回は御自分で車を運転して指圧にいらっしゃいました。

 まだスーパーなどで揚げ物の臭いを嗅いでも気持ちが悪いようです。

 今朝は起きた時にめまいがして、耳鳴りも気になっています。

 仰臥位から指圧を始めました。

 「ここでは吐き気がしそうな気がしない」というのには、ペパーミントとレモンのアロマミストの効果もあると思います。

 お客様をお迎えする時はデフューザーのミストだけでなく、玄関にアロマミストをスプレーしたり待合室などの何ヶ所かにコットンを置いて、推測される症状に合った精油を香らせておきます。

 大腿のむくみ、足先の冷えはありますが、下肢全体のむくみは減っています。

 踵体重でO脚になる慎重な足の運びになっていて、歩行で爪先は使っていないようです。

 上肢では左手前腕内側のこり(吐き気止めのツボ「内関」を含む)、右前腕外側で橈側の「手三里」~「曲池」のこり(握手をする形で上外側に手首を使う時に使う)があります。

 抱っこと包丁を使うなどの家事をやらないわけにもいきません。

 横臥位では左肩甲下部の第6胸椎側点から第12胸椎側点までに指圧をして強い圧痛があります。

 胃疾患の反応点ですね。

 まだ炭酸飲料は飲みたくない、飲むと沁みるようです。

 左肩甲骨外側の小円筋を圧しても痛みがあって、これは抱っこをしている時間が長いので、肩関節の内転・内旋の固定による不動性の拘縮(動かさな過ぎ)が原因のようです。

 「腕を下に下げてペットボトルを持って肩関節をねじる」、これをやっていたようですけれどもまだまだ硬いですから(下のお子さんが小さいので抱っこもするようですし)、しばらく続けていくようですね。

 頭部・顔面の指圧で、耳の周囲にはむくみがありました。

 指圧をすると耳の中で水が流れる感覚があったようです。

 内リンパの停滞がめまいや耳鳴りの原因となっていたのでしょう。

 おなかは下腹部が前回よりも張ってきているようです。

 胃に動悸がありますが、強い拍動ではありません。

 悪いおなかではないと思いました。

 吐き気もなく指圧は終わりました。

 全身を診て前回よりも悪くなっている所はありません。

 揚げ物も甘い物も今は避けたいのにクリスマスの準備もするようだということなのでお母さんは大変です。

 背部のこり、冷え、交感神経支配部位の緊張によって眠れないようですが、そのことについて心配することはないとお話しました。

 もう5年くらいはずっとそれに近い状態で生活できているのです。

 2時間で目覚めてしまう眠りでも、眠りの質が高くなっています。

 指圧の1時間でも効果があるのです。

 何度も目覚めてしまうことを掘り下げて不安にしてしまうのではなく、眠っている時間は体の休息になっていることを感じてください。

 子どもの時、夏の昼寝で、お母さんやおばあちゃんが扇いでくれた団扇、目覚めるとお母さんは寝ているのに団扇だけは動いていたりしたものです。

 大丈夫、眠れていないような気がしても、団扇を動かすのに無理な力など入れていません。

 それと同じような「母性の眠り」をしているから心配しなくて大丈夫です。

 大丈夫を発見して伝えてください。安心の根拠は何となくそんな気がするでもいいんです。あなたが全身に触れたセラピストなら何か感覚をつかんでいるはずです。そこに価値が生まれ、セラピーが加速していきます(セラピーとしての価値を深めていきます)。

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2012年12月21日 (金)

実証で表証の背部のこり(葛根湯の証)。

 今日は冬至です。今年は柚子が不作なのだとか。

 それでも柚子湯に入って体を温め、カボチャを食べてビタミンAを摂って粘膜での防衛機能を高めて、年末のあわただしさに備えたいと思います。

 「60代女性、占いができる方でいろいろな方から頼りにされることもあり、夕方から急な用事で出かけて用事を済ませ、路上で占いをするおばあさんと目が合ってしまって、占いをしてもらう(させてあげる?)感じが逆に相談を受けて占いをしてきた」という、いつもながら他人様の世話焼きでお疲れの様子です。

 主訴は腰痛で、肩から背中がとても硬く緊張しています。寒そうな顔をしています。

 路上の占い中に寒気がしてその後にコーヒーショップに飛び込んで「キャラメルマキアート」を飲み、その後に仕事をして、その夜に吐き気がして炭酸水を飲んで何とか吐き気は治まったということでした。

 「嫌な感じがするパワーストーンのブレスレット」を無理やり預けていった人がいて、それを塩でお清めしたのもその日だということです。

 まず急な寒気に対して「キャラメルマキアート」を選択していますから、この時点で胃腸に急激なダメージはなかったと思われます(胃腸にダメージがあればもっとさっぱりしたものを選びます)。

 炭酸水が飲めた夜も、胃潰瘍のような胃に沁みる炎症はなかったと推測できます。

 世話焼きで疲れていても自分を忙しくしてしまう性格も頭に入れて考えます。

 「嫌な感じがするブレスレット」はとても高額のものだそうで、それを付けていた方にロクなことは起こらず、預かって塩で清めてはみたものの嫌な感じがするシロモノのようです。

 もとが霊感商法みたいのことでしょうから、それはそうでしょう。

 肩から背部のこりを軽い指圧で緩めていきます。

 お風呂に入ってから来たということで、背中の奥からすぐに熱が湧き出してきて緊張が緩んでいきました。

 腰はそれほど硬くなっていませんでした。足の冷えもありません。

 頭・顔はむくんでいました。これも軽い指圧で心臓に還していきます。

 考え事をする時間が多くて上に血が上がっておりてこない、それがむくみとなり、冷え、背中のこりの原因の一つです。

 おなかはしっかりと充実しています。

 腹筋も感じられ、内臓下垂も気にならず、上腹部の硬さ(心窩痞硬)や、腹直筋の緊張(裏急)・下腹部の落ち込み(小腹不仁)などの虚証の腹証も、腹部の動悸もありません。

 肋骨弓に沿った上腹部の詰まり(胸協苦満)があれば半表半裏(急性期から慢性期への過渡期)と診ますがそれもないので、症状は上っ面の「表証」で止まっています。

 全身指圧後、表情は明るくなり、背中も伸びました。

 結論から言えば「キャラメルマキアート」を飲んだ時が、葛根湯を飲むのに最も効果的なタイミングです。

 もともとは虚証の方でしたが、指圧の効果もあるのでしょう、葛根湯が飲める実証の体になっています(虚証なら桂枝湯などの虚証向きの処方を服用します)。

 東洋医学も占いも陰陽五行ですから、指圧中はずっとお話をして「野田総理の右目の開き方(選挙前と選挙後で変わったことなど)」に注目していたことでお互いに盛り上がっていました。

 接骨と指圧・マッサージの根本的な違いはこんなところにあるのだろうと思っています。

 指圧・マッサージは治療手技を最短の時間で行おうとはしていないのだろうと。

 無駄だと思われるような遠回りや、施術のビフォー・アフターに、タッチセラピーの本質的な特性があると私は思います。 

 

 

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2012年12月20日 (木)

脊髄後角(背側)から知覚神経は伝達される(痛覚も触圧角も。だから…)。

 昨日の生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校のアロマ指圧講座は「胃腸の働きをよくする」がテーマでした。

 胃腸の働きをよくするためには「まず背中側の緊張を緩める」ということから実技を行いました。

 この理論的な裏付けをしっかりと理解できればタッチセラピストとして大きく成長できますから、ここで簡単に説明しておきます。

 知覚神経は脊髄の背中側の後角から伝達されます。

 脊椎の両側の脊柱起立筋を指圧することでも、カイロプラクティックの手技でも、痛覚が伝達される脊髄後角付近に触圧刺激を行えば「触圧覚の刺激が脳へ痛覚の伝達を仲介するT細胞に働きを抑制する」ので鎮痛効果が得られます。

 デルマトーム(脊髄神経皮膚分節)で考えれば、おなかの痛みにはおなかの手掌圧でもいいのですが、痛みの伝達は脊髄を通るので脊椎両側の触圧刺激をしていればデルマトームの帯の中の痛みなら部位はどこであってもその伝達を止められるのです。

 胃腸の働きをよくするために、背中側から施術をしたほうが効果が上がる理由を他にもあげておきます。

①脊柱の腰椎までの両側は交感神経支配ですから、背中のこり・交感神経の緊張を緩めると副交感神経を優位にする方向に自律神経が調整されて、消化管運動が活発になります。

②伏臥位は自分の体重でおなかに圧をかけていることになります。それだけで重力を使ったマイルドな圧刺激になっています。

③伏臥位は胸部の圧迫もあって呼吸のしにくい窮屈な姿勢です。窮屈な姿勢からの解放で、仰臥位の姿勢に変わっただけでもリラックスできます。

 痩せ型・虚証で胃腸の働きが悪い方、妊婦さん(妊娠中は横臥位から)、腹部の炎症性の病気の方、手術後など、おなかに主訴があるケースでは、おなかに強い刺激、長時間の刺激ができないことがほとんどです。

 背部の緊張を緩める、手足の血行を促進する、これが先にできていればおなかには「気持ちのいい刺激のタッチ(手当て)」で対応できます。

 こういったことを80才の方にでもわかりやすく説明できるようになった時(その時は説明さえいらなくなっているかもしれません)、タッチセラピストとして世の中になくてはならない存在となっていることでしょう。

 小さいボリューム(刺激量)のタッチでも、それを持続すれば刺激量は大きくすることができます。

 大切なのはタッチのトーン(色合い、味)です。

 味わいのあるタッチ、味のあるタッチ、記憶に残る旨味のあるタッチを作ってください。

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2012年12月19日 (水)

腹痛のおなかに手を当てると痛覚の伝達を触圧覚が遮断する。

 腹痛の時におなかに手を当てる「手当て」で痛みがやわらぐことについて考えてみましょう。

 痛覚の神経線維の太さは6~1μm以下ですから、100万分の1mつまり0.001mmよりも細いものもあります。

 一方、触圧覚の神経線維の太さは12~6μmです。

 痛覚の伝達速度は30~1m/秒なのに対し、触圧覚の伝達速度は70~30m/秒です。

 痛覚は、「脊髄後角で脳への神経の伝達を仲介するT細胞」に対して興奮性に働き、触圧覚はT細胞に対して抑制性に働きます。

 触圧覚は痛覚よりも神経線維が太く、伝達速度が速く、神経の伝達を仲介するT細胞の働きを抑制するので、「触圧刺激によって痛覚の伝達が遮断される」というのがゲートコントロール理論です。

 また「腹痛の子どもへのお母さんの手当て」からもわかるように、心理的な側面もゲートコントロールに関与しています。

 胃の痛みの反射がおなかの皮膚表面までチクチクする時、そこに手を当てているだけでも脊髄神経に伝達される痛みは遮断されます。

 腹痛は痛みをかばうための腹筋の緊張や炎症の反射ですから、トリガーポイントのようなものです。

 痛む部位に指圧をすれば、「今の痛み」より速く「今の指圧」が脊髄後角に到達します。

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2012年12月18日 (火)

第12胸神経までの脊髄神経は肋骨に沿って胸腹部の皮膚知覚を支配する。

 脊髄神経の分布する皮膚領域が「デルマトーム」で、第12胸神経の皮膚分節までが肋骨に沿った形で体前面の胸腹部を支配しています。

 肋骨は胸腹部に周るとやや下がり、下部の肋骨では肋骨弓まで届かずにかなり下がっているので、第12胸神経は骨盤に沿って下腹部で恥骨の上あたりをたわんだベルトのような形で支配しています。

 仙骨下部の第5仙骨神経の小円を中心に4、3、2、1と仙骨神経が殿部を同心円で支配していき、第2仙骨神経は前に回って局所の皮膚を支配しています。

 指圧・マッサージの触圧刺激は皮膚分節を支配する脊髄神経に沿って上行し脳に伝達されます。

 胃のあたりが痛む時、上腹部を支配するのはおよそ第7~9脊髄神経です。

 肩甲下部を骨盤手前まで10点圧す時の肩甲骨のすぐ下の脊柱起立筋3点、これが第7~9胸椎の側点になります。

 左第7胸椎側点は胃疾患の圧痛点とされています。

 左第10~12胸椎側点は胃潰瘍の圧痛点「ボアス点」です。

 第12胸椎側点が東洋医学でいう「胃兪」です。

 デルマトームでいえば第12胸神経の皮膚分節は下腹部です。

 胃痛では、西洋医学のボアス点、デルマトームと、東洋医学の胃兪を噛み砕いて理解し、広いタッチを心がけてください。

 胃下垂の人もいますから、胃は上腹部にないかもしれません。

 腹部の痛みが主訴の方の症状を緩和するのに、背中の指圧は大変効果を発揮します。

 おなかの患部から見て背中ではかなり上のほうに「反応点」が生まれることがあるのは、こんな理屈もあると理解してください。

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2012年12月17日 (月)

悪阻(つわり)とケトン体。

 昨日は「インデアンサマー」でした。

 インデアンサマーは秋から冬にかけての突然の暖かい日(小春日和)のことですが、語源はアメリカ開拓民と原住民との交易のトラブルからきていて、開拓民はよく違うものをつかまされたからなのだとか。

 夏だとだまされてしまうように暖かい秋冬の日がインデアンサマーです。

 文化の違いも言葉の違いもあってやむをえない間違いもあったと思いますが、現在は差別の意味合いも含まれているので使われない傾向にあるようです。

 昨日は朝から暖かくて体にはご褒美のような1日でした。

 ちょっとした仕事に出かける前に「ためしてガッテン」のプチ断食の回の再放送を見ました。

 プチ断食で栄養摂取が減ると飢餓状態で脂肪が分解されてケトン体が増えます。

 糖尿病でインスリンの分泌が欠乏しても糖の分解ができずに脂肪を分解してケトン体が増えます。

 悪阻(つわり)がひどくて食事が摂れない妊婦さんも、ケトン体が多くなります。

 悪阻がひどい妊婦さんで食事が摂れずにあまりにもケトン体の量が多いと点滴が必要になり、程度によっては入院することになります。

 ケトン体が多くなると体が酸性になり、重症ではケトアシドーシスと呼ばれ、昏睡に至ることもあります。

 指圧・マッサージで悪阻が主訴の妊婦さんと対応する場合に、尿検査でケトン体が多くなっていると言われたら、食事が摂れないほど辛いのだと思いやって丁寧なタッチをしてください。

 酸性に傾いた体はストレスフルです。

 ストレスを軽減し体内の酸性に傾いたむくみを排出し、新しい水分をいれるだけでも酸性傾向は減ります。

 話は変わりますが、昨日の『THE MANZAI』で優勝したハマカーンは、M1グランプリでオードリーが準優勝した時のように演者の緊張と会場の雰囲気の相乗作用が不思議な間を生んで、ライブならではの二度とできないような漫才になっていたと思います。

 最初のステージの後の大竹まことさんのコメントが愛情溢れるフォロー(お墨付き)になっていて、それがあってこの人たちを面白いと思っていいんだという会場や視聴者のスイッチが入ったような気がします。

 ハマカーンの浜谷さんの最初のステージのもう二度とできないような絶妙な間をかぶせていくことって、タッチでもあります。

 そういうことなんです。刺激量だけが問題ではないんです。

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2012年12月16日 (日)

小野寺殿点(食道から十二指腸の病気の圧痛点)、腸骨稜外側下3cm。

 今朝のTBSテレビ『健康カプセル!ゲンキノ時間』では腰痛のトリガーポイントを取り上げていました。

 トリガーポイントは「患部から離れた場所にできる、患部の痛みをかばうことによってできた筋肉のこり(圧痛点)や神経が過敏になっている部位」を指します。

 殿部の坐骨の下際は坐骨神経に触れるトリガーポイントです。

 かばう姿勢によってトリガーポイントのできる場所は様々ですが、神経に触れやすい部位、骨の際や関節周囲はトリガーポイントとなっていることが多く、坐骨下際殿溝中央に取る「承扶」や、膝窩中央の「委中」は、坐骨神経やその延長の脛骨神経に触れるトリガーポイントの代表です。

 番組では腰痛の第3ゾーンとして腸骨稜外側下のポイントをあげていました。

 それは「小野寺殿点」と一致します。

 小野寺殿点は消化管疾患(食道~十二指腸)の圧痛点として臨床医学総論でも学びます。

 例えば十二指腸潰瘍では強い痛みがありますから、背中を丸めて痛みを我慢するような姿勢をとることが多くなります。

 腰への負担も長期間続き、脊柱の両側からは少し離れた腸骨上の部位に圧痛点が現れます。

 これを東洋医学で考えていくと、そこは仙骨上にある膀胱経の「小腸兪」の高さとほぼ一致します。

 小腸兪の高さに十二指腸の痛みが反映され、逆に考えれば経験的にそうなることが頻繁にあったから「小腸兪」というツボの名前がついたとすると納得できますね。

(☆ 小野寺殿点は腰神経の枝の上殿皮神経、小腸兪は仙骨神経の枝の中殿皮神経ですからデルマトーム(脊髄神経分布皮膚領域)が違うのですが、高さが同じ(姿勢の影響)ということで私は納得できたのですが…いかがでしょう?)

 背中を丸めることによって腰の前に食道下部から十二指腸があるとすると(胃下垂があれば普段の姿勢でも)、消化管疾患の圧痛点と腰痛のトリガーポイントが一致してもおかしくありません。

 デルマトームやマッケンジー帯などの内臓筋肉反射や内臓皮膚反射の反応点を「圧痛点」、腰痛や肩こりなどの患部から離れた反応点をトリガーポイントと分けていたりもしますが、だいたい同じことととらえていればいいと思います。

 トリガーポイントにも強い刺激は逆効果です。

 あまりグリグリやると固まって癒着した筋繊維がちぎれてかえって修復に時間がかかるので、「気持ちのいい刺激」を超えないようにしてください。

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2012年12月15日 (土)

乳腺炎→嘔吐を伴う下痢→つわり(妊娠2ヶ月)。

 授乳中のお子さんもいる2児の母30代女性、「つわりがひどい」とのこと、3人目の妊娠おめでとうございますなのですが、指圧に来るにも上の子を幼稚園に出して旦那様の休みのタイミングに合わせて、下の子を連れてなので大変です。

 眠たいところを連れ出されて、下のお子さんは車の中で泣いています。

 今回の妊娠でのつわりは今までよりも早く、重く、隣の家の調理の臭いでもトイレに駆け込むようだということです。

 つわりの症状の前には吐き気を伴う下痢をしたこともあったようで、もしかしたらそれはノロウイルスによる急性胃腸炎だったかもしれません。

 ノロウイルス感染症の検査は65才以上と2才以下を除いては保険適応外なので原因の特定をされていない患者が多く、現在発表されているノロウイルス感染者数を大幅に上回る流行をしていると考えられます。

 嘔吐と下痢の前には左の乳腺炎にもなっていたようです。

 子育てに費やす心身の疲労はその頃から溜まりに溜まっていて、免疫力が落ち、感染症に罹りやすい体調ではあったようです。

 レモンとペパーミントのアロマミストでお迎えしたところ施術中の吐き気の訴えは一度もありませんでした。

 強い寒気の訴えがあったので、座位の触診はやめて仰臥位下肢の指圧から始めました。目の周りが腫れぼったくむくんでいます。

 症状の軽い胃腸症状の場合は背部から遠回りに施術をしたほうが順を追って効果が感じられるのでいいのですが、施術中に吐くかもしれないという時は仰臥位から施術をしないと…です。楽な姿勢から始めてください。

 冷えた足先は電気ストーブで温めながら指圧を行いました。

 出産後は子育てに追われて、前回指圧をしてから一年以上間が空いています。

 骨盤の開きが出産後ずっと気になっていたようですが、妊娠2ヶ月の骨盤ということを考えればこれくらいでもいいかなと思いました。股関節は柔軟です。

 大腿前側の指圧で小さく音を立てて胃腸が動きました。

 左肩上部の指圧では、乳腺炎の影響や抱っこの姿勢が多いこともあって軽い母指圧でも強い圧痛があるようでした。

 妊娠中の指圧は「圧痛がある部位」や「よく効くといわれているツボ」には弱い刺激をしてください。

 特に妊娠初期や出産間近に大きなデトックス作用を起こすような刺激は禁忌です。

 左前腕「手三里」にも強い圧痛があります。これは抱っこの時に手関節を背屈し橈屈してお子さんの体を支えているからのようです。

 右手掌の母指球、小指球にむくみがあります。

 手関節に詰まりがあると思われるので「ペットボトルの蓋は開けられますか?」と尋ねると、服の裾で包んで回してやっと開けているのだとか。左腕はきっとその時も抱っこなのでしょう。

 妊娠→エストロゲンの減少→腱鞘炎の図式が当てはまります。

 吐き気止め・酔い止めのツボとされる「内関(手関節掌側中央遠位2寸)」にも軽い母指圧で圧痛がありました。

 これは抱っこの姿勢での肩関節内転・内旋もあり、内関の心包経という経絡を考えると(私は心包を冠動脈と考えています)循環器系の衰えも感じます。

 抱っこや疲労の蓄積ということから体の姿勢を考えれば、脳梗塞の麻痺でハンドロールを握らせる必要がある時のように、手指を屈曲させて力のない胎児の形に近づいていると言ってもいいと思います。

 目の周囲のむくみはありましたが、頭のむくみはなく、のぼせてもいませんでした。

 腹部の指圧では胃に軽い動悸がありました。

 「炭酸水は胃に沁みて今回の妊娠では飲みたくない」ということですから、胃炎はありそうです。

 妊娠2ヶ月でおなかの膨らみもほとんど感じられず、突き上げてくるような胎動はありませんでした。腹部には軽い手掌圧と母指の先端をそろえて片方の指紋部にだけ圧をかける母指圧を行いました(圧すというよりは当てて持続します)。

 続いて横臥位の背部の指圧、これが今回のポイントだと思いました。

 出産、子育て、妊娠と休む暇のない毎日です。

 「ファミレスでいいから2時間でも一人になる時間があれば全て治るかもしれないですねぇ」と言ってみたところ「昨日は体が辛すぎて泣いた」のだとか(それで今日指圧に連れてきてもらえたのですね)。

 自律神経が乱れ、交感神経の優位が常となり、背部のこりはずっと続いていたのでしょう。寝る時も両サイドにお子さんがいて体を硬くして寝ているようです。

 指圧前にトイレ、指圧後にトイレ、体全体のむくみが冷えの原因の一つだと思います。

 手足はいくらか温かくなりました。積み重ねてきた疲労と妊娠初期であること、最近の寒さを考えるとあまり間を置かずに何回か指圧をしたいところです。

 それでも前回の妊娠ほどはむくんでいません。

 お子さんも泣いていたのは始めだけで、お父さんと外でボール遊びをしていました。

 ファミレスで一人の2時間よりは、指圧の1時間のほうがそれは効果があったと思います。

 

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2012年12月14日 (金)

185年前の『按腹図解』でも未熟な手技療法の乱立を嘆いている。

 『按腹図解』(太田晋斎著)は1827年(文政10年)に発刊されていますから、時代は坂本竜馬の生まれる8年前のことです。

 文中には「今世に按摩と称し…(中略)…病を治すと称して一家業となして人を惑わす者あり」と記されていて、派手に音を立てる曲手を不必要に使って熟練を装いながらも医療的な価値が失われつある傾向を嘆いています。

 他の手技療法者の批判にもなっていますが、本意は総合医療術としての按摩を伝承したかったということだと読み取れます。

 按摩が単なる慰安・娯楽ではなく、部分施術でもない、「虚すれば補し、実すれば瀉す」、「14経絡の流れに沿って施術し、生体機能の変調を調える全身的総合療術」としての東洋医学の一科であることを謳っています。

 大阪人らしく序文の最後には「よくいうは」と書いて、婉曲に批判の矛先を収めています。

 セラピスト像として、太田晋斎先生はそんな茶目っ気も感じられていいですねぇ。

 自己按摩には、体中を擦り・圧し、両耳・両目に手掌圧、鼻をつまむなども入っていて全身施術を重視していたことがわかります。

 『按腹図解』というと腹部の按摩を語っているだけのように思ってしまいがちですが、太田晋斎は腹部だけの按摩本を読んでそれでは足りないとして『按腹図解』を著しています。

 右手3指で上腹部任脈のツボを圧す時の、右母指と左手で左脇腹を手前に寄せてくるフォローは指圧の源流であることを示していると思います。

 文中には口伝の秘術とされる「収神の術」と「帰元の術」がぼんやりと記されていますが詳細はわかりません。

 「収神の術」は危篤の人、甚だしく弱った人の「元気を気海(へそ下1.5寸)に還し危機を転じて平安ならしむる」、「幽微にして筆頭の尽くし難し」とありますから、極弱い下腹部の手掌圧ではなかったかと想像します。

 私も最期のワンタッチとして選択するとしたら下腹部の手掌圧だと以前から考えており、何人かの方にはそうしてきました。

 医道の日本社の『按腹図解』の用語解説では「収神の術」に「精神をおさめる法」としてありますが、それでは本文の文脈に沿った表現ではありません。

 大先輩の増永静人先生の解説ですから「オマエナンカガ…」という立場ではありますが、ここはもう少し丁寧な解説がほしかったところです。

 「帰元の術」には「拳法家のいう死活の法」とありますから、背部を膝で刺激したか、もしかしたら心臓マッサージだったりして…などと想像しています。

 旧仮名遣いの原文ですが、古典を読むのも面白いですよ。

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2012年12月13日 (木)

棒高跳びの途中、空中で静止するのが指圧の垂直圧です。

 猫背で円弧を描くように前に頭が移動しては垂直圧になりません。

 棒高跳びの棒のように上肢を使うイメージは捨ててください。

 上肢を中心に円弧の動きをすれば垂直圧のポイントを超えていきます。

 もっと言えば一度も垂直圧にはならず、前にずれていく力のベクトルになってしまっています。

 この“指圧もどき”を指圧として騙られるのは残念です。

 指圧を勉強した方でもこのことは常に注意してください。

 垂直圧のポイントを超えていってしまうのは前にずれる力を垂直圧だといつの間にか勘違いしているということもあります。

 つまりフォームの修正やミートポイントの修正は毎日・毎回チェックする必要があります。

 「棒高跳びの途中、空中で静止するには」、肘が伸びていなければいけませんね。

 自分の体が被術者から離れていてはいけませんね。

 コンパクトにミートするなら、「母指の指紋部を支点として体を起こしていく」というイメージを持ってください。

 頭は前にではなく、「上に」向かいます。

 今日も唯一無二の素晴らしいタッチを創作しましょう。

 

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2012年12月12日 (水)

「パピーポジションの腰痛改善」と軽いタッチの指圧での腰痛改善は同じことをやろうとしています。

 昨日テレビ朝日『みんなの家庭の医学』で、梅沢富男さんがパピーポジションで腰痛を改善する様子を見ました。

 パピーポジションはうつ伏せで肘を90°に曲げて上半身をゆっくりと反らし、1分間その姿勢を保持します。

 梅沢さんはこれを朝晩2回2週間行ったところ、1週間過ぎた頃から効果を感じ始め、21°しか背中を反らせなかったのが、2週間後には正常範囲を超える36°まで背中を反らせるようになっていました。

 パピーポジションで背中を反らせて痛みがある場合は無理をせずに、うつ伏せで上肢を体側に沿わせて寝ているだけでもよく、つまりこれは「腰痛の方の伏臥位の指圧姿勢」です。

 上肢を体側に沿わせることの意味は、背中を反らせて痛みがある方には“猫背を矯正し過ぎない”ということです。

 額枕やバストマットがあればさらに「安定した軽い猫背」を作ることができます。

 梅沢さんの腰の状態は腰椎の前弯が失われて腰が硬くなり、椎間板が3箇所後ろに飛び出して脊柱管を圧迫していました。

 体幹の前屈でも後屈でも痛みが出る加齢による経年変化を伴う腰痛です。

 梅沢さんが舞台で使う花魁のカツラの重さは2.5kgもあり、衣装の総重量は10数kgにもなるそうです。

 日本舞踊の先生には腰痛が少ないと言われていますが、梅沢さんの舞踊は米袋を3つも4つも背負って踊るような重労働だったのですね。

 パピーポジションとヨガのポーズの違いが、「治療的なタッチ」と「マニュアルの施術のタッチ」の違いです。

 病人に通用するタッチは健康な人にも通用しますが、「体力のある人だけが我慢できるタッチ」では病人には使えません。

 腰痛の症状が強い方や高齢者の方には、軽いタッチで垂直圧をかけることで、背中を軽く反らすパピーストレッチと同じように脊柱起立筋を伸ばしていけばいいのです。

 パピーストレッチは伏臥位で1分間寝ているだけでいいのですから、それに加えて血行促進のタッチができれば効果倍増です。

 垂直圧さえかけることができれば圧刺激はもっともっと弱くていいのです。

 自信を持って温かい手で背中にふわりと乗っていてください。

 痛みを抱えた方には体重を乗せ過ぎないでください。

 気持ちのいい時間が固まった腰を緩めていきます。

 それで大丈夫です。

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2012年12月11日 (火)

転倒左肋骨打撲の原因に右股関節痛が考えられる症例。

 60代女性、2週間前に玄関外の2段の段差で庭に転倒し、左半身を打って左肋骨に痛みがあります。

 3日前から痛みが治まってきたということで指圧にいらっしゃいました。

 転んで数日は咳をしても痛かったようですが病院には行っていません。

 座位で触診していくと右肩、右腰がこっています。

 慎重ににゆっくりと動かしてみたところ、左上肢の外転、前方挙上で左肋骨に響くような痛みはありませんでした。

 このケースではまず「伏臥位がとれるか?」ということを考えないといけません。

 できなければ仰臥位と右を下にした横臥位で施術します(順番は痛みが出にくいほうからにします)。

 バストマットに胸を当てた伏臥位で上から手掌で軽く圧しても強い痛みが出なかったので、この時は伏臥位の指圧から始めました。

 背部は母指を重ねずに指圧していきます。

 圧刺激をマイルドにする時は「母指を寝かせる」「四指を開く」「手首を立てない」などを組み合わせて対応します。

 指圧は左半身から施術しますから患部を刺激しないように「広く当てる・広く乗せる」ことで浅い圧刺激を作っていきます。

 左半身にはむくみがあり、使わないようにしていたことがわかります。

 右肩のこり、右背部のこりは左肋骨をかばったことが原因です。

 いつもよりも右殿部、右下肢のこりが顕著でした。

 その原因は仰臥位下肢の指圧でわかります。

 この女性は右股関節痛があり、右股関節の内転で痛みが出ます。

 右股関節をかばいたいのに、左肋骨の打撲があるために右半身に体重を預けなければならず、右股関節の上下の筋肉に強い負担がかかったようです。

 「転倒の原因も右股関節の動きの悪さにあったのでしょう。」

 右股関節が硬くなっていて右足をとられて前に倒れたようです。

 おなかの指圧では右腹部も硬くなっていました。

 これも左肋骨との対角線のバランスをとったためにできたこりですから、手掌圧で丁寧に緩めました。

 指圧中よく眠りました(アロマミスト:シダーウッド・アトラス+レモングラス、BGM「「スリープ・デープリィ」)。

 これができれば指圧は成功です。

 丁寧に慎重に対応していてさえもワンタッチの凡ミスで痛みによって目を覚まさせてしまうことがあります。

 そうなればその施術は0点です。よく心しておきましょう。

 指圧後、肩関節前方挙上180°から背中を伸展させて上に伸ばしても痛みは再現されませんでした。

 左肋骨が治りつつあることは確かです。

 しかし、これくらいの年齢の女性が転倒したケースでは、骨にひびが入っているくらいのことはあるかもしれないと考えておいてください。

 施術終了後は、上着を着る時の左上肢の動きで左肋骨が「アイタタタ」にならないかよく見ておいてください。

 「アイタタタ」ではありませんでした。

 転倒骨折などということを防ぐためにも、右股関節のケアをもっと考えていかなければいけないと思いました。

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2012年12月10日 (月)

腹部自己指圧を深く入れるコツ、母指指紋部を上に向けて当て、お辞儀をする。

 「指力で圧し込むのが指圧ではない」ということを実感していただける圧し方を紹介します。

 椅子に座って、へその上の腹部正中線上(任脈)のどこでもいいですから自己指圧で、まず指力で圧し込んでみてください。

 その感覚を覚えておいて、今度は母指指紋部を下に向けて上腹部の皮膚表面に当てて(圧しこまないで)、お辞儀をすることで圧をかけてみてください。これを2番目の感覚として覚えておいてください。

 次こそが一番大きな刺激を作れる圧し方です。

 今度は「母指指紋部を上に向けて当てて」ゆっくりとお辞儀をします。

 (無理をして手関節をひねって指紋部を真上に向けるのは大変ですから、斜め上に向いていればOKです。)

 うかつにグイッと体幹の前屈をすると「ウゲッ!」となります。加減してくださいね。

 こういうことから活法と殺法は紙一重であることを考えてください。

 切腹の作法でも刃を上に向けます。

 「刃を上に向けて人を刺せば殺意があったと考えられる」、そんな話を聞いたこともあります。

 指力で圧し込むよりも、重力と密着を使ったほうが、はるかに深く強い圧刺激を作ることができます。

 だから活法を極めていくことは、殺法を得ることでもあります。

 胸骨上際(鎖骨中央)の「天突」は一撃で人を倒せるツボとして最近バラエティ番組でも紹介されていました。

 任脈はとても大事なツボが集まっています。

 「天突」は気管支炎の時に母指指紋部を「下に向けて」軽く当てておくだけでも、咳が止まったり、痰が切れる効果的なツボです。

 人を活かすためのタッチとはどういうものか考えてください。

 表面上だけで深く浸透せずバチバチ不快にはじけるだけの指力は、指紋部を上に向けてただお辞儀をするだけの圧に及びません。

 腹部の指圧は正中線だけでも冷え性やむくみ、便秘などに効果的です。胃の痛みには軽い圧をかけてください。

☆(もちろん腹部を広く指圧したほうが効果が増します)。

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2012年12月 9日 (日)

胃経の急性期のツボ「梁丘」と慢性期のツボ「足三里」、位置から動脈血の流れで考えてみる。

 先日「胃ろう」を特集したNHKのテレビ番組で、ベッドで寝ているお母さんの膝をマッサージする娘さんの映像がありました。

 胃ろうでベッドに横たわる70代くらいのお母さんの膝は軽度屈曲しています。

 痩せた体、筋肉は衰えています。

 50代くらいの娘さんが膝を回すようにマッサージすることについては、良いポイントだと思いました。

 おそらく誰かがやっているのを見たのでしょう。

 胃ろうの体に胃経の経絡への施術は効果があるはずです。

 しかしそのタッチが雑で、膝蓋骨に軽く垂直の圧をかけて回すならよいのですが、横に引っ張るような圧のかけ方なので、寝ているお母さんの頭がガクガク動いていました。

 われわれが普段から模範になるようなタッチをしていないと、こんなところでもお笑い芸人の罰ゲームのようなタッチが正しいかのように認識されて、体の弱いやせ細った病人に使われてしまうのです。

 足裏を圧す時にじっくりと頭まで圧が届くのは良いのですが、膝蓋骨の柔軟性を確保する手技で頭が動いては乱暴過ぎます。

 胃と胃経の下肢前側との関係について考えてみましょう。

 胃経の大腿前側膝上2寸にある「梁丘」は急性期のツボ(郄穴)、下腿前側で外膝眼下3寸の「足三里」は慢性期のツボです。

 大動脈から下がる血管は内臓に血液を送りながら下行するので、鼡径部から足へ流れる動脈血は上肢に流れる動脈血と合わせても動脈血全体の3割しかありません。

 炎症で内臓にとられる血液が多いほど下肢への動脈血の量は減るので、急性期には大腿前側遠位の「梁丘」のあたりから虚血となり、反応点として「梁丘」を圧すと痛みを感じ、慢性期では虚血の始まりが「足三里」からになると考えてみてください。

 「急性期より慢性期は内臓に血液をとられる量が減っている」、だから急性期には大腿前側にあった治療穴が下腿前側まで下がってくるのです。

 そういう意味では胃ろうのお母さんに膝のマッサージという目の付け所は大変良いと思います。

 足りないのは自分が胃ろうでマッサージをされる時に、頭が揺れるようなマッサージでもいいのかと思いやってみることです。

 私はきっと、首が揺れることで痛かったり、不快だったり、乱暴な扱いでも拒めないことが情けなかったりするだろうと想像します。

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2012年12月 8日 (土)

昨日の2回目の地震の前に東の方でコツ、コツという音がしました。

 昨日は朝から左の肘に違和感があって、前腕近位の大腸経から肺経にかけてなので、腕橈骨筋か長・短橈側手根伸筋か回内筋か調べていました。

 腕橈骨筋なら肘屈曲と軽い回内に働き、長・短橈側手根伸筋なら手関節背屈と橈屈に働き、回内筋ならしっかりと回内させる筋肉ですから前腕を内側にひねってみればわかります。

 他の筋肉の動きで違和感が再現されないのでどうやら回内筋の問題らしいのですが、強い回内(その動きの連続)などした覚えがありません。

 変だなと思っていたら17時18分の地震です。

 揺れている時間が長かったのでもう少し大きな揺れがくるかと思いましたが、昨年3月11日ほどの揺れはありませんでした。

 夕食の支度で天ぷらを揚げていて火傷をしたという方もきっといることでしょう。

 あわててつまずいた方、カーペットや電気のコードで足をとられて転んだ方もいると思います。

 昨日より大きな地震でも柔軟に動けるように、思い当たる方は是非プロフェッショナルの指圧・マッサージを受ける習慣をつけてください。

 冷えて硬くなった体では命を守ることができません。

 二度目の17時31分の地震の前に、東の方から「コツ、コツ」という音が聞こえてきて、やがてそれが地震の揺れだとわかりました。

 南を向いて座っていることが多いのでその時左肘は東に位置しています。

 宮城県沖を震源とする地震ですから東から地震の振動がやってきました。

 今朝左肘の違和感は消えています。

 こっていただけかもしれませんが、南を向いた体の中心からは東にあった左肘は、宮城県沖でプレートが落ち込みつつある傾きを感じていたのかもしれません。

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2012年12月 7日 (金)

豊かなタッチ。

 昨日飯能の生活の木の講座に向かう途中、車のラジオでオノ・ヨーコさんのエピソードを聞きました。

 戦争中食料が乏しい時に、弟さんのために美味しい食べ物を想像の中で食べる遊びをしていたのだそうです。

 想像の中の御馳走ですが、弟さんはその遊びの後に「もうおなかいっぱい」と言ってくれたそうです。

 「想像してごらん」、想像の中に希望や幸福を見出すオノ・ヨーコさんから影響を受けて、それが後のジョン・レノンの名曲「イマジン」につながったのだろうと思いました。

 明日はジョン・レノンの命日ですね。

 そんなことを思いながら車を運転していて、頭に浮かんできたのが「豊かなタッチ」という言葉です。

 私が伝えるべきことは「豊かなタッチ」という一言に集約されるのだろうと思いました。

 施術者の「人となり・生き様・精神世界」というようなものまで感じられるようなタッチが“豊かな”触圧刺激なのでしょう。

 ただの触圧刺激ではない、施術者を構成する背景まで伝えるようなタッチ、それは伝わるものがPOORではない、RICH(豊富)だということです。

 量的に豊富というよりは、大きなパワーを持っていながら安定した力を余裕を持って出し続けるということ、大排気量の車が上り坂を余裕を持って上るようなタッチです。

 排気量が小さく経年劣化で性能も悪くなった車でアクセルをベタ踏みして高速道路の上り坂を進んでも、後ろから来る車に煽られて、結局は登坂車線に移らざるを得なくなり、そんなたぐいのタッチでは受け手にも違和感を与えます。

 「豊かなタッチ」からは受け手がいろいろな感覚を味わうことができます。

 昨日は「冷え性のアロマ指圧」の講座でした。

 足の冷えは腹部大動脈が2本に分かれる第4腰椎下縁(へそのあたり)から広い視点で見ていき、そこから鼡径部、膝窩、ふくらはぎ、アキレス腱両側、土踏まず(湧泉)、足趾など、関節や筋肉の運動不足を解消する(使われていない方向に動かす)イメージで実技を行いました。

 指圧後、ジンジャー+マジョラムのマッサージでは明らかに足は温かくなっていました。

 右手母指で仰臥位の足裏を指圧する時には、支える左手と右四指で足をしっかりと背屈させていれば、足関節が戻ろうとする力を利用できるので、右母指が垂直方向をとらえていれば小さな刺激で頭まで貫く圧をかけることができます。

 こういうことの積み重ねが「豊かなタッチ」を磨きます。

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2012年12月 6日 (木)

肘を曲げて肘頭で体の側面(前頭面)に弧を描くように肩の上げ下げ(肩甲骨外側下角のストレッチ)。

 肩こりのポイントを探っていくと、同じ姿勢(猫背)の連続で負担のかかる肩甲骨下角に行きつくことがよくあります。

 特に左肩甲骨下角は座位姿勢で机に肘をついて固定されることによって負荷がかかり、意識に上らなくても圧してみると痛みを感じるポイントです。

 小円筋と大円筋と上にかぶさる広背筋が癒着したこりを作っていますから、肘を曲げて体の側面(前頭面上)で上下に動かしてみましょう。

 手掌を前に向けて肘頭を下に圧し込んでから、肩関節外転90°の位置くらいまで、肘を曲げたまま肘頭で弧を描くように肩を上げ、これを繰り返します。

 肩甲骨周りや背中側方下部でバリバリと筋肉の剥がれる音がすることと思います。

 このストレッチでは、窓拭きやコンサートでペンライトを振る要領では肩が前に出過ぎです。

 体の側面上で動かすことを意識して小さい動きから始めてください。

 今朝もこのストレッチを行いましたが、体も温まり、肩の柔軟性が増すので、パソコン作業の前後にも、1日の始まりの準備運動としてお勧めです。

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2012年12月 5日 (水)

おなかの振水音が消えて体調が蘇り肩こりが気にならなくなる。

 今朝の中村勘三郎さん死去のニュースには驚きました。

 バイタリティの塊りのような方ですから、復活するものと思っていました。

 今後さらに年齢を重ねてからの歌舞伎を見てみたいと思っていましたが、それはかなわぬこととなり残念です。

 勘三郎さんのお話で印象に残っているものに「客席から絶妙の間で声がかかって“ただものではない”と思ったら(立川)談志さんだった」というのがあります。

 それは勘三郎さんの「1秒の何分の1の間」を談志さんがとらえた瞬間です。

 1秒を「イチ」と数えているだけでは絶妙の間は生まれません。

 1秒を2分割、3分割、4分割、8分割、16分割…、そういう自在の間を感じる感性を共有するものだけに通じる阿吽の呼吸です。

 昨年亡くなった談志さんに続いて勘三郎さんの呼吸も途絶えてしまいました。御冥福をお祈りいたします。

 

 昨日も寒い日でしたが、6月から2週間に一度指圧をしている60代の女性の体調はとても良いようです。

 「肩こりが気にならなくなった」ということで、指圧後には仕事に向かいました。

 足の冷えもほとんどなく、何よりもおなかの指圧で腹部振水音がなくなったことが大きいと思います。

 最初の頃は、おなかの指圧でコップの水がこぼれるくらいの音がしていました。

 触れただけで痛みがあるようなおなかでした。

 昨日はおなかの指圧で「どこも痛くない」ということでした。

 水の代謝が良くなり、血行も良くなって、冷えも肩こりも緩和された症例です。

 60代でも体調が激変するほど快方に向かう方もいます。

 中村勘三郎さんの57才の死が惜しまれます。

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2012年12月 4日 (火)

二足直立の特徴「前にのめる」を活かす。

 人間が猫背になるのは二足歩行の「前にのめる」という特徴によるものだといえます。

 四足歩行なら前にのめることもなく安定して静止することができます。

 座位や直立で二足を使った状態で、上肢も前に位置すれば猫背になります。

 そのかわり、人間は「前にのめること」を利用して体重移動ができます。

 二足歩行の前にのめるという特徴を活かすのも殺すのも上肢の使い方次第です。

 背中を起こしている時は、股関節に対して肩関節の向かう方向を逆に意識してバランスをとると猫背を正すことができます。

 逆に、指圧・マッサージの体重移動は「前にのめる」二足直立の特徴を意識的に使います。

 指圧・マッサージの体重移動が上手くできていないなら、おそらく肩関節を伸展して背中を起こすこともできていないと思います。

 二足歩行の前にのめるという特徴を指圧・マッサージの体重移動に利用するなら、「前にのめらないように肩関節でリードして猫背を矯正する感覚を身に付ける」のが早道です。

 背中を起こした状態から肩関節を自然に脱力すれば「前にのめります」。

 自然な体重移動になるはずです。

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2012年12月 3日 (月)

寒さで固まった座位姿勢のこり(左三角筋内側→左前腕の腕橈骨筋→右腰)。

 昨日の笹子トンネルの事故は「被害に遭うのは自分だったかもしれない」という、誰にでも起こり得るものです。

 救出作業は難航し、今朝までに9人の死亡が確認され、事故現場では雪が降りました。

 天井に潰されて亡くなった方、焼死した方、御冥福をお祈りいたします。

 あまりにも突然の命の終わりで悔しいことでしょう。

 笹子トンネルと同じ古い吊り下げタイプの天井を持つトンネルが20数ヶ所あるそうです。

 命は突然断ち切られてしまうこともあると思って今を大事に生きていくしかない、そう考えさせられた事故でした。

 山間部では雪が降るほど寒くなってきましたから、家で座って体を丸くしている、布団の中でも体を丸めているという姿勢が多くなります。

 胸を抱くように腕を縮めれば、肩関節内転・内旋、肘関節屈曲・回内、そして手指を握っています。

 胸を開かない、肘を伸ばさない、手指を伸ばさない、固まった姿勢です。

 テーブルに肘をついて背中を丸めて座っていると、利き腕でない左上肢が固定されてしまう人が多くなります。

 猫背で首をすくめてテーブルに肘をついていれば肩が上がったのと同じことになり、肘にも体重を預けているので僧帽筋よりも遠位の三角筋内側に負担がかかってきます。

 右利きの人は右の腰からお尻に体重をかけて右腕を使いやすくし、左腕を固定してしまう傾向にあります。

 固定された左肘関節を屈曲・回内するのが腕橈骨筋です。

 右利きの人で左三角筋内側、左肘関節遠位前腕外側、右腰、この3点にこりがあれば、寒さによる猫背座位姿勢が原因です。

 暖房が効いてきてからでいいですから、朝はまず胸を開いて肩甲骨を中央に寄せ、肘を伸ばし、指を伸ばして開きましょう。

 膝をしっかりと伸展し、背中を伸ばし上に伸びる意識を持ったスクワットも是非やってください。

 体が固まっていれば、敷居の小さな段差でつまづいて骨折なんてことだって起こるかもしれません。

 外因、外邪は突然やってくるもので、人生何が起こるかわかりません。

 冬はちょっとしたことが怪我や病気につながります。

 備えを十分にして、今週を何とか無事に乗り切りましょう。

 

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2012年12月 2日 (日)

沖縄のクチャ(マリンシルト)、マイナスの電位で毛穴の老廃物を除去。

 沖縄のクチャ(マリンシルト)の美肌効果が注目されています。

 砂より小さく粘土より粗いものがシルトで、クチャは海泥のミネラルを豊富に含んでいます。

 クチャはマイナスの電気を帯びているので、パックなどで肌に使うとプラスの電気を帯びた毛穴の老廃物を除去します

 クチャは世界中を探しても珍しいシルトのようですが、沖縄では豊富に採れるそうで沖縄県民の間では当たり前に使われているようです。

 来年にはクチャの全身美容が全国区のブームになりそうな気配です。

 沖縄のアンテナショップでクチャの商品を見てきたいと思います。

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2012年12月 1日 (土)

エアコン修理32℃の試運転に人間と機械の違いを考えました。

 冷房の時期が過ぎて2ヶ月近くリビングのエアコンを使わずにいたら動かなくなっていました。

 修理をお願いしたら、室外機に取り付けられているマイコンが壊れているのと、3つある出力のもとになる装置のうち2つが壊れていて、あと1つも壊れるのは時間の問題だということでした。

 雷が原因ではないかということで、そういえば関東地方を直撃した台風の日にはずいぶん雷が落ちて、それ以後冷房も使わなくなっていました。

 今は携帯電話でインターネットから部品の在庫を確認し発注もできるようで、故障を見ていただいた翌日の昨日修理が終わり、今朝は部屋全体を温めるエアコンの暖房のおかげで快適です。

 エアコンの試運転を32℃のMAXに設定したのは驚きました。

 まず暖房に32℃という温度があることが思いもよりませんし、エコな暖房は20℃などと広報があれば守ってしまうほうなので、最大の力で試運転をするということは考えもつかないことでした。

 これが人間であれば、小さな可動域から、小さな負荷から、小さな圧刺激からでなければ体に無理が生じます。

 新車開発でも急制動やアクセルをMAXに踏み込むなど、テストコースで何度も繰り返しているのだと思いますが、それはプロのドライバーやエンジニアの世界の話で、考えてみれば日常の車の運転では急制動もアクセルのベタ踏みもまずやることはありません。

 それが機械と人間の扱いの違い、専門家と素人の使用範囲の違いです。

 機械のようにいきなりMAXの力を出させようと強制したり、MAXの力を与えてそれを受け止めさせようとするのは、人間向きではありません。

 エアコンの暖房が使えない間、足元の小さな電気ストーブとネックウォーマーの効果は大したものでした。

 首からの冷気の侵入によって脂肪を燃焼させる褐色脂肪のある背中を冷やさないようにすることと、抹消を温めることは冷え対策のポイントです。

 それにもまして室内の温度がまんべんなく上がるエアコンの暖房が快適なことは確かです。

 12月の初めは寒さが強まる予報です。温かくしてお過ごしください。

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