豊かなタッチ。
昨日飯能の生活の木の講座に向かう途中、車のラジオでオノ・ヨーコさんのエピソードを聞きました。
戦争中食料が乏しい時に、弟さんのために美味しい食べ物を想像の中で食べる遊びをしていたのだそうです。
想像の中の御馳走ですが、弟さんはその遊びの後に「もうおなかいっぱい」と言ってくれたそうです。
「想像してごらん」、想像の中に希望や幸福を見出すオノ・ヨーコさんから影響を受けて、それが後のジョン・レノンの名曲「イマジン」につながったのだろうと思いました。
明日はジョン・レノンの命日ですね。
そんなことを思いながら車を運転していて、頭に浮かんできたのが「豊かなタッチ」という言葉です。
私が伝えるべきことは「豊かなタッチ」という一言に集約されるのだろうと思いました。
施術者の「人となり・生き様・精神世界」というようなものまで感じられるようなタッチが“豊かな”触圧刺激なのでしょう。
ただの触圧刺激ではない、施術者を構成する背景まで伝えるようなタッチ、それは伝わるものがPOORではない、RICH(豊富)だということです。
量的に豊富というよりは、大きなパワーを持っていながら安定した力を余裕を持って出し続けるということ、大排気量の車が上り坂を余裕を持って上るようなタッチです。
排気量が小さく経年劣化で性能も悪くなった車でアクセルをベタ踏みして高速道路の上り坂を進んでも、後ろから来る車に煽られて、結局は登坂車線に移らざるを得なくなり、そんなたぐいのタッチでは受け手にも違和感を与えます。
「豊かなタッチ」からは受け手がいろいろな感覚を味わうことができます。
昨日は「冷え性のアロマ指圧」の講座でした。
足の冷えは腹部大動脈が2本に分かれる第4腰椎下縁(へそのあたり)から広い視点で見ていき、そこから鼡径部、膝窩、ふくらはぎ、アキレス腱両側、土踏まず(湧泉)、足趾など、関節や筋肉の運動不足を解消する(使われていない方向に動かす)イメージで実技を行いました。
指圧後、ジンジャー+マジョラムのマッサージでは明らかに足は温かくなっていました。
右手母指で仰臥位の足裏を指圧する時には、支える左手と右四指で足をしっかりと背屈させていれば、足関節が戻ろうとする力を利用できるので、右母指が垂直方向をとらえていれば小さな刺激で頭まで貫く圧をかけることができます。
こういうことの積み重ねが「豊かなタッチ」を磨きます。
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