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2012年12月26日 (水)

頚椎症手術後の左肩甲間部の痛み。

 第4頚椎付近の頚椎症の手術から10ヶ月たった60代女性、主訴は肩の痛みです。

 玄関から入ってくる時に姿勢が良過ぎるのが目に止まりました。

 頭に「見えない小さなカゴ」を載せて歩いているようです。

 頚を動かしたくない、頭の重さを頚にかけたくない姿勢です。

 それでも「カゴ」は前回よりも小さくなっていると感じました。

 主訴は左肩から上肢に放散する痛みですが、触診で頚や肩上部のこりはほとんどありません。

 触れて最も痛みを感じる部位は左第7頚椎から第3胸椎までの肩甲間部で、熱を感じました。

 左肩から上肢への放散痛があり、圧痛のある部位に左第3胸椎側点(心疾患の反応点、経穴でいえば「肺兪」です)が含まれているので、狭心症の疑いも頭に入れておきます。

 仰臥位下肢の指圧から始めます。

 背部の交感神経支配領域の痛み、上肢に放散する腕神経叢の痛みですから遠回りします。

 頚から背中の痛みがあって運動不足の下肢ですが、冷えていた足先もすぐに温かくなり、さほど問題のない下肢です。

 下肢の指圧の後にトイレに行ったので、もうちょっと運動ができれば循環はもっと良くなります。

 上肢の指圧後左肩の外転、前方挙上はともに90°、外旋はほとんどできません。

 右肩関節もあまり大きく動かすと左肩甲間部に響くので、右上肢指圧後の上肢のストレッチ+牽引は各方向90°までにとどめておきました。

 頭部顔面の指圧では頚を動かさないようにし、前頚部、側頚部には軽い指圧をし、後頚部の指圧はしませんでした。

 腹部の指圧で腹筋はゆるすぎますが、腹証として悪いおなかではありません。

 患部が上になる右を下にした横臥位はできました。

 左肩甲間部は手掌で触れるだけで痛いので、頚の手術痕をかばって肩甲間部の緊張が限界を超えて傷になっているのか、ヘルニアで神経根症状があるような、手術前の頚椎症の痛みそのもののような痛みです。

 最近の検査で異常はみられなかったようなので、筋肉や靭帯の問題だとは思うのですが…。

 左を下にした横臥位はできないので、伏臥位で右背部を指圧して今回の指圧は終了しました。

 服の脱ぎ着や靴を履く動作を見ても前回よりは体、頚の動きが滑らかになってきていますから、良くなってきてはいます。

 テーブルに右手をつき、上半身を曲げて、左手でペットボトルを持って左上肢を下げ、体の前で円を描くような小さなストレッチで肩甲間部を動かしていけばもう少し痛みはとれてくるでしょう。

 今左肩甲間部は頚の代わりに頭の重さを支えているので休めることができずに、ぎっくり腰の傷がなかなか治らないようなことになっています。

 思い切った健康人のような肩の動かし方、ストレッチをすると、せっかく塞がりかけた傷のかさぶたを剥がすようなものです。

 痛みを確認しないようにストレッチをしてください。

 服を着た後にグイッと肩甲骨を寄せて「イタッ!」と声を上げたので、ストレッチのやり方を復習していただきました。

 我慢して頑張らせるのではなく、楽観的な見通しを目標としてお伝えし、「気持ちがいいから積極的にリハビリがしたい」となるような感覚をおみやげに帰っていただくのが、私のアロマ指圧です。

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