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2012年12月30日 (日)

タッチのリバーブ(残響)。

 同じ温度でも湿度が高いほうが暑く(暖かく)感じます。

 今朝は昨日に比べて暖かく、昨晩洗ったったタオルケットや敷きマットを干している部屋でエアコンの暖房を使っていると20℃の微風でも、窓を開けて冷たい風を入れたくなりました。

 暖房は室温を上げるだけでなく加湿をして湿度も上げたほうが暖かく感じます。

 これと同じことはタッチの刺激量とタッチのその他のエフェクト(効果)の組み合わせでも言えます。

 まず漸増漸減の刺激量の「増減の速さ」によるエフェクトがあります。

 急激で嶮しい刺激量の変化の山を作れば「いきなり」「強い」という感覚が伝わり、なだらかな山を作れば同じ刺激量までピークを持っていっても「強い刺激をされた感覚」は感じにくくなります。

 軽いタッチ、重いタッチということもあります。

 多くの日本の投手が投げる回転の良い素直なバックスピンの効いたストレートボールは打者には軽く感じ、大リーグの体格の大きな投手がボールを鷲づかみにして投げる「力で押し込むようなボール」は打者には重く感じます。

 刺激量の山がなだらかで、規則的で、予測できる漸増漸減圧は「軽やかで負担の少ないタッチ」になり、指力で押し込めば受け手にはキャッチボールとしても受け止めにくいタッチとなります。

 体はドームのようなものです。部屋のようなものと言ってもいいでしょう。

 音響効果の一つにリバーブ(残響)があります。

 リバーブには「ルーム」「ドーム」「アリーナ」「カテドラル」など、入れ物の大きさによって種類があります。

 洞窟で手をポン、ポンと叩いた時の響きには余韻があり、空洞の大きさの違いによってその余韻は変わってきます。

 おなか側から腹腔に響かせる、背中側から内臓に響かせる、足から頭へ、鼻の両側から副鼻腔へなど、タッチでもいろいろな響かせ方があります。

 タッチのリバーブを考えたことがないとしたら、皮膚表面でタッチの意識を切ってしまっています。

 一般的にタッチで漸増の意識はできても「漸減の意識は甘くなります」。

 頭部正中線の指圧の最後の持続圧で、「頭がもう一回り大きいものとして指が離れてから空中でも触れているものとしてもう少し圧しておく(いきなり圧を抜かない)」、これは私の講座では何度もお話してきたことです。

 機会があれば洞窟で手をポン、ポンと叩いてみてください。

 山でヤッホーとこだまが聞こえたら、それもリバーブの仲間、エコーです。

 遅れてくる感覚の「ディレイ」、多重に重ねていく「コーラス」、タッチには他にどんな効果を付けられるか考えてみてください。

 明瞭で軽やかなタッチ、重くこもったタッチ、部位やその時のライブ感覚で適材適所に使い分ければ、それらも絶妙の効果を生み出します。

 タッチはもっと工夫ができます。

 

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