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2012年12月19日 (水)

腹痛のおなかに手を当てると痛覚の伝達を触圧覚が遮断する。

 腹痛の時におなかに手を当てる「手当て」で痛みがやわらぐことについて考えてみましょう。

 痛覚の神経線維の太さは6~1μm以下ですから、100万分の1mつまり0.001mmよりも細いものもあります。

 一方、触圧覚の神経線維の太さは12~6μmです。

 痛覚の伝達速度は30~1m/秒なのに対し、触圧覚の伝達速度は70~30m/秒です。

 痛覚は、「脊髄後角で脳への神経の伝達を仲介するT細胞」に対して興奮性に働き、触圧覚はT細胞に対して抑制性に働きます。

 触圧覚は痛覚よりも神経線維が太く、伝達速度が速く、神経の伝達を仲介するT細胞の働きを抑制するので、「触圧刺激によって痛覚の伝達が遮断される」というのがゲートコントロール理論です。

 また「腹痛の子どもへのお母さんの手当て」からもわかるように、心理的な側面もゲートコントロールに関与しています。

 胃の痛みの反射がおなかの皮膚表面までチクチクする時、そこに手を当てているだけでも脊髄神経に伝達される痛みは遮断されます。

 腹痛は痛みをかばうための腹筋の緊張や炎症の反射ですから、トリガーポイントのようなものです。

 痛む部位に指圧をすれば、「今の痛み」より速く「今の指圧」が脊髄後角に到達します。

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