寒さで固まった座位姿勢のこり(左三角筋内側→左前腕の腕橈骨筋→右腰)。
昨日の笹子トンネルの事故は「被害に遭うのは自分だったかもしれない」という、誰にでも起こり得るものです。
救出作業は難航し、今朝までに9人の死亡が確認され、事故現場では雪が降りました。
天井に潰されて亡くなった方、焼死した方、御冥福をお祈りいたします。
あまりにも突然の命の終わりで悔しいことでしょう。
笹子トンネルと同じ古い吊り下げタイプの天井を持つトンネルが20数ヶ所あるそうです。
命は突然断ち切られてしまうこともあると思って今を大事に生きていくしかない、そう考えさせられた事故でした。
山間部では雪が降るほど寒くなってきましたから、家で座って体を丸くしている、布団の中でも体を丸めているという姿勢が多くなります。
胸を抱くように腕を縮めれば、肩関節内転・内旋、肘関節屈曲・回内、そして手指を握っています。
胸を開かない、肘を伸ばさない、手指を伸ばさない、固まった姿勢です。
テーブルに肘をついて背中を丸めて座っていると、利き腕でない左上肢が固定されてしまう人が多くなります。
猫背で首をすくめてテーブルに肘をついていれば肩が上がったのと同じことになり、肘にも体重を預けているので僧帽筋よりも遠位の三角筋内側に負担がかかってきます。
右利きの人は右の腰からお尻に体重をかけて右腕を使いやすくし、左腕を固定してしまう傾向にあります。
固定された左肘関節を屈曲・回内するのが腕橈骨筋です。
右利きの人で左三角筋内側、左肘関節遠位前腕外側、右腰、この3点にこりがあれば、寒さによる猫背座位姿勢が原因です。
暖房が効いてきてからでいいですから、朝はまず胸を開いて肩甲骨を中央に寄せ、肘を伸ばし、指を伸ばして開きましょう。
膝をしっかりと伸展し、背中を伸ばし上に伸びる意識を持ったスクワットも是非やってください。
体が固まっていれば、敷居の小さな段差でつまづいて骨折なんてことだって起こるかもしれません。
外因、外邪は突然やってくるもので、人生何が起こるかわかりません。
冬はちょっとしたことが怪我や病気につながります。
備えを十分にして、今週を何とか無事に乗り切りましょう。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 秋の風、夏の陽射し。(2022.08.19)
- 23℃でも蒸し暑い朝。(2022.08.18)
- 40代女性、コロナ後体調不良の指圧、左腰外側の痛みもある。(2022.08.17)
- コロナの嗅覚異常リハビリに、レモン、ローズ、クローブ、ユーカリの精油の匂いを嗅ぐ。(2022.08.16)
- ほおずき。(2022.08.15)
コメント