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2012年12月20日 (木)

脊髄後角(背側)から知覚神経は伝達される(痛覚も触圧角も。だから…)。

 昨日の生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校のアロマ指圧講座は「胃腸の働きをよくする」がテーマでした。

 胃腸の働きをよくするためには「まず背中側の緊張を緩める」ということから実技を行いました。

 この理論的な裏付けをしっかりと理解できればタッチセラピストとして大きく成長できますから、ここで簡単に説明しておきます。

 知覚神経は脊髄の背中側の後角から伝達されます。

 脊椎の両側の脊柱起立筋を指圧することでも、カイロプラクティックの手技でも、痛覚が伝達される脊髄後角付近に触圧刺激を行えば「触圧覚の刺激が脳へ痛覚の伝達を仲介するT細胞に働きを抑制する」ので鎮痛効果が得られます。

 デルマトーム(脊髄神経皮膚分節)で考えれば、おなかの痛みにはおなかの手掌圧でもいいのですが、痛みの伝達は脊髄を通るので脊椎両側の触圧刺激をしていればデルマトームの帯の中の痛みなら部位はどこであってもその伝達を止められるのです。

 胃腸の働きをよくするために、背中側から施術をしたほうが効果が上がる理由を他にもあげておきます。

①脊柱の腰椎までの両側は交感神経支配ですから、背中のこり・交感神経の緊張を緩めると副交感神経を優位にする方向に自律神経が調整されて、消化管運動が活発になります。

②伏臥位は自分の体重でおなかに圧をかけていることになります。それだけで重力を使ったマイルドな圧刺激になっています。

③伏臥位は胸部の圧迫もあって呼吸のしにくい窮屈な姿勢です。窮屈な姿勢からの解放で、仰臥位の姿勢に変わっただけでもリラックスできます。

 痩せ型・虚証で胃腸の働きが悪い方、妊婦さん(妊娠中は横臥位から)、腹部の炎症性の病気の方、手術後など、おなかに主訴があるケースでは、おなかに強い刺激、長時間の刺激ができないことがほとんどです。

 背部の緊張を緩める、手足の血行を促進する、これが先にできていればおなかには「気持ちのいい刺激のタッチ(手当て)」で対応できます。

 こういったことを80才の方にでもわかりやすく説明できるようになった時(その時は説明さえいらなくなっているかもしれません)、タッチセラピストとして世の中になくてはならない存在となっていることでしょう。

 小さいボリューム(刺激量)のタッチでも、それを持続すれば刺激量は大きくすることができます。

 大切なのはタッチのトーン(色合い、味)です。

 味わいのあるタッチ、味のあるタッチ、記憶に残る旨味のあるタッチを作ってください。

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