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2012年12月11日 (火)

転倒左肋骨打撲の原因に右股関節痛が考えられる症例。

 60代女性、2週間前に玄関外の2段の段差で庭に転倒し、左半身を打って左肋骨に痛みがあります。

 3日前から痛みが治まってきたということで指圧にいらっしゃいました。

 転んで数日は咳をしても痛かったようですが病院には行っていません。

 座位で触診していくと右肩、右腰がこっています。

 慎重ににゆっくりと動かしてみたところ、左上肢の外転、前方挙上で左肋骨に響くような痛みはありませんでした。

 このケースではまず「伏臥位がとれるか?」ということを考えないといけません。

 できなければ仰臥位と右を下にした横臥位で施術します(順番は痛みが出にくいほうからにします)。

 バストマットに胸を当てた伏臥位で上から手掌で軽く圧しても強い痛みが出なかったので、この時は伏臥位の指圧から始めました。

 背部は母指を重ねずに指圧していきます。

 圧刺激をマイルドにする時は「母指を寝かせる」「四指を開く」「手首を立てない」などを組み合わせて対応します。

 指圧は左半身から施術しますから患部を刺激しないように「広く当てる・広く乗せる」ことで浅い圧刺激を作っていきます。

 左半身にはむくみがあり、使わないようにしていたことがわかります。

 右肩のこり、右背部のこりは左肋骨をかばったことが原因です。

 いつもよりも右殿部、右下肢のこりが顕著でした。

 その原因は仰臥位下肢の指圧でわかります。

 この女性は右股関節痛があり、右股関節の内転で痛みが出ます。

 右股関節をかばいたいのに、左肋骨の打撲があるために右半身に体重を預けなければならず、右股関節の上下の筋肉に強い負担がかかったようです。

 「転倒の原因も右股関節の動きの悪さにあったのでしょう。」

 右股関節が硬くなっていて右足をとられて前に倒れたようです。

 おなかの指圧では右腹部も硬くなっていました。

 これも左肋骨との対角線のバランスをとったためにできたこりですから、手掌圧で丁寧に緩めました。

 指圧中よく眠りました(アロマミスト:シダーウッド・アトラス+レモングラス、BGM「「スリープ・デープリィ」)。

 これができれば指圧は成功です。

 丁寧に慎重に対応していてさえもワンタッチの凡ミスで痛みによって目を覚まさせてしまうことがあります。

 そうなればその施術は0点です。よく心しておきましょう。

 指圧後、肩関節前方挙上180°から背中を伸展させて上に伸ばしても痛みは再現されませんでした。

 左肋骨が治りつつあることは確かです。

 しかし、これくらいの年齢の女性が転倒したケースでは、骨にひびが入っているくらいのことはあるかもしれないと考えておいてください。

 施術終了後は、上着を着る時の左上肢の動きで左肋骨が「アイタタタ」にならないかよく見ておいてください。

 「アイタタタ」ではありませんでした。

 転倒骨折などということを防ぐためにも、右股関節のケアをもっと考えていかなければいけないと思いました。

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