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2013年1月31日 (木)

スギ花粉と中国の大気汚染とダニ媒介新感染症。

 今年のスギ花粉の飛散は昨年の数倍になると予想され、もう花粉症の症状が出ている方もいます。

 中国の街が霞むほどの大気汚染物質もやがて西からの風に乗って黄砂と一緒に飛んできます。

 山口県ではダニの媒介による新しいウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS=Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome(Thrombocyte=血小板))」によって女性が死亡したというニュースもありました。

 日本にもともといたウイルスによる感染症だということですから、以前からあった感染症ではあるけれども原因が明らかではなかったのでしょう。

 「スギ花粉、大気汚染物質、ダニ」はアレルゲンの代表です。

 この3つが量的にも質的にも強烈に攻めてくるとなると、予防は欠かせません。

 この春は帽子とメガネとマスクをして、徹底的に掃除をし、布団や枕を干しておかないと、アレルギー症状を悪化させ場合によっては死に至ることがあるかもしれません。

 指圧・マッサージの血行促進により免疫力が衰えないようにしておくことはアレルギー症状を悪化させないための予防効果があります。

 栄養と休養と運動のバランスをとり、腸内環境を整え、花粉と黄砂とダニ媒介新感染症に備えたいと思います。

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2013年1月30日 (水)

指立て伏せ(腕立て伏せ)の肘伸展をどの位置でも停止できればベッドの高さは体重移動の支障にならない。

 「ベッドの高さが自分の身長に合わないから不自然な姿勢になって肩に力が入り指力で圧してしまう」という人がいると思います。

 ベッドが高くても指立て伏せ(腕立て伏せ)の肘伸展を途中で止めて持続をすれば、それは垂直圧の指圧になります。

 たとえば胸の高さにベッドがあったとしても、肘屈曲で体を前傾させて鉄棒で腕立て伏せをするようにすれば、垂直圧の体重移動が完成します。

 ベッドが高いから指力しかないと思いこんで施術していると指を痛めます。

 もし頭の高さにベッドがあるなら「四指を使って鉄棒にぶら下がるように圧せば」重力を使った垂直圧が入ります。

 重力を利用すれば指力よりも自然で大きな力が得られ指を痛めることもありません。

 指立て伏せができない人は指伸展で自分の指が痛くならないところまで体重をかけていけば、その繰り返しが「指圧の指を作る」ことになります。

 指を致命的に痛める事故は一瞬で起こります。

 テレビ番組に出演されていた整骨の有名な先生の指は使い過ぎて痛めたのでしょうか、曲がったままになっていました。

 柔道整復の手技と指圧・マッサージが目指すタッチは違っているようです。

 指圧・マッサージで自分のタッチを表現するために必要なのは力ではありません。

 「椅子から立ち上がる時にテーブルに手をついてプッシュアップする」、この力の使い方を徹底的に分析して重力を使った体重移動の垂直圧を自分のものにしていってください。

 

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2013年1月29日 (火)

JKリフレ17店摘発。

 昨日「JKリフレの店17店摘発、女子高生76人を保護」というニュースが報道されました。

 「JKリフレ」とは女子(J)高校生(K)が肩揉みや添い寝をする店のことだそうです。

 ずいぶん前からそのような店はあったようです。

 朝のニュースでは「JKリフレ」でしたが、夕方のニュースでは「女子高生添い寝の店」というようにしたニュース番組が多くなっていました。

 リフレクソロジー業界からクレームがあったのかもしれません。

 「肩揉みや添い寝を「リフレ」と言われてもなぁ」というのが私の引っかかったところです(女子高生にそんなことやらせるなよということも、女子高生がそんな事をするなよということもありますが…)。

 反射区療法としてのリフレクソロジーではなく、マッサージ類似行為を表す名称として「マッサージ」を無資格者が使うと法に触れますが「リフレ」なら法に触れないということもあるのでしょう。

 厳密に言えば「肩」は胃や心臓や肝臓の反射区になりますから、肩揉みを「リフレ」と言えないこともありません。

 しかし反射区療法としての肩揉みをするには解剖学、生理学、あんま・マッサージ・指圧理論を勉強する必要があります。

 いずれにしてもリフレクソロジーやあんま・マッサージ・指圧の本質をつかんで恥ずかしくないだけのテクニックを身に付けるまでには長い修養期間が必要です。

 女子高校生では資格を取る事もできないのです。

 実際に添い寝をするのでは手技療法にならないので論外ですが、「タッチに添い寝のような“寄り添っている感覚”を乗せることができればそれは一流のセラピストだ」と、このニュースを知ってしばらくしてから思いました。

 

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2013年1月28日 (月)

人間は晴れの日に活動的になる。

 晴耕雨読という言葉があります。

 人間の祖先が木の上から降りて、外敵の多い地上の生活を選んだ時から、遠くまで見通せる晴れの日は外敵から身を守るのにも狩猟採集にも適した仕事の日となりました。

 洞窟で暮らしていた我々の祖先にとって雨の日は、仕事のはかどらない日、体を休める日だったはずです。

 現代では屋内でできる仕事が多くなり、雨の日でも夜でも働くことができます。

 夜勤で自律神経が乱れて体の調子がおかしくなるということも、雨の日に頭痛がして仕事がはかどらないということも、人類の長い歴史の中で祖先から受け継いだ生活習慣からすれば無理もないことだと思えます。

 天気の悪い日や夜は「体を休める時間」なのだと考えて、仕事でも遊びでも詰め込み過ぎないようすれば体のリズムを乱さずにすみます。

 晴れた日に気分良く働けるように、我々の体はできているのでしょう。

 今朝はいつもよりも早く目覚めたなぁと思っていたら、しばらくしてから3時42分に茨城北部を震源地とする震度5弱の地震がありました。

 まだ大きな地震への備えは必要です。

 天変地異への備えのためにも、夜は早く休み、天気の悪い日は無理をしないことで、健康が保て、いざという時に力が出せます。

 今週も厳しい寒さが続きそうですがどうか無理をなさらずに、夜や天気の悪い日に気分の乗らない自分を理解してあげてください。

( 晴れた日の真っ白な雪を冠った富士山は、ずっと御先祖様がその美しい姿に見とれてきたのでしょうね。花の少ない冬に雪を冠った富士山を見るとテンションが上がります)

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2013年1月27日 (日)

抑止力、防衛力としての筋肉武装。

 雪の成人式から2週間近くたちましたが、また雪かきで背中がこったという方が指圧にいらっしゃいました。

 全身指圧をし、よく眠って、体の柔軟性を取り戻して帰っていただいたので、ここではどうすれば早く疲労回復できるかを考えてみましょう。

 まず第一は休息です。

 使い過ぎれば筋肉が破壊されるので、普段しない動きの雪かきを長時間続けて行わないことで、限界を超えた疲労を蓄積させないようにします。

 また、休憩と使った筋肉のストレッチをこまめに入れて作業をします。

 水分と栄養の補給もこまめにしていきます。

 スポーツドリンク、ビタミンC、糖質、できればタンパク質も休憩中に摂取し、休憩中に背中を伸ばして足を高く上げて横になれると疲労回復が早まります。

 棒高跳びの前に寝袋に入って顔をタオルで覆い、音楽を聴いていた選手がいましたが、保温と気分転換は疲労回復に効果的です。

( 私もこの冬カインズホームで980円の寝袋を買って、休憩時間に利用しています。)

 重労働の後の食事はタンパク質を積極的に摂取して筋肉の再生を促します。

 筋肉の損傷が激しい場合はシャワー程度にしたほうが無難でその後は患部を冷やしますが、一般的な労働での疲労ならぬるめの入浴で血行を促します。

 十分な睡眠を得るために寝る前にストレッチをし、起床後にも必ずストレッチをします。

 それくらいやっても普段しない雪かきのような動きでは3日間くらいは違和感があるものです。

 栄養・休養・運動のバランスを取ることを心がければ、疲労は3日くらいで回復し、2週間持ち越すなんていうことはないでしょう。

 それができなければ早く指圧に来ていただければ私が体を緩めます。

 私に肩こりも腰痛もなく、よく眠れることを分析してみると、無理をせず、よく休み、栄養摂取に気を配り、気がついた時はこまめにストレッチをし、毎朝筋肉トレーニングとウォーキングをしています。

 そういえば何年も風邪を引いていませんし、花粉症も便秘もありません。

 柔軟でしかもタフな筋肉を維持すると、怪我や病気の抑止力・防衛力が強まります。

 柔軟でタフな筋肉を維持する毎日が、柔軟でタフな心を育ててくれています。

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2013年1月26日 (土)

雪かきのこり(脊柱の左側弯、背部のこり、殿部のこり)。

 雪の成人の日から10日以上過ぎましたが、「雪かきのこり」と思われる症状の方が指圧にいらっしゃいました。

 家のまわりでは翌朝には融けているくらいの雪でしたが、20km東の川越では雪かきが必要なくらいの積雪だったようです。

 40代女性、脊柱が左に側弯し、背部の筋肉、殿部の筋肉がこっています。肩もこっていますが自覚はないようです。

 雪かき以外にこれといった重労働は思い当たらないということでした。

 座位の触診で肩がパンパンに張っているのに自覚がないということは、寒さによって感覚が鈍くなっています。

 血行不良が当たり前になってしまっています。

 背柱の左側弯は、「雪をスコップですくって右から左に捨てる」、「体を左に向けて(左バッターボックスに立ったようにして)鍬のような道具を使って雪を前から後ろにかく」という作業によるもののようです。

 一度の動作でたくさんの雪を処理しようとすると、後ろ足の位置をより後ろにして深く雪をすくって遠くに持っていこうとします。すると下肢伸展挙上と同じ筋肉の使い方になり大殿筋がこります。

 伏臥位、仰臥位と指圧後、肩、背部、殿部の筋肉が緩み脊柱の左側弯は矯正されました。

 手足も始めは冷えてしましたがすぐに温かくなりました。

 雪かきができる、雪かきをする気になるというのは極端な虚証ではなかなかないことです。

 もともとは虚証の女性でしたが、結婚して一軒家に住んで主婦をして、体も心も強くなってきました。

 肩こりに気づかなかった原因には寒さによる感覚の鈍麻もありますが筋肉が太くなってパワーがついたということもあります。

 体が連れてくる物語は変わっていきます。

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2013年1月25日 (金)

50年以上前、妹さんが女子美大受験の朝、ひどい熱と頭痛で校門の前まで泣いていたこと。

 80代女性、書道の先生が都内で3日間の書道展を終えて、その足で指圧にいらっしゃいました。

 年末に帰省した時のお土産「青森りんご」をいただきました。

 立ちっぱなしの3日間だったようですから背中の緊張が強く、150cmくらいの身長がより縮んで見えます。

 伏臥位の指圧で背中の緊張を緩めていきます。

 このところの寒さの話やインフルエンザが流行し始めた話から、妹さんが女子美大受験で上京した時に「香港カゼ」に罹ったという話になりました。

 当時都内で暮らしていた先生は受験の朝、女子美大の校門の前で妹さんと待ち合わせをしていました。

 先生が女子美大に着くと校門の前で泣いている人がいてそれが妹さんでした。

 ひどい頭痛と発熱で、デッサンの試験がある美大の受験はとても無理だということになって、本当に泣く泣く受験をあきらめたそうです。

 今でも先生は「香港型のインフルエンザ」は症状が重く、「ソ連型」なんかは何でもないと固く信じていらっしゃいます。

 その後妹さんは青森で学校の先生になったということですから、インフルエンザが少なからず人生の決定に関わっています。

 妹さんは寅年だということですから、今年は75才になられます。

 青森でも日本海側ではハタハタがたくさん獲れて炉端で田楽にしておばあさまが焼いてくれた話(ハタハタも鮎のように頭から尻尾まで骨が抜けて丸ごと食べられるのだそうです)、教師のお母さまは料理が得意ではなかったこと、体に指圧で触れていると思い出がポンプ作用で人工呼吸のように溢れ出してきます。

 年末の新幹線から見た岩手の山の雪、弘前の蜘蛛の巣状の町並みと道路、元横綱の旭富士は妹さんの教え子だということ…。

 ジョギングのように話ができる強度の指圧、声を出すことで深い呼吸によって背部の血行を促す指圧、こういうことの効果を考えて利用できるようになると、指力はいらないのだという確信が一層強くなると思います。

 全身指圧後、縮んでいた背中が伸びて頬に赤みが増し顔色が良くなりました。

 冬の3日間の書道展は体に大きな負担となったようですが、メンテナンスはしてありますから、今夜はぐっすりと眠れることと思います。

 3月までには次の作品を仕上げ、5月にはこちらでの生活をやめて青森に帰ることになっているのだそうです。

 体はいろいろな物語を連れています。大きなりんごを美味しくいただきました。

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2013年1月24日 (木)

ブラインドタッチ(見ないで圧す)なら疲れない、ギター初心者の姿勢で気づいた事。

 最近ギターを始めた50代女性、肩がこり手首や指が痛みます。

 右後頚部のこり、右肩上部のこり、右背部のこり、左肩上部のこり、左腋窩のこり、左肘の痛み、左手首尺側の痛み、左手指の痛み、弦を押える指先にはタコができています。

 指圧で頚から背部の筋肉を緩め、内転・内旋・挙上している肩を矯正し、鎖骨周囲、大胸筋をストレッチしていきました。

 力の入り過ぎと使い過ぎですから、指圧後に座位でギターを持っていただいて姿勢を見せていただきました。

 『なるほど…』

 左手のコードを見ようとして背中を丸め、顔を左にねじって体をギターのボディの前に乗り出しています。

 左腋を締めて上腕を体側に密着させて「左手と目との距離を縮める」窮屈な姿勢です。

 右肩は目一杯上がっていて、左半身を斜めに下げて窮屈に上腕を詰めた結果、左肩も上がっています。

 「手元を見るから猫背になり肩がこります」

 左斜め前に「のめっている」姿勢ですから、まず右足を足台に置いて高くして、左に体重移動をしにくくして安定させます(右足が高くなった姿勢は前にのめった姿勢を少し起こしたことになり、それ以上前にのめることがしにくくなります)。

 右足が高くなれば曲げた大腿の位置が上がるのでギターのボディの位置が高くなるかといえば、ネックの位置が上がるのでかえってボデイが下がり、右肩は下がります。

 後はできるだけ左指の押弦を見ないで弾けるように、「コード(フレット)の間隔と感覚」を練習して覚えるしかありません。

 「手元を見ないでできるようになる」、これは指圧・マッサージでもパソコンでもピアノでも上級レベルでは必須です。

 視覚情報が感覚の8割を占めますから、「視覚情報を遮断する」ことで触圧覚(や聴覚などの他の五感)の世界が広がり、豊かな表現が可能になります。

 例えばギターを単純にダウンストローク(低音弦から高音弦に向かって弾く)で4拍弾くのと、2拍目4拍目にアップストローク(高音弦から低音弦に向かって弾く)を入れるのとを比べると、後者では裏のリズムのニュアンスも出すことができます。

 裏のリズムも刻めれば表現力は格段に豊かになります。

 脈には不整脈もあり、「気持ちがいい」を追求していけば単純な4拍のダウンストロークだけではつまらないこと、それは指圧・マッサージのタッチにも当てはまります。

 プロフェッショナルの表現力を身に付けるためにまずは「手元を見ない」、ブラインドタッチができるようになってください。

 

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2013年1月23日 (水)

40代女性、脈が1分間に150になった時があって不安、布団を押入れに上げられない。

 40代女性、5日前に脈が10秒で25回(1分間に150回)になって心臓の病気ではないかと心配して指圧にいらっしゃいました。

 肩が上がりにくく、布団を押入れに上げるのは一苦労だそうです。

 痩せ型、内臓下垂、胃弱の体質です。

 このタイプはまず神経性胃炎を考えておきます。ストレスとまともにぶつかって実態以上に事を大きく考える傾向があり、消化吸収の機能が弱いので太れません。

 問診で「その心配な頻脈」はその前にもその後にもなく、左肩から左手に走るような放散痛も、階段を上ると疲れて休みたくなるとか、300m歩いて休みたくなるような労作性狭心症の症状もないことがわかりました。

 1分間に120回脈打つような頻脈は、だれにでも心因性(ストレス)や運動性(激しい運動)によって起こり得るものです。

 1分間に150回というのはかなり頻脈ですが、貧血と診断されていたこともある虚証ですから、強いストレスに見舞われた時に血液不足を補おうとして脈が速くなることはあると思います。

 問診の中で、乳癌健診の「要生検(病理組織検査)」の結果に気づかずに放っておいて、最近一年近くたって検査の予約をしたということがわかりました。

 ここのところの寒さもあり、乳癌の心配も加わって強いストレスの中にいたことは間違いありません。

 両橈骨動脈を3指で診ると、全体的に落ち着いた脈で脈拍は1分間に72、脈が跳ぶこともありませんでした。

 座位の触診では肩から背部にかけての筋肉が硬くなっていましたが、脊柱はほぼ正常な弯曲を保っていました。

 伏臥位から指圧を始めました。

 重い心臓の症状があれば心臓を圧迫することになる伏臥位は苦しいものですが、伏臥位の姿勢が苦しくないということでした。

 また、上肢は肘を屈曲させて指先を前に向けたことで「肩関節がガチガチには固まっていないこと」がわかります。

 伏臥位の指圧で後頭部から足までの筋肉を緩めていきます。

 自覚的な冷えはあるようでしたが、手足はすぐに温まりました。

 下肢のむくみも気にしなくていい程度です。

 背部が緩むと仰臥位上肢の指圧後には肩を無理なく上げることができるようになりました。

 内臓は下垂していましたが腹部の指圧後には胃腸の位置が上がっていました。

 乳癌の生検が遅れたことを今思い詰めても仕方ありません。

 「それが癌なのか良性なのかわからないから」組織を取り出して検査をするのです。

 生きているということは毎日、毎分、毎秒、二択を迫られているようなものです。

 まだ起こっていないことを思い詰めて心身を窮屈にしていると背中が硬くなって、肋間神経に沿って胸骨下の心臓や心窩部にまで神経の痛みが走ることがあります。

 10秒間に25回も慌しくドキドキする頻脈は、肋間神経痛症状とストレスによる心因性で突発的に一過性に起こったのではないかと思います。

 指圧後肩は前方挙上で真上まで上げられるようになっています。

 背中も緩んだので布団も押入れに上げられるでしょう。

 生検で乳癌でないことをお祈りしています。

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2013年1月22日 (火)

15才老犬の臨終を覚悟してその前に心身を整えておく指圧。

 60代女性、主訴は心身の疲労です。

 15才になる老犬が昨夜から水も飲めなくなり、このところその世話で疲れがたまっていて、御本人もまともに食事が喉を通りません。

 獣医のA先生(うちで飼っていた犬も猫もお世話になりました)の診断は老衰だそうです。

 血管が細くて点滴もできず、水が飲めなくなった今は臨終の時を待つだけです。

 その緊張の時間に耐えられなくなったのか、指圧にいらっしゃいました。

 私がそんな状況で指圧に行きたいと思うかと考えてみると、絶対に行きません。

 今は手が別人のようになっていて良いセンセイがココにいるということもありますが、全くそんな技術や知識がなくても私なら犬のそばを離れて指圧・マッサージを受けたいとは思いません。

 「だからこそ」これは特別な時間であると覚悟をして、命に対して命でぶつかっていかなければいけません。

 「求めるもの」に対して自分の中にある「与えられるもの」を探していきます。

 「生・老・病・死」の四苦が同時に空間に漂っています。

 しかし凛として死を受け入れる準備はもうできているようです。

 明日は亡くなった旦那様の祥月命日だそうです。

 何となくそんなタイミングでお迎えがありそうですが、指圧をしているこの時間にワンちゃんがみまかることのないようにと祈らずにはいられません。

 肩から背部はこっていました。

 年末からは抱きかかえて水や食事を与えていたようです。

 うちでも利用したペットの火葬場の話や、犬だと診てくれるけど猫だと引っ込んで奥さんが出てくる獣医のA先生の話、伏臥位の指圧では興奮しているのかいつもよりも饒舌でした。

 ペットロスに至るまでの時間は病室で家族の臨終を待つ時間と同じ重さと息苦しさがあります。

 仰臥位では眠りました。手足も温かくなっています。

 いつもは右股関節痛の症状があるのですが、今回の指圧では緊急事態の心身の混乱でか、それも軽くなっていました。

 指圧後、私が後姿を見送る視線を早めに伏せたのは、これから起こる命のフィナーレが頭の中にあったからだと思います。

 しかし彼女は姿勢を正して老犬の看取りに向かいました。

 

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2013年1月21日 (月)

妊娠3ヶ月、はげる、示指と中指の間の痛み。ホルモンと心包経の問題。

 正月を実家で過ごした妊娠3ヶ月になる女性、つわりは治まってきましたが左半身に問題点が多いようで、「左前額部の髪の毛がはげてきた」「左耳が詰まった感じで聴こえにくい」「左腰痛」「前腕内側中央から左手示指と中指の間の手掌部の痛み・こわばり、よく物を落とす」「便秘」などの訴えがあります。

 実家では食事は作らなくてすんだようですが、二人のお子さんはべったりであまり面倒をみてもらえず、疲れきった様子で指圧にいらっしゃいました。

 前日まで旦那様が出張だったようで、旦那様にお子さんが遊んでもらえる日曜日の指圧です。

 おせちも食べられたようですから吐き気は治まってきたようなのですが、「夜中に隣の家の水道の音で目を覚ましてそれから眠れず気持ちが悪くなった」ということですから、いろいろな刺激に過敏になっていてずいぶんと精神的に追い詰められているようです。

 座位の背中はストレスを溜めた猫背で、触診では左腰部がこっていて腰椎がやや左に側弯しています。

 足先は冷えていて、自覚的に強い冷えを感じていてむくみも気になるようですが、程度は軽いと診ました。

 仰臥位下肢から指圧をしていきます。

 左下肢はむくみを問題にしなくてのですが、股関節をわずかに外転させて(開いて)左下肢伸展挙上牽引をすると腰に痛みが出ました。股関節を内側に入れて真っ直ぐに牽引したら痛みは出ませんでした。

 左上肢は三焦経の三角筋中央遠位のこりと、前腕内側中央から示指・中指の間の「内関」「労宮」といった心包経のラインに何点か圧して痛む部位がありました。

 「左前額部の髪の毛がはげてきた」「左耳が聴こえにくい」ということと、左上肢心包経の腱鞘炎様症状とを集約して行き着く答えは「妊娠によるエストロゲンの減少と心労(ストレス)」です(労宮は心身の疲労のツボです)。

 東洋医学では「耳鳴り・難聴」と女性ホルモンを関連づけて考えます。

 漢方では当帰芍薬散、桂枝茯苓丸といったホルモンの調整をする女性薬の適応症状として「耳鳴り・難聴・めまい」などをあげています。

 上肢のこわばりを軽い圧でゆるめ、左耳周囲では側頭骨乳様突起後縁上部の「完骨」を耳に向かって突き上げるように指圧すると「耳の詰まりに届いて解放されていく」感覚があるようでした。

 耳の詰まりでも後頚部、側頭部にポイントがある場合も前額部、鼻の周囲にポイントがある場合もあります。

 深く圧を入れるテクニックがなければ効きませんので、角度の微調整で向かうべき圧の方向を見つけてから圧の持続を考えてみてください。

 おなかの指圧では左下腹部が張ってきていました。

 左下腹部にお子さんが位置しているとすると、左半身の血行不良、便秘、左腰痛があるのも納得です。

 3週間前には左下腹部にこんな張りはありませんでした。

 仰臥位の後、抱き枕を抱えた横臥位で背部の指圧をすると、背中が伸びました。

 右下肢はむくんでいましたが、左下肢のむくみはない、つまり左足体重になっています。前回の妊娠では両下肢がもっとむくんでいました。今回の妊娠のほうがむくみは少ないようです。

 むくみは吐き気につながりますが指圧中に吐き気がしたことは一度もないので、精神的なストレスを思い詰めないようにできれば、吐き気に苦しむことはないのだろうと思います。

 ここはシェルターです。

 日常に戻っていく彼女にとっても、その後よんどころのない事情でお年寄りたちのカラオケ大会をしきりに行かなければならなかった私にとってもです。

 なめられてはいけないので森山直太朗さんの「さくら」をぶっこんで歌唱テクニックをアピールしてみたら、昭和演歌な感じの中で場違いな称賛を受けて、ちょっとやり過ぎたと後で気を使い、そういう変な気は使わなくてすむ指圧をしている時間はしあわせだなぁと思いました。

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2013年1月20日 (日)

出産後1ヶ月半、腰痛、足がつる、物忘れ。

 出産後1ヶ月半の30代女性、出産後2回目の指圧です。

 母乳の出は相変わらず順調のようで、2400gで生まれた男の子が1ヶ月半で4500gになったら「おっぱいのあげ過ぎ」と病院で注意されたそうです。

 母乳の量を減らしたら赤ちゃんが便秘になったということですから、新米お母さんにはいろいろなストレスがかかります。

 主訴は右腰痛、立ち上がろうとして爪先に体重をかけると足がつりそうになるということです。

 母乳を与えた時間を忘れてしまうことも気になっているようで、体がふわふわして地に足が着いていないような感覚があるようです。

 授乳による血液(体液)の慢性的な不足(需給関係のアンバランス)で、血行不良の状態にあり、起立時には起立性低血圧になって頭がボーッとし(物忘れは脳の血流量不足でしょう)、足がつります。

 腰痛は同じ授乳姿勢の連続で治る暇がなく、しかも血行不良なので、栄養を運んで治療に働く血液による修復が進みません。

 まとまった時間ぐっすりと眠れない、便が出きらない(出しぶる)、足が冷える、右顎関節がカクカクする、新生児を育てるお母さんは大変です。

 姿勢は右肩が下がり、頭も少し右に傾いています。

 幸いまだ実家にいて、旦那様も許してくれているようなので「一番寒い大寒の間は実家にいたら?」が私のアドバイスです。

 テレビに出てくるオジサンの顔まで息子さんの顔のように見えてくるということですから、四六時中赤ちゃんのことが頭から離れない様子、ここで無理をしないでもう少し落ち着いてから出産前の生活に戻ればいいと思います。

 実家と自宅は車で20分くらいの距離です。

 右腰痛を主訴として仰臥位おなかの指圧から始めます。

 臍の右側2寸「天枢」のあたりに硬さがあります。「天枢」「大巨」と胃経のラインは小腸の上ですが便秘のツボです。

 手掌の軽い圧刺激でおなか全体をストレッチし、下がった内臓に圧をかけて上げていきます。

 おなかの血行を促進し、下腹に溜まった腸を上げて正常な位置に戻していけば、腰痛にも便秘にも効果があります。

 下腿前側の胃経のラインもこっていました。この指圧でポイントになったのは胃経です。ストレスとの関係を考えずにはいられません。

 顔の指圧では右顎関節に硬さがありました。意識せずに歯を噛み締めていることがあるようです。「大迎」「頬車」「下関」、下顎骨に沿って下から上へ、これも胃経のツボです。

 伏臥位の指圧では手を体側に沿わせて下げましたから、これは体が「猫背を感じているサイン」です。

 膝軽度屈曲で足を高くしたほうが姿勢が安定するようなので足の甲に足枕をあてがいました。

 指圧に来る前日は左後頭部が痛かったようで、左肩甲下部の脊柱起立筋はパンパンに硬くなっていました。これは授乳姿勢が原因でしょう。

 左右の僧帽筋は出産後以前に比べて細く弱くなっているので、短時間の授乳でもすぐにこってしまいます。

  ①右肩上部僧帽筋のこり、②左肩甲下部のこり(胃の反射部位です)、③右腰部のこり、このジグザグ対角線の3つのこりが授乳姿勢による「仕事のこり」です。

 「仕事のこり」があっても自分にしかできない仕事は簡単にやめるわけにはいきません。

 ということは仕事後にその姿勢と反対のストレッチが必要です。

 しかしそれがなかなかできないから「背部を診る指圧」が効果あるわけです。

 自覚的な足の冷えがありましたが、指圧で温かくなりました。

 全身指圧後、右に傾いた体は矯正され、肩から背部のこりも緩みました。

 「心配するようなことはない。大丈夫!」、何度も何度も言いました。

 今感じているドキドキもちょっと見方を変えればワクワクに思えるようになってくるはずです。

 検査では貧血と言われておらず、ホルモンの戻りも順調だそうです。

 授乳は献血のようなものですから、バランス良く栄養を摂取して血を作り、筋肉を作り、ストレッチもして、体にパワーと柔軟性をつけていきましょう。

 心配するようなことはない、大丈夫、いろいろな不調を敏感に感じられることを長所として活かしていけばいいのです。

 経験が不安を減らしていきます。大丈夫です。

 

 

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2013年1月19日 (土)

むき出しの関節は冷える、しかし何よりも裸足は我慢できない(昨夜の「ボンビーガール」のスギちゃんは寒そうでした)。

 夏には冷房で「むき出しの肘や膝が冷たくなる」ということがあります。

 長時間冷房の効き過ぎた乗り物や建物の中にいれば、ストレスがつのり、体調を崩します。

 秋の初めの頃、日中は暖かいので半袖で外出すると、夜に急に冷えてきて肘頭や膝蓋骨など、関節のむき出しの大きな骨を手でゴシゴシ擦って温めたくなることがあります。

 昨夜日本テレビの『ボンビーガール』の特番で、真冬の横浜で家探しをしたスギちゃんは袖なしデニムに膝下カットのジーンズですから、登場シーンでは猫背で胸の前に腕を組んで両手で肘を擦っていました。

 「今日は裸足じゃないんですか?」の問いに「さすがに靴は履かせてほしいゼェ」と答えていました。

 むき出しの肘・膝など大関節の骨は、覆っている筋肉や靭帯のカバーが薄く、血管が少ないので冷えやすいのですが、それにもまして冷えに敏感な足には、いくらワイルドなスギちゃんでも靴が必要だったようです。

 腹筋が鍛えてあったり、ペンギンくらいおなかが脂肪で覆われていれば、おなかはむき出しでも我慢できそうです。

 裸足はどうかと考えてみると、冬でも半袖短パンの小学生はいますが、靴を履いていない子は見かけません。

 昨夜の『ボンビーガール』で、真冬の横浜の路上で寒さに震えていたスギちゃんを見ても、足底を冷たい地面と接すれば我慢できないくらい冷えるので靴が履きたくなる、つまり足は冷え解消の施術の最重要ポイントだと言えそうです。

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2013年1月18日 (金)

冷えの施術ポイントはおなかと足裏。

 日本テレビ『所さんの目がテン』で、「貼るカイロが1枚だけならどこに貼ると最も体が温まるか?」という実験をしたところ、サーモグラフィの映像でも明らかに「おなか」と「足裏」に貼った人の体温が全身的に上がっていました。

 背中や腰にカイロを貼ってもその周囲しか温まらないのは、血管がおなかや足裏に比べて少ないからです。

 おなかは大動脈・大静脈・内臓と、血液量が豊富です。

 足裏は動静脈吻合があり、足趾に体重をかけて歩くことでも筋肉のポンプ作用によって血行促進をはかることができます。

 『按腹図解』という古典があるように、あんまではおなかの施術が重要視されてきました。

 そして足裏といえばリフレクソロジー(フットマッサージ)が手技療法の一つのジャンルになっています。

 冷えの施術は血管に富んだおなかと足裏が効果的です。

 大寒間近の朝のウォーキングでも25分も歩けば足が温かくなり、体が汗をかいてきて、ネックウォーマーと手袋をはずしたくなります。

 足を圧されている感覚のないウォーキングでも足の冷え解消に効果があるのですから、足のマッサージに必要なのは指力ではないということがわかると思います。

 リフレクソロジーのセラピストが「おなか」の施術を取り入れると、冷えに対する施術の効果がもっと上がることは言うまでもありません。

 手技療法では全身施術の効果が部分施術の効果よりも優っているということは、心身の癒しという点で考えてみれば明らかです。

 部分施術の場合は、鍼灸のように主訴を緩和する効果的なポイントを施術開始後短時間で見つけておく必要があります。

 一方、全身施術の場合は相対的な緩和をした後に残った部分にポイントを見つけて、そこを最後に仕上げるという方法をとることができます。

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2013年1月17日 (木)

永谷園生姜部「生姜グリーンカレー」売り切れてました。

 雪の影響で物流が滞っているのか、それともブームになってしまったのか、今はまっている永谷園生姜部の「生姜グリーンカレー」が売り切れていました。

 「生姜グリーンカレー」はレトルトカレーで、ココナッツミルク入りのタイカレー風ですが、タイカレー独特の臭みと辛さをマイルドにして、日本人向けの和のテイストに仕上げています。

 タイカレー好きの方には物足りないと思いますが、ニョクマム、パクチー、トウガラシの苦手な方にはオススメです。

 パッケージの寒色の水色、しかも寂しそうな水色はレトルトカレーのコーナーではかえって目立つので狙いなのでしょう。

 生姜感よりトータルの美味しさで満足感があります。

 永谷園生姜部、いつのまにか他社とのコラボ商品も増えていて、フットワークも切り口も軽快に感じられ、注目しています。

 

 

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2013年1月16日 (水)

3連休と雪でイライラ、便秘、胃炎の指圧。

 こちらでは雪がほとんど積もらず夕方には雨になったので、翌朝の道路の凍結も坂道の端っこのほうだけで、昨日のウォーキングで滑ることもありませんでした。

 3連休で保育園児のお子さんが家で賑やか過ぎてイライラしたという30代の女性、正月にいつも体調を崩すようで便秘もしています。

 座位の触診では頚から肩、背中までのこりがあり、背中は熱を持っていました。

 後ろから見るとズボンのセンターラインが左に大きくずれています。このズボンの左へのずれが、後で答えを導いてくれることになりました。

 手足には冷えがあり、手が荒れています。

 末梢の冷えと背中の熱、そしてイライラから「冷えのぼせ」の状態にあると考えられます。

 交感神経支配領域の緊張が強い状態なので消化管運動は停滞しますから、これでは便秘になります。

 伏臥位から指圧し、頚から殿部までのこりを緩め、左大腿二頭筋のこりも緩めました。

 もうこの時は眠っていたので後でわかるのですが、左足を組む癖によって左膝関節屈曲の状態が多いので左大腿二頭筋がこり、ズボンが左にずれていました。

 足の冷えは手掌で包み込んで温めながら中足骨の間隔を横に拡げ、趾節関節の隙間を縦に拡げていきます。

 足関節を下に押えつけるフォローをして趾節関節を圧しながら上に引っ張れば小さな力で趾節関節の牽引ができます。

 仰臥位上肢の指圧では便秘がありますから、手関節横紋掌側で尺側の心経の「神門」、示指橈側面中手骨上で母指・示指間の大腸経の「合谷」、同じく大腸経で肘窩横紋橈側際から手関節に向かい2寸の「手三里」などをチェックします。

 案の定、この3点には硬さがありましたから、ストレッチをかけながら指圧をしました(圧しながらポイントから関節を越えて遠位には求心性ストレッチ、近位には遠心性ストレッチをかけます)。

 これでおなかがグルグルと音を立てて動き始めました。

 顔、頭部、前胸部の指圧ではよく眠っていましたが、胃の下部と思われる位置(胸骨剣状突起と臍の間で上から3分の2くらい位置)には硬さがあり、この手掌圧で目を覚ましました。

 朝はこの部位に違和感があって胃薬を飲んでいたことがわかったのは指圧後、座位の仕上げの時でした。

 正月、雪の降った3連休と、日常とは違う生活パターンでは体のリズムを崩しやすいようで、胃の硬さは神経性胃炎かなと思いました。

 性格はそんなに簡単には変わらないですが、ズボンのずれは治せます。

 肩や背中のこりは伸びたのですが、癖のついたズボンの前を見ると右に大きくずれていました。

 彼女はズボンを脱いでオシャレタイツでリラックスして指圧を受けていました。ズボンは形状記憶されたままだったので違和感倍増です。

 結婚する前から指圧をしているかつての女の子がお母さんになって、家で溜まったイライラを発散し、役割をはずした素の自分を確認するために指圧にやって来ます。

 起こさなければ起きなかったりするので、次の予約がなければそのまましばらく寝ていていただくこともあります。

 ズボンの後ろが左にずれていればズボンの前は右にずれています。衣服のセンターラインのずれは体の歪みの目安になるのですが、それに気づかないところを見ると自分の身だしなみは後回しになっているのでしょう。

 左足を組んで仕事がしやすいならそれは仕方ないから、反対のストレッチを是非やって欲しいと思います。

 左足を組むことで胃の下部がねじれ、それが便秘の原因にもなったことが推察できます。

 ズボンのセンターラインのずれ、カーディガンのボタンのずれ、問診時、触診時に見逃さないでください。

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2013年1月15日 (火)

風邪の仕上げの指圧。

 3日前から風邪の症状に襲われた50代男性、主訴は左後頚部「天柱」「風池」のあたりの痛みです。

 東洋医学で風邪は第2・第3胸椎で棘突起から1.5寸の「風門」から侵入し「風池」に溜まるとされています。

 座位の触診では頚、肩、背部がこっていて、上半身はやや左に回旋気味、右の背中が前に出ています。

 肩の屈曲(前方挙上)では135°付近で痛みがあって、上げられません。

 パソコンで仕事をされているそうで、右手仕事の猫背で固まった背中です。

 血行の悪くなった体は風邪のウイルスとの戦いで出た老廃物も溜めています。

 それでもインフルエンザのような移されそうな強力なウイルスではなさそうで(これは経験的な感覚です)、喉や鼻の症状も治まっています。

 伏臥位から指圧を始めます。

 後頭部の左側には瘤のような硬さがありました。

 「右手の使い過ぎで左半身の使わな過ぎ」というパターンに当てはまります。

 後頭骨と頚椎の隙間は左が詰まっていました。ここに「天柱」「風池」があります。

 母指先端を上に向けて後頭骨を上に持ち上げ隙間を作ります。

 グイグイと指で圧し込むと痛みを与えるだけなので、母指先端を隙間に引っ掛けてあとは重力にまかせます。

 これもいきなり最大負荷を与えるなどということにならないように漸増漸減圧で、指を伸ばす、手首を起こす、肘を伸ばす、背中を起こすのうち、痛みがあれば「手首を起こす」くらいで止めておいてください。

 筋肉の太い実証の方ですが風邪の仕上げですから、指圧で老廃物が流れると疲労感に襲われます。

 強い刺激はいりません。

 実証ですから体にはパワーがあるので、相対的緩和で病み上がりの仕上げをしておけばあとは血液の循環が体調を戻していきます。

 全身指圧後、座位で触診すると額の熱がやや上がっていました。

 これもあわてないでください。

 全身指圧で筋肉に運動をさせたことになるので、筋肉が動けば体の熱が上がります。

 深部にこもっていたこりや熱を発散している状態です。

 背中も伸び、上半身の左回旋も矯正され、肩の屈曲も難なく180°まで上がりました。

 これで治りかけの風邪もすっきりしたはずです。

 風邪の仕上げのように「何となく調子が戻らない」という時に、全身を調整できる指圧は非常に効果があります。

 病み上がりに運動をさせることになると考えて、通常よりも弱い刺激になるように適量刺激を考えたタッチをしてください。

 昨日は昼前から雨が雪になり都内や神奈川県などでは影響が大きかったようですが、こちらでは1cmくらいしか積もらず、夕方暗くなる前から雨に戻っていました。

 日課の朝のウォーキングにそろそろ出かける時間です。凍結した道があると思うので慎重に歩いてきます。

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2013年1月14日 (月)

体罰と罰ゲームの足ツボマッサージの根底に流れるものは同じです。

 このところ体罰のニュースが連日放送されています。

 指導のために叱るのと、自分の激情が抑えられずに暴力がエスカレートしていくことは明らかに違います。

 指導のために叱るという教育的配慮を見失っていなければ、暴力がエスカレートしていくことはありません。

 体罰と罰ゲームの足ツボマッサージは、ともに「適量刺激」の配慮がありません。

 受け手が強いと感じれば施術者が適量刺激だと思っても「それは強い刺激である」、これは『あんま・マッサージ・指圧理論』を勉強した者ならわかっていなければいけません。

 刺激に対する感受性は麻痺していくものです。

 麻薬の量が増えていく麻薬中毒、暴力がエスカレートしていくDV加害者、刺激量がコントロールできなくなれば暴走する車のようなものです。

 「良かれと思って間違う」、長期間同じことが許されていると、それが間違いであっても周りが止めにくくなってきます。

 長期間転勤もなく同じ学校で顧問を続けていた教師と、激痛マッサージの施術者の根底に流れるものは同じなんだろうと思います。

 適量刺激を超えていたらそれは人を傷つけているのだと肝に銘じて、今週も心にまで届くようなタッチを創作したいと思います。

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2013年1月13日 (日)

がっかりしない。セラピストには成果に不満があってもお客様は満足していることがあるんです。

 両方の変形性膝関節症の手術をした70代女性、畑でほうれん草を採って持ってきてくださいました。

 主訴は肩こりと不眠、冬の畑に出なければ体の緊張はもう少し緩んでいたのではないかと思うにつけ、ほうれん草のありがたさはひとしおです。

 玄関から入ってきた時の膝は両方とも伸びきらずに歩行で軽度屈曲し、右膝を引きずっています。

 座位の触診で右肩は体が逃げるほど痛みを伴うこりがあり、背中はドームのように丸くなっています。

 伏臥位の指圧では頚から腰まで緊張していましたが、手足の冷えはなく下肢後側に坐骨神経症状もありませんでした。

 頚から背部のこり、特に右肩上部のこりを弱い刺激で何線もラインをとって緩めていくうちに、年末に脳梗塞で倒れた甥にあたる方の話になりました。

 青森に単身赴任をしていて翌日東京へ帰るという日の忘年会の後、社宅で倒れていたそうです。

 翌朝発見され命は取り留めたものの言葉をしゃべることができず、社会復帰は難しいかもしれないと診断されているそうです。

 同居していた時期もあり幼児期の可愛い盛りに銭湯に連れて行った話なども自然と思い出されたようで、青森までお見舞いに行きたいという気持ちを強く持っていらっしゃいます。

 しかし、仰臥位の指圧にうつって右膝を伸ばそうとすると強い痛みがあり、前回の指圧では伸ばせたのですが、今回は角度を微調整しても膝をしっかりと伸展させることはできませんでした(この状態で青森行きはお勧めできません)。

 指圧後肩の緊張は緩み、背中も伸び、御本人は「今日先生のところへ来れてよかった」と言ってくださったのですが、私はもう少し右膝を伸ばし痛みを緩和したかったので申し訳ない気持ちでした。

 ここで考えておきたいことは「有効性と有用性」についてです。

 この指圧には有効性も有用性もあったのです。

 右膝には痛みがありますが、前回と比べてむくんではいませんでした。

 寒さと運動不足、青森で入院している甥の方の心配などによって、体はストレスを溜め、縮んで緊張していました。

 右膝もこのところの寒さやストレスによって動きがいつもよりも悪くなっています。

 肩の緊張が緩み体の緊張が緩和されたのでこれから体を動かすことによって、指圧直後よりも右膝関節の強張りが緩んでくると思います。

 末期の癌のように「有用ではあるが有効性があるとまでは言えない」ケースと変形性膝関節症は違います。

 セラピストが成果に満足していなくても、お客様にとっては満足のいくかけがえのない時間であることもあり、またその逆もあるのです。

 「一喜一憂するな」、私は私にもっと言い聞かせなければいけません。

 驕らないように、不満を顔にださないように。

 「結果ではない、過程をいかに楽しむかだ」、セラピストのワタシは素に戻った私にいつも良い事を言ってくれます。

 

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2013年1月12日 (土)

V字の溝を歩く、坂道の横歩き、足外反の負荷が美脚をつくる。

 医道の日本社の通販カタログの「スリムインパクトバンド(3,990円)」の説明の中に『内側加重』という言葉がありました。

 スリムインパクトバンドは足の外側から内側にベルトを巻きつけて「足に外反の負荷」がかかるようにします。

 つまり「足の内側に体重がかかるようにして、たるみがちな大腿内側も緊張させて美脚を作る」効果があるのがスリムインパクトバンドです。

 O脚では足の外側に体重がかかって膝と膝の間が開き、内腿の筋肉を使うことができずに下肢が太くなります。

 「V字の溝を歩く」ように足の内側に体重をかけることができれば下肢は細くなります。

 股関節を開くステッパーはよく知られていますが、「V字の溝を歩くように足を外反させるステッパー」でも美脚が作れそうです(もうあるのかな?)。

 また、角度の急な上りの坂道で横歩きをすれば、前にある足には外反の負荷がかかります。

 ウォーキングの途中で「歩幅を狭くして急な坂道でしっかりと足底に体重をかけた横歩きをゆっくりと行う」ことを取り入れてみるのも下肢を細くする効果があると思います。

 温泉施設に手すりをつけた「V字の溝歩きコーナー(足ツボ刺激突起付き)」を作るのもいいですね。

 足湯にV字溝を作っても、ジャグジーでもいいです。ジャグジーなら突起物の刺激がなくてもジェット水流が使えます。

 石油王になれたら温泉施設を作るのですが…(顧問は『野天湯へGo!』の山田べにこさんにお願いしたいと思います)。

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2013年1月11日 (金)

腱鞘炎の指圧とアロマ。

 昨日の飯能生活の木薬草香園での講座は「腱鞘炎の指圧とアロマ」がテーマでした。

 腱鞘炎は、「腱と、硬い靭帯性腱鞘の間の『滑膜性腱鞘』に起こる炎症」です。

 指の使い過ぎや加齢・妊娠によるエストロゲンの減少で、腱と靭帯性腱鞘に挟まれた薄い滑膜性腱鞘に炎症が起こります。

 「薄い滑膜の炎症」というイメージができれば、腱鞘炎の指を強く圧したり、強く擦るような施術は避けなければいけないことがわかると思います。

 腱鞘炎に対しては患部ははずすくらいのつもりで誘導作用を利用して症状の緩和をはかります。

 マッサージでは末梢に患部があればそれより近位を求心性に施術します。

 指節関節に患部があれば、手掌(手背)から前腕へ向かって血行促進をしていくことが症状緩和のコツです。

 指圧の基本は遠心性の施術ですから、誘導作用はもっと遠大な目付けをします。

 頚神経が腕神経叢となり手指までを支配していますから、指に痛みやしびれがあれば「頚→鎖骨周囲→腋窩→上腕→前腕→手指」と動脈行性に指圧をし、末梢の動静脈吻合から静脈行性、リンパ行性の血液循環を促します。

 アロマオイルトリートメントの精油にはユーカリ・シトリオドラ(ユーカリ・レモン)を使いました。

 ユーカリ・シトリオドラはアルデヒド類のシトロネラールを含み局所鎮痛作用・抗炎症作用に優れた精油です。

 生活の木のユーカリ・シトリオドラには皮膚刺激の注意がありませんが、同じシトロネラールを含むシトロネラには皮膚刺激の注意があるので敏感な方は注意をしたほうがよいと思います。

 今回はスイートアーモンドオイルを基材として濃度1%で使用しました。

 アルニカ(キク科)の浸出油も腱鞘炎に使われますが、生活の木の商品にはないので…(講座では生活の木の商品を使うことになっています。作っていただけないでしょうか?)。

 腱鞘炎の指のアロマオイルトリートメントは塗布くらいにします。

 できるだけ患部に負担をかけないように、「指の関節の山を越える時にはその山の形の沿って手首を柔らかく使って指の伸展方向に滑らせます」。

 仰臥位で被術者の上腕はベッドにつけて前腕は垂直に立て、指の付け根から爪の方向に縦も横も滑るにまかせて軽擦をします。

 前腕が倒れそうになることも「ゆらぎ」として利用します。

 手背、手掌からは遠心性に軽擦し、母指球、小指球、中手指節関節(手背)、そして手根骨と橈骨・尺骨の隙間を作るために、前腕は前に押し、手は手前に引っ張るというフォローも大切です。

 精油を薬として塗布する場合にもそれに加えて患部に負担をかけないマッサージができれば私の施術では濃度1%で十分に効果があります。

 アルデヒドが含まれている精油やケトンが含まれていう精油を使う時には濃度を上げていくという選択が最適かどうか考えてみてください。

 指圧・マッサージ・アロマオイルトリートメントを必要とされる方は、心身が敏感な方が多いということをいつも考えていてください。

 遠心性の指圧+局所鎮痛作用を持つユーカリ・シトリオドラを使った求心性のアロマオイルトリートメント、それとちょっとした個別の症状に合わせた頚から背部の指圧で、「右肩が上がるようになった方」と「手指のしびれがとれた方」がいらっしゃいました。

 力は要りません。

 テクニックのコツや理論でお伝えしたいことはたくさんあります。

 半分近くの時間はベッドでまったりしていていただければけっこうです。

 次回のテーマは「頭痛の指圧とアロマ」です。

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2013年1月10日 (木)

「手が頭から離れなくなる催眠術」は筋肉の緊張を強いている、その逆にリラックスがある。

 「手が頭から離れなくなる催眠術」のコツは、筋肉の緊張を強いることと「手が離れなくなる!」という言葉による強い暗示です。

 その逆をやれば筋肉を緊張から緩和することができますから、タッチセラピーの参考にしてみてください。

 「手が頭から離れなくなる催眠術」は、まず被術者に椅子に座っていただいて、片手を頭に載せていただきます。

 普通に手を頭に載せれば、肘は屈曲し、肩関節は軽く内旋+外転します。

 施術者は「被術者が頭に載せた手をしっかりと押さえつけると同時に肘を後ろに引きます(肩関節の外転・外旋)」。

 そこで施術者は手を離して「手が頭から離れなくなる!」と強い口調で暗示をかけます。

 被術者の意識は「手を頭に載せただけ」ですが、意識できていない肩関節外転・外旋によって、この時には肩が上がり、手関節が背屈して、上から重力によって抑えつける力が加わっています。

 手を頭から離そうとしても、自分の意識していない「肘から前腕の縦軸に沿った重力」によって手が離れなくなります。

 催眠術では「手が離れなくなる!」という言葉に抵抗できなかったことにより、施術者の持つ力を信じ、施術を受け入れやすくなります。

 筋肉のこりには「自分の意識できていない方向の緊張」が伴うものです。

 催眠術では緊張と緩和という自律神経の問題が大きく関わっていますし、指圧・マッサージで被術者が眠くなるのも自律神経が大きく関わっています。

 交感神経の過剰に優位な状態を副交感神経優位な状態に導いていけば、リラックスし筋肉の緊張は緩和され、血圧が下がり、血行が促進され、冷えや便秘が改善し、眠くなります。

 タッチセラピーでは良い暗示をかけてください。前向きなメッセージを体に記憶させてください。

 「手が頭から離れなくなる」くだりはいりません。その先の緩和を考えてください。

 

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2013年1月 9日 (水)

指圧を受け始めて半年でむくみ体質・胃内停水が改善された症例。

 正月中娘さんと帰省したお孫さんのお世話に明け暮れた60代女性が指圧にいらっしゃいました。

 車の窓が凍結していて前が見えるようにしてからやってきたということで、手足は冷えていました。

 お孫さんと近所にできたイチゴ狩りのビニールハウスに行ってきたそうで、イチゴが高いこの冬にはどうやらとても良い穴場のようです。

 座位で触診していくと頚はあまりこっていませんでしたが、右肩上部から三角筋、上腕三頭筋、上腕二頭筋とこっています。

 「肩を上げた状態で、肘の曲げ伸ばしが多かった」と体が連れてきた物語を読むことができます。

 例えばビニールハウスで中腰でお孫さんを追いかけて抱っこという動作が繰り返されたとか。

 右背部が回旋気味に後ろにきているので、右腕で抱えて抱っこをしたのかもしれません。

 もちろん普段の家事やパソコンなどの仕事姿勢の影響もあります。

 伏臥位の指圧では左背部もこっていました。

 初めて指圧をした半年前は下半身のむくみが肝硬変を疑うほど病的でしたが、今回の指圧ではむくみを問題にする必要はなく、この寒い毎日の中でも下半身の冷えは足先だけで筋肉が充実しています。

 仰臥位の指圧で上肢のこりはありましたが、よく使ったからこっているだけなので問題はありません。

 特筆すべきは、おなかの指圧で全く振水音がしなくなったことです。

 「胃内停水」の状態が半年の指圧で改善されたようです。

 むくみによる全身性の不調と生活に支障をきたすほどの肩こりを訴えて指圧にいらっしゃったのが半年前、その時は「水毒」を溜めた体でした。

 指圧を続けることによって詰まりが排除されて、半年の時間をかけて虚証から実証に体質が変わってきたようです。

 3日、2週間、4週間、半年、急性期の症状が緩和されていく目安は月の満ち欠けとも連動しているようです。

 皮膚のターンオーバーが28日です。

 体質の改善とは、徐々に筋肉をつけていくように良い方向に導いていくことです。半年で成果を感じることも、それに3年かかることもあるでしょう。

 大事なことは改善の上昇曲線が緩やかであっても、セラピーの時間の中に「安心や信頼や幸福感」があれば、お客様は続けたいと思ってくださるということです。

 先にある結果に結びつけるためには、経過の中に感動や喜びが必要です。

 ワンタッチにどういう効果を乗せて演出していくか、私はいつもそれを考えています。 

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2013年1月 8日 (火)

肩関節のセルフストレッチで最適なポイントを探る。

 タッチの適量刺激は微調整して創作するもの、ストレッチの最適な角度や姿勢もその時の絶妙なポイントを探って創作するものです。

 肩関節のストレッチを考えてみましょう。

 肩にありがちな姿勢は肩関節内転・内旋です。

 体の正面で手仕事をする時には、これに肘屈曲と手関節中間位~掌屈が加わります。

 以上のことから、肩(上肢)のストレッチには「肩関節外転・外旋、肘伸展、手関節背屈」が重要になってきます。

 普段は上肢を体の正面で使いますから、「体の後ろに上肢を伸ばし、肘伸展、手関節背屈を意識する」というようにいくつかのパターンを考えてみてください。

 「前へならえ」のように、「体の正面で、肘を伸ばし、両手掌が向かい合う」姿勢は肩のストレッチとしては効果が弱いことはわかると思います。

 前へならえの姿勢からアレンジをして普段しないストレッチの動きにするなら「上肢内側を上に向けて(肩関節外旋)、肘をしっかりと伸展させて、上を向いた手掌を背屈させます」。

 このまま前へならえの両腕の幅では肩関節は内転気味ですから、腋を開けて上肢を外側へ開いていきます。

 その時に腋を開く角度と、手の位置の上下の角度で「絶妙のストレッチ持続位置」を探ります。

 また、床に四つん這いになり、片方の手を肘伸展で斜め前方に伸ばしていき「肩まで上肢全体を床につけるストレッチ」でも、手先を伸ばす方向の角度を微調整することで「これだ!」という最適なストレッチ感覚を見つけることができます。

 必ず「息を吐きながら(血圧をあげないため)、はずみをつけない、数秒から10秒程度持続、無理をしない」を守ってストレッチをします。

 自分のストレッチで無理をしないことが、施術でお客様に無理なストレッチを強いないための練習となります。

 ストレッチとタッチは相関関係にあります。

 丁寧なストレッチへの配慮が、丁寧なタッチの創作へとつながっていきます。

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2013年1月 7日 (月)

手指の変形性関節症とリウマチの違い。

 「右手指が痛い、右手指がしびれる」という訴えがあって指に変形がある50代女性、このケースでは変形性関節症かリウマチかの考え方を記しておきます。

 まず手指を診ると、右手末節骨の関節部分は全て膨らんでいます。

 左手指にも同じような変形がありますが、程度は右と比べると軽いものです。

 リウマチの典型とされる第2関節(DIP関節=遠位指節関節)の変形ではなく、第1関節(PIP関節=近位指節関節)の変形です。

 問診で朝1時間半のこわばりもないとのこと、左右対称性の変形でもなく、触診でも強い痛みはありませんでした。

 リウマチは進行性、炎症性で痛みが強く、変形性関節症は使い過ぎや老化によって徐々に骨が変形してきていますから、リウマチと比べると痛みが軽度であったり、痛みがいつも気になるわけではないというような特徴があります。

 私の経験からは変形性関節症と判断しました。

 指圧に来る前に病院にも受診していて、やはり同じ診断をされたそうですからセカンドオピニオンの一致によってより安心されたことと思います。

 もちろん、医師以外は診断することはできないので、一般的な判断基準を説明しながら触診させていただきました。

 さて、では何故右手指には痛みがあり、しびれるのでしょうか?

 右手指の痛みやしびれは「頚からきている」と考えられます。

 まず右手指が使い過ぎであることは、左手指の変形との比較からもわかります。

 右手仕事姿勢による猫背、右腋の詰まり、右肩内転・内旋、その時に頚は軽く右から左に回旋し、頭は前に傾いているはずです。

 使い過ぎと、頚椎から腕神経叢での神経の圧迫による症状が右手指の違和感となっていたようです。

 全身指圧後、背中が伸びて右手指の違和感は消えました。

 変形性関節症は子育てや家事、仕事の歴史が手指に刻まれたようなものです。

 高齢の女性では手指の変形がほとんどの方にあります。

 痛みがあれば無理をしない、入浴中に軽いマッサージをするなどでも変形性関節症と折り合っていけます。

 ごみの分別で容器のシールを爪で剥がすなど、指先に力を入れると変形性関節症でも痛みが強くなることがあります。

 当たり前にやっていたことでも女性は骨が弱くなりますから、あまり無理に力を入れた手仕事を続けると骨が変形していきます。

 水やお湯につけてしばらく待てばシールは剥がれやすくなります。

 若い女性でもちょっとしたことで無理をしないようにしておいたほうが、指の変形を避けられるので今から注意しておいたほうがいいと思います。

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2013年1月 6日 (日)

肩が上がらない、原因が肩甲挙筋のケース。

 50代女性、「右肩が痛くて上がらない」ということで指圧にいらっしゃいました。

 手先のしびれや頭痛もあって、家族歴から脳血管障害も心配のようです。

 肩が上がらないという訴えに対してまず疑うのは「五十肩(肩関節周囲炎)」ですが、このケースでは右肩関節に異常はなく、「右肩甲挙筋に小さな断裂がある」と考えられるので、その鑑別について記します。

 この女性は調理の仕事をしていますが、年末年始はお休みでした。

 しかし、正月客のおもてなしのためにしばらく作っていなかった「うどんを打った」ことが、どうやら右肩痛の直接の引き金になったようです。

 背中は丸くなり(胸椎後弯の増強)、両肩が上がっています。

 年末までの調理の仕事(重い鍋や食器の出し入れ、洗い場の仕事もあります)による猫背姿勢・筋肉疲労と、寒の入りを過ぎたここのところの寒さも考えに入れておきます。

 まず座位で右肩関節外転90°(水平挙上)まで徐々に上げていきます。

 違和感はあるようですが激痛はないようです。

 そこで肘を90°に屈曲させます。

 手掌が前を向いています。

 肘が前に出ることも、指先が後ろに反ることもないので、胸を張り肩甲骨を寄せることと、肩関節外旋(上腕骨を外側にねじる)がしっかりとできています。

 この時点で五十肩(肩関節周囲炎)である可能性は半分以下になっています。

 外転の始動をする棘上筋腱の炎症や、外旋の時に働く小円筋に問題はなさそうです。

 90°から135°では痛みが出るだろうと考えて、この時点ではそれ以上の肩関節外転をしないでおきました。

 伏臥位の指圧では、肩関節外転約80°・肘屈曲90°の姿勢を御自分で意識せずに選択していました。この時点で肩関節周囲炎は除外できそうです。

 肩関節周囲炎があって楽な姿勢をとるなら、上肢は自然と体側に沿って下げます。

 肘軽度屈曲で肩関節を内旋させて手掌を上に向けるのが一番楽な姿勢です(肩関節周囲炎の方の伏臥位の姿勢は、セラピストがこういう姿勢をとらせてあげてください)。

 胸椎の後弯が増強していますから「おばあさんの背中」になっています。

 これでは背中の老化ですから、胸椎のカーブをなだらかにして、体を蘇らせていくことがとても大事です。

 左半身から指圧をします。

 頭にむくみはなく、後頚部、側頚部、肩上部とこっていました。

 こりには弱い刺激です。

 肩甲骨の間は、肩から肩甲下部までドームのようになっていますから、脊柱と平行するように母指を使っていきます。

 こういう時に私のアロマ指圧のタッチでは、母指の指紋部から母指球までを肩から肩甲間部の曲面に密着させていきます。

 特にファーストタッチでは広い面を当てて、手掌圧を気持ち母指側に集める感覚で背部を伸ばしていきます。

 四指も指紋部と指全体を使って右肩甲骨を軽くとらえて、右の患部周囲の血行促進をしていきます。

 痛みがある、痛みを探るという場合には、指を立てて1,2,3で圧し込むような本格的な指圧はできません。

 これが基本と臨床の違いです。

 繰り返しソフトタッチで足まで緩めていきます。足に冷えはありません。

 さて右肩です。

 僧帽筋と肩甲挙筋がある頚の付け根「肩根点」を圧すと、頭が右へ回旋します。

 引っかかり、癒着がこのあたりにあることがわかりますから、圧は極弱くします。

 右肩甲間部第1点(頚の付け根の下)を軽圧すると「それだ!」という痛みがありました。

 普通の痛みではなく激痛ですから、傷になっていて傷口が開いています。

 その1点以外に、肩の周囲を探って強い圧痛点はありませんでした。

 右肩が上げにくいことの一番の原因は、右肩甲挙筋の使い過ぎによる小さな断裂だったようです。

 肩甲挙筋の傷の痛みが神経を介して指先まで走り、痛みを出さないように体を硬く緊張させた結果、血行不良による頭痛にもなっていたようです。

 仰臥位に移る時には素早く姿勢を変えることができました。

 こういうことも肩関節周囲炎の方ではおそるおそるしかできませんから、鑑別のチェックポイントになります。

 全身指圧後、座位で問題なく肩関節の外転は180°までできました。

 胸椎も矯正されて背中が若返っています。

 ひとつひとつ細かくチェックして確かめていかなければ、体が連れてきた物語を読むことはできません。

 適量刺激を間違うなら弱いほうに間違う、いつも言うことですが強い刺激ではワンタッチでダメにしてしまうことがあります。

 弱い刺激なら足していけばいいのです。

 まず自分の気持ちを楽にして、物語の最初のぺージを開いてください。

 真実を連れてきているのはお客様ですが、その物語を面白く読めるかどうかはあなたの演出、構成にかかっています。

 

 

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2013年1月 5日 (土)

肩関節外転90°(水平挙上)、肘屈曲90°で肩の可動性の左右差を診る。

 ほとんどの方の左肩可動域は右肩と比べて狭くなっています。

 右利きの手仕事姿勢では左肩関節が内転・内旋で固定されます。

 肩関節可動域の左右差は、肩関節外転90°(水平挙上)、肘屈曲90°の姿勢でわかります。

 この姿勢で肩甲骨を脊柱の方向に寄せること(肩甲骨内転)がしっかりとできなければ、肘が前に出ます。

 肩関節の外旋がしっかりとできなければ、前腕が前に倒れます。

 前腕が前に倒れているのに手掌が斜め上を向いて指先が後ろに反っている場合は、肩関節を外旋できずに、外旋させようとした力で手掌を強く背屈させてしまっています

 胸を張り(肩甲骨内転)、手掌を真正面に向け(肩関節外旋)、体の側面で肘屈曲で手掌で外回しに円を描くと、肘が下がり、肩が下がるので、肩関節の癒着がはがれて肩の可動域が拡がります。

 ここのところの寒さもありますから、朝起きた時に肩の動きが悪い、肩に痛みを感じるというようなら、寝ている時に寒さで丸くなって肩関節内転内旋姿勢の持続で肩の血行が悪くなっています。

 毎朝鏡を見ながら、ゆっくりと小さい動きから、肩甲骨内転+肩関節外旋のストレッチを日課にすると「肩が上がらない!」などという症状の進行を防ぐことができます。

 平泳ぎの上肢の動きのようにではなく、小さい動きでいいですから、体の側面で手掌を正面に向けて肩甲骨を外回しすることを意識してください。

 肩こりや肩関節周囲炎の方の施術前にも、セラピストの施術前のストレッチでもチェックしてみてください。

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2013年1月 4日 (金)

耳介前リンパ節→顎関節→深頚リンパ節の軽擦。

 耳の穴(外耳道)の前の「耳介前リンパ節」→下顎骨→胸鎖乳突筋中部の「深頚リンパ節」と、下に向かって軽擦してみましょう。

 下顎骨に沿って下へ向かうこの軽擦は、しっかりと圧をかけてください。

 私のイメージするタッチは強擦ではありません。「しっかりと圧をかけた軽擦」は、密着を重視してゆっくりと先を急がずに指を滑らせてください。

 浅頚リンパ節へ流す軽い圧の軽擦と深頚リンパ節へ流すしっかりと圧をかけた軽擦のメリハリを意識してください。

 顎関節症のマッサージにもなるので、顎関節について説明しておきます。

 顎関節は、下顎骨上端の下顎頭にある「関節円板」が、側頭骨の下顎窩におさまることによって機能しています。

 側頭骨と下顎骨による顎関節は、内側で滑液を分泌する「関節包」と外側で関節包とクロスする「外側靭帯」によって補強されています。

 耳の穴の前から下顎骨の形に沿って斜め前下に向かうのが「関節包」、関節包の外側でクロスして斜め後ろ下に向かうのが「外側靭帯」です。

 下顎骨上端を、斜め後ろ下に向けて示指指紋部でしっかりと圧をかけて軽擦してみてください。「外側靭帯」の軽擦は気持ちのいいものです。

 関節円板が磨耗し、関節包の滑液分泌が不足し、外側靭帯の張りが失われてたわめば、顎がはずれやすくなります。

 歯ぎしりや奥歯の噛み締め癖などで磨耗した関節円板へのマッサージ効果を力説するのはためらわれますが、滑液分泌促進や靭帯の張りへの効果がマッサージにはあります。

 耳の穴の前から真下の胸鎖乳突筋とぶつかるところまで下顎骨に沿ってしっかりと圧をかけた示指から薬指までの3指の軽擦と、顎関節付近を下顎骨上端に沿った軽擦、そしてそれとクロスするような後ろ斜め下に向かう軽擦、やってみてください。

 胸鎖乳突筋へ下りてくる時には「頚動脈小体」への刺激にもなりますから、血圧を下げて心拍数を減少させることができます。

 緊張の強い時や不眠の時にも、耳介前リンパ節から深頚リンパ節への軽擦は効果があります。

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2013年1月 3日 (木)

耳の付け根の裏側から下顎骨に沿ったマッサージでリラックス。

 リンパに沿った微妙な力加減の軽擦を研究してみると、快刺激を作るには何が大切かを体感できると思います。

 耳のマッサージがリラックスポイントなのは皆さん経験的にご存知だと思います。

 赤ちゃんや幼児でも眠くなると耳を触る子はよくいます。

 耳のマッサージは副交感神経である迷走神経を刺激することができ、耳介前リンパ節、耳介後リンパ節から、浅頚リンパ節、深頚リンパ節へと老廃物を流すことができるのでリフレッシュ効果があります。

 耳の裏側の付け根の周囲を示指で軽擦してみましょう。

 目で見ていなくても、示指の指紋部を真正面に向けるよりは側頭部の曲面に沿ってやや内側に圧をかけたくなるのがわかると思います。

 一番楽な姿勢はバスタブに背中をもたれかからせて、肩の力を抜いて重力にまかせて示指を滑らせることです。自分で動かさなくても自然に軽擦になっていきます。

 両耳同時にできます。

 耳の裏側から下顎骨に沿って胸鎖乳突筋上部へ軽擦してください。

 このあたりが浅頚リンパ節です。胸鎖乳突筋よりも浅いところに浅頚リンパ節は存在します。

 だから力はいりません。

 指紋部を向ける角度を微調整し、下顎骨を縁取るように軽擦します。

 快刺激は、刺激量を最適化し、絶妙な角度を見つけ、力を抜くことで生まれます。

 快刺激の方法をつかんだら重力にまかせてください。

 力さえ抜けていれば適量の圧は重力によって繰り返されます。

 耳の裏側から下顎骨、浅頚リンパ節のラインの軽擦は、小顔効果もあります。

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2013年1月 2日 (水)

冷えた足趾関節は白い(足趾関節を動かして血行促進する)。

 地元の神社に御参りしてから、縁のある神社やお寺を巡り、初詣の最後はかつて山岳信仰の修行の場であった山寺へ行ってきました。

 自然石の石段は苔むしていて、山のような巨石の上の石灯籠もやはり苔に覆われ少し傾いて立っています。

 石段も灯籠も苔のむすまでややいびつな形のまま、じっと時の流れに身をまかせてきたのでしょう。

 地震などの天災でも崩れなかった重力の力強さをそこに見ました。

 帰宅して湯船の中で冷えた足を見た時、一番白く見えたのは足趾関節です。

 寒さの中で体を縮め、足趾を丸めて歩く時、足趾関節は軽度屈曲の形が続いて血管は折れ曲がり、足趾趾紋部やふくらはぎによる筋肉のポンプ作用も減って血行が悪くなります。

 入浴しながら足趾関節を動かしているとやがて白さは消えて、足先が温まってきました。

 寝たきりの方や脳梗塞後遺症のある方の多くは足趾関節の軽度屈曲が続きます。

 自分で足趾関節を動かせない方は、他動的な関節運動やマッサージが必要になります。

 足の冷えの指圧・マッサージでは、足趾趾紋部に体重をかけたように圧をかけることやふくらはぎのマッサージだけでなく、足趾関節の運動を忘れないでください。

 重力が同じ方向にかかれば、多少ぐらつくはずのものも固まっていきます。

 石ではない人間の体は、固まって苔むすようなことになってはいけません。

 動くから動物です。

 「動けない、動かすこともできないくらい疲れきっている、そういう方に最適な血行促進を提供する」、初詣で一年の目標をいただきました。

 

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2013年1月 1日 (火)

あけましておめでとうございます。

 あけましておめでとうございます。

 健康で幸せな毎日でありますようお祈り申し上げます。

 今は6時半、外が少し明るくなってきました。

 今年も初日の出が見られそうです。

 これから初詣に出かけて一年の無事をお祈りしてまいります。

 今朝もストレッチ、腹筋、ダンベルエクササイズ、指立て伏せ、骨盤体操を終え、一日が始まりました。

 命に大して謙虚でいられるように、神社仏閣を回って頭を下げてまいります。

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