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2013年2月28日 (木)

40代女性、一時的な激しい動悸と左ふくらはぎの痛み。

 40代女性、寒い体育館でお子さんの卓球の試合を応援した日の夜、心臓の動悸が激しくなり、脈を計ると脈拍が140を超えていたそうです。

 激しい動悸は一時的なものだったようで、病院ではホルモンバランスの変化による更年期症状ではないかと言われたそうです。

 念のために24時間心電図の検査をするという日の受診前に指圧にいらっしゃいました。

 左ふくらはぎの痛みが気になっているようです。

 ふくらはぎといえば第2の心臓です。

 足関節の底屈、つまり爪先立つことでふくらはぎの筋肉は収縮し、心臓のポンプの力を補って血行促進の役目をするのがふくらはぎの筋肉「下腿三頭筋」です。

 寒い体育館で座っていたとしても、立っていたとしても、卓球の試合の観戦で爪先立つ動きはほとんどしなかったでしょう。

 冷えと疲労を溜めて就寝したとすれば交感神経が優位になっている状態です。

 就寝姿勢では重力の影響が弱まって末梢からの血液が還りやすくなり、腎機能が活発になって昼間溜めたむくみが尿になるということがあります。

 それは還流する血液によって心臓に負担がかかる状態でもあるので動悸がしたのかもしれません。

 しっかりと爪先立っていないのに左ふくらはぎに痛みがあるのは、下腿三頭筋のうち腓腹筋は膝の屈曲にも働くということがあり、立位で中途半端な膝屈曲が繰り返されたとか、座位での中途半端な踵上げ姿勢によって腓腹筋が緊張したようです。

 また、遅筋であるヒラメ筋には膝屈曲を続けるという同じ姿勢で疲れるという特徴があります。

 右と比べて左のほうが筋肉が弱く、左のほうが右より動かさないのでストレッチもされないというのが一般的な傾向です。

 左ふくらはぎの痛む部位を触診すると腓腹筋のほぼ中央と内側の「三陰交」のあたりに圧痛がありました。

 おそらく座位で中途半端に踵を上げていた姿勢が続き、冷えもあって筋肉が緊張したようです。

 強い痛みがあるので、こういう時には足の底屈も背屈も強い負荷をかけたストレッチはしないのが無難です。

 弱い刺激で大きく把握するようにふくらはぎ全体を緩めていきます。

 全身指圧後脈拍は1分間に72、手足の冷えもなく体全体が緩みました。

 脈が跳ぶこともなかったので、おそらく24時間心電計をつけても異常は見つからないのではないでしょうか。

 最近の寒さで心臓の病気を心配する人に指圧をすることが多くなりました。

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2013年2月27日 (水)

左手を前について習字、左前鋸筋のこり。

 80代女性、書道の先生が左鎖骨下部から左上肢が痛いということで指圧にいらっしゃいました。

 今月の初めには先生が副会長をつとめる書道会の会長が急逝し、寒い中での葬儀の手伝いなどもあってお疲れのようです。

 先生の師匠にあたる会長さんは最近歩くのが辛くなってきたと言っていたそうで、自宅で昼食後に気分が悪くなって救急車で運ばれる途中に亡くなったそうです。

 先生の師匠は80代の男性で高血圧の治療はしていたそうですが、入院するような病気をしたことはなく、突然の発作で亡くなりました。

 「横になると気持ちが悪い」ということで起座姿勢でうずくまっていたそうですが、担架に乗ってすぐ亡くなってしまったことを考えると、他に方法はないとはいえ可哀想なことでした。

 横になって寝てしまうと血栓がいよいよ詰まってしまう感覚があったのかもしれません。

 そんな師匠の突然死もあって、左鎖骨下から左上肢の痛みが心臓の影響ではないかと心配して書道の先生は指圧にいらっしゃいました。

 会長不在のため会は解散の方向で話が進んでいるそうですが、この数日はすでに決定している書道展に向けての作品作りを続けていたようです。

 伏臥位の指圧で左上半身には肩上部、肩甲骨周囲、上腕外側に強い緊張がありました。

 右肩上部、右背部、右上腕内側もこっていましたが、左ほどではありませんでした。

 習字の時に左手は前外方について左肘を伸ばし、筆を使う右は肘を屈曲させて使います。

 肘を伸ばす左は上腕三頭筋が緊張し、肘を曲げる右は上腕二頭筋が緊張します。

 左上肢は固定されるので同じ姿勢が続いて硬くなりますが、右上肢はいろいろな方向に動かすことになるので使い続けてもストレッチの動きも混じることになります。

 肩(肩甲骨)を前外方に動かす時に作用する筋肉が前鋸筋です。

 前鋸筋は第1~9肋骨外側に起始して肩甲骨の内側に停止します。

 左鎖骨下部から上肢にかけての痛みは鎖骨下筋や大胸筋ではなく、指圧をしながら触診していくともっと外側の前鋸筋の緊張によるもののようです。

 左腋窩の詰まりはなく橈骨動脈の脈もしっかりとれ、脈拍も正常範囲、脈が跳ぶこともありません。

 全身指圧後、左肋骨外側の痛みが残りましたから、やはり書道の左手をつく姿勢の連続で前鋸筋を痛めたようです。

 お疲れのようですからできるだけ安静にして、作品作りは2、3日空けてからにしたらどうでしょうかとアドバイスさせていただきました。

 書道会の会長先生は心筋梗塞か脳梗塞、もしかしたら大動脈瘤破裂だったかもしれません。

 しかし今日指圧させていただいた書道の先生の左鎖骨下部から左上肢の痛みは心臓の影響ではないようです。

 

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2013年2月26日 (火)

呼吸筋ストレッチ体操で背中のストレッチは息を吸いながら行う、その理由。

 呼吸筋ストレッチ体操にはストレス軽減効果があって注目されています。

 背中のストレッチは、バランスボールのような大きなボールを両腕で胸の前で抱えるようにして背中を丸めます。

 背筋は背中を伸ばす筋肉ですから、ストレッチでは背中を丸めます。

 背中を伸ばすということは胸郭を引き上げることでもありますから、背筋は息を吸う時に使う筋肉です。

 ボールを抱えるストレッチでは、おなかを引っ込めて息を吸うことで、おなかから背中全体に圧をかけて背筋を意識してストレッチをすることができます。

 腕を前に伸ばして背中を引っ張るだけでなく、空気のドームでおなかの側から圧をかけてストレッチをすることもプラスされるわけです。

 息を吸う時に使う筋肉なら息を吐きながらストレッチをしたほうが筋肉は緩みそうに思ってしまいがちですが、息を吐きながら背中のストレッチをすると脊柱起立筋の起始である仙骨部にはストレッチが効かなくなります。

 肩幅に足を開いて軽く膝を曲げ、少しお尻を後ろに突き出して腰椎を後弯させることで肩と仙骨が引っ張り合うことになります。

 吸う時におなかを引っ込めるヨガの呼吸法もストレス軽減効果の期待できる呼吸筋ストレッチですね。

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2013年2月25日 (月)

「応援花」(ナデシコの鉢植え)980円。

 カインズホームで「応援花」という鉢植えを見つけました。

 「頑張っているあなたに 応援花 たいへんよくできました(ナデシコ)」と鉢にはネームがさしてあります。

 一鉢980円、受験や就職で進路が決まっていく頃のプレゼントになりそうです。

 花の業界もいろいろなアイデアを考えていますね。

 

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2013年2月24日 (日)

40代男性、右腰痛、左手指の冷え。

 今週は重い物を持ち上げる仕事が多かったという40代男性、右の背中から腰にかけての筋緊張があり、いつもよりも左手指が冷えています。

 例えば物をトラックの荷台に積む時に、右腕主動で背中を反らして持ち上げるとこんな感じに背中が緊張します。

 左手指は添えるくらいでほとんど指は屈曲したままであったとすれば、左手指の伸展不足で冷えたのでしょう。

 左腋窩に詰まりはなく、左頚椎から上肢の使い過ぎではなく使わな過ぎ、「交感神経支配領域である背部の緊張→交感神経が優位→血管収縮→末梢の冷え」ということが原因として考えられます。

 腹筋を使わずに背柱起立筋や腸腰筋に負担のかかった「反り腰」の背部痛、腰痛です。

 おなかを引っ込めて腹筋を使うことができれば反り腰の背部痛、腰痛の予防になります。

 人間は意識しなければ体を省エネに使いますから、おなかを引っ込める、背中を伸ばす、骨盤を起こすという意識をしてこそ腰椎の正常な前弯をキープでき、腰痛予防になります。

 ロングブレスダイエットやゲッタマン体操のドローイングも、おなかを引っ込めて背中を伸ばすことでエネルギー消費を促進していますね。

 全身指圧後、背部の緊張が緩和されて左手指が温かくなりました。

 手指の冷え解消法として、手指伸展で指紋部に体重を乗せれば手指は温かくなります。

 だから正しい指圧をすれば手指は温かくなります。

 指は屈曲で使うということが常ですから、指伸展の指圧をする、しかも深い呼吸をしながらおなかを引っ込めて圧せば反り腰も矯正できます。

 人を健康にすることができて自分も健康になるなら、こんな良いことはありません。

 背中を伸ばしおなかを引っ込めて指伸展で体重移動をする指圧をしてください。

 視覚に頼らず頭を下に向けずに前を向いて指圧をすれば、指先の繊細な触圧覚が徐々に開発されていきます。

 

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2013年2月23日 (土)

30代女性、寒そうな顔、いかり肩(肩が上がっている)。

 30代女性、いつもより顔色が白く、寒そうな顔をしています。

 そして肩が上がって首をすくめたような緊張が上半身から感じとれます。

 膝が伸びきらない硬い歩き方をしていました。

 私は比較的暖かいと感じていた午前11時にイヌイットの方が犬ぞりに乗る時のような厚手のコートとモコモコのブーツでいらっしゃいました。

 座位の触診で頬に触れると確かに冷えています。

 寒さで肩が上がって固まったような肩上部の状態です。

 風邪の引き始めの「葛根湯の証」と診ました。

 顔色の白さから貧血もありそうですが、手足の冷えがさほどでもなかったので貧血であったとしても軽いだろうと考えました。

 いかり肩は肩を挙上する筋肉の僧防筋、肩甲挙筋、外転の始動をする棘上筋、猫背によって頭の重さがかかる頚部の筋肉(頚の傾きの癖で前にも横にも後ろにもこりを作る可能性があります)、肩甲骨の内転筋ではあるものの外転の負荷が日常化することによって緊張する菱形筋などを緩めていきます。

 いかり肩は、肩の下制方向、肩甲骨の内転方向に矯正していきます。

 肩上部僧防筋の1点に圧をかけるよりも肩全体を圧し下げ、仰臥位では肩がベッドに着くように三角胸筋溝から上腕を真上から垂直方向に圧し下げます。

 葛根湯の証は背中がゾクゾクする風邪の引き始めですから、丸めた背中を伸ばし、背部の交感神経支配領域の緊張を緩めます。

 全身指圧後顔色に赤味が増し、背部の緊張が緩みました。

 普段はトイレに1回行く方ですが、今回は2回トイレに行かれたので血行不良のむくみの冷えもあったようです。

 強い寒波が来ています。暖かくしてお過ごしください。

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2013年2月22日 (金)

70代男性右肘痛、吊革がつかめない(タケノコを千本掘る前のメンテナンス)。

 70代男性、右肩が痛くて吊革がつかめないので接骨院に通っていますが一向に良くならないということで指圧にいらっしゃいました。

 主訴としては右肘の痛みをあげたので、その接骨院には通い続けるつもりのようです。

 座位で右肩を動かしてみると外転(側方挙上)は135°付近で窮屈な感じはあるようですが、徐々に上げていけば160°くらいまでは上がります。

 右肩の屈曲も120°くらいまでは難なく上がるので、丁寧に緩めていけば吊革をつかめそうです。

 吊革をつかめない(肩の屈曲(前方挙上)ができない)症状を緩和できないとしたら、接骨院では肩関節の狭い部位の治療に終始しているのではないかと思いました。

 座位の触診で際立っていたのが脊柱起立筋の硬さです。

 頚から上肢への触診では神経根症状は診られませんでした。

 胸郭出口症候群ということはなさそうですから、肩甲帯+背部+前胸部という大きな目付けで筋肉を緩めていけば症状を緩和することができそうです。

 70代という年齢にしてはしっかりとした筋肉をしています。

 週に1日は電車で通う仕事があり、その他に、もうしばらくすると40日をかけて千本のタケノコを掘るという毎年恒例の仕事もあるということです。

 伏臥位の指圧では硬過ぎる背筋を緩めていきます。

 肩関節屈曲に働く筋肉は三角筋前部や大胸筋ですが、脊柱起立筋、広背筋といった大きな背筋の硬さは肩関節の柔軟な動きの妨げになります。

 肩甲骨を前外方に動かす前鋸筋(胸郭上側部→肩甲骨停止)の硬さや腋窩、上腕の緊張も緩めていきます。

 仰臥位右上肢の指圧では、前腕外側の指伸筋の指圧で始めのうちは四指の伸展がみられませんでしたが、右上肢全体を指圧し、肩関節伸展挙上牽引のストレッチ後には、指伸筋の指圧で四指の伸展がみられるようになりました。

 テニス肘のような右上腕骨外側上顆炎では、前腕外側近位の長・短橈側手根伸筋や指伸筋に炎症が起こることがあります。

 それに近い症状ですが、重症ではない筋肉の問題のようです。

 神経の圧迫による肘部管症候群は除外できます。

 全身指圧後、右肩外転180°、右肩屈曲も160°までは無理なく上がりました。

 これなら吊革を持つことができます。

 足を肩幅に開き、テーブルに左手をついて上半身を前に倒し、右手にペットボトルを持って自然に上肢を垂らして前後・左右・右回し・左回しに振り子運動で肩を動かすコッドマン体操を続けていけばもっと肩は上がるようになるでしょう。

 一言で言えば右肩も右肘も「使い過ぎ」です。

 千本のタケノコ掘り、慣れない人なら10本のタケノコを掘っても筋肉痛になります。

 どうか無理をなさらないでくださいと申し上げました。

 体は毎日変わっていきます。去年できたことが今年はとても困難なことになっているということだってあります。

 背中は見えない、だから疲れたら、疲れる前に、指圧に来てください。

 

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2013年2月21日 (木)

不安と動悸を鎮めるアロマ指圧。

 昨日は生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校で「不安と動悸を鎮めるアロマ指圧」をテーマに講座をしてきました。

 動悸を鎮める精油といえばイランイランがあります。

 心拍数の減少と血管拡張、血圧降下といった一連の体の変化は「副交感神経が優位になった」と言い換えることができます。

 講座では、官能的な香り、ムードを高める精油ともいわれるイランイランの代わりに、同じくアフリカでは官能的な香りとされるムフフをアロマミストにして芳香浴に使ってみました。

 ムフフはパチュリに似た香りがするベースノートとなる重たい精油です。

 「官能的な」という感覚には副交感神経が優位になっているだけでなく、ドキドキ感もあります。

 命の根源的本能的な希求が活発な状態、前向きの状態にして施術を終えることをこの講座では考えてみました。

 つまり不安に包まれ心拍数が増加している緊張状態を緩和してリラックスさせるだけでなく、最後にはリフレッシュ感に包まれた躍動的な体の状態で送り出せるような施術をします。

 実技では副交感神経を刺激しやすい頭部顔面と腹部の指圧をしていただきました。

 前頚部胸鎖乳突筋上部内縁の頚動脈拍動部「頚動脈小体」を刺激する指圧は、心拍数を減少させ血圧を下げます(両側同時に圧したり、片側でも長時間圧したり、強く圧してはいけません)。

 眼球掌圧(瞼の上から中指を眼球に軽く当てて両手掌で目の周囲を圧迫)もアシュネル反射によって心拍数を減少させ血圧を下げます。

 こういった生理学的な反射を利用しながら、顔面、頭部はリフトアップし、むくみを頚部のリンパ節に還していきます。

 アロマオイルトリートメントではカヤ(イチイ科の果実)とアルガンオイルバージン未精製の濃度1%のオイルで頭皮マッサージをしていただきました。

 カヤはリモネン42%ですから、柑橘系の精油に似ていてリラックス効果とリフレッシュ効果が期待できます。

 しかも光毒性の心配をしなくてよいので使い勝手のいい精油です。

 頭皮マッサージの基本は各方向から頭頂部に向かって頭皮を指紋部でとらえたままずらさずに圧をかけて前後左右、右回し左回しというように頭皮を動かして血行促進していきます。

 アルガンオイルは軽くてしっとりしていますからオイルの伸びがよく、指紋部につけて頭皮をマッサージするくらいのことでも髪は艶やかになっていきます。

 ビタミンEがオリーブオイルの数倍と言っているメーカーもあるくらいですからアンチエイジングの効果が期待できます。

 頭頂部に向かって頭皮をリフトアップするような刺激をしていけば顔もリフトアップされて、目が吊り目がちになるくらい上瞼が開くようになります。

 指紋部を頭皮にあてながら髪をくしけずるような軽擦で仕上げます。

 腹部9点の手掌圧も圧し込むのではなく、自分が深い呼吸をして、受け手の呼吸によるおなかの上下動を邪魔しないようにしながら、受け手の呼吸のリズムを微調整して、最終的にはお互いが深く良い呼吸をするように手当てで呼吸を補っていきます。

 眠くなった、眠ったということなら副交感神経が優位になっています。

 最後に体全体を起こしていくような大きなストロークのテンポの良い軽擦や把握揉捏、軽い叩打などで仕上げます。

 リラックスしていただくだけでなく希望を持って前に進める体に仕上げるために官能的(ムードを高める)といわれる精油を使う、リフレッシュ効果のある精油を使う、今回のアロマ指圧講座の提案です。

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2013年2月20日 (水)

ペットロスから1ヶ月後の指圧。

 前回の指圧では「15年飼っていた犬が水も飲まなくなった」と仰っていた60代の女性、指圧の翌日に犬は亡くなったそうです。

 それから1ヶ月たって指圧にいらっしゃいました。

 右肩のこり、足の冷えがありましたが、全身指圧後血行促進によって症状は緩和され、よく眠ってリフレッシュの時間となったようです。

 ペットロスで鬱になった高齢の男性に指圧をしたことがありますが、リタイアして家事もしない男性と、仕事も家事も子供や孫の心配もある女性とではずいぶん違うようです。

 仕事をしていれば苦しみもストレスもあるので、ペットロスの悲しみにばかり囚われているわけにはいきません。

 生きているうちにはいくつかの死別の経験もしているはずですから、その経験で死のショックを薄められることも、悲しみに悲しみを足してしまうこともあるでしょう。

 前回の指圧の時の様子からもっと落ち込んでいるのではないかと思って指圧をしましたが、現実世界にしっかりと足をつけて前に向かっていることを体や会話から感じました。

 普通の庶民の達観をまぶしくながめたような時間でした。

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2013年2月19日 (火)

ロシアに落下した隕石は内圧と温度が上昇し衝撃波が拡がったことと指圧。

 ロシアに落下した隕石は氷と塵などでできた彗星の可能性があるようです。

 彗星だとすれば小天体ですから石が落ちてきたのではなく、星が地球に落ちてきたことになります。

 石と星の違いはイメージとしては違いますが、大きな隕石もあれば小さな彗星もあります。

 あの火球を見ながら願い事をした人はまずいないでしょう。

 1000人以上の怪我人が出たほどの衝撃波は、落下する隕石(彗星)前面の大気の壁に圧力と熱が凝縮され、隕石(彗星)内部も高温高圧となって、地面衝突時に爆発的な衝撃波となって拡散したようです。

 砲弾の直撃を受けずとも爆風の衝撃波で命を落とすシーンを映画などでよく目にしていましたが、なるほどなぁと思いました。

 砲弾の炸裂時には火薬の力も加わりますから、その強い衝撃波の中では小石でも直撃されたら致命的です。

 大気と重力とによって隕石(彗星)前面に凝集されていく熱と圧力、そして接地してから波紋のように拡がるパワー、これは指圧そのものだと思いました。

 「背中の1点を指圧されて、おなかでは広い面に圧がかかっている」、これが指圧です。

 指紋部の温熱と重力の圧、ロシアに落下した隕石(彗星)のパワー、なるほどなぁ…。

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2013年2月18日 (月)

生活の木アルガンオイル・バージン未精製はわずかに木の香りがします。

 生活の木のアルガンオイルが届きました。

 バージン未精製とクリア精製を比べてみると、バージンのほうは製材された板のような木の香りがわずかにします。

 クリアは無臭です。香りをしばらく探しても私には無臭です。

 アルガンオイルバージンの木の香りを精油のブレンドに活かしたいと思います。

 バージンは玄米のようなもの、クリアは精米された白米のようなものです。

 着色されそうな色をしていたり、手触りが重かったり、臭いがきつければクリアを選択しますが、そうでなければせっかくの栄養素はあるがままに使いたいところです。

 バージンもクリアも色は透明に近く、手触りが軽くサラッとしているわりには保湿感が持続します。

 アルガンオイルバージンだけでマッサージをしても、ほど良いウッディな香りが残って、私はこの香りだけでもリラックスできます。

 今週水曜日の原宿の講座は、基材としてアルガンオイルバージンを使うことにしました。

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2013年2月17日 (日)

手の冷えが当たり前になってしまうと自律神経は乱れている。

 30代女性、主訴は右の耳鳴りです。

 就寝する時など、周りが静かになると耳の中で鳴っている高い音に気づくそうです。

 看護師の通常の仕事をしながら研究論文も書くという忙しい毎日が続いていて「自分の体の不調がどうやったら治るのかわからなくなっている」ようです。

 指圧前にトイレに行き、指圧中にトイレに行き、指圧後にトイレに行ったので体液循環の悪さが体の不調の一つの原因であったこと間違いありません。

 脊柱は正常の範囲でS字のカーブが保たれています。

 伏臥位から指圧を始めました。

 まず左右の上腕にはむくみがありました。

 左背部のこり、左ふくらはぎのむくみは想定内の程度です。

 右側頚部から肩上部には強い緊張がありました。

 足先は両足とも冷えていて、両方の足趾の外側は丸まっていました。

 座位のパソコンワーク、膝屈曲の踵体重が原因でしょう。

 仰臥位下肢の指圧では大腿前側と大腿内側のむくみが顕著で大腿外側がこっていました。

 これも膝を伸ばすことがなくO脚になって股関節外転外旋が日常になっていたことを示しています。

 御自分のインナーウエアで指圧を受けていたのですが、右膝のあたる部位が左膝よりも抜けて盛り上がっていました。

 これはO脚姿勢が日常であることの証拠です。

 O脚と足趾外側使わな過ぎと耳鳴りといえば耳の周囲から体側を下行して第4趾に終わる「胆経」の問題ととらえます。

 極めつけは「右前腕から手指の氷のような冷たさでした」。

 「手袋をして運転をしていないでしょう?」と聞いてみると、その通りでした。

 手の冷えが当たり前になっていて、手を冷やさない防御を忘れてしまっています。

 肘を曲げて前腕はデスクにあずけ、キーボードを打つために指は屈曲方向にだけ使っています。

 指の伸展、手関節の背屈、肘伸展の運動は日常生活でほとんどしていないようです。

 手指の神経は頚神経の枝ですから、冷えの信号は上行性に頚を経由して脳に伝わっているはずです。

 しかし日常のストレスと運動不足、目の使い過ぎなどによって自律神経が乱れ、感覚が鈍化し、血行不良の影響が胆経がとりまく右の耳鳴りとなっているようです。

 側頚部の乳様突起際の「完骨」、肩上部中央の「肩井」は胆経です。

 全身指圧後、3回のトイレもあって血行促進されたことは明らかで、氷のようだった右前腕から手指も温かくなりました。

 手の冷え、足趾外側の丸まり、膝の抜けたズボン(ジャージ)、胆経の問題(体の外側への歪み)という公式を頭に入れておいてください。

 

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2013年2月16日 (土)

間を空けてわかること。

 確定申告の頃は毎年気ぜわしく、今年は別の仕事の会計監査などもあってここのところ書類作りに追われていました。

 苦手だと思っていたことも毎年繰り返していればイライラも緊張もほとんどせずにすむようになってきます。

 経験は苦手な仕事を効率良くこなす方法を連れてきてくれるようです。

 自分の本筋ではないと思うような仕事をしばらく続けていると、自分の本筋の仕事に戻った時に新鮮な感動や発見があるものです。

 精油の香りなどはまさにそれで、しばらく間を空けて使わない期間が長かった精油の香りに新しい嗅覚の感動を発見することがあります。

 詰め込んで疲れきった状態では感覚は鈍化していきます。

 「同じことが軽くできるようになること」、それは余計な肩の力や強い思い込みが抜けてニュートラルな状態からスタートを切れるようになったということだと思います。

 プロ野球を引退した投手が以前に「引退してからフォークボールが投げられるようになった」と話していたのを思い出しました。

 同じことの繰り返しで疲れきっていると、指先の感覚や体の使い方が本質をとらえられないのでしょう。

 「練習を重ねなければできないこと」も、そこに感動を感じられないようなら本質から離れているのかもしれません。

 間を空けてわかることがあります。

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2013年2月15日 (金)

50代男性、腰椎後弯、右腰のしびれ。

 50代男性、主訴は右腰のしびれです。

 車に乗っている時間が長いということで、座位では腰椎が後弯しています。

 圧して体が逃げるほどの痛みもないようなので、伏臥位から指圧を始めます。

 伏臥位になる時の動きに、ぎこちなさはありませんでした。

 左肩上部から左頚椎下部にかけてはかなり硬くなっていました。

 御本人は圧されても硬さの自覚はありませんでしたが「そういえば時々左の頚がしびれることがあった…」ということを思い出したようです。

 主訴は右腰のしびれですから、左頚椎と右腰椎の対角線の神経根症状があるということが考えられます。

 左背部まではこっていましたが、左腰部にほとんどこりはなく、左殿部の筋肉はたるんでいて、左ふくらはぎの筋肉も使わな過ぎのむくみを溜めていました。

 右半身は肩上部から肩甲間部、肩甲下部とこっていてました。

 右腰部外側~右殿部外側~右大腿外側と強く緊張しているので、普段の姿勢は上半身が右に傾いていて座位では右殿部に体重がかっているのがわかります。

 右のふくらはぎは左と違ってつりそうなくらい緊張していました。

 指圧中よく眠り、仕上げの仰臥位膝屈曲で膝を胸に抱える腰椎のストレッチでも痛みはありませんでした。

 このケースは座位で右殿部に体重がかかることで起こった右腰椎の神経根症状で、車の運転を含む座位姿勢に問題があります。

 殿部から下肢に走るような坐骨神経症状はなく痛みも軽いので、簡単な症状改善方法は右殿部の下に八つ折りくらいにしたタオルでも敷いて右殿部を高くすることです。

 それに加えて腰椎の後弯もあるので、骨盤から腰にもクッションなどを当てて骨盤を起こすと姿勢の改善ができます。

 左殿部の筋肉のゆるみ、左ふくらはぎのゆるみは左股関節を後ろに大きく動かすことがなく爪先立っていないということですから、大股でウォーキングをすることも体の左右のバランスをとることになります。

 左頚椎の神経根症状は右に倒れた上半身から頭部の位置を修正するために頚をやや左に側屈+回旋させていたのでしょう。

 典型的な右腰部の神経根症状の施術例です。

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2013年2月14日 (木)

深夜の雪から急激な温度上昇の血管ストレス。

 昨日の雪は午前10時にはほとんど融けていました。

 日の出とともに温度が上がって、昨日は夜まで頭痛がしていました。

 頭痛になる前の深夜には珍しく腹痛があって、原因は急激な気圧の変化による血管ストレスだったのではないかと思います。

 雪の後の温度上昇がありましたから、今日くらいからいよいよ花粉の飛散量が増えるので要注意です。

 毎年小鳥たちもバレンタインデーの頃から動きが活発になります。

 日照時間も長くなって命は意識せずとも春を感じ始めます。

 梅のつぼみもふくらみ、私の体にもデトックスが必要だったようです。

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2013年2月13日 (水)

爪の根元を強く圧さないこと。

 昨日のTBSテレビ『はなまるマーケット』では爪のケアの特集を放送していました。

 「爪の根元を強く圧さないこと」という注意がありましたが、説明を補足しておきます。

 爪はタンパク質のケラチンからできています。

 指の背側末端にあるいわゆる爪は「爪甲」とよばれ、爪甲の根元の下にある「爪母」が爪甲を作ります。

 爪の根元により近い「近位爪母」が上部爪甲を作り、そのわずかに末梢よりにある「遠位爪母」が下部爪甲を作ります。

 遠位爪母の先、爪甲の下のほとんどの部分が表皮のない真皮以下で構成された皮膚「爪床」です。

 爪の根元にある爪母が爪の成長を促しているので「爪の根元を強く圧して爪母の活動を抑制してはいけない」のです。

 さて、ここでツボについての知識が曖昧だと「爪の根元にツボがあるじゃないか?」ということになります。

 「経穴はちゃんと爪の根元をはずしてあります。」

 例えば肺経の「少商」の位置は「母指橈側の爪甲根部で爪甲の角を去ること1分」となっています。

 同じく大腸経の「商陽」も「示指橈側の爪甲根部で爪甲の角を去ること1分」となっています。

 経穴が現代に残っているのは、爪の解剖学的・生理学的な側面を、感覚的・経験的に伝承してきたからなのだと思います。

 経穴でもちゃんと「爪の根元をはずして圧す」となっています。

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2013年2月12日 (火)

肩関節を後ろ・内側・下に振り子運動する卓球のフォアハンドドライブの始動動作で肩こりの緩和。

 昨日の朝はNHKテレビ『プロフェッショナル』のイチロー選手の回の再放送を見ました。

 自宅でマシンを使ったエクササイズをするイチロー選手が、遠投で振りかぶる時に必要な「肩に後ろ・内側・下の負荷をかけて行う広背筋のエクササイズ」をしている姿が印象的でした。

 振りかぶる筋肉のエクササイズは、投げ放つ筋肉のストレッチになります。

 特注のマシンだということですから、イチロー選手は体に合った最適な負荷に調整してエクササイズをしているのでしょう。

 優秀なアスリートは自らが最高のトレナーになります。

 繊細な感覚器を持つアスリートによる自らの微調整は、理論やテクニックを持っているトレーナーのそれを超えることがあります。

 マシンなしで肩関節を後ろ・内側・下に引く動きでイメージしやすいのが、卓球のフォアハンドドライブの動きです。

 右利きの選手のフォアハンドドライブの始動は腰を右にひねりながら、肘を伸展させて下げていき、ラケットの位置を背部・内側・下に肩関節の振り子運動で移動させます。

 これが「猫背で上半身が前傾し肘が曲がって肩が上がる動き」の反対の動作になります。

 ラケットより重たいペットボトルなどで自分に合った負荷を調整しながら、後ろを意識してフォアハンドドライブの素振りをすると肩こり緩和のエクササイズになります。

 また、ボウリングの投球動作で振りかぶる時の動きには内側のひねり(肩関節の内転・内旋)はありませんが、負荷をかけた肘伸展での後ろ下への肩関節の振り子運動となりますから、肩こりを緩和するエクササイズになります。

 ボウリングの手掌の向きも、肩関節伸展挙上牽引の時と同じく内側を向いています。

 手掌が前を向いていればボウリングの投球動作でも肩関節の可動域が狭くなります。

 「肩関節の動きと連動させる時の手掌の無理のない向きがわかっていること」は施術において必須です。

* バランスを取るために右利きの人なら左の素振りもするようにしましょう。

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2013年2月11日 (月)

「いかり肩」は肩上部僧帽筋がこりやすく「なで肩」は肩上部僧帽筋がこりにくい、しかし例外も。

 昨日のTBSテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』は「いかり肩となで肩でのこる部位の違い」をテーマにしていました。

 「いかり肩は肩上部を上げた姿勢なので肩上部僧帽筋がこっているが、なで肩は僧帽筋を下げてストレッチした状態で肩上部僧帽筋がこっていないので、なで肩の肩上部に強い刺激をすると逆効果である」、ざっとまとめるとそんな内容でした。

 イメージとしてそう考えていていいのですが、臨床では例外があります。

 例外だらけと言ったほうがいいかもしれません。

 なで肩でも筋肉が弱いとぶらさげている上肢の重みで僧帽筋までこってきます。

 不動性の萎縮で硬くなるということもあります。

 また、「いかり肩ならこっている肩上部僧帽筋を強く揉み続けていいか、強く叩き続けていいか」ということを考えれば、そうすると必ず揉み返すので逆効果です。

 下手に叩いたり、強く揉むなら、ストレッチだけにしておいたほうが安全です。

 ですからここでも適量刺激ということが重要なポイントになります。

 筋肉は傷つきやすい筋線維の束ですから「揉みほぐす」というイメージを捨てなければいけません。

 水滴でも同じ所に落ち続ければコンクリートもへこませます。

 弱い圧の持続でも急所を攻めれば殺法になります。

 物足りないくらい、漸増漸減圧、最初はここをこのように触っていきますよというお知らせのタッチから。

 臨床では、なで肩でも僧帽筋がこっている方がいます。

 教科書的な筋肉の働きから考えるだけではなく、検査器としての指先の感覚から適量を考えていくのが臨床のタッチです。

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2013年2月10日 (日)

生活の木「有機アルガンオイル」新発売。

 生活の木の「2013春夏商品総合カタログ」が届きました。

 注目したのは新発売の「有機アルガンオイル」です。

 アルガンオイルはオリーブオイルの3~4倍のビタミンEを含むアンチエイジング効果が期待できる美肌オイルです。

 バージン未精製とクリア精製の2種類ありますが、どちらも色は透明に近いので私はバージン未精製を使いたいと思っています。

 値段が25mlで1,680円とお高いのは、モロッコのアカテツ科の木の実の種(核)を圧搾して作るのでやむを得ないかなと思います。

 ソックス型の足の角質除去グッズがアルガンオイル配合で踵がスベスベになったので、生活の木でもアルガンオイルを出さないかなと思っていましたから早速注文して試してみようと思います。

 

 

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2013年2月 9日 (土)

妊娠4ヶ月、つわりも治まりそろそろ下の子の断乳をと言われ…。

 妊娠2ヶ月目からつわりに苦しみ、食事ができずにケトン体が増えていた30代女性、妊娠4ヶ月目に入ってすっかりつわりの苦しみからは解放されたそうです。

 「隣の家の水道の音でも目を覚まして眠れなくなる」という訴えもありましたが、それも気にならなくなってきた様子です。

 今回の主訴は時々左足先がしびれるような腰痛と左の耳が聴こえにくいということです。

 座位では明らかに腰椎の後弯が増強しています。おなかが張り出してきので腰椎が後ろに押されているようです。

 先月末には下の男の子の鼡径ヘルニアの手術が無事に終わったようです(入院の付き添いも妊娠中の体では大変だったようです)。

 この男の子には次なる試練「断乳(卒乳)」が待っています。

 乳汁分泌促進ホルモンであるオキシトシンは分娩促進ホルモンでもあります。

 妊娠23週まではオキシトシンを投与しても陣痛を誘発することはないようですが、そろそろ断乳をするようにと産婦人科で指導されたようです。

 昔は左右のおっぱいを兄弟姉妹に与えていたお母さんも多かったと思うので、断乳をせずに出産の日を迎えたという方もいらっしゃると思います。

 乳汁分泌ホルモンは妊娠の維持を妨げることになりますから、妊娠と断乳は理にかなっているのですが、おそらく女性の体はその理論を超えて母乳しかない状況では授乳をしながら妊娠も維持できるようになっているのでしょう。

 下の子がお兄ちゃんに昇格するために、「こんな美味しい食べ物があったのに何でボクは今までおっぱいなんか飲んでいたのだろう?」というようなものが見つかるといいですねとお話しました。

 さて、仰臥位下肢から指圧をしていきます。

 左下肢のほうが右に比べてむくみがあるうえに、右足に比べて左足の方が冷えていて左下肢伸展挙上牽引で左腰部から骨盤にかけて詰まり感があるようなので、右足体重で左半身の使わな過ぎということが考えられます。

 左耳が聴こえにくいことも右手を使うために左頚の付け根に頭の重さがかかって、左頚部に広範囲の血行不良(詰まり)があります。

 頭頚部を右に回旋させて、左耳付け根裏側や、項頭線の「天柱」「風池」「完骨」、斜角筋群を乳様突起付近から鎖骨に向けてストレッチするような指圧、耳たぶの指圧、側頭部の指圧などで緩めていきます。

 頚動脈と椎骨動脈の頭の傾きによる詰まりに対して血行促進する施術ですから、前頚部、後頚部、耳周囲、そして前頭部から耳に向けて圧すような様々な角度から耳への圧をかけて詰まりを解放していきます。

 実際にこの指圧で耳の解放感が増してすぐに聴こえやすくなったようです。

 プールで耳に水が入った時のように、高層ビルのエレベーターで展望台を目指している時のように耳に圧がかかっていると考えて、血行促進で解放してあげてください。

 妊娠、更年期、婦人病では、耳鳴り、難聴、めまいが随伴症状として付きまといます。

 丁寧に、「気づかない方向の圧」を創ってください。

 おなかは下腹部中央に「腹部大動脈の動きではない振動」が伝わってきました。

 前回はやや左にふくらみが傾いていましたが、今はおなかの中央にいらっしゃるようです。

 「おなかにいたら大きな手が来たんだ!」、喋れるようになったら言ってくれないかな?

 横臥位の指圧で背部を緩めて、仰臥位で膝を立て左右に揺らすストレッチで施術を終えました。

 始める前にトイレ、指圧終了後にトイレに行きましたから老廃物の排出もよくできました。前回の妊娠と比べるとむくみは少なく、つわりも終わったので安心です。

 来た時は37℃を超える熱があったようですが、熱も下がりました。

 妊娠中ですからやや高めの体温でいいのですが、のぼせがあればさらに熱が上がります。

 指圧によって下半身の血行が促進され、のぼせが発散されて排尿によって血圧も下がってリラックスできたはずです。

 二人のお子さんとおなかのお子さんで大変ですが、またリラックスしに来ていただきたいと思います。

 

 

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2013年2月 8日 (金)

ローズマリー・ベルベノン+カメリアオイルで頭皮マッサージ。

 昨日は飯能の生活の木薬草香園でアロマ指圧講座でした。

 奥多摩のほうからのスギ花粉はまだあまり飛んできていないようでした。

 「頭痛のアロマ指圧」がテーマで、仰臥位頭部顔面の指圧、前胸部の指圧、肩甲間部から頚部までを受け手の体重を利用して持ち上げて圧すテクニックの後、ローズマリー・ベルベノンとカメリアオイル(椿油)を使った頭皮のアロマオイルトリートメントをしました。

 ローズマリー・ベルベノンのベルベノンはケトン類なので神経毒性に注意が必要で、妊婦さんや乳幼児には使いません。

 しかし1%濃度ではそれ以外の人には問題なく使っていい精油です。

 細胞再生作用があるので、スカルプ(頭皮)ケア、スキンケアに是非使いたい精油がローズマリー・ベルベノンです。

 ローズマリー・ベルベノンの効果には黒髪の艶を良くし白髪の予防になるということもあります。

 カメリアオイルは乾燥肌向きですから、皮膚が乾燥する冬には脂性肌向きのホホバオイルよりも適して人が多いはずです(ホホバオイルはワックスですから冬に寒い部屋に置いておくと固まっていて使いにくいということもあります)。

 緊張型頭痛は肩こりの延長と考えて、「温める、弱い力で気持ちの良い刺激をする」のが基本です。

 何度も言いますが「こりに強い力でぶつかってはいけません」。

 これが自分のものになった時に「あんま・マッサージ・指圧」の理論とテクニックが一致したことになります。

 「こりを指力で圧し込めば体が逃げていく」、これの反対にあるのが「横臥位で天柱・風池・完骨のあたりの項頭線に母指を当てて腕枕をすること」、つまり「頭の重さを母指で支える圧し方」です。

 体が指紋部に密着してくる圧し方を考えていけば、最小の力で最大の効果を発揮することができるので施術者の体も疲れません。

 片頭痛は一部の血管の拡張ですからズキズキ痛む患部を「冷やす・持続的な(やや強めの)圧迫をする」のが効果的です。

 片頭痛は光刺激や騒音などのストレスで悪化しますから「施術環境を暗くする・静かにする」ことが大切です。

 緊張型と片頭痛の混ざった混合性頭痛は片頭痛に順じた配慮で施術します。

 臨床では混合性頭痛であることが多いですから、環境は片頭痛のように、全体的には緊張型頭痛のタッチで、ズキズキする患部には片頭痛のタッチで、そして患部を温めてはいけません。

 眼球掌圧のアシュネル反射と、前頚部胸鎖乳突筋内縁上部の指圧で頚動脈洞反射を利用して、心拍数と血圧を下げて、副交感神経を優位に導きます。

 頭部顔面、頚部・前胸部・肩甲間部の指圧でリラックスできていますから、アロマオイルトリートメントは指紋部にオイルをつけて頭皮を圧迫してとらえ皮膚をずらさずに前後・左右・内回し外回しと刺激していきます。

 前頭部も側頭部も後頭部も下から上に施術し、髪をくしけずるような軽擦で仕上げます。

 指圧もアロマオイルトリートメントも頭部顔面はリフトアップで、頚部は前胸部に向けてリンパを流していきます。

 頭皮とともに目尻が上がって必ず引き締まった顔になります。

 力を入れないこと、自分が疲れないような位置取りも大切です。

 受け手の受講生の方のまぶたが重くなっていく様子を見ていると、これは手技による催眠術なのだなぁと思いました。

 皆さんよくできていました。

 自分が眠くなっていった時の感覚、自分が人に深いリラックスを与えられるのだということ、指圧・マッサージとアロマの持つ力、自信を持っていいと思います。

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2013年2月 7日 (木)

ゴリラは脊柱管狭窄症になりにくい。

 昨日は大雪の雪かきを覚悟していたのですが、夕方には雪が融けていました。

 雪かきをしていたら今頃は腰痛になっていたかもしれません。

 大雪の天気予報ははずれでしたが、夕方からはソロモン諸島の地震による津波が日本にやってきました。

 これも予想よりは小さな津波でしたが、被害が少ないほうにはずれることばかりではないので油断はできません。

 昨日は『ためしてガッテン』の「命に関わる重篤な腰痛」が何か楽しみにしていたのですが、雪かきをしなくてすんだので体が緩み過ぎていて寝てしまいました。

 NHKのホームぺージで今朝内容を見たら命に関わる腰痛は「大動脈瘤解離」の痛みだったようです。

 父は大動脈瘤解離から大動脈瘤破裂で亡くなりましたが、亡くなった日には腰痛よりも胸痛を感じていたようでした。

 胸部大動脈瘤解離と腹部大動脈瘤解離では痛む部位も違ってきます。

 命に関わる重篤な腰痛として大動脈瘤解離をあげるのは、一般的ではないように思います。

 大動脈瘤解離が腰痛症状として現れたら普通の痛みではありません。

 おそらく大動脈瘤が大きくなるまでには多くの方が脳血管障害か狭心症・心筋梗塞などを経験していて動脈硬化症の治療を続けていると思います。

 ぎっくり腰は「顔を洗う時に、くしゃみをしたら、重い荷物を持った時に」などのきっかけがあることが多いのですが、癌や大動脈瘤解離では特別な動作などなくても痛みます。

 癌や大動脈瘤解離は命に関わりますが、癌であれば腰痛の期間は長く、大動脈瘤解離であれば腰痛から死に至るまでの猶予はあまりありません。

 命に関わる頭痛「クモ膜下出血」と同じように緊急を要するという意味では動脈瘤解離は確かに命に関わる腰痛です。

 しかし大動脈瘤解離を命に関わる「腰痛」とするのには、父の死の一日を眺め、腰痛を多く診ている私には違和感があります。

 『ためしてガッテン』の今回の内容はごく当たり前のことが多かったようだったと読みながら、脊柱管狭窄症は猫背のほうが楽であるということについて考えてみました。

 ゴリラのように手を前についたり前傾姿勢で歩けば、カートを押すような姿勢です。

 「ゴリラに脊柱管狭窄症はないのではないか?」と思いました。

 また「手長猿のように木の枝をつかんで背中を伸ばし手を足のように使ったら腰痛にならないのではないか?」と思います。

 「二足歩行と座位の猫背」、この二つの原因を見つめ、そこで使わない筋肉を使い、使い過ぎの筋肉をストレッチすること、それが腰痛解消の要点です。

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2013年2月 6日 (水)

右四指で左側頭部を自己指圧する時に頭を側屈させない抵抗を利用する。

 右手掌を頭頂部に置いて左側頭部を右四指で圧してみましょう。

 何も考えずに圧せば指力で頭が右に傾きます。

 この時に頭が右に倒れないように抵抗してみましょう。

 すると指力を入れなくても側頭部が右四指指紋部を圧すことになります。

 これがしっかりとした密着のある垂直圧の指圧になります。

 頭が傾けば接点が逃げていくことになるので密着が甘くなり垂直圧がずれていきます。

 指力で傾く頭を追いかけていくのは肩に力が入る疲れやすい圧し方です。

 「指力で圧し込めば体が逃げていく」という感覚を、こういうところからも自分のものにしてください。

 「指紋部は当てるだけで体が指に吸い付いてくるような圧し方」それが効率のいい垂直圧を作ります。

 「気持ちのいい刺激なら体が近づいてくる、不快な刺激なら体が逃げていく」、これをセラピーのタッチの軸としてしっかりとイメージしてください。

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2013年2月 5日 (火)

肩こりの緩和に肘屈曲で肘を肩の高さで回す(野球の投球ホームで肩の動きを考えてみる)。

 野球の肩を痛めない投球ホームは肩こりを緩和するストレッチにも応用できます。

 オーバースローでボールを投げる場合、腕を背中側に振りかぶる時には小円筋・棘下筋といった肩関節の外旋筋が働きます。

 また、オーバースローでボールをリリースしていく時には、肩の真上では手掌を内側を向けることで肩の負担が軽減されます。

 これはラジオ体操第1の最初の運動でもわかりますが、肩を前方挙上(屈曲)する時には手掌を内側に向かい合わせたほうが肩関節外旋の可動域が拡がりますから、肩関節の大きな外旋から内旋に移行する時でも体幹と平行の位置では手掌を内側に向けたほうが肩の負担を軽減することができます。

 これは指圧の上肢伸展(肩関節屈曲180°)牽引の手掌の向きとも同じです。

 肘屈曲で腕を体幹の後ろから前へ振り下ろす時に、肘が下がっていると肩峰の下で棘上筋が圧迫されて肩を痛めやすくなります。

 オーバースローの投球動作で棘上筋は後ろ側にねじれてから、肩関節の内転・内旋に伴ってねじれが巻き戻されてストレッチされていきます。

 棘上筋がストレッチされるフォーロースルーの時には、外旋筋である小円筋・棘上筋が肩関節が抜けないようにもう一度緊張します。

 このオーバースローの投球動作では、肩を大きく外転外旋させてから肩を大きく内転内旋させると、最初の動作と最後の動作の両方で外旋筋が使われているのがわかります。

 日常生活ではどちらもしない動きです。

 また「投手が試合後半疲れて肘が下がってきた」という野球解説を聞いたことがあるかと思いますが、肘が下がると棘上筋と肩峰のぶつかりが強くなって投球の勢いが衰えます。

 肩を滑らかに動かすには棘上筋に負担の少ない肩甲骨と上腕骨が平行になる高さで外転・外旋、内転・内転を行うのが理にかなっています(五十肩等で肩が上がらない方は無理に上げないでください)。

 肩上部の衣服を指でつまんで肘屈曲で回します。

 胸を開いて肩甲骨を寄せる、肘を胸の前に持っていって肩甲骨を開く、この動作も肘屈曲で肘を肩の高さと平行にして行います。

 

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2013年2月 4日 (月)

関節を柔らかく当てる感覚の練習(指圧で関節を使うことはありませんが…)。

 暦の上では今日から春です。

 昨日ホームセンターでは四葉のクローバーの鉢植えが売っていました。

 ネタとしては面白いので玄関に置いてみようかとしばらく眺めていましたが、簡単に四葉が見つけられる鉢植えを買ってしまうことの幸薄さ感を感じてやめました。

 やはり四葉のクローバーは見つけてナンボのものだと思います。

 節分の昨日は丸かぶり太巻きの他に、丸かぶりロールケーキや丸かぶり大福まで売っていましたが、喉に詰める事故件数とカロリーが気になります。

 甘い物から母指指節関節が過伸展する「甘手」の話をするのは無理やりな感じですが、関節で圧さないようにするということは指圧では大事なことです。

 関節で圧すと痛いので、甘手の人は指紋部より近位の骨で圧さないように気をつけます。

 しかし逆に、関節を当ててもソフトなタッチができればタッチの表現力が広がります。

 たとえば拳を作ってPIP関節(近位指節関節)を頬に当ててみます。

 圧し込めば頬がへこむくらい簡単に強い力を得ることができます。

 拳で安定した持続圧を頬にかけようとするには引き算が必要になります。

 拳の圧で一定の距離を保って重力を利用するには肩関節外転での位置調整をします。

 拳でフェザータッチをするという発想をした人はほとんどいないと思います。

 関節で圧してみることで、指紋部を使うということの意味がよく理解できると思います。

 圧し込むのではなく、拳を当てて持続するという手技ならセラピーのタッチとして「有り」だと思います。

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2013年2月 3日 (日)

冷えのぼせで顔に蝶形紅斑があれば全身性エリテマトーデスを疑う。

 節分の夜明け前は強い風が吹き荒れました。

 揺さぶられ感の強かった1月31日23時53分の茨城を震源とする地震に続いて昨夜は北海道でも震度5強の地震がありました。

 ここ2日ほど暖かかったとはいえ、インフルエンザの流行もピークに入っていていろいろと油断できません。

 いくら暖かい日でも運動をして汗をかいてそのままにしておくと体は冷えます。

 また、下半身が冷えて、上半身に血液が集まり、頭がボーッとしてのぼせる「冷えのぼせ」では、脳や内臓など生命の維持に特に重要な部位に血液が集まって、上半身に熱が溜まっています。

 冷えのぼせで顔に蝶のような形の紅斑がある時には全身性エリテマトーデスを疑います。

 エリテマは紅斑のことです。

 全身性エリテマトーデスは膠原病で多臓器に炎症が起こります。

 リウマチに似た関節症状を伴うこともあります。

 女性ホルモンが関与しているのではないかと言われています。

 下半身の冷えには閉塞性動脈硬化症や坐骨神経痛が原因となっている場合もあります。

 血管の詰まりや神経の圧迫があれば交感神経が優位になり血管が収縮しますから、血流が悪くなって冷えます。

 そして痛みによって熱の発生源である筋肉を使わなければ、それより末梢の血流は悪くなって冷えます。

 内臓の炎症や重篤な動脈硬化による冷えに「強い刺激」は禁忌です。

 坐骨神経症状による冷えも、原因は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症なのか、殿部の梨状筋などの筋緊張によるものなのかを探りながら症状を緩和していくわけですから、足先だけを擦っていればいいというわけではありません。

 のぼせを発散することを考えれば、上半身の施術も大切です。

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2013年2月 2日 (土)

頭を揺さぶらないということ。

 頭を揺さぶらないということは、救急救命措置においても、赤ちゃんを抱っこする時においても現在では常識になっています。

 頚椎損傷や脳血管障害の可能性を考えて、倒れている人や突然倒れた人の意識を確認する時には、頭を揺さぶらないようにします。

 襟首をつかんで相手を威圧的に押す映像を一昨日からニュースで何度も見ました。

 威圧的に詰め寄られた側の頭は前後に揺れていました。

 指圧・マッサージのタッチはソフトランディング(軟着陸)が基本です。

 墜落するようなタッチでは頭が揺さぶられて、受け手にとっての癒しの時間とはならず、不愉快な苦痛の時間となります。

 脳血管障害や頚椎症の方に頭を揺らす指圧・マッサージをしてはいけません。

 がさつなタッチや威圧的なタッチが癒しになることはありません。

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2013年2月 1日 (金)

「一方的な信頼関係」という変な言葉を使ったオリンピック女子柔道監督。

 ロンドンオリンピック女子柔道の強化選手15人が監督から暴力とパワーハラスメントを受けたとしてJOCに告発し、ニュースで大きく取り上げられています。

 告発された監督は記者会見で「一方的な信頼関係」という変な言葉を使っていました。

 一方的なら信頼にもとづく相互の関係性はありません。

 自分の物差しではかり、自分が満足できなければ「死ねっ!」と吐き捨て、映像で繰り返された「肩をどつく」「お尻を蹴る」などは日常的な行為だったのでしょう。

 信頼できない人間のアドバイスは選手のパフォーマンスにブレーキをかけます。

 セラピーとコーチングは重なる部分があります。

 一方的で適量を考えないセラピーは受け手の心身を害します。

 求める適量を察して調整しながら、常にその時に最適な刺激量を探し、アドバイスをしてこそ生まれるのが信頼関係です。

 記者会見では「金メダル至上主義のプレッシャー」や「指導力の不足」という自己分析がありましたから、選手の訴えが明るみに出たことで重く受け止めた気づきもあったのでしょう。

 自分をリセットするつもりで何年もかけて指導についての研究を重ねて、再び違うスタイルで柔道の監督として復活できたら、その時に本当の信頼関係を築くことができます。

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