妊娠とNPAH(PM2.5)。
PM2.5であるPAHと窒素が結びついたものがNPAHです。
NPAHはすすやディーゼルの排気ガスなどと窒素が結びついてできますから、トラックやバスの通行が多い道路沿いなどでは以前からNPAHに敏感に反応していた人がいたはずです。
バスの運転手さんを見るとほとんどの方がマスクをしているようですから、以前から知られていた「花粉症はディーゼルの排気ガスで悪化する」ということの原因にはNPAHも関係していたのでしょう。
妊娠6ヶ月が近づいた30代女性が指圧にいらっしゃいました。
マスクから出た目の周りはいくつもの丘疹で赤く腫れています。
前回の指圧でうかがっていたお兄ちゃんになる2人目のお子さんの断乳には成功したそうです。
末っ子ならまだお母さんに甘えられたのに、丸1日泣いて、その後あきらめて、急にお友だちの家での遊びから帰りたがらなくなったということですから、小さな自我が芽生えたようです。
環境によって人間は自分を委ねるシェルターを見つけていくものなのですね。
NPAHは環境ホルモンですから、ホルモンの分泌を誘発したり阻害したりします。
妊娠を維持するためにエストロゲンの分泌は抑制されますが、NPAHによって早産や流産が増えるというようなことが今後の研究で明らかになってくるかもしれません。
「目の周りの赤い丘疹群」と手足の痒み、くしゃみなどのアレルギー症状が例年より激しいということから考えても、妊娠によってアレルゲンに対して過敏になっているようです。
埼玉県のいくつかの地域で一昨日も昨日も1時間あたりのPM2.5の値が基準値を超えた時間がありました。
エストロゲンの分泌が抑制されていれば皮膚は荒れやすくなっています。
妊娠で荒れやすくなった肌に花粉や花粉と結びついたNPAHが突き刺さって腫れるほどの炎症が起きたのでしょう。
今回の指圧ではおなかが大きくなって左の仙腸関節に痛みがありました。
まだ胎動を感じていないとのことでしたが、腹部の手掌圧では腹部大動脈の拍動とは違う鼓動を感知しました。
左下腹部の膨らみが大きいのでおそらく胎児の位置によってスペースを空けるために左仙腸関節が開き始めたのでしょう。
仰臥位、横臥位と指圧をして腰椎後弯が増強していた腰がストレッチされました。
妊娠中ですから骨盤周りを矯正し過ぎないようにしました。
むくみは前回の妊娠より少なく、つわりも終わって妊娠の経過は順調のようです。
目の周りの症状を始めとするアレルギー症状が強いので、専門医への受診を勧めて指圧を終えました。
指圧中にくしゃみをすることも手足や目の周りをかくようなこともなく、リラックスできたようです。
指圧前にトイレに行き、指圧後にもトイレに行きました。
むくみが比較的少ないとはいえ、全身のアレルギー症状による炎症反応のむくみもありますから、妊娠中の指圧は血行促進によるアレルギー反応の軽減にも有用だと考えています。
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