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2013年3月29日 (金)

「見たいものが見えてしまった」という間違いを防ぐにはtexture(手触り・質感)を重視する。

 立川断層帯の調査で人工構造物を横ずれ断層だと誤って発表したことについて東大の佐藤比呂志教授は「非常に強い思い込み」から「見たいものが見えてしまった」と誤認の原因を語りました。

 立川断層帯の一般公開では見学者から「人工構造物ではないか」との指摘があったそうですから、トップレベルの専門家でも「思い込み」が判断をくもらせるてしまうことがあるのですね。

 昨夜は柔道整復師酒井先生の肩こりの施術をテレビ番組が取り上げていました。

 ストレートネックの矯正から肩こりを緩和していくということが中心の施術でした。

 具体的には後頭骨と頚椎の際、ツボでいえば「天柱」「風池」「完骨」のラインの隙間を拡げ、頚椎間の隙間を拡げ、頚椎の生理的前弯を戻していくという施術です。

 仰臥位で頭の重さを利用して後頚部から垂直圧で頚椎間を拡げていくという手技はカイロプラクティック的ですが、指圧はカイロプラクティックの手技を含んでいますから伏臥位の指圧でも実は同じことをしています。

 酒井先生は横臥位で肩関節の牽引、座位で脊柱の矯正もしていました。

 ストレートネックを考える時には頚椎だけではなく、胸椎や腰椎までを診て脊柱の生理的弯曲を正す、肩の内巻きを戻すなど、やはり広い目付けをしないと「肩が上がる」ようにはなりません。

 施術中の「鼻が通ってきた」という変化は、頚椎の間隔が拡がって椎骨動脈や頚動脈の血流が良くなってきたことを示しています。

 垂直圧で椎骨の間隔を拡げることができているセラピストならば、施術中に「鼻が通った」とお客様に言われるような体の不調の具体的な改善を何度も経験しているはずです。

 酒井先生の施術は理論的で明確な目的を持っています。

 ですからとても変わったことをやっているわけではありません。

 テクスャー(texture=手触り・質感)を重視していくことで「見たいものが見えてしまった」という誤認をしないようにするのがタッチセラピーなのでしょう。

 職人の手は手触り・質感から多くの物語を読み取り、その物語をハッピーエンドまで展開していきます。

 

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