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2013年3月 8日 (金)

便秘のアロマ指圧。

 昨日の飯能 生活の木 薬草香園のアロマ指圧講座のテーマは「便秘」でした。

 消化管は副交感神経支配ですから、腸を強く揉むことが便秘の根本的な改善法にはなりません。

 強い刺激、痛い施術では体がリラックスできず交感神経が優位になるので消化管運動は抑制されます。

 丁寧な施術を考えるなら「主訴に対して遠回りの施術をする」ということは何度もお話していますね。

 おなかの主訴には背中の施術から始めます。

 頚、肩、背中、下肢、交感神経支配部位の緊張をまず緩めます。

 第4、第5腰椎棘突起間で棘突起から1.5寸に「大腸兪」があります。

 兪穴はその名称の内臓の治療穴ですから、大腸兪の指圧は意識して行ってください。もちろん腰痛の一番起きやすい部位だということも忘れてはいけません。

 足の冷えも交感神経を優位にさせていますから、指圧や摩擦熱で温めるような軽擦で緩和していきます。

 交感神経支配部位の緊張が緩和されれば、体は副交感神経優位に切り替わります。

 交感神経支配部位の緊張を緩めてからおなかの施術をするのと、いきなり強刺激で腸揉みをするのとではどちらが丁寧な施術か、どちらが効果を得られそうか、わかると思います。

 9点の手掌圧「①胃→②小腸→③膀胱→④盲腸→⑤上行結腸→⑥横行結腸→⑦下行結腸→⑧S状結腸→⑨直腸」、これが基本です。

 子宮筋腫があるかもしれない、腹部大動脈瘤があるかもしれない、癌かもしれない、検査で診断されていなくてもファーストタッチではいつも「ここにこのように触れていきますよというお知らせのタッチ」から入ってください。

 受け手の腹式呼吸を利用すれば手掌を乗せているだけでも垂直圧が加えられます。

 内臓下垂の下腹ぽっこりおなかは手掌圧の垂直圧で位置を上げていくことができます。

 「腹部20点の指圧、臍の周囲8点の指圧、S状結腸部4点の母指球圧、下行結腸を手前に寄せ上行結腸を外側に押す艪棹(ろとう)揉捏、腰から小腸を捏ね上げる、ウエストを絞る、腹部輪状軽擦+振せん」など、単に腸を揉むのではなく、下垂した内臓を上げて位置を正していきます。

 アロマオイルトリートメントでは花粉症の時期でもありますから、ローズマリー・シネオール+マジョラム+スイートアーモンドオイル(濃度1%)で、大腸経のツボ「合谷」「手三里」「曲池」から2点をとって、遠位のツボは手前に引き、近位のツボは求心性に圧す「経絡の刺激を増強するツボ圧し」を行いました。

 オイルを使っていますから圧してから滑らせる母指強擦のようなタッチで2点間を綱引きのように引っ張ります。

 花粉症の鼻詰まりであれば刺激した上肢の反対側の鼻が通ってきます。

 精油の選択は便秘用にしてありますから、花粉症が主訴ならユーカリ、ティートゥリー、ラベンダー、ペパーミントなどから選んでください。

 交感神経支配部位の緊張を緩めて自律神経を調整すること、下垂した内蔵を上げるというテクニック、上肢大腸経のツボ刺激で便秘と花粉症を改善できるということ、皆さん感心しながら実技をされていました。

 不安や不調を抱えた方に許された幸せな時間を提供することが指圧であり、アロマセラピーだと私は考えています。

 そのためには指力で強引に刺激をする単なる施術ではなく、受け手の感受性に合わせた理論的なテクニックを身につけてください。

 

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