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2013年3月12日 (火)

50代女性、花粉症と左肩の痛み、背部のこり。

 50代女性、マスクからのぞく目の周りは真っ赤、花粉症です。

 保育園の勤務を終えて久しぶりに指圧にいらっしゃいました。

 主訴は左肩の痛み、時には左手先のしびれもあるようです。

 右示指屈筋腱の腱鞘炎もあったようですが、これは整形外科の治療で治ったということでした。

 乳児の担当のためオムツ換えもあり、抱っこをすることも多く、上半身のこり、下半身のむくみというバランスの悪い状態です。

 東日本大震災の後、パートタイムの保育士から新設保育園の正規職員になったということで、保育園の立ち上げからの心労も積み重なっているようです。

 座位の触診で頚から肩、上腕のこり、背中のこりがありましたが、肩関節可動域は正常でした。

 伏臥位の指圧から始めます。

 左斜角筋隙を圧すと強い圧痛があります。

 腕神経叢が筋緊張によって圧迫されている神経根症状です。

 肩上部と鎖骨の上際に圧痛があるようですが、腋窩を圧して痛みはなく、ひどい猫背ということでもありません。

 背部のこりを仙骨部まで軽いタッチで10回以上指圧をしていきます。

 長年積み重なった筋緊張ですから、「軽く圧しても痛い」つまりこういう場合は軽く圧しても強い刺激になるので、特に丁寧に、段階的に微圧を乗せていくように触れてください。

 遠心性の背部の指圧では①最長筋の内縁のライン、②最長筋の中央のライン、③最長筋の外縁のライン、④棘筋のライン、⑤腸肋筋のライン、と緩めていくことができます。

 この縦のラインだけではなく、横のラインでは⑥小菱形筋・大菱形筋、⑦棘下筋、⑧棘上筋、⑨骨盤の腸骨稜上部があります。

 さらに⑩小円筋・大円筋の肩甲骨外側や⑪背部外側の広背筋、⑫棘突起の刺激法、などがあります。

 これ加えて、指の向きを脊柱と平行にしたり、足先に向きを換えて母指の先端を足先に向けることで当たりが変わるので、この3倍のバリエーションを得ることができます。

 軽擦、母指の先端を揃えた二指圧、母指球圧、軽い叩打法などの選択と適量刺激を全て微調整したタッチをしていけば、組み合わせは無限です。

 指圧中よく眠り、お疲れだったのでしょう、伏臥位の額枕にかけたガーゼハンカチには薄い涎が沁みていました。

 東洋医学では涎が薄い唾液、唾がねばついた唾液で、五臓の「肝・心・脾・肺・腎」と対応する五液は「涙・汗・涎・涕・唾」となります。

 五官の「目・舌・口・鼻・耳」、五腑の「胆・小腸・胃・大腸・膀胱」まで照らし合わせれば、「涎-脾-口-胃」の関連性が見えてきます。

 東洋医学で「脾」は、消化吸収した栄養を気血に変えて全身に運び、血液が漏れて足りなくなることがないように管理する働きがあります。

 現代の免疫系に働く脾臓の考え方というよりは消化器系として考えていたようですが、血液を管理するという部分では免疫系の異物を排除する働きに近いところまでを描いていたように思います。

 アレルギー性の炎症反応により患部が充血する花粉症では体の他の部位に血行不良が生じます。涎からストレスと胃炎という関連性も考えることができます。

 起き上がってからは涙も溢れてきたようで、来た時には詰まっていた鼻が通っています。

 炎症反応の副産物であるむくみが排出されて、拡張していた鼻の血管が収縮したようです。

 花粉の飛散がピークのこの時期、花粉症の方は運動不足になりがちです。

 指圧を受けてみてください。体が変わるのがわかるはずです。

 

 

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