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2013年4月30日 (火)

ペパーミント切り蕎麦を作ってみました。

 神保町の蕎麦屋「松翁」の変わり蕎麦の中にペパーミント切りの蕎麦があります。

 ペーストにしたペパーミントを練りこんだ蕎麦ですが、実はまだ食べたことがありません。

 変わり蕎麦は日替わりなのでペパーミント切りがある日に是非食べてみたいと思っていたら、テレビ番組でそのペパーミント切りが紹介されていました。

 庭を見ればペパーミントがたくさん生えています。

 「できるのではないか?」

 ペパーミントをミキサーでペーストにして小麦粉2:蕎麦粉8の二八蕎麦にして打ち粉に蕎麦粉を使ってペパーミント切りの蕎麦を作ってみました。

 蕎麦打ちの台も麺棒もあるのですが、しまいこんであるので俎板の上で作りました。

 指圧の後だったので手に何かしらのシークレットパワーが残っていたのか、そうでなくても指圧の垂直圧は蕎麦打ちにも使えるようです。

 蕎麦をまとめるまではいい感じでしたが、伸ばして切ったら田舎蕎麦の太さになりました。

 やはり修行もせずに思いつきで作った蕎麦と職人さんの作った蕎麦は物凄く違います。

 それでも色はほんのり薄黄緑色、味は喉越しでペパーミントを程好く感じる爽やかな蕎麦になりました。

 蕎麦の色を見ながらペパーミントペーストの量を少なめにしておいて正解でした。

 胃薬を飲んだ後のような感覚があって、胃腸を翌朝まで爽やかにしてくれていました。

 ペパーミントペーストを蕎麦に練りこむと徐々に消化されるので、少量でも持続性のある胃腸薬のように働くのかもしれません。

 ペパーミント切り蕎麦の加減を知るために松翁に行きたくなりました。

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2013年4月29日 (月)

おなかを引っ込めるのはドローイングか、ドローインか?

 おなかを引っ込めると「内臓が上がる」「ウエストが引き締まる」「代謝が上がる」「腰痛予防」など、体に良いことばかりです。

 おなかを引っ込めることを「ドローイング」と言っている人もいれば「ドローイン」と言っている人もいます。

 「ドローイング=drawing」は一般的にはデッサンのことで、「ドローイン=draw-in」は「引っ込める」という句動詞になります。

 紛らわしさをなくすには「draw-in」のほうがいいと思うのですが、日本語として使うにはドローイングのほうが名詞らしい感じがするのでドローイングが定着するのかなという気がします。

 私はドローインを使おうと思いますが、世の中がドローイングに落ち着けばすぐに日和ってドローイングにします。

 おなかを引っ込めることで骨盤を起こしておく感覚が身につけば、前後の筋肉を使うので脂肪が付きにくくなります。

 フラフープも骨盤を前後に動かすのでおなかの引き締めになります。

 フラフープがなくてもドローインしながら腰に手を当てた「エアフラフープ」ならどこでもできます。

 タオルを2本つなげて腰にギュっと結んで、「エアフラフープ」をやってみるのもいいでしょう。

 積極的にちょこっとストレスをかけてあげると、体は健康を学習していきます。

 

 

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2013年4月28日 (日)

60代女性、背部のこりと冷え、繰り返す膀胱炎。

 60代女性、頚から肩、背部がこっていて、夜眠ろうとすると激しい咳に襲われます。

 花粉症で坑アレルギー薬を処方されていますが喘息の診断は受けておらず、ステロイドの吸入薬は処方されていません。

 繰り返し膀胱炎が起きていて、漢方薬の猪苓湯(チョレイトウ)を服用中です。

 猪苓湯は体質に関係なく使うことができる漢方の代表的な膀胱炎の薬です。

 座位では腰椎が大きく後弯していて、上肢を下垂させたまま上腕を持って持ち上げようとすると腋が開いて外転(側方挙上)の動き伴います。肩関節のストレッチ不足は明らかです。

 伏臥位の指圧で胸椎棘突起に触れていくと冷えを感じます。

 喘息様の激しい咳で呼吸筋の緊張が強まり、肺の裏側の頚から腰までの脊柱両側の筋肉も硬くなっています。

 脊柱両側を下る経絡は「膀胱経」ですから、「筋緊張→血管収縮→冷え→血行不良による免疫力の衰え→膀胱炎」という流れをイメージすることができます。

 2月から花粉症の症状が続いたために免疫力の衰えた体は、「膀胱が風邪をひいた」と表現される膀胱炎を起こしやすい状態にあります。

 全身指圧後、胸椎棘突起に触れても冷えは感じられなくなりました。

 背部の緊張がゆるんだことによって、腰椎も生理的な前弯を取り戻しました。

 来週も指圧の予約をいただいているので、指圧を続けて姿勢と血流を形状記憶させていけば、頻繁に膀胱炎の不快な症状に悩まされるというようなことはなくなるでしょう。

 この一週間は花粉症で外に出るのも避けていたというお客様が次々と指圧にいらっしゃいました。

 先週の土日の寒さで体調を崩した方が多かったようです。

 それでもスギの花粉の時期よりは外に出られるようになったということなのでしょう。

 黄砂に含まれるニッケルで皮膚に炎症を起こしている方が多いという調査結果もあるようです。

 ヒノキの花粉の飛散量は減ってきたようですが、皮膚にチクチクとした違和感があればマスクとメガネで皮膚の露出をできるだけ避けてください。

 

 

 

 

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2013年4月27日 (土)

肩こり、めまい、だるい、不眠、交通事故でむち打ち症から一年。

 30代女性、肩こりがあり、夜眠れず、体がだるいという訴えがあります。

 車の運転中に目の前が真っ暗になるようなめまいに襲われたこともあったようです。

 その後病院を受診して検査で異常は発見されず、肩こりからくるものではないかという診断を受けたそうです。

 問診では出てこなかったのですが、一年前に車の運転中、信号で停車している時に後ろから追突されてむち打ち症になり、接骨院で治療をしばらくの間続けていたことが後でわかりました。

 接骨院の治療にあまり効果が感じられなかったようで、最近は通っていないようです。

 この話はこのお客様のお母様からうかがっていたのですが、御本人の前回の指圧は事故よりだいぶ前だったので、指圧中はすっかり忘れていました。

 座位の触診で体全体のむくみ、腰椎の後弯、頚から肩、背部、腰部のこりがわかりました。

 花粉症ではないとのこと、花粉症ではない人に指圧をするのは久しぶりです。

 伏臥位の頚の指圧で後頭骨際の「天柱」は左右ともに詰まっていました。

 むち打ち事故に遭っていたことを頭に置いた指圧ではなかったのですが、「これからここを圧しますよという触れるだけのお知らせのタッチから入って、こりと喧嘩して強く刺激しない指圧」をいつもしていますから、体が引いてしまうほど痛がらせるようなことはありませんでした。

 いつも言うことですが問診では出てこないことがあると常に考えて、丁寧に体が連れてくる物語を読んでください。

 頚から肩のこりは両肩甲骨内側上部の肩甲挙筋が特に硬く、癒着したようになっていました。

 むち打ち後、頚の痛みを出さないために肩に力を入れて頚椎を固定して使ってきたことが原因のようです。

 体は全身的にむくんでいます。汗をかかず、排尿回数が少ないということで、老廃物が溜まっています。

 両上腕外側で橈側の大腸経のこりは、1歳になる娘さんの抱っこと最近新しく始めた調理の仕事によるもののようです。

 今までの介護の仕事と比べると仕事が暇過ぎてだるいということもあるようです(お客様の少ない店だそうです)。

 動かしていない筋肉を動かすことはむくみの施術の基本です。

 こりかたまった筋肉と力づくでぶつかるのではなく、運動不足の筋肉にエクササイズをさせるつもりで、誘導的に血行を促進し周囲のこりを緩めていきます。

 癒着した筋膜、浅層筋、深層筋の隙間を作る「縦のはがし」も意識してください。

 おにぎりのように固めてしまうのではなく、一流の職人さんの握り寿司のようにシャリの一粒一粒が口の中でほろりとほどけるような指圧をイメージしてください。押し潰すのではないということです。

 伏臥位の指圧だけで「体中が熱くなってきた」ということで、下半身や上腕も引き締まってきました。

 仰臥位の指圧、ストレッチ後、座位で背中を診ると腰椎が生理的前弯を取り戻していました。

 この最後の座位の時に「むち打ち」の話になりました。

 頚、肩の筋肉が緩み、ネーゲーリー氏の伸頭法でも痛みが出ることはなく、「今夜は眠れそう」と言って帰っていきました。

 交通事故の後遺症を接骨院で治療されている方は多いと思います。

 もちろん素晴らしい治療を受けている方もいらっしゃると思いますが、効果が感じられないという方は、患部に対する施術だけではない全身指圧を受けてみるといいと思います。

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2013年4月26日 (金)

「整体で顔の骨格を変えて小顔になれる」の広告は根拠なし、美容整体協会に消費者庁より再発防止の措置命令。

 消費者庁は「整体で顔の骨のつなぎ目をつめて小顔になれる」「即効性と持続性に優れた施術」という美容整体協会の広告に専門家の意見をふまえて再発防止の措置命令を出しました。

 美容整体協会は広告で紹介していた「えらの骨や頬骨に力を加えて内側に入れていく」という自らの施術に、合理的な根拠を示せなかったそうです。

 頭蓋骨を形成する28個の骨は顎関節を除いて「縫合」で隙間を埋めています。

 「移動をほとんど許さない厳密な接合」が縫合です。

 美容整体協会の「1ヵ所21万円の小顔矯正」はテレビ番組でも何度か紹介されていましたね。

 クレームが多かったのかもしれません。

 骨気(コルギ)など他にも小顔矯正はいろいろありますが、小顔の施術を受けて「強ければ強いほどいい」と思って我慢して、翌日に顔が赤黒く腫れてしまったというような話も聞きます。

 解剖学の本を開いて、頭蓋骨の波線でがっちりと接合した縫合線を確認してから、丁寧に顔に触れてください。

 

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2013年4月25日 (木)

頬の内側を噛んで口内炎→右顎下リンパ節の腫れ→右肩根点のこり。

 80代女性、頬がたるんでいるので頬の内側を噛んで口内炎がよくできます。

 右頬の内側に口内炎ができ、右顎下リンパ節を触ると腫れています。

 しかし治りかけのようで頬や顎、頚、額に触れて熱を持っているようなことはありません。

 右肩上部僧帽筋と肩甲挙筋が交わる肩根点に湿布を貼っていたようで、指圧の前にはがしてきましたが、そこに湿布を貼っていると気持ちがよく、肩の指圧を受けると楽になるのではないかという感じがするとのことでした。

 顎下リンパ節は胸鎖乳突筋深部の内頚静脈に沿った深頚リンパ節に注ぎます。

 年齢から猫背気味になるのが普通ですから、頬の炎症反応は顎から前頚部に伝わり、頭の重さによって肩根点にも影響します。

 また右頬から顎、肩の違和感もあり、ここのところ天気もあまり良くないので、日常生活での運動量が減ったために寝ていて右のふくらはぎがつるということも続いているようです。

 今回は仰臥位左下肢から指圧を始めました。

 右下腿前側・前脛骨筋の指圧では胃経の「足三里」とその3寸下「上巨虚(じょうこきょ)」にエレキバンの痕を見つけました。消化の役割を果たす口腔にできた口内炎と胃経という関連付けもできます。

 右前脛骨筋の緊張は右踵の使い過ぎ、右ふくらはぎがつるのは右爪先の使わな過ぎ、右ふくらはぎは運動不足だということです。

 このように右ふくらはぎがつることは右頬の炎症反応と無縁ではないと広い目付けで施術をしてください。

 顔の指圧では頬のたるみを引き締めるようにリフトアップし、その後、耳の後ろから頚部に流していきます。

 右顎下リンパ節の腫れには中指・薬指で軽く触れて胸鎖乳突筋に沿って深頚リンパ節から鎖骨上部に流していきます。ゴリゴリ圧さないでください。

 右肩根点のこりは仰臥位よりも伏臥位のほうがよくとらえることができました。

 「ツボにはまるタッチ」というのは体形や骨格の歪みやお客様ができる体位にによってケースバイケースで合わせていくことになります。

 全てのお客様の肩根点を一番とらえやすいのが伏臥位ということではありません。そしてさらにセラピストが体の向きやスタンス、指を当てる角度で微調整しなければ「ツボにはまった!」と感じていただくことはできません。

 お客様が心臓疾患などで伏臥位が苦しいようであれば横臥位で対応します。

 全身指圧後、右肩根点が緩むと右顎下リンパ節の硬さが緩和されました。

 顎から頚、肩の詰まりがとれると頬のたるみもかなり引き締まりました。

 体に不調があるとそれが口内炎のような小さな炎症であっても高齢者は気が滅入ったり食事が食べられずに栄養のバランスが悪くなったり眠れなかったり運動不足になったりで、全身に影響が出ます。

 イライラや不安をできるだけ減らせるように、ゆったりと時間をかけて対応してください。

 高齢のお客様にこちらがお話することを理解していただいているつもりでいると、耳が遠くて空返事をしているだけということもあったりします。

 いつも以上に丁寧に対応してください。

 

 

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2013年4月24日 (水)

30代女性、右片頭痛、左手のしびれ。

 30代女性、右片頭痛と左手のしびれで御得意様の紹介で指圧にいらっしゃいました。

 右の頭痛と反対側の左手のしびれですから、脳血管障害との鑑別が必要です。

 市販薬を飲んだ後は症状が緩和されて、現在は前頭部の「頭重」「頭帽(頭に帽子をかぶっているような感じ)」といった状態のようです。

 座位の姿勢は、頚が右に側屈し少し前傾もしています。右肩が下がっていて、腰椎は大きく後弯しています。

 問診で「バットで殴られたような痛みではなかった」、「吐き気がなかった」ということなので、クモ膜下出血というような重篤な事態ではなさそうです。

 左手のしびれも現在は消えているので、左手のしびれは脳血管障害ではなく、左腋窩か左鎖骨周囲での神経圧迫症状と思われます。

 パソコンを使っている時間が長く、花粉症で運動不足、手足の冷えがあります。

 ここのところ強いストレスとなる問題を抱えていて、夜の寝つきが悪く、便秘気味だそうです。

 心療内科、精神科への受診も考えていたようですが、声も話す内容もしっかりしているので「病院で心の治療をするよりは姿勢を治したほうが症状が改善するでしょう」と申し上げました。

 伏臥位、左側の頚椎と後頭骨の際「天柱」の指圧で痛みがあります。姿勢の悪さと頭の重みで骨の間隔が詰まって脊柱は短縮しています。

 左肩から背部・腰部のこりを時間をかけて弱い刺激で緩めていきます。

 上肢のむくみ、下半身のむくみ、偏平足気味の足、末梢の冷え、運動不足は明らかです。

 右肩から右の背部・腰部は左よりもこっていました。右利きで右の使い過ぎ、左の使わな過ぎのバランスの悪さが「頚の右側屈→右片頭痛」を作っています。

 仰臥位左腋窩の指圧前、左橈骨動脈の拍動が微かでした。

 左腋窩肩甲下筋を指圧すると、左手のしびれが再現される強い痛みがあったようです。

 右手ほど左手は使わないため、左肩内旋の状態が固定されて肩甲下筋の緊張が日常化し、腋窩で神経と血管が圧迫されていました。

 時間をかけて弱い刺激で左肩甲下筋を指圧していくと痛みは消え、左橈骨動脈の拍動がはっきりと触知できるようになりました。

 右の腋窩の指圧でも肩甲下筋に痛みがありましたが、右橈骨動脈の拍動ははっきりとしていました。

 右利きで右の筋肉をよく使うので筋肉が発達していて右肩甲骨下筋は緩むのも早く、すぐに痛みは消えました。

 眼球掌圧で目がゴロゴロしている感覚は手に伝わってきませんでした。

 頭部の指圧で頭にむくみもありません。

 腹部の指圧とストレッチで指圧を終え、椅子に座ってもらうと腰椎は綺麗な生理的前弯を取り戻していました。

 体が軽くなったそうです。

 施術後にわかったのですが、片頭痛の症状には右目の痛みもあったようです。この痛みが激しく何回も起こるようだと群発性頭痛かもしれないので専門医への受診を薦めることになります。おそらくそういうことではないと思います。

 眼動脈は頚動脈の枝ですから前頚部、側頚部を緩めておく必要があります。

 頚は右側屈+前傾の傾向があるので、「わざと猫背になって顎を手で持ち上げる胸鎖乳突筋のストレッチ」を覚えていただきました。

 胸鎖乳突筋はむち打ちの時に頚を前に戻すこともする筋肉ですから頭が後屈することを嫌がるので、わざと猫背になって後屈の度合いを減らしてストレッチをします。

 肩関節外旋のストレッチ、腋を締める広背筋のストレッチも覚えていただきました。

 「こんな気持ちのいいマッサージは初めて!先生サイコー!」とのこと。

 御得意様から紹介されて指圧を受けに来る方の中にも半信半疑でたいしたことないだろうと思って来る方がいて、始めはそこそこな感じで話をしていて途中から敬語になる方はいますが、初対面でこんなにカジュアルに誉めていただいたことは過去に記憶がありません。心療内科へは行かなくていいと思います。

 

 

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2013年4月23日 (火)

インナーマッスルを使うスロートレーニングのほうが脂肪を減らす。

 昨夜のテレビ東京『主治医が見つかる診療所』では、インナーマッスルを使うスロートレーニングのほうがアウターマッスルを使うハードなトレーニングよりも脂肪を減らすことを紹介していました。

 赤身のマグロのように速筋を使うハードなトレーニングよりも、白身のヒラメのように遅筋をいろいろな方向にしっかりと動かしたほうが脂肪は減るようです。

 私たち人間の体には、一生泳ぎ続けて止まることができないマグロの筋肉と、海底の砂地に潜むヒラメの筋肉の両方が備わっています。

 二足歩行と座位の多い生活で現代人は多くの筋肉をしっかりと使わなくなっていますが、「ピラティス」、「ゆる」、「太極拳」、おなかを引っ込める「ドローイン」などの広いスペースを使わなくてもできる運動を続けることで効果的に脂肪を減らすことができます。

 導引按蹻から太極拳とあん摩が生まれ、その後生まれた指圧は太極拳のようなスロートレーニングの動きで施術をすることができます。

 私が講座で「おなかを引っ込めて、背中を伸ばして、息を吐いて、肘を伸ばして、指を伸ばして」とたびたび言うのは、普段使わない筋肉を使って指圧をしてくださいということです。

 息を止めて指の関節を曲げて力づくで押せば、いつも使っている筋肉を使う疲れやすい施術です。

 疲れにくく、触圧覚のセンサーが感知した情報を味わう余裕があり、自分も健康になれるようような施術フォームを身に付けてください。

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2013年4月22日 (月)

おからダイエット。

 昨日は寒い日曜日でした。

 東北地方や長野県では雪が降り、こちらでも朝は冷たい雨が降りました。

 それでも外に出て周りを見渡せば、ツツジやフジやハナミズキの花が咲いていました。

 地球温暖化による時期はずれの寒気で気温は冬に戻ったようでしたが、季節は春の盛りから初夏へ向かおうとしています。

 運動不足と冷えと代謝の衰えに一番必要なのは体を動かすことですが、体を動かさなければ結果として過剰な栄養摂取になりがちですからダイエットも必要です。

 先日「豆乳とおからで作る味噌レシピ」を手に入れて実際に作ってみました。

 この時に味噌の材料調達に入った地物の大豆で超美味しい豆腐を作る店の「姫豆腐(おぼろ豆腐)」の味わいの深さに衝撃を受けました。

 濃厚で、クリーミーで、薬味やたれがいりません。

 そこでもう一つはまったのがコロッケやドーナッツなどの「おから」を使ったお惣菜やお菓子です。

 それからおからに注目して、おからを温めるだけで味付けせずに主食として食べる(これはけっこう食べにくいです)、卵焼きに入れてカサ増しするなど、やってみると腹持ちがよく満足感があります。

 小麦の外皮のオールブランよりは、おからのほうが私の体には合っているようです。

 日持ちがしないのがおからの弱点ではありますが、経済的なダイエット食品なのでできるだけ毎日食べてみようと思います。

 

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2013年4月21日 (日)

30代女性、就寝中右ふくらはぎがつる。

 30代女性看護師、主訴は就寝中に右ふくらはぎがつることです。

 花粉症で、スギの花粉の時期には喘息の発作が何度か起きたそうです。

 ヒノキの花粉になって症状は軽くなったようですが仕事以外の外出は控えていて運動不足のようです。

 肩こりがあって全身がむくんでいて、おなかのぽっちゃり肥満が気になります。

 3年前に左肘を骨折していて、なかなか骨が再生してこなかったのですが、1年前から婦人科の病気で女性ホルモンを服用するようになったら骨ができてきたということです。

 女性ホルモンの減少は骨粗鬆症の原因ですから、女性の骨折治療に女性ホルモンの服用は効果がありそうです。

 女性ホルモンの服用で脂肪が溜まったことに加えて運動不足ですから、おなか周りは太くなります。

 伏臥位の指圧で肩から背部をゆるめ、下半身の指圧に移ります。

 大腿後側がこっていて、ふくらはぎの筋肉は腓腹筋の奥だけに筋緊張を触知しました。

 これは膝を曲げていることが多く、しっかりと爪先立つことはほとんどないということを示しています。

 腓腹筋の奥の緊張はストレッチ不足で筋肉が萎縮しているといってもいいでしょう。

 仰臥位では右の大腿四頭筋と前脛骨筋のこりと右足首から先の冷えが気になりました。

 右の下肢は膝を伸ばしていることも多いようです。

 立位では右膝を伸ばして右踵に体重をかけて長時間その姿勢を続けています。

 看護師としての勤務中診察室では医師の右側の壁際に立っているとのことですから、狭いスペースで壁のほうに体重をかけているのかもしれません。

 全身指圧後、むくみも還り、右足首から先以外はとても温かくなって血行も良くなりました。

 右ふくらはぎがつる原因は右足の冷えです。

 後ろに残した爪先でしっかりと地面を蹴ってから前に大きく出した踵に体重を移動していく大股のウォーキングをしていないことは右足の冷えを作り、ふくらはぎがつる原因となっています。

 まだ冬眠中のような体ですが、靴下は足首をカバーしない踵までのものを履いています。

 「最近暖かくなってきたから…」ということのようですが、こういうことも自分では気づかないふくらはぎがつることの原因です。

 ふくらはぎがつる原因は「脱水、ミネラル不足、運動不足、冷え」です。

 「バランスの良い食事と運動、体を冷やさないこと、寝る前の水分補給」がふくらはぎがつって起きることなく安眠するための対策です。

 そして体の左右差、部位ごとの体温の左右差を客観的に伝えることは、手技療法者ができる大事なアドバイスです。

 指圧後、全身が引き締まったので指圧が体中の筋肉の運動になっています。

 花粉症で運動ができなくて足がつるという方は、全身指圧を受けてみてください。

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2013年4月20日 (土)

50代女性右母指ばね指。

 50代女性、手芸の店を経営していて「右母指ばね指」のため御得意様の紹介で指圧にいらっしゃいました。

 症状が悪化したのは1ヶ月前からで、整形外科ではステロイド注射による治療を断ってきたということです。

 炎症が強ければステロイド注射に過敏に拒否反応を示さなくてもいいと思うのですが、どうやら「右母指のばね指の検査で靴下を脱いでください」と言われたことなど、トンチンカンな対応があって信頼できなかったという理由もあるようです。

 新人の技師さんが検査を担当したのでしょうか?単純なミスですが不安を抱えた患者さんには治療に対する大きな不信感を与えます。

 右母指の伸展屈曲をしていただくと屈曲が途中で止まります。

 母指を内側に入れてグーを作り手関節を尺屈させるフィンケルスタインテストで痛みが再現されないので伸筋腱の問題は除外できます。

 右前腕の屈筋、右手関節屈筋支帯、右母指球の触診で痛みはありません。

 右手掌側中手指節関節の遠位で「小さな塊り」に触れました。

 これがばね指の引っかかりの原因です。

 腱鞘炎は腱と靭帯性腱鞘に挟まれた「薄い滑膜の炎症」です。

 ばね指は腱鞘炎が悪化して滑液が固まり小結節が関節運動を邪魔している状態です。

 主な原因は「使い過ぎ」と「女性ホルモンの減少」です。

 手芸で細かく手を使うのに加えてハサミをよく使うことと50代という年齢を考えれば、ばね指になったこともやむを得ないかなと思います。

 まずは患部を安静にしてできるだけ使わないようにすることが大切です。

 バッグやレジ袋を患側の手で持ってはいけません。

 炎症反応でむくみますから、パジャマの上着のボタンを開けて手を突っ込み、手を心臓より高く上げて寝ることも症状緩和に有効です。

 伏臥位の指圧から始めます。

 患部は触らず、誘導的に全身の血行促進によりばね指の症状を緩和していきます。

 頚から肩のこり、全身のむくみ、上半身の使い過ぎ、下半身の使わな過ぎは明らかです。

 色白の水太りタイプで、若い頃に腎盂炎になったことがあるということも腎経の問題として考えに入れておきます。

 頚から肩のこりが緩めば第5頚神経から第1胸神経支配の正中神経を始め、手指への神経伝達と血行が活発になります。

 全身指圧後、患部より遠位の右母指球から前腕へのアロマオイルマッサージを行いました。

 むくみに対してジュニパー1滴、鎮痛と血行促進にマジョラム1滴、キャリアオイルには関節炎に効果的なセントジョーンズワートの浸出油5mlとスイートアーモンドオイル5mlで1%濃度ブレンドオイルを使用しました。

 患部をごりごりマッサージしてしまえば滑膜の炎症が悪化します。

 マッサージのやり方、部位、刺激の程度を参考にしていただけるように、説明をしながらマッサージを行いました。

 指の動きの悪い時には、ぬるめのお湯を入れた洗面器の中でグー、パーの運動をゆっくりと行うのも症状緩和につながります。

 手根骨と橈骨・尺骨の間に隙間を作る牽引気味のアロマオイルマッサージでは、手関節がポキッと音を立てました。

 いろいろな関節が短縮し、むくみを溜めた体でした。

 指圧後、ばね指の右母指の屈曲がしやすくなっていました。

 しかし小結節が消えたわけではないので、できるだけ安静を保っていただき、これからも症状緩和のお手伝いをさせていただきたいと思っています。

 

 

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2013年4月19日 (金)

サンパチェンスは空気清浄能力が一般の草花の数倍。

 サンパチェンスの鉢植えを買いました(カインズホームで398円でした)。

 サンパチェンスは空気清浄能力が非常に優れていて、一般の草花に比べて二酸化炭素の吸収能力が4~6倍、二酸化窒素の吸収能力が5~8倍、ホルムアルデヒドの吸収能力が3~4倍だそうです。

 「Sun (太陽)」+「patiens(英語では「patient」=我慢強い)」ですから日差しに強いのがサンパチェンスの特長です。

 サンパチェンスはツリフネソウ科でインパチェンスの仲間です。

 高温多湿に弱いインパチェンスの改良型がサンパチェンスです。

 ちなみにインパチェンス(Impatiens)の「Im」は否定の接頭語ですから、名前の意味するところは「我慢できない」です。

 インパチェンスは成熟して乾燥すると、雌蕊の中の仕切りが裂開して種子を飛散させることを「我慢できない」ところから付いた名前だそうです(日本ではアフリカホウセンカをインパチェンスと呼んでいるようです)。

 サンパチェンスを玄関に置きました。植物の空気清浄機です。

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2013年4月18日 (木)

肩の曲面への垂直圧。

 昨日の生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校のアロマ指圧講座は「肩の曲面への垂直圧」がテーマでした。

 肩の頂上から肩甲骨に下がっていく部位のR(曲面)に垂直圧を入れるのは簡単なことではありません。

 指力で圧し込めば確実に垂直圧はねじれます。

 ふわりと母指指紋部を乗せて肩のRに対して圧の向かう方向をねじらずに体重移動の垂直圧を入れていくことができれば、体のどの部位に対しても体重移動の指圧ができます。

 実技では、爪先を外側にねじることで上半身が内側に向かおうとする自然な体の反動を利用して、ベッドサイドポジションから肩のRに入れる垂直圧の実技を横臥位と伏臥位で行いました。

 「横から肩のRに向かわなくてもヘッドポジションからやればいいじゃないか」という考え方もあると思います。

 では病室のベッドで点滴もしていてヘッドポジションがとれない時はどうしますか?

 どの立ち位置からでも体重移動の垂直圧ができるようになった時に、指力がいらないということが本当に理解できます。

 その時にはふわりと背中を1点圧してもおなかの広い面が圧しつけられるような円錐形に放射する重たい圧がかけられるようになっています。

 横臥位・肩甲下部脊柱起立筋の指圧も「60°前に倒した体に対して下からアッパースイングですくい上げるように筋肉とのミートをしていく」垂直圧としては難しいテクニックなので実技を行いました

 「指力で圧し込むのではなく、視覚を遮断して触圧覚を最大限に使って、自分の体幹の中心を母指指紋部1点に向けていく、体を沈みこませて圧すのではなく、肘を伸ばし背中を伸ばして母指1点で体を支える」、難しいテクニックですが被術者の反応から垂直圧がミートできている時とずれている時の感覚の違いが皆さん何度かわかったようです。

 それがやがて自分の感覚としてもっとわかってくると、さらに適量刺激を得るための引き算をしていく、こりとぶつからずに止まる、こりの中心を微妙にずらすなどの駆け引きや体との会話ができるようになります。

 受ける側に回った時に、垂直圧で入った時には大きな力がまさに「ツボに入った」感覚を感じたことと思います。

 私が感じる一番難しいテクニックの実技を行いましたが、見ていると全てではありませんが思った以上に「できている」人が多かったのに驚きました。

 それが自分の感覚としてわかるまでに時間がかります。

 血管を垂直に刺激することができれば血管内皮細胞で産生される一酸化窒素の働きで血管は拡張し血行が促進されます。

 そして垂直圧は重力を利用して大きな力を得られますから「むきになって圧す必要はない」ということを自分の感覚としてしっかりと身に付けてください。

 セラピーのタッチ、癒しのタッチはそこから始まります。

 最後のアロマオイルトリートメントが終了時間後で慌しくて申し訳ありませんでした。

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2013年4月17日 (水)

30代女性、山登りの後の耳鳴り。

 去年から山登りにはまっているという30代女性、日曜日に山へ行ってきた後、右の耳鳴り悩まされています。

 標高1000mくらいのコースだったそうですが、岩場を鎖で登る場所もあったようです。

 座位の触診では右側頚部から右肩上部がこっていて、下半身がむくんでいました。

 おそらくゆっくりと歩いたのでしょう。休日の山歩きとして調度良いくらいの運動量だったようです。 

 高度が1000m上がると、気圧は約1割低くなります。気圧が低くなれば血管にかかる圧が減りますから血行は悪くなります。

 また外の気圧が下がると耳の中の内圧は上がります(比較して上がったことになります)。

 右腕をよく使い、右下肢をO脚気味にして踵体重で踏ん張っていた様子が、右の肩こり、右大腿外側のこり、右下腿前側のこりからわかります。これが岩場の鎖登りの体の使い方だったかもしれません。

 右耳の周囲も胆経ですし、体側に沿った右下肢外側も胆経ですから、耳鳴りにはO脚の矯正もしていきます。

 むくみと耳と腎経の関連を考えて、足底の『湧泉』から下肢内側、腹部正中線両側5分のラインはむくみをリンパ管に回収させていくことをイメージしながら指圧をしていきます。

 指圧中よく眠り、こりも緩んでむくみも還って体が引き締まりましたが、右の耳鳴りはいくらかまだあるようです。

 ヒノキの花粉の時期になってから花粉症の症状は軽いようですが、花粉症や月経周期に伴う女性ホルモンのバランスもこの耳鳴りには関係していると考えておいたほうがよいでしょう。

 指圧前にトイレに行き指圧後にもトイレに行ったので体液のバランスは変わり、血行を促進させることはできました。

 最後に座位で耳の周囲の垂直圧の指圧、頚椎と後頭骨を引き離す指圧、乳様突起の際の指圧、ネーゲリー氏の伸頭法などで仕上げて指圧を終えました。

 伏臥位の指圧や上肢伸展挙上のストレッチで肩甲間部がポキッと音を立てたので、胸椎の間隔の短縮も耳鳴りの原因の一つであったようです。

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2013年4月16日 (火)

日本糖尿病学会「糖質制限は勧められない」。

 日本糖尿病学会は炭水化物抜きダイエットなどの「糖質制限は勧められない」という見解を示しました。

 炭水化物抜きの糖質制限によって一時的に体重は落ちますが、その後悪玉コレステロールが増えたという症例もあるそうです。

 日本糖尿病学会が特に問題にしているのは「炭水化物を食べないかわりにタンパク質や脂質はいくらでも食べていい」という食事制限です。

 農耕民族の日本人の栄養摂取に、高タンパク・高脂肪の食事は腸の長さから言っても向いていないのでしょう。

 炭水化物抜きの糖質制限は、まだ十分な研究に基づく根拠がないということです。

 「糖尿病学会」が「糖質制限は勧められない」というキャッチーな見出しに「おやっ?」と思った方も多いと思いますが、内容をよく読んでみると極端な食事制限は体にさらなる悪影響を及ぼすということのようです。

 北極圏のクマはタンポポを貴重な餌にしていますが、温かい地域のクマはそうではないようです。

 生活環境の中で得られる食材を中心にバランスの良い栄養摂取を考えて、食べ過ぎないようにすることが健康の維持には大切です。

 あるものをあるだけ食べたり、炭水化物抜きならタンパク質や脂質はいくらでも食べていいという食事法は、カロリーオーバーになるし、胃腸も疲れそうです。

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2013年4月15日 (月)

横臥位で肩を大きく動かす便秘のストレッチ。

 便秘の人の多くは大腸がねじれているようです。

 大腸がねじれると便が溜まった重みで伸びてしまい、平滑筋の働きが弱くなって蠕動運動が衰えます。

 横紋筋のように直接鍛えるエクササイズは大腸の平滑筋には難しいのですが、温冷交代刺激や指圧・マッサージ、そして体を伸ばしたり曲げたりすることで間接的なエクササイズやストレッチをすることはできます。

 仰臥位や伏臥位で上半身や下半身を曲げたりねじったりする便秘解消の運動はよく紹介されていますので、ここでは横臥位で肩を大きく動かすことで大腸を刺激する方法を紹介します。

 まず左半身を下にして左上肢と左下肢を伸ばして、横臥位で床面と体を垂直にして、上になる右の股関節と膝関節は90°に曲げます。

 上になる右肘関節を伸ばして、右肩は伸展(後方挙上)+内転+内旋させていきます。

   クロールの息つぎの姿勢に、上になる右の股関節と膝関節を90°屈曲した形です。

 下になる左半身には横行結腸と下行結腸移行部から下行結腸、S状結腸と便秘の原因となりやすい部位があります。

 圧発汗反射で考えると、圧迫側は副交感神経が優位になり血管が拡張し平滑筋の運動が活発になります。

 この時に右肩伸展内転内旋していくと、横行結腸から下結腸への移行部がストレッチされます。

 右手の母指と示指の間隔をいっぱいに拡げて行うと「大腸経」の意識が持てるので大腸経の刺激になります。

 右手が床についたら今度は右手が一番大きな弧を描くように右肩を外転させていきます。ストレッチされていた横行結腸から下行結腸には圧刺激がかかります。

 ゆっくりと、大きく肩を動かします。

 股関節屈曲の角度を変えると刺激できる大腸の部位が変わってきます。

 広背筋を鍛えウエストを細くし肩こり解消にもなるので、できる範囲で何回でも行ってください。

 続いて向きを換えて右半身が下の横臥位でも同じように左上肢を動かします。

 腹筋系の仰臥位や伏臥位のエクササイズやストレッチでなかなか効果が出ないという方は、この横臥位で上肢を動かす運動をやってみてください。

 発想の転換でやっていないことをやってみると効果があるものです。

 私はこれで腸がよく動きます。空腹時にやってみてください。 

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2013年4月14日 (日)

70代女性右膝痛。

 70代女性、主訴は右膝変形性関節症の痛みです。

 脊柱管狭窄症もありますが腰も膝も圧して痛いということはありません。

 座位では脊柱の間隔が短縮し、背中全体が大きく後弯しています。

 伏臥位になれたので腰、膝の状態が最悪ではないようです。

 後頭部から腰までは硬くなっていましたが、圧して痛い部位はありませんでした。

 大腿後側の指圧では左右ともに坐骨神経に沿って痛みがあります。大腿後側には脊柱管狭窄症と膝を伸ばしきれないことの影響があるようです。

 仰臥位下肢の指圧では明らかに右膝に水が溜まっているのがわかります。

 右膝は左膝と比べて1.5倍ほど膨らんでいて、大腿までむくんで大腿四頭筋の筋力は弱くなっていました。

 整形外科では治療対象として丁寧には診てもらえていないようで、「齢病み(としやみ)だからしょうがない」というような扱いをされて「接骨にでも通いなさい」と言われ、その整骨院でもあまり効果は感じられないということで指圧にいらっしゃいました。

 左膝はストレッチで問題なく、右膝は内側に変形があるようですが右下肢を外側に引っ張って痛みが出ることはありませんでした。

 手術をしなくても毎日エクササイズをしていけば痛みは軽減できそうな感じです。

 下肢伸展挙上のエクササイズと膝屈曲から伸展の抵抗運動で施術を終えると、起き上がる時に膝に痛みは出ませんでした。

 少し歩いていただいても、いつもより楽に歩けるようです。

 座位で最後に触診していくと背中も伸びて、上肢伸展挙上のストレッチで腰が痛くなるようなこともありませんでした。

 鎮痛効果を上げるためには「全身施術で爽快な感覚を与えることによって精神を鎮静させる」ということがあんま・マッサージ・指圧理論に書かれています。

 「ゆっくりと、時間をかけて、お客様が理解できるような施術」をするのとしないのとでは、効果が違ってきます。

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2013年4月13日 (土)

仕事が変わって体が変わる。

 今朝の緊急地震速報にはどうなることかと身構えましたが、こちらでは全く揺れを感じませんでした。

 しかし淡路島では震度6弱だったのですね。被害が少ないことを祈るばかりです。

 地震・黄砂・北朝鮮のミサイル、備えても防ぎきれないものばかりですが、それでも万が一の準備はしておくようだと毎日のニュースで身が引き締まります。

 物騒なニュースが多い中、新型鳥インフルエンザにタミフルなどの従来の薬が効きそうだというのは良いニュースでした。

 「1ヶ月前から配送センターで荷物のパッキングの仕事を始めた30代の女性」、主訴は疲労と肩こり、腰痛です。

 座位で背中を診るとむしろいつもよりも良い姿勢になっています。

 いつもは胸椎の後弯が増強し肩甲骨が内転する(脊柱に近づく)のですが、肩甲骨が外転気味にストレッチされて背中が大きく見えます。

 右母指先端内側は荒れていました。

 おそらく段ボールをつまんだり組み立てたりすることで指先が荒れたのでしょう。

 (八百屋のチェーン店を展開する社長さんが「段ボールは手が荒れるんだ」と指圧を受けながら言ってました)

 「広い体育館のようなスペースの中をよく歩いて、広い作業台で立ち仕事で、大きく腕を広げて商品をパッキングしているのでは?」

 肩甲骨が外転方向にストレッチされていることと、ふくらはぎの筋肉が充実していることから聞いてみたところ、その通りでした。

 伏臥位の指圧後、仰臥位腹部の指圧では胃に動悸がありましたから、ストレスも溜めていたのでしょう。

 しかし来た時には白く見えた顔も、指圧後にはピンク色の頬になっていました。

 重たい物の発送もあるようで腰にも負担がかかるようですが、耐えられない負荷ではなさそうです。

 「勤務時間といい週の仕事日数も体にちょうどいいエクササイズになっていると思いますよ。姿勢の矯正になってお金がいただけるのなら続けられるといいですね。続けられるくらいのちょうどいいストレスになっています」と言うとニコッと笑いました。

 疲れてウチに来たのですから、仕事を続けることに不安もあったのでしょう。

 唇も荒れていて神経性胃炎気味ではあったと思います。

 それでも背中の姿勢の正しさから診ると、人間関係に多少大変さはあるかもしれませんが、続けてほしいなぁと思いました。きっと続けることができます。

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2013年4月12日 (金)

ピロリ菌除去の抗生物質服用で一週間の下痢。

 70代女性、ピロリ菌除去のため一週間薬を飲んだところ、その一週間ひどい下痢に苦しんだということで疲れた様子で指圧にいらっしゃいました。

 ピロリ菌の除去には2種類の抗生物質を、それぞれ大人の一日分使用量の2倍ずつ服用します。

 つまり上気道炎などの細菌感染症で服用する通常量の4倍の抗生物質を一週間服用しますから、ひどい下痢という副作用に悩まされる方も少なからずいます。

 抗生物質の服用で腸内の善玉菌も除菌されてしまうので消化吸収という消化管活動には大きな障害となります。

 しかし胃癌の発生とピロリ菌の関係を考えれば検査でピロリ菌が見つかったら現在の治療法では抗生物質を服用することになります。

 このお客様は不整脈の薬も飲んでいます。

 抗生物質を服用していた一週間の間ほとんど寝込んでいたそうで、下半身にむくみを溜め、特に左足首が太くなっています。

 不整脈があって年齢的にも心臓の働きが衰えてきている上に運動不足ですから、下半身は心臓性の浮腫と言える状態です。

 ひどい下痢の後ですから体液のバランスも酸性に傾いていて、体内にはタンパク質を分解してできたケトン体が溜まっていてだるいということもありそうです。

 自分で動きたくない時は全身性の指圧で個別の筋肉に最適な運動をさせることを考えていきます。

 病み上がりですから運動のさせ過ぎや強刺激は禁物です。

 座位の触診時には力なく背中が丸くなっていてうなだれた姿勢でした。

 伏臥位の指圧で頭はむくんでいませんでした。頭までむくんでいればむくみがもっと悪い状態ですが、そこまでではないということです。

 肩から背部のこりを緩め、下半身のむくみを還していきます。

 しばらくの間、ほとんど上半身だけを使っていたのでしょう。

 心臓のポンプの力と下肢のポンプの力は連動して血行促進に働きます。

 心臓の働きが弱くなって下肢も使えなければ、こういう時こそ指圧マッサージが適応です。

 全身指圧後、手に余りそうな下腿から足首のむくみが還って、足首が細く掴みやすくなりました。

 座位では背中も伸びています。

 このような病み上がりの指圧では通常より以上に適量刺激を考えてください。

 疲れさせないためには物足りないくらいで終わるという感覚を磨いてください。

 70代女性、不整脈、ひどい下痢の後、自分だったらどうされたいか思いやってください。

 「熱いお風呂に入っても今は疲れるかもしれない」と想像してください。

 有名なブランド卵と菜花のおしたしをいただきました。

 (それで言うわけではありませんが)われわれは期待されていると思うのです。

 「病院でも整骨院でもしないことは何か」と問わなくても、タッチの中に答えがあります。

 「ただ触るのではないこと」を求められていると感じます。

 今後、腸内の善玉菌を増やしていかなければいけませんから「ヨーグルトや浅漬けを食べる」というアドバイスをさせていただきました。

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2013年4月11日 (木)

ヒノキの花粉症と腰痛+膝痛。

 ヒノキの花粉症の方の症状が悪くなっているようです。

 30代男性、主訴は腰と膝の痛みです。

 仕事で重たいものを運んで背部も下肢も筋肉が収縮して身長が縮んだ状態になり、体に疲れが溜まっています。

 それ以上に大変そうなのがヒノキの花粉症の症状です。

 待合室で待っている間はクシャミと鼻をかむ音が何度も聞こえてきました。

 このお客様はスギの花粉症もあって、スギの時は結膜炎の症状も強いそうですが、ヒノキでは目は楽なのだそうです。

 伏臥位の指圧では頭がむくんでいます。

 鼻炎の鼻詰まりは血管拡張ですから頭部顔面では血液の渋滞=むくみが起こります。

 肩上部僧帽筋と肩甲挙筋が重なる肩根点、特に右がこっていて、両上腕がむくんでいます。

 肩甲下部も左より右がこっていて右腕主動で重たい物を運んだのでしょう。

 腰痛ですから当然腰の筋肉も緊張していましたが、ギックリ腰の経験をしているので膝を曲げて重たい物を持ち上げる意識があって、大腿後側の膝の屈筋で腰をカバーしていたようです。

 背部から大腿後側の筋肉を緩め仰臥位に移ります。

 大腿四頭筋の筋肉はこっていませんでした。

 このケースの膝痛は大腿四頭筋の筋力低下(使わな過ぎ)と大腿後側の使い過ぎというバランスの悪さが原因です。

 花粉症で外を歩かない、運動不足ということも腰痛、膝痛の原因でしょう。

 頭部顔面の指圧前に鼻炎の症状は治まり、指圧中に鼻をかむこともクシャミをすることもありませんでした。

 指圧後、仰臥位下肢伸展挙上のエクササイズと膝の抵抗運動をしていただきました。

 「曲げた膝を伸ばさせまいとするセラピストの力に抵抗して伸ばす」ことで大腿四頭筋が収縮し、「最後にセラピストが負けてあげる」ことで膝関節がストレッチされます。

 指圧後は腰痛も膝痛も解消し、マスクもせずに帰っていきました(マスクはしたほうがよいと思いましたが…)。

 ここしばらくは朝晩冷え込むので代謝が落ちてむくむ人が多くなると思います。

 できるだけ歩きましょう。

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2013年4月10日 (水)

豆乳とおからで味噌を作るという発想。

 昨日テレビ番組で「豆乳とおからで味噌を作る」のを見て、その発想に感心しました。

 豆乳とおからを使えば大豆を煮る手間を省くことができます。

 国産の上質な豆乳とおからを使えば大豆を上回る味に出来上がるかもしれません。

 2ヶ月で完成するそうです。

 微生物による発酵で出来上がる味噌作りで省略できる作業を見つけ出して代替品を使うという発想は、指圧・マッサージの工程の中でも活かすことができます。

 絶妙な適量刺激の手加減まではいらない健康な部位なら、ホットパックや低周波治療器などを利用することでも、ざっくりと施術をすることでも、味噌の発酵のように被術者の血行にまかせていいと思います。

 機械を使わない私は「大豆を煮ること」を省略できないのかもしれませんが、味噌作りの発想としては「そこは豆乳とおからでよさそうだ」と思いました。

 施術では往々にして足し算がやり過ぎになり、引き算が功を奏するものです。

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2013年4月 9日 (火)

2400万人が変形性膝関節症。

 日本の人口の約5分の1の2400万人が変形性膝関節症なのだそうです。

 50代以上では女性の約6割、男性の約4割が変形性膝関節症だそうです。

 主な原因は肥満や運動不足、生活習慣病です。

 高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症など)があれば動脈硬化が進行して膝にも悪影響を及ぼすので要注意です。

 膝にかかる体重の負担は「走ると10倍」「階段は5~7倍」「歩くと2~3倍」になります。

 運動と食生活の改善で肥満を防ぐということが変形性膝関節症の予防には必要です。

 膝への負担を考えれば「歩く」ことが継続できる運動です。

 高脂肪食の食習慣は「食欲をコントロールする視床下部にストレスをかけてさらに高脂肪食を欲するようになる」そうです。

 琉球大学の益崎裕章教授の研究では「玄米に含まれるγ-オリザノールは視床下部へのストレスを防ぎ高脂肪食を欲しなくする」ということがわかりました。

 玄米食とウォーキングは変形性膝関節症の予防になりそうです。

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2013年4月 8日 (月)

レジスタントスターチ、冷たいご飯を食べてダイエット。

 昨日一昨日と春の嵐が吹き荒れて各地で大きな被害が出ました。

 雨上がりの晴天から突然風が吹き荒れたり、にわか雨が降ったりで、この土日は運動不足の方が多かったかもしれません。

 先週は花粉症の方からスギからヒノキに花粉が変わってきたという話をうかがいました。

 花粉の種類の変化がわからない私は今年もスギとヒノキの花粉症にはなっていないようです。

 さて運動不足の肥満の解消には運動をすることが一番なのですが、炭水化物をレジスタントスターチ(難消化性デンプン)に置き換えることでもダイエットをサポートすることができます。

 レジスタントスターチの代表は「冷やご飯」です。

 炊きたてのご飯の反対が冷やご飯です。

 温かくて甘くて美味しい炊きたてのご飯とは違って、冷たくて硬い「冷やご飯」は消化吸収されにくいレジスタントスターチです。

 玄米の冷やご飯なら玄米自体がレジスタントスターチなのでより効果的です。

 動物は煮炊きをしません。

 動物は米を精米することもできません。

 そういう意味ではローフード(生の食材)の食習慣を実践する人々は自然界の動物たちと同じように現代的な肥満にはなりにくいはずです。

 「冷や飯食い」というと日陰の身を差しますが、美味しい調理済みの食品を手軽に買うことができる調理技術の進んだ現代において健康を維持するためには「冷や飯食い」がお勧めです。

 南こうせつさんがかぐや姫時代の『赤ちょうちん』の歌詞「キャベツばかりをかじってた」について「ダイエットをしてたんじゃないよ」とステージでジョークにしていたのを思い出しました。

 「キャベツばかりをかじる」ことがキャベツダイエットとしてオシャレ感を持ってしまう危険があるというのは、豊かになった時代の流れを感じます。

 豊か過ぎるカロリーを減らすために効果的なのは質素な食事と運動です。

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2013年4月 7日 (日)

腋に物を挟むイメージの肩関節内旋のエクササイズで背中のたるみを引き締める。

 背中のたるみを引き締めるためには脊柱起立筋を使って背中を起こすことだけなく、腋を締めて「広背筋を使う」ことが効果的です。

 広背筋は肩関節の内旋筋ですから上腕を内側にねじって手掌は外側に向け、肘を伸ばして上肢を下げます。

 腋に物を挟んだ時のようにしっかりと腋を締め、肩関節には伸展(後方挙上)と内転の意識もします。

 実際に肩関節を伸展や内転をしなくても腋の隙間をしっかりと締めればその方向に負荷がかかります。

 この体の使い方はクロールで水を掻いた時と同じです。

 水泳選手の引き締まった背中は広背筋を鍛えているからです。

 日常生活の中でも、腋に物を挟むイメージで背中を起こしておなかを引っ込めればドローイングもプラスされて上半身が引き締まります。

 肩関節内転・内旋の手仕事では肘が曲がって腋が開きます。

 パソコン作業の合間でも休憩時間にでも、気がついた時に腋を締めて肘を伸ばしてください。

 五十肩の肩関節外転・外旋障害のストレッチにもなります。

 先日のアロマ指圧講座で受講生の方々に「腋に物を挟むイメージで肩関節を内旋」していただいたところ、皆さん一瞬でナイスボディになりました。

 ナイスボディをキープするためにはこのエクササイズを継続してください。

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2013年4月 6日 (土)

両足同じ部位に治りかけの本人が気づいていないウオノメ→むくみ、肩こり、腰の疲れ。

 30代女性、肩と腰がこっていて全身が軽くむくんでいます。

 症状は重くありませんが花粉症です。

 運動不足とデスクワークで血行不良になっているようでした。

 伏臥位の指圧では上腕にむくみがあり、肩と肩甲下部、骨盤上際の腰部、大腿後側がこっていました。

 パソコン作業を長時間行っているということですから、肩関節内転・内旋+猫背の座位姿勢が続いてこのような血行不良、筋緊張が生じたようです。

 足底の指圧では両足の同じ位置にウオノメを見つけました。

 第1趾と2趾の間の延長線上で母趾球の外側遠位、「湧泉」よりも足趾に近い位置に小さくて治りかけの本人も気づいていないウオノメがありました。

 両足の同じ部位に同じような接触刺激がかかる原因で思い浮かぶのは「靴が合わない」ということです。

 姿勢によるものなら普通は左右対称のウオノメはできません。

 靴が合わないことが肩こりや腰痛の原因になることもあります。

 指圧中よく眠り、筋肉の緊張は緩和され、むくみも流れて引き締まりました。

 気になったのは手も足も深爪にしていることです。

 足先に軽い冷えがあったのは深爪のため体重を足先にかけない習慣ができて爪先が使えていないということなのでしょう。

 指圧後帰り際に玄関で最近気にいってずっと履いているという新しい靴を見せていただくと柔らかい素材のローファーでした。

 おそらくウオノメの原因はこの靴ではありません。

 その前によく履いていたのが「サイズの少し大きな靴」だったそうです。

 大きな靴の中で足がこすれてウオノメができたようです。

 新しいウオノメではない、治りかけのウオノメだと診たのは当たっていたようです。

 深爪は誰にも指摘されたことがなかったそうですが、巻き爪一歩手前くらいに診えますから「爪は肉を覆うくらいに」と申し上げました。

 「爪の白いところは切るものだと思っていた」ということですからキッチリとした性格なのでしょう。

 爪の間に汚れが入るのが嫌で、だんだん深爪になっていったようです。

 まずは御自分の「美学の基準」よりも爪を1ミリ長くするところから始めてください。

 ウオノメから遡って体の物語を考えた指圧でした。

 

 

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2013年4月 5日 (金)

五十肩のアロマ指圧。

 昨日は生活の木 飯能 薬草香園で「五十肩」をテーマに講座をしてきました。

 五十肩は加齢変性に伴う石灰化や炎症、腱・腱板の断裂により主として肩の外転(側方挙上)、外旋で強い痛みが出ます。

 ドライヤーが使えない、お尻が拭けない、車を運転していて駐車場で駐車券がとれないなどの訴えが問診では上がってきます。

 野球の投手の肩の痛みのように使い過ぎが明らかであったり、他の病名がつく場合は五十肩とは呼びません。

 肩関節の構造を考えてみると、「肩峰と三角筋」以下「肩峰下滑液包」「三角筋下滑液包」「棘上筋腱」と狭い空間に層が重なっていて、棘上筋腱は肩甲下筋腱・棘下筋腱・小円筋腱と癒合して回旋腱板となり、上腕骨頭を覆う関節包とも癒合しています。

 簡単に言ってしまえば肩関節外転の動作では肩峰と三角筋以下が圧迫されます。

 滑液包というクッションの劣化や筋肉の衰え、ストレッチ不足、血行不良などにより五十肩になります。

 五十肩の患部は肩峰の下であることが多く「触りたくても触れない」というのが指圧・マッサージをする時の大事な考え方です。

 炎症や石灰化の癒着で強い痛みがあれば患部は触らなくていいのです。

 「誘導作用」を利用して血行促進をはかります。

 ツボ刺激は離れた部位から遠隔操作ができますから誘導作用を発揮することができます。

 肩甲骨周囲の筋肉の支配神経は第5頚神経から第1胸神経ですから腕神経叢と同じです。

 つまり上肢のツボ刺激は肩甲骨周囲の患部の治療穴となります。

 もちろん肩甲骨上部の棘上筋、肩甲骨外側縁の小円筋、肩甲骨中部・下部の棘下筋の血行促進が外転・外旋を円滑にしていくためには重要なポイントです。

 五十肩になった方は「このままずっと肩が上がらないのではないか?」という不安を抱えていますから、痛みを与えるような強い刺激はしないことです。

 理論の講義の後、棘上筋・小円筋・棘下筋を中心として後頚部から背部までの軽い指圧、軽擦、前腕のツボを使ったアロマオイルトリートメントの実技とコッドマン体操、壁上行運動、肩関節回旋のストレッチの実技を行いました。

 ブレンドオイルには花粉症の時期でもあり二酸化窒素除去能力に優れ鼻詰まりに効果のある「モミ」と鎮痛や血行促進など効能の多い「ラベンダー(ブルガリア産)」とキャリアオイルにはスイートアーモンドオイルを使いました(濃度1%)。

 前腕外側で尺側の小腸経のアロマオイルトリートメントと、同じく小腸経で小円筋上の「肩貞」、小腸経で棘下筋ほぼ中央の「天宗」などを結びつけて施術をしてみてください。

 今回の五十肩の講座は一つでも二つでも理解できれば十分です。

 力でぶつからないこと、小さいストレッチから始めて毎日続けて1cmでも可動域が拡がればいいというコーチング、自分が疲れないように、自分の感覚に正直に、自分のタッチを作ってください。

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2013年4月 4日 (木)

頭皮の血行促進には垂直圧の指圧が最も効果的(昨日の「ためしてガッテン」より)。

 昨日のNHK『ためしてガッテン』のテーマは「劇的改善!女性の薄毛」でした。

 「改善できる女性の薄毛」は甲状腺機能低下症の場合で、生命活動を活発にする甲状腺ホルモンの分泌低下による薄毛なら、甲状腺ホルモンを服薬し治療することによって薄毛は劇的に改善するということでした。

 1日100本程度の抜け毛は正常ですが、1日300~400本の抜け毛があって目や口の周りにむくみがあり疲労感が強い場合は甲状腺機能低下症かもしれないので要チェックです。

 頭皮マッサージはさすったり、揉むのではなく、「垂直圧の指圧が最も効果的」という実験結果も紹介していました。

 頭皮への垂直圧の指圧は、頭皮に栄養を運ぶ血管を刺激して血管内皮細胞で産生される一酸化窒素(NO)の働きを活性化させて血管を拡張させます。

 血管内の一酸化窒素の働きは血管拡張作用の他にも、血小板凝集抑制作用、血管平滑筋増殖抑制作用、白血球の血管内皮細胞への接着・浸潤を抑制する作用があります。

 つまり血管内の一酸化窒素は血管を拡げて血圧を下げ、血管内の肥厚を抑制して動脈硬化を防いでいます。

 「一酸化窒素は少な過ぎても多過ぎても酸化ストレスとなります」。

 つまり垂直圧の指圧が一酸化窒素の働きを活性化させて血行促進に効果的だからといってもむやみに圧し続ければいいというものではありません。

 大切なのは適量刺激です。

 番組で紹介した実験データでは、1分間の頭皮マッサージを半年間続けたところ毛髪密度が6%増えたそうです。

 垂直圧の指圧をしてください。無理な指力は必要ありません。

 

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2013年4月 3日 (水)

花粉症→注意力散漫→左足趾打撲→右腰痛。

 花粉症の方の指圧が3人続きました。

 一番状態が悪かった方は50代女性で、前日に喘息の発作も起こしていました。

 鼻が詰まっていて鼻水が止まらず手が荒れています。

 しかし主訴は右腰痛でした。

 「ぎっくり腰になりそうな感じがする」ということで、これはぎっくり腰経験者ならわかると思います。

 これ以上無理をするとブチッといきそうな気がして指圧にいらっしゃいました。

 喘息の発作を起こす前に左足趾の足の甲の側を打撲していて、第2~4趾の趾節関節に内出血がありました。

 花粉症と疲労で注意散漫になって左足を何かにぶつけたようです。

 その時にはすでに腰痛姿勢であるO脚気味になっていて左足は内反していたのでしょう。

 左足をぶつけた時の衝撃と、体勢を保とうとする咄嗟の防御姿勢で対角線の右腰に強い負荷がかかって筋肉に小さな傷ができたようです。

 座位の触診で上半身と下半身が別の動きをする時の要となる「右腰方形筋」のあたりの痛みであることがわかりました。

 花粉症の鼻炎があって前日に喘息発作がありましたが背部の筋肉の緊張はさほどでもありませんでした。

 頚の付け根にはこりがありましたが、こりよりもむしろ全身性のむくみが気になりました。

 アレルギー性の炎症反応=水毒=皮膚疾患というのは東洋医学的なセオリーです。

 花粉、黄砂、PM2.5の相乗作用で敏感な体質の方は「手の荒れ」の他に全身のアトピー性皮膚炎や全身のむくみに不快な日々を過ごしていらっしゃるのではないでしょうか?

 全身指圧後、上腕や下肢のむくみは血行促進によって腎臓が活発に動いて処理してくれたようです。

 指圧中に一度鼻をかみましたが、くしゃみも出ず、指圧後に起き上がったら鼻が通っていました。

 始めは仰臥位左股関節屈曲のストレッチで右腰に痛みが出ましたが、指圧後には股関節のストレッチでも右腰を圧してみても痛みはありませんでした。

 「左足趾をぶつけた瞬間に対角線の右腰の筋肉を使って姿勢を保とうとしたことで、おそらく右腰方形筋に小さな傷ができた」という触診の時の予測通りだったようです。

 2~3日は体幹の動きを慎重に行ってくださいと申し上げました。

 寒い雨の日が続いて花粉が飛ばないので症状が軽くなるかといえば、気圧が下がって血管にかかる圧が減るので鼻の血管が余計に拡張して鼻詰まりがひどい状態になっている方が多いのではないでしょうか?

 疲れきって怪我をするようなことがないように、指圧・マッサージでメンテナンスをしてください。

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2013年4月 2日 (火)

トドマツ精油は空気中の二酸化窒素と引き合って凝集する(有効成分はβフェランドレン、ミルセン)。

 エステー化学のトドマツ精油の二酸化窒素除去能力の研究をインターネットで見ると、その有効成分はモノテルペン系炭化水素のβフェランドレンとミルセンだということですが、これらの成分単独よりもトドマツ精油を使ったほうが効果があったようです。

 「トドマツ精油に含まれる成分が空気中の二酸化窒素と引き合って凝集する」ということを考えていたら、マツ科モミ属であるトドマツ(Abies sachlinesis)からバルサムモミ(Abies bllsamea)に思い至りました。

 バルサムモミは樹脂として利用されています。

 たくさんの芳香成分からなる有機化合物の精油の中には、樹脂を含む重たい精油もあります。

 トドマツ精油には粘性のような吸着力、凝集力があるのかなと思いました。

 エステー化学のグラフによると、スギやヒノキの精油と二酸化窒素を混合しても2時間後には20~40%程度二酸化窒素が残っていたようですが、トドマツ精油との混合では2時間後に二酸化窒素が100%除去されていました。

 トドマツ精油の成分の絶妙な相乗作用なのでしょう。

 この研究の中で、トドマツ精油は抗酸化作用においても非常に優れていることがわかったようです。

 βフェランドレンはジンジャー、フェンネル、ネロリ、ローズウッドなどに含まれています。

 ミルセンはジュニパー、オレンジスイート、ブラックペッパー、ベイなどに含まれています。

 トドマツ精油の成分の組み合わせが二酸化窒素除去に絶妙だったことは確かですが、さらに研究を進めると他の精油の中からも二酸化窒素除去能力に優れたものがわかってくるかもしれません。

 くどいようですが「生活の木のモミ精油」=トドマツ精油です。

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2013年4月 1日 (月)

生活の木のモミ精油はトドマツ精油です。

 生活の木のモミ精油はトドマツ精油でした。

 生活の木のモミ精油で窒素酸化物や二酸化窒素の対策ができます。

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平成25年度の始まり、f分の1のゆらぎをテーマに。

 今日から平成25年度が始まります。

 1月と4月の2本立てで年の初めが毎年やってきますが、実務的な年度の始まりが4月であることには休眠打破のような生理学的な必然を感じます。

 日本には四季があり、東洋医学では環境に即した体の変化を考えます。

 なだらかに気候が推移していけば環境の変化に体がついていけるのですが、最近の急激な気温の変化の日々の中で体の恒常性を維持することは頑健な体でないかぎりとても難しいことです。

 小川のせせらぎの音に耳を澄ましていると水量の変化によって音が変わるように、人間の体を流れる血液も運動量や気圧の変化によってその流れが微妙に変わります。

 小枝や葉っぱが細い小川の流れの一部を堰き止めるようなことは血管の中でも起こっています。

 脂肪の塊りが血流を堰き止めることも、癌細胞が生まれることもあります。

 「10回に1回大きな波が来て、100回に1回とても大きな波が来るような」繰り返しの中で「f分の1のゆらぎ」が生まれます。

 他者からの強い刺激が一方的に続く中で「f分の1のゆらぎ」が生まれることはありません。

 「わからないくらいの微妙な変化」が絶妙であったりするのです。

 昨日は縁のあるいろいろな神社に御参りして、平成24年度を風邪も引かずに終えられそうなことに感謝をして頭を下げてきました。

 その後不思議となかなかたどり着けない温泉(ナビいらずの私には珍しいことでした)で、ぬるい露天の低張性含ヨウ素塩化物泉に入って「f分の1のゆらぎ」を表現するタッチを新年度のテーマにしようと決めました。

 PH8.0の温泉は懐かしいしょっぱい香りがしました。

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