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2013年7月31日 (水)

紫外線と紫の花、野菜、果実(御客様トーク)。

 先日御客様トークでウケた紫外線と紫の花や野菜のお話です。

 夏になるとアサガオ、アジサイ、ラベンダー、ナス、ブルーベリーなどの紫色の植物が多くなります。

 人間はメラニンで肌を黒くして紫外線から体を守りますが、植物にはメラニンがないので紫色の植物はアントシアニンで紫外線から花や実を守ります。

 アントシアニンを持つ紫色の植物は、強い紫外線が降り注ぐ夏に適応しているといえます。

 庭にはラベンダーが咲いていて、ポプリにして施術室にもありますから、会話の流れもあってこんなお話をしてみました。

 7月に入ってから毎朝ブルーベリーを摘む日課が加わって、朝の忙しさが増しました。

 それでも毎朝いただくブルーベリーのアントシアニン効果か、体は快調です。

 昨日は御客様からナスをいただきました。

 紫外線に適応したナスです。

 お話がしたい御客様、お話の途中で眠ってしまう御客様、いろいろです。

 御客様トークは御客様が誰かに話したくなるようなミニ情報をはさむように心がけてください。

 健康情報、お店の情報、自分が気になることは御客様にとっても有益な情報であることがあります。

 「マリンブルー・ブルースカイ」、何のことだと思いますか?

 アジサイの品種の名前です。青い青い名前です。ちょっと誰かに話してみたくなりませんか?

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2013年7月30日 (火)

頭痛、のぼせには前胸部の詰まりも緩める。

 ガーデニングで背中から腰に疲労が溜まった御客様に指圧をしました。

 ホームセンターで園芸用の土や肥料をたくさん買って、それを運んで土を作るのはけっこうな重労働です。

 米袋より重たい土の袋を運ぶ時は、筋肉が収縮し、血圧が上がった状態が続きます。

 蒸し暑い日の不快感は体も脳もより一層疲れさせます。

 働いて溜まった背中や腰の筋肉疲労は急性の炎症と診て、スポーツ後の施術と同じように弱い刺激で浅くテンポ良く老廃物を流していきます。

 地面に置いた重たい土の袋を持ち上げる時、膝屈曲の蹲踞の姿勢から猫背中腰で立ち上がり、目的の場所まで運びます。

 重ければ肘伸展で、歯を喰いしばっていたのかもしれません。

 上腕三頭筋、咬筋、胸鎖乳突筋がこっていました。

 ガーデニングも猫背の手仕事なので頭の重さが肩にかかってきます。

 肩上部僧帽筋のこり、肩甲挙筋のこり、鎖骨周囲もこっていました。

 夏のガーデニングは強い紫外線を浴びるので、肌も目も疲れます。曇っていても紫外線は降り注いでいます。

 気温と湿度の高い夏の屋外での労働は、たとえ短時間でも早く疲労が溜まります。

 蒸し暑くて熱がこもり熱中症になりやすいのが夏のガーデニングです。

 伏臥位の指圧から仰臥位の指圧に移ると額や耳の周りは汗ばんでいました。

 ガーデニングでの筋収縮は体温と血圧を上げさせて、のぼせ気味だったようです。こもった熱が指圧で発散されました。

 御客様に頭痛やのぼせがある時、前胸部を緩めることを忘れないでください。

 頭部顔面への動脈血の流れは、①心臓→大動脈弓→左総頚動脈、②心臓→大動脈弓→腕頭動脈→右総頚動脈、③心臓→左右鎖骨下動脈→左右椎骨動脈です。

 つまり頭部顔面と総頚動脈の前頚部と椎骨動脈の後頚部の施術をしても、猫背で詰まった前胸部を緩めなければ酸素と栄養に富んだ動脈血の供給が不十分で、静脈血もリンパも滞りますからのぼせを下ろすこともできないということになります。

 血管の流れを考えれば頭痛ものぼせも前胸部の施術が欠かせません。

 指圧中はよく眠り、ガーデニングの筋肉疲労は緩和されました。

 夏の蒸し暑さという不快感は脳にも疲労を溜めて体の疲労感を増しています。

 リフレッシュさせてくれるシトラス系や森林系やシネオールなどのアロマの香りと、眠りに誘うゆったりとしたBGMを是非活用してください。

 

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2013年7月29日 (月)

山登りでも股関節は外旋し足の外側と踵に体重がかかる。

 登山で雪が残る滑りやすい斜面を歩く時は、滑落を防ぐために爪先を外側に開き踵体重にして股関節を外旋させます。

 高齢者の方の歩行は、平地でも雪の斜面を登るような足の運びになっています。

 高齢者の平地の歩行は、両手と片足の3点保持で上るべき岩場を、両手を使わずに歩くのに似ています。

 爪先に体重を移すと踵が上がるので重心は前に移動します。

 前にのめれば転倒しやすくなるので、高齢者は爪先を使わなくなります。

 指圧・マッサージで大切なことは、使い過ぎた筋肉の緊張を緩めるだけでなく、使わない筋肉を運動させることにもあります。

 蒸し暑い夏は、体力の消耗を防いだ省エネの体の使い方をします。

 太った人、むくんだ人には下肢内側のエクササイズになるようなタッチをします。

 立位で爪先に体重を乗せればを前にのめりますから、倒れないように背中を伸ばして抵抗します。

 座位では大腿後側を椅子の座面に、足底を床につけていますから、背筋を使って背中を起こさなくても倒れる心配がないので猫背になります。

 座位で踵を上げると膝関節の角度はほとんど変わりませんが、股関節屈曲の角度が大きくなって踵を上げた分だけ膝が上がります。

 爪先を使うと体を前に進める準備をするのですね。

 前に向かおうとする爪先体重と比べて、踵体重は現状維持の姿勢です。

 踵体重の時間が長いと「心も停滞していきます」。

 リラックスとは許された時間、リフレッシュとは感受性がみずみずしく蘇って前に進みたいという気持ちで溢れること、さてそろそろセラピストとしてのテンションが充実してきました。

 御客様が一生忘れられないような素晴らしいワンタッチが創作できますように…。

 

 

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2013年7月28日 (日)

夏やせ、紫外線疲労。

 昨夕は6時過ぎから雷雨で埼玉県には注意報が出ていましたから、隅田川の花火大会は中止になるだろうと思っていました。

 7時過ぎにテレビをつけると隅田川の花火中継をしていたので、東京は雲が避けて雨は降らないのかなと思っていたら、30分ほどで中止になりました。

 雲行きが怪しいとわかっていても大規模な野外イベントの中止は簡単にはできないようです。

 しかし個人で健康を管理するなら、予測できるリスクは避け続けることです。

 40代男性、前回の指圧の時よりも痩せました。

 猫背がひどくなって、下腹がポッコリと出ています。

 トラックの運転に仕事が変わって、サングラスの部分を残して顔が赤く日焼けしています。

 右脊柱起立筋中央の最長筋が外側に引っ張られるようにこっています。

 上半身が右に傾いた猫背でハンドルを握っているようです。

 直射日光を受ける右前腕外側の日焼けが左と比べて際立ちます。

 疲れていたのでしょう、指圧中はよく眠りました。

 曇っていても紫外線は降り注いでいます。

 紫外線は肌を乾燥させ、目にもダメージを与えます。

 車の中はエアコン使用で乾燥しているということもあるので、長時間の運転では体から水分が奪われていきます。

 「水分が抜けて硬くなった筋肉」という感触の部位がいくつかありました。

 全身指圧後、猫背は矯正されて、側弯していた右脊柱起立筋も緩んで伸びました。

 ここのところエアコンによる冷えと水分と塩分の摂り過ぎでむくんでいる方の指圧が多かったのですが、外で仕事をする方は紫外線に当たり続けて疲れて痩せるということがあります。

 車の運転が仕事でエアコンを使っていても、紫外線は容赦なく降り注いで体を疲れさせるので要注意です。

 光の侵入を防ぐサイドの太い大きめのサングラスをかけ、長袖シャツをはおることでも疲労は軽減できます。

 

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2013年7月27日 (土)

ホホバオイルと鯨のロウソクとピノキオ。

 「ホホバオイルは液体ワックスで他の植物オイルとは違う」ということをできるだけわかりやすく説明したいと思って調べてみました。

 長鎖の脂肪酸と脂肪族アルコールでできているホホバオイルと、脂肪酸とグリセリンからできているその他の植物オイルでは成分が違います。

 化学式から他の植物オイルとホホバオイルの違いを一言で言えば、液体ワックスであるホホバオイルは炭素を多く持っています。

 10℃以下で固まってしまうホホバオイルと10℃以下でも固まらないその他の植物オイルとの違いは炭素の数と化学式の違いと言うことができます。

 脂肪族アルコール自体が蝋として存在していて、その代表格のマッコウクジラの頭蓋油は、ロウソクや機械油としてかつては盛んに利用されていました。

 しかし捕鯨は禁止され、マッコウクジラの頭蓋油を使うことはできなくなりました。ホホバオイルが広く使われるようになったのは、鯨から取れる蝋の代用品ということでもあるのですね。

 ピノキオのお話で、「クジラのおなかに呑み込まれたゼペットじいさんがロウソク(ランプ?)の灯りをともしている」シーンは、鯨は油を得るためのものという当時の常識が反映されているようです。

 炭素が多くて低温で固まりやすい油がワックス、ホホバオイルは液体ワックス、ピノキオのクジラのおなかのシーンもからめて、機会があれば講座で説明してみたいと思います。

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2013年7月26日 (金)

頭痛、足首の冷え、耳鳴り→むくみと腎。

 30代女性看護師、主訴は頭痛です。

 指圧の前日が救急救命の資格講習の日だったそうで、心臓マッサージでずいぶんと上腕外側がこっていました。

 体は2周りくらいむくんで診え、疲れた様子で、座位で指圧をしながらの問診で「乳首が冷える」と聴こえたので「えっ!乳首が?」と聞き返したら、「足首(asikubi)」の「a」がこもって発音されずにそう聴こえたみたいです。

 苦笑いするしかないですが、ここに来る御客様は意外な訴えも持っている方もいらっしゃるので、それを聴いた瞬間は「さて何が起きているのか」と思考を巡らしていました。

 もうそれくらいのことで施術に影響することはないですし、この御客様とのお付き合いも長いですから文章にすれば「(笑い)」くらいのお話ですが、「足首」が「乳首」に聴こえることもあるので、指圧・マッサージを勉強している方はそういう状況ではよく考えてから聞き返すなりしてください。

 さて、座位ではズボンのセンターラインが左にずれていました。

 静かになると耳鳴りもするとのこと、「むくみと耳と腎」は関係しています。

 伏臥位の指圧では、上半身にこり、下半身にむくみ、ズボンのセンターラインが左にずれているということは左足を外側に開いているので左中殿筋、左大腿筋膜張筋の「環跳」や「浪越圧点」がこっていました。

 「足首」は確かに冷えていましたが、殿部から動脈血を流していくイメージで指圧をしていくとアキレス腱の周囲が温かくなっていきました。

 伏臥位の指圧途中で寝ていましたが、仰臥位に移る時に「トイレは大丈夫ですか?」と尋ねると、目覚めて猛烈な尿意を感じたようです。

 指圧前にもトイレに行き、仰臥位の指圧後にもトイレに行ったので3回分の尿を体に溜めていたことになります。

 仰臥位の指圧でもほとんどウトウトしていましたが、額には汗が滲み出してきました。

 むくみが流れて、むくみによる冷えが緩和されたということです。

 鼡径部、喉、おなかと、下肢や上肢の指圧の時に水が流れる音がしました。

 腹部の指圧でおなかがチャポと音を立てましたが、指圧後にはパッツンパッツンだったズボンに余裕ができ、ウエストも締まっていました。

 頭痛や耳鳴りは患部付近での血管の収縮とむくみが関係しています。

 全身のむくみを流し、腎機能を働かせることで緩和できる症状が、頭痛や耳鳴りそして関節の冷えです。

 熱中症対策の塩分と水分のこまめな補給が、エアコン環境下では過剰となってむくみになりがちです。

 運動ができるといいのですが、疲れが溜まっていれば運動をしてもストレッチをしても体の細かい詰まりやむくみが取れないことがあります。

 いろいろな角度からそれぞれの筋肉に適量刺激をしていく全身性の指圧・マッサージは、自分では取り除けない詰まりやむくみを流すことができます。

 自分でストレッチをして効果がなければ、是非丁寧なタッチのセラピストに身を委ねて指圧・マッサージを受けてみてください。

 むくんでいれば必ず痩せさせてくれます。

 

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2013年7月25日 (木)

膝痛の人は階段の手すりを使うので橈側手根伸筋がこる。

 ぺットボトルを持ち上げる時、母指と四指の対立圧で手掌の中にペットボトルを包み込んで落とさないようにつかみます。

 この時、手関節は背屈(手背側に屈曲)し、橈屈(母指側に屈曲)します。つまりペットボトルを持ち上げる時に母指と四指は前腕尺側の尺骨側面よりも高くなります。

 階段を上る時に手すりをつかむのにも手関節は背屈+橈屈します。

 膝の悪い方が手すりをつかんだ手に体重をかけて階段を上れば、手関節を背屈+橈屈させるので長・短の橈側手根伸筋が緊張します。

 手すりに体重をかけて階段を上る時は、まず手すりをつかむ時に肘が軽く屈曲して、階段を上がりながら肘は伸展していきます。

 肘の屈曲と伸展には上腕二頭筋と上腕三頭筋を使います。

 階段を下りる時も手関節背屈+橈屈で手すりをつかむので橈側手根伸筋が緊張します。

 手すりに体重をかけておりる時は足の位置よりも前に手をついて、まず肘伸展、次に肘軽度屈曲の動きになります。

 膝の痛みが主訴の方は「階段で手すりを使うので手関節背屈+橈屈に働く橈側手根伸筋がこる」というような主訴から派生した緊張を診ていくことがセラピーでは大事です。

 さらに「肘を曲げて物をつかめば肩が上がるので肩もこる」というところまで診てください。

 ペットボトルから直に飲む時には、手関節背屈+橈側+肘屈曲で肩が上がっていきます。

 飲み物をペットボトルから直に最後まで飲み切れば肩はすごく上がっています。

 寝違えた時や頚椎症の方は、顎を上げてペットボトルの底まで飲み切ることは痛くてできませんね。

 一つの痛みは体にどういう不具合を起こしていくかということを考えながら施術をしてください。

 大きく変形した骨を指圧・マッサージで画期的に治すことはできません。

 症状の緩和には周辺の筋緊張を緩める、主訴から派生した筋緊張を緩めるということの効果が大きいのです。

 体全体を診てください。それが心に響くタッチセラピーとなっていきます。

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2013年7月24日 (水)

左第1趾巻き爪手術後の大腿直筋の緊張。

 70代女性、巻き爪で炎症を繰り返すので左第1趾の爪の手術をしました。

 右第1趾も手術をすることになっていますが、手術が痛くてしばらく先にしてもらうことにしたそうです。

 爪は部分切除で縁に喰い込む部分だけをはえてこないようにできるようです。

 歩くのが大変だというだったので車で送迎しました。

 主訴は両第1趾のしびれで、坐骨神経痛もあり、肩もこっていて猫背です。

 右下腿外側中央の腓腹筋のたるんだ部分には、2月に湯たんぽを使っていてできたという500円玉2つ分の大きさの低温火傷の痕がありました。

 えぐれて細菌感染も起こったようで、この火傷も治るまでにはずいぶん時間がかかったようです。

 両第1趾のしびれは巻き爪も原因としてはずせませんが、腰からの坐骨神経痛も見逃せません。

 痩せ型の虚証で内臓下垂で下腹がぽっこりと出ています。

 いきなりの伏臥位の指圧は負担が大きそうだったので、膝枕を当てて膝軽度屈曲で下肢の指圧から始めました。

 左下肢はあまり使っておらず、足底内側中央の内側楔状骨付近の指圧では痛みを感じたようです。

 内側楔状骨は前脛骨筋の停止部ですから、踵体重で前脛骨筋を使っているので緊張が続いているということがあるようです。

 右の大腿四頭筋のうち大腿直筋の起始部である下前腸骨棘付近は特にこっていました。

 左に比べて右股関節の可動域は狭く、巻き爪手術の影響で左足に体重をかけないようにしていて、右足体重になっているようです。

 大腿直筋のこりですから、右下肢は日常的に膝伸展の力が強く入っています。

 上肢には三角筋前部のこりがありました。これは肩が上がり気味だということです。

 頭にむくみはなく、のぼせているようなことはありませんでした。

 腹部の指圧では心窩部から臍の近くまでがスカスカで手ごたえがありません。

 腹部9点の手掌圧で、じっくりと内臓を上げていきます。

 伏臥位に移り、猫背を伸ばしていきます。

 腰にはしつこいこりがあったので弱い圧で緩めていきます。

 右中殿筋のこり、右大腿二頭筋のこり、坐骨神経痛の症状は右下肢のほうが強いようです。

 右下腿外側の低温火傷の痕は触れても痛みはなく、茶褐色の痕が残っていますがよく治っています。

 伏臥位下肢の指圧の後に膝屈曲の大腿四頭筋のストレッチをすると、左右両方で痛みを感じたようです。

 右は使い過ぎ、左のこりはそれほどでもなかったのですが、膝を突っ張って歩いていると思われ、やはり緊張を続けていたということと、ストレッチ不足も明らかです。

 垂直横臥位のストレッチで脇腹(腰椎)を伸ばして指圧を終えました。

 仕上げの座位指圧でも形状記憶されたように内臓は上がったままでした。

 おそらく腰椎には加齢的な変形があり脊柱管狭窄症がありそうですから猫背のほうが楽なので、また内臓は下がってくるでしょう。

 加齢的な変形への施術は、生活の質を高めるための施術です。

 元に戻ったら、また伸ばすということの繰り返しです。

 それは少しでも長く幸せな時間を作るということ、決して無駄なことではありません。

 

 

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2013年7月23日 (火)

ピロリ菌除菌服薬中、心窩部と右上腹部の痛み。

 60代女性、検査でピロリ菌が見つかり除菌のために抗生物質2種類とプロトポンプ阻害薬(胃酸分泌抑制)を服薬中です。

 主訴は心窩部の痛みと右上腹部の痛みで、自らストレスで胃がすぐに痛くなると問診で訴えることからも、性格は神経質で気に病むタイプであることが感じられます。

 脈拍は1分間に72、脈が跳ぶことはありません。

 左前腕外側に内出血の痕があったのでうかがったところ、血管が細くて採血が前腕内側ではできずに手三里のあたりの静脈から採血したようです。

 最初に採血しようとした看護師さんはそれでも採血ができず、ベテランの看護師さんに代わってもらったものの、脆い血管からは血液が漏れ出したようです。

 採血の時にアルコール綿が使えないそうですから、他のアレルギーもいろいろとありそうです。

 副鼻腔炎の手術をしていて、臭いがわからないということもあるようで、アロマミストのクラリセージとローズマリーのシソ科セットの香りがわからないのは残念です。

 伏臥位の指圧で肩から背中にかけては胃の反射区の左肩上部と左背部よりも、右肩上部と右背部がこっていました。

 右上腹部痛の訴えがあり右肩と右背部は肝臓の反射区と言えますが、肝臓が悪そうな感じはしません。

 もし肝臓に痛みがあるようならば肝臓病のかなり進行した状態ですし、顔の黄疸であるとか下肢の異常なむくみもありません。

 足底内側の胃の反射区や肝臓の反射区を圧して特に痛みがあるような様子もありません。

 伏臥位の指圧中、時々枕から顔を上げて話すほど、話したい事がたくさんあるようで、おしゃべりが止まりませんでした。

 仰臥位の上肢、下肢の指圧で際立った圧痛点はありません。

 さておなかの指圧では心窩部、その下の臍との間(胃)、右上腹部に圧痛がありました。

 胸骨剣状突起の下の心窩部痛は胃の影響、その下の胃には炎症があるということでしょう。

 アレルギー体質で神経質な胃弱体質ですから、ピロリ菌除去の服薬前から胃炎は続いていたということでしょう。

 抗生物質で胃が荒れることもあります。逆流性食道炎が起きて心窩部痛となっているということもありそうです。

 右上腹部の圧痛点は肝臓より下です。触圧しながらそれを伝えるとと安心されたようです。

 便秘になっているということで、抗生物質は腸内の善玉菌も除菌してしまいますから、右上腹部痛は便の停滞の影響もありそうです。

 胃弱、胃下垂体質ですから横行結腸の位置は右上腹部よりも少し下がっていると思えるので、炎症部位の突き上げるような拍動があちこちに響く感覚を感じているのでしょう。

 全身指圧後、おとなしくなった、穏やかになったという印象です。

 しゃべるだけしゃべり、おなかの痛みは胃の炎症も薬の影響もあって今はしょうがないものだと納得できたようです。

 不安が妄想を呼び痛みを巨大にしていきますから、まず体の真実を1点1点照会していって「ここも、ここも大丈夫なこと」を意識に植え付けていきます。

 妄想の巨大な痛みはストレスが連れてきます。

 話したい人には疲れるほどしゃべっていただく、それは必ずセラピーになります。

 『窓際のトットちゃん』で幼い日の黒柳徹子さんが、校長先生にずうーっとお話をした後で、「大人の人にこんなに話しを聞いてもらったの初めて!」と満足して言うシーンを思い出しました。

 

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2013年7月22日 (月)

妊娠の脈(神門の脈)の取り方。

 掌側手関節横紋で尺側の豆状骨近位で触れる尺骨動脈の拍動は「妊娠の脈」と言われています。

 ツボで言えば心経の「神門」の位置で、尺骨動脈に触れることができます。

 しかし女性の手首は細いので手関節付近の脈は通常は触れにくく、妊娠すると触れやすくなるので神門の脈が妊娠の脈と呼ばれています。

 妊娠による体温上昇やむくみ、腎性高血圧、手根管症候群や腱鞘炎と妊娠の脈は無関係ではありません。

 妊娠していなくても気温が高く汗をかいているような時は手関節の尺骨動脈が取りやすいので練習してみましょう。

 まず掌側手関節の豆状骨の際で小指の延長線上の尺側手根屈筋の橈側(母指寄り)に、母指指紋部を爪の先端が豆状骨を向くように軽く当ててみましょう。

 この場合は三指で脈を取るよりも母指のほうが取りやすいと思います。

 軽く触れたまま手関節を中間位から、まず背屈、次に橈屈(母指の側に曲げる)させます。

 これで尺骨動脈がストレッチされるので微妙な脈が取りやすくなったはずです。

 取れなければ圧し方が強過ぎるか、当てる位置がずれているかもしれません。一度母指を離して少し当て方を調整して、もう一度ゆっくりと手関節背屈、次に橈屈させてみてください。

 橈骨動脈をいつもの手関節掌側ではなく、手関節背側で取ることもできます。

 手関節背側で母指を伸展させた時にできる短母指伸筋腱と長母指伸筋腱の間の「嗅ぎタバコ入れ」で橈骨動脈を取る時は、手関節をまず底屈し、次に尺屈してみてください(こちらは底屈だけでも取れますし、手関節中間位でも取れます)。

 触れるだけのタッチの練習です。

 血管をストレッチすれば脈が取りやすくなりますから研究してみてください。

 

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2013年7月21日 (日)

サルコペニア肥満。

 「頚椎症の手術後一年たって太った」という60代女性、手術前後は痛みで食べることができなかった反動で、この一年間は一人半前くらいずつの食事を続けていたようです。

 頚を自由に動かせないため運動不足になり、現在は体脂肪率が40%近く、筋肉率が23%だということです。

 最近話題の「サルコぺニア肥満」は女性ではBMI25%以上で筋肉率22%以下の人が該当します。

 四肢の筋肉が弱く、おなかの周りにはたっぷりと脂肪がついて膨らんでいるのでBMI25%は超えています。食事の影響で体脂肪率が増えれば筋肉率が下がるので、もうサルコぺニア肥満に該当しているのではないかと思います。

 サルコぺニアの「サルコ」は肉の意味で、「ぺニア」は欠乏症のことをさします。筋肉の減弱が著しい状態がサルコぺニアです。

 サルコがつく病気には「サルコイドーシス」もありますね。サルコイドーシスは「肉のようなものができる病気」で、肺や胸部リンパ節、目、皮膚などに症状が現れることが多いようです。

 さて御客様の今回の主訴は左頚部から左上肢と左腰の痛みです。

 左頚部の乳様突起後縁「完骨」とその高さに並ぶ「天柱」、左の「肩根点」と「肩井」、左前腕外側「手三里」にはエレキバンが貼ってありました。

 「頚と肩がこっている」という感覚があるようですが、触ってみて硬くはありません。

 頚椎症の手術はしたものの、頚神経に沿った神経の痛みが続いているようです。

 左腰痛はたっぷりとしたおなかに引っ張られていることと、運動不足で下半身の筋肉が衰えていることの影響があります。

 神経の痛みは単なる筋肉疲労と比べて、触れてから痛みを感じるまでの時間がとても速いものです。

 触れた瞬間に「痛い」と体が逃げるようなら神経が傷ついています。

 左手三里は橈骨神経支配ですから第5頚神経から第1胸神経が関係しています。

 後頚部から肩甲間部までは傷があるものと考えて微圧(100gから1kgの圧)から始めて5kgくらいまでの圧で施術をしていきます。

 痛みを与えれば体が逃げるのでふわりとした着地が必要になります。

 腰の緊張は頚を動かさないように固定した胸椎くらいまでの影響も受けています。

 おなかの肥満もあるので腰は常に緊張を強いられています。

 しかし腰には神経の傷の痛みはなかったので、5kgから15kgの快圧で指圧をしました。

 下半身とおなかには運動をさせるようなテンポの速いタッチで指圧をし、上肢、頭部顔面、前頚部、前胸部には頚椎への影響を考えて頚椎を揺らさないように、丁寧に弱い圧で指圧をしました。

 それでも一年前と比べたらかなり回復していて、丁寧に指圧をすれば痛みを感じさせることもなく、体位変換にも時間がかからなくなりました。

 指圧後「そろそろ次の段階に入ったかもしれませんね」と申し上げました。

 栄養をつけて頚に負担をかけない生活から運動を取り入れた生活への移行を、脂肪を溜めて筋肉を減らした体が要求しているようです。

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2013年7月20日 (土)

心の不調の訴えには自覚できていない体の緊張を緩和する。

 30代女性、肩上部の肩こりと背部のこりがあります。

 指圧中に「心の不調」の訴えがありました。

 生活の中で新鮮な感動を見つけることができなくなった時、心は衰えています。

 行動のマンネリ化で「やらされている感」が強くなれば、それがストレスとなって心を圧迫します。

 「ここのところの猛暑はそれだけでもストレスですから、いつもよりも毎日を頑張って過ごしているはず…」、こんな話をしてみました。

 セラピーの時間は「ありのままの姿を認める時間」です。ありのままの姿を認めた上で現状での「マイベストの状態に調整して帰っていただく」それがセラピーだと考えています。

 タッチが上っ面でねじれたり強引な押し付けでないならば、タッチそのものが心にまで触れることのできるセラピーとなります。

 心を調整するには苦行よりも、体の緊張は緩め、たるみは引き締めるという当たり前のことを淡々としていくほうが効果があると私は感じています。

 このケースでは「右上腕二頭筋のこりと右大腿二頭筋のこり」、「左上腕三頭筋のこりと左大腿四頭筋のこり」という左右逆の筋肉の使い方が特徴的でした。

 右肘と右膝は曲げ、左肘と左膝は伸ばしています。

 これらのこりは肩こりや背部のこりと比べて意識に上っていないこりです。

 さらに右中殿筋のこりと左中殿筋の激痛も指圧を受けて御本人が気づいた疲労の蓄積です。

 「柵に囲まれた大きな台車を後ろ向きになって引っ張る時、両股関節外旋で右肘と右膝を曲げ、左足を進行方向に大きく伸ばすと体幹も進行方向にねじる半身になるので左肘が伸びる」こんなところでしょう。

 この御客様はパートタイムの配送業務による四肢の筋緊張を気づいていませんでしたが、お中元の季節の仕事の忙しさは体に刻まれていました。

 四肢の筋緊張を感じていなかったということは、仕事で使う筋肉を仕事で頑張って作ってきて、仕事に耐えられる体になったということもできます。

 指圧後、「今度温泉に行ってくる予定がある」とのこと、転地療養は五感に新しい発見のある心の不調の特効薬です。

 温泉の予定を話す気になれたのも体の緊張が緩んで心の重しが減ったからでしょう。

 温泉大好きの私はダチョウ倶楽部なみに「どうぞ、どうぞ(是非温泉に行ってきてください)」と申し上げました。

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2013年7月19日 (金)

下肢内側と上肢内側のタッチが同じではいけない。

 同じ臓の経脈でも、運動不足でむくみを溜めやすい下肢内側と、使い過ぎで炎症を起こしやすい上肢内側とではタッチを変えます。

 爪先立つことの少ない現代生活で使わな過ぎの下腿内側の筋肉や、座位姿勢でも立ち姿勢でも股関節を開くことが多くて使わない大腿内側の筋肉にはエクササイズをさせるようなタッチで施術をします。

 肘屈曲の手仕事で腱鞘炎や屈筋の炎症を起こす上肢内側には、弱い刺激の丁寧なタッチで施術をします。

 エクササイズをさせるといっても運動不足で衰えた筋肉には強い刺激や時間の長い施術は適しません。

 衰えた下肢内側の筋肉には少しずつ練習量を増やすように刺激を増やしていきます。初回の施術で物足りないくらいの施術をしても、運動不足の筋肉は運動をして疲労した状態になることがあります。

 大病の後や進行性の病気の治療中、妊娠中、産後など、労わるべき体にスパルタ教育をするようなタッチをしてはいけません。

 下肢内側に経脈が走る腎臓、脾臓、肝臓の痛みは余程状態が悪くならないかぎり自覚をすることはありません。

 一方上肢内側に経脈が走る肺と心臓の苦しさは、激しい運動をしても酸素が薄い山に登っても興奮しても感じることができます。

 下肢内側は使いにくく意識されにくい、上肢内側はよく使い意識しやすい、痛みを感じにくい臓器と痛みを感じやすい臓器、黙って働く臓器と働きが悪くなればすぐに苦しくなる臓器、こんな分け方もできます。

 手の使い過ぎと上肢屈筋の使い過ぎが手から体幹前面への緊張となり肺や心臓の働きを悪くすると考えれば、上肢の伸筋や背筋を使えば肺や心臓の働きを助けることになります。

 手仕事から離れて腕を振って歩くことは、正中線の延長の一直線上に足を出して下肢内側の筋肉を使うことで、さらに臓の経脈を刺激して血行を促進します。

 早朝の涼しい時間に大股で歩くのは気持ちがいいものです。

 早朝に歩くことができなければ、エアコンの効いた環境で部位別に適量刺激に調整したタッチで施術をするセラピストに体を委ねてください。

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2013年7月18日 (木)

臓(実質臓器)の経脈が陰で体の内側にあることを考える。

 袋や管である中空臓器の腑の経脈が陽で、実質臓器の臓の経脈が陰です。

 下肢内側を上行する腎、脾、肝と上肢内側を下行する肺、心包、心が臓の経脈で、臓の経脈は四足歩行の姿勢で外から攻撃されにくい内側を通り、体幹の深部に実質臓器は位置しています。

 腑の病気が進行して臓の病気となり、臓が機能しなくなれば死に至ります。

 移植手術が必要なのが臓、腑は切除しても生きていることができます。

 胸郭に守られた肺と心、肋骨弓の位置にある肝、脾、背部で肋骨に隠れる腎、臓は骨に守られています。

 下肢内側、上肢内側、腹部、胸部、そして臓の反射区としての背部、これらのポイントへの施術が深刻な病状の時に重要です。

 腎はむくみや老廃物を尿として排出し、脾は免疫系の反応に関わるとともに血液を全身に送る「運化」の働きをし、肝は血液に栄養を与え、解毒し、血液を貯蔵し、円滑な血液の流れにも関与しますから、これら下肢内側を通る臓の経脈は血行促進に関わっています。

 血液に酸素を与える肺と、ポンプの役目で血液を送る心・心包が通る上肢内側の経脈も当然血行促進に関わっています。

 「上肢内側、下肢内側の施術の比重を高める」、深刻な病状の時に限らず、施術の効果を上げるための一つの考え方です。

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2013年7月17日 (水)

経脈に基づくツボ指圧を考える時は四足歩行での陽の当たり方を考えてみる。

 経脈は陰と陽に分かれています。

 四足歩行で陽が当たる部位に陽の経脈が、影になる部位に陰の経脈が流れています。

 陽の経脈である足の太陽膀胱経を考えてみましょう。

 内眼角の「睛明(せいめい)」から始まる膀胱経の「睛」という漢字は瞳を表しています。

 目の内側と鼻との間のツボ「睛明」から始まる膀胱経は、額→頭部→背部→下肢後側と流れていきます。

 下腿後側の外側から外踝を周って第5趾外側爪甲根部の角を去ること1分の「至陰」に終わるのが膀胱経です。

 「陰に至る」ツボが至陰ですから、足の太陽膀胱経は足の少陰腎経の「湧泉」に脈気をつなぎます。

 足底中央にある「湧泉」は陰の経脈のツボですから、東洋医学的な思考で体を考える時は足底は地面(床)についていると考えます。

 膀胱経の他に四足歩行で陽が当たる足の陽の経脈は、外眼角の「瞳子髎(どうしりょう)」から体の外側を流れる足の少陽胆経と、瞳孔の下7分の「承泣(しょうきゅう)」から始まり体幹から下肢前側を流れる足の陽明胃経があります。

 胆経は外側ですから陽に当たることはわかりやすいのですが胃経は体の中心近くを流れているので、東洋医学的な思考では四足歩行になって下肢前側までは陽に当たっているイメージが必要になります。

 東洋医学の挿絵では肥満気味のおなかが描かれていますが、太った体で考えると陽が体の中心部近くまで届くことをイメージしやすいと思います。

 四足歩行の姿勢を思い描くのに、足底は地につき、足はやや外側に開くから下肢の前面まで陽が届くとイメージしてみましょう。

 四足歩行で足の陽明胃経と比較して考えれば、手の陽明大腸経も正面を向きます。

 母指は内側に開き、四指は外側に開いて、母指と示指の間を流れる大腸経は胃経と同じく正面を向いて陽に当たってこそ「陽明」です。

 体の陽の部位と比較して陰の部位の範囲が狭いこともこれらのことからわかります。

 体の陰の部分を大きなものと感じるなら、陽の部位が使えていないのかもしれないと考えるのも東洋医学的な考え方です。

 1点のツボで考えるか、ダイナミックに太陽と人間の関係性から考えるか、それでツボ刺激は違うものになります。

 「5kgから15kgの刺激が快圧」、「強圧は30kgを超えてはいけない」、この基本もしっかりとおさえてツボ指圧をしてください。

 時々体重計を圧して自分の指圧の刺激量を確認しておかないと5kgと思って圧しても刺激量はたいてい5kgを超えています。是非確認してみてください。

 

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2013年7月16日 (火)

指圧・マッサージで広背筋を痛めるようなら手と足の位置が離れ過ぎている。

 指圧・マッサージの施術で腰痛になる一番の原因は猫背姿勢にあります。

 体幹が前屈すれば腸腰筋を使うので、猫背姿勢の施術は腰痛になります。

 さらに広背筋も痛めるようなら手と足の位置が離れ過ぎています。

 手と足の位置が離れ過ぎた姿勢で指圧・マッサージをすると、オーバースローで投手がボールを投げた姿勢と同じで広背筋が伸び過ぎるので元に戻ろうとして収縮します。

 後方挙上+内転+内旋に背中側に手を動かす時に働く広背筋ですが、体幹をドーム状に使って上肢を前に伸ばしても広背筋は緊張することになります。

 手と足の位置が離れ過ぎた姿勢で施術をすれば体重移動ができないので無駄な指力を使うことになります。

 できるだけ被術者に密着して手と足の距離を短くすれば上からの重力を利用した体重移動がし易くなります。

 その感覚をつかむまではやりにくいと思いますが、肩の力、上肢の力、手指の力を抜いて背中を伸ばし、おなかを引っ込めて、被術者の皮膚表面に密着させた母指指紋部や手掌で自分の体を支えてください。

 施術部位を見ない(顔を上げて正面を向く)ことで触圧覚の情報に集中し、後は重力にまかせてください。

 体重移動ができていないから指力を使っているのであって、体重移動ができるようになれば「全体重をかけるような体重移動は危険なことがわかるようになります」。

 活法は使い方を誤れば殺法になります。体重移動ができるようになれば臨床で通常使えるのはちょっとの体重移動だということ、指力が邪魔だということがわかるようになります。

 施術で自分の体を傷つけない方法を研究していかなければ、適量刺激の配慮をした科学的なセラピーはできません。

 上手なセラピストの施術姿勢を見てください。

 手と足の位置が離れ過ぎたへっぴり腰の人はいないはずです。

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2013年7月15日 (月)

手背側の腕時計を見る時に長・短橈側手根伸筋が緊張する。前腕大腸経の取り方。

 前腕外側で橈側の大腸経を目で確認するには「手背側の手関節にした腕時計を見る動き」をしてみましょう。

 手背側の腕時計を見る時の動きは、「肩関節内転・内旋+肘屈曲+前腕回内+手関節背屈」です(全く余談ですが、昭和の働くおじさんの動きは始めに手を高く上げたりします)。

 手背側の時計を見る時の動きはテニスのバックハンドの動きと同じです。

 手を体幹に近づけての前腕回内の動きには、手関節背屈に手関節橈側がプラスされるのが自然です。

 テニスのバックハンドで手関節の強い橈屈が加われば手首のスナップが使えるので、スピンの効いた強いショットを打つことができます。

 時計を見る時に手関節が底屈や尺屈すれば時計の盤面が外を向くので、わざわざ回り込んで見ることになります。

 だから自然と手背側の時計を見る時には意識していなくても手関節を背屈+橈屈させています。

 この手関節背屈+橈屈の動きをする時に働く筋肉が「長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋」です。

 大腸経は前腕の真ん中より近位ではこの2つの筋肉に沿っているので、手背側の時計を見る時に緊張して盛り上がった筋肉を肘頭の方向にたどっていけば、肘関節横紋の延長線上に「曲池」を、曲池から手関節に向けて戻ること2寸に「手三里」を取ることができます。

 前腕の大腸経は握手をする時に前腕最上部のラインになりますが、時計を見る動きで回内させて見ると、橈側手根伸筋は肘頭のほうから斜めに前腕の真ん中くらいまできていることがわかると思います。

 起始は上腕骨外側上顆、停止は長橈側手根伸筋が第2中手骨底、短橈側手根伸筋が第3中手骨底です。

 右利きの人は右の筋肉のほうが発達していてわかりやすいので、実際に時計を右手背側につけて確認してみてください。

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2013年7月14日 (日)

問診で上がらず足趾を触って激痛、2週間前のは打撲?

 いつも言うことですが、指圧・マッサージの問診で全ての訴えを漏れなく伝えてくださる御客様はまずいらっしゃいません。

 問診表にも漏れはあり、御本人が忘れている古傷もあります。

 筋肉のこりや関節の痛みで施術を受ける方も大病の後かもしれない、癌の治療中かもしれない、女性なら本人が気づかずに妊娠していることだってあります。

 指圧・マッサージの問診では、病院にかかっているから内科の病気を上げないという御客様が多いものです。

 逆に言えば運動器以外の病気を主訴として扱うことの多いセラピストは、技術も知識も信頼も得ているということになります。

 肩こりと全身の疲れ、手が動かしにくいことなどの訴えで指圧をした60代女性の御客様に、とても痛い思いをさせてしまった施術例を紹介します。

 座位では円背と言っていい背中の丸さがありました。

 円背=骨粗鬆症と考えていいと思います。

 固まった背中を上から強く押し潰せば肋骨にひびが入る(これはよく起こると思ってください)だけでなく、椎骨骨折の危険もあります。

 伏臥位で後頭部から弱い刺激の指圧をしていきます。

 円背になると脊柱の間隔が縮むので身長が低くなり、猫背のために内臓が下がって便秘になります。

 仰向けで寝ると亀がひっくりかえったようになるので仰向けでは寝られない、横向きかうつ伏せで寝るようになります。

 うつ伏せ寝の時には上肢を体側方向に下げることで胸を張り、猫背を矯正して寝ます。

 側殿部の中殿筋のこりと大腿後側のこりからO脚で膝を曲げていることが多いこと、坐骨神経に沿った緊張があることがわかります。

 そして右第5趾に触れた瞬間、「右足が飛び退く激痛」を与えてしまいました。

 2週間前から疲れは溜まっていたようで、朝起きてすぐに右第5趾を強くぶつけ、そのまま仕事に行ったそうですが、その後あまりの痛さで足趾を見ると赤黒く腫れていたので整形外科を受診したそうです。

 検査では「骨折ではなさそう」「強い打撲」ということで湿布を大量に処方されたそうです。

 御本人はここで指圧を受けるまで右第5趾の痛みは忘れていたとのことでした。

 もともと右の爪先には体重をかけていないのと、「打撲?後」はおそらく右足外側は無意識に浮かし気味にしていたのでしょう。

 靴下をとって右第5趾を診ると、黒くはありませんが関節が赤く腫れています。

 2週間たって腫れが引かずに「軽く触れて飛び退く激痛」というのは変形がありそうで、ただの打撲ではないように思います。

 全身指圧後、疲労で固まっていた全身が緩み背中が伸びると、足趾の痛みが強く意識されるようになったとのことでした。

 血行促進だけでなく、神経の伝達も促進されるようになったということです。

 指圧後、「すみません」と頭を下げて見送りました。

 骨にひびが入っているにしても傷が治っていないにしても今のところは湿布をして痛みが出ないような使い方をすることが治療になります。

 軽く触れて痛む傷があっても御本人が忘れていて問診で上がってこない場合は、施術者には全く予想できず、痛みを与えてしまうことがあります。

 ですからくれぐれも、ファーストコンタクトはふわりと触れるお知らせのタッチから、ここをこれからこのような行程で触れていきますよとお知らせしてください。

 そうしてさえこのケースのように「飛び退く痛み」を与えてしまうことがあるのです。

 1,2,3で圧し込むのは基本練習のタッチです。

 臨床のタッチは腫れものに触るように、だから弱いタッチのギアを増やしていく必要があるのです。

 

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2013年7月13日 (土)

出産予定日2週間前の指圧。

 出産に備えて実家に帰った妊婦さんが指圧にいらっしゃいました。

 玄関を上がろうと前屈みになったTシャツのおなかのやや左上部に、胎児の屈曲した下肢の形が見えたように思うのですが、パンパンに膨らんだおなかを赤ちゃんが蹴った瞬間だったのかもしれません。

 腹囲は90cmを超えて1日1cm大きくなる勢いだそうですが、むくみを流せば前回と同じくらいになるでしょう。

 左腰痛、手がしびれる、先週風邪を引いてから体がだるいなどの訴えがあります。

 実家に帰って買い物に行かなくてすみ、幼稚園の歩きの送り迎えもなくなり、2人のお子さんは車で送迎できる保育園に通わせることができたなど、エレベーターのない3階の暮らしと比べるとかなり運動量が減りました。

 背筋や腕の筋肉は落ちています。

 仰臥位下肢の指圧から始めます。

 左腰痛ですが右下肢特に大腿がむくんでいるのはいつもの通りです。

 足底の指圧で熱を帯びたむくみが流れ、背中に熱い感覚が走るようです。

 足底からの坐骨神経を介した刺激は、深部に溜まった熱の流れとして背部にも感じられるようです。

 下肢の指圧で顔が汗ばんできます。

 大きなおなかが邪魔をして足が洗えなくなり、爪が切れなくなったようですが、無理な姿勢で手で足を洗わなくても足をこすり合わせて洗えば十分ですし、爪も伸びていません。

 上肢のむくみを指圧で還すことで手関節や手掌の詰まりも緩和されていったようです。

 妊娠初期から耳鳴りの訴えがあったのですが、頭部顔面の指圧の時に聞いてみると「そういえば耳鳴りのことは忘れていた」ということでした。

 実家ののんびり生活のリラックスは耳鳴りの特効薬だったようです。

 「髪をしばると頭が痛い」というくらい頚以下のむくみと頭部の緊張という体のアンバランスは妊娠中続いています。

 「カッサ」で顔のマッサージを毎日していていると効果があるそうなので、頭痛持ちの方も妊婦さんも、顔の血行促進で頭部の緊張を緩和できるということは参考にしてみてください。

 おなかの軽い手掌圧ではやや左上腹部にポコポコと動きがありました。

 赤ちゃんがゴキゲンで足をぷらぷらしていたのかもしれません。

 横臥位の指圧、脇腹のストレッチで施術を終えました。

 来た時、体位変換、指圧後とトイレに行き、汗もかいて火照り気味だった体温も下がりました。

 前回の出産時に陣痛促進の効果があったそうなので、今回もクラリセージの精油をプレゼントさせていただきました。

 仙腸関節を圧して痛いようなことはなかったので出産が今日明日に早まるということはなさそうですが、おなかの重みで恥骨には違和感が出ているようです。

 獅子座に産まれるか、予定より早く蟹座に産まれるか。

 車がサウナのようになっているはずなので、書道の先生にいただいた冷やしたねぶたの絵のついたリンゴジュースを子供たちの分も持っていてもらいました。

 一人の人の思いがその方が全く予想もしない人にも届いていくのは面白いことです。

 指圧後冷えたリンゴジュースを飲みながら、リンゴジュースの旅を思っていました。

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2013年7月12日 (金)

指圧で母指のIP関節が白くなるなら無駄な力が入っています。

 青森の実家に引越した書道の先生が指圧に来てくださいました。

 主訴は左坐骨神経痛で左殿部の梨状筋と左腓腹筋の神経痛症状が強く、時間をかけて全身指圧をさせていただきました。

 都内で書道展があってお忙しいようで、こちらに着いてワンピースのままいきなり尋ねてきたのは余程辛かったからなのでしょう。

 あちらで接骨院にかかってはみたもののリラックスできなかったようで、整形外科では体に触れることさえなく鎮痛剤の処方だけだったそうです。

 ねぶたの絵のついたリンゴジュースを5本いただきました。重かったでしょうに、新幹線で持ってきてくださったようです。

 猛暑の昼過ぎ、大汗をかいた80代女性の坐骨神経痛の指圧ですから指力で圧してはいけません。

 座位で汗が少し引くまで肩を触り、この1ヶ月のお話をうかがって、少し熱が発散したところで仰臥位から指圧を始めました。

 電車の長時間の座位姿勢や年齢的なもの、引越しのストレスなどで背部がこって猫背になり背が縮んでいたので、いきなり強い力で背部を圧せば骨折の危険性まであります。

 ここではこの指圧の内容ではなく、指力が入ってしまっている母指の見分け方について説明します。

 母指指紋部を皮膚表面に当てた時、母指の付け根のMP関節(中手指節関節)は屈曲させ、IP関節(指節関節)は伸展させます。

 指圧で母指のIP関節が「白くなっていたら」、関節に過伸展の無駄な力が入り過ぎています。

 「白くなる」のは強い力で血管が収縮して血流が止まっているということです。

 普通に1、2、3で圧せばIP関節が白くなり、爪も白くなります。

 これはセラピーになるタッチではありません。

 ピアノの演奏でもフォルテの音が出せるというのは単なる入り口で、強い音を持たないと弱い音と組み合わせた絶妙な表現ができないので強く正確な打鍵を学びます。

 指圧でも1,2,3で圧すのは基本練習です。

 臨床で痛みを抱えた虚証の御客様にに対して、単純に1,2,3で圧し込む強い刺激ができる場面などありません。

 普通の刺激では配慮が足りません。強いのです。

 指圧をしながら爪やIP関節を見て白くなっているようなら、自然な体重移動はそこでねじれて「体重移動は逃げています」。

 無駄な力を入れず、もっとふわりと皮膚表面に舞い降りるイメージで、そのまま圧の持続だけすれば母指指紋部には温かく勢いの良い血流が届くので、もっと遠赤外線効果が得られるようになります。

 爪や関節が白くなれば「冷えた指」と同じです。「コンチクショー」という力が入っています。

 指力で圧せばセラピーの精神世界から遠くなるのです。

 これがわかるでしょうか?

 これが何となくわかるようなら単なる施術では終わらせない心にまで届くタッチがやがてできるようになる素質があります

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2013年7月11日 (木)

猛暑の夏の指圧・マッサージは弱い刺激でいいのですが、エアコンの冷え・むくみがあれば…。

 運動後でも入浴後でも、血行促進されて体温が高い状態で行う指圧・マッサージは、極弱い刺激で十分です。

 猛暑の中、施術を受けに来てくださる御客様が大汗をかいているような状態であれば、この場合も極弱い刺激をします。

 しかしエアコンの効いた環境で体温が奪われて冷えを感じている方や、むくみを溜めて冷えている方には筋肉のエクササイズになるようなテンポの良いタッチをします。

 テンポの良いタッチとは強い刺激をするのではなく、弱い刺激でピッチを上げて手数を増やします。

 強い刺激だと、冷えて収縮した血管をさらに収縮させてしまうことになります。

 指圧・マッサージをすれば火照った体も体温は下がっていきます。

 体位変換の時や部位を変えるタイミングで御客様に「寒くないですか?」と声をかけて、寒さを感じているようならエアコンの温度を上げたり、バスタオルやタオルケットをもう一枚かけてください。

 直に風が当たらないような配慮は必ずしてください。

 ペパーミントをアロマミストにしていると皮膚から冷えてくる御客様がいらっしゃいますので、冷房をしている時に痩せ型虚証タイプの方にはフローラル系や柑橘系の精油の芳香浴のほうがリラックスしていただけます。

 室温は御客様に合わせます。施術をしているセラピストが快適な室温では少し寒過ぎると考えてください。

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2013年7月10日 (水)

足のほてりは片頭痛のようなものだと考えてみる(冷えや血管の詰まりがどこかにある)。

 庭のブルーベリーが暑さで急に熟し始めました。今年初摘みのブルーベリーの味は過去最高の美味しさでした。

 ブルーベリーが熟す暑さで道路も熱せられていますから、外を歩いていると靴も足も熱を帯びてきます。

 外から帰宅をすれば病的に足がほてっていなくても、洗ったり冷やしたりしたくなる猛暑が続いています。

 60代女性、主訴は足のほてりです。

 肩こり、背部のこりがあって、おなかがチャポチャポ音を立てます。

 肩こりや背部のこりは交感神経の緊張です。

 おなかがチャポチャポと音を立てる腹部振水音は水の代謝の停滞です。これが「内臓を冷やしている」と診ていいでしょう。

 水の停滞があればその部位の体温はやや低くなっています。

 またおなかの水の停滞があれば静脈やリンパが回収能力を超えて水を溜めて拡張していたり、漏れ出した水によって圧迫される神経や血管が存在します。

 片頭痛の時に圧迫される三叉神経のように、このケースでは坐骨神経→総腓骨神経→深腓骨神経、浅腓骨神経と影響を受けて、下腿外側に冷えを感じ、足がほてっているようでした。

 O脚気味でもあり、足の外反+背屈がなければ下腿外側の筋肉は運動不足で冷えるということもあるでしょう。

 全身指圧後おなかに触れて振水音はなく、水の代謝が促進されて交感神経の緊張が緩和され、足の血行も促進されました。

 運動不足、更年期障害、鉄分やマグネシウムなどのミネラル不足でも体のどこかに筋緊張や冷えが生じ、足がほてることがあります。

 加齢による体温調節機能の低下で汗をかきにくくなって熱がこもるということもあります。

 熱中症予防でエアコンの効いた涼しい部屋で塩分や水分を摂り過ぎていれば、「むくんでおなかが冷える」、「足がほてる」ということもあります。

 凸凹の坂道を歩く足底の刺激による血行促進は足のほてりにも有効です。

 指圧・マッサージでは足関節の向きを背屈・底屈・内反・外反させて凸凹の坂道歩きでもできない方向の刺激をすることもできます。

 足のほてりでも原因はおなかの冷えにあるかもしれません。

 足の訴えにも足の施術で終わるのではなく、全身に施術をすることが基本です。

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2013年7月 9日 (火)

足底内側中央の「内側楔状骨」には足のバランスを保つ3つの筋肉が停止する。

 足底内側の土踏まずのアーチの頂点が「内側楔状骨」です。

 「内側楔状骨」には前脛骨筋と長腓骨筋と後脛骨筋が停止します。

 前脛骨筋は足の背屈(踵が着地して爪先が上がる)+内反(足底の内側を浮かせる)に働き、後脛骨筋は足底屈(爪先が着地して踵が上がる)+内反に働き、長腓骨筋は足背屈+外反(足底の外側を浮かせる)に働きます。

 石が埋まった凸凹の坂道を上る時、石の手前やや外側に踵をついて石を踏むと前脛骨筋が働き、そのまま石を越えて爪先が着けば後脛骨筋が働き、次に石の手前やや内側に踵をついて石を踏めば長腓骨筋が働きます。

 「内側楔状骨」に停止するこの3つの筋肉は足を上下左右に傾かせて歩行のバランスを保つ働きをします。

 足底内側が浮いて足の外側が衝撃的に着地をすれば内反捻挫になります。

 内反捻挫しそうな時にバランスを立ち直らせるのが長腓骨筋です。

 現代の日常生活では座位姿勢で足底全体がべったりと着地している時間が長いので、これらの下腿の筋肉がしっかりとは使われない傾向にあります。

 凸凹の坂道を歩くことは、この3つの筋肉を使うことになるので、捻挫の予防や転倒の予防になります。

 指圧・マッサージでは足底内側土踏まずの頂点を目印とします。

 ①前脛骨筋は下腿前側の膝蓋靭帯の下から脛骨外側に沿って足関節中央に向かい足底内側の内側楔状骨に停止します(先の第1中足骨底面にも停止します)。

 ②後脛骨筋は下腿後側深部(ヒラメ筋よりも深部)から内踝の後ろを回って足底内側の内側楔状骨に停止します(手前の舟状骨にも停止します)。

 ③長腓骨筋は下腿外側の腓骨頭から外踝の後ろを回って足底外側から足底を斜め前に横断して内側楔状骨に停止します。(先の第1中足骨底面にも停止します)。

 ①下腿前側から足関節を横切って足底内側、②下腿後側から内踝後ろ→足底内側、③下腿外側から外踝後ろ→足底外側→足底を斜めに横断して足底内側(後脛骨筋はヒラメ筋よりも深部)、イメージしてみてください。

 

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2013年7月 8日 (月)

「使用済み鍼」不法投棄のニュース、石鹸で消毒して使い回していたから私はやっていないと言ったそうで。

 先週「港区の鍼灸院の院長が使用済みの鍼をゴミ集積所に不法投棄したとして逮捕された」というニュースがありました。

 テレビのニュース番組が伝えた院長のコメントが「鍼は石鹸で消毒して使い回していたから私は捨てていない」だったので、もっと大きく報道されるかと思ったら、「パンの針混入事件」があったので「鍼不法投棄」のほうはその後ほとんど報道されていないようです。

 名人と評判の院長のようですが中国から帰化した方だそうなので「石鹸で消毒して使い回していた」というのが「中国では当たり前なことなのか」気になります。

 日本語が完璧ではないとしたら石鹸が逆性石鹸のことなのかもしれませんが、鍼を逆性石鹸で消毒して使い回すというのも日本では通用しません。

 国産の鍼と比べて、中国で生産された鍼の質の悪さもよく指摘されています。

 院長が使っていた鍼が国産か中国産かはわかりませんが、外国で勉強したことが日本ではそのまま通用しないこともあるのではないでしょうか?

 「捨てたのは従業員がやったこと」と語ったそうですが、そのあたりも管理責任を考えれば生まれながらの日本人の院長なら言えないことだと思いました。

 指圧、マッサージでも施術者を選ばないととんでもないことになることがありますが、、鍼灸なら特に気をつけないとウイルス感染や火傷の事故も怖いなと思いました。

 昨日は陽射しの痛いような一日でしたが、こちらでは5時前に夕立があって、その後には東の空に大きな虹がしばらくかかっていました。

 蝉が昨日から鳴き始め、今朝早くにも蝉が鳴いていました。

 今週は暑くなります。

 さてそろそろ今朝もストレッチ、エクササイズ、ウォーキングでセラピーの準備を始めます。

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2013年7月 7日 (日)

80代男性、C型肝炎、リンパ腫、ふくらはぎがしびれる。

 80代男性、主訴はふくらはぎのしびれです。

 ずいぶん前に、C型肝炎のインターフェロン治療が辛くて途中でやめてしまったそうで、3年前にリンパ腫が見つかり手術をしたそうです。

 幹細胞移植手術だったのかもしれません。

 手術中に脳梗塞になったということで、一緒に来てくださった奥様から見せていただいた薬の手帳には、①血小板凝集抑制薬②降圧薬③抗高脂血症薬④前立腺肥大による排尿障害の薬⑤抗不安薬⑥消化性潰瘍治療薬⑦便秘薬が記載されていました。

 ジェネリックが多かったので見慣れない薬ばかりで、薬を調べる作業も大変でしたが、インターネットでも簡単に調べられるので、この作業は指圧・マッサージでも是非行ってください。

 最初に聞かれたことが「胃薬を自分の判断で2、3日止めてみたが、そのまま止めてもいいか」という相談だったのですが、「胃薬」と思っていたのが「便秘」の薬でした。

 問診で便秘があるということですし、指圧師に薬を止める判断はできないので、主治医の先生に相談してくださいと申し上げました。

 2回の血液検査の結果も見せていただきましたが、総コレステロールや肝機能を示す数値がやや高めだった他は血糖値も正常、総蛋白も正常で栄養状態もカロリーコントロールも安定しているようです。

 主治医の先生の名前の前に、診療科目が造血器腫瘍科と記載されていました。

 脈は120回/1分、頻脈です。

 背中は猫背で左側頚部に強い緊張がありました。

 右の脳梗塞だったということですから左に麻痺が来るということはありますが、内反尖足や左手の麻痺はありません。

 仰臥位から指圧を始めるとO脚で膝がマットにつきません。

 両膝が膨らんでいて膝の変形があります。特に右膝は伸びきらず、右大腿四頭筋が萎縮しています。

 「膝は痛くないですか?」と尋ねても痛みはないということでしたが、指圧終盤になって30年前に両方の半月板の手術をしていたことがわかりました。

 大腿から足にかけての象の足のようなひどいむくみはないので、末期の肝臓癌の患者さんとはかなり違う感じがします。

 ふくらはぎのしびれには、就寝時に膝裏にバスタオルでも当てて、布団と膝の隙間をなくして寝ることが必要です。膝が浮いていれば寝ていても下肢は緊張し続けます。

 指圧は高さ15cmくらいの足枕を膝裏に入れて行いました。

 靴下は足首のゴムが両方とも切ってありました。

 ゴムの締め付けが気になるようです。

 リンパ腫の手術後は6週間入院して特にリハビリもなかったということですから、推測になりますが「手術以前から血液をサラサラにする薬」を飲んでいて、手術の前には出血傾向を抑えるためにその薬を止め、手術中に血管が詰まりやすくなることは折り込み済みの手術だったのかもしれません。

 手術中に脳梗塞になってもすぐに処置ができたので後遺症がほとんどなかったということではないかと思います。

 大腿四頭筋の抵抗運動をしてみたところ、明らかに右膝を伸ばす力が弱くなっています。

 300mくらい歩くのがやっとだということですから、テーブルに手をついて爪先立つ運動やスクワットをすることを薦め、後でやっていただきました。

 伏臥位では右肩甲骨が高くなっています。

 手を使って足を使わない、特に右手を使う猫背の日常ということが想像できます。右肩から背部の緊張は右に位置するC型肝炎の肝臓の反射もあるのでしょう。

 全身指圧後、椅子に座っていただくと背中が伸びて、左側頚部の緊張も緩和され、脈拍は96回/1分に下がりました。

 目も耳も不自由はないということで、顔が黒かったり黄色かったりすることもなく、末期癌の方にあるような体臭もありません。

 血管を拡げる薬が多いので、血管拡張によってだるい、体にエンジンがかからないというようなことはあると思います。

 抗不安薬はおそらく不眠でも訴えた時に処方されたのではないかと思いますが、この薬の副作用にはしびれもあります。

 薬の影響、運動不足、肝臓、リンパ腫、軽かったとはいっても脳梗塞の影響など、末梢神経の痺れの原因にはどれもがなりそうです。

 おなかの指圧では特に痛いところもなく、肝臓の硬さもありませんでした。

 たぶん御本人にはこの指圧の効果がよくわからなかったのではないかと思います。

 リンパ腫の5年生存率を考えれば、素晴らしく治療効果の高い状態が続いているのではないかと思います。

 御夫婦との会話の中ではリンパ腫が血液の癌であることを理解していないか主治医の先生に説明されたことを忘れてしまっているのではないかと感じました。

 私があえてそれを言葉にするのはよくないと思いました。

 外で働く職人さんだった御主人は道具の使い方が上手だったとみえて指の変形が全くありませんでした。

 同じ手を使う職人として思わず誉め言葉が口から出たのですが「親方」はけげんな顔をしていました。

 息子さんのお迎えの車が来るまで、どう診ても身長が縮んで猫背になっていることが気になった奥様の背中をサービスで伸ばしてみました。

 仰向けに寝ていただくと亀がひっくり返ったみたいだったのでおかしいなと思ったら「圧迫骨折をして以来横向きにしか寝られない」とのこと。

 垂直横臥位のストレッチをしておきましたが、この体で…、老々介護は大変です。

 「もう迎えが来るから」と旦那様は帰り支度を始めてしまったので、そこそこのストレッチしかできませんでしたが、それでも奥様の背中は少し緩んだようです。

 「次はいつ来たらいいか」とのお尋ねに、「これが効果ありそうだと思ったらいつでも来てください」と申し上げました。

 考えどころ多彩な指圧でした。今日はぬるい温泉にゆっくりと浸かって、もう少し考えを整理してきます。

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2013年7月 6日 (土)

大正生まれの女性、主訴はふらつくこと。

 大正生まれの女性、ふらつくことが何とかならないかと先日指圧を受けた方からの紹介で指圧にいらっしゃいました。

 大正生まれといえば女性の平均寿命の86才よりも御長寿です。

 ふらつきは脳梗塞で2週間入院して以後続いているそうです。

 麻痺はなく、言葉もはっきりしています。

 耳もよく聴こえていて、認知症の傾向もなさそうです。

 膝や腰の訴えはありませんが、長く歩くことは難しいようです。

 降圧薬を服用中ですが収縮期血圧は160くらいになることも多く、拡張期血圧も100を超えているとのこと、これは動脈硬化で血管が詰まってきているということです。

 血糖値や肝機能の異常を指摘されたことはないそうです。

 咳と痰が続いていて、かかりつけの病院では去痰薬が処方されています。

 自転車で転んで左肩を脱臼したことがあります。

 座位の触診では背中が丸くなっていますが上部のみで、腰椎はそれほどでもありません。

 全身の筋力が弱い、年齢的に心肺機能も衰えているということを考えて仰臥位下肢から指圧をします。

 下肢の筋肉は細く弱く、足底は偏平足で筋肉の薄さが気になります。

 足先は冷えていましたが、下肢のむくみは気になりませんでした。

 心臓を圧迫しないように、仰臥位の次は抱き枕を抱えていただいて横臥位で指圧をしました。

 両肩上部僧帽筋の指圧が気持ちいいとのこと、猫背姿勢の頭の重さで肩の血流が悪くなっているようです。

 それでもコチコチに硬いようなことはありません。疲れたらすぐに横になるということですから、使い過ぎでこるというようなことのない肩です。

 左上腕はむくんでいました。脱臼したのも使わな過ぎで筋肉が弱くなって、上腕骨頭の肩関節への支持ができにくくなっているのでしょう。

 弱い圧をゆっくりと全身に当てていきました。

 手の温かさが気持ちいいとのことでした。

 全身指圧後、ふらつきが改善した自覚はないようでしたが、体がさっぱりしたとのことでした。

 2週間の脳梗塞の入院の後、症状が軽かったのでリハビリはほとんどしていないのでしょう。

 処方されている薬が詳しくはわかりませんでしたが、ふらつきの原因は脳梗塞後に処方されている血管拡張作用のある薬や、血液を固まりにくくする薬にもあるのかもしれません。

 血管が拡がりすぎたり血圧が下がり過ぎてふらつくことはあります。

 筋肉を使っていないことは歩行の安定にも影響が出ます。

 そこは指圧をすることで細かい筋肉まで運動させることができたと思います。

 肩の脱臼は肺癌や乳癌の患者さんでも肩周囲の筋肉が衰えて起こりやすくなります。

 年齢的なことや喉の症状を考えると、進行性の肺の病気ということもあるかもしれません。

 声が嗄れているようなことはないので、胸部大動脈瘤のようなものはおそらくないでしょう。

 ふらついて長く歩くことはできないものの年齢からすればお元気な方です。

 息子さん一家と同じ敷地で暮らしていますが離れに住んでいて、朝食の用意は御自分でしていて、孫娘さん(もう大人だと思いますが)のお弁当まで毎朝作っているとか。

 こちらに来る時はお一人でタクシーでいらっしゃたので、帰りは車で送らせていただきました。道案内をしていただきましたが指示がとても明確でした。

 薄い薄い足底の筋肉、全身性の衰え、下がった内臓、微妙な圧加減で気持ちのいい時間を作る、久々の特別な感触でした。

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2013年7月 5日 (金)

生活の木薬草香園アロマ指圧講座「上肢の痛み、しびれ」。

 昨日のアロマ指圧講座は「上肢の痛み、しびれ」がテーマでした。

 上肢を支配する「腕神経叢」は第5頚神経~第1胸神経が手指まで延びていきますから、まず後頚部から肩甲間部を緩める必要があります。 

 手指の痛みやしびれの訴えに対して手指だけに施術をするのでは効果が薄いと考えてください。

 さらに斜角筋隙、鎖骨周囲、腋窩と、腕神経叢が圧迫を受けやすい部位を緩めていきます。

 たまたま「今朝寝違えた方」と「腰痛の急性期を過ぎた方」が受講生の中にいらっしゃいました。

 手の甲で示指と中指の間の中手骨間遠位「寝違え点」の指圧と、示指と中指の間の中手骨間近位と同じく薬指と小指の間の「腰痛点(腰腿点)」の指圧は、ツボ刺激の遠隔操作という意味では「手指に対しての頚部、肩甲間部」とは逆の「患部に対しての手指」という治療ポイントの効果を示すことになりました。

 手の甲のツボ圧しだけの内容ではありませんでしたが、講座の後、寝違えの頚にも、腰痛の腰にも効果があったということでした。

 ①腱鞘炎の多い母指球、②手根管の通る母指球と小指球の間、③ギヨン管の通る小指球、④肘部管の通る肘頭上腕骨内側上顆と尺骨の間、患部の位置をピンポイントでつかめることと、患部をはずした誘導作用を利用した施術を実習していただきました。

 アロマオイルトリートメントでは炎症のむくみにサイプレス、神経痛にラベンダーを選択し、スイートアーモンドオイル基材に1%のブレンドオイルを使用して、重力(上肢垂直挙上)や牽引、筋緊張(肘関節伸展、屈曲)を利用した施術を実習していただきました。

 飯能で今期はホームケアのはずなのですが、内容はいつもながらのくどいことになってしまいました。皆さんよくついてきてくれました。

 面白いもので一人が垂直圧についてコツをつかむと、それを受けた方が気づいて垂直圧を理解するということがありました。

 指力が抜けないと「もう一つ指力で圧し込んで圧の方向がねじれて不快な刺激になります」。

 器用に使うことのできない「左手の指圧がいい」と言われることが多いのは「こねないから」です。

 頚が痛い時、腰が痛い時、無駄な力が抜けて垂直圧への気づきがあったりするものです。

 指圧は猫背にならず頚も曲げない指力も入れない、これがわかれば視覚を切って触圧覚に集中すれば、頚が痛む人でも腰が痛む人でも指圧をすることが回復を促す静的ストレッチになります。

 それが実感できた講座でした。(講座の始めには腰痛でベッドに寝るのも大変だった受講生の方に、講座の最後に腰や股関節のストレッチをしてみたらどれも痛みが出なかったのですから)。

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2013年7月 4日 (木)

肘内側の痛み(肘部管症候群)と尺側手根屈筋。

 肘の内側の痛みが主訴の時は、肘部管で尺骨神経が圧迫される「肘部管症候群」を考て施術をしていきます。

 肘部管は2つに分かれた尺側手根屈筋の間にあります。

 尺側手根屈筋の起始は「①上腕骨内側上顆」と「②尺骨上半分の後縁」の2箇所です。

 前腕近位の肘内側には2つの起始から延びる尺側手根屈筋の間に筋膜(オズボーン靭帯)があって、尺骨神経が通る肘部管はその下をくぐっています。

 肘内側の出っ張った骨が「上腕骨内側上顆」、前腕外側近位中央で肘をテーブルにつく時に当たる出っ張りが「肘頭」です。

 この2つの突出した骨の間に肘部管があります。

 尺側手根屈筋の間に肘部管がありますから、肘部管症候群は尺側手根屈筋の使い過ぎが原因となって発症します。

 尺側手根屈筋の働きは手関節の掌屈+尺屈です。

 手掌が上向きになる「草の根元を鎌で刈る動き」、「卓球のフォアハンドカットサーブ」などは尺側手根屈筋を強く使っています。

 テニスや卓球のフォアハンド、ゴルフのスイングやバットスイング、髪を乾かすドライヤーを使う時も尺側手根屈筋が使われます。

 お刺身の薄造りもそうですね。

 そう考えてみると、ガーデニングでもスポーツでも料理でもドライヤーを使っても尺側手根屈筋を使うので肘部管症候群になる可能性は誰にでもあります。

 尺側手根屈筋の停止は手掌小指球にある豆状骨(小指球下部尺側の丸い骨)と、そこから腱が延びた有鉤骨~第5中手骨底です。

 豆状骨と有鉤骨の間にあるのがギヨン管ですから、ギヨン管症候群と肘部管症候群はどちらも尺側手根屈筋が関係した同根の問題ととらえることができます。

 患部の位置が絞れたら患部をゴリゴリ圧さずに、そこをはずした遠位から近位に誘導作用を利用した施術をします(肘が患部なら前腕から上腕に向けて施術をします)。

 患部の遠位から患部を超えて近位に流す軽擦や強擦をする時は、患部の上で力を抜きます。

 患部の遠位はやや力を入れる、患部上は弱い軽擦、患部を超えたらまた圧を入れて流します。

 炎症反応の結果としてむくみますから、むくみを流すことで尺骨神経の圧迫が軽減されます。

 

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2013年7月 3日 (水)

ストレスで腰痛の悪化、昨日のNHK「クローズアップ現代」。

 昨日のNHK「クローズアップ現代」では腰痛がストレスで悪化することを取り上げて、アメリカの医療機関での心理的なサポートや作業の動作を取り入れた運動療法の取り組みなどを紹介していました。

 医師からの「ストレスを避けるために芸ですべらないように」との忠告に、ドランクドラゴンの鈴木拓さんが「芸を放棄して安静にしていた」というのは特異な例でしたが、腰痛で仕事ができなくなることや、いつまでも安静を続けることが腰痛にはよくないということを示す例ではありました。

 ストレスと痛みが続くと、鎮痛の指令を出す前脳にある「側座核」の働きが悪くなります。

 ドーパミンを出してやる気が出たり、麻薬を快刺激と感じるのも側座核の働きです。

 「腰痛が治らないので仕事ができない」、「また仕事の動きで腰痛が悪化するのではないか」、このような痛みのマイナス思考で心理的に追い込まれていくと腰痛は緩和されていかないようです。

 ほとんどの腰痛は原因不明で画像検査で異常が見つからないということですし、椎間板ヘルニアがあっても腰痛を感じていない人がいるということも画像検査でわかっています。

 気にしないでいる時に腰痛は治っていくものだと私は感じていますが、これを御客様にお話することはできても、痛みと不安の最中に実感していただくのはなかなか難しいと思っています。

 番組ではアメリカの医療機関で仕事と同じように物を持ち上げる動作を繰り返して自信をつけさせる取り組みを紹介していましたが、これはとても具体的で心理的にも肉体的にも有効なトレーニングだと思いました。

 仕事の立ち姿勢で腰痛になった美容師の方がタイピストの訓練を受けていたのは、今度は座位での腰痛が気になりましたが、職業訓練まで腰痛治療に取り入れているのは次の具体的な目標を与えることになるので腰痛緩和に有効だと思いました。

 指圧・マッサージでは協力筋や拮抗筋のストレッチ+エクササイズで腰痛の患部をカバーできるようにしていく施術が腰痛緩和に有効です。

 「気持ちがいい」施術ができれば、側座核が活性化します。

 心理的に追い込まれている御客様には、緊張を緩めることと体を鍛えることで痛みは緩和していくものだということを、丁寧なタッチで根気よく伝えてください。

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2013年7月 2日 (火)

ギヨン管症候群は小指球で尺骨神経が圧迫される。

 ギヨン管症候群は手掌の小指球で尺骨神経が圧迫されます。

 手関節尺側の小指球外側下部で触れる丸い「豆状骨」とその内側の「有鉤骨」の間の豆鉤靭帯で尺骨神経が圧迫されてしびれや痛みの症状が出るのがギヨン管症候群です。

 母指球と小指球の間で正中神経が圧迫される手根管症候群は、手掌側では母指から薬指の橈側半分までが正中神経の支配ですから中指の症状を訴える人が多く、症状が重くなれば母指と示指の対立運動できれいな丸を作ることができなくなります。これが「猿手」です。

 一方、手掌での尺骨神経支配は薬指の尺側半分から小指ですから、ギヨン管症候群では母指と示指の対立運動は正常なので丸を作ることができますが、薬指と小指は屈筋が萎縮して中手指節関節が過伸展し、遠位と近位の指節関節は屈曲して「鷲手」になります。

 母指球の筋肉の萎縮が手根管症候群、小指球の筋肉の萎縮がギヨン管症候群です。

 橈骨神経麻痺では手関節の背屈ができなくなるので「下垂手」になるということと合わせて覚えておきましょう。

 

 

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2013年7月 1日 (月)

山椒アロマ。

 今日から7月、今週は最高気温が30℃前後で推移するとの予報です。

 昨日は窓の簾を買ってきました。西の窓にはもう簾を吊るしてありますが、夏の陽射しが強くなれば南の窓にも簾を吊るします。

 裏庭では山椒の木がたくさんの実をつけていたので佃煮をつくりました。

 実が柔らかくなるまで10分煮て、半日水につけ、半日乾かしてから甘辛く炊いた丸一日、家の中は山椒の香りに包まれていました。

 自家製のまだ若い山椒の佃煮は、一粒で健胃消化薬になりそうな刺激があります。

 実自体にずいぶん塩分があるように感じますが、これは味付けのせいでしょうか?

 山椒はアロマテラピーで使えそうだと思って調べてみたら、山椒精油を作っているところがありました。

 正プラスという会社が「yuica」というブランドで山椒精油を販売しています。

 2mlで3,255円ですから高価な精油です。

 山椒を精油にするとすれば刺激の強さが気になったのですが、果皮を水蒸気蒸留法で抽出し、実は入れていないのですね。なるほど。

 ミカン科サンショウ属ですからリモネンが豊富で、レモンの香りがするそうです。

 ミルセンも含まれていて、ミルセン、リモネンといえばブラックペパーと似ていますね。

 ブラックペッパーは未熟な果実から水蒸気蒸留法で抽出なので果皮も中の実も使いますから、山椒は胡椒よりも刺激や香りが強いのかもしれません。

 山椒精油、作った人がいたのですね。ちりめん山椒の会社の人も山椒精油の商品化を考えたことがあるのでは…と山椒の佃煮を炊きながら思ったり…。

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