« ストレスで腰痛の悪化、昨日のNHK「クローズアップ現代」。 | トップページ | 生活の木薬草香園アロマ指圧講座「上肢の痛み、しびれ」。 »

2013年7月 4日 (木)

肘内側の痛み(肘部管症候群)と尺側手根屈筋。

 肘の内側の痛みが主訴の時は、肘部管で尺骨神経が圧迫される「肘部管症候群」を考て施術をしていきます。

 肘部管は2つに分かれた尺側手根屈筋の間にあります。

 尺側手根屈筋の起始は「①上腕骨内側上顆」と「②尺骨上半分の後縁」の2箇所です。

 前腕近位の肘内側には2つの起始から延びる尺側手根屈筋の間に筋膜(オズボーン靭帯)があって、尺骨神経が通る肘部管はその下をくぐっています。

 肘内側の出っ張った骨が「上腕骨内側上顆」、前腕外側近位中央で肘をテーブルにつく時に当たる出っ張りが「肘頭」です。

 この2つの突出した骨の間に肘部管があります。

 尺側手根屈筋の間に肘部管がありますから、肘部管症候群は尺側手根屈筋の使い過ぎが原因となって発症します。

 尺側手根屈筋の働きは手関節の掌屈+尺屈です。

 手掌が上向きになる「草の根元を鎌で刈る動き」、「卓球のフォアハンドカットサーブ」などは尺側手根屈筋を強く使っています。

 テニスや卓球のフォアハンド、ゴルフのスイングやバットスイング、髪を乾かすドライヤーを使う時も尺側手根屈筋が使われます。

 お刺身の薄造りもそうですね。

 そう考えてみると、ガーデニングでもスポーツでも料理でもドライヤーを使っても尺側手根屈筋を使うので肘部管症候群になる可能性は誰にでもあります。

 尺側手根屈筋の停止は手掌小指球にある豆状骨(小指球下部尺側の丸い骨)と、そこから腱が延びた有鉤骨~第5中手骨底です。

 豆状骨と有鉤骨の間にあるのがギヨン管ですから、ギヨン管症候群と肘部管症候群はどちらも尺側手根屈筋が関係した同根の問題ととらえることができます。

 患部の位置が絞れたら患部をゴリゴリ圧さずに、そこをはずした遠位から近位に誘導作用を利用した施術をします(肘が患部なら前腕から上腕に向けて施術をします)。

 患部の遠位から患部を超えて近位に流す軽擦や強擦をする時は、患部の上で力を抜きます。

 患部の遠位はやや力を入れる、患部上は弱い軽擦、患部を超えたらまた圧を入れて流します。

 炎症反応の結果としてむくみますから、むくみを流すことで尺骨神経の圧迫が軽減されます。

 

|

« ストレスで腰痛の悪化、昨日のNHK「クローズアップ現代」。 | トップページ | 生活の木薬草香園アロマ指圧講座「上肢の痛み、しびれ」。 »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 肘内側の痛み(肘部管症候群)と尺側手根屈筋。:

« ストレスで腰痛の悪化、昨日のNHK「クローズアップ現代」。 | トップページ | 生活の木薬草香園アロマ指圧講座「上肢の痛み、しびれ」。 »