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2013年7月16日 (火)

指圧・マッサージで広背筋を痛めるようなら手と足の位置が離れ過ぎている。

 指圧・マッサージの施術で腰痛になる一番の原因は猫背姿勢にあります。

 体幹が前屈すれば腸腰筋を使うので、猫背姿勢の施術は腰痛になります。

 さらに広背筋も痛めるようなら手と足の位置が離れ過ぎています。

 手と足の位置が離れ過ぎた姿勢で指圧・マッサージをすると、オーバースローで投手がボールを投げた姿勢と同じで広背筋が伸び過ぎるので元に戻ろうとして収縮します。

 後方挙上+内転+内旋に背中側に手を動かす時に働く広背筋ですが、体幹をドーム状に使って上肢を前に伸ばしても広背筋は緊張することになります。

 手と足の位置が離れ過ぎた姿勢で施術をすれば体重移動ができないので無駄な指力を使うことになります。

 できるだけ被術者に密着して手と足の距離を短くすれば上からの重力を利用した体重移動がし易くなります。

 その感覚をつかむまではやりにくいと思いますが、肩の力、上肢の力、手指の力を抜いて背中を伸ばし、おなかを引っ込めて、被術者の皮膚表面に密着させた母指指紋部や手掌で自分の体を支えてください。

 施術部位を見ない(顔を上げて正面を向く)ことで触圧覚の情報に集中し、後は重力にまかせてください。

 体重移動ができていないから指力を使っているのであって、体重移動ができるようになれば「全体重をかけるような体重移動は危険なことがわかるようになります」。

 活法は使い方を誤れば殺法になります。体重移動ができるようになれば臨床で通常使えるのはちょっとの体重移動だということ、指力が邪魔だということがわかるようになります。

 施術で自分の体を傷つけない方法を研究していかなければ、適量刺激の配慮をした科学的なセラピーはできません。

 上手なセラピストの施術姿勢を見てください。

 手と足の位置が離れ過ぎたへっぴり腰の人はいないはずです。

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