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2013年7月 6日 (土)

大正生まれの女性、主訴はふらつくこと。

 大正生まれの女性、ふらつくことが何とかならないかと先日指圧を受けた方からの紹介で指圧にいらっしゃいました。

 大正生まれといえば女性の平均寿命の86才よりも御長寿です。

 ふらつきは脳梗塞で2週間入院して以後続いているそうです。

 麻痺はなく、言葉もはっきりしています。

 耳もよく聴こえていて、認知症の傾向もなさそうです。

 膝や腰の訴えはありませんが、長く歩くことは難しいようです。

 降圧薬を服用中ですが収縮期血圧は160くらいになることも多く、拡張期血圧も100を超えているとのこと、これは動脈硬化で血管が詰まってきているということです。

 血糖値や肝機能の異常を指摘されたことはないそうです。

 咳と痰が続いていて、かかりつけの病院では去痰薬が処方されています。

 自転車で転んで左肩を脱臼したことがあります。

 座位の触診では背中が丸くなっていますが上部のみで、腰椎はそれほどでもありません。

 全身の筋力が弱い、年齢的に心肺機能も衰えているということを考えて仰臥位下肢から指圧をします。

 下肢の筋肉は細く弱く、足底は偏平足で筋肉の薄さが気になります。

 足先は冷えていましたが、下肢のむくみは気になりませんでした。

 心臓を圧迫しないように、仰臥位の次は抱き枕を抱えていただいて横臥位で指圧をしました。

 両肩上部僧帽筋の指圧が気持ちいいとのこと、猫背姿勢の頭の重さで肩の血流が悪くなっているようです。

 それでもコチコチに硬いようなことはありません。疲れたらすぐに横になるということですから、使い過ぎでこるというようなことのない肩です。

 左上腕はむくんでいました。脱臼したのも使わな過ぎで筋肉が弱くなって、上腕骨頭の肩関節への支持ができにくくなっているのでしょう。

 弱い圧をゆっくりと全身に当てていきました。

 手の温かさが気持ちいいとのことでした。

 全身指圧後、ふらつきが改善した自覚はないようでしたが、体がさっぱりしたとのことでした。

 2週間の脳梗塞の入院の後、症状が軽かったのでリハビリはほとんどしていないのでしょう。

 処方されている薬が詳しくはわかりませんでしたが、ふらつきの原因は脳梗塞後に処方されている血管拡張作用のある薬や、血液を固まりにくくする薬にもあるのかもしれません。

 血管が拡がりすぎたり血圧が下がり過ぎてふらつくことはあります。

 筋肉を使っていないことは歩行の安定にも影響が出ます。

 そこは指圧をすることで細かい筋肉まで運動させることができたと思います。

 肩の脱臼は肺癌や乳癌の患者さんでも肩周囲の筋肉が衰えて起こりやすくなります。

 年齢的なことや喉の症状を考えると、進行性の肺の病気ということもあるかもしれません。

 声が嗄れているようなことはないので、胸部大動脈瘤のようなものはおそらくないでしょう。

 ふらついて長く歩くことはできないものの年齢からすればお元気な方です。

 息子さん一家と同じ敷地で暮らしていますが離れに住んでいて、朝食の用意は御自分でしていて、孫娘さん(もう大人だと思いますが)のお弁当まで毎朝作っているとか。

 こちらに来る時はお一人でタクシーでいらっしゃたので、帰りは車で送らせていただきました。道案内をしていただきましたが指示がとても明確でした。

 薄い薄い足底の筋肉、全身性の衰え、下がった内臓、微妙な圧加減で気持ちのいい時間を作る、久々の特別な感触でした。

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