足底内側中央の「内側楔状骨」には足のバランスを保つ3つの筋肉が停止する。
足底内側の土踏まずのアーチの頂点が「内側楔状骨」です。
「内側楔状骨」には前脛骨筋と長腓骨筋と後脛骨筋が停止します。
前脛骨筋は足の背屈(踵が着地して爪先が上がる)+内反(足底の内側を浮かせる)に働き、後脛骨筋は足底屈(爪先が着地して踵が上がる)+内反に働き、長腓骨筋は足背屈+外反(足底の外側を浮かせる)に働きます。
石が埋まった凸凹の坂道を上る時、石の手前やや外側に踵をついて石を踏むと前脛骨筋が働き、そのまま石を越えて爪先が着けば後脛骨筋が働き、次に石の手前やや内側に踵をついて石を踏めば長腓骨筋が働きます。
「内側楔状骨」に停止するこの3つの筋肉は足を上下左右に傾かせて歩行のバランスを保つ働きをします。
足底内側が浮いて足の外側が衝撃的に着地をすれば内反捻挫になります。
内反捻挫しそうな時にバランスを立ち直らせるのが長腓骨筋です。
現代の日常生活では座位姿勢で足底全体がべったりと着地している時間が長いので、これらの下腿の筋肉がしっかりとは使われない傾向にあります。
凸凹の坂道を歩くことは、この3つの筋肉を使うことになるので、捻挫の予防や転倒の予防になります。
指圧・マッサージでは足底内側土踏まずの頂点を目印とします。
①前脛骨筋は下腿前側の膝蓋靭帯の下から脛骨外側に沿って足関節中央に向かい足底内側の内側楔状骨に停止します(先の第1中足骨底面にも停止します)。
②後脛骨筋は下腿後側深部(ヒラメ筋よりも深部)から内踝の後ろを回って足底内側の内側楔状骨に停止します(手前の舟状骨にも停止します)。
③長腓骨筋は下腿外側の腓骨頭から外踝の後ろを回って足底外側から足底を斜め前に横断して内側楔状骨に停止します。(先の第1中足骨底面にも停止します)。
①下腿前側から足関節を横切って足底内側、②下腿後側から内踝後ろ→足底内側、③下腿外側から外踝後ろ→足底外側→足底を斜めに横断して足底内側(後脛骨筋はヒラメ筋よりも深部)、イメージしてみてください。
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