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2013年7月23日 (火)

ピロリ菌除菌服薬中、心窩部と右上腹部の痛み。

 60代女性、検査でピロリ菌が見つかり除菌のために抗生物質2種類とプロトポンプ阻害薬(胃酸分泌抑制)を服薬中です。

 主訴は心窩部の痛みと右上腹部の痛みで、自らストレスで胃がすぐに痛くなると問診で訴えることからも、性格は神経質で気に病むタイプであることが感じられます。

 脈拍は1分間に72、脈が跳ぶことはありません。

 左前腕外側に内出血の痕があったのでうかがったところ、血管が細くて採血が前腕内側ではできずに手三里のあたりの静脈から採血したようです。

 最初に採血しようとした看護師さんはそれでも採血ができず、ベテランの看護師さんに代わってもらったものの、脆い血管からは血液が漏れ出したようです。

 採血の時にアルコール綿が使えないそうですから、他のアレルギーもいろいろとありそうです。

 副鼻腔炎の手術をしていて、臭いがわからないということもあるようで、アロマミストのクラリセージとローズマリーのシソ科セットの香りがわからないのは残念です。

 伏臥位の指圧で肩から背中にかけては胃の反射区の左肩上部と左背部よりも、右肩上部と右背部がこっていました。

 右上腹部痛の訴えがあり右肩と右背部は肝臓の反射区と言えますが、肝臓が悪そうな感じはしません。

 もし肝臓に痛みがあるようならば肝臓病のかなり進行した状態ですし、顔の黄疸であるとか下肢の異常なむくみもありません。

 足底内側の胃の反射区や肝臓の反射区を圧して特に痛みがあるような様子もありません。

 伏臥位の指圧中、時々枕から顔を上げて話すほど、話したい事がたくさんあるようで、おしゃべりが止まりませんでした。

 仰臥位の上肢、下肢の指圧で際立った圧痛点はありません。

 さておなかの指圧では心窩部、その下の臍との間(胃)、右上腹部に圧痛がありました。

 胸骨剣状突起の下の心窩部痛は胃の影響、その下の胃には炎症があるということでしょう。

 アレルギー体質で神経質な胃弱体質ですから、ピロリ菌除去の服薬前から胃炎は続いていたということでしょう。

 抗生物質で胃が荒れることもあります。逆流性食道炎が起きて心窩部痛となっているということもありそうです。

 右上腹部の圧痛点は肝臓より下です。触圧しながらそれを伝えるとと安心されたようです。

 便秘になっているということで、抗生物質は腸内の善玉菌も除菌してしまいますから、右上腹部痛は便の停滞の影響もありそうです。

 胃弱、胃下垂体質ですから横行結腸の位置は右上腹部よりも少し下がっていると思えるので、炎症部位の突き上げるような拍動があちこちに響く感覚を感じているのでしょう。

 全身指圧後、おとなしくなった、穏やかになったという印象です。

 しゃべるだけしゃべり、おなかの痛みは胃の炎症も薬の影響もあって今はしょうがないものだと納得できたようです。

 不安が妄想を呼び痛みを巨大にしていきますから、まず体の真実を1点1点照会していって「ここも、ここも大丈夫なこと」を意識に植え付けていきます。

 妄想の巨大な痛みはストレスが連れてきます。

 話したい人には疲れるほどしゃべっていただく、それは必ずセラピーになります。

 『窓際のトットちゃん』で幼い日の黒柳徹子さんが、校長先生にずうーっとお話をした後で、「大人の人にこんなに話しを聞いてもらったの初めて!」と満足して言うシーンを思い出しました。

 

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