臓(実質臓器)の経脈が陰で体の内側にあることを考える。
袋や管である中空臓器の腑の経脈が陽で、実質臓器の臓の経脈が陰です。
下肢内側を上行する腎、脾、肝と上肢内側を下行する肺、心包、心が臓の経脈で、臓の経脈は四足歩行の姿勢で外から攻撃されにくい内側を通り、体幹の深部に実質臓器は位置しています。
腑の病気が進行して臓の病気となり、臓が機能しなくなれば死に至ります。
移植手術が必要なのが臓、腑は切除しても生きていることができます。
胸郭に守られた肺と心、肋骨弓の位置にある肝、脾、背部で肋骨に隠れる腎、臓は骨に守られています。
下肢内側、上肢内側、腹部、胸部、そして臓の反射区としての背部、これらのポイントへの施術が深刻な病状の時に重要です。
腎はむくみや老廃物を尿として排出し、脾は免疫系の反応に関わるとともに血液を全身に送る「運化」の働きをし、肝は血液に栄養を与え、解毒し、血液を貯蔵し、円滑な血液の流れにも関与しますから、これら下肢内側を通る臓の経脈は血行促進に関わっています。
血液に酸素を与える肺と、ポンプの役目で血液を送る心・心包が通る上肢内側の経脈も当然血行促進に関わっています。
「上肢内側、下肢内側の施術の比重を高める」、深刻な病状の時に限らず、施術の効果を上げるための一つの考え方です。
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