下肢内側と上肢内側のタッチが同じではいけない。
同じ臓の経脈でも、運動不足でむくみを溜めやすい下肢内側と、使い過ぎで炎症を起こしやすい上肢内側とではタッチを変えます。
爪先立つことの少ない現代生活で使わな過ぎの下腿内側の筋肉や、座位姿勢でも立ち姿勢でも股関節を開くことが多くて使わない大腿内側の筋肉にはエクササイズをさせるようなタッチで施術をします。
肘屈曲の手仕事で腱鞘炎や屈筋の炎症を起こす上肢内側には、弱い刺激の丁寧なタッチで施術をします。
エクササイズをさせるといっても運動不足で衰えた筋肉には強い刺激や時間の長い施術は適しません。
衰えた下肢内側の筋肉には少しずつ練習量を増やすように刺激を増やしていきます。初回の施術で物足りないくらいの施術をしても、運動不足の筋肉は運動をして疲労した状態になることがあります。
大病の後や進行性の病気の治療中、妊娠中、産後など、労わるべき体にスパルタ教育をするようなタッチをしてはいけません。
下肢内側に経脈が走る腎臓、脾臓、肝臓の痛みは余程状態が悪くならないかぎり自覚をすることはありません。
一方上肢内側に経脈が走る肺と心臓の苦しさは、激しい運動をしても酸素が薄い山に登っても興奮しても感じることができます。
下肢内側は使いにくく意識されにくい、上肢内側はよく使い意識しやすい、痛みを感じにくい臓器と痛みを感じやすい臓器、黙って働く臓器と働きが悪くなればすぐに苦しくなる臓器、こんな分け方もできます。
手の使い過ぎと上肢屈筋の使い過ぎが手から体幹前面への緊張となり肺や心臓の働きを悪くすると考えれば、上肢の伸筋や背筋を使えば肺や心臓の働きを助けることになります。
手仕事から離れて腕を振って歩くことは、正中線の延長の一直線上に足を出して下肢内側の筋肉を使うことで、さらに臓の経脈を刺激して血行を促進します。
早朝の涼しい時間に大股で歩くのは気持ちがいいものです。
早朝に歩くことができなければ、エアコンの効いた環境で部位別に適量刺激に調整したタッチで施術をするセラピストに体を委ねてください。
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