生活の木薬草香園アロマ指圧講座「上肢の痛み、しびれ」。
昨日のアロマ指圧講座は「上肢の痛み、しびれ」がテーマでした。
上肢を支配する「腕神経叢」は第5頚神経~第1胸神経が手指まで延びていきますから、まず後頚部から肩甲間部を緩める必要があります。
手指の痛みやしびれの訴えに対して手指だけに施術をするのでは効果が薄いと考えてください。
さらに斜角筋隙、鎖骨周囲、腋窩と、腕神経叢が圧迫を受けやすい部位を緩めていきます。
たまたま「今朝寝違えた方」と「腰痛の急性期を過ぎた方」が受講生の中にいらっしゃいました。
手の甲で示指と中指の間の中手骨間遠位「寝違え点」の指圧と、示指と中指の間の中手骨間近位と同じく薬指と小指の間の「腰痛点(腰腿点)」の指圧は、ツボ刺激の遠隔操作という意味では「手指に対しての頚部、肩甲間部」とは逆の「患部に対しての手指」という治療ポイントの効果を示すことになりました。
手の甲のツボ圧しだけの内容ではありませんでしたが、講座の後、寝違えの頚にも、腰痛の腰にも効果があったということでした。
①腱鞘炎の多い母指球、②手根管の通る母指球と小指球の間、③ギヨン管の通る小指球、④肘部管の通る肘頭上腕骨内側上顆と尺骨の間、患部の位置をピンポイントでつかめることと、患部をはずした誘導作用を利用した施術を実習していただきました。
アロマオイルトリートメントでは炎症のむくみにサイプレス、神経痛にラベンダーを選択し、スイートアーモンドオイル基材に1%のブレンドオイルを使用して、重力(上肢垂直挙上)や牽引、筋緊張(肘関節伸展、屈曲)を利用した施術を実習していただきました。
飯能で今期はホームケアのはずなのですが、内容はいつもながらのくどいことになってしまいました。皆さんよくついてきてくれました。
面白いもので一人が垂直圧についてコツをつかむと、それを受けた方が気づいて垂直圧を理解するということがありました。
指力が抜けないと「もう一つ指力で圧し込んで圧の方向がねじれて不快な刺激になります」。
器用に使うことのできない「左手の指圧がいい」と言われることが多いのは「こねないから」です。
頚が痛い時、腰が痛い時、無駄な力が抜けて垂直圧への気づきがあったりするものです。
指圧は猫背にならず頚も曲げない指力も入れない、これがわかれば視覚を切って触圧覚に集中すれば、頚が痛む人でも腰が痛む人でも指圧をすることが回復を促す静的ストレッチになります。
それが実感できた講座でした。(講座の始めには腰痛でベッドに寝るのも大変だった受講生の方に、講座の最後に腰や股関節のストレッチをしてみたらどれも痛みが出なかったのですから)。
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