左椎骨動脈の蛇行、左前腕外側の痛み。
8月最初の朝は6時を過ぎて雨になりました。
中国の大気汚染は尋常ではないレベルのまま改善される気配はないようで、空はつながっているので困ったものです。
山口県や新潟県で甚大な被害を出したかつてなかったような集中豪雨や、各地での40℃近い気温上昇にも中国の大気汚染は影響を与えているはずです。
1時間に100ミリを超すような集中豪雨は埼玉県でもこれから増えることでしょう。
月の始めの新聞には埼玉県の広報紙「彩の国だより」が入ってきます。
お知らせの欄に「あん摩マッサージなどの無資格者の施術にご注意を!」という県医療整備課からの注意が掲載されていました。
「無資格者の施術は健康被害を起こす恐れがあります。施術者が有資格者であることを確認してから施術を受けましょう」と書かれていました。
強く圧されて顔が赤黒くなったとか、肋骨にひびが入ったとかのクレームが多くなってきたのでしょうか。
資格があるからといって油断をしてはいけません。良かれと思って施術したワンタッチが適量刺激を超えていれば、簡単に人を傷つけてしまうことがあるのです。
昨日はピップエレキバンを左側頚部、左肩上部、左前腕外側に貼った80代の女性に指圧をしました。
左前腕外側には8箇所にエレキバンが貼ってありました。
「大腸癌で右腹部にある上行結腸を切除しているので左前腕外側で橈側の大腸経に反応点ができる」というのは一つの考え方です。
左示指から上肢を上行する左の大腸経は、右小鼻の横で胃経につながって右腹部に下りていきますから、その逆の刺激の伝わり方もあると考えに入れておきましょう。
画像検査では左椎骨動脈の蛇行がわかっているそうです。
加齢的な変化なのか、生まれつきなのか、いずれにしても椎骨動脈が蛇行していれば、鎖骨下動脈から分岐する鎖骨下~肩~後頚部の間のどこかで血流が悪くなっています。
頭部への影響も、腕神経叢を介しての左前腕への影響もあるでしょう。
左鎖骨外側下の小胸筋と、左前腕で手三里より少し手関節寄りを圧すと強い痛みがありました。
ミシンで洋裁を続けていて、目の疲れもあるとのこと、手仕事の左上肢の固定が左の頚から前腕のこりとなったということもあるようです。
左示指中手骨橈側近位の大腸経の「合谷」を圧して痛みはなかったのですが、「合谷は顔目の治療穴」ですから、大腸経に痛みがあれば目の疲れとの関連を考えることもできます。
熱中症を避けるために運動不足になった高齢者は加齢的な変化が体の様々な部位にあるために血行不良となり、患部から離れた部位に痛みを持ちます。
それでも全身指圧後、痛みのない部位のエレキバンは御自分ではがしたので左前腕がずいぶんとスッキリしました。
主訴を緩和するのに原因を追究する道筋は一つではありません。
1点ずつチェックしていきましょう。
体が連れてくる主訴の物語だけでなく、脇役たちが主役のスピンオフのストーリーも考えてみてください。
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