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2013年9月29日 (日)

顔を右に向ける癖(頭頚部右回旋)で左肩から左上肢に走る神経根症状。

 70代女性、主訴は左肩から左上肢の痛みです。

 座位では猫背で顔がやや右を向いています。

 頭頚部の右回旋は、右手を使う時に手元を見ることによっていつものことになっているようです。

 猫背で頭の重さがかかりながらねじられる左頚部と、右利きの手仕事の時にありがちな左上肢の運動不足による左鎖骨周囲の固定によって、左の腕神経叢に圧迫があって肩から上肢に走る神経根症状となっているようです。

 神経に圧迫がある時はストレッチをして痛む「伸展痛」が存在します。

 このケースでも左肩下制+頭頚部右回旋屈曲で左肩から上肢の痛みが再現されました。

 これは左肩甲挙筋のストレッチですから、斜角筋隙や鎖骨周囲、腋窩での腕神経叢の詰まりだけでなく、猫背も神経根症状の原因となっています。

 伏臥位の指圧で背部の緊張を緩め、下肢の指圧でむくみを還すことによって肩の周囲の血行促進をはかります。

 猫背ですから仰臥位前胸部の指圧では鎖骨周囲の筋緊張を緩和し、上肢の指圧では腋窩の筋緊張を緩和し、肩関節周囲の数ヶ所に母指指紋部を当てながら肩外転+外旋のストレッチと肩伸展挙上牽引のストレッチをしたところ、神経根症状は消えました。

 神経根症状が消えると、頭頚部の右回旋は矯正されていました。

 「昨日は眠れなかった」そうですが、肩から上肢の痛みが消えたので、痛みを気にせずにぐっすり眠れるようになるでしょう。

 このケースは筋肉の緊張や老廃物の詰まりや姿勢で神経根症状が出ていて、指圧とストレッチで症状が改善できた症例です。

 傷が深ければ痛みが消えないことのほうが多いのですが、そうであっても血行促進をしたことによって回復を早めるには有効ですから、丁寧に遠回りの施術をしてください。

 主訴の患部には最初は軽く触れるくらいにして、外堀を埋めてから、最後に丁寧に主訴の患部を施術するような工程にすると、痛みで緊張をさせることが少ないので、効果があります。

 

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