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2013年9月18日 (水)

肩こり、めまい、首から上の小刻みなふるえ。

 70代女性、電話では肩こりが主訴で、朝起きた時には非回転性のめまいがしたということでした。

 車で迎えに行った時に、顔、体、全身を一見した様子では強いめまいに襲われている様子はありませんでした。

 座位の触診では顔が斜め右を向き、首から上が小刻みにふるえて、頚部から腰部までの筋肉が緊張し、猫背になり脊椎の間隔が短縮していました。

 手にはしびれやふるえはなく、吐き気や頭痛もないということで、めまいは朝起きる時だけだったようです。

 両肩がこっていましたが、右半身よりも左肩から左背部の緊張のほうが強くなっていました。

 脈は1分間に108、肩から上に微熱があって、のぼせ気味です。

 自分で首を圧していたようですが、首の筋肉を圧すことで余計に肩がこってしまったようです。

 仰臥位で指圧を始めようとしたら、回転性のめまいが起こりました。

 低い枕だと顎が上がるので、高い枕に換えて、首を右回旋で顔を右に向けて10秒その姿勢を持続、首を左回旋で顔を左に向けて10秒その姿勢を持続、これを2回繰り返してめまいがしますかと尋ねてみると、回転性のめまいは治まったということでした。

 朝起きてすぐの非回転性のめまいは起立性低血圧によるもの、仰臥位での回転性のめまいは剥がれた耳石によるものか内リンパあるいは周囲の血行不良によるものだったようです。

 内臓は下がっていました。

 台風一過で今朝は冷えて、足に貼るカイロを貼ったそうですから、その足の冷えは、肩こりやのぼせ、内臓下垂が原因となっています。

 台風の日の運動不足、ニュースで見る濁流や浸水した家や車の映像、普段から心配の多い高齢者には肉体的にも精神的にも余計にストレスが溜まります。

 抱き枕を抱えていただいての横臥位の指圧、そして伏臥位の指圧、せっかく治まっためまいを再発させないように、体位変換には時間をかけて、めまいはしていないか確認をしてから指圧をしました。

 さて、今回お話をしたいのはここからです。

 心配性の御客様、特に高齢者は不安を探します。

 指圧が終わった時にはまだ首から上の小刻みなふるえが時々起こり、顔はやや右を向いていました。

 全身の指圧の刺激量は十分、これ以上の刺激をすると揉み返すことはあっても、さらに症状がよくなることはありません(是非この感覚を身につけてください。刺激の足し算には限度があります。筋力の弱い方への過剰な刺激は傷を悪化させるだけです)。

 吐き気や頭痛、頭のむくみがない、会話のやり取りは正常、顔の歪みや手の麻痺もありません。

 首、肩、背部の筋肉は緩んでいます。

 脈は1分間に72になり、その後めまいは起こっていません。

 首から上のふるえは「本態性振戦」が一番しっくりとする病名です。本態性振戦の原因は不明ですが症状はふるえることで、その多くはそのまま放っておいて問題ありません。

 以前にも時々首から上のふるえはありましたから、主治医の先生もこの症状は把握していらっしゃるはずです。

 台風のストレスもあり、心理的要因や首の周囲のこりもふるえの原因となっていそうです。

 ここでは一つ踏ん張って、次から次と沸き起こる不安からの質問を全部否定していきます。

 不安を背負うのもセラピストの仕事です。

 家まで車で送って「何かあったら電話してください」と笑顔でダメ押しをして、帰りには『あぁ背負ったなぁ、今夜電話が来たりして…』、これがセラピーです(電話は来ませんでした)。

 何か見落としていなかったか気になることは調べ、背負ったものはできるだけセラピーを助けてくれそうな神様仏様に預けてしまいましょう、インターネット上のクラウドにでも保存するように。

 そして切り換えて次の準備です。

 

 

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