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2013年10月31日 (木)

腰痛?息を吸うと脇腹が痛い、これは側腹筋の痛み。

 月曜日に高く伸びすぎた椿の枝を高枝切り挟みで切っていたら、翌日に右腸骨稜のあたりに痛みを感じ、水曜日の明け方には右脇腹の痛みで目が覚めました。

 腸腰筋の筋肉疲労による腰痛だと思っていたのですが、息を深く吸うと右脇腹に痛みがあります。

 たまに右脇腹の痛みを訴える御客様がいらっしゃいますが、「なるほど、これか」と思いました。

 息を深く吸うと痛いのですが「笑ってしまうような痛み」です。

 軽く圧して触診していくと、痛みは右腸骨稜から右の脇腹にかけて拡がっています。

 右肋骨を触って痛みはないので肋間筋には問題なさそうです。

 また股関節の屈曲や伸展で痛みはないので、腸骨稜で腸骨筋には傷があるかもしれませんが、大腰筋の問題ではなさそうです。

 体幹の前屈、左側屈、左回旋では右脇腹に痛みが出ます。

 側腹筋は肋骨を引き下げ体幹を前屈、側屈、回旋させ、腹圧を高める働きをします。

 吸気の時には肋骨は引き上げられるので、息を深く吸う時の痛みは傷のある側腹筋が引き伸ばされる時の伸展痛のようです。

 側腹筋のうち、腸骨稜に起始する内腹斜筋か腹横筋か、あるいはその両方を傷めたようです。

 高い椿の枝を切る時に、両腕を目一杯伸ばして、体幹を上下左右にスイングさせながら高枝切り挟みでねじ切っていたので、側腹筋には大きな負荷がかかったようです。

 当日は軽い筋肉疲労くらいしか感じなかったので、特に何もしませんでしたが、翌日に右腸骨稜に湿布を貼り、その翌日は右脇腹から右腹直筋に湿布の位置が変わり、昨夜から骨盤ベルトをしています。

 「こういうふうに傷が拡がっていくのか」と経過観察中ですが、昨日よりも今朝のほうが股関節のストレッチはしにくくなっていました。

 しかし脇腹の肉離れというほどの治りにくさはなさそうな感じです。

 蟻の一穴のような傷から、傷が拡がっていったようです。この症状の対処法は患部の安静と周囲の血行促進以外にはなさそうです。

 ストレッチやウォーキングは痛みが出ない範囲でいつも通りしていて、指圧は良い姿勢をしていれば問題なくできます。

 ぎっくり腰と同じような状態ですが、脇腹中心の痛みなので立ったり座ったりで痛みはありません。

 昨夜から骨盤ベルトで圧をかけてみたところ、体の動きによる痛みが減っています。

 「骨盤ベルトで圧をかけてみてはどうか?」という感覚は正解でした。

 「患部を指圧したくない感覚」も正解でしょう。

 この経験を今日の指圧に活かしたいと思います。

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2013年10月30日 (水)

頭痛、手足の冷え、背部のこり、左ふくらはぎのむくみが強い症例。

 冷えが強まるこの時期に多い典型的な症例を紹介します。

 一週間前から頭痛が続いている夜勤明けの看護師の30代女性、手足が冷えていて背部の筋肉が緊張し、ウエスト以下の下半身がむくみ、特に左ふくらはぎがむくんでいます。

 シフトの関係で夜勤明けの日に夜の勤務があるのですが、眠れそうになく、このまま眠れずに夜の勤務では困るということで指圧にいらっしゃいました。

 まず、夜寝ていないので、自律神経の乱れは頭に入れておきます。

 脊柱や骨盤に左右の傾きはありませんが、左ふくらはぎのむくみから「左下肢の使わな過ぎ」、背部の緊張から左ふくらはぎと対角線の「右手の使い過ぎ」を考えます。

 後頚部のこりはほとんどなく、前頚部・前胸部のこりと目の疲れの訴えがあったことから、手仕事による猫背姿勢で「前頚部頚動脈からの血行不良による頭痛」と診ました。

 頭にむくみはなく、ズキズキとする片側の痛みの訴えもなかったので、これは「肩こりの延長の筋緊張性頭痛」です。

 背部の交感神経支配領域の緊張で交感神経が優位になり、血管が収縮して末梢の手足は冷えています。

 先週の台風など、気圧の低い日が多く、台風の後に冷えが一層強まったことも血行不良による頭痛の原因です。

 「体の緊張を自分では緩められなくなった状態」にあると考えて、ぬるい温泉に浸かってリラックスしている時のような時間を作ることをイメージして指圧をしていきます。

 交感神経が優位になっていますから「弱い・温かい・優しい・気持ちのいいタッチ」で背部の緊張を緩めていきます。

 この時のアロマデフューザーのミストにはフランキンセンスとローズウッドを使っていました。香りで「リラックスしていただく」「転地療養感」を出すことが大きな目的ですから、その日の天候や御客様の状態を診て、これはセラピストのセンスで精油の選択は違っていていいでしょう。

 フランキンセンスには鎮静作用、利尿作用があり、ローズウッドは坑うつ作用があって頭痛を和らげる精油でもあります。

 この施術前後と施術中の3回トイレに行きましたので、夜勤明けのむくみに対して、弱くて気持ちのいいタッチと、フランキンセンス、ローズウッドの香りの効果は十分にあったようです。

 左のふくらはぎは使わな過ぎなので、タッチのテンポを速め数を多くして、足の関節運動や股関節、膝関節の運動も右下肢よりも多めに行いました。

 指圧中よく眠りました。

 ぬるま湯に浸かったような指圧中の30分の眠りは、疲れの取れないまま眠る長時間の眠りよりも疲労回復効果があります。

 手足の冷えが血行促進されていく過程で冷たい血液が移動し「寒い!」ということなので、エアコンの暖房温度を上げ、タオルケットを1枚足し、足元も遠赤外線ストーブで温めました。

 こりが緩んでいく時に末梢が冷えていれば施術中に寒さを感じる人がいますから、施術中に何か言いたいことがあれば言える雰囲気作りと、寒さや尿意を我慢させないような気配りは是非してください。

 全身指圧、ストレッチ後、背部の緊張が緩んで身長が伸びました。

 夜勤明けの看護師さんはブーツが履けないと言って指圧に来る方がいらっしゃいますが、この日の指圧ではズボンのウエストがゆるゆるになったということでした。

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2013年10月29日 (火)

マッサージベッドを使ったセルフストレッチ&エクササイズでセラピストの疲労回復。

 マッサージベッドのクッションによるしなりと高さを利用したセラピストの下肢のむくみ解消法を紹介します。

 立位で片方の下肢をベッドに乗せ、膝伸展で大腿前側遠位を片方の手掌でベッドに向けて圧し、片方の手で足趾をつかんで屈曲させながら足を底屈させて下腿三頭筋を緊張させます。

 踵を当てたベッドのしなりで膝が軽く曲がろうとする所を大腿前側遠位を圧して膝を伸ばして、下腿三頭筋を収縮させます。

 膝屈曲で足底全体をベッドに乗せてから、手掌で大腿前側に膝伸展の圧をかけたり、膝伸展でベッドに下肢を乗せて足背屈と底屈を繰り返すことも効果があります。

 また、足を乗せている側の骨盤を後ろに引いて背部のストレッチを加えながら行うこともでき、立脚側の膝は軽く曲げて姿勢を調整します。

 ベッドの高さがあってむくみが還りやすいので、後は片手で足趾まで屈曲させて足をしっかりと底屈させることで下腿三頭筋がしっかりと収縮できるマイベストなやり方を探ってください。

 ベッドを使った背中、腰のストレッチは、立位で胸をベッドに沿わせるように体幹を前屈させ、ベッドの角付近を片手でつかんでその手の側の骨盤を後ろに引きます。

 この時に反対側の手は肩関節外転120°位の楽な位置でベッドの側面をつかみ、両足は肩幅程度に開いて動かさず、片側の骨盤だけを後ろに引きます。

 ベッドを使ったセルフストレッチ&エクササイズでベストな方法を探ることは、セラピストが御客様のストレッチを微調整する練習になります。

 御客様にこのベッドを使ったスセルフトレッチ&エクササイズをやっていただくのはあまり形の良いものではありませんが、セラピストならせっかくあるベッドを疲労回復アイテムとして利用してみるのもいいと思います。

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2013年10月28日 (月)

右肘伸展+右手の甲を上に向けて手関節背屈で体の正面で「左手で右四指を持って」右手関節を回せますか?

 昨日は雨で一週間延期になった「健康ストレッチ体操」のセンセイをしてきました。

 基本的な立位の静的ストレッチを30種類組み合わせた約15分の内容ですが、毎日続ければほとんどの肩こりと腰痛は緩和されるのではないかと思います。

 高齢者の方もいらっしゃったので、1つのストレッチを8秒×2回ずつ行いました。

 「20秒×3回のストレッチが最も効果があった」というデータもあるようですから、20秒×3回でこの30種類のストレッチを行えば約45分かかります。

 「どの筋肉を伸ばしているのかを意識して」、「息を吐きながら」、「痛みの出ない範囲で」ということを説明しながらのストレッチ教室です。

 頚椎伸展のストレッチでは、女性が多かったので、「頭を後ろに倒すのではなく、顎を上に向けて首のしわを伸ばしましょう」というように美容的なメリットを強調してみました(頚椎はむち打ちの時に胸鎖乳突筋が働いて前に戻されます。後ろには行きたがらないものです)。

 「胸に上腕を沿わせて斜め下に反対側の手で引っ張る、肩甲骨上3分の1にある棘上筋のストレッチは肩が上がりにくい人に」、「手掌を上に向けて上肢を体の正面で伸ばしてから手関節を背屈させる前腕屈筋群のストレッチは手根幹症候群や腱鞘炎で手指のしびれがある人に」など、そのストレッチで緩和できる症状を説明しながらのストレッチです。

 皆さん一番出来が悪かったのは「右肘伸展+右手の甲を上に向けて手関節背屈、体の正面で左手で右四指を持って右手関節を内回し、外回しと回すストレッチ」です。

 左手の巧緻性が乏しいということなのですが、左手で右手関節を回すのは簡単そうで意外と難しいことです。

 右手で左手関節を回すことはできても、左手で右をやると右肘のあたりから右上腕がふにゃふにゃしてくる人が多いと思うので確かめてみてください。

 これも慣れればできるようになります。

 それほど右手にはできて左手ではできないことは多いのです。

 ともあれ、たった15分のストレッチでふうふういう人もいて、ストレッチ後には肩関節の可動域が拡がって肩こりが軽くなり、全身の血行促進になって爽やかに汗ばんだようでした。

 来年も頼まれてしまいましたが、タッチセラピストとしてはストレッチだけだと物足りないような気もしますし、他動的な治療のストレッチ以外の見本というのはちょっと恥ずかしい気もします。

 あまちゃんの「ださいくらいがまんしろ」の一言はたいしたものです。

 需要があれば何でもやっておいたほうがいい、「これはちょっとなぁ…」と思う時、「ださいくらいがまんしろ」を思い出します。

 

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2013年10月27日 (日)

40代男性、鼡径ヘルニア手術後の指圧。

 前回の指圧後、鼡径ヘルニアの手術をした40代男性の1ヶ月ぶりの指圧です。

 ほとんど運動をしていないということで右側頚部、右肩、右背部、両大腿後側がこっていて、足が冷えていました。

 右鼡径部の手術なので、右股関節は無意識に運動制限されて右半身を緊張して使い、大腿後側の筋緊張は座位姿勢が多かった、そして足の冷えは明らかに運動不足です。

 まず伏臥位の姿勢ができるかを伺って、痛みはもうないということなので伏臥位から指圧を始めました。

 「痛みはない」と言われても、背部から腰や殿部を指圧すれば鼡径部を圧しつけることになるので、浅い刺激から徐々に圧を深めていきます。

 自分で動かして痛みは出なくても、圧の方向によっては痛みが出ることもあると考えて、圧して体がビクッとして逃げるようなことがないかよく注意して指圧をします。

 伏臥位下肢伸展挙上で股関節の可動域の狭さが感じられたので、股関節内旋外旋のストレッチは小さく動かしました。

 仰臥位の指圧では鼡径部、大腿、下腹部は特に手指をゆっくりと離すようにしました。

 傷があれば手を離す時の反跳痛もあると考えて丁寧なタッチをしていきます。

 指圧中、胃腸が動く音が何度も聞こえて、指圧後は「元の自分が蘇ったようだ」とのことでした。嬉しい一言です。

 「施術を受けるたびに新しい自分に生まれ変わる」、そう言っていただけるように、全てのタッチに気持ちを込めて、丁寧に命と向き合っていきましょう。

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2013年10月26日 (土)

関節が鳴る→使わな過ぎ→牽引のストレッチをする。

 午前2時過ぎの地震は横揺れが続いて、2年前の東北大震災の揺れの始まりと似ていました。

 幸いしばらくして地震はおさまりましたが、家から外へ出ることも考えて様子をうかがった地震は久しぶりでした。

 台風27号が近づいていましたが夜明けには雨が止んでいて、ウォーキングをしてきました。その後、さらに台風近づいてまた雨が降り出したので雨に降られずにウォーキングができたのはラッキーでした。

 雨が続いて体を動かさずに家でじっとしていると、筋肉の柔軟性が失われ、動きの少ない関節は引っかかりや詰まりができてきます。

 昨日指圧をした坐骨神経痛の70代女性は、左肩甲下部の第9胸椎のあたり、右踵、左第4趾がポキッと音を立てました。

 関節包の隙間で空気が弾ける音がこの「ポキッ」という音だと言われています。

 関節が十分に動いていれば関節包の中を滑液がスムーズに移動できますが、同じ姿勢が続いて久しぶりに動いた関節では滑液の移動時に隙間ができて滑液が気化して弾ける時に「ポキッ」という音がするようです。

 この御客様は、猫背で座っていて、利き手の右よりも左手を使わないことで左の肩甲下部が「猫背の支点」となって筋肉も椎骨関節も短縮していたのでしょう。

 左肩甲下部と対角線の右腰部、右大腿筋膜張筋、右大腿後側という坐骨神経痛に関連するこりがありました。

 右踵のポキッは足背屈姿勢の持続による踞骨下関節の詰まりによるものでしょう。

 左第4趾は爪先立っていないということです。右踵も左足趾も足背屈姿勢の持続は同じですが、利き足の右足趾は立ち上がる時などに爪先に体重移動することもあって左よりも使っていたのでしょう。

 坐骨神経痛の足のしびれに対して「猫背で背部のこっている人が自分で足を圧したり揉んだりすれば余計に猫背になり、肩や手にも力が入って肩や腕もこって手が疲れる、さらに強くグイグイ圧すので患部が刺激を受け入れることができずに血管や筋肉が収縮してしまい状態が悪くなってしまった」のがこのケースです。

 若くて筋肉と骨の太い人は、過剰な刺激でもそれを我慢して、自分の治癒力で治してしまうこともできます。内出血するほど圧されても気持ちがいいと思える人は自分の体に余裕がある人です。

 普通の人、体の弱い人には、まず浅く軽い刺激で表面から緩めていき、次第に深部へ圧を入れていきます。

 関節をいきなり引っ張るのではなく、筋肉を緩めて、血行を促進して、関節部の滑液の流れをスムーズにしてから、関節をストレッチし、牽引します。

 指圧後、この御客様の背中が伸びて下肢が伸びて、足の関節運動も滑らかになりました。

 台風の前後は調子の悪い人が増えます。台風が過ぎた後は寒さも強まるようです。

 段階的に緩めていくことができるのが指圧・マッサージのメリットです。

 我慢させないように、本当に気持ちのいいワンタッチを続けてください。

 適量刺激を間違うなら、弱いほうに間違ってください。

 

 

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2013年10月25日 (金)

寝たきりになると足の甲がむくむ。

 足の甲のむくみの指圧について考えていたら、寝たきりの方、肝臓癌の方、大腿骨骨折の方の足を思い出しました。

 寝たきりになると足の背屈の動きがなくなり、足底屈の形が常となって足の甲がむくみます。

 寝たきりの方やほぼ一日寝て過ごしている方の足の甲を圧した感触は、皮膚の中にスライムでも入っているかのようです

 末期の肝臓癌では門脈からの静脈血が行き場を失い、下腹部以下の静脈血やリンパの流れも滞って下肢全体がむくみます。

 それでも指圧やアロマオイルマッサージをすれば足の甲のむくみも下肢のむくみも一時的には緩和できました。

 下肢のむくみが流れて例えその後数時間でも体の詰まり感を和らげることができれば、終末期のケアとして十分に価値があります。

 介護をする家族の方やヘルパーさんが寝たきりの方に呼ばれるたびに毎回足のマッサージをすることは大変ですが、足底板の換わりに毛布などを丸めて足とベッドの間を埋めて足背屈の形を作ったり、足を高くしたり、指圧・マッサージまではできなくても、足底屈・背屈の関節運動を数回することはできます。

 足のむくみのチェックを下腿前側の前脛骨筋を圧迫して行うように(圧して戻りが遅ければむくんでいる)、ふくらはぎから足内側のむくみよりも、下腿前側から足の甲がむくんでいるほうが、より重症のむくみだと考えられます。

 椅子に座って生活する時間があれば、足底が床について足背屈の姿勢が続くので下腿前側の前脛骨筋を使い、足背静脈に圧がかかって足の甲のむくみは心臓に還りやすくなります。

 前脛骨筋の働きは足背屈+内反ですが、寝たきりでは足が内反しますから、足背屈+中間位から外反の形に足関節を持っていって指圧をすると、足を動かしていない方向に運動させたことになり、足の甲のむくみに効果があります。

 足関節の背屈+外反の形をキープして圧すことはなかなか難しいことですが、足を背屈させながら足底外側を圧すことでも足には外反の力が加わります。

 この時には足の甲に四指を密着させて内側にねじりながら(足回内=足外反)、足底外側をさらに足背屈させるように圧します。

 

 

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2013年10月24日 (木)

帯状疱疹で外出ができなかった80代女性、足が縮み内踝の後ろ側がむくみ足趾の先がたるむ。

 帯状疱疹の痛みで1ヶ月ほど外出ができなかった80代女性、まず最初に驚いたのは足趾の先がしわしわにたるんでいたことです。

 年齢からすれば肌質の若い足なのですが、内踝後側のアキレス腱との間が盛り上がって膨らみ、「水の流れ」が滞っています。

 靴のサイズがブカブカになったということで、実際に靴を履くところを見せていただいたら確かにワンサイズは足が小さくなっているようでした。

 超肥満の人がダイエットをすると皮膚が垂れ下がってしまうのと、この80代女性の足趾の先のたるみは似ています。

 運動不足で下腿の筋肉も細くなっていました。

 帯状疱疹は大腸癌の手術をした右の腹部から脇腹にかけてできたとのことでした。

 免疫力が衰えると現れる帯状疱疹は、体の弱い部分狙ってくるのかもしれません。

 今年の夏の暑さがストレスとなって免疫力が衰え、帯状疱疹ができたのでしょう。

 高齢で病後で筋肉が落ちていますから、下肢を中心に広い密着のある弱い刺激で丁寧に指圧をしました。

 中でもポイントになるのは、内踝外周の水が溜まって盛り上がっている部分の腎経のツボ「太谿」「大鐘」「水泉」です。

 内踝外周へのテンポの速い小刻みな指圧で運動させるタッチをした後、持続圧を繰り返してむくみを心臓に還していきます。

 指圧だけでなく、アキレス腱を伸ばす、縮めるの関節運動(足背屈、足底屈)はしっかりと行いました。この動きをしっかりとすることがなかったからむくみを溜めていたということです。

 足趾の指圧、足趾の関節運動で足趾の衰えた筋肉も刺激し、足先のむくみも還していきます。

 全身指圧、ストレッチ後、立ち上がって歩いていただくと、足先のたるんだしわが目立たなくなりました。

 むくみがリンパに回収されて静脈血とともに心臓に還って、動脈血が組織に栄養と酸素を送って、足が蘇ったように見えました。

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2013年10月23日 (水)

『環跳』の自己指圧。椅子に膝を曲げて片足を乗せ、立位で圧してみましょう。

 胆経のツボ『環跳』は、横臥位で股関節を深く曲げて、股関節横紋(大腿と下腹部の間のしわ)の外端に取ります。

 もう少しわかりやすく説明すると、『環跳』は「大転子前上方の陥凹部」にありますから、下前腸骨棘に付く大腿直筋起始部から少し側面に回りこんだ大腿筋膜張筋上に取ります。

 横臥位で股関節を深く曲げての自己指圧はやりにくいので、立位で椅子に片足を乗せて『環跳』の自己指圧してみましょう。

 椅子の上に膝を曲げて片足を乗せ、大腿の付け根の下前腸骨棘から側面に回り込んで腸骨の盛り上がりの縁を圧していくと『環跳』をとらえた感覚がわかります。

 『環跳』は大腿筋膜張筋上にありますからその働きである大腿屈曲の姿勢をとると筋肉が収縮してツボがとらえやすくなります。

 (大腿筋膜張筋は腸脛靭帯とともに膝を伸展で固定する働きもありますが、膝伸展だと『環跳』は隠れて刺激しにくくなります。) 

 位置がわかったら今度はテーブルかマッサージベッドに足を乗せて、股関節の屈曲をより深くして圧してみてください。これが横臥位での環跳の圧し方とほぼ同じです。

 位置がわかれば普通に椅子に座ってでも、床で立て膝でも『環跳』を圧せるようになります。

 大腿筋膜張筋はL4~S1(第4腰神経~第1仙骨神経)からなる上殿神経支配ですから、『環跳』のツボ刺激は腰痛や仙骨周囲の痛みに効果があるだけでなく、股関節の痛みや骨盤内臓への効果も期待でき、側頭部から体側に伸びる胆経のツボですから片頭痛の時の反応点となっていることもあるはずです。

 自分で圧してみてもツーンとする刺激があって「これはただものではない」と思えるツボの一つが『環跳』です。

 効果が期待できるからといって、いつまでも圧し続ければ筋肉を傷つけたり、かえって主訴の症状を悪化させることがあるのは他のツボ刺激も同じです。

 ツーンと強い刺激を与えることができるツボにも適量刺激を考えながら施術をしていくのがタッチセラピストです。

  

 

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2013年10月22日 (火)

ふくらはぎの把握揉捏をワンランクアップする密着のポイント。

 昨日指圧をした80代の女性は、一週間空けて2回の指圧をしただけで、10月10日以来、足のしびれがすっかり消えているそうです。

 昨日の主訴は左肩の痛みでした。

 寝ていても少し体の向きを換えると痛みで目覚めてしまうことがあるということでしたが、背部のこり、左小円筋などのこりを緩めて全身指圧を終えると、左肩の痛みは消えて関節可動域が拡がりました。

 指圧・マッサージが良く効く、効かないの違いはどこにあるのでしょう?

 その大きな要因に手指の「密着」があります。

 高齢者の下肢のしびれや左肩の痛みの原因には「使わな過ぎ」があります。

 若い方でも、爪先立つことが少なく右利きなら、ふくらはぎは血行不良でむくみ、左肩は同じ姿勢の固定でこってきます。

 それで「運動させるタッチ」が症状緩和には必要になります。

 ふくらはぎを大づかみする把握揉捏を例に、密着を考えてみましょう。

 伏臥位の被術者の片側のふくらはぎを両手掌で大きくつかむ時、指先に意識がいく人が多いのではないでしょうか?

 指先の力で揉めば密着が甘くなり、ふくらはぎ全体に運動させるという意味ではあまり効果がありません。

 そこで密着のポイントは、「手指を伸展+外転させて手掌を開いて、まず手掌の中心をふくらはぎに当てて、次に指の付け根の基節骨の部分までを密着させます」。

 指先は軽く浮いていてもいいくらいのつもりで、手掌の中心を意識して、開いた手指を中指に自然に寄せながら、ふくらはぎを吸い上げるように密着させて持ち上げてください。

 「真空を作る」イメージです。

 それでタッチが格段に変わります。

 指先で上っ面を揉むと、衣服で擦れて皮膚を傷つけてしまうこともあるので注意してください。

 密着がしっかりとしていれば「心が近くなってタッチを素直に受け入れてもらえる」と私は感じています。

 タッチセラピーは普通なら他人からは拒絶されるプライベートな距離に入り込んでいくわけですから、それを許された者であるからにはそれ相応のタッチテクニックを磨いてください。

 効果が違ってきます。

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2013年10月21日 (月)

不安と扁桃体。恐怖体験は話しを聞いただけでも追体験してしまう。

 今朝の夜明けは霧が濃くて、西の空では十六夜の月が、裸電球の白いかさをつけたような淡い光の輪に包まれていました。

 ブロッケン現象でも起きそうな月の光輪を眺めながら、100mの視界しかない粉雪の日のような霧の中を歩いてきました。

 昨日は一日中雨で、予定していた野外の健康体操のイベントが来週に延期になりました。ストレッチの手本となるように、あと一週間、鏡を見ながら指導の練習です。

 『もやもやさまーず2』を見ようとしていた頃、「一日中こたつで座っていたら坐骨神経痛で足がしびれる、指圧をしてほしい」と70代女性の御得意様から電話がありました。

 家族が出かけていて不安だったこともあるのでしょう、先日指圧をした「口の中が気になる」「指から青いものが沁み出してきているのではないか?」のあの方です。

 雨の中車で迎えにいき、(自分の家よりも、ウチに来て指圧を受けたいという方が多いです)、指圧、ストレッチの後、口の中を懐中電灯で照らして見たり、不安を一つ一つ打ち消していく言葉選びはなかなか大変です。

 足の指圧では趾節関節だけでなく土踏まずのあたりでもポキッと音がしたので、座位姿勢の連続により坐骨神経痛のある下肢は確かに短縮していました。

 不安が痛みを増強し、血管収縮、筋収縮という痛みの悪循環です。

 猫背で下がった内臓を上げ、足のしびれは完璧にはとれなかったようですが、全身運動をさせてあるから大丈夫だと納得させて、車で家まで送りました。

 帰ってきてしばらくして、NHKの「うつ病」についての番組を見ました。

 「天敵から身を守る時に扁桃体の活動で恐怖や不安や悲しみの感情が強くなり、それが過剰になると脳が萎縮してうつ病が発症する」ということを番組では説明していました。

 他人の話からでも、人間は恐怖体験を自分のものとして追体験してしまうようです。

 とすれば震災の映像や台風被害の映像を何度も見ることや、裁判員が事件の悲惨な証拠写真を何枚も見せられることは、脳に良い事ではありませんね。

 冷え性の方や体の弱い高齢者はもう暖房が必要で一日中こたつに入っているという方もいらっしゃるでしょう。

 体を動かさずに災害の映像を見ていては、気分が落ち込み、血行不良で患部の痛みは強くなります。

 今日は晴れて気温が上がるようなので、体を動かしましょう。

 

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2013年10月20日 (日)

歯医者さんに「体調不良」と言われて指圧に来た御得意様。

「口の中に何かできているようで歯医者さんへ行ったら『体調ナントカ』と言われた」と予約無しでいきなりいらっしゃた70代女性の御得意様、その時は施術中でその後の予約もあったのでハーブティをお出しして1時間半ほど待っていただきました。

 前の指圧が終わって順番が来て、「体調ナントカ」は帯状疱疹のことかとお伺いすると、どうやら「体調不良」のことのようで、普通のことをいきなり言われて、どうやら脳がその言葉を理解しようとせずに、不安だけが増幅してしまったようです。

 「心配はいりません」とか、もう少し丁寧に説明していただいていたら、歯科から指圧にあわててやって来ることもなかったとは思うのですが、この後には「指に青黒い色がついていて、中から何か沁み出してきているのではないか」という、もう一つのパニックがありました。

 前日には髪のカットと髪を染めに行ってきたそうですから、指についていたのは髪を染める染料か、何かのインクだと思うのですが…。

 痴呆の症状が強く出ているということではないのですが、不安神経症のような病名はつくかもしれません。

 昨夜は眠れなかったということで、肩こりや下肢のしびれがあり、朝は「何を食べても美味しく感じられず、口の中の症状が気になって歯医者さんへ行くことにした」ようです。

 口を開けてもらって中を覗くと、目で見てわかるような口内炎などの炎症や腫れはありませんが、舌は舌苔で真っ白です。

 軽い胃炎はありそうです。気を病んで胃を悪くした神経性胃炎かもしれません。

 ストレスが舌や味覚にも影響を与えたのでしょう。

 歯科医院ではうがい薬だけ処方されたようです。

 全身指圧、バランスボールのストレッチ、大腿四頭筋の抵抗運動など、待たせた分いつもにも増して時間をかけて全身を緩めました。

 うがい薬の使い方が心配だというので、水100mlに対しての量を説明書を見て「スクリューキャップを逆さにしてネジネジの手前まで」と説明させていただき、家まで送って1件落着です。

 それくらい徹底的にやると落ち着いて、ごく普通のどこにでもいるおばあさんに戻ります。

 台風の後は朝晩の気温が下がってきました。関節の痛みや筋肉のこりだけではなく、血行不良ととともに気の巡りも滞って、気分の落ち込みを訴える人も増えてくる頃です。

 

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2013年10月19日 (土)

指圧で母指が左右に傾くと垂直圧にならない、垂直圧のセルフチェック。

 「指で圧そうとするから圧せない」ということは何度もこのブログで書いています。

 肩、肘、手首、指の力が抜けて、母指指紋部までを1本の管として、その中を体重が行き来するのが体重移動の指圧です。

 母指指紋部をふわりと皮膚表面に広く密着させて、母指指紋部を横に貫く直線を思い描いて、その直線に対して垂直になる方向に母指中手指節関節を起こしていくと垂直圧が完成します。

 母指中手指節関節が左右にわずかにでも倒れると母指指紋部もずれて、圧の向かう方向がねじれます。

 自分の前腕を指圧して、垂直圧のセルフチェックをしてみましょう。

 母指指紋部の前にしわができれば、圧は前にずれています。

 右、左、後ろ、斜めなど、指圧をして皮膚にしわが寄れば垂直圧はできていません、ずれています。

 母指の中手指節関節が母指の爪の中心に向かって起き上がっているか、確かめてください。

 ねじれの修正方法はテーブルの板の上に母指、テーブルの板の下に四指を当て、栓抜きのように指紋部はずらさずに母指中手指節関節を母指の爪の中心に向かって起こしていきます。

 目で正しい方向を確認したら、次からは視覚を使わずに垂直圧の練習をします。

 体と正対するテーブルの板に母指を当て母指の爪を正面に向けて圧す、テーブルの板の側面を斜めにとらえて圧す、この2つのやり方で練習してみてください。

 腕ならこの感覚を使って圧せますが、背中なら一つの曲面上に母指も四指も当てて腕を圧すのと同じことをしていくことになります。

 「一つの曲面上で母指と四指の対立圧を作る感覚を母指に寄せていく」、言葉で理解するのも実際の感覚も、本当にそれを自分のものにするまでには練習が必要です。

 母指指紋部はふわりと皮膚表面に広く密着させて、四指指紋部で皮膚をとらえたまま、その皮膚を母指の方向に寄せてくることで母指中手指節関節を起こしていく、これが背中での垂直圧の手指の構えです。

 曲面で構成される体に垂直圧を入れていくのは簡単なことではありません。

 母指指紋部を当てた皮膚の周囲にしわが寄っていれば、母指が倒れているので垂直圧にはならない、まずはこのことに注意をして母指圧の練習をしてください。

 上肢の力が抜けて体重移動ができるようになれば、今までやってきたことと指圧の目指す圧刺激との違いに気づくことでしょう。

 指力で強く圧すのは指圧ではありません。

 やさしいタッチでも圧方向がねじれていれば、それは軽い揉捏法になっています。指圧の刺激とは違います。

 深部まで気持ちの良い圧刺激を届けることができた時、それが指圧です。

 体の曲面を、斜め上からの視覚でとらえて圧すから圧方向がねじれます。

 柔軟な母指指紋部の着地で皮膚を広くとらえ、母指の爪の中心に向かって母指中手指節関節を垂直に起こしていってください。

 視覚に頼らず、触圧覚に集中して、斜め上、斜め下からでも垂直圧が入るように練習してください。

 斜めからでも垂直圧が入るようになれば「重力とオトモダチになった」と言っていいでしょう。

 

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2013年10月18日 (金)

腎経のツボ『照海』、内踝の真下で距骨下際に取る。

 昨夜は十三夜の月が東の空から昇り、雲間から時々姿をのぞかせていました。

 足内側の腎経のツボに『照海』があります。

 「海を照らすのものは…」と考えてみると、それは月でしょう。

 「内踝を月に見立てて、足底からの水の流れが溜まる部位を海に見立てた」、私はそう思います。

 とすれば『照海』は「月に照らされた海」と解釈するのがよいのでしょう。

 『照海』は内踝の真下1寸に取るということになっていますが、距骨の下部際にとって、距骨下関節(=距踵関節)にも圧をかけて可動性を調整することが大切であると考えています。

 距骨下関節は足の内反外反(=回外回内)と内転外転をする、細かい動きのできる関節です。

 足の内側を触っていくと距骨よりも踵骨が引っ込んでいるので、『照海』の下部には水の溜まるスペースがあります。

 腎経は足底中央前方の『湧泉』から始まります。

 『湧泉』は第2趾と3趾の中足骨遠位の間に取ります。

 湧き上がる泉は静脈とリンパの流れです。

 『湧泉』からの水の流れによって(自然に削られて)できた舟状骨内側で足底際の『然谷』(これは文系の解釈ですから解剖学的な正解ではないということで御了承下さい)→アキレス腱と内踝の最も尖ったところの間にある『太谿(たいけい』(大きな谷という意味です)→5分下がって踵骨上際が『大鐘』(これは踵の形から付いた名前でしょうか?内踝を月と見立てれば「月と鐘」は絵になります)→そして戻って内踝の直下が『照海』です。

 腎経ですから、その後に続くツボも『水泉』、『復溜』と水を意味する名前が付けられています。

 足を眺め、指で触れ、ツボの名前の意味するところを考えてみるとツボ指圧の理解が深まります。

 十三夜を眺めているうちに、『照海』の意味に思いが至りました。

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2013年10月17日 (木)

足内側アーチの一番高くなった部分のわずかに前の足底際、腎経の「然谷」。

 昨日の朝8時過ぎには台風の中心が東に進んで晴れ間が見えてきました。

 虹が見えそうな気がして外に出てみると、玄関のセージの低木が根元からポキリと折れていました。

 まだ風が強く、四方に厚い雲がかかっていましたが、勘が当たって北西の空には低い虹がかかっていました。

 伊豆大島の台風被害は大変なことになっていますが、台風の中心がもう少し内陸を進んだら関東地方の被害はもっと大きくなっていたことでしょう。

 今朝のウオーキングでは、昨日よりもたくさんの枝や葉っぱが道に落ちていました。

 風に折られてもかろうじてぶら下がっていた枝や葉っぱが、やがて力尽きて、一晩かけて地上に降り積もったようです。

 台風一過で東に筑波山がくっきりと見え、今夜は十三夜、秋が深まり北海道では初雪が降ったようで、これからいよいよ寒くなってきます。

 坐骨神経痛の足の痺れの緩和に腎経『然谷(ねんこく)』の指圧がよく効いたので、ツボの位置などを説明してみます。

 足の内側のアーチの一番高くなった部分が、舟状骨と踵骨との境です。

 『然谷』は、このアーチの一番高くなった部分のやや前で、足底に回りこんだ際の舟状骨上に取ります。

 足の内側面にあるのが舟状骨粗面で、そこから足底に回り込んだ「然谷」では後脛骨筋や母趾外転筋に触れることができます。

 「然谷」を指圧する時に、足を底屈内反させながら圧すと後脛骨筋の刺激が強まり、母趾を外転させながら(第2趾との間隔を開きながら)圧すと、母趾外転筋の刺激が強まります。

 『然谷』を通る運動神経は坐骨神経の延長の脛骨神経→内側足底神経ですから、『然谷』を正確にとらえることができれば坐骨神経を刺激していることになります。

 「強い刺激は神経の機能を鎮静させる」ので、『然谷』のツボ刺激によって坐骨神経痛の足のしびれが緩和されます。

 自分の足で『然谷』を圧してみてください。

 微妙に位置や角度を変えて、ツーンとする刺激がある圧し方を探ってください。

 足内側の骨の並びも指で触って確認しておきましょう。

 まず自分の足の内側をじっくりと観察しながら、母趾末節骨内側から踵へ、少しずつ母指で圧迫していってください。

 母趾末節骨、母趾基節骨とたどって、中足趾節関節のふくらみは内側も甲の部分も指先で確認してください。

 足内側で中足骨の遠位のふくらみはよくわかりますが、中足骨近位→内側楔状骨→舟状骨→踞骨・踵骨とたどった時の「中足骨近位・内側楔状骨・舟状骨」の関節部分はわかりにくいものです。

 足内側アーチの最も高いところから前が舟状骨、そこからたどって内側楔状骨、中足骨と、何度も何度も指先の感覚と解剖学の図を見ながら位置を確かめてみてください。

 図で調べ、足の内側をよく観察したら、「見ないで指先の感覚で」何度も触ってみてください。

 プロフェッショナルのタッチの練習です。

 

 

 

 

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2013年10月16日 (水)

台風26号。

 午前7時を過ぎて台風26号は関東地方を通過中、暴風が渦を巻いて吹きつけています。

 雨は風の渦に流されながら角度を変えて飛んでいます。

 高速道路は50km規制でも、風で横転したトラック事故があったようです。

 家の周りでは今のところ大きな被害はなさそうですが、今吹いている風が集中すれば竜巻くらいの力がありそうです。

 今日はアロマ指圧講座で原宿に出かける日でしたが、講座は台風のために中止になりました。

 今のところ最寄の鉄道は動いていて、私は出かければ原宿までたどりつけそうですが、健康のための講座なので、ハーバルライフカレッジのスタッフの方に中止の判断をしていただいてよかったと思っています。 

 被害がこれ以上拡大せずに、台風が通過してくれるといいのですが。

 

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2013年10月15日 (火)

明日10月16日(水)の原宿表参道校のアロマ指圧講座は台風のため中止になりました。

 先ほど生活の木ハーバルライフカレッジ原宿表参道校より連絡があり、明日16日(水)午前10時からのアロマ指圧講座は台風のために中止となりました。

 1月か3月の第三週の水曜日への振り替えを考えていますが、空きがないようでしたら、またどこかで今回の内容の「視診と触診のポイントと揉み返さない揉み方」を取り上げたいと思っています。

 交通機関の乱れが予想されますので、明日はどうか無理をなさらずにお過ごしください。

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肩の痛みのストレッチ、タオルを使ってスリークォーターのシャドーピッチング。

 タオルの先端に結び目を作って、それを重りにしてスリークォーター(肩外転135°くらい)でシャドーピッチングをします。

 前に投げ下ろすことよりも、後ろに振りかぶることを意識します。

 後ろに振りかぶる時に肩関節は外旋し、肩甲骨は内転します。

 タオルを使ったスリークォーターのシャドーピッチングを肩のストレッチとして行う場合は、下半身の動きをつけずに座ったままでもできます。

 ゴムチューブを使った肩関節外旋のストレッチでは戻される抵抗がありますが、タオルを使ったスリークォーターのシャドーピッチングでは動きやすい肩関節内転内旋をしてからの連続動作で自然に肩関節の外旋ができ、痛みが強ければ小さく振りかぶって可動域の調整が簡単にできます。

 右利きで左肩痛のある方には、左のシャドーピッチングはやりにくいものですが、動かしにくい分、動かせば効果があります。

 肩外転120°から150°くらいの間を上腕が通過するようにして、自分の肩に最も効果的な角度を探してみてください。

 後ろに振りかぶる時に斜めの角度で肩が外旋していくと、肩甲骨周囲でバリバリと音がする方が多いと思います。

 肩こりにも効果的なストレッチです。

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2013年10月14日 (月)

肩の痛みを解消するストレッチ。

 先週は80代の女性から「2回目の指圧の3日後から肩の痛みと下肢のしびれがなくなった」という嬉しい報告をいただきました。

 しかし、また指圧にいらっしゃったのは、自分ではなかなかいろいろな方向に体を動かすことができず、同じ姿勢でいることが多いので、また体が縮んで神経が圧迫されてしまったということのようです。

 調子が良くなれば庭に出て草取りなどをする、働くと筋肉の疲れがなかなか取れないということの繰り返しです。

 それでも指圧で全身の血行促進をして数日の間でも痛みやしびれがとれたということは希望が持てます。

 この日の指圧でも、肩の痛みや下肢のしびれはほとんど感じなくなったようです。

 肩の痛みに、四つん這いになって片手をバランスボールを当てて左回し、右回しと動かす関節運動は効果があったようです。

 この動きを小さな関節運動から始めて根気よく続けていけば、ねじれて癒着したような肩こりも緩んでいきます。

 この他に、肩こりに効果があったストレッチを3つ紹介します。

① 手掌を上にして肩の高さで上肢を前方に伸ばして(肩関節の屈曲=前方挙上90°+肘伸展)、反対側の手で手関節を屈曲させます。これは前腕内側の手関節屈筋のストレッチですが肩関節では上腕を外旋させるストレッチにもなっています。

② 肩関節屈曲180°で肘を曲げ、反対側の手で肘を後ろに押し、手掌が脊柱に当たって指先が下へ向かうようにします。これは肩関節屈曲+内旋のストレッチになります。

③ 腰を横切るように前腕外側を腰に当てて反対側の手で手首を持って肩関節を背部で内転させます。このストレッチでは肩関節の内旋まではしないで、手の甲が腰に当たる形で行います。肩関節の前面をストレッチすることができます。

 これらのストレッチは痛みが出るほど大きく動かさなくても効果があります。

 普段しない動きで「肩関節に隙間を作る」ことで、血行が促進され、自然治癒力の向上により肩の痛みが緩和されます。

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2013年10月13日 (日)

生後2ヶ月の赤ちゃんを横に寝かせてお母さんの指圧。

 7月の終わりに出産直前の指圧をした方が、赤ちゃんを連れて指圧にいらっしゃいました。

 赤ちゃんは生後2ヶ月と1週間ですが、大きくて健康そうです。

 出産の時は肩が引っ掛かって時間がかかったと、陣痛が来なくてプレゼントしておいたクラリセージの香りが役に立ったと、退院の日に電話をいただいていました。

 ウチで出産直前まで指圧を受けていく方は、だいたい赤ちゃんを連れて指圧にいらっしゃいます。

 ダブルベッドサイズのマットを使っての指圧ですから、赤ちゃんを脇に寝かせてお母さんの指圧ができます。

 お母さんも赤ちゃんも一緒にいることでリラックスできます。

 「あそこなら赤ちゃんを連れて行っても大丈夫だろう」という暗黙のローカルルールが自然にできあがっているところが、ウチの個性なのでしょう。

 おなかにいる頃に何回も指圧を受けた赤ちゃんは、ここに来てもむずがりません。

 お母さんの主訴は左骨盤から恥骨の痛み、そして全身疲労です。

 伏臥位の指圧で背部から下肢を緩めていくと、むくみが溜まっていたので仰臥位への体位変換の時にトイレに行きました。

 お母さんのトイレの間はベビーマッサージです。

 私はベビーマッサージと他のマッサージの違いを感じていません。

 お母さんのおなかにいる頃にこの赤ちゃんを意識して行ったタッチも、他のマッサージと大きな違いを感じていません。

 命に丁寧に触れるということでは、胎児でも末期癌の方でもスポーツ選手でも同じです。

 セラピーのタッチは強い触圧刺激を一方的に与えることではないということがわかっていれば、赤ちゃんにも高齢者にも対応できます。

 赤ちゃんはしっかりと「あいうえお」と発音しました。何かしゃべりたかったのか、一芸を見せたかったのか。

 生命力が溢れ出してじっとしていられない体は、バンザイをして背中を伸ばし、足を蹴って下半身を伸ばし、一秒も無駄にせずに成長を続けています。

 初めて会った感じではありません。この日が来るのは、お母さんがつわりで苦しんでいた頃から決まっていたような気がします。

 トイレから帰ったお母さんは、出産以来体に溜め込んでいた老廃物の何割かを排出できて体が軽くなったようです。

 仰臥位のお母さんの指圧中に、赤ちゃんのおなかや背中や手足を触っていたら、赤ちゃんもお母さんも眠りました。

 指圧が終わりに近づいた頃、赤ちゃんが目覚めて泣き出して、「おっぱいが欲しいんじゃないですか?」そう申し上げて、カーテンで仕切っておっぱい休憩です。

 この赤ちゃんは空気を読む子のようで、長い時間御機嫌でおとなしくしていてくれました。

 自分でもよく動いたし、おなかや背中や手足を私に触られておなかが減ったのでしょう。

 優しい子のようなので、きっとお母さんを助けてくれます。

 生まれたくて生まれたくて生まれて来た子はキミでしたか。

 ゲップの音が聞こえてから、指圧の仕上げをしました。

 出産後、指圧・マッサージを受けたくても赤ちゃんを見ていてもらえない、目が離せないというお母さんが多いと思います。

 需要はあると思いますので、ベビーベッドかそれに代わる物を用意して、赤ちゃんと同じ空間でお母さんに施術をするということを考えてみてください。

 もちろん御自宅に伺っての施術の需要もあると思います。

 お母さんがリラックスできれば赤ちゃんもリラックスできます。

 母子が一緒にリラックスする相乗効果が、指圧中によくわかりました。

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2013年10月12日 (土)

バランスボールを使った肩の痛みを改善するストレッチ。

 バランスボールは高さがあるので、肩の痛みに悩まされている方が四つん這いになってからバランスボールに片手を乗せて肩の関節を動かすと、痛みの出にくいストレッチができます。

 左肩に強い痛みがある場合に一番痛みが出にくいのが、「肘伸展で左手掌だけをボールに乗せて左斜め前方でボールを小さく左回り、右回りと動かすストレッチです。

 肘を屈曲させて行うと肩関節が大きく動き、さらに手掌から前腕内側までをボールに密着させると肩甲骨が大きく動くストレッチになります。

 肩が上がらないなど、肩関節周囲に強い痛みがあれば、手掌だけをボールに乗せて肩関節を動かすことをお薦めします。

 大きなバランスボールを体の近くで使えば「肩関節の外旋が大きくなる」ので、肩に痛みがある方には「痛いストレッチ」になってしまいます。

 体の遠くでボールを動かして、痛みを出さずに肩関節を動かしていくことで筋肉が緩み、血管が拡張し、血行促進によって肩の痛みは改善していきます。

 肩の痛みがなかなか治らないという方や、慢性の肩こりに悩まされている方、すぐに肩がこるという方にも、バランスボールを使って四つん這いで行う肩のストレッチは効果があります。

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2013年10月11日 (金)

バランスボールを使って楽にむくみを解消するエクササイズ。

 バランスボールの弾みを利用して、仰臥位であまり力を使わずに下肢のむくみを解消するエクササイズを紹介します。

 まず仰臥位で膝を屈曲して、かかとをバランスボールの頂点付近に乗せます。

 あとは膝を伸ばすだけ、膝を伸ばすとボールの弾力で下肢が上下に揺さぶられます。

 このエクササイズには「重力に身を委ねることでリラックスする」感覚が含まれています。この感覚はセラピストにとって非常に重要です。無駄な力で抵抗せず、緊張を身を委ねてしまうことによって緩和する感覚があれば、強引に押し込むようなタッチが不要であることがわかるはずです。

 上下の弾みが大きいのでエクササイズになりますが、下肢伸展挙上牽引をしてもらっているのに近いストレッチにもなります。

 低周波刺激を重たくしたような刺激ですから、深部の筋肉にまで効果があります。

 仰臥位下肢伸展でかかとをバランスボールに乗せておいて、テレビを見ながらでも膝を屈曲させてボールを手前に移動させてから下肢伸展をたまに行えば十分です。

 下肢の伸展挙上だけでもむくみは還りますから、ボールの弾みを利用すればさらに効果が上がります。

 膝痛や股関節痛のリハビリにも使えます。

 自分から大きな力を使わなくてもいいので、高齢者の方にも適したむくみ解消法です。

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2013年10月10日 (木)

木登りは外反母趾を改善する足の使い方。

 ヤシの実を採りに木に登る人の足の使い方は、体重を支えるために足趾屈曲+足底屈・内反で木に足底を巻きつけています。

 これは足の内側のアーチを鍛える足の使い方です。

 外反母趾の外を向いた母趾の向きと現代人の日常の足の使い方は、木登りをする時の足の使い方とは真逆です。

 ということは、木登りは外反母趾改善のエクササイズになります。

 木登りは、木に抱きつくことで森林セラピーの効果もあります。

 樹齢何百年という大木に抱きつくことで得られる癒し効果は、樹上生活をしていた頃のDNAに残された記憶も関係しているのではないでしょうか。

 昨夜テレビのダイエットの番組で、武井壮さんがゴリラやキリンの動きのエクササイズを教えていました。

 狩猟採集の生活をしなくなって、人間の体にはしっかりと使っていない筋肉があります。

 太極拳の動物の動き、武井さんの動物のエクササイズ、木登り。

 屋内で壁を登るボルダリングの施設があるくらいですから、屋内に森林セラピーを兼ねた木登りエクササイズの施設を作ると外反母趾の改善やむくみの解消、美脚効果などで人気が出るのではないでしょうか?

 花粉症の方や蚊や虫が苦手な方は、森で木登りはできないでしょうから。

 ボルダリングの壁の突起とは逆に、初心者や外反母趾の方向けに、手指と足趾のはまる溝を掘っておくといいのでは、どうでしょう?

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2013年10月 9日 (水)

足の内側アーチを作るボールを使ったエクササイズ。

 下腿後側深層の長趾屈筋、後脛骨筋、長母趾屈筋は足の底屈+内反(回外)、足趾の屈曲に働きますから、これらの筋肉を鍛えると足の内側のアーチが強化されて外反母趾の改善につながります。

 ボールを使った足底屈+内反、足趾屈曲のエクササイズを紹介します。

 私はボールの表面が滑りにくいバスケットボールを使っていますが、バランスボールくらい大きなものでもできます。

 立位でテーブルなどに片手をついて体を安定させ、足は肩幅くらいに開き、ボールは体の中心を通る正中線の30cmくらい前の床に置きます。

 まず右足から、ボールの頂点に土踏まずがくるように、足底と足趾をピタリとボールに密着させて、足趾を屈曲させてボールの表面をつぶしたまま、ボールを外側に傾けて、足を内反(回外)させます。

 ボールを地球として体は日本と向かいあっているとすると、始めに足を北極の位置に置いてから、北極を足底でとらえたままカナダの位置までボールを傾けて足を内反させます。

 足底の圧と足趾屈曲の圧を加えたまま、膝のわずかな屈曲→伸展を繰り返して、ボールを前後に動かします。

 普段意識していない筋肉を使っていることがわかると思います。

 続いて左足でもエクササイズを行ってください。

 室内でできる、なかなか手強いエクササイズです。

 下肢をスリムにして、むくみの改善や、膝痛、股関節痛、O脚の改善にも効果があります。

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2013年10月 8日 (火)

足趾の屈曲と足内側のアーチ、外反母趾と下腿後側深部の筋肉の関係。

 床に足底をピタリと着けたまま、足趾を手前に引くことで足趾を曲げると、中足趾節関節(MP関節=足趾の付け根の関節)が伸展して足趾の近位が高くなります。

 これが靴の中で足趾が窮屈に曲がった状態です。

 この状態で足趾をよく見ると、全ての足趾が内転して、足趾の間隔は狭くなり母趾は小趾の側に曲がった外反母趾の形になります。

 足底のアーチを作らずにピタリと床に足底を着けたまま足趾を曲げるとMP関節は伸展し、IP関節(趾節間関節)だけの屈曲になります。

 足底の母趾球、小趾球を浮かして、足底のアーチを作って足趾を曲げるとMP関節から曲げることができます。

 しかし、足が内側に傾いて小趾の側が浮くと足が外反(回内)していることになります。

 足底を基準に考えたのが内反外反、足背を基準に考えると回内回外、この両方が使われていて裏と表で逆になるのがややこしいところです。

 足が外反(回内)すると母趾のMP関節への刺激が強くなり母趾にかかる内転方向への圧も強くなります。

 足の外反(回内)による刺激を減らすためには足を内反(回外)させればいいわけですから、足底内側を浮かすために足の内側のアーチを作る筋肉を強化することが必要です。

 足の内側のアーチを作るのが下腿後側深部にある「長趾屈筋(内側の脛骨側)」、「後脛骨筋(中間)」、「長母趾屈筋(外側の腓骨側)」です。

 これらの筋肉は、ふくらはぎのヒラメ筋よりも深部で脛骨と腓骨に付着しています。

 それでもふくらはぎの内側で腓腹筋のふくらみの下部の骨の際でアキレス腱との間ではこれらの筋肉に触れることができます。

 脾経の内踝の上3寸(四指の近位指節関節の幅)にある「三陰交」や内踝の上6寸の「漏谷」では、足内側のアーチを作る長趾屈筋と後脛骨筋に触れることができます(長母趾屈筋は腱が外側から下腿内側下部に回りこんできます)。

 内側のアーチを作るこれらの筋肉は内踝の外周を周って足底に向かいます。

 長趾屈筋は第2~5趾の末節骨底に、後脛骨筋は土踏まずの舟状骨と3つの楔状骨に、長母指屈筋は母趾末節骨底に停止します。

 足内側のアーチを強化するためにはこれらの筋肉のエクササイズが必要ですから、これらの筋肉の作用である足趾の屈曲や足の底屈、足の内反(回外)の運動が必要になります。

 使われずに弱くなったこれらの筋肉を鍛えるためには、足趾のグーパーじゃんけんや爪先立ち(踵上げ運動)、歩幅を大きくとって母趾で地面を蹴るウォーキング、そして下腿内側の脛骨から内踝外周そして足底へのテンポの良いしっかりと刺激する筋肉を目覚めさせるようなタッチが効果的です。

 運動不足の筋肉を鍛えるのですから、この場合は癒し系のまったりとしたタッチは適切ではありません。しかし弱い筋肉ですから強い刺激を受け留めることもできません。このあたりの癒し系のタッチとテンポの良い刺激で筋肉のテンションを高めていくタッチの使い分けがセラピーの成果を分けるセラピストのセンスです。

 もちろん痛みがあれば、痛みを感じさせるような雑なタッチも間違いです。「痛気持ちいい」などと言われて満足していないで、「気持ちいい」だけを追求してください。

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2013年10月 7日 (月)

母趾外転筋を使う、外反母趾のエクササイズ。

 足の動きの特徴から外反母趾を考えてみましょう。

 「外反」は体の中心軸から外側に反った状態です。

 外反母趾で外反するのは「中足趾節関節」で、母趾の付け根の関節が外側に反って「母趾は内転します」。

 このあたりの言葉の使い方がややこしいところですが、中趾を中心として他の足趾が中趾近づいていくのが内転、離れていくのが外転です。

 足趾の間隔を拡げるのが外転、足趾の間隔を閉じるのが内転です。

 外反母趾で母趾が内転することや、足趾の間隔を拡げる健康グッズが売られていることからも、母趾は外転しにくいことがわかります。

 人間の足趾は手指と違っていろいろな方向に使わなくても生活に不自由はありません。

 母趾外転筋を使って足趾の間隔を拡げ、手指のように対立圧で物をつかむということをしないので「母趾外転筋の使わな過ぎ」が日常的になっています。

 外反母趾では強制的に母趾が内転させられるので母趾内転筋は常に緊張し、母趾外転筋は緩み過ぎています。

 母趾外転筋のエクササイズは母趾内転筋のストレッチになります。

 床にできれば裸足で足趾をつけ、踵を“少しだけ”床から浮かし(上げ過ぎないように)、踵を外側にひねると母趾には外転の力が加わります。

 この運動の前に手はテーブルなどについて安定させて、バスケットボールやバランスボールなどの上に片足を乗せて、しっかりと体重をかけてボールを潰し、内回しの円運動をしておくと母趾外転筋のエクササイズが楽になります。

 足底の施術では母趾の延長線上の最も外側のラインに母趾外転筋があるので、しっかりとした圧をかけて運動をさせるつもりで刺激をして、母趾の付け根の基節骨の外側まで施術します。

 母趾内転筋は使い過ぎと考えて、強過ぎないように圧を浸透させるつもりで持続のある刺激をします。

 母趾内転筋は土踏まずから母趾基節骨の底面に細いラインで4線くらい斜めに圧してから、足底の足趾の付け根の中足骨側を小趾の方向へ圧していきます。

 土踏まずからの斜めのラインが母趾内転筋斜頭、足の付け根のラインが母趾内転筋横頭です。

 足趾の屈曲運動や、下腿後側の長趾屈筋、後脛骨筋、長母趾屈筋の強化による足の内側のアーチの形成も外反母趾の改善には必要です。この説明は次回に。

 

 

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2013年10月 6日 (日)

「獅子戯球」の応用、ボールを撫で回す動きで肩の痛みを緩和する。

 BS-TBSで朝5時から『おはよう健康体操』という番組を放送しています。

 その太極拳の動きの体操の中に「獅子戯球」があります。

 獅子戯球は「体の前に気の球を作り、その球と戯れるイメージで行う」体操です。

 関根勤さんが千葉真一さんの物真似をする時の息を吐く「きめポーズ」の前に、体の前でボールを撫で回す獅子戯球の動きを取り入れていたように思います。

 肩関節は球関節ですから、関節頭をつくる球の中心を通る全ての軸を中心とする回転運動を行うので多軸関節であるとも言えます。

 「気の球」を体の前でイメージして、前に回す、後ろに回す、左に回す、右に回す、この4つの動きだけでも肩の痛みを緩和する関節運動になります。

 「気の球」だとイメージしにくかったり、動かしているうちに球が小さくなってしまうことがあるので、ビーチボールを胸の前で持って前後左右に回せば、しっかりとした肩の関節運動になります。

 負荷をかけるなら、バスケットボールでもバレーボールでも、水を入れたボールでもいいでしょう。

 肩を大きくいろいろな方向に回す体操ですから、肩に痛みがある方は負荷の少ない軽いボールを使ってください。

 獅子が球と戯れているイメージですから、痛みが出ない範囲でいろいろな方向に回してください。

 ジャグリングのように新技を開発したりしながら、楽しみながらリラックスして普段動かさない方向に肩を回すことができれば、パソコン作業の肩こりや五十肩にも効果があります。

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2013年10月 5日 (土)

風船を持って、手を離して飛ばしてしまうことを不安に思わず、自ら手を離して、手を伸ばして風船をつかむ(マリリン・モンローの日記より)。

 映画「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」が今日から公開されるので、その話題とともにラジオのパーソナリティが或る日のマリリン・モンローの日記を紹介していました。 

 「風船を持って、手を離して風船を飛ばしてしまうことを不安に思うのではなく、自ら手を離して、手を伸ばして風船をつかむ」、マリリン・モンローは詩のような日記を書いていたそうです。 

 「大切なものを得た時の失ってしまうことへの不安を、あらかじめ取り戻すシュミレーションしておくことで打ち消してしまおう」というマリリンのファイティング・スピリットが、日記に表れているようです。

 シュミレーションとして飛ばした風船をつかまえる準備には、「長いヒモをつけておくこと」を考えついたかもしれないし、自分がしゃがんでから風船を離して「手でつかまえられる範囲を広げておくこと」を思いついたかもしれません。

 マリリン・モンローは、まだ起こっていない不安にとらわれるのではなく、あえてその不安の予行演習を自ら試してワクチン接種のように積極的に免疫を作ろうと考えていたようです。

 風船を離すまい離すまいしてヒモをギュッと握り続けると、握る手の屈筋の緊張が続いてやがて疲れて、手の力が緩んで風船を飛ばしてしまうことがあります。

 手の力、肩の力を抜いて、風船は飛ぶものだとして手を伸ばしてつかまえるシュミレーションをしておけば、風船を持つことで疲れることもなく、飛んでしまっても体には余裕があって、つかまえる動きが機敏にできることでしょう。

 施術の時に、頚の痛みでも足のむくみでも、治そう治そうという強い思いが空回りして、やり過ぎて適量刺激にならない、自分の緊張がタッチに伝わってリラックスしていただくことができない、よって結果が伴わないということがあります。

 「風船は飛ぶもの、でも飛ばしてもつかまえられるもの」、「体はこったりむくんだりするもの、でも気持ちの良い触圧刺激で血管は拡張し、血行促進によって自然治癒力が増して、こりの痛みやむくみのだるさは解消するもの」です。

 圧そう圧そうとするのではなく、肩や指の力が抜けた施術者の余裕のあるタッチが指先から伝われば御客様の体の緊張も緩んでいく、風船の日記の話を聴きながら、そんなことを思いました。

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2013年10月 4日 (金)

猫背の解消法、「一度より猫背に緊張させてから緩める」。

 昨日は飯能の生活の木薬香草園で「猫背(改善)」のアロマ指圧講座をしてきました。

 家の庭と同じように薬香草園の玄関脇の花壇でも、薄紫色の花をつけたローズマリーの香りが昨日は際立っていました。

 猫背を矯正する時に、「一度思い切ってもっと猫背になる」と、背部の筋肉は「それ以上伸ばされると筋肉が引きちぎれてしまう」と感じて、自ら収縮して引き戻そうとします。

 立位で両上肢を肩の高さで目一杯前に伸ばして顎を引き頭を下げて「より猫背になる」と、菱形筋は外転された肩甲骨を内転させて引き戻そうとし、同じように脊柱起立筋も広背筋も背中を引き戻そうとします。

 猫背の人は猫背でいることは楽でも、背中を起こした良姿勢をしようとすると背中の硬さが障害になります。

 猫背の人はいつも中途半端な猫背の位置を持続することが常で、努力の必要な「思いっきり猫背」になることはありません。

 「より猫背」になることは背筋のストレッチとなるだけでなく、持続のあるストレッチをすれば意識をしなくても筋肉は元に戻ろうとします。

 これによって普段使わない背筋群を使う準備ができます。

 「一度“より緊張させれば”後は緩むしかない」、これはリラックスするための自律神経訓練法の考え方です。

 仰臥位で、腋を強く締めて肘を曲げ、拳を思いっきり握り締めて、顎を上げ後頭部で支えて背中を浮かし、そのまま息を止めてその姿勢を持続、苦しくなったら息を吐いて完全に脱力(腋を緩め肘を伸ばし手を開く)、これは一度「猫背を矯正し過ぎる姿勢に緊張させてから緩めるストレッチ」です。

 指圧では伏臥位背部の指圧、仰臥位前胸部と上腕の指圧(猫背で浮いた肩をベッドにつけるようにする)、仰臥位で肩甲間部から後頚部に中指と薬指を入れて持ち上げ、受け手の体重を利用して猫背を矯正する指圧を行いました。

 アロマオイルトリートメントでは猫背=交感神経支配部位の緊張と考えて、副交感神経を優位にするマジョラムとラベンダーを使って、前腕の経脈を利用して肩から頚に効かせる母指軽擦を行いました。

 前腕を6角形と考える東洋医学の経脈で大腸経をとらえることは初心者の方には難しかったようですが、握手をする形にして長・短橈側手根伸筋が真上にくるような位置取りがわかるようになると、やがて経脈のラインが「指紋部の触圧覚」で見えてくるようになります。

 施術者が猫背にならないこと=「見て圧さないこと」、難しかったと思いますが、触圧覚をフルに活用することによって指力で押し込むのとは全く違う世界が広がります。

 「圧そうとするから圧せない」、「猫背を改善するには一度より猫背になる」、禅問答のような逆転の発想の中に身をおける柔軟な感性の持ち主には、タッチセラピーの正解へたどりつく道が開かれています。

 

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2013年10月 3日 (木)

レビー小体型認知症の「幻視」には触圧覚刺激や聴覚刺激が効果あり。

 昨日のNHKテレビ『ためしてガッテン』では、レビー小体型認知症を取り上げていました。

 レビー小体型認知症は、タンパク質の塊りであるレビー小体が脳に溜まって発症します。

 レビー小体はパーキンソン病の原因物質でもありますが、今のところレビー小体を取り除く薬は開発されていません。

 アルツハイマー型認知症との違いは「幻視」があることと、筋肉のこわばりや小股歩きなどのパーキンソン病と共通する症状です。

 レビー小体は視覚野のある脳の後部や視覚情報に意味付けをする脳の側部に溜まりやすいために、「幻視」が起こるようです。

 幻視がある場合には「否定をせずに、本人以外には見えていないことを伝える」、「幻視が見えやすい環境を減らす」「視覚以外に注意をそらす」、これらのことが症状の緩和に効果があると番組では紹介していました。

 レビー小体型認知症の方が幻視を見ている時には「空中に手を伸ばす」、「壁に話かける」などの行動を取るようです。

 「幻視が見えやすい環境を減らす」ということでは、人の唇と錯覚しやすい赤い小物を置かないようにするとか、カーテンなどの柄でも人と見間違うことがあれば変えると効果があるようです。

 「視覚以外に注意をそらす」ということでは、「幻視の見える場所まで本人が行って触ってみて、そこに何もないことを確認する」、「幻視が見えている方の手を一緒にいる方が触って軽擦し、それをお祓いの動作としてからおまじないとして手をポンと叩く」という触圧覚の刺激と聴覚の刺激が有効であるという患者さんの実例を番組で紹介していました。

 視覚情報には錯覚があり、触圧覚刺激は薬になる、これはタッチセラピーのタッチそのものにも通じることです。

 レビー小体型認知症では鬱、大汗、大きな寝言、便秘(自律神経症状として)などの特徴もあるようですが、向精神薬を服用すると副作用によって症状が悪化することもあるようです。

 症状が現れては消えるということも特徴のようですから、そんな時は触圧覚に注意をそらす、タッチが役に立ちますね。

 

 

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2013年10月 2日 (水)

動かしていることが気持ちいいと感じられるストレッチを教えること。

 「ストレッチを教えてください」という御希望があって、70代の坐骨神経痛の女性に痛みを緩和するストレッチをわかるまでやっていただく時間を作ってみました。

 関節可動域を見ながら微調整しつつ、痛みの出ない範囲で気持ちよく動かす練習です。

 「肩の力が抜けない」という方に、リラックスして気持ちよく体を動かすことを実感していただくことはとても難しいことです。

 体に痛みがあれば、何かの動作で痛みが出てしまったり、痛みを確認するために体を動かしたり患部を圧したりして、緊張を強めてしまうものです。

 しかし体に痛みを抱えていても安静にしていれば痛みが出なかったり、患部の神経を刺激しないようにストレッチができれば、遠い部位からでも血行促進をすることができます。

 仰臥位、伏臥位、横臥位、立位、座位、いろいろなストレッチをやっていただきましたが、思っていたよりも痛みを出さずにできるストレッチがたくさんありました。

 痛いから動かない、痛みを探して痛みを強くしてしまう、まだ起こっていない不安まで想像して眠れないなど、何もしなければ負の悪循環で症状はさらに悪化していきます。

 筋力の低下もあり、力を入れた動的ストレッチはできても静的ストレッチの感覚が身についていませんから、自分だけで鎮痛のストレッチができるようになるまでには時間がかかりそうです。

 とりあえず20種類くらいのストレッチをやっていただいて覚えていただけたのは5つ、6つくらいでしょうか?

 ちょっと角度を変えたり、動かす範囲や速さを変えても効果の出る部位が違ってきます。

 高齢者の心理も考えると、たとえ本当のことであってもマイナスイメージの言葉を使って不安を与えてしまうと即座に体の痛みと結びついてしまいます。

 目上の方にたいして言葉は悪いですが、運動の苦手な小学生に教えるように根気よく教える必要があります。

 タッチセラピストが教えるストレッチは理学療法の先生が教えるストレッチよりも気持ちがいいものでありたいと思っています。

 今週中に2回目のストレッチ教室です。

 椅子に座って1日過ごすのではなく、1日に何回もいろいろなストレッチで体を動かしていけば必ず症状は改善するはずです。

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2013年10月 1日 (火)

10月3日(木)には中国からのPM2.5が首都圏でもやや多い。

 中国から偏西風に乗ってやってくるPM2.5が、10月3日(木)には九州で「多くなる」という予報が出ています。

 首都圏でも「やや多い」という予報です。

 首都圏への台風の接近は2日(水)だそうですが、いつの日にか台風の風に乗って中国からのPM2.5が国内で「多くなる」日があるかもしれません。

 涼しくなって、これからはブタクサの花粉症が増える季節ですが、「花粉症だと思っていて実はPM2.5によるアレルギーだった」という人も増えることでしょう。

 空も海もつながっているので、大気汚染の問題も汚染水の問題も早く解決してほしいものです。

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